JP2004053293A - 表面検査装置 - Google Patents

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Tomoyoshi Baba
馬場 智義
Kohei Kawazoe
川添 浩平
Akira Yamada
山田 明
Mitsuru Higaki
檜垣 充
Toshiyuki Yamada
山田 利幸
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Abstract

【課題】迅速かつ簡単に構造物の表面の検査を行うことができる壁面検査装置を提供する。
【解決手段】走行可能な台車110と、トンネル10の壁面へ向けてレーザ光1を発振するレーザ発振器130と、前記壁面から反射されてきたレーザ光1を受光する受光器140と、レーザ光1を照射された前記壁面の周辺を撮影するカメラ150と、上記機器130,140,150を、台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながらスキャニングするスキャニング装置120と、スキャニング装置120を作動させ、受光器140で受光したレーザ光1の強度が所定の値以下の場合に、レーザ光1を照射された前記壁面の周辺を撮影するようにカメラ150を作動させて記録すると共に、カメラ150の撮影時の撮影方向を記録する制御装置171とを備えて表面検査装置100を構成した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造物の表面の検査を行う表面検査装置に関し、特に、トンネルのコンクリート製の壁面等を検査する場合に適用すると有効である。
【0002】
【従来の技術】
トンネルのコンクリート製の壁面等を検査する場合には、従来、検査員が壁面を目視確認し、傷や崩落等の異常箇所を発見したら、その位置と共にその状態をスケッチして記録することにより、検査を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来、トンネルの壁面等を検査する場合には、多大な手間と時間がかかってしまっていた。
【0004】
このような問題は、トンネルの壁面等を検査する場合に限らず、構造物の表面を検査する場合であれば、上述した場合と同様に起こり得ることである。
【0005】
このようなことから、本発明は、迅速かつ簡単に構造物の表面の検査を行うことができる壁面検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明による表面検査装置は、構造物の表面の検査を行う表面検査装置であって、走行可能な台車と、前記台車に配備されて前記表面へ向けてレーザ光を発振するレーザ発振手段と、前記台車に配備されて前記表面から反射されてきたレーザ光を受光する受光手段と、前記台車に配備されてレーザ光を照射された前記表面の周辺を撮影する撮影手段と、前記レーザ発振手段によるレーザ光の発振方向、前記受光手段によるレーザ光の受光方向及び前記撮影手段による撮影方向を、当該台車の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながらスキャニングするスキャニング手段と、前記スキャニング手段を作動させると共に、前記受光手段で受光したレーザ光の強度が所定の値以下の場合に、レーザ光を照射された前記表面の周辺を撮影するように前記撮影手段を作動させて記録する一方、前記撮影手段の撮影時の撮影方向を記録する制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
第二番目の発明による表面検査装置は、第一番目の発明において、前記制御手段が、前記撮影手段での撮影時には前記スキャニング手段の作動を停止し、前記撮影手段での撮影を終えたら前記スキャニング手段を作動させることを特徴とする。
【0008】
第三番目の発明による表面検査装置は、第一番目または第二番目の発明において、前記レーザ発振手段が、レーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を前記台車の走行方向に沿って長手方向を向けたスリット形状に出射する第一の出射手段と、前記レーザ光源からのレーザ光を円形状に出射する第二の出射手段と、前記レーザ光源からのレーザ光を前記第一の出射手段または前記第二の出射手段に入射させるように切り替える切替手段とを備え、前記受光手段が、前記表面から反射されてきたスリット形状のレーザ光を受光する一次元アレイセンサであると共に、前記制御手段が、前記受光手段でレーザ光を受光する場合に、前記第一の出射手段からレーザ光を出射させるように前記切替手段を作動させ、前記撮影手段で撮影する場合に、前記第二の出射手段からレーザ光を出射させるように前記切替手段を作動させることを特徴とする。
【0009】
第四番目の発明による表面検査装置は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記表面に対する前記台車の走行方向での位置を計測する走行方向位置計測手段を備えると共に、前記制御手段が、前記走行方向位置計測手段からの信号に基づいて、前記撮影手段での撮影時の前記位置を記録することを特徴とする。
【0010】
第五番目の発明による表面検査装置は、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記台車を自走させる駆動手段を備えると共に、前記制御手段が、前記スキャニング手段でのスキャニング時には前記駆動手段の作動を停止し、前記スキャニング手段でのスキャニングの往動または復動を終えた後には、前記表面に照射されたレーザ光の前記台車の走行方向の長さ分だけ当該台車を走行方向に進行させるように前記駆動手段を作動させることを特徴とする。
【0011】
第六番目の発明による表面検査装置は、第五番目の発明において、前記台車の走行方向を調整する操舵手段と、前記台車と前記表面との間の距離を計測する幅方向位置計測手段とを備えると共に、前記制御手段が、前記台車と前記表面との間を所定の距離とするように、前記幅方向位置計測手段からの信号に基づいて、前記操舵手段を制御することを特徴とする。
【0012】
第七番目の発明による表面検査装置は、第一番目から第六番目の発明のいずれかにおいて、前記構造物がトンネルであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明による表面検査装置の実施の形態を図1〜6を用いて説明する。図1は、表面検査装置の外観図、図2は、図1の矢線II部の内部の概略構成図、図3は、表面検査装置の概略構成図、図4は、レーザ発振器の光学系の概略構成図、図5は、表面検査装置の作用説明図、図6は、図5のVI−VI線断面矢線視図である。
【0014】
図1に示すように、台車110上には、保持ケース121の開口面側を、当該台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながら往復移動させるスキャニング手段であるスキャニング装置120が配設されている。スキャニング装置120の保持ケース121の内部には、図2,3に示すように、当該保持ケース121の開口面からレーザ光1を発振するレーザ発振手段であるレーザ発振器130と、当該保持ケース121の開口面側から反射されてきたレーザ光1を受光する受光手段である受光器140と、当該保持ケース121の開口面側を撮影する撮影手段であるカメラ150とがそれぞれ設けられている。
【0015】
つまり、スキャニング装置120は、保持ケース121の開口面側を、台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながら往復移動させることにより、レーザ発振器130によるレーザ光1の発振方向、受光器140によるレーザ光1の受光方向及びカメラ150による撮影方向を、台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながら同期してスキャニングすることができるようになっているのである。
【0016】
前記レーザ発振器130は、図4に示すように、レーザ光源131と、当該レーザ光源131からのレーザ光1をスリット状に拡散させながら出射するシリンドリカル凹レンズ132と、シリンドリカル凹レンズ132からのレーザ光1を台車110の走行方向に沿って長手方向を向けたスリット形状で前記保持ケース121の開口面側から出射させるシリンドリカル凸レンズ133と、レーザ光源131からのレーザ光1の光路を切り替える可動ミラー134と、可動ミラー134により光路を切り替えられたレーザ光1を反射する固定ミラー135と、固定ミラー135からのレーザ光1を円状に拡散させながら出射する凹レンズ136と、凹レンズ136からのレーザ光1を一定径の円形状で前記保持ケース121の開口面側から出射させる凸レンズ137とを備えている。
【0017】
なお、本実施の形態では、シリンドリカル凹レンズ132、シリンドリカル凸レンズ133等により第一の出射手段を構成し、凹レンズ136、凸レンズ137等により第二の出射手段を構成し、可動ミラー134、固定ミラー135等により切替手段を構成している。
【0018】
前記受光器140は、一次元アレイセンサ等のように、前記保持ケース121の開口面側から反射されてきたスリット形状のレーザ光1を受光することができるようになっている。
【0019】
前記カメラ150は、前記保持ケース121の開口面側の画像(静止画または動画)を撮影することができるようになっている。
【0020】
一方、図5に示すように、構造物であるトンネル10の内部には、基準電波を発信する発信器162が当該トンネル10の長手方向に沿って所定の間隔で複数取り付けられており、これら発信器162は、発信する電波の周波数がそれぞれ異なっている。また、前記台車110には、上記発信器162からの基準電波をそれぞれ受信する受信器161が搭載されている。
【0021】
なお、本実施の形態では、受信器161、発振器162等により走行方向位置計測手段を構成している。
【0022】
図1,3に示すように、前記台車110には、制御装置171が搭載されており、当該制御装置171は、前記スキャニング装置120、レーザ発振器130、受光器140、カメラ150、受信器161と電気的に接続している。さらに、制御装置171には、台車110に搭載された記録装置172及びモニタ172が電気的に接続されると共に、マイクロフォンやペン入力タブレット等のような各種の外部入力機器181が電気的に接続されている。
【0023】
なお、本実施の形態では、制御装置171、記録装置172、モニタ173等により制御手段を構成している。
【0024】
このような本実施の形態による表面検査装置100を使用してトンネル10のコンクリート製の壁面を検査する場合について次に説明する。
【0025】
前記制御装置171を作動させると、前記レーザ発振器130が作動して、当該レーザ発振器130からスリット形状のレーザ光1が発振され、台車110の走行方向に沿って長手方向を向けたスリット形状でトンネル10の壁面に照射されて当該壁面で反射され、前記受光器140でスリット形状で受光されると共に、前記スキャニング装置120が作動して、トンネル10の前記壁面の台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由するように同期しながらスキャニングする。
【0026】
ここで、レーザ光1の照射されたトンネル10の前記壁面部分に傷や崩落等の損傷箇所があると、照射されたレーザ光1が当該損傷箇所により散乱して、受光器140での受光強度が低下するため、前記制御装置171は、受光器140での受光強度が所定の値以下であると、前記スキャニング装置120の作動を一旦停止すると共に、前記レーザ発振器130の前記可動ミラー134を作動して、レーザ光源131からのレーザ光1の光路を切り替えて、前記凸レンズ137から円形状に出射させることにより、トンネル10の前記壁面の損傷箇所周辺をレーザ光1で広く照射して明るくすると同時に、前記カメラ150を作動させて、トンネル10の前記壁面の損傷箇所の周辺を撮影し、前記記録装置172に記録する。
【0027】
これと同時に、制御装置171は、前記受信器161で受信する各前記発振器162からの電波の強弱に基づいて、トンネル10内での長手方向の位置、すなわち、前記壁面に対する台車110の走行方向での位置を計測すると共に、前記スキャニング装置120の揺動角度、すなわち、前記カメラ150による撮影方向に基づいて、トンネル10内における上記損傷箇所の位置を特定し、上記記録装置172に当該損傷箇所の上記位置情報を記録する。
【0028】
さらに、制御装置171からモニタ173に表示される画像等の各種情報等に基づいて、作業員が前記外部入力機器181により各種情報を入力して、上記記録装置172に当該情報も併せて記録する。
【0029】
トンネル10の前記壁面の上記損傷箇所の各種情報が記録装置172に記録されると、前記制御装置171は、前記レーザ発振器130の前記可動ミラー134を作動して、レーザ光源131からのレーザ光1の光路を切り替えて、シリンドリカル凸レンズ133からスリット形状で再び出射させると共に、前記スキャニング装置120を作動して、スキャニングを再び開始する。
【0030】
このようにしてトンネル10の前記壁面に対するスキャニングの往動を終えたら、当該壁面に照射された前記レーザ光1の台車110の走行方向の長さ分だけ当該台車110を走行方向に進行させた後、当該トンネル10の当該壁面に対するスキャニングの復動を開始する。
【0031】
以上の作動を繰り返していくことにより、トンネル10の前記壁面を全体にわたって検査して記録することができる。
【0032】
つまり、前記壁面に照射したレーザ光1の反射強度を計測することにより、当該壁面に生じている微細な損傷であっても確実に探知できるようにすると共に、探知された損傷をカメラ150で撮影して位置情報と共に記録装置172に記録するようにしたのである。
【0033】
このため、従来のように、検査員が壁面を目視確認して、その状態をわざわざスケッチ記録しなくても、壁面の検査を漏れなく確実に行うことができる。
【0034】
したがって、本実施の形態の表面検査装置100によれば、検査にかかる手間や時間を大幅に簡略化することができるので、壁面の検査を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0035】
また、台車110上に設けたスキャニング装置120により、台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながら往復移動させるように、レーザ発振器130や受光器140やカメラ150を同期してスキャニングさせることができるようにしたので、壁面に接近して検査する場合よりも、効率よく検査を行うことができ、特に、天井等のような高い箇所の検査を簡単に行うことができる。
【0036】
また、スリット形状のレーザ光1を用いてスキャニングするようにしたので、ポイント形状のレーザ光を用いてスキャニングする場合よりもスキャニングに要する時間を大幅に短縮することができ、検査効率を向上させることができる。
【0037】
また、カメラ150で撮影する際に、レーザ発振器130からのレーザ光1をスリット形状から円形状に切り替えて損傷箇所の周辺を照らすようにしたので、トンネル10のように暗い場所の壁面を検査するような場合であっても、カメラ150での撮影を確実に行うことができ、また、一台のレーザ発振器130で損傷箇所の探査と照明とを行うことができるので、照明機器を個別に設ける場合よりも装置コストを抑えることができる。
【0038】
また、例えば、上記表面検査装置100で記録したデータを管理室等に配備されたコンピュータに配信し、定期検査ごとの記録を一元的に管理するようにすれば、損傷箇所の異常進行等の履歴を容易に把握することができると共に、管理室等の上記コンピュータから上記履歴データを検査現場において呼び出しできるようにすれば、損傷箇所の履歴比較を検査現場でも行うことができ、検査のさらなる容易化及び迅速化を図ることができる。
【0039】
また、例えば、表面へ向けて超音波を発振する超音波発振器と、表面で反射した超音波を受信する超音波受信器とを備えた幅方向位置計測手段を台車110に配備すると共に、台車110の走行方向を調整する操舵装置と、台車110を自走させる駆動装置とを設け、前記制御装置171が、上記駆動装置を作動して台車110を自走させると共に、超音波発振器から超音波を発振させて表面で反射した超音波を超音波受信器で受信することにより、台車110と表面との間の距離を求め、その結果に基づいて、台車110と表面との間を所定の距離とするように(台車110をトンネル10の幅方向中心部分に常に位置させるように)上記操舵装置を制御するようにすれば、表面の検査を完全自動化することができ、作業員が同行しにくい狭いトンネルや環境の劣悪なトンネル内であっても、壁面の検査及び記録を容易に行うことができる。
【0040】
ここで、上述のように台車110を自動的に走行させる場合には、前記制御装置171が、スキャニング装置120でのスキャニング時には上記駆動装置の作動を停止させ、台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させるようにスキャニング装置120でスキャニングして往動または復動を終えたら、壁面に照射されたレーザ光1の台車110の走行方向の長さ分だけ当該台車110を走行方向に進行させるように上記駆動装置を作動させた後、スキャニング装置120で再びスキャニングして復動または往動を行うことを繰り返すようにすると好ましい。
【0041】
なお、本実施の形態では、スキャニング装置120の保持ケース121の内部にレーザ発振器130や受光器140やカメラ150を設置することにより、これら機器130,140,150を前述したように同期させながらスキャニングするようにしたが、他の実施の形態として、例えば、前記機器130,140,150の光学系に、回転ミラーや振動ミラー等のようなスキャニング手段を設けることにより、レーザ発振器130によるレーザ光1の発振方向、受光器140によるレーザ光1の受光方向及びカメラ150による撮影方向を、台車110の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながら同期してスキャニングさせるようにすることも可能である。
【0042】
また、本実施の形態では、レーザ発振器130において、可動ミラー134により、シリンドリカル凹レンズ132及びシリンドリカル凸レンズ133等からなる第一の出射手段または凹レンズ136及び凸レンズ137等からなる前記第二の出射手段にレーザ光源131からのレーザ光1を入射させるように光路を切り替えるようにしたが、他の実施の形態として、例えば、図7に示すように、レーザ光源131からのレーザ光1の光路に対して、シリンドリカル凹レンズ132及びシリンドリカル凸レンズ133等からなる第一の出射手段と凹レンズ136及び凸レンズ137等からなる第二の出射手段とを入れ替えて位置させることができるように上記第一の出射手段及び上記第二の出射手段を移動可能に配設したレーザ発振器230を適用することも可能である。
【0043】
また、本実施の形態では、シリンドリカル凹レンズ132、シリンドリカル凸レンズ133等により第一の出射手段を構成し、凹レンズ136、凸レンズ137等により第二の出射手段を構成したが、他の種類のレンズにより第一の出射手段や第二の出射手段を構成することも可能である。
【0044】
また、本実施の形態では、カメラ150で撮影する際に、レーザ発振器130からのレーザ光1により、トンネル10の前記壁面の損傷箇所周辺を広く照射して明るくするようにしたが、他の実施の形態として、上記レーザ発振器130からのレーザ光1に代えて、例えば、照明ランプを配設して、カメラ150で撮影する際に、トンネル10の前記壁面の損傷箇所周辺を通常の光で広く照射するようにすることも可能である。
【0045】
また、本実施の形態では、トンネル10のコンクリート製の壁面等を検査する場合について説明したが、これに限らず、構造物の表面を検査する場合であれば、本実施の形態の場合と同様に適用可能である。
【0046】
【発明の効果】
第一番目の発明による表面検査装置は、構造物の表面の検査を行う表面検査装置であって、走行可能な台車と、前記台車に配備されて前記表面へ向けてレーザ光を発振するレーザ発振手段と、前記台車に配備されて前記表面から反射されてきたレーザ光を受光する受光手段と、前記台車に配備されてレーザ光を照射された前記表面の周辺を撮影する撮影手段と、 前記レーザ発振手段によるレーザ光の発振方向、前記受光手段によるレーザ光の受光方向及び前記撮影手段による撮影方向を、当該台車の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながらスキャニングするスキャニング手段と、前記スキャニング手段を作動させると共に、前記受光手段で受光したレーザ光の強度が所定の値以下の場合に、レーザ光を照射された前記表面の周辺を撮影するように前記撮影手段を作動させて記録する一方、前記撮影手段の撮影時の撮影方向を記録する制御手段とを備えていることから、検査にかかる手間や時間を大幅に簡略化することができるので、表面の検査を迅速かつ簡単に行うことができる。
【0047】
第二番目の発明による表面検査装置は、第一番目の発明において、前記制御手段が、前記撮影手段での撮影時には前記スキャニング手段の作動を停止し、前記撮影手段での撮影を終えたら前記スキャニング手段を作動させるので、撮影を確実に行うことができる。
【0048】
第三番目の発明による表面検査装置は、第一番目または第二番目の発明において、前記レーザ発振手段が、レーザ光源と、前記レーザ光源からのレーザ光を前記台車の走行方向に沿って長手方向を向けたスリット形状に出射する第一の出射手段と、前記レーザ光源からのレーザ光を円形状に出射する第二の出射手段と、前記レーザ光源からのレーザ光を前記第一の出射手段または前記第二の出射手段に入射させるように切り替える切替手段とを備え、前記受光手段が、前記表面から反射されてきたスリット形状のレーザ光を受光する一次元アレイセンサであると共に、前記制御手段が、前記受光手段でレーザ光を受光する場合に、前記第一の出射手段からレーザ光を出射させるように前記切替手段を作動させ、前記撮影手段で撮影する場合に、前記第二の出射手段からレーザ光を出射させるように前記切替手段を作動させることから、検査効率を向上させることができると共に、撮影を確実に行うことができる。さらに、一台のレーザ発振手段で損傷箇所の探査と照明とを行うことができるので、照明機器を個別に設ける場合よりも装置コストを抑えることができる。
【0049】
第四番目の発明による表面検査装置は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記表面に対する前記台車の走行方向での位置を計測する走行方向位置計測手段を備えると共に、前記制御手段が、前記走行方向位置計測手段からの信号に基づいて、前記撮影手段での撮影時の前記位置を記録するので、損傷箇所の位置を把握することが容易にできる。
【0050】
第五番目の発明による表面検査装置は、第一番目から第四番目の発明のいずれかにおいて、前記台車を自走させる駆動手段を備えると共に、前記制御手段が、前記スキャニング手段でのスキャニング時には前記駆動手段の作動を停止し、前記スキャニング手段でのスキャニングの往動または復動を終えた後には、前記表面に照射されたレーザ光の前記台車の走行方向の長さ分だけ当該台車を走行方向に進行させるように前記駆動手段を作動させるので、作業員が同行しにくい狭い箇所や環境の劣悪な箇所であっても、表面の検査及び記録を容易に行うことができる。
【0051】
第六番目の発明による表面検査装置は、第五番目の発明において、前記台車の走行方向を調整する操舵手段と、前記台車と前記表面との間の距離を計測する幅方向位置計測手段とを備えると共に、前記制御手段が、前記台車と前記表面との間を所定の距離とするように、前記幅方向位置計測手段からの信号に基づいて、前記操舵手段を制御するので、作業員が同行しなくても表面の検査及び記録を確実に行うことができる。
【0052】
第七番目の発明による表面検査装置は、第一番目から第六番目の発明のいずれかにおいて、前記構造物がトンネルであるので、上述した効果が最も発現されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面検査装置の実施の形態の外観図である。
【図2】図1の矢線II部の内部の概略構成図である。
【図3】本発明による表面検査装置の実施の形態の概略構成図である。
【図4】本発明による表面検査装置の実施の形態のレーザ発振器の光学系の概略構成図である。
【図5】本発明による表面検査装置の実施の形態の作用説明図である。
【図6】図5のVI−VI線断面矢線視図である。
【図7】本発明による表面検査装置の実施の形態のレーザ発振器の他の例の光学系の概略構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ光
10 トンネル
100 表面検査装置
110 台車
120 スキャニング装置
121 保持ケース
130,230 レーザ発振器
131 レーザ光源
132 シリンドリカル凹レンズ
133 シリンドリカル凸レンズ
134 可動ミラー
135 固定ミラー
136 凹レンズ
137 凸レンズ
140 受光器
150 カメラ
161 受信器
162 発振器
171 制御装置
172 記録装置
173 モニタ
181 外部入力機器

Claims (7)

  1. 構造物の表面の検査を行う表面検査装置であって、
    走行可能な台車と、
    前記台車に配備されて前記表面へ向けてレーザ光を発振するレーザ発振手段と、
    前記台車に配備されて前記表面から反射されてきたレーザ光を受光する受光手段と、
    前記台車に配備されてレーザ光を照射された前記表面の周辺を撮影する撮影手段と、
    前記レーザ発振手段によるレーザ光の発振方向、前記受光手段によるレーザ光の受光方向及び前記撮影手段による撮影方向を、当該台車の幅方向一方側と他方側との間で上方を経由させながらスキャニングするスキャニング手段と、
    前記スキャニング手段を作動させると共に、前記受光手段で受光したレーザ光の強度が所定の値以下の場合に、レーザ光を照射された前記表面の周辺を撮影するように前記撮影手段を作動させて記録する一方、前記撮影手段の撮影時の撮影方向を記録する制御手段と
    を備えていることを特徴とする表面検査装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御手段が、前記撮影手段での撮影時には前記スキャニング手段の作動を停止し、前記撮影手段での撮影を終えたら前記スキャニング手段を作動させる
    ことを特徴とする表面検査装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記レーザ発振手段が、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を前記台車の走行方向に沿って長手方向を向けたスリット形状に出射する第一の出射手段と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を円形状に出射する第二の出射手段と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を前記第一の出射手段または前記第二の出射手段に入射させるように切り替える切替手段と
    を備え、
    前記受光手段が、前記表面から反射されてきたスリット形状のレーザ光を受光する一次元アレイセンサであると共に、
    前記制御手段が、前記受光手段でレーザ光を受光する場合に、前記第一の出射手段からレーザ光を出射させるように前記切替手段を作動させ、前記撮影手段で撮影する場合に、前記第二の出射手段からレーザ光を出射させるように前記切替手段を作動させる
    ことを特徴とする表面検査装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
    前記表面に対する前記台車の走行方向での位置を計測する走行方向位置計測手段を備えると共に、
    前記制御手段が、前記走行方向位置計測手段からの信号に基づいて、前記撮影手段での撮影時の前記位置を記録する
    ことを特徴とする表面検査装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかにおいて、
    前記台車を自走させる駆動手段を備えると共に、
    前記制御手段が、前記スキャニング手段でのスキャニング時には前記駆動手段の作動を停止し、前記スキャニング手段でのスキャニングの往動または復動を終えた後には、前記表面に照射されたレーザ光の前記台車の走行方向の長さ分だけ当該台車を走行方向に進行させるように前記駆動手段を作動させる
    ことを特徴とする表面検査装置。
  6. 請求項5において、
    前記台車の走行方向を調整する操舵手段と、
    前記台車と前記表面との間の距離を計測する幅方向位置計測手段と
    を備えると共に、
    前記制御手段が、前記台車と前記表面との間を所定の距離とするように、前記幅方向位置計測手段からの信号に基づいて、前記操舵手段を制御する
    ことを特徴とする表面検査装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかにおいて、
    前記構造物がトンネルである
    ことを特徴とする壁面検査装置。
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