JP2004049679A - 車いす - Google Patents

車いす Download PDF

Info

Publication number
JP2004049679A
JP2004049679A JP2002213418A JP2002213418A JP2004049679A JP 2004049679 A JP2004049679 A JP 2004049679A JP 2002213418 A JP2002213418 A JP 2002213418A JP 2002213418 A JP2002213418 A JP 2002213418A JP 2004049679 A JP2004049679 A JP 2004049679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
members
seat
cross
projecting
slide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002213418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3701265B2 (ja
Inventor
Tamio Murayama
村山 民生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Cycle Co Ltd
Original Assignee
Kawamura Cycle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawamura Cycle Co Ltd filed Critical Kawamura Cycle Co Ltd
Priority to JP2002213418A priority Critical patent/JP3701265B2/ja
Publication of JP2004049679A publication Critical patent/JP2004049679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3701265B2 publication Critical patent/JP3701265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

【課題】座面高さ及び最低地上高が変化されることなく、座幅調整が可能な車いすの提供。
【解決手段】この車いす10は、メインフレーム11及び座フレーム12を備える。座フレーム12は、クロスメンバー32,33を備える。各クロスメンバー32,33は、その端部間の距離が変化する。クロスメンバー32,33は、その中央部において回動中心軸34により連結されている。両者32,33は、相対的に回動する。各クロスメンバー32,33は、筒状部材40と、スライド部材41とを有し、スライド部材41が筒状部材40に対してスライドする。このスライドは、固定軸47が着脱されることによって、規制され、許容される。クロスメンバー32,33にリンク部材36,37が連結されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、身体障害者、高齢者、負傷者等に利用される車いすに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車いすは、歩行困難な者が利用するものであるが、単なる腰掛用の椅子として利用されるものではなく、歩行に代えて移動するための移動手段として利用される。したがって、車いすの各部の寸法が利用者の身体のサイズに合致していない場合は、利用者にとって使いづらく、疲労の原因となる。
車いすは、利用者が腰を掛けて使用するものであるところ、車いすの各部の寸法のうち、利用者の身体のサイズに合致させることが特に要請されるものは、座部の幅寸法である。したがって、この座部の幅寸法が調整されるものであれば、利用者にとって疲れの少ない快適な車いすが提供される。
【0003】
一般に車いすはフレーム体を備えており、従来から、座部の幅寸法を調整することができる車いすが提供されている。図10は、従来の車いすに適用されるフレーム体の正面図である。
同図が示すように、フレーム体1は、メインフレーム2と座フレーム3とを備えている。これらは例えば円形パイプ状の部材から構成されている。メインフレーム2は、座フレーム3が連結される連結部4のほか、図示されていない車輪や背フレーム等が取り付けられる。また、座フレーム3は、一対のサイドメンバー5とクロスメンバー6を備えている。各クロスメンバー6の上端部は各サイドメンバー5に連結され、各クロスメンバー6の下端部は、メインフレーム2の連結部4に連結されている。クロスメンバー6の連結は、ボルトを用いて締結する構造が採用される。なお、上記サイドメンバー5には、座面形成シートが取り付けられるようになっており、これにより座面が形成されるようになっている。つまり、このサイドメンバー5は、車いすの座面を区画するための座面区画部材として機能する。
【0004】
各クロスメンバー6は、これらの中央部において、回動ピン7を介して互いに回動自在に連結されており、同図が示すように両者はクロスしている。そして、例えば同図が示す状態から座幅が狭くされる場合には、まず、各クロスメンバー6が回動ピン7の回りに回動され、これらの交差角が小さくされる。これにより、一対のサイドメンバー5同士の間隔が小さくなり、座幅が狭くなる。
ただし、その場合に、各サイドメンバー5が上方へ持ち上げられるため、座面の位置が相対的に高くなる。そのため、次に、各クロスメンバー6が下方へ移動され、その状態で再び上記連結部4に締結される。これにより、座面高さが変化されることなく、座幅が変更される。
【0005】
しかしながら、かかる構造のフレーム体1では、座フレーム3が上下に移動するために、必然的に上記連結部4が上下方向に延びる態様で配置される。このため、連結部4のうち特に下方へ張り出した部分によって、当該車いすの最低地上高が低くなる。しかも、座フレーム3の上下方向への調整幅は大きい方が好ましいが、そのためには、連結部4の長さが大きくされる必要があり、これによって、車いすの最低地上高はさらに低くなる。その結果、車いすの走行に支障を来すことも考えられる。
そこで、本発明の目的は、座面高さ及び最低地上高が変化されることなく、座幅調整が可能な車いすを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述のように、座幅が狭まった場合に座面の位置が高くなってしまうのは、一定長さのクロスメンバーを回動させることに起因する。本願発明者は、この点に着目し、クロスメンバーの長さが変化する構造を採用することによって、上記目的を達成することができると考えた。
【0007】
(1) そこで、本願に係る車いすは、左右方向に沿って対向配置されると共に前後方向に延びる一対の上骨部材及び各上骨部材の下方に当該各上骨部材に平行に配置された一対の下骨部材を有するメインフレームと、上記各上骨部材に沿って配置され、座面を構成するシート部材が装着される一対の座面区画部材を有する座フレームとを備え、座フレームは、上記各座面区画部材と上記各下骨部材とを連結するクロスメンバーを少なくとも一対備え、一方のクロスメンバーの一端が上記一方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が他方の下骨部材の所定部に連結され、他方のクロスメンバーの一端が上記他方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が一方の下骨部材の所定部に連結されており、各クロスメンバーは、その端部間距離を変更するための伸縮機構を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
この構成によれば、一方のクロスメンバーは、その一端が一方の座面区画部材に連結され、且つその他端が他方の下骨部材に連結されている。そして、他方のクロスメンバーは、その一端が他方の座面区画部材に連結され、且つその他端が一方の下骨部材に連結されている。つまり、一対のクロスメンバーは、互いに交差するように配置されている。したがって、一対のクロスメンバーの交差角度が小さくされることにより、一対のクロスメンバーの一端同士の間隔が狭くなる。すなわち、一対の座面区画部材間の距離が小さくなり、座幅が狭まる。
【0009】
このとき、単に一対のクロスメンバーの交差角度が小さくされると、各クロスメンバーの一端の位置は上方へ移動するので、座面区画部材が上方へ移動し、座面の位置が高くなる。
ところが、各クロスメンバーの端部間距離は、伸縮機構によって変更される。したがって、伸縮機構により、各クロスメンバーの端部間距離が所定量小さくされれば、各クロスメンバーの一端の位置が下方へ下がる。これにより、上記座面区画部材が下方へ移動され、その結果、座面の位置は、座幅が変更される以前の位置と一致する。
【0010】
他方、一対のクロスメンバーの交差角度が大きくされることにより、一対のクロスメンバーの一端同士の間隔が広くなる。すなわち、一対の座面区画部材間の距離が大きくなり、座幅が拡がる。
このとき、単に一対のクロスメンバーの交差角度が大きくされると、各クロスメンバーの一端の位置は下方へ移動するので、座面区画部材が下方へ移動し、座面の位置が低くなる。
ところが、各クロスメンバーの端部間距離は、伸縮機構によって変更される。したがって、伸縮機構により、各クロスメンバーの端部間距離が所定量大きくされれば、各クロスメンバーの一端の位置が上方へ上がる。これにより、上記座面区画部材が上方へ移動され、その結果、座面の位置は、座幅が変更される以前の位置と一致する。
【0011】
特に、上記一対のクロスメンバーは、その中央部において所定の回動中心軸を中心にして相対的に回動自在に連結されていることが望ましい。
一対のクロスメンバーが回動自在に連結されることにより、クロスメンバーの剛性が向上する。また、両者の相対的回動がより円滑なものとなる。したがって、一対のクロスメンバーの交差角度を変化させる作業がより簡単になり、その結果、座幅及び座面の高さの調整が容易に行われる。
【0012】
(2) 上記伸縮機構は、上記下骨部材側に連結された筒状部材と、先端部が筒状部材に対してスライド可能に挿入されると共に基端部が上記座面区画部材側に連結されたスライド部材と、筒状部材に対するスライド部材のスライドを許容/規制するロック機構とを備えて構成される。
この構成では、筒状部材とスライド部材とによってクロスメンバーが形成され、筒状部材に対してスライド部材がスライドすることによって、クロスメンバーの伸縮が許容される。また、筒状部材に対するスライド部材のスライドが規制されることによって、クロスメンバーの伸縮が規制され、その長さは一定に保たれる。
【0013】
特に、上記ロック機構は、上記筒状部材に着脱自在に設けられ、当該筒状部材と上記スライド部材とを連結するようにこれらの径方向に貫通配置された固定軸を備えて構成される。
この構成では、固定軸が筒状部材に挿通されることにより、筒状部材とスライド部材とが連結される。これにより、筒状部材に対するスライド部材のスライドが簡単に規制される。また、固定軸が筒状部材から抜脱されることにより、筒状部材とスライド部材との連結が解除される。これにより、筒状部材に対してスライド部材がスライド可能となる。
【0014】
(3) また、上記伸縮機構は、上記座面区画部材に突設された第1突設部材と、第1突設部材に対向するように上記下骨部材に突設された第2突設部材と、両端部にそれぞれ第1突設部材及び第2突設部材が挿通され、両者間に架け渡すように配置された筒状部材と、筒状部材に対する上記第1突設部材及び第2突設部材のスライドを許容/規制するロック機構とを備えて構成されていてもよい。
この構成では、筒状部材と、第1突設部材と、第2突設部材とによってクロスメンバーが形成され、筒状部材に対して第1突設部材及び第2突設部材がスライドすることによって、クロスメンバーが伸縮する。また、筒状部材に対して第1突設部材及び第2突設部材のスライドが規制されることによって、クロスメンバーの伸縮が規制され、その長さは一定に保たれる。
【0015】
特に、上記ロック機構は、上記筒状部材に着脱自在に設けられ、当該筒状部材と上記第1突設部材及び第2突設部材とを連結するようにこれらの径方向に貫通配置された固定軸を備えて構成される。
この構成では、固定軸が筒状部材に挿通されることにより、筒状部材と第1突設部材及び第2突設部材とが連結される。これにより、筒状部材に対する第1突設部材及び第2突設部材のスライドが簡単に規制される。また、固定軸が筒状部材から抜脱されることにより、筒状部材と第1突設部材及び第2突設部材との連結が解除される。これにより、筒状部材に対して第1突設部材及び第2突設部材がスライド可能となる。
【0016】
(4) 上記上骨部材と上記下骨部材とを連結する縦桟部材と、一端部及び他端部がそれぞれ上記縦桟部材と上記クロスメンバーとに回動自在に連結されたリンク部材とがさらに備えられていてもよい。
この構成では、縦桟部材により、クロスメンバーはメインフレーム側に連結されることになる。しかも、縦桟部材は、クロスメンバー及びメインフレームに回動自在に連結されているから、クロスメンバー同士の交差角度が変化される際に、これに連動した状態で、一方の上骨部材及び下骨部材が他方の上骨部材及び下骨部材に接離する。
【0017】
つまり、このリンク部材は、一方の上骨部材及び下骨部材に対して他方の上骨部材及び下骨部材を一定の軌跡で移動させるための平行リンクロッドを構成している。
したがって、前述のように座幅が変更される際には、メインフレームも連動してその幅寸法が変更されるので、座幅を調整する作業がきわめて簡単に行われる。なお、このことは、当該車いすを左右方向に折り畳む作業が円滑に行われることを意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る車いす10が示された斜視図である。
この車いす10は、メインフレーム11と、座フレーム12と、背フレーム13とを備えている。座フレーム12は、後述されるようにメインフレーム11に取り付けられている。背フレーム13は、座フレーム12の後方に取り付けられている。
また、この車いす10は、メインフレーム11に取り付けられた前輪14及び後輪15と、座フレーム12の前方に取り付けられたレッグサポート16と、座フレーム12の側方に取り付けられた左右一対の肘掛け17と、背フレーム13の上方に取り付けられた押し手18及びリリースレバー19とを備えている。これら前輪14、後輪15、レッグサポート16、肘掛け17、押し手18及びリリースレバー19は、既知の構成である。
【0020】
背フレーム13にはシート部材20が設けられており、これにより背面21が構成されている。また、座フレーム12にもシート部材22が設けられており、これにより、座面23が構成されている。
これらシート部材20及びシート部材22は、例えば帯状の面ファスナーにより形成されており、それぞれ、背フレーム13及び座フレーム12に巻き掛けるようにして装着されている。
【0021】
図2は、上記メインフレーム11及び座フレーム12の要部拡大斜視図であり、メインフレーム11に対する座フレーム12の取付構造が図示されている。
本実施形態の特徴とするところは、座フレーム12の構造であり、座フレーム12の幅寸法、すなわち座幅(具体的には、後述される一対の座面区画部材30,31の間隔)が、座面の高さが一定とされたままで変更されるようになっている点である。
【0022】
メインフレーム11及び座フレーム12は、例えばアルミニウム等の金属により構成されている。
メインフレーム11は、一対の上骨部材24,25と一対の下骨部材26,27とを備えている。上骨部材24と上骨部材25とは、左右方向に沿って対向配置されており、前後方向に延びている。下骨部材26,27は、それぞれ、上骨部材24,25の鉛直下方に配置されており、上骨部材24,25と平行に配置されている。
本実施形態では、上骨部材24と下骨部材26との間に縦桟部材28が設けられており、上骨部材25と下骨部材27との間に縦桟部材29が設けられている。これら縦桟部材28,29によって、上骨部材24と下骨部材26とが連結され、上骨部材25と下骨部材27とが連結されている。
【0023】
座フレーム12は、一対の座面区画部材30,31と、クロスメンバー32,33とを備えている。クロスメンバー32,33は、後述のように対をなしており、本実施形態では、二組のクロスメンバー32,33が設けられている。なお、二組のクロスメンバー32,33が設けられているのは、メインフレーム11及び座フレーム12の剛性を高くするためのであるが、クロスメンバー32,33は、一対のみ設けられていてもよいし、さらに多くの組が形成されていてもよい。
座面区画部材30,31は、それぞれ、上記上骨部材24,25に沿うように、前後方向に延びている。クロスメンバー32,33は、同一の部材であって、両者が交差配置されている。本実施形態では、クロスメンバー32,33は、回動中心軸34により、相対的に回動自在な状態で連結されている。
【0024】
クロスメンバー32(一方のクロスメンバー)の一端側は、座面区画部材30(一方の座面区画部材)に連結固定されており、他端側が下骨部材27(他方の下骨部材)に連結されている。また、クロスメンバー33(他方のクロクメンバー)の一端側は、座面区画部材31(他方の座面区画部材)に連結されており、他端側が下骨部材26(一方の下骨部材)に連結されている。なお、本実施形態では、クロスメンバー32,33の他端側は、連結ピン35を介して回動自在に連結されている。
【0025】
また、クロスメンバー32と縦桟部材28とがリンク部材36により連結されており、クロスメンバー33と縦桟部材29とがリンク部材37により連結されている。各リンク部材36,37は、例えば図2が示すように、平板部材により構成されている。
リンク部材36の一端部は、縦桟部材28にピン38を介して回動自在に連結されており、リンク部材36の他端部は、クロスメンバー32にピン39を介して回動自在に連結されている。また、リンク部材37の一端部は、縦桟部材29にピン38を介して回動自在に連結されており、リンク部材37の他端部は、クロスメンバー33にピン39を介して回動自在に連結されている。
リンク部材36,37は、その長手方向に沿って貫通孔が複数設けられている。これら貫通孔は、上記ピン38,39が挿通されるようになっている。このように複数の貫通孔が設けられているのは、クロスメンバー32,33が相対的に回動されたときは、クロスメンバー32,33と縦桟部材28,29との相対的位置が変化するが、その場合であっても確実にリンク部材36,37が取り付けられるためである。
【0026】
図3は、図2におけるA−矢視図であり、図4は、クロスメンバー32の分解図である。
図4が示すように、クロスメンバー32は、筒状部材40と、スライド部材41と、スリーブ42とを備えている。
【0027】
筒状部材40は、上記連結ピン35を介して下骨部材27に取り付けられている。そのため、筒状部材40の基端部には、ピン挿通孔44が設けられている。筒状部材40は、円筒状を呈しており、その内径は、スライド部材41の外形に対応している。筒状部材40は、長さ調整孔43が複数設けられている。この長さ調整孔43は、筒状部材40を、図4において紙面に垂直な方向に貫通している。
【0028】
スライド部材41は、断面が円形の棒状に形成されている。スライド部材41の一端部45は、上記座面区画部材30に固定されており、スライド部材41の他端部は、上記筒状部材40にスライド自在な状態で挿通されている。
スライド部材41の他端部には、長さ調整孔46が設けられている。この長さ調整孔46は、スライド部材41の長手方向に沿って複数設けられている。そして、スライド部材41の長さ調整孔46と、上記筒状部材40の長さ調整孔43とが位置合わせされ、後述される固定軸47が挿通されることにより、筒状部材40に対するスライド部材41のスライドが規制される。つまり、上記筒状部材40及びこれにスライド可能に挿通されたスライド部材41によって、クロスメンバー32が伸縮するための伸縮機構が構成されている。
【0029】
スリーブ42は、上記スライド部材41に嵌め込まれ、当該スライド部材41に固定されるようになっている。このため、スライド部材41には、スリーブ固定孔48が長手方向に沿って複数設けられている。スリーブ固定孔48が複数設けられることによって、スライド部材41に対するスリーブ42の位置が変化するようになっている。
スリーブ42は、貫通孔49〜51が設けられている。貫通孔49は、上記回動中心軸34(図2参照)が挿通され、これを支持する。貫通孔50は、上記ピン39が挿通され、それにより、リンク部材36の他端部がスリーブ42に支持される。また、貫通孔51は、当該スリーブ42をスライド部材41に連結するためのピン52(図2参照)が挿通されるようになっている。つまり、このピン52によって、スリーブ42がスライド部材41に固定される。
【0030】
また、上記スライド部材41には、長孔53,54が設けられている。これら長孔53,54は、スライド部材41の長手方向に沿って形成され、径方向に貫通している。長孔53は、上記回動中心軸34(図2参照)が挿通され、長孔54は、上記ピン39が挿通されるようになっている。したがって、回動中心軸34は、長孔53に沿ってスライドすることができ、ピン34も、長孔54に沿ってスライドすることができるようになっている。
【0031】
また、前述の固定軸47(図2参照)は、例えば、ボルト及びナットが採用される。つまり、ボルトが筒状部材40に挿通され、これにナットが掛けられることによって、筒状部材40に対するスライド部材41のスライドが規制される。一方、このナットが外され、ボルトが抜脱されることによって、スライド部材41は、筒状部材40に対して自由にスライドすることができる。したがって、この固定軸47は、スライド部材41のスライドを許容し、又は規制するロック機構として機能する。
【0032】
本実施形態に係る車いす10では、次のようにして座面23の幅寸法が変更される。
各クロスメンバー32,33は、図2及び図3が示すように、互いに交差して配置されているから、作業者がクロスメンバー32,33の交差角度を小さくすることにより、クロスメンバー32,33の一端部同士の間隔が狭くなる。
したがって、作業者は、まず、背フレーム13及び座フレーム12に巻回されているシート部材20,22を外す。この作業は、シート部材20,22が面ファスナーにより構成されているから、きわめて簡単である。そして、作業者は、ピン39を抜脱して、リンク部材36,37をクロスメンバー32,33から取り外し(図2参照)、さらに、固定軸47を取り外して、筒状部材40に対してスライド部材41がスライドできるようにする。
【0033】
次に、作業者は、クロスメンバー32,33の交差角度を小さくする。これにより、座面区画部材30,31の間の距離が小さくなり、座幅が狭まる。
このとき、単にクロスメンバー32,33の交差角度が小さくされると、クロスメンバー32,33の一端部の位置は上方へ移動するので、座面区画部材30,31が上方へ移動し、座面23の位置が高くなる。
【0034】
ところが、上記固定軸47が取り外されることにより、筒状部材40に対してスライド部材41がスライドできるので、作業者は、クロスメンバー32,33の長さを短くすることができる。この作業は、次のようにして行われる。
図5は、各長さのクロスメンバー32(33)を(a)〜(d)に別々に示す図である。同図(a)〜(d)は、順に、クロスメンバー32(33)が42cm、40cm、38cm、36cmの長さの状態を示している。
【0035】
例えば、クロスメンバー32,33が同図(a)に示すように42cmの状態であるときは、筒状部材40の長さ調整孔43bとスライド部材41の長さ調整孔46bとが位置合わせされ、これらに固定軸47が挿通されている。また、スライド部材41のスリーブ固定孔48bとスリーブ42の貫通孔51bとが位置合わせされ、これらにピン52が挿通されている。
この状態から、クロスメンバー32,33の長さが40cmに変更されるときは、同図(b)が示すように、上記固定軸47及びピン52が一旦外され、筒状部材40の長さ調整孔43bとスライド部材41の長さ調整孔46cとが位置合わせされ、これらに固定軸47が挿通されると共に、スライド部材41のスリーブ固定孔48aとスリーブ42の貫通孔51aとが位置合わせされ、これらにピン52が挿通される。
【0036】
同様に、クロスメンバー32,33の長さが38cmに変更されるときは、同図(c)が示すように、上記固定軸47及びピン52が一旦外され、筒状部材40の長さ調整孔43aとスライド部材41の長さ調整孔46aとが位置合わせされ、これらに固定軸47が挿通されると共に、スライド部材41のスリーブ固定孔48cとスリーブ42の貫通孔51bとが位置合わせされ、これらにピン52が挿通される。
さらに、クロスメンバー32,33の長さが36cmに変更されるときは、同図(d)が示すように、上記固定軸47及びピン52が一旦外され、筒状部材40の長さ調整孔43aとスライド部材41の長さ調整孔46bとが位置合わせされ、これらに固定軸47が挿通されると共に、スライド部材41のスリーブ固定孔48bとスリーブ42の貫通孔51aとが位置合わせされ、これらにピン52が挿通される。
【0037】
つまり、筒状部材40の長さ調整孔43とスライド部材41の長さ調整孔46との組み合わせ、及びスライド部材41のスリーブ固定孔48とスリーブ42の貫通孔51との組み合わせによって、クロスメンバー32,33の長さが伸縮される。
このようにして、クロスメンバー32,33の一端部の位置が下方へ下げられ、その結果、座面23の位置は、座幅が小さくされる以前の位置と一致される。また、作業者は、座幅を拡げる場合には、同様の要領で、クロスメンバー32,33の交差角度を大きくすると共に、クロスメンバー32,33の長さを長くすることによって、座面23の位置を変更することなく、座幅を広くすることができる。
次いで作業者は、当該変更された座幅に合わせて上記シート部材20,22を締め付けることにより、当該座幅の座面23及び背面21が形成される。
【0038】
このように、本実施形態に係る車いす10では、座面23の高さが一定のまま座幅のみが変更されるので、車いす10の使用者の体格に合わせて、最適の座幅が設定される。しかも、クロスメンバー32,33は、メインフレーム11から突出することがないので、座面23の高さ調整が行われた結果、車いす10の最低地上高が低くなり、車いす10の使い勝手が悪くなるということもない。
また、従来の車いすでは、車いすの使用者の体格に合わせて座フレーム等がカスタマイズされており、そのために、車いすメーカは、メインフレーム、座フレーム等についてさまざまな寸法のものを予め用意する必要があったが、本実施形態に係る車いす10では、使用者の体格に合わせて座幅が調整されるので、そのような不都合を生じさせることはない。その結果、車いすメーカは、複雑な部品管理等をする必要がなく、生産性を向上させて車いすの製造コストを低減させることができるという利点がある。
【0039】
特に、本実施形態では、クロスメンバー32,33は、その中央部において回動中心軸34によって連結されているので、クロスメンバー32,33の剛性が向上し、両者の相対的回動がより円滑なものとなる。したがって、座幅が変更される際に、クロスメンバー32,33の交差角度を変化させる作業がより簡単になるという利点がある。
【0040】
また、クロスメンバー32,33は、上記筒状部材40にスライド部材41がスライド自在に挿通されることにより構成されるが、かかる構造であるから、クロスメンバー32,33の伸縮構造がきわめて簡単であり、作業者がクロスメンバー32,33を伸縮させる作業も簡単である。したがって、座幅調整作業がきわめて簡単であるという利点がある。
しかも、本実施形態では、前述のように、作業者は、筒状部材40に固定軸47を挿入するだけで、簡単且つ確実にクロスメンバー32,33の伸縮を規制することができる。このことは、作業者は、筒状部材40から固定軸47を抜脱するだけで、簡単且つ確実にクロスメンバー32,33を伸縮させることができることを意味する。すなわち、作業者は、一層簡単な操作で、座幅調整を行うことができるという利点がある。
【0041】
加えて、本実施形態では、上記リンク部材36,37が設けられているから、クロスメンバー32,33の交差角が変化したときに、上骨部材24及び下骨部材26に対して、上骨部材25及び下骨部材27が一定の軌跡で移動する。つまり、リンク部材36,37は、一種の平行リンクロッドを構成している。
したがって、座幅が変更される際には、メインフレーム11も連動してその幅寸法が変更されることになり、座幅を調整する作業がなお一層簡単なものとなる。
しかも、座幅の変更に連動してメインフレーム11が移動することにより、当該車いす10を左右方向に折り畳む作業も、円滑に行われるという利点がある。
【0042】
次に、本実施形態の変形例が説明される。
上記実施形態では、座フレーム12の座面区画部材30,31は、メインフレーム11の上骨部材24,25に沿って配置されているのみであるが、この上骨部材24,25が、座面区画部材30,31を保持する保持部材を有する構成であってもよい。
この場合、例えば図3において二点鎖線で示されるように、保持部材55は、平板が湾曲形成され、上骨部材24,25の下面に設けられる。そして、保持部材55は、座面区画部材30,31を下方から受け止めて支持する。このように保持部材55が設けられることにより、常時において、座面区画部材30,31が上骨部材24,25と連結されることになるから、メインフレーム11及び座フレーム12の剛性がさらに向上するという利点がある。
【0043】
また、図6は、上記実施形態の他の変形例に係るクロスメンバー60,61の構成を示す図である。なお、同図は、クロスメンバー60,61の構成を示すために、メインフレーム11との位置関係については簡略化して図示している。
本変形例に係るクロスメンバー60,61が上記実施形態に係るクロスメンバー32,33と異なるところは、上記クロスメンバー32,33では、筒状部材40に対してスライド部材41がスライドすることによってクロスメンバー32,33の長さが変更される構成であったのに対し、本変形例では、クロスメンバー60は、座面区画部材30に突設された第1突設部材62と、下骨部材27に突設された第2突設部材63と、これらに架け渡すように配置された筒状部材64とを備えており、筒状部材64の両端部に第1突設部材62及び第2突設部材63が進退することによって、全体としてクロスメンバー60の長さが変更されるようになっている点である。クロスメンバー61についても同様である。なお、その他の構成については、上記実施形態に係るクロスメンバー32,33と同様である。
【0044】
図7は、第1突設部材62の取付要領を示した要部拡大図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
第1突設部材62は、本実施形態では丸棒部材により構成されており、第2突設部材63側へ突出している。第1突設部材62は、座面区画部材30に連結されている。第1突設部材62には、長さ調整孔65が複数設けられている。これら長さ調整孔65は、第1突設部材62の長手方向に沿って並設されている。
また、第1突設部材62には、長孔66が設けられている。同図(b)が示すように、長孔66は、上記長さ調整孔65に直交する方向に形成されている。この長孔66は、リンク部材36を連結するピン39が挿通されるようになっている。
【0045】
図8は、第2突設部材63の取付要領を示した要部拡大図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
第2突設部材63は、第1突設部材62と同様に、丸棒部材により構成されており、第1突設部材62側へ突出している。第2突設部材63は、座面区画部材31に連結されており、図示されていない連結ピン35によって回動自在となっている。第2突設部材63には、長さ調整孔67が複数設けられている。これら長さ調整孔67は、第2突設部材63の長手方向に沿って並設されている。
【0046】
図9は、筒状部材64の拡大図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は平面図である。
筒状部材64は、円筒状に形成されており、その内径は、上記第1突設部材62及び第2突設部材63の外径に対応されている。つまり、第1突設部材62及び第2突設部材63は、それぞれ、筒状部材64の両端部に挿入され、長手方向に沿ってスライドすることができるようになっている。
筒状部材64には、長さ調整孔68,69が複数設けられている。これら長さ調整孔68,69は、筒状部材64の長手方向に沿って並設されている。また、筒状部材64には、貫通孔70,71が設けられている。これら貫通孔70,71は、長さ調整孔68,69の方向に直交する方向に形成されている。
【0047】
図6が示すように、第1突設部材62及び第2突設部材63は、筒状部材64に挿通され、第1突設部材62の所定の長さ調整孔65と筒状部材64の所定の長さ調整孔68とが位置合わせされ、且つ第2突設部材63の所定の長さ調整孔67と筒状部材64の所定の長さ調整孔68とが位置合わせされる。そして、両者に固定軸(図示せず)が挿通されることによって、クロスメンバー60は、所定の長さに設定される。なお、クロスメンバー61についても同様である。
また、クロスメンバー60,61の長さは、上記固定軸が一旦取り外され、第1突設部材62の長さ調整孔65と筒状部材64の長さ調整孔68との組み合わせ、及び第2突設部材63の長さ調整孔67と筒状部材64の長さ調整孔68との組み合わせが変更され、再度固定軸が装着されることによって、簡単に変更される。
【0048】
なお、上記実施形態および変形例では、車いす10は、交差したクロスメンバー32,33(60,61)が2組設けられており、各クロスメンバー32,33(60,61)がそれぞれ回動中心軸34によって連結されているが、これらを連結する単一の回動中心軸が設けられていてもよい。すなわち、図2において、前後方向に配置された各回動中心軸34同士が一体に形成された構成であってもよい。
その場合、回動中心軸は、各クロスメンバー32,33(60,61)に対してワンタッチで着脱できる構成(例えば、いわゆるワンタッチラッチ等)が好ましい。
【0049】
また、回動中心軸34に代えて、クロスメンバー32(60)同士、及びクロスメンバー33(61)同士を連結する連結板が設けられていてもよい。この連結板は、一対のクロスメンバー32(60)間、及び一対のクロスメンバー33(61)間に架け渡されるように配置される。このような連結板が設けられることにより、各クロスメンバー32,33(60,61)の位置決めがなされ、取付剛性が向上する。
【0050】
さらに、上記実施形態および変形例では、リンク部材36,37は、ピン38,39によってクロスメンバー32,33側に連結されているが、このピン38,39として、前述のワンタッチラッチ等が採用されていてもよい。これにより、リンク部材36,37の着脱もきわめて容易に行われる。
また、上記実施形態及び変形例では、リンク部材36,37は、平板部材により構成されており、複数の貫通孔が形成されている。そして、クロスメンバー32,33の交差角度が変更されることによるリンク部材36,37の長さ(ピン38,39のピン間距離)の変更は、所要の貫通孔にピン38,39が挿通されることにより行われる。ただし、リンク部材は、かかる構造に限定されるものではなく、その長さが伸縮される棒状部材が採用されていてもよい。
【0051】
たとえば、リンク部材として、前述のクロスメンバー32,33のように、筒状の部材と、これに挿通され、軸方向にスライド自在に設けられた棒状の部材とによって構成されていてもよい。そして、筒状の部材の基端部が上記ピン38によって縦桟部材28,29に回動自在に連結され、且つ棒状の部材の先端部が上記ピン39によってクロスメンバー32,33に回動自在に連結される。
リンク部材がこのような構造とされることによって、筒状の部材に対して棒状の部材がスライドし、それにより、ピン38,39の間の距離が変更される。したがって、クロスメンバー32,33同士の交差角度が変更され、クロスメンバー32,33と縦桟部材28,29との相対的位置が変化した場合であっても、リンク部材は、これに追従して確実にクロスメンバー32,33及び縦桟部材28,29に取り付けられる。しかも、上記実施形態及び変形例のように、ピン39を抜脱する作業が不要であり、作業者は、一層簡単に座幅を調整することができるという利点がある。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、座フレームを構成する座面区画部材間の距離(すなわち座幅)は、各クロスメンバーの交差角が変化されることにより変更され、これにより生じる座面の高さの変化は、伸縮機構により各クロスメンバーの長さが変化されることによって相殺されるので、座面の高さが一定のまま座幅のみを変更することができる。したがって、車いすの使用者の体格に合わせて、最適の座幅が設定される。しかも、上記クロスメンバーは、メインフレームから突出することがないので、座面の高さ調整が行われた結果、車いすの最低地上高が低くなり、車いすの使い勝手が悪くなるということもない。
【0053】
また、従来の車いすでは、車いすの使用者の体格に合わせて座フレーム等がカスタマイズされており、そのために、車いすメーカは、メインフレーム、座フレーム等についてさまざまな寸法のものを予め用意する必要があるところ、生産性が悪く、複雑な部品管理等を強いられていたが、本発明の車いすでは、そのような不都合を生じさせることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る車いすが示された斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係る車いすのメインフレーム及び座フレームの要部拡大斜視図である。
【図3】図3は、図2におけるA−矢視図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係る車いすのクロスメンバーの分解図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に係るクロスメンバーを各長さについて図示した正面図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態の変形例に係るクロスメンバーの構成を示す図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態の変形例に係るクロスメンバーの第1突設部材の取付要領を示した要部拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態の変形例に係るクロスメンバーの第2突設部材の取付要領を示した要部拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態の変形例に係るクロスメンバーの筒状部材の拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図10】図10は、従来の車いすに適用されるフレーム体の正面図である。
【符号の説明】
10・・・車いす
11・・・メインフレーム
12・・・座フレーム
20・・・シート部材
21・・・背面
22・・・シート部材
23・・・座面
24・・・上骨部材
25・・・上骨部材
26・・・下骨部材
27・・・下骨部材
28・・・縦桟部材
29・・・縦桟部材
30・・・座面区画部材
31・・・座面区画部材
32・・・クロスメンバー
33・・・クロスメンバー
34・・・回動中心軸
35・・・連結ピン
36・・・リンク部材
37・・・リンク部材
38・・・ピン
39・・・ピン
40・・・筒状部材
41・・・スライド部材
42・・・スリーブ
43・・・長さ調整孔
44・・・ピン挿通孔
45・・・一端部
46・・・長さ調整孔
47・・・固定軸
48・・・スリーブ固定孔
49・・・貫通孔
50・・・貫通孔
51・・・貫通孔
52・・・ピン
53・・・長孔
54・・・長孔
55・・・保持部材
60・・・クロスメンバー
61・・・クロスメンバー
62・・・第1突設部材
63・・・第2突設部材
64・・・筒状部材
65・・・長さ調整孔
66・・・長孔
67・・・長さ調整孔
68・・・長さ調整孔
69・・・長さ調整孔
70・・・貫通孔
71・・・貫通孔

Claims (7)

  1. 左右方向に沿って対向配置されると共に前後方向に延びる一対の上骨部材及び各上骨部材の下方に当該各上骨部材に平行に配置された一対の下骨部材を有するメインフレームと、
    上記各上骨部材に沿って配置され、座面を構成するシート部材が装着される一対の座面区画部材を有する座フレームとを備え、
    座フレームは、
    上記各座面区画部材と上記各下骨部材とを連結するクロスメンバーを少なくとも一対備え、
    一方のクロスメンバーの一端が上記一方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が他方の下骨部材の所定部に連結され、
    他方のクロスメンバーの一端が上記他方の座面区画部材の所定部に連結されると共に他端が一方の下骨部材の所定部に連結されており、
    各クロスメンバーは、その端部間距離を変更するための伸縮機構を備えている車いす。
  2. 上記一対のクロスメンバーは、その中央部において所定の回動中心軸を中心にして相対的に回動自在に連結されている請求項1記載の車いす。
  3. 上記伸縮機構は、
    上記下骨部材側に連結された筒状部材と、
    先端部が筒状部材に対してスライド可能に挿入されると共に基端部が上記座面区画部材側に連結されたスライド部材と、
    筒状部材に対するスライド部材のスライドを許容/規制するロック機構とを備えている請求項1又は2記載の車いす。
  4. 上記伸縮機構は、
    上記座面区画部材に突設された第1突設部材と、
    第1突設部材に対向するように上記下骨部材に突設された第2突設部材と、
    両端部にそれぞれ第1突設部材及び第2突設部材が挿通され、両者間に架け渡すように配置された筒状部材と、
    筒状部材に対する上記第1突設部材及び第2突設部材のスライドを許容/規制するロック機構とを備えている請求項1又は2記載の車いす。
  5. 上記ロック機構は、
    上記筒状部材に着脱自在に設けられ、当該筒状部材と上記スライド部材とを連結するようにこれらの径方向に貫通配置された固定軸を備えている請求項3記載の車いす。
  6. 上記ロック機構は、
    上記筒状部材に着脱自在に設けられ、当該筒状部材と上記第1突設部材及び第2突設部材とを連結するようにこれらの径方向に貫通配置された固定軸を備えている請求項4記載の車いす。
  7. 上記上骨部材と上記下骨部材とを連結する縦桟部材と、
    一端部及び他端部がそれぞれ上記縦桟部材と上記クロスメンバーとに回動自在に連結されたリンク部材とをさらに備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の車いす。
JP2002213418A 2002-07-23 2002-07-23 車いす Expired - Fee Related JP3701265B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002213418A JP3701265B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 車いす

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002213418A JP3701265B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 車いす

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004049679A true JP2004049679A (ja) 2004-02-19
JP3701265B2 JP3701265B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=31936014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002213418A Expired - Fee Related JP3701265B2 (ja) 2002-07-23 2002-07-23 車いす

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3701265B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100881899B1 (ko) 2007-05-16 2009-02-11 대성공업주식회사 폭 조절이 가능한 휠체어 어셈블리
JP2012231840A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Matsunaga Seisakusho:Kk 車椅子用クロスバー部材、及び、折り畳み式車椅子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100881899B1 (ko) 2007-05-16 2009-02-11 대성공업주식회사 폭 조절이 가능한 휠체어 어셈블리
JP2012231840A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Matsunaga Seisakusho:Kk 車椅子用クロスバー部材、及び、折り畳み式車椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP3701265B2 (ja) 2005-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2090276B1 (en) Height adjustable rolling walker for transportation seating
US8328215B2 (en) Wheelchair having pivoting backrest frame assembly
JP2003205842A (ja) リクライニング機構付ベビーカー
JP3493000B2 (ja) 車椅子用背もたれリクライナキット
JP3547415B2 (ja) リクライニング式車椅子
JP2004049679A (ja) 車いす
EP1295582B1 (en) Wheelchair with a self-supporting sitting support and method for manufacturing same
EP1482890A1 (en) Adjustable seating system
JP6397522B2 (ja) フレーム構造、車椅子、ベビーカー及び椅子
JP6221151B1 (ja) 介護用椅子
JP2001149413A (ja) 車椅子
JP4606446B2 (ja) 車いす用車体フレーム
JP5067806B2 (ja) リクライニング可能な車椅子
JP7341929B2 (ja) 座位姿勢を保持する能力に障害をもった者用のフットレスト及び椅子
JP5706683B2 (ja) 背折れタイプのリクライニング車椅子
JP4284603B2 (ja) ユニットタイプ車椅子
JP5108412B2 (ja) 車椅子の座部の長さ調節部材
JP2015039633A (ja) ヘッドレスト装置
JP3622069B2 (ja) 車椅子のフレーム
JP4313584B2 (ja) 車いす
JP2008061918A (ja) クロスバー部材
JP2007275285A (ja) 車椅子用の背もたれ調整ブラケット並びにこれを具えた車椅子
JP2004105475A (ja) 座幅調節可能な折り畳み式の車椅子
JP2003235668A (ja) 連動式リクライニング機構を備えた椅子
JP4217961B2 (ja) 多機能介助用車椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3701265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees