JP2004052478A - ログハウス用補強具とログハウスにおける補強構造 - Google Patents
ログハウス用補強具とログハウスにおける補強構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】木材を横向きに積み上げていくログハウスは、竣工後に壁が動くので、多数の通しボルトにより補修している。このような竣工後のメンテナンスは、住んでいる人にとっては煩わしく費用もかかるなどの問題がある。
【解決手段】縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されているログハウス用補強具と、ログハウス用補強具をログ材交差部分に装着したログハウスにおける補強構造である。
【選択図】 図1
【解決手段】縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されているログハウス用補強具と、ログハウス用補強具をログ材交差部分に装着したログハウスにおける補強構造である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な構成を有するログハウス用補強具とログハウスにおける補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のログハウスは、下記のような構成となっている。
木材を横向きに積み上げていくログハウス(丸太組工法)の特徴は、竣工後に壁が動くことである。
材料の乾燥により年月とともに壁高が収縮したり、曲がりやねじれなどのあばれが生じたりしてくる。この変化はログ材交差部やそうではない箇所または日の当たる箇所、当たらない箇所で1段ずつの変化に差が生じることがあり、通しボルトなどで構造耐力の補強をしているこの工法では、ログ材の変化への対応は直接構造耐力につながる。
このようなことからログ材の変化の観測や一般的な木造建築物では考えられない作業で、1棟当たり30本以上もの通しボルトがあり、経験者でなければ難しい作業である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。
竣工後の壁の動きに関しては、早急に対応していない場合、ログ材の曲がりやねじれは癖となり、修復が困難な場合もあるし、構造体としても安心できない。隙間風などが生じた場合は不快感極まりないものである。
など以前の技術では竣工後のメンテナンスは必要不可欠であるが、住んでいる人にとっては煩わしく費用もかかるため、ログハウスを懸念する原因の一つである。
【0004】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は下記のようになるものである。
請求項1記載の発明は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成され、
X方向の角ログ材2は、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2が形成されていると共に、これら両相欠けを中心にX内方貫通孔2A3とX外方貫通孔2A4が上下方向をもって開設され、
Y方向の角ログ材3は、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2が形成されていると共に、これら両相欠けを中心にY内方貫通孔3A3とY外方貫通孔3A4が上下方向をもって開設され、
かかるX方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3を互いの相欠けを嵌合しながら交互に積上げて形成されたX方向の壁2CとY方向の壁3Cにおいて、X内方貫通孔2A3が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔2A4が上下に連通するX外方縦通孔と、Y内方貫通孔3A3が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔3A4が上下に連通するY外方縦通孔に、それぞれログハウス用補強具4を貫入し緊締するよう構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成され、ログハウス用補強具4は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4記載の発明は、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成され、
A.X方向の角ログ材2は、角ログ材本体2Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より内方の一定位置に開設されたX内方貫通孔2A3と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より外方の一定位置に開設されたX外方貫通孔2A4から構成され、
B.Y方向の角ログ材3は、角ログ材本体3Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より内方の一定位置に開設されたY内方貫通孔3A3と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より外方の一定位置に開設されたY外方貫通孔3A4から構成され、
C.X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3は、X方向の角ログ材2の上方の相欠け2A1にY方向の角ログ材3の下方の相欠け3A2を上方から嵌合し、Y方向の角ログ材3の上方の相欠け3A1にX方向の角ログ材2の下方の相欠け2A2を上方から嵌合し、以下、同様方法でY方向の角ログ材3とX方向の角ログ材2を交互に積上げてX方向の壁2CとY方向の壁3Cが構成され、
D.ログハウス用補強具4は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成され、
E.基礎5の上面にアンカーボルト5Aで固定された土台5B上に、当該土台におけるY方向部分の上面に下方のハーフログ材6を載置した後、X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3を積上げ、X方向の壁2CとY方向の壁3Cを形成した後、Y方向の壁3C上面に上方のハーフログ材7を載置し、X方向の壁2CにおけるX内方貫通孔2A3、2A3..が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔2A4、2A4..が上下に連通するX外方縦通孔内にそれぞれログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4Fを貫通させ、土台5BとX方向の壁2Cとが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締し、また、Y方向の壁3CにおけるY内方貫通孔3A3、3A3..が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔3A4、3A4..が上下に連通するY内方縦通孔内にそれぞれログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4Fを貫通させ、土台5Bと下方のハーフログ材6とY方向の壁3Cと上方のハーフログ材7とが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締するよう構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
4は第1発明のログハウス用補強具である。
縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されている。
【0010】
1は第2発明のログハウスにおける補強構造で、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成されている。
A.X方向の角ログ材2は、角ログ材本体2Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より内方の一定位置に開設されたX内方貫通孔2A3と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より外方の一定位置に開設されたX外方貫通孔2A4から構成されている。
【0011】
B.Y方向の角ログ材3は、角ログ材本体3Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より内方の一定位置に開設されたY内方貫通孔3A3と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より外方の一定位置に開設されたY外方貫通孔3A4から構成されている。
【0012】
C.X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3は、X方向の角ログ材2の上方の相欠け2A1にY方向の角ログ材3の下方の相欠け3A2を上方から嵌合し、Y方向の角ログ材3の上方の相欠け3A1にX方向の角ログ材2の下方の相欠け2A2を上方から嵌合し、以下、同様方法でY方向の角ログ材3とX方向の角ログ材2を交互に積上げてX方向の壁2CとY方向の壁3Cが構成される。
【0013】
D.この結果、これらのX方向の壁2CとY方向の壁3Cには、X内方貫通孔2A3、2A3..が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔2A4、2A4..が上下に連通するX外方縦通孔と、Y内方貫通孔3A3、3A3..が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔3A4、3A4..が上下に連通するY外方縦通孔が形成される。
【0014】
E.ログハウス用補強具4は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されている。
【0015】
F.基礎5の上面にアンカーボルト5Aで固定された土台5B上に、当該土台におけるY方向部分の上面に下方のハーフログ材6を載置した後、X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3を積上げ、X方向の壁2CとY方向の壁3Cを形成した後、Y方向の壁3C上面に上方のハーフログ材7を載置し、ログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4FをX内方縦通孔内とX外方縦通孔内にそれぞれ貫通させ、土台5BとX方向の壁2Cとが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締する。
また、ログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4FをY内方縦通孔内とY外方縦通孔内にそれぞれ貫通させ、土台5Bと下方のハーフログ材6とY方向の壁3Cと上方のハーフログ材7とが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締する。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。
1.ログハウスの最下の課題である壁高の収縮についても、縦コイルスプリングを引っ張り状態にてセットするため、常時、収縮を吸収でき、壁に圧縮する力を加えることができるため、以下の効果が得られる。
A.建設後のメンテナンスを著しく軽減できる。
B.隙間風の進入を防ぐことができる。
C.木材のあばれを防ぐことができる。
D.構造耐力を維持することができる。
など、さまざまな効果が得られ、ログハウスを懸念する原因を克服できるものである。
2.単純なために誰でも組立が短期間にて容易にできる。
3.ログハウス用補強具4はナットとスプリングの組合せで構成されているので、非常に単純な構造のため部品数も少なく安価にて製造ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図である。
【図2】同上の1部を切欠いた要部の正面図である。
【図3】図2の1部を省略した要部の分解斜視図である。
【図4】ログハウス用補強具の分解斜視図である。
【図5】間仕切り部分の1部を省略した要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ログハウスにおける補強構造
2 X方向の角ログ材
3 Y方向の角ログ材
4 ログハウス用補強具
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な構成を有するログハウス用補強具とログハウスにおける補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のログハウスは、下記のような構成となっている。
木材を横向きに積み上げていくログハウス(丸太組工法)の特徴は、竣工後に壁が動くことである。
材料の乾燥により年月とともに壁高が収縮したり、曲がりやねじれなどのあばれが生じたりしてくる。この変化はログ材交差部やそうではない箇所または日の当たる箇所、当たらない箇所で1段ずつの変化に差が生じることがあり、通しボルトなどで構造耐力の補強をしているこの工法では、ログ材の変化への対応は直接構造耐力につながる。
このようなことからログ材の変化の観測や一般的な木造建築物では考えられない作業で、1棟当たり30本以上もの通しボルトがあり、経験者でなければ難しい作業である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。
竣工後の壁の動きに関しては、早急に対応していない場合、ログ材の曲がりやねじれは癖となり、修復が困難な場合もあるし、構造体としても安心できない。隙間風などが生じた場合は不快感極まりないものである。
など以前の技術では竣工後のメンテナンスは必要不可欠であるが、住んでいる人にとっては煩わしく費用もかかるため、ログハウスを懸念する原因の一つである。
【0004】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は下記のようになるものである。
請求項1記載の発明は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成され、
X方向の角ログ材2は、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2が形成されていると共に、これら両相欠けを中心にX内方貫通孔2A3とX外方貫通孔2A4が上下方向をもって開設され、
Y方向の角ログ材3は、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2が形成されていると共に、これら両相欠けを中心にY内方貫通孔3A3とY外方貫通孔3A4が上下方向をもって開設され、
かかるX方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3を互いの相欠けを嵌合しながら交互に積上げて形成されたX方向の壁2CとY方向の壁3Cにおいて、X内方貫通孔2A3が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔2A4が上下に連通するX外方縦通孔と、Y内方貫通孔3A3が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔3A4が上下に連通するY外方縦通孔に、それぞれログハウス用補強具4を貫入し緊締するよう構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成され、ログハウス用補強具4は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4記載の発明は、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成され、
A.X方向の角ログ材2は、角ログ材本体2Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より内方の一定位置に開設されたX内方貫通孔2A3と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より外方の一定位置に開設されたX外方貫通孔2A4から構成され、
B.Y方向の角ログ材3は、角ログ材本体3Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より内方の一定位置に開設されたY内方貫通孔3A3と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より外方の一定位置に開設されたY外方貫通孔3A4から構成され、
C.X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3は、X方向の角ログ材2の上方の相欠け2A1にY方向の角ログ材3の下方の相欠け3A2を上方から嵌合し、Y方向の角ログ材3の上方の相欠け3A1にX方向の角ログ材2の下方の相欠け2A2を上方から嵌合し、以下、同様方法でY方向の角ログ材3とX方向の角ログ材2を交互に積上げてX方向の壁2CとY方向の壁3Cが構成され、
D.ログハウス用補強具4は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成され、
E.基礎5の上面にアンカーボルト5Aで固定された土台5B上に、当該土台におけるY方向部分の上面に下方のハーフログ材6を載置した後、X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3を積上げ、X方向の壁2CとY方向の壁3Cを形成した後、Y方向の壁3C上面に上方のハーフログ材7を載置し、X方向の壁2CにおけるX内方貫通孔2A3、2A3..が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔2A4、2A4..が上下に連通するX外方縦通孔内にそれぞれログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4Fを貫通させ、土台5BとX方向の壁2Cとが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締し、また、Y方向の壁3CにおけるY内方貫通孔3A3、3A3..が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔3A4、3A4..が上下に連通するY内方縦通孔内にそれぞれログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4Fを貫通させ、土台5Bと下方のハーフログ材6とY方向の壁3Cと上方のハーフログ材7とが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締するよう構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
4は第1発明のログハウス用補強具である。
縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されている。
【0010】
1は第2発明のログハウスにおける補強構造で、X方向の角ログ材2と、Y方向の角ログ材3と、ログハウス用補強具4から構成されている。
A.X方向の角ログ材2は、角ログ材本体2Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より内方の一定位置に開設されたX内方貫通孔2A3と、角ログ材本体2Aに上方の相欠け2A1と下方の相欠け2A2の位置より外方の一定位置に開設されたX外方貫通孔2A4から構成されている。
【0011】
B.Y方向の角ログ材3は、角ログ材本体3Aの端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より内方の一定位置に開設されたY内方貫通孔3A3と、角ログ材本体3Aに上方の相欠け3A1と下方の相欠け3A2の位置より外方の一定位置に開設されたY外方貫通孔3A4から構成されている。
【0012】
C.X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3は、X方向の角ログ材2の上方の相欠け2A1にY方向の角ログ材3の下方の相欠け3A2を上方から嵌合し、Y方向の角ログ材3の上方の相欠け3A1にX方向の角ログ材2の下方の相欠け2A2を上方から嵌合し、以下、同様方法でY方向の角ログ材3とX方向の角ログ材2を交互に積上げてX方向の壁2CとY方向の壁3Cが構成される。
【0013】
D.この結果、これらのX方向の壁2CとY方向の壁3Cには、X内方貫通孔2A3、2A3..が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔2A4、2A4..が上下に連通するX外方縦通孔と、Y内方貫通孔3A3、3A3..が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔3A4、3A4..が上下に連通するY外方縦通孔が形成される。
【0014】
E.ログハウス用補強具4は、縦コイルスプリング4Aと、縦コイルスプリング4Aの上端に連結された上方調整ナット4Bを介して螺合された上方縦ボルト4Cと、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット4Dと、縦コイルスプリング4Aの下端に連結された下方調整ナット4Eを介して螺合された下方縦ボルト4Fと、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット4Gから構成されている。
【0015】
F.基礎5の上面にアンカーボルト5Aで固定された土台5B上に、当該土台におけるY方向部分の上面に下方のハーフログ材6を載置した後、X方向の角ログ材2とY方向の角ログ材3を積上げ、X方向の壁2CとY方向の壁3Cを形成した後、Y方向の壁3C上面に上方のハーフログ材7を載置し、ログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4FをX内方縦通孔内とX外方縦通孔内にそれぞれ貫通させ、土台5BとX方向の壁2Cとが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締する。
また、ログハウス用補強具4における連結状態の縦コイルスプリング4Aと上方縦ボルト4Cと下方縦ボルト4FをY内方縦通孔内とY外方縦通孔内にそれぞれ貫通させ、土台5Bと下方のハーフログ材6とY方向の壁3Cと上方のハーフログ材7とが一体になるようそれぞれ上方ナット4Dと下方ナット4Gで緊締する。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。
1.ログハウスの最下の課題である壁高の収縮についても、縦コイルスプリングを引っ張り状態にてセットするため、常時、収縮を吸収でき、壁に圧縮する力を加えることができるため、以下の効果が得られる。
A.建設後のメンテナンスを著しく軽減できる。
B.隙間風の進入を防ぐことができる。
C.木材のあばれを防ぐことができる。
D.構造耐力を維持することができる。
など、さまざまな効果が得られ、ログハウスを懸念する原因を克服できるものである。
2.単純なために誰でも組立が短期間にて容易にできる。
3.ログハウス用補強具4はナットとスプリングの組合せで構成されているので、非常に単純な構造のため部品数も少なく安価にて製造ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図である。
【図2】同上の1部を切欠いた要部の正面図である。
【図3】図2の1部を省略した要部の分解斜視図である。
【図4】ログハウス用補強具の分解斜視図である。
【図5】間仕切り部分の1部を省略した要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ログハウスにおける補強構造
2 X方向の角ログ材
3 Y方向の角ログ材
4 ログハウス用補強具
Claims (4)
- 縦コイルスプリング(4A)と、縦コイルスプリング(4A)の上端に連結された上方調整ナット(4B)を介して螺合された上方縦ボルト(4C)と、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット(4D)と、縦コイルスプリング(4A)の下端に連結された下方調整ナット(4E)を介して螺合された下方縦ボルト(4F)と、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット(4G)から構成されていることを特徴とするログハウス用補強具。
- X方向の角ログ材(2)と、Y方向の角ログ材(3)と、ログハウス用補強具(4)から構成され、
X方向の角ログ材(2)は、角ログ材本体(2A)に上方の相欠け(2A1)と下方の相欠け(2A2)が形成されていると共に、これら両相欠けを中心にX内方貫通孔(2A3)とX外方貫通孔(2A4)が上下方向をもって開設され、Y方向の角ログ材(3)は、角ログ材本体(3A)に上方の相欠け(3A1)と下方の相欠け(3A2)が形成されていると共に、これら両相欠けを中心にY内方貫通孔(3A3)とY外方貫通孔(3A4)が上下方向をもって開設され、かかるX方向の角ログ材(2)とY方向の角ログ材(3)を互いの相欠けを嵌合しながら交互に積上げて形成されたX方向の壁(2C)とY方向の壁(3C)において、X内方貫通孔(2A3)が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔(2A4)が上下に連通するX外方縦通孔と、Y内方貫通孔(3A3)が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔(3A4)が上下に連通するY外方縦通孔に、それぞれログハウス用補強具(4)を貫入し緊締するよう構成されていることを特徴とするログハウスにおける補強構造。 - X方向の角ログ材(2)と、Y方向の角ログ材(3)と、ログハウス用補強具(4)から構成され、ログハウス用補強具(4)は、縦コイルスプリング(4A)と、縦コイルスプリング(4A)の上端に連結された上方調整ナット(4B)を介して螺合された上方縦ボルト(4C)と、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット(4D)と、縦コイルスプリング(4A)の下端に連結された下方調整ナット(4E)を介して螺合された下方縦ボルト(4F)と、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット(4G)から構成されている請求項2記載のログハウスにおける補強構造。
- X方向の角ログ材(2)と、Y方向の角ログ材(3)と、ログハウス用補強具(4)から構成され、
X方向の角ログ材(2)は、角ログ材本体(2A)の端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け(2A1)と下方の相欠け(2A2)と、角ログ材本体(2A)に上方の相欠け(2A1)と下方の相欠け(2A2)の位置より内方の一定位置に開設されたX内方貫通孔(2A3)と、角ログ材本体(2A)に上方の相欠け(2A1)と下方の相欠け(2A2)の位置より外方の一定位置に開設されたX外方貫通孔(2A4)から構成され、
Y方向の角ログ材(3)は、角ログ材本体(3A)の端部近傍における所定位置に刻設された上方の相欠け(3A1)と下方の相欠け(3A2)と、角ログ材本体(3A)に上方の相欠け(3A1)と下方の相欠け(3A2)の位置より内方の一定位置に開設されたY内方貫通孔(3A3)と、角ログ材本体(3A)に上方の相欠け(3A1)と下方の相欠け(3A2)の位置より外方の一定位置に開設されたY外方貫通孔(3A4)から構成され、
X方向の角ログ材(2)とY方向の角ログ材(3)は、X方向の角ログ材(2)の上方の相欠け(2A1)にY方向の角ログ材(3)の下方の相欠け(3A2)を上方から嵌合し、Y方向の角ログ材(3)の上方の相欠け(3A1)にX方向の角ログ材(2)の下方の相欠け(2A2)を上方から嵌合し、以下、同様方法でY方向の角ログ材(3)とX方向の角ログ材(2)を交互に積上げてX方向の壁(2C)とY方向の壁(3C)が構成され、
ログハウス用補強具(4)は、縦コイルスプリング(4A)と、縦コイルスプリング(4A)の上端に連結された上方調整ナット(4B)を介して螺合された上方縦ボルト(4C)と、上方縦ボルトの上端に螺合された上方ナット(4D)と、縦コイルスプリング(4A)の下端に連結された下方調整ナット(4E)を介して螺合された下方縦ボルト(4F)と、下方縦ボルトの下端に螺合された下方ナット(4G)から構成され、
基礎(5)の上面にアンカーボルト(5A)で固定された土台(5B)上に、当該土台におけるY方向部分の上面に下方のハーフログ材(6)を載置した後、X方向の角ログ材(2)とY方向の角ログ材(3)を積上げ、X方向の壁(2C)とY方向の壁(3C)を形成した後、Y方向の壁(3C)上面に上方のハーフログ材(7)を載置し、X方向の壁(2C)におけるX内方貫通孔(2A3、2A3..)が上下に連通するX内方縦通孔と、X外方貫通孔(2A4、2A4..)が上下に連通するX外方縦通孔内にそれぞれログハウス用補強具(4)における連結状態の縦コイルスプリング(4A)と上方縦ボルト(4C)と下方縦ボルト(4F)を貫通させ、土台(5B)とX方向の壁(2C)とが一体になるようそれぞれ上方ナット(4D)と下方ナット(4G)で緊締し、また、Y方向の壁(3C)におけるY内方貫通孔(3A3、3A3..)が上下に連通するY内方縦通孔と、Y外方貫通孔(3A4、3A4..)が上下に連通するY内方縦通孔内にそれぞれログハウス用補強具(4)における連結状態の縦コイルスプリング(4A)と上方縦ボルト(4C)と下方縦ボルト(4F)を貫通させ、土台(5B)と下方のハーフログ材(6)とY方向の壁(3C)と上方のハーフログ材(7)とが一体になるようそれぞれ上方ナット(4D)と下方ナット(4G)で緊締するよう構成されていることを特徴とするログハウスにおける補強構造。
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JP2002214660A JP2004052478A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | ログハウス用補強具とログハウスにおける補強構造 |
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-
2002
- 2002-07-24 JP JP2002214660A patent/JP2004052478A/ja active Pending
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