JP2004053836A - 携帯電話機 - Google Patents
携帯電話機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004053836A JP2004053836A JP2002209932A JP2002209932A JP2004053836A JP 2004053836 A JP2004053836 A JP 2004053836A JP 2002209932 A JP2002209932 A JP 2002209932A JP 2002209932 A JP2002209932 A JP 2002209932A JP 2004053836 A JP2004053836 A JP 2004053836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile phone
- camera
- rotating
- lid
- camera lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims abstract description 39
- 238000005286 illumination Methods 0.000 claims description 9
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 claims description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 208000030984 MIRAGE syndrome Diseases 0.000 description 1
- 241000238370 Sepia Species 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- TVLSRXXIMLFWEO-UHFFFAOYSA-N prochloraz Chemical compound C1=CN=CN1C(=O)N(CCC)CCOC1=C(Cl)C=C(Cl)C=C1Cl TVLSRXXIMLFWEO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
- Studio Devices (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
- Blocking Light For Cameras (AREA)
Abstract
【課題】第1の目的は、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止し、第2の目的は、カメラの撮影設定を容易に切り換えることができる携帯電話機を提供する。
【解決手段】カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部2を回転自在に覆う回転蓋3と、回転蓋3の回転操作によりカメラレンズ部2が露呈する位置に少なくとも1個形成された開口窓部31a、回転蓋3の回転操作によりカメラレンズ部2に相応する位置に少なくとも1個形成された光学フィルター32とを備え、回転蓋3を回転操作して、カメラレンズ部2を回転蓋で覆う、開口窓部31aから露呈させる、又は光学フィルター32を介在させることを選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部2を回転自在に覆う回転蓋3と、回転蓋3の回転操作によりカメラレンズ部2が露呈する位置に少なくとも1個形成された開口窓部31a、回転蓋3の回転操作によりカメラレンズ部2に相応する位置に少なくとも1個形成された光学フィルター32とを備え、回転蓋3を回転操作して、カメラレンズ部2を回転蓋で覆う、開口窓部31aから露呈させる、又は光学フィルター32を介在させることを選択する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ機能を有する携帯電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機は多機能化が進んでおり、従来の通話機能だけではなくカメラ機能を有し、撮影した画像を無線通信にて送受できるものが一般に知られている。以下に従来のカメラ機能を有する携帯電話機について説明する。図5は従来のカメラ機能を有する携帯電話機を示すものである。
【0003】
同図において、符号100はカメラ機能を有する携帯電話機本体を示しており、該形態電話機本体100は、カメラレンズ部101を有している。このように構成されたカメラ機能を有する携帯電話機によって撮影を開始するには、図示しないキーボードの操作によりカメラの動作を開始する操作を行ない、被写体にカメラレンズ部101を向けて図示しないシャッターキーにより撮影を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の形態電話機においては、カメラレンズ部101が常に露出しているため、ホコリ等が付着したり、衣服等の接触によりカメラレンズ部101の表面を傷付ける虞があるという問題を有していた。またカメラの撮影を開始するにはキーボードの操作を行なう必要があり、特に図5に示すような折畳式の携帯電話機においては、キーボードを操作するために携帯電話機本体を開く必要があり、操作が面倒であるという問題も有していた。更に、接写や、暗所での撮影、また画像処理による撮影効果等を得るには、キーボード操作を数回行なう必要があり、さらに操作が面倒であるという問題を有していた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、第1の目的は、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止し、第2の目的は、カメラの撮影設定を容易に切り換えることができる携帯電話機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部が露呈する位置に少なくとも1個形成された開口窓部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、回転蓋を回転操作することにより、カメラ使用時のみ開口窓部からカメラレンズ部を露呈させることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された光学フィルターとを備えたことを特徴とする。
【0009】
かかる構成によれば、回転蓋を回転操作することにより、カメラレンズ部上に光学フィルターを介在させることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された開口窓部及び光学フィルターとを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋の回転位置を検出する手段を設けるとともに、前記回転蓋を所定の位置まで回転操作することにより、カメラの動作、非動作を制御することができることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋の回転位置を検出する手段を設けるとともに、前記回転蓋を所定の位置まで回転操作することにより、画像信号処理等に係わるカメラの撮影設定の切り換えが可能なことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の携帯電話機において、前記回転蓋の回転操作により切り換え可能な撮影設定のうち少なくとも一つに、暗所での撮影用照明装置の点灯を制御する設定が含まれていることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の携帯電話機において、前記照明装置の点灯を制御する設定への切り換え操作位置を、前記照明装置を点灯させない通常の撮影設定への回転操作方向とは反対方向に設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項4〜請求項7のいずれか1つに記載の携帯電話機において、少なくとも液晶等による表示装置を備えるとともに、前記回転蓋の回転操作により切り換わるカメラの動作状態を前記表示装置に表示することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋における周囲の任意の位置に目盛となる表示を設け、前記回転蓋上の少なくとも1箇所には回転操作により切り換え可能な機能を示す表示を前記目盛表示と機能が対応する位置に設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋上に指掛け用の凸部を少なくとも1箇所設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る携帯電話機は、図1に示すように、カメラ機能を有する携帯電話機本体1と、該携帯電話本体1の裏面側に形成されたカメラレンズ部2と、円盤状の回転蓋3と、光学フィルター32と、照明装置としての発光ダイオード5とから主に構成されている。
【0019】
回転蓋3は、図2に示す矢印A方向に回動自在とされており、携帯電話機本体1のカメラレンズ部2上に覆設されている。この回転蓋3には、開口窓部31aがカメラレンズ部2と一致する回転軌跡上に配設されており、かつ開口窓部31aの径はカメラの撮影範囲α(図3参照)よりも大きく設計されている。図3に示すように、回転蓋3の軸部33は回転位置を検知する手段としてのロータリースイッチ41に連結されており、プリント基板4上に電子カメラ42とともに実装されている。
【0020】
また、図2に示すように、携帯電話機本体1は、回転蓋3に近接した位置に目盛11を備えており、回転蓋3上には目盛11に対応する位置に少なくとも1箇所にカメラの動作状態(撮影設定含む)を示す表示34を備えている。回転蓋3上には、図2及び図3に示すように、少なくとも1箇所に当該回転蓋3の回転操作を容易にする手段としての指掛け用の凸部35が形成されている。
【0021】
更に、回転蓋3には開口窓部31aだけでなく少なくとも1個の光学フィルター32がカメラレンズ部2と一致する回転軌跡上かつ使用状態で光軸が一致する位置に連設されている。かかる光学フィルター32の径は、カメラの撮影範囲α(図3参照)よりも大きく設計されている。尚、回転蓋3上のカメラの動作状態を示す表示34は、図2に示すように、光学フィルター32の各効果及び機能を示すものが好ましい。
【0022】
適用される光学フィルターとしては、例えばセピア調などの色彩効果を得るカラーフィルターや、多面効果(ミラージュ)を得るもの、光条の発生で撮影効果を高めるクロスフィルター等が挙げられる。また、適用される他の光学フィルターとしては、近接拡大撮影に使用する接写用レンズや望遠レンズ、広角レンズ等も挙げられる。
【0023】
また更に、回転蓋3には少なくとも2箇所の開口窓部31a及び31bがカメラレンズ部2と一致する回転軌跡上かつ使用状態で光軸が一致する位置に連設されており、かつ開口窓部31の径はカメラの撮影範囲α(図3参照)よりも大きく設計されている。かかる2つの開口窓部31a及び31bはカメラ非動作時にカメラレンズ部2を保護するための開口のない部分を挟んだ位置に配置されている。また、図1及び図2に示すように、携帯電話機本体1のカメラレンズ部2の近傍には暗所での撮影時などに点灯する発光ダイオード5を備えている。
【0024】
以上のように構成された携帯電話機における動作について、図4に基づいて説明する。同図において(a)はカメラを使用しない状態を示す模式図、(b)はカメラを使用する一状態を示す模式図、(c)はカメラを使用する一状態(特殊撮影時)を示す模式図、(d)はカメラを使用する一状態(暗所撮影時)を示す模式図である。
【0025】
まず、図4(a)に示す位置に回転蓋3があるとき、図中に破線で示すカメラレンズ部2は回転蓋3で覆われており撮影ができない状態にある。このとき回転蓋3の回転位置は図3に示すロータリースイッチ41により検知されるとともに、カメラ42が電気的に非動作状態になるようあらかじめ設定されている。また携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、カメラ42が非動作状態にあることを示す表示になっている。
【0026】
撮影を開始するには、回転蓋3を矢印B方向に回転操作し、図4(b)に示す位置に移動する。回転操作は回転蓋3上に設けた指掛け用の凸部35に指を掛けて行なうことができる。図4(b)においてカメラレンズ部2は回転蓋3に設けた開口窓部31aから露呈し、撮影が可能な状態にある。このとき、回転蓋3の回転位置は、図3に示すロータリースイッチ41により検知されるとともに、カメラ42が電気的に動作状態になるようあらかじめ設定されている。
【0027】
然るに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、カメラ42が動作状態にあることを示す表示になっている。尚、携帯電話機本体1に備えている液晶等の表示装置(図示しない)にカメラ42が動作状態であることを表示しつつ、被写体にカメラレンズ部2を向けてシャッターキー(図示しない)により撮影を行なう。
【0028】
特殊撮影を開始するには、図4(b)の回転蓋3をさらに矢印C方向に回転操作し、図4(c)に示す位置に移動する。同図においてカメラレンズ部2は回転蓋3に設けた光学フィルター32と光軸が一致し、特殊撮影が可能な状態にある。このとき、回転蓋3の回転位置は、図3に示すロータリースイッチ41により検知されるとともに、カメラ42が電気的に動作状態になり、露光や各種画像調整や電子ズーム等カメラの動作設定を選択された光学フィルターやレンズに適した状態に切り換えるようあらかじめ設定されている。
【0029】
また、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、該当する光学フィルター32により得られる各効果及び機能を表示している。尚、携帯電話機本体1に備えている液晶等の表示装置(図示しない)には、カメラ42が動作状態であること、及び選択されている光学フィルターやレンズの種類が表示されている。
【0030】
そして、被写体にカメラレンズ部2を向けてシャッターキー(図示しない)を操作すれば、各種効果を伴った撮影を行なうことができる。また、本実施形態の如く光学フィルターが複数枚ある場合には、回転蓋3をさらに矢印D方向の所望の光学フィルターの位置まで回転操作することにより、選択的に各種効果を伴った撮影を行なうことができる。勿論、光学フィルターは回転蓋3に少なくとも1つ形成されていれば足りる。
【0031】
暗所での撮影を開始するには、図4(a)の回転蓋3を図(b)に示す通常撮影を行なう矢印B方向とは逆方向の矢印Eに示す方向に回転操作し、図4(d)に示す位置に移動する。同図において、カメラレンズ部2は、回転蓋3に設けた開口窓部31bから露呈し、撮影が可能な状態にある。このとき回転蓋3の回転位置は図3に示すロータリースイッチ41により検知され、カメラ42が電気的に動作状態になるとともにカメラレンズ部2の近傍に設けた発光ダイオード5が点灯するようあらかじめ設定されている。
【0032】
また、回転蓋3が図4(d)の状態であることをロータリースイッチ41が検知されると、露光や各種画像調整等カメラの動作設定を暗所での撮影に適した状態に切り換えるようあらかじめ設定されている。尚、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、カメラ42が暗所での撮影に適した状態にあることを示す表示になっている。
【0033】
回転蓋3が図4(d)の状態とされると、携帯電話機本体1に備えている液晶等の表示装置(図示しない)にもカメラ42が暗所撮影状態であることを表示する。そして、被写体にカメラレンズ部2を向けてシャッターキー(図示しない)を操作すると、主に発光ダイオード5で光が照射された範囲を撮影することとなる。
【0034】
上記実施形態によれば、携帯電話機本体1にカメラレンズ部2を回動自在に覆い開口窓部31a(開口窓部31bも同様)を備えた回転蓋3を設けることにより、カメラレンズ部2をホコリ等の付着などから保護することができる。また回転蓋3の回転操作のみによりカメラレンズ部2を露呈させると同時にカメラを動作状態にすることができ撮影が可能になるため、操作が容易である。特に折畳式の携帯電話機においては、撮影時に携帯電話機本体1を開く必要がなく有効である。
【0035】
また、携帯電話機が具備する表示装置(不図示)でもカメラの状態を確認することができるとともに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34でも、カメラの状態を確認することができる。回転蓋3を操作するには、指掛け用の凸部35に指を掛けて行なうことができるため、当該回転蓋3の回転操作を容易とすることができる。
【0036】
更に、回転蓋3の回転操作のみによりカメラレンズ部2の光軸上に光学フィルター32を重合することができるため、光学フィルターを使用した撮影効果を容易な操作で得ることができるとともに、回転蓋3の回転操作により同時にカメラの動作設定を最適な状態に切り換えることができるため簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0037】
また、携帯電話機が具備する表示装置で選択されている光学フィルターやレンズの種類、カメラの状態を確認することができるとともに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34でも、光学フィルターやレンズの種類を確認しながら操作ができるため操作性が良好である。
【0038】
また更に、回転蓋3の回転操作のみにより発光ダイオード5を点灯させることができるため、暗所での撮影を容易に行うことができるとともに、回転蓋3の回転操作により同時にカメラの動作設定を暗所撮影に最適な状態に切り換えることができるため簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0039】
本実施形態においては、撮影用照明装置を点灯させる操作が通常の撮影を行なう操作とは反対方向への回転操作によるため、頻繁に使用する通常撮影や光学フィルターを使用する撮影への操作に移行する過程で照明装置を点灯させることがない。従って、撮影用照明装置を無駄に点灯させることがなく、不意な操作による携帯電話機の電力消費を抑えることができる。
【0040】
また、携帯電話機に備わった表示装置で、照明装置の点灯状態やカメラの状態を確認することができるとともに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34でも、撮影用照明装置の点灯操作位置を確認しながら操作ができるため操作性が良好である。
【0041】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、回転蓋3は円盤状でなくとも回動可能な形状であれば扇形状等、他の形状でもよい。また回転蓋3に設けた開口窓部31a及び31bは本実施例では貫通する孔としたが、透明な合成樹脂やガラス等をはめ込んでもよい。この場合はさらにカメラレンズ部2を保護する効果を有する。
【0042】
また、回転蓋3の回転位置を検知する手段として本実施例ではロータリースイッチを用いたが、回転位置により電気信号の切り換えが可能であれば他の手段でもよい。携帯電話機本体1に備えた目盛11と回転蓋3上の表示34の表示方法は刻印や印刷等、表示手法は問わない。また、回転蓋3の回転操作を容易に行えるよう設けた指掛け用の凸部35は、本実施例では凸形状で構成したが滑り止めの機能を果たせばその形状に限定するものではなく凹形状やシボ等、他の形状でもよい。
【0043】
尚、開口窓部31a及び31bと光学フィルター32の数は問わず、撮影効果を得る手段として、光学フィルター単独でも、電子的な画像信号処理単独でも、2つを併用してもよい。また、本実施例では撮影用照明装置として発光ダイオードを使用したが他の照明手段を用いてもよい。また更に、カメラによる撮像は、静止画像に限らず、動画であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部が露呈する位置に開口窓部を備え、カメラ使用時のみ開口窓部からカメラレンズ部を露呈させることができるので、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止することができる。
【0045】
請求項2の発明によれば、回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個の光学フィルターを備えたので、回転蓋の回転操作のみによりカメラレンズの光軸上に光学フィルターを重合することができ、光学フィルターを使用した撮影効果を容易な操作で得ることができる。
【0046】
請求項3の発明によれば、回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された開口窓部及び光学フィルターの両者を備えたため、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止することができるとともに、光学フィルターを使用した撮影効果を容易な操作で得ることができる。
【0047】
請求項4の発明によれば、回転蓋の回転操作のみによりカメラレンズを露呈させると同時にカメラを動作状態にすることができ撮影が可能になるため、操作が容易である。特に折畳式の携帯電話機においては、撮影時に携帯電話機本体を開く必要がなく有効である。
【0048】
請求項5の発明によれば、回転蓋の回転操作により同時にカメラの動作設定を最適な状態に切り換えることができるため、簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0049】
請求項6の発明によれば、回転蓋の回転操作のみにより撮影用照明装置を点灯させることができるため、暗所での撮影を容易に行うことができるとともに、回転蓋の回転操作により同時にカメラの動作設定を暗所撮影に最適な状態に切り換えることができるため、簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0050】
請求項7の発明によれば、撮影用照明装置を点灯させる操作が通常の撮影を行なう操作とは反対方向への回転操作によるため、頻繁に使用する通常撮影や光学フィルターを使用する撮影への操作に移行する過程で撮影用照明装置を点灯させることがない。従って、撮影用照明装置を無駄に点灯させることがなく、不意な操作による携帯電話機の電力消費を抑えることができる。
【0051】
請求項8の発明によれば、携帯電話機が具備する表示装置でカメラの状態を確認することができるので、操作性をより向上させることができる。
【0052】
請求項9の発明によれば、携帯電話機に設けられた目盛の位置に示された回転蓋上の表示でカメラの状態を確認することができるので、操作性をより向上させることができる。
【0053】
請求項10の発明によれば、回転蓋を操作するには、指掛け用の凸部に指を掛けて行なうことができるため、当該回転蓋の回転操作をより容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電話機を示す図であって回転蓋の一部を破断した状態を示す全体斜視図
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機における回転蓋を示す正面図
【図3】本発明の実施形態に係る携帯電話機における回転蓋近傍部を断面した一部断面図
【図4】本発明の実施形態に係る携帯電話機における回転蓋の動作を示す図であって、(a)カメラがオフの状態を示す模式図、(b)通常撮影時の状態を示す模式図、(c)接写撮影(光学フィルターを使用した撮影)の状態を示す模式図、(d)暗所での撮影(撮影用照明装置を点灯する撮影)の状態を示す模式図
【図5】従来の携帯電話機を示す全体斜視図
【符号の説明】
1…携帯電話本体
11…目盛
2…カメラレンズ部
3…回転蓋
31a…開口窓部(通常撮影用)
31b…開口窓部(暗所撮影用)
32…光学フィルター
33…軸部
34…表示
35…指掛け用の凸部
4…プリント基板
41…ロータリースイッチ
42…カメラ
5…発光ダイオード(撮影用照明装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ機能を有する携帯電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機は多機能化が進んでおり、従来の通話機能だけではなくカメラ機能を有し、撮影した画像を無線通信にて送受できるものが一般に知られている。以下に従来のカメラ機能を有する携帯電話機について説明する。図5は従来のカメラ機能を有する携帯電話機を示すものである。
【0003】
同図において、符号100はカメラ機能を有する携帯電話機本体を示しており、該形態電話機本体100は、カメラレンズ部101を有している。このように構成されたカメラ機能を有する携帯電話機によって撮影を開始するには、図示しないキーボードの操作によりカメラの動作を開始する操作を行ない、被写体にカメラレンズ部101を向けて図示しないシャッターキーにより撮影を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の形態電話機においては、カメラレンズ部101が常に露出しているため、ホコリ等が付着したり、衣服等の接触によりカメラレンズ部101の表面を傷付ける虞があるという問題を有していた。またカメラの撮影を開始するにはキーボードの操作を行なう必要があり、特に図5に示すような折畳式の携帯電話機においては、キーボードを操作するために携帯電話機本体を開く必要があり、操作が面倒であるという問題も有していた。更に、接写や、暗所での撮影、また画像処理による撮影効果等を得るには、キーボード操作を数回行なう必要があり、さらに操作が面倒であるという問題を有していた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、第1の目的は、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止し、第2の目的は、カメラの撮影設定を容易に切り換えることができる携帯電話機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部が露呈する位置に少なくとも1個形成された開口窓部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、回転蓋を回転操作することにより、カメラ使用時のみ開口窓部からカメラレンズ部を露呈させることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された光学フィルターとを備えたことを特徴とする。
【0009】
かかる構成によれば、回転蓋を回転操作することにより、カメラレンズ部上に光学フィルターを介在させることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された開口窓部及び光学フィルターとを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋の回転位置を検出する手段を設けるとともに、前記回転蓋を所定の位置まで回転操作することにより、カメラの動作、非動作を制御することができることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋の回転位置を検出する手段を設けるとともに、前記回転蓋を所定の位置まで回転操作することにより、画像信号処理等に係わるカメラの撮影設定の切り換えが可能なことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の携帯電話機において、前記回転蓋の回転操作により切り換え可能な撮影設定のうち少なくとも一つに、暗所での撮影用照明装置の点灯を制御する設定が含まれていることを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の携帯電話機において、前記照明装置の点灯を制御する設定への切り換え操作位置を、前記照明装置を点灯させない通常の撮影設定への回転操作方向とは反対方向に設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項4〜請求項7のいずれか1つに記載の携帯電話機において、少なくとも液晶等による表示装置を備えるとともに、前記回転蓋の回転操作により切り換わるカメラの動作状態を前記表示装置に表示することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋における周囲の任意の位置に目盛となる表示を設け、前記回転蓋上の少なくとも1箇所には回転操作により切り換え可能な機能を示す表示を前記目盛表示と機能が対応する位置に設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の携帯電話機において、前記回転蓋上に指掛け用の凸部を少なくとも1箇所設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る携帯電話機は、図1に示すように、カメラ機能を有する携帯電話機本体1と、該携帯電話本体1の裏面側に形成されたカメラレンズ部2と、円盤状の回転蓋3と、光学フィルター32と、照明装置としての発光ダイオード5とから主に構成されている。
【0019】
回転蓋3は、図2に示す矢印A方向に回動自在とされており、携帯電話機本体1のカメラレンズ部2上に覆設されている。この回転蓋3には、開口窓部31aがカメラレンズ部2と一致する回転軌跡上に配設されており、かつ開口窓部31aの径はカメラの撮影範囲α(図3参照)よりも大きく設計されている。図3に示すように、回転蓋3の軸部33は回転位置を検知する手段としてのロータリースイッチ41に連結されており、プリント基板4上に電子カメラ42とともに実装されている。
【0020】
また、図2に示すように、携帯電話機本体1は、回転蓋3に近接した位置に目盛11を備えており、回転蓋3上には目盛11に対応する位置に少なくとも1箇所にカメラの動作状態(撮影設定含む)を示す表示34を備えている。回転蓋3上には、図2及び図3に示すように、少なくとも1箇所に当該回転蓋3の回転操作を容易にする手段としての指掛け用の凸部35が形成されている。
【0021】
更に、回転蓋3には開口窓部31aだけでなく少なくとも1個の光学フィルター32がカメラレンズ部2と一致する回転軌跡上かつ使用状態で光軸が一致する位置に連設されている。かかる光学フィルター32の径は、カメラの撮影範囲α(図3参照)よりも大きく設計されている。尚、回転蓋3上のカメラの動作状態を示す表示34は、図2に示すように、光学フィルター32の各効果及び機能を示すものが好ましい。
【0022】
適用される光学フィルターとしては、例えばセピア調などの色彩効果を得るカラーフィルターや、多面効果(ミラージュ)を得るもの、光条の発生で撮影効果を高めるクロスフィルター等が挙げられる。また、適用される他の光学フィルターとしては、近接拡大撮影に使用する接写用レンズや望遠レンズ、広角レンズ等も挙げられる。
【0023】
また更に、回転蓋3には少なくとも2箇所の開口窓部31a及び31bがカメラレンズ部2と一致する回転軌跡上かつ使用状態で光軸が一致する位置に連設されており、かつ開口窓部31の径はカメラの撮影範囲α(図3参照)よりも大きく設計されている。かかる2つの開口窓部31a及び31bはカメラ非動作時にカメラレンズ部2を保護するための開口のない部分を挟んだ位置に配置されている。また、図1及び図2に示すように、携帯電話機本体1のカメラレンズ部2の近傍には暗所での撮影時などに点灯する発光ダイオード5を備えている。
【0024】
以上のように構成された携帯電話機における動作について、図4に基づいて説明する。同図において(a)はカメラを使用しない状態を示す模式図、(b)はカメラを使用する一状態を示す模式図、(c)はカメラを使用する一状態(特殊撮影時)を示す模式図、(d)はカメラを使用する一状態(暗所撮影時)を示す模式図である。
【0025】
まず、図4(a)に示す位置に回転蓋3があるとき、図中に破線で示すカメラレンズ部2は回転蓋3で覆われており撮影ができない状態にある。このとき回転蓋3の回転位置は図3に示すロータリースイッチ41により検知されるとともに、カメラ42が電気的に非動作状態になるようあらかじめ設定されている。また携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、カメラ42が非動作状態にあることを示す表示になっている。
【0026】
撮影を開始するには、回転蓋3を矢印B方向に回転操作し、図4(b)に示す位置に移動する。回転操作は回転蓋3上に設けた指掛け用の凸部35に指を掛けて行なうことができる。図4(b)においてカメラレンズ部2は回転蓋3に設けた開口窓部31aから露呈し、撮影が可能な状態にある。このとき、回転蓋3の回転位置は、図3に示すロータリースイッチ41により検知されるとともに、カメラ42が電気的に動作状態になるようあらかじめ設定されている。
【0027】
然るに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、カメラ42が動作状態にあることを示す表示になっている。尚、携帯電話機本体1に備えている液晶等の表示装置(図示しない)にカメラ42が動作状態であることを表示しつつ、被写体にカメラレンズ部2を向けてシャッターキー(図示しない)により撮影を行なう。
【0028】
特殊撮影を開始するには、図4(b)の回転蓋3をさらに矢印C方向に回転操作し、図4(c)に示す位置に移動する。同図においてカメラレンズ部2は回転蓋3に設けた光学フィルター32と光軸が一致し、特殊撮影が可能な状態にある。このとき、回転蓋3の回転位置は、図3に示すロータリースイッチ41により検知されるとともに、カメラ42が電気的に動作状態になり、露光や各種画像調整や電子ズーム等カメラの動作設定を選択された光学フィルターやレンズに適した状態に切り換えるようあらかじめ設定されている。
【0029】
また、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、該当する光学フィルター32により得られる各効果及び機能を表示している。尚、携帯電話機本体1に備えている液晶等の表示装置(図示しない)には、カメラ42が動作状態であること、及び選択されている光学フィルターやレンズの種類が表示されている。
【0030】
そして、被写体にカメラレンズ部2を向けてシャッターキー(図示しない)を操作すれば、各種効果を伴った撮影を行なうことができる。また、本実施形態の如く光学フィルターが複数枚ある場合には、回転蓋3をさらに矢印D方向の所望の光学フィルターの位置まで回転操作することにより、選択的に各種効果を伴った撮影を行なうことができる。勿論、光学フィルターは回転蓋3に少なくとも1つ形成されていれば足りる。
【0031】
暗所での撮影を開始するには、図4(a)の回転蓋3を図(b)に示す通常撮影を行なう矢印B方向とは逆方向の矢印Eに示す方向に回転操作し、図4(d)に示す位置に移動する。同図において、カメラレンズ部2は、回転蓋3に設けた開口窓部31bから露呈し、撮影が可能な状態にある。このとき回転蓋3の回転位置は図3に示すロータリースイッチ41により検知され、カメラ42が電気的に動作状態になるとともにカメラレンズ部2の近傍に設けた発光ダイオード5が点灯するようあらかじめ設定されている。
【0032】
また、回転蓋3が図4(d)の状態であることをロータリースイッチ41が検知されると、露光や各種画像調整等カメラの動作設定を暗所での撮影に適した状態に切り換えるようあらかじめ設定されている。尚、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34は、カメラ42が暗所での撮影に適した状態にあることを示す表示になっている。
【0033】
回転蓋3が図4(d)の状態とされると、携帯電話機本体1に備えている液晶等の表示装置(図示しない)にもカメラ42が暗所撮影状態であることを表示する。そして、被写体にカメラレンズ部2を向けてシャッターキー(図示しない)を操作すると、主に発光ダイオード5で光が照射された範囲を撮影することとなる。
【0034】
上記実施形態によれば、携帯電話機本体1にカメラレンズ部2を回動自在に覆い開口窓部31a(開口窓部31bも同様)を備えた回転蓋3を設けることにより、カメラレンズ部2をホコリ等の付着などから保護することができる。また回転蓋3の回転操作のみによりカメラレンズ部2を露呈させると同時にカメラを動作状態にすることができ撮影が可能になるため、操作が容易である。特に折畳式の携帯電話機においては、撮影時に携帯電話機本体1を開く必要がなく有効である。
【0035】
また、携帯電話機が具備する表示装置(不図示)でもカメラの状態を確認することができるとともに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34でも、カメラの状態を確認することができる。回転蓋3を操作するには、指掛け用の凸部35に指を掛けて行なうことができるため、当該回転蓋3の回転操作を容易とすることができる。
【0036】
更に、回転蓋3の回転操作のみによりカメラレンズ部2の光軸上に光学フィルター32を重合することができるため、光学フィルターを使用した撮影効果を容易な操作で得ることができるとともに、回転蓋3の回転操作により同時にカメラの動作設定を最適な状態に切り換えることができるため簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0037】
また、携帯電話機が具備する表示装置で選択されている光学フィルターやレンズの種類、カメラの状態を確認することができるとともに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34でも、光学フィルターやレンズの種類を確認しながら操作ができるため操作性が良好である。
【0038】
また更に、回転蓋3の回転操作のみにより発光ダイオード5を点灯させることができるため、暗所での撮影を容易に行うことができるとともに、回転蓋3の回転操作により同時にカメラの動作設定を暗所撮影に最適な状態に切り換えることができるため簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0039】
本実施形態においては、撮影用照明装置を点灯させる操作が通常の撮影を行なう操作とは反対方向への回転操作によるため、頻繁に使用する通常撮影や光学フィルターを使用する撮影への操作に移行する過程で照明装置を点灯させることがない。従って、撮影用照明装置を無駄に点灯させることがなく、不意な操作による携帯電話機の電力消費を抑えることができる。
【0040】
また、携帯電話機に備わった表示装置で、照明装置の点灯状態やカメラの状態を確認することができるとともに、携帯電話機本体1に設けられた目盛11の位置に示された回転蓋3上の表示34でも、撮影用照明装置の点灯操作位置を確認しながら操作ができるため操作性が良好である。
【0041】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、回転蓋3は円盤状でなくとも回動可能な形状であれば扇形状等、他の形状でもよい。また回転蓋3に設けた開口窓部31a及び31bは本実施例では貫通する孔としたが、透明な合成樹脂やガラス等をはめ込んでもよい。この場合はさらにカメラレンズ部2を保護する効果を有する。
【0042】
また、回転蓋3の回転位置を検知する手段として本実施例ではロータリースイッチを用いたが、回転位置により電気信号の切り換えが可能であれば他の手段でもよい。携帯電話機本体1に備えた目盛11と回転蓋3上の表示34の表示方法は刻印や印刷等、表示手法は問わない。また、回転蓋3の回転操作を容易に行えるよう設けた指掛け用の凸部35は、本実施例では凸形状で構成したが滑り止めの機能を果たせばその形状に限定するものではなく凹形状やシボ等、他の形状でもよい。
【0043】
尚、開口窓部31a及び31bと光学フィルター32の数は問わず、撮影効果を得る手段として、光学フィルター単独でも、電子的な画像信号処理単独でも、2つを併用してもよい。また、本実施例では撮影用照明装置として発光ダイオードを使用したが他の照明手段を用いてもよい。また更に、カメラによる撮像は、静止画像に限らず、動画であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部が露呈する位置に開口窓部を備え、カメラ使用時のみ開口窓部からカメラレンズ部を露呈させることができるので、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止することができる。
【0045】
請求項2の発明によれば、回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個の光学フィルターを備えたので、回転蓋の回転操作のみによりカメラレンズの光軸上に光学フィルターを重合することができ、光学フィルターを使用した撮影効果を容易な操作で得ることができる。
【0046】
請求項3の発明によれば、回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された開口窓部及び光学フィルターの両者を備えたため、カメラ非使用時にはカメラレンズ部を覆って当該レンズ部の損傷を防止することができるとともに、光学フィルターを使用した撮影効果を容易な操作で得ることができる。
【0047】
請求項4の発明によれば、回転蓋の回転操作のみによりカメラレンズを露呈させると同時にカメラを動作状態にすることができ撮影が可能になるため、操作が容易である。特に折畳式の携帯電話機においては、撮影時に携帯電話機本体を開く必要がなく有効である。
【0048】
請求項5の発明によれば、回転蓋の回転操作により同時にカメラの動作設定を最適な状態に切り換えることができるため、簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0049】
請求項6の発明によれば、回転蓋の回転操作のみにより撮影用照明装置を点灯させることができるため、暗所での撮影を容易に行うことができるとともに、回転蓋の回転操作により同時にカメラの動作設定を暗所撮影に最適な状態に切り換えることができるため、簡単な操作で、高い撮影効果を得ることができる。
【0050】
請求項7の発明によれば、撮影用照明装置を点灯させる操作が通常の撮影を行なう操作とは反対方向への回転操作によるため、頻繁に使用する通常撮影や光学フィルターを使用する撮影への操作に移行する過程で撮影用照明装置を点灯させることがない。従って、撮影用照明装置を無駄に点灯させることがなく、不意な操作による携帯電話機の電力消費を抑えることができる。
【0051】
請求項8の発明によれば、携帯電話機が具備する表示装置でカメラの状態を確認することができるので、操作性をより向上させることができる。
【0052】
請求項9の発明によれば、携帯電話機に設けられた目盛の位置に示された回転蓋上の表示でカメラの状態を確認することができるので、操作性をより向上させることができる。
【0053】
請求項10の発明によれば、回転蓋を操作するには、指掛け用の凸部に指を掛けて行なうことができるため、当該回転蓋の回転操作をより容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電話機を示す図であって回転蓋の一部を破断した状態を示す全体斜視図
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機における回転蓋を示す正面図
【図3】本発明の実施形態に係る携帯電話機における回転蓋近傍部を断面した一部断面図
【図4】本発明の実施形態に係る携帯電話機における回転蓋の動作を示す図であって、(a)カメラがオフの状態を示す模式図、(b)通常撮影時の状態を示す模式図、(c)接写撮影(光学フィルターを使用した撮影)の状態を示す模式図、(d)暗所での撮影(撮影用照明装置を点灯する撮影)の状態を示す模式図
【図5】従来の携帯電話機を示す全体斜視図
【符号の説明】
1…携帯電話本体
11…目盛
2…カメラレンズ部
3…回転蓋
31a…開口窓部(通常撮影用)
31b…開口窓部(暗所撮影用)
32…光学フィルター
33…軸部
34…表示
35…指掛け用の凸部
4…プリント基板
41…ロータリースイッチ
42…カメラ
5…発光ダイオード(撮影用照明装置)
Claims (10)
- カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部が露呈する位置に少なくとも1個形成された開口窓部とを備えたことを特徴とする携帯電話機。
- カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された光学フィルターとを備えたことを特徴とする携帯電話機。
- カメラ機能を有する携帯電話機において、カメラレンズ部を回転自在に覆う回転蓋と、前記回転蓋の回転操作によりカメラレンズ部に相応する位置に少なくとも1個形成された開口窓部及び光学フィルターとを備えたことを特徴とする携帯電話機。
- 前記回転蓋の回転位置を検出する手段を設けるとともに、前記回転蓋を所定の位置まで回転操作することにより、カメラの動作、非動作を制御することができることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の携帯電話機。
- 前記回転蓋の回転位置を検出する手段を設けるとともに、前記回転蓋を所定の位置まで回転操作することにより、画像信号処理等に係わるカメラの撮影設定の切り換えが可能なことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の携帯電話機。
- 前記回転蓋の回転操作により切り換え可能な撮影設定のうち少なくとも一つに、暗所での撮影用照明装置の点灯を制御する設定が含まれていることを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
- 前記照明装置の点灯を制御する設定への切り換え操作位置を、前記照明装置を点灯させない通常の撮影設定への回転操作方向とは反対方向に設けたことを特徴とする請求項6記載の携帯電話機。
- 少なくとも液晶等による表示装置を備えるとともに、前記回転蓋の回転操作により切り換わるカメラの動作状態を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか1つに記載の携帯電話機。
- 前記回転蓋における周囲の任意の位置に目盛となる表示を設け、前記回転蓋上の少なくとも1箇所には回転操作により切り換え可能な機能を示す表示を前記目盛表示と機能が対応する位置に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の携帯電話機。
- 前記回転蓋上に指掛け用の凸部を少なくとも1箇所設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の携帯電話機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209932A JP2004053836A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 携帯電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209932A JP2004053836A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 携帯電話機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004053836A true JP2004053836A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31933627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002209932A Pending JP2004053836A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 携帯電話機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004053836A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006024139A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Sony Corp | 情報端末装置 |
JP2007121963A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Sharp Corp | 電子機器 |
WO2010138269A1 (en) * | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Motorola Mobility, Inc. | A pivoting structure coupled to a rotatable housing structure |
KR20110050242A (ko) * | 2009-11-06 | 2011-05-13 | 엘지전자 주식회사 | 휴대 단말기 |
JP2012247644A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Fujifilm Corp | 撮像装置 |
JP2013038626A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Seiko Epson Corp | 撮像装置およびプロジェクター |
JP2013104986A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Scalar Corp | カメラ用ケース |
CN103329028A (zh) * | 2010-12-13 | 2013-09-25 | 阿普巴恩克有限责任公司 | 一种智能电话透镜组件 |
JP2014167559A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Asuka Sone | 通信カメラ用覗き見防止装置 |
WO2014137164A1 (ko) * | 2013-03-05 | 2014-09-12 | Kwon Beom Gi | 렌즈체가 구비된 휴대폰 배터리 커버 |
JP2016183957A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-10-20 | ライトハウス フォトニクス,ピーティーイー.リミテッド. | コンパクトな分光計 |
CN107172327A (zh) * | 2017-03-27 | 2017-09-15 | 联想(北京)有限公司 | 一种图像采集方法及电子设备 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209932A patent/JP2004053836A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006024139A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Sony Corp | 情報端末装置 |
JP2007121963A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Sharp Corp | 電子機器 |
WO2010138269A1 (en) * | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Motorola Mobility, Inc. | A pivoting structure coupled to a rotatable housing structure |
US8179473B2 (en) | 2009-05-29 | 2012-05-15 | Motorola Mobility, Inc. | Pivoting structure coupled to a rotatable housing structure |
KR20110050242A (ko) * | 2009-11-06 | 2011-05-13 | 엘지전자 주식회사 | 휴대 단말기 |
KR101649635B1 (ko) | 2009-11-06 | 2016-08-19 | 엘지전자 주식회사 | 휴대 단말기 |
CN103329028A (zh) * | 2010-12-13 | 2013-09-25 | 阿普巴恩克有限责任公司 | 一种智能电话透镜组件 |
US9568708B2 (en) | 2010-12-13 | 2017-02-14 | Appbanc, Llc | Smartphone lens assembly |
JP2012247644A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Fujifilm Corp | 撮像装置 |
JP2013038626A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Seiko Epson Corp | 撮像装置およびプロジェクター |
US9733552B2 (en) | 2011-08-09 | 2017-08-15 | Seiko Epson Corporation | Image pickup device and projector |
JP2013104986A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Scalar Corp | カメラ用ケース |
JP2014167559A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Asuka Sone | 通信カメラ用覗き見防止装置 |
WO2014137164A1 (ko) * | 2013-03-05 | 2014-09-12 | Kwon Beom Gi | 렌즈체가 구비된 휴대폰 배터리 커버 |
JP2016183957A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-10-20 | ライトハウス フォトニクス,ピーティーイー.リミテッド. | コンパクトな分光計 |
CN107172327A (zh) * | 2017-03-27 | 2017-09-15 | 联想(北京)有限公司 | 一种图像采集方法及电子设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100524532B1 (ko) | 휴대전화기 | |
JP2004053836A (ja) | 携帯電話機 | |
JP2004140434A (ja) | 携帯端末 | |
JP2004297660A (ja) | 携帯端末装置 | |
JP2004282399A (ja) | カウントダウン表示付きセルフタイマー撮影機能を有する携帯電話機 | |
US20050254811A1 (en) | Digital camera and portable device | |
JP2004260631A (ja) | 携帯端末装置 | |
JP2004120727A (ja) | 携帯電話機 | |
JP2007180901A (ja) | 撮影装置 | |
JP6498847B2 (ja) | カメラ、カメラの設定方法、及び、カメラの設定プログラム | |
JP2001169156A (ja) | 撮影装置 | |
JP3912328B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP3697186B2 (ja) | 設定操作装置およびこれを備えた電子機器 | |
KR100468955B1 (ko) | 회전식 플래시를 내장한 휴대폰 | |
JP2000041165A (ja) | デジタルカメラ | |
JP2004354791A (ja) | 投影装置 | |
JP2017003630A (ja) | 撮像装置 | |
JP4256732B2 (ja) | 電子カメラ | |
JP2006154124A (ja) | カメラ及び携帯用電子機器 | |
KR100619887B1 (ko) | 이동통신 단말기용 디지털 카메라의 장착 구조 | |
JP3907328B2 (ja) | ビデオカメラ | |
JP2006093919A (ja) | デジタルカメラ | |
JP2005110114A (ja) | 携帯機器 | |
WO2008047465A1 (fr) | Appareil électronique | |
JPH0862697A (ja) | 表示装置 |