JP2004050436A - 単層パネル用接着枠と単層パネルの製造方法および複層パネル用接着枠と複層パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース部1Aと押し板部1Bとプレス部1Cから構成され、ケース部1A内に単層パネルの材料である板状の木材2Aを並べ、押し板部1Bで板状の木材の側面を押圧し、プレス部1Cで板状の木材の上面を押圧するよう構成されたものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な構成を有する単層あるいは複層パネルの製造に好適な単層あるいは複層パネル用接着枠と、この単層あるいは複層パネル用接着枠を用いた単層あるいは複層パネルの製造方法に関するものである。
複層パネル、集成材、ランバーコアなどの製造に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、3層パネルAを製造する場合、初め3枚の板を水平方向に接着してから、上下に積層接着している。
すなわち、図29の如く、
適数枚の板A11を水平方向に接着して1層用の板A1を得る。(1工程)
適数枚の板A21を水平方向に接着して2層用の板A2を得る。(2工程)
適数枚の板A31を水平方向に接着して3層用の板A3を得る。(3工程)
この後、1層用の板A1、2層用の板A2、3層用の板A3を上下に積層接着して3層パネルAを得る。(4工程)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。
4工程と工程数が多いので加工コストがかかり、原料歩留りが悪い。
【0004】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は下記のようになるものである。
請求項1記載の発明は、ケース部1Aと、押し板部1Bと、プレス部1Cから構成され、ケース部内に、接着剤が塗布された単層パネルの材料である板状の木材を並べ、プレス部の上面からの押圧により板材のそりなどによる段差をなくしながら、押し板部の側面からの押圧により側面接着をするよう構成されたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2記載の発明は、ケース部1Aと、押し板部1Bと、プレス部1Cから構成され、
A.ケース部1Aは、平面方形の底面1A1と、底面の前後辺に起立連設された前後壁1A2、1A3と、底面の左右辺に起立連設された左右壁1A4、1A5から構成されていると共に、底面1A1には、左右壁1A4、1A5間における所望位置に左右壁と平行に配した完成パネルライン1A6によって、所定の幅Wを有する右方の完成パネル用区画1A11と、所定の幅W1を有する左方の押し板部用区画1A12が形成され、
B.押し板部1Bは、左方の押し板部用区画1A12の幅を有する板体の中心を左右壁と平行に切断した左右の押し板単体1B1、1B2と、左右の押し板単体1B1、1B2の当接面間に介在させた蝶番1B3などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成され、
C.プレス部1Cは、上下に作用するシリンダ1C2と、シリンダの下端に水平に取付けた押圧盤1C1から構成され、押圧盤は右方の完成パネル用区画1A11と左方の押し板部用区画1A12に上面より対応するよう構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を用いて、下記の各工程から構成されていることを特徴とするものである。
第1工程
完成パネル用区画1A11に対応する単層パネルの材料である板状の木材2A、2A..を用意し、側面に接着剤2Bを塗布したのち、小口面2A1をケース部1Aの前後壁1A2、1A3に向けた状態で完成パネル用区画1A11内に設置する。
第2工程
押し板部用区画1A12に押し板部1Bを下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
第3工程
プレス部1Cの押圧盤1C1を降下押圧して単層パネル2を得る。
【0008】
請求項4記載の発明は、ケース部3Aと、Y方向押し板部3Bと、X方向押し板部3Cと、プレス部3Dから構成され、ケース部内に、接着剤が塗布された複層パネルの材料である板状の木材でなる1層目板群イと2層目板群ロと3層目板群ハを、当該1層目板群と2層目板群と3層目板群における繊維方向が互いに直交する状態で積層し、プレス部によって上面からの押圧で積層接着をしながら、Y方向押し板部によって1層目板群と3層目板群の側面接着を、X方向押し板部によって2層目板群の側面接着を同時に行うよう構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項5記載の発明は、ケース部3Aと、Y方向押し板部3Bと、X方向押し板部3Cと、プレス部3Dから構成され、
A.ケース部3Aは、平面方形の底面3A1と、底面の前後辺に起立連設された前後壁3A2、3A3と、底面の左右辺に起立連設された左右壁3A4、3A5から構成され、底面3A1には、左右壁3A4、3A5間における所望位置に左右壁と平行に配したY方向の完成パネルライン3A6と、前後壁と平行に配したX方向の完成パネルライン3A7により、所定面積を有する右前方に位置する完成パネル用区画3A11と、左方に位置する所定の幅を有するY方向押し板部用区画3A12と、後方に位置する所定幅を有するX方向押し板部用区画3A13が形成され、
B.Y方向押し板部3Bは、Y方向押し板部用区画3A12の幅を有する板体を左右壁と平行に切断した左右の押し板単体3B1、3B2と、左右の押し板単体3B1、3B2の当接面間に介在させた蝶番3B3などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成され、
C.X方向押し板部3Cは、X方向押し板部用区画3A13の幅を有する板体を前後壁と平行に切断した前後の押し板単体3C1、3C2と、前後の押し板単体3C1、3C2の当接面間に介在させた蝶番3C3などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成され、
D.プレス部3Dは、上下に作用するシリンダ3D1と、シリンダの下端に水平に取付けた押圧盤3D2から構成され、押圧盤は完成パネル用区画3A11、Y方向押し板部用区画3A12、X方向押し板部用区画3A13に上面より対応するよう構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明を用い、下記の各工程から構成されていることを特徴とするものである。
第1工程
完成パネル用区画3A11に対応する複層パネルの材料である板状の木材4A、4A..を用意し、側面に接着剤4Bを塗布したのち、
a.1層目板群イとして板状の木材4A、4A..を、各板状の木材の小口面4A1、4A1..をケース部3Aの前後壁3A2、3A3に向けた状態で完成パネル用区画3A11内に設置する。
b.1層目板群イの上面に接着剤を介して2層目板群ロとして板状の木材4A、4A..を、各板状の木材の小口面4A1、4A1..をケース部3Aの左右壁3A4、3A5に向けた状態で完成パネル用区画3A11内に設置する。
c.2層目板群ロの上面に接着剤を介して3層目板群ハとして板状の木材4A、4A..を、各板状の木材の小口面4A1、4A1..をケース部3Aの前後壁3A2、3A3に向けた状態で完成パネル用区画3A11内に設置する。
第2工程
Y方向押し板部用区画3A12に、各層の板群に対応する3枚重ねたY方向押し板部3Bを下方に向け略逆V字状の状態で装着し、X方向押し板部用区画3A13に、各層の板群に対応する3枚重ねたX方向押し板部3Cを下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
第3工程
プレス部3Dの押圧盤3D2を降下押圧して複層パネル4を得る。
【0011】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において第1工程、第2工程、第3工程から構成され、第2工程が下記のように構成されたことを特徴とするものである。
第2工程
Y方向押し板部用区画3A12あるいはX方向押し板部用区画3A13のいずれかに、各層の板群に対応する3枚重ねたY方向押し板部3BあるいはX方向押し板部3Cを下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
【0012】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において第1工程、第2工程、第3工程から構成され、第2工程が下記のように構成されたことを特徴とするものである。
第2工程
Y方向押し板部3BとX方向押し板部3Cに代えて、Y方向くさび式押し板部8とX方向くさび式押し板部8を使用し、Y方向くさび式押し板部8とX方向くさび式押し板部8は、外内の押板8A、8Bと、外内の押板8A、8B間に上方から嵌込んだくさび体8Cから構成され、くさび体を上方から圧入する。
【0013】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において第1工程、第2工程、第3工程から構成され、第2工程が下記のように構成されたことを特徴とするものである。
第2工程
Y方向押し板部3BとX方向押し板部3Cと、1層目板群イ、2層目板群ロ、3層目板群ハとの間に当板9、9が介在されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
1は第1発明の単層パネル用接着枠である。
その構成は、ケース部1Aと、押し板部1Bと、プレス部1Cから構成されている。
A.ケース部1Aは、平面方形の底面1A1と、底面の前後辺に起立連設された前後壁1A2、1A3と、底面の左右辺に起立連設された左右壁1A4、1A5から構成されていると共に、底面1A1には、左右壁1A4、1A5間における所望位置に左右壁と平行に配した完成パネルライン1A6によって、所定の幅Wを有する右方の完成パネル用区画1A11と、所定の幅W1を有する左方の押し板部用区画1A12が形成されている。
B.押し板部1Bは、左方の押し板部用区画1A12の幅を有する板体の中心を左右壁と平行に切断した左右の押し板単体1B1、1B2と、左右の押し板単体1B1、1B2の当接面間に介在させた蝶番1B3などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成されている。
C.プレス部1Cは、上下に作用するシリンダ1C2と、シリンダの下端に水平に取付けた押圧盤1C1から構成され、押圧盤は右方の完成パネル用区画1A11と左方の押し板部用区画1A12に上面より対応するよう構成されている。
【0015】
第2発明は、第1発明の単層パネル用接着枠1を用いた単層パネルの製造方法に関するものである。
2は第2発明で得た単層パネルである。
そして、その製造方法は下記の各工程から構成されている。
第1工程
完成パネル用区画1A11に対応する単層パネルの材料である板状の木材2A、2A..を用意し、側面に接着剤2Bを塗布したのち、小口面2A1をケース部1Aの前後壁1A2、1A3に向けた状態で完成パネル用区画1A11内に設置する。
この場合、木材2A、2A..は、完成パネル用区画より幅が少し広い寸法となっている。(完成パネル用区画より左へ少し突出している。)
第2工程
押し板部用区画1A12に押し板部1Bを下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
この場合、上述のように木材2A、2A..の左方端は完成パネル用区画より左方に少し突出した状態になっているので、押し板部用区画1A12が狭くなり、押し板部1Bを下方に向け略逆V字状の状態で装着することになる。
第3工程
プレス部1Cの押圧盤1C1を降下押圧する。
すなわち、まず押し板部1Bの頂部を押して平坦状にすることで、各板状の木材2A、2A..の側面を密着状態にし、さらに、各板状の木材2A、2A..全体を下方向に押圧して段差をなくし単層パネル2を得る。
この結果、木材2A、2A..の接着を確実にし、かつ反りなどは矯正しながら正確な製品を得ることができる。
【0016】
3は第3発明の複層パネル用接着枠である。
3層パネルの例で説明する。
その構成は、ケース部3Aと、Y方向押し板部3Bと、X方向押し板部3Cと、プレス部3Dから構成されている。
なお、Y方向押し板部3BとX方向押し板部3Cは、3層パネルの場合は3枚であるが、4層パネルの場合は4枚、5層パネルの場合は5枚と云うように層数に応じて増減する。
A.ケース部3Aは、平面方形の底面3A1と、底面の前後辺に起立連設された前後壁3A2、3A3と、底面の左右辺に起立連設された左右壁3A4、3A5から構成されている。
そして、この底面3A1には、左右壁3A4、3A5間における所望位置に左右壁と平行に配したY方向の完成パネルライン3A6と、前後壁と平行に配したX方向の完成パネルライン3A7により、所定面積を有する右前方に位置する完成パネル用区画3A11と、左方に位置する所定の幅を有するY方向押し板部用区画3A12と、後方に位置する所定幅を有するX方向押し板部用区画3A13が形成されている。
B.Y方向押し板部3Bは、Y方向押し板部用区画3A12の幅を有する板体の中心を左右壁と平行に切断した左右の押し板単体3B1、3B2と、左右の押し板単体3B1、3B2の当接面間に介在させた蝶番3B3などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成されている。
C.X方向押し板部3Cは、X方向押し板部用区画3A13の幅を有する板体の中心を前後壁と平行に切断した前後の押し板単体3C1、3C2と、前後の押し板単体3C1、3C2の当接面間に介在させた蝶番3C3などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成されている。
D.プレス部3Dは、上下に作用するシリンダ3D1と、シリンダの下端に水平に取付けた押圧盤3D2から構成され、押圧盤は完成パネル用区画3A11、Y方向押し板部用区画3A12、X方向押し板部用区画3A13に上面より対応するよう構成されている。
【0017】
第4発明は、第3発明の複層パネル用接着枠3を用いた複層パネルの製造方法に関するものである。
4は第4発明で得た複層パネルである。
その製造方法は下記の各工程から構成されている。
第1工程
完成パネル用区画3A11に対応する複層パネルの材料である板状の木材4A、4A..を用意し、側面に接着剤4Bを塗布したのち、
a.1層目板群イとして板状の木材4A、4A..を、各板状の木材の小口面4A1、4A1..をケース部3Aの前後壁3A2、3A3に向けた状態で完成パネル用区画3A11内に設置する。
b.1層目板群イの上面に2層目板群ロとして板状の木材4A、4A..を、各板状の木材の小口面4A1、4A1..をケース部3Aの左右壁3A4、3A5に向けた状態で完成パネル用区画3A11内に設置する。
1層目板群イと2層目板群ロの間にも接着剤4Bが塗布されている。
c.2層目板群ロの上面に3層目板群ハとして板状の木材4A、4A..を、各板状の木材の小口面4A1、4A1..をケース部3Aの前後壁3A2、3A3に向けた状態で完成パネル用区画3A11内に設置する。
2層目板群ロと3層目板群ハの間にも接着剤4Bが塗布されている。
d.この場合、図21、22を参照して、1層目板群イ、3層目板群ハの前後方向の長さイ1、ハ1は、2層目板群ロの前後方向の長さロ1より少し短く構成されている。
また、1層目板群イ、3層目板群ハの左右方向の長さイ2、ハ2は、2層目板群ロの左右方向の長さロ2より少し長く構成されている。
これは、2層目板群ロに対して不要なY方向(左右方向)の圧力をかけず、X方向(前後方向)の圧力をかけるためである。
e.この結果、図15を参照して、完成パネル用区画3A11内に、1層目板群イ、2層目板群ロ、3層目板群ハを配置すると、1層目板群イと3層目板群ハの左方端部分が完成パネル用区画より少しはみ出し、2層目板群ロの後方端部分が完成パネル用区画より少しはみ出すことになる。
【0018】
第2工程
Y方向押し板部用区画3A12に、各層の板群に対応する3枚重ねたY方向押し板部3Bを下方に向け略逆V字状の状態で装着し、X方向押し板部用区画3A13に、各層の板群に対応する3枚重ねたX方向押し板部3Cを下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
この場合、上述のように各層の板状の木材4A、4A..の左方端および後方端は、完成パネル用区画より外方に少し突出した状態になっているので、Y方向押し板部用区画3A12、X方向押し板部用区画3A13が狭くなり、Y方向押し板部3BとX方向押し板部3Cを下方に向け略逆V字状の状態で装着することになる。
第3工程
プレス部3Dの押圧盤3D2を降下押圧する。
すなわち、まずY方向押し板部3BとX方向押し板部3Cの頂部を押して平坦状にすることで、各層における各板状の木材4A、4A..の側面を密着状態にし、さらに、各層における各板状の木材4A、4A..全体を下方向に押圧して複層パネル4を得る。
【0019】
A.第4発明における第2工程を下記のように構成することができる。
第2工程
Y方向押し板部用区画3A12あるいはX方向押し板部用区画3A13のいずれかに、各層の板群に対応する3枚重ねたY方向押し板部3BあるいはX方向押し板部3Cを下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
【0020】
B.第3発明、第4発明の他の第1実施例について
図23ないし図25を参照して、Y方向押し板部3BとX方向押し板部3Cに代えて、Y方向くさび式押し板部8とX方向くさび式押し板部8を使用することができる。
Y方向くさび式押し板部8とX方向くさび式押し板部8は、外内の押板8A、8Bと、外内の押板8A、8B間に上方から嵌込んだくさび体8Cから構成され、くさび体を上方から圧入すると外内の押板8A、8Bを外方に押し広げるよう構成されている。
C.第3発明、第4発明の他の第2実施例について図26ないし図28を参照して、Y方向押し板部3BとX方向押し板部3Cと、1層目板群イ、2層目板群ロ、3層目板群ハとの間に当板9、9を介在させることができる。
【0021】
第1発明の単層パネル用接着枠1における押し板部1B、第3発明の複層パネル用接着枠3におけるY方向押し板部3BとX方向押し板部3Cを下記のように構成することができる。
図10、図11を参照して、下記構成の第1種押し板部7を使用する。
すなわち、左右の押し板単体7A、7Bの当接面をクラフトテープ7Cで連結して構成する。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。
1.パネル製造での工程数を大幅に減らすことができるので、加工コストを削減できる。
2.材料の加工を小サイズの内のみで終わるので、歩留りがよくなる。
すなわち、木材の表面にカンナ(プレーナー)を掛ける場合、板幅の狭いものに比べて板幅が広くなると、反り、狂いなどの割合が同じでも削りしろが厚くなり歩留りが悪くなる。
従来の方法ではカンナ(プレーナー)掛け、接着、カンナ(プレーナー)掛けと、厚さを二度カンナ(プレーナー)を掛けていたが、本発明ではカンナ(プレーナー)掛けは1工程で終わるので歩留りが良くなる。
すなわち、3層パネルを製作する場合
従来の方法では
A.側面接着のために四方面をカンナ(プレーナー)掛け(削りしろ3〜4m/m)。
B.側面接着。
C.側面接着の時にできる多少のずれをとるため、カンナ(プレーナー)掛け(削りしろ3〜4m/m)。
D.側面接着された板を3枚積層接着する。
上記のように2回のカンナ(プレーナー)掛けで6〜8m/mの削りしろが必要である。
本発明の場合は、1回のカンナ(プレーナー)掛けで3〜4m/mの削りしろのみで良いので歩留りが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の要部の斜視図である。
【図2】A−A線で切断した第1発明の断面図である。
【図3】ケース部に対する板状の木材と押し板部の関係を説明する平面図である。
【図4】押し板部が作用した状態を説明する平面図である。
【図5】ケース部内で押し板部が作用した状態を説明する縦断面図である。
【図6】第2発明で得た単層パネルの斜視図である。
【図7】B−B線における要部拡大断面図である。
【図8】押し板部の拡大正面図である。
【図9】同上の展開状態を示す要部の正面図である。
【図10】押し板部の他の実施例を示す正面図である。
【図11】同上の展開状態を示す要部の正面図である。
【図12】第3発明の1部を切欠いた要部の斜視図である。
【図13】C−C線で切断した第3発明の断面図である。
【図14】D−D線で切断した第3発明の断面図である。
【図15】ケース部に対する板状の木材と押し板部の関係を説明する平面図である。
【図16】完成パネル用区画とY方向押し板部用区画、X方向押し板部用区画の関係を説明する平面図である。
【図17】ケース部内で押し板部が作用した状態を説明する平面図である。
【図18】押し板部が作用した状態を説明する縦断面図である。
【図19】第4発明で得た複層パネルの斜視図である。
【図20】同上の分解斜視図である。
【図21】E−E線における要部拡大断面図である。
【図22】1層目板群、2層目板群、3層目板群の関係を説明する分解斜視図である。
【図23】第3発明、第4発明の他の第1実施例の1部を切欠いた要部の斜視図である。
【図24】F−F線で切断した第3発明、第4発明の他の第1実施例の断面図である。
【図25】くさび式押し板部が作用した状態を説明する縦断面図である。
【図26】第3発明、第4発明の他の第2実施例の縦断面図である。
【図27】ケース部内で押し板部が作用した状態を説明する平面図である。
【図28】ケース部内で押し板部が作用した状態を説明する縦断面図である。
【図29】従来の方法を説明する分解斜視図である。
【符号の説明】
1 第1発明の単層パネル用接着枠
1A ケース部
1B 押し板部
1C プレス部
2 第2発明で得た単層パネル
3 第3発明の複層パネル用接着枠
3A ケース部
3B Y方向押し板部
3C X方向押し板部
3D プレス部
4 第4発明で得た複層パネル
Claims (9)
- ケース部(1A)と、押し板部(1B)と、プレス部(1C)から構成され、ケース部内に、接着剤が塗布された単層パネルの材料である板状の木材を並べ、プレス部の上面からの押圧により板材のそりなどによる段差をなくしながら、押し板部の側面からの押圧により側面接着をするよう構成されたことを特徴とする単層パネル用接着枠。
- ケース部(1A)と、押し板部(1B)と、プレス部(1C)から構成され、
ケース部(1A)は、平面方形の底面(1A1)と、底面の前後辺に起立連設された前後壁(1A2、1A3)と、底面の左右辺に起立連設された左右壁(1A4、1A5)から構成されていると共に、底面(1A1)には、左右壁(1A4、1A5)間における所望位置に左右壁と平行に配した完成パネルライン(1A6)によって、所定の幅(W)を有する右方の完成パネル用区画(1A11)と、所定の幅(W1)を有する左方の押し板部用区画(1A12)が形成され、押し板部(1B)は、左方の押し板部用区画(1A12)の幅を有する板体の中心を左右壁と平行に切断した左右の押し板単体(1B1、1B2)と、左右の押し板単体(1B1、1B2)の当接面間に介在させた蝶番(1B3)などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成され、
プレス部(1C)は、上下に作用するシリンダ(1C2)と、シリンダの下端に水平に取付けた押圧盤(1C1)から構成され、押圧盤は右方の完成パネル用区画(1A11)と左方の押し板部用区画(1A12)に上面より対応するよう構成されていることを特徴とする単層パネル用接着枠。 - 請求項2記載の単層パネル用接着枠を用いて、下記の各工程から構成されていることを特徴とする単層パネルの製造方法。
第1工程
完成パネル用区画(1A11)に対応する単層パネルの材料である板状の木材(2A、2A..)を用意し、側面に接着剤(2B)を塗布したのち、小口面(2A1)をケース部(1A)の前後壁(1A2、1A3)に向けた状態で完成パネル用区画(1A11)内に設置する。
第2工程
押し板部用区画(1A12)に押し板部(1B)を下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
第3工程
プレス部(1C)の押圧盤(1C1)を降下押圧して単層パネル(2)を得る。 - ケース部(3A)と、Y方向押し板部(3B)と、X方向押し板部(3C)と、プレス部(3D)から構成され、ケース部内に、接着剤が塗布された複層パネルの材料である板状の木材でなる1層目板群(イ)と2層目板群(ロ)と3層目板群(ハ)を、当該1層目板群と2層目板群と3層目板群における繊維方向が互いに直交する状態で積層し、プレス部によって上面からの押圧で積層接着をしながら、Y方向押し板部によって1層目板群と3層目板群の側面接着を、X方向押し板部によって2層目板群の側面接着を同時に行うよう構成されたことを特徴とする複層パネル用接着枠。
- ケース部(3A)と、Y方向押し板部(3B)と、X方向押し板部(3C)と、プレス部(3D)から構成され、
ケース部(3A)は、平面方形の底面(3A1)と、底面の前後辺に起立連設された前後壁(3A2、3A3)と、底面の左右辺に起立連設された左右壁(3A4、3A5)から構成され、底面(3A1)には、左右壁(3A4、3A5)間における所望位置に左右壁と平行に配したY方向の完成パネルライン(3A6)と、前後壁と平行に配したX方向の完成パネルライン(3A7)により、所定面積を有する右前方に位置する完成パネル用区画(3A11)と、左方に位置する所定幅を有するY方向押し板部用区画(3A12)と、後方に位置する所定幅を有するX方向押し板部用区画(3A13)が形成され、
Y方向押し板部(3B)は、Y方向押し板部用区画(3A12)の幅を有する板体の中心を左右壁と平行に切断した左右の押し板単体(3B1、3B2)と、左右の押し板単体(3B1、3B2)の当接面間に介在させた蝶番(3B3)などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成され、
X方向押し板部(3C)は、X方向押し板部用区画(3A13)の幅を有する板体の中心を前後壁と平行に切断した前後の押し板単体(3C1、3C2)と、前後の押し板単体(3C1、3C2)の当接面間に介在させた蝶番(3C3)などにより下方に向け略逆V字状に屈曲自在に構成され、
プレス部(3D)は、上下に作用するシリンダ(3D1)と、シリンダの下端に水平に取付けた押圧盤(3D2)から構成され、押圧盤は完成パネル用区画(3A11)、Y方向押し板部用区画(3A12)、X方向押し板部用区画(3A13)に上面より対応するよう構成されていることを特徴とする複層パネル用接着枠。 - 請求項5記載の複層パネル用接着枠を用い、下記の各工程から構成されていることを特徴とする複層パネルの製造方法。
第1工程
完成パネル用区画(3A11)に対応する複層パネルの材料である板状の木材(4A、4A..)を用意し、側面に接着剤(4B)を塗布したのち、
1層目板群(イ)として板状の木材(4A、4A..)を、各板状の木材の小口面(4A1、4A1..)をケース部(3A)の前後壁(3A2、3A3)に向けた状態で完成パネル用区画(3A11)内に設置する。
1層目板群(イ)の上面に接着剤を介して2層目板群(ロ)として板状の木材(4A、4A..)を、各板状の木材の小口面(4A1、4A1..)をケース部(3A)の左右壁(3A4、3A5)に向けた状態で完成パネル用区画(3A11)内に設置する。
2層目板群(ロ)の上面に接着剤を介して3層目板群(ハ)として板状の木材(4A、4A..)を、各板状の木材の小口面(4A1、4A1..)をケース部(3A)の前後壁(3A2、3A3)に向けた状態で完成パネル用区画(3A11)内に設置する。
第2工程
Y方向押し板部用区画(3A12)に、各層の板群に対応する3枚重ねたY方向押し板部(3B)を下方に向け略逆V字状の状態で装着し、X方向押し板部用区画(3A13)に、各層の板群に対応する3枚重ねたX方向押し板部(3C)を下方に向け略逆V字状の状態で装着する。
第3工程
プレス部(3D)の押圧盤(3D2)を降下押圧して複層パネル(4)を得る。 - 第1工程、第2工程、第3工程から構成され、第2工程が下記のように構成された請求項6記載の複層パネルの製造方法。
第2工程
Y方向押し板部用区画(3A12)あるいはX方向押し板部用区画(3A13)のいずれかに、各層の板群に対応する3枚重ねたY方向押し板部(3B)あるいはX方向押し板部(3C)を下方に向け略逆V字状の状態で装着する。 - 第1工程、第2工程、第3工程から構成され、第2工程が下記のように構成された請求項6記載の複層パネルの製造方法。
第2工程
Y方向押し板部(3B)とX方向押し板部(3C)に代えて、Y方向くさび式押し板部(8)とX方向くさび式押し板部(8)を使用し、Y方向くさび式押し板部(8)とX方向くさび式押し板部(8)は、外内の押板(8A、8B)と、外内の押板(8A、8B)間に上方から嵌込んだくさび体(8C)から構成され、くさび体を上方から圧入する。 - 第1工程、第2工程、第3工程から構成され、第2工程が下記のように構成された請求項6記載の複層パネルの製造方法。
第2工程
Y方向押し板部(3B)とX方向押し板部(3C)と、1層目板群(イ)、2層目板群(ロ)、3層目板群(ハ)との間に当板(9、9)が介在されている。
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