JP2004050900A - 角度インジケータ及びチャイルドシート - Google Patents

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Ryoichi Yoshida
吉田 良一
Makoto Kondo
近藤 真
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Abstract

【課題】異音を発生することがない角度インジケータと、この角度インジケータを備えたチャイルドシートを提供する。
【解決手段】角度インジケータ30は、傾動可能な可動片31と、ケーシング32と、該可動片31が当接可能なストッパ33と、該可動片31を該ストッパ33に押し付けるよう付勢している弾性体34と、該弾性体34を該ストッパ33から離反させて傾動自在とするためのリリース片35とを備えている。ケーシング32には窓孔48が設けられており、可動片31は、中立姿勢にあるときにはこの窓孔48に対峙し、傾動することにより該窓孔48から退動するように設置されている。角度判定を行っていないときには可動片31が弾性体34からの付勢力によってストッパ33に押し付けられているので、振動を受けてもケーシング32の内面に該可動片31が当ることがない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャイルドシート等のリクライニング角度を示す角度インジケータと、この角度インジケータを備えたチャイルドシートとに関する。
【0002】
【従来の技術】
チャイルドシートのリクライニング角度を示す角度インジケータとして、第10図に記載のものが公知である(特開2000−13270号)。
【0003】
このインジケータ160は、ケース161と、該ケース161内の支軸162に揺動自在に支持された振り子163と、この振り子163と一体の指針164と、この指針164と対面する表示面165と、ケース161を覆うカバー166とを備えている。
【0004】
振り子163は重り167を備えており、この重り167が常に鉛直下方を指向する。
【0005】
表示面165にはグリーンゾーン168が印刷や、貼着二色成形等により設けられており、指針164がこのグリーンゾーン168内に入るようにチャイルドシートを設置すべしという注意書がこのチャイルドシートの見易いところに表記されている。なお、図示はしないが、このグリーンゾーン168に隣接してレッドゾーンが設けられている。
【0006】
チャイルドシートのリクライニング角度が適正であるときには、指針164がグリーンゾーン168に入る。この指針164がレッドゾーンに入ったときには、チャイルドシートのリクライニング角度が適正範囲から外れていることが認識される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の角度インジケータにあっては、自動車の振動により振り子163が揺れてケース161の内面に当り、異音を発生させることがある。
【0008】
本発明は、かかる異音を発生することがない角度インジケータと、この角度インジケータを備えたチャイルドシートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の角度インジケータは、傾動可能な可動片と、該可動片を傾動自在に収容したケーシングと、該ケーシング内に設けられた、該可動片が当接可能なストッパと、該可動片を該ストッパに押し付けるよう付勢している弾性体と、該弾性体を該可動片から離反させて傾動自在とするためのリリース片とを備えてなるものである。
【0010】
かかる角度インジケータにあっては、可動片が弾性体によってストッパに押し付けられているので、振動を受けてもケーシング内面に当ることがなく、異音が発生しない。
【0011】
角度を測定するときには、リリース片を指先などにより操作して弾性体を可動片から離反させ、可動片を傾動自在な自由状態とする。これにより、可動片は角度インジケータの姿勢に応じた姿勢となるので、角度インジケータの角度を知ることができる。
【0012】
本発明では、ケーシングに窓孔が設けられており、前記可動片は中立姿勢にあるときには該窓孔に対峙し、傾動することにより該窓孔から退動するように設置されており、該ケーシングの内面に、該窓孔に対峙して有色部が設けられており、中立姿勢にある該可動片は該有色部と窓孔との間に配置されており、且つ該可動片のうち該窓孔に対峙する面は該有色部とは異なる色を有している構成としてもよい。
【0013】
このように構成した場合には、角度インジケータが所定角度以上に傾いているときには、可動片を自由状態としたときに可動片が窓孔から退動し、ケーシング内面の有色部が窓孔を通して視認される。これにより、角度インジケータが所定角度以上まで傾いていることが認識される。
【0014】
一方、角度インジケータがそれ程には傾いていないときには、窓孔と該有色部との間に可動片が介在し、窓孔を通して可動片の色が視認される。この可動片の色は上記有色部の色と異なるので、角度インジケータがそれ程には傾いていないことが認識される。
【0015】
この有色部の色を赤色系とし、可動片の窓孔対峙面を緑色系又は青色系とした場合には、交通信号と同様に、赤色系の色が窓孔を通して見えるときには「不可」であること、緑色系又は青色系の色が窓孔を通して見えるときには「可」であることが感取されるようになるので、角度インジケータの傾きの程度の可否を一目で容易に識別することが可能となる。
【0016】
本発明では、可動片は、上下方向に延在する縦部と、該縦部の下端部に連なり横方向に延在する横部とを備えており、ストッパは、可動片が中立姿勢にあるときに該横部の底面が当接するように該横部の下側に配置されており、該縦部の上部に錘部が設けられており、該錘部は、可動片が中立姿勢にあるときに窓孔に対峙するよう構成されてもよい。
【0017】
かかる構成とした場合、角度インジケータの傾きが所定範囲内にあるときには横部がストッパに重なっており、窓孔に錘部が対面している。角度インジケータの傾きが所定範囲を超えると、横部の一端側がストッパから離れるように可動片が傾き、錘部が窓孔から退動する。従って、角度インジケータの傾きが所定範囲にあるかそれを超えたかについてほぼ2値的に識別することができる。
【0018】
本発明のチャイルドシートは、かかる角度インジケータを備えたものであり、自動車の座席に設置されたチャイルドシートから異音が発生することがない。また、チャイルドシートの座席への設置状態の可否を容易に知ることも可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
第9図を参照して実施の形態に係る角度インジケータ30を備えたチャイルドシートの全体構成について説明する。なお、第9図は実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図である。
【0020】
このチャイルドシート10は、車両のシートベルト装置のウェビング(ショルダーウェビング11及びラップウェビング12)によって車両の座席(図示略)に固定されるものであり、基台13と、該基台13によって前後方向(このチャイルドシート10に座った子供にとっての前後方向であって、第9図の矢印Dr方向。)リクライニング可能に支持されたシートシェル14とを備えている。
【0021】
この基台13は、車両の座席のシートクッション上に載置される底部15と、該底部15の後部から立ち上がり車両の座席のシートバックに沿って配置される起立部16とを備えてなる。この起立部16の前面にはウェビング11,12が掛止される掛止部17が設けられている。
【0022】
シートシェル14は、子供の臀部が載るボトムシート18と、子供の背中が当るバックシート19と、左右両側のサイド部20とを備えている。一方のサイド部20の上部側面に角度インジケータ30が設けられている。
【0023】
第1〜8図を参照してこの角度インジケータ30の構成について説明する。第1図(a)はこの角度インジケータ30の斜視図、第1図(b)は第1図(a)のB−B線断面斜視図、第2図はケーシング前部の分解斜視図、第3図はケーシングの全体分解斜視図、第4図はケーシング後部の分解斜視図である。また、第5図(a)及び第6図(a)はそれぞれ可動片押し付け時及びリリース時の断面斜視図、第5図(b)及び第6図(b)はそれぞれ第5図(a)及び第6図(a)のB−B線断面図、第7図(a),(b)はそれぞれ可動片押し付け時及びリリース時のケーシング前部内面の平面図であり、第8図(a),(b)は、それぞれ可動片中立姿勢時及び傾動時のケーシング後部内面の平面図である。
【0024】
この角度インジケータ30は、傾動可能な可動片31と、該可動片31を傾動自在に収容したケーシング32と、該ケーシング32内に設けられた、該可動片31が当接可能なストッパ33と、該可動片31を該ストッパ33に押し付けるよう付勢している弾性体34と、該弾性体34を該可動片31から離反させて傾動自在とするためのリリース片35とを備えている。なお、この実施の形態では、該弾性体34として、長手方向(軸心方向)に圧縮されることにより該長手方向に伸長するように付勢力を発現させるコイルスプリングが設けられている。
【0025】
該ケーシング32は、前記サイド部20の側面に固定取付けされるケーシングベース36と、該ケーシングベース36に被さるケーシングカバー37とから構成されている。これらのケーシングベース36及びケーシングカバー37は、それぞれ、略円盤状の主盤部38,39と、該主盤部38,39の周縁部に沿って突設された略円筒状の周壁部40,41とを有している。該ケーシングベース36の主盤部38の外面に、このケーシングベース36を該サイド部20に固定するためのボルト又はビス等の固着具(図示略)がねじ込まれるボルト又はビスねじ込み部42(第5図(b)及び第6図(b)参照)が設けられている。
【0026】
一方の周壁部40の上部(第3図及び第4図等における上部。以下、同様。)外周面には、該ケーシングベース36とケーシングカバー37との係合時の周方向位置決め用の凸部43が突設されている。他方の周壁部41には、上部が下向きコ字状に曲成されることにより、その内周側に該凸部43が係合可能な凹部44が形成されている。
【0027】
また、該周壁部40,41には、該ケーシングベース36とケーシングカバー37とを連結するボルト又はビス等の固着具(図示略)がねじ込まれるボルト又はビスねじ込み部45,46が設けられている。該ボルト又はビスねじ込み部45,46は、それぞれ、該凸部43及び凹部44と各主盤部38,39の中心付近とを通る上下方向の線分Lvと略直交する直径方向に対峙するように2箇所ずつ形成されている。
【0028】
該ケーシングベース36とケーシングカバー37とは、第3図に示すように、該凸部43と凹部44とが係合するように周壁部41が周壁部40に外嵌し、対面したボルト又はビスねじ込み部45,46のボルト又はビスねじ込み孔45a,46a同士にボルト又はビスがねじ込まれることにより、互いに連結される。なお、ケーシングベース36には、該周壁部40の基端部付近から主盤部38の板面と平行方向(放射方向)にフランジ47が突設されており、周壁部41の先端がこのフランジ47に当接することにより、該周壁部40の周壁部41への差込深さが規定される。
【0029】
該ケーシングカバー37の主盤部39には窓孔48が設けられており、可動片31は、中立姿勢にあるときにはこの窓孔48に対峙し、傾動することにより該窓孔48から退動するように設置されている。
【0030】
この実施の形態では、該可動片31は、中立姿勢にあるときに上下方向に延在する縦部50と、該縦部50の下端部に連なっており、該縦部50の延在方向と略直交する横方向に延在した横部51とを有する略逆T字形状となっている。該縦部50の上端部に略円盤状の錘部52が設けられている。また、該縦部50と横部51との交叉部付近には、後述するリリース片35の付勢力伝達部66が係合可能な凸段部53が形成されている。この凸段部53は、該縦部50及び横部51の両延在方向と直交する方向に張り出している。
【0031】
なお、該縦部50は横部51の延在方向中間付近に連なっている。また、該錘部52は、盤面の延在方向が該横部51の延在方向と平行となるように形成されている。
【0032】
この可動片31は、該横部51がケーシングベース36の主盤部38の盤面に沿い、中立姿勢にあるときには該錘部52が窓孔48と対峙するように配置される。また、凸段部53は、ケーシングカバー37側に張り出すように配置される。
【0033】
ストッパ33は、可動片31が中立姿勢にあるときに該横部51の底面が当接するように該横部51の下側に配置されている。この実施の形態では、該ストッパ33はケーシングベース36の主盤部38の内面から該主盤部38の盤面と略直角に張り出した棚板状となっており、上下方向の前記線分Lvと略直交する横方向に弦状に延在している。
【0034】
該可動片31は、中立姿勢にあるときには横部51がこのストッパ33に当接して該横方向に延在し、縦部50が該横部51から上方に立ち上がって錘部52が窓孔48に対峙するようになる。また、第8図(b)において前記線分Lvの鉛直方向Dvからの傾きθで表される角度インジケータ30の傾きが所定範囲を超えると、横部51の一端側がストッパ33から離れるように可動片31が傾き、錘部52が窓孔48から退動する。
【0035】
なお、該ケーシングベース36の主盤部38の内面には、該可動片31が傾動したときに該横部51の両端部の移動(回動)を案内するためのガイド片54と、該可動片31の縦部50及び錘部52を受承して該可動片31の傾動を停止させるための受承片55,56とが立設されている。
【0036】
該ケーシングベース36の主盤部38の内面に、該窓孔48に対峙して有色部58が設けられている。即ち、中立姿勢にある可動片31の錘部52は該有色部58と窓孔48との間に配置されている。
【0037】
また、該可動片31のうち該窓孔48に対峙する面、即ち錘部52の前面は該有色部58とは異なる色を有している。この実施の形態では、該有色部58は赤色系となっており、該錘部52の前面は緑色系又は青色系となっている。
【0038】
該ケーシングカバー37の主盤部39には、さらに、弾性体34を収容するための弾性体収容部60と、後述するリリース片35のレバー部64が上下方向相対移動可能に挿通されるレバー挿通孔61とが設けられている。
【0039】
該弾性体収容部60は該主盤部39の内面から凹陥した凹部よりなる。弾性体34は、長手方向(伸縮方向)を上下方向として、且つ該長手方向に圧縮された蓄力状態にて該弾性体収容部60に収容されている。なお、この実施の形態では左右並列に2個の弾性体収容部60が設けられており、その各々に弾性体34が収容されている。
【0040】
リリース片35は、各弾性体収容部60内において該弾性体34の下端に当接したアーム部63と、該弾性体34の下端を押し上げるように該アーム部63を上方移動させるためのレバー部64と、該アーム部63とレバー部64とをつなぐ基片65と、該アーム部63に作用する弾性体34からの下方への付勢力を可動片31に伝達する付勢力伝達部66とを備えている。該レバー部64は、ケーシングカバー37のレバー挿通孔61に対し上下方向移動可能に挿通され、先端側がケーシング32の外部に延出している。
【0041】
各アーム部63は、基片65から弾性体34の長手方向と交叉方向に延出している。各アーム部63の上面からは、弾性体34の下部に差込み可能な凸軸63aが突設されており、この凸軸63aが弾性体34の下部に差し込まれることにより、アーム部63が弾性体34の下部に連結されている。
【0042】
付勢力伝達部66は、可動片31の凸段部53の上面に当接可能な凹段面66aを有している。この凹段面66aが凸段部53の上面に当接することにより、弾性体34からの下方への付勢力が可動片31に伝達され、可動片31がストッパ33に押し付けられて中立姿勢にて固定される。
【0043】
このリリース片35にあっては、指先などでレバー部64を上方へ押し上げると、該凹段面66aが凸段部53の上面から離反し、可動片31への弾性体34からの付勢力が解除されて該可動片31が傾動自在な自由状態となる。また、該レバー部64から手を離すと、弾性体34からの付勢力によってアーム部63が押し下げられ、これと一体に凹段面66aが下方移動して凸段部53の上面に当接し、これにより、可動片31がストッパ33に押し付けられて中立姿勢となる。
【0044】
なお、該ケーシングカバー37の内面及びケーシングベース36の内面からは、それぞれ、このリリース片35の上下方向移動を案内するためのガイド片68,69が該基片65の左右の側辺に沿って立設されている。また、該基片65の左右の側辺には、これらのガイド片68,69に対し摺動可能に当接する翼片70が設けられている。
【0045】
この実施の形態では、凹段面66aが凸段部53の上面に当接し、可動片31がストッパ33に押し付けられているとき、即ち、この角度インジケータ30が角度測定状況にないときにケーシングカバー37の窓孔48を閉鎖するシャッター片71が該基片65の上辺から上方に延出している。また、このシャッター片71の下部には、レバー部64が押し上げられたときに窓孔48に重なって該窓孔48を開放する開口72が設けられている。
【0046】
このように構成された角度インジケータ30は、チャイルドシート10のシートシェル14がリクライニングしていないときに前記線分Lvが略鉛直方向となるように、ケーシングベース36がサイド部20にボルト又はビスによって固定取付けされる。
【0047】
この角度インジケータ30により自動車の座席上へのチャイルドシート10の設置角度又はシートシェル14のリクライニング角度の可否を判定するときには、リリース片35のレバー部64を指先などで押し上げる。これにより、付勢力伝達部66の凹段面66aが可動片31の凸段部53の上面から離反し、可動片31が傾動自在な自由状態となると共に、シャッター片71が上方へ移動して窓孔48が開く。
【0048】
チャイルドシート10の設置角度又はシートシェル14のリクライニング角度が許容範囲内にあるとき、即ち角度インジケータ30の傾きθ(第8図(b))が所定角度以下のときには、可動片31は傾動せず、窓孔48を通して錘部52の緑色系又は青色系の色が視認される。これにより、チャイルドシート10の設置角度又はシートシェル14のリクライニング角度が適当であることが認識される。
【0049】
また、チャイルドシート10の設置角度又はシートシェル14のリクライニング角度が許容範囲よりも大きいとき、即ち角度インジケータ30の傾きθが所定角度を超えているときには、可動片31が傾動し、錘部52が窓孔48から退動して窓孔48を通して有色部58の赤色系の色が視認される。これにより、チャイルドシート10又はシートシェル14が所定角度以上に傾いていることが認識される。
【0050】
その後、レバー部64から手を離すと、弾性体34からの付勢力によって凹段面66aが下方へ移動して凸段部53の上面に当接し、可動片31がストッパ33に押し付けられて中立姿勢にて固定される。また、窓孔48はシャッター片71によって閉鎖される。
【0051】
なお、この角度インジケータ30によってチャイルドシート10又はシートシェル14が所定角度以上に傾いていると判定された場合には、チャイルドシート10の設置角度又はシートシェル14のリクライニング角度が小さくなるように調節し、再度角度インジケータ30で角度判定を行う。この手順を、窓孔48から緑色系又は青色系の色が視認されるようになるまで繰り返すことにより、チャイルドシート10の設置角度又はシートシェル14のリクライニング角度を適正にすることができる。
【0052】
この角度インジケータ30にあっては、角度判定を行っていないときには可動片31が弾性体34からの付勢力によってストッパ33に押し付けられているので、振動を受けてもケーシング32の内面に該可動片31が当ることがなく、異音が発生しない。そのため、自動車に設置されたチャイルドシート10から車両走行中等に異音が発生することもない。
【0053】
また、この角度インジケータ30においては、該角度インジケータ30の傾きが所定範囲内にあるときには窓孔48に錘部52が対面し、角度インジケータ30の傾きが所定範囲を超えると、錘部52が窓孔48から退動して有色部58が窓孔48を通して視認される。従って、角度インジケータ30の傾きが所定範囲にあるかそれを超えたかについてほぼ2値的に識別することができる。
【0054】
この実施の形態では、有色部58の色を赤色系とし、錘部52を緑色系又は青色系としているので、交通信号と同様に、赤色系の色が窓孔48を通して見えるときには「不可」であること、緑色系又は青色系の色が窓孔48を通して見えるときには「可」であることが感取されるようになるので、角度インジケータ30の傾きの程度の可否を一目で容易に識別することが可能となる。
【0055】
なお、この実施の形態では、角度インジケータ30によって角度を測定していないときには窓孔48がシャッター片71によって閉鎖されている。このため、該窓孔48からのゴミやホコリ等の侵入を抑制することができる。
【0056】
上記の実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記に実施の形態に限定されるものではない。
【0057】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、振動を受けても異音を発生することがない角度インジケータと、この角度インジケータを備えたことにより異音の発生が防止され、且つ設置状態の可否を容易に知ることも可能なチャイルドシートが提供される。また、本発明によると、角度インジケータの傾きが所定範囲にあるかそれを超えたかについてほぼ2値的に識別することができるよう構成することも可能である。さらに、本発明によると、角度インジケータの傾きの程度の可否を一目で容易に識別することができるよう構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る角度インジケータの斜視図及び断面斜視図である。
【図2】図1の角度インジケータのケーシング前部の分解斜視図である。
【図3】図1の角度インジケータのケーシングの全体分解斜視図である。
【図4】図1の角度インジケータのケーシング後部の分解斜視図である。
【図5】図1の角度インジケータの可動片押し付け時の断面斜視図及び断面斜視図である。
【図6】図1の角度インジケータの可動片リリース時の断面斜視図及び断面斜視図である。
【図7】図1の角度インジケータの可動片押し付け時及びリリース時のケーシング前部内面の平面図である。
【図8】図1の角度インジケータの可動片中立姿勢時及び傾動時のケーシング後部内面の平面図である。
【図9】実施の形態に係るチャイルドシートの斜視図である。
【図10】従来例に係るインジケータの断面図である。
【符号の説明】
10 チャイルドシート
13 基台
14 シートシェル
20 サイド部
30 角度インジケータ
31 可動片
32 ケーシング
33 ストッパ
34 弾性体
35 リリース片
36 ケーシングベース
37 ケーシングカバー
48 窓孔
50 縦部
51 横部
52 錘部
53 凸段部
58 有色部
60 弾性体収容部
63 アーム部
64 レバー部
66 付勢力伝達部
66a 凹段面
71 シャッター片

Claims (5)

  1. 傾動可能な可動片と、
    該可動片を傾動自在に収容したケーシングと、
    該ケーシング内に設けられた、該可動片が当接可能なストッパと、
    該可動片を該ストッパに押し付けるよう付勢している弾性体と、
    該弾性体を該可動片から離反させて傾動自在とするためのリリース片と、
    を備えてなる角度インジケータ。
  2. 請求項1において、前記ケーシングに窓孔が設けられており、前記可動片は中立姿勢にあるときには該窓孔に対峙し、傾動することにより該窓孔から退動するように設置されており、
    該ケーシングの内面に、該窓孔に対峙して有色部が設けられており、
    中立姿勢にある該可動片は該有色部と窓孔との間に配置されており、且つ該可動片のうち該窓孔に対峙する面は該有色部とは異なる色を有していることを特徴とする角度インジケータ。
  3. 請求項2において、前記ケーシング内面の有色部は赤色系であり、
    前記可動片の窓孔対峙面は緑色系又は青色系であることを特徴とする角度インジケータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記可動片は、上下方向に延在する縦部と、該縦部の下端部に連なり横方向に延在する横部とを備えており、
    前記ストッパは、可動片が中立姿勢にあるときに該横部の底面が当接するように該横部の下側に配置されており、
    該縦部の上部に錘部が設けられており、
    該錘部は、可動片が中立姿勢にあるときに前記窓孔に対峙することを特徴とする角度インジケータ。
  5. 自動車の座席に設置されるチャイルドシートにおいて、
    該チャイルドシートのリクライニング角度を表示するように請求項1ないし4のいずれか1項に記載の角度インジケータが設けられていることを特徴とするチャイルドシート。
JP2002208564A 2002-07-17 2002-07-17 角度インジケータ及びチャイルドシート Pending JP2004050900A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008189027A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Delta Kogyo Co Ltd 車両用シート
CN104776830A (zh) * 2015-04-28 2015-07-15 北京航空航天大学 修正机构和修正机构检测平台
JP2022500668A (ja) * 2018-10-08 2022-01-04 マイクロ モーション インコーポレイテッド 振動計の洗浄及び洗浄状態の検出

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