JP2004051180A - ストレッチフィルム用のラベル - Google Patents

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stretch film
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Hiromichi Inagaki
稲垣 宏道
Shoichi Takenaka
竹中 昇一
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Risupack Co Ltd
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Abstract

【課題】内容物や製造者の表示が行えることは当然として、ストレッチフィルム表面に簡単に貼付することができて、このストレッチフィルムの剥がしをも簡単に行えるようにすることのできるラベルを、簡単な構成によって提供すること。
【解決手段】包装用容器20の表面を覆うストレッチフィルム21上に貼付されて、このストレッチフィルム21を剥がすのにも使用されるラベル10であって、接着剤によってストレッチフィルム21上に貼付されることになる一対の基部11と、これら各基部11からそれぞれ立ち上がって摘みを形成することになる立ち上がり部12とを備えたこと。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストレッチフィルム用のラベルに関し、特に、このストレッチフィルム上に貼付されてこれの剥がしをも行えるようにしたラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンビニエンスストア等で大量に販売されつつあるお弁当は、合成樹脂製の包装用容器に入れられたものが殆どであり、中身や液汁が漏れ出ないようにする工夫を施さなければならない。この工夫は、包装用容器自体についてなされることもあるが、一般的には、図1に示すように、当該包装用容器全体をストレッチフィルムによって覆ってしまうことが最も簡便であり、よく採用されていることである。
【0003】
ところが、このストレッチフィルムは、包装用容器全体を包み込んでいるために、これを容器から外すことが非常に困難であり、場合によってはこのストレッチフィルムを大きな力を入れて剥がした途端、肝心の弁当の中身を零してしまうということも十分あり得るのである。
【0004】
このようなストレッチフィルムやシュリンクフィルムを剥がす従来の手段として、端を摘み易いようにしたシールがある。このシールは、これをフィルムの合わせ目等に貼付しておき、その摘み部によってフィルムの一部を破り、この破れた部分をきっかけとしてフィルムの剥がしを行うようにしたものである。
【0005】
この従来のシールは、一般的に小さく形成されていて、しかもフィルム上に突出する部分がないから、どこを摘んだらよいか不明となる場合が多いものである。また、この従来のシールは、十分に強くないため、フィルムを剥がす前にその摘み部が破れて取れてしまうこともあった。特に、ストレッチフィルムは、エラストマーとポリエチレンとからなるものであって、熱を掛けて合わせ部分の接着を行うものであり、このストレッチフィルム自体はシュリンクフィルムに比して強靱である。このため、このストレッチフィルムの剥がしのために、従来のシュリンクフィルム用の剥がしシールを利用することは問題があるのである。
【0006】
また、この従来のシュリンクフィルム用の剥がしシールは、その摘みを上に引いたり横に引っ張ったりする力によって、シュリンクフィルムを破るものであるが、シュリンクフィルムが延びるため、長い距離を引っ張らないと破れなかったり、シールのみがシュリンクフィルムから剥がれてしまう、という問題もあったのである。
【0007】
そこで、本発明者等は、シュリンクフィルムを剥がすのに使用されていた従来のシールの欠点を解決して、比較的強靱なストレッチフィルムの剥がし操作に対しても使用でき、しかも内容物や製造者の表示をも行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、内容物や製造者の表示が行えることは当然として、ストレッチフィルム表面に簡単に貼付することができて、このストレッチフィルムの剥がしをも簡単に行えるようにすることのできるラベルを、簡単な構成によって提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「包装用容器20の表面を覆うストレッチフィルム21上に貼付されて、このストレッチフィルム21を剥がすのにも使用されるラベル10であって、
接着剤13によってストレッチフィルム21上に貼付されることになる一対の基部11と、これら各基部11からそれぞれ立ち上がって摘みを形成することになる立ち上がり部12とを備えたことを特徴とするストレッチフィルム21用のラベル10」
である。
【0010】
すなわち、このラベル10は、接着剤13によってストレッチフィルム21上に貼付されることになる一対の基部11と、これら各基部11からそれぞれ立ち上がって摘みを形成することになる立ち上がり部12とを備えたものであり、図1に示すように、包装用容器20を包み込んでいるストレッチフィルム21上に貼付されたとき、各立ち上がり部12が文字通り立ち上がって人の手指で簡単に摘める摘みを形成するものである。
【0011】
勿論、各基部11や立ち上がり部12には、包装用容器20の内容物を製造した者の記載や、食味期間や内容物の表示がなされるものであり、これらを表示する従来のラベルと同様に、ストレッチフィルム21上に貼付されて十分な表示が行えるものである。
【0012】
各基部11は、その裏面に塗布してあった接着剤13によってストレッチフィルム21上にしっかりと貼付されるのである。また、各立ち上がり部12は、図2〜図4に示すように、基部11から、従ってストレッチフィルム21から立ち上がったものとなっているから、これを手指で摘んで引っ張っても簡単には千切れないものとなっている。
【0013】
このため、各立ち上がり部12からなる摘みを引き上げれば、接着剤13によってストレッチフィルム21上に貼付されている基部11にも力が加わり、これが接着剤13を介してストレッチフィルム21の剥がしを行うことになるのである。この操作によって、ストレッチフィルム21が一部でも破れれば、それをキッカケとしてストレッチフィルム21全体の包装用容器20からの剥がしあるいは外しを行えばよいのである。
【0014】
従って、この請求項1のラベル10は、内容物や製造者の表示が行えることは当然として、ストレッチフィルム21表面に簡単に貼付することができて、このストレッチフィルム21の剥がしをも簡単に行えるものとなっているのである。
【0015】
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のストレッチフィルム21用のラベル10について、
「各立ち上がり部12は、その少なくとも一部に塗布した接着剤13によって互いに拝み接着したこと」
である。
【0016】
すなわち、このラベル10では、各立ち上がり部12がその少なくとも一部の接着剤13によって拝み接着、つまり互いに貼り合わるようにしたものであり、各立ち上がり部12によってストレッチフィルム21上に立ち上がった摘みは、濡達の立ち上がり部12が一体化した強靱なものとなっているのである。
【0017】
従って、この請求項2のラベル10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮することは当然として、その摘みが強靱なものとなっていて、ストレッチフィルム21の剥がしをより一層確実に行えるものとなっているのである。
【0018】
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載のストレッチフィルム21用のラベル10について、
「各基部11の裏面全体に、接着剤13を形成したこと」
である。
【0019】
すなわち、この請求項3のラベル10は、図2等に示すように、各基部11の裏面全体に接着剤13を形成したものであり、各基部11の裏面全体がストレッチフィルム21に完全に接着されるようにしたものである。このようにすることによって、摘みとなった各立ち上がり部12を引っ張ったとき、その力が各基部11の端に集中し、この集中応力によってストレッチフィルム21が破れ易くなるのである。
【0020】
なお、以下に示す実施形態のラベル10では、図1及び図5にも示すように、基部11の、少なくとも一個所の端部11aの角度を90度以下として尖らせたものであり、この端部11aによっても、立ち上がり部12からなる摘みを引き上げた時の力をこの端部11aに集中させて、ストレッチフィルム21の破りをこの端部11aによって行い易くし、ストレッチフィルム21の剥がしをより一層容易にしているのである。
【0021】
従って、この請求項3のラベル10は、上記請求項1または請求項2のそれと同様な機能を発揮することは当然として、ストレッチフィルム21の破りを行い易くし、ストレッチフィルム21の剥がしをより一層容易にしているのである。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態であるラベル10について説明すると、図1には、本発明に係るラベル10を使用して、包装用容器20を覆っているストレッチフィルム21の剥がしを行おうとしている状態が示してある。
【0023】
ラベル10は、図1に示したように、裏面に塗布した接着剤13によってストレッチフィルム21上に貼付されることになる一対の基部11と、これら各基部11からそれぞれ立ち上がって摘みを形成することになる立ち上がり部12とを備えたものである。本実施形態では、摘みを引っ張ったときの強度を確保するために、ラベル10を形成するための用紙を、所謂合成紙としている。
【0024】
各基部11の表面については、後述する立ち上がり部12の表面と同様に、包装用容器20の内容物の製造者や食味期間等の表示を、印刷等の手段によって予め行っておかれる。また、この各基部11については、図2〜図4に示したように、その裏面全体に接着剤13を塗布または形成するようにしている。その理由は、摘みとなった各立ち上がり部12を引っ張ったとき、その力が各基部11の端に集中するようにするためであり、この集中応力によってストレッチフィルム21が延びることなく引き裂かれ易くなるようにするためである。
【0025】
なお、本実施形態の各基部11については、図1にも示したように、その少なくとも一個所の端部11aの角度を90度以下として尖らせることがなされる。このように端部11aを尖らせておけば、立ち上がり部12からなる摘みを引き上げた時の力をこの端部11aに集中させて、ストレッチフィルム21の破りをこの端部11aによっても行い易くし、ストレッチフィルム21の剥がしをより一層容易にすることができるからである。
【0026】
各立ち上がり部12は、図1及び図2に示した例では、図5にも示したように、図示上端の連続部12aによって連続させたものであり、このように連続させておくことによって、当該ラベル10をストレッチフィルム21に貼付する前の状態を平面形状のままとし、図5の(ロ)に示した剥離紙14からの剥離を簡単に行えるようにしているものである。勿論、各立ち上がり部12は、図3にも示すように、互いに分離したものとしておいて、ストレッチフィルム21上に貼付する前等に互いに拝み接着するようにしてもよいものである。
【0027】
この場合には、ストレッチフィルム21に当該ラベル10を貼付する際に、図5の(イ)中の二点鎖線で示した折曲線15aによって折曲されることになる。なお、図5の(イ)中の点線で示した折曲線15bによって折曲することにより、各立ち上がり部12が基部11から立ち上がったものとなる。
【0028】
接着剤13としては、アクリル系のものが採用されるが、図1〜図3、及び図5の(ロ)に示したように、各基部11及び立ち上がり部12の裏面全体に塗布しておいてもよいが、図4に示したように、立ち上がり部12の一部に塗布しておくことも実施される。この図4に示した例では、各立ち上がり部12を連続部12aにれ連続させたものであり、各立ち上がり部12の下側部分にのみ塗布した接着剤13によって、各立ち上がり部12により輪になった摘みを形成することができるものである。このような輪になった摘みは、その存在を明確に示すことが出来て有利である。
【0029】
図6には、本発明に係るBの形成方法の一例が示してある。この例では、図6の(イ)に示したように、ラベル10の2個分の長さを有するJ上に、第1基紙10aを接着剤13を介して張り合わせるのであるが、この場合重要なのは、第1基紙10aの中央部のCの2個分は、接着剤13を塗布しないことである。そして、第1基紙10aをその中央で切断することにより、図6の(ロ)に示したように、第1基紙10aは左右に起こし広げるることができる。
【0030】
次いで、図6の(ハ)に示したように、起こし広げた第1基紙10aの上に、裏面全体に接着剤を塗布した別の第2基紙10bを張り合わせる。この場合、第2基紙10bが起こし広げた第1基紙10aの先端より短くしておくと、第2基紙10bの裏面に形成した接着剤13がはみ出さないので、よい結果が得られる。また、第2基紙10b裏面全体に接着剤13を形成しておけば、後述するように、2個のラベル10としたときに、その各基部11の裏面全体に接着剤13を形成することになる。
【0031】
その後、図6の(ニ)に示したように、この第2基紙10bの中央にて全体を切断すれば、2個のラベル10が完成するのである。勿論、第1基紙10aの起こし広げられた部分とこれに接着されている第2基紙10bの部分は、それぞれ立ち上がり部12を構成して摘みとなるのである。
【0032】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、各請求項に係る発明においては、
「包装用容器20の表面を覆うストレッチフィルム21上に貼付されて、このストレッチフィルム21を剥がすのにも使用されるラベル10であって、
接着剤13によってストレッチフィルム21上に貼付されることになる一対の基部11と、これら各基部11からそれぞれ立ち上がって摘みを形成することになる立ち上がり部12とを備えたこと」
にその主たる構成上の特徴があり、これにより、内容物や製造者の表示が行えることは当然として、ストレッチフィルム21表面に簡単に貼付することができて、このストレッチフィルム21の剥がしをも簡単に行えるようにすることのできるラベル10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラベルの斜視図である。
【図2】図1に示したラベルの拡大縦断面図である。
【図3】連続部のないラベルの拡大縦断面図である。
【図4】各立ち上がり部の一部に接着剤を津付した場合のラベルの拡大縦断面図である。
【図5】同ラベルのストレッチフィルムに貼付する前の状態を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は断面図である。
【図6】同ラベルの製造方法の一例を、(イ)〜(ニ)の工程順に示した断面図である。
【符号の説明】
10  ラベル
10a 第1基紙
10b 第2基紙
11  基部
11a 端部
12  立ち上がり部
12a 連続部
13  接着剤
14  剥離紙
15a 折曲線
15b 折曲線
20  包装用容器
21  ストレッチフィルム

Claims (3)

  1. 包装用容器の表面を覆うストレッチフィルム上に貼付されて、このストレッチフィルムを剥がすのにも使用されるラベルであって、
    接着剤によって前記ストレッチフィルム上に貼付されることになる一対の基部と、これら各基部からそれぞれ立ち上がって摘みを形成することになる立ち上がり部とを備えたことを特徴とするストレッチフィルム用のラベル。
  2. 前記各立ち上がり部は、その少なくとも一部に塗布した接着剤によって互いに拝み接着したことを特徴とする請求項1に記載のストレッチフィルム用のラベル。
  3. 前記各基部の裏面全体に、接着剤を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストレッチフィルム用のラベル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009075117A1 (ja) * 2007-12-11 2009-06-18 Kabushiki Kaisha Sato ラベルシート及びラベルシート作成装置

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