JP2004105475A - 座幅調節可能な折り畳み式の車椅子 - Google Patents

座幅調節可能な折り畳み式の車椅子 Download PDF

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Abstract

【課題】折り畳み式の車椅子の座幅調節を可能とし、且つ、調節箇所を少なくすることで、現場での調節作業を省力化する。
【解決手段】折り畳み式の車椅子において、車輪1,2が装着される本体フレーム3,4および座面20を支持するために略X字型に交差するように設けられる斜行アーム5〜12を左右に分割し、左右の各斜行アーム5〜12を車椅子の前後方向を回動軸として軸支するジョイント部15,16を、車椅子の左右方向に異なる距離で固定する固定手段17を設けた。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は座幅調節可能な折り畳み式の車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−164167号公報
【特許文献2】
特開2002−85467号公報
【0003】
特許文献1には折り畳み式の車椅子の基本構成が開示されている。図14は特許文献1に開示された折り畳み式の車椅子の骨組みを示す斜視図である。3,4は左右に分離された本体フレームであり、その外側に車椅子の車輪が装着される。71,73は左側の本体フレーム3の下辺に下端部を枢着された斜行アーム、72,74は右側の本体フレーム4の下辺に下端部を枢着された斜行アームである。斜行アーム71と72は長手方向の中央付近で枢支されており、斜行アーム73と74は長手方向の中央付近で枢支されている。斜行アーム71,73の上端部には座面支持バー14が固定されており、斜行アーム72,74の上端部には座面支持バー13が固定されている。なお、19は本体フレーム4と斜行アーム73の間に設けられた継手である。
【0004】
車椅子の使用時には、斜行アーム71と72、73と74がそれぞれ車椅子の前方から見て略X字型に交差することで、左右の本体フレーム3,4を略鉛直状態で支え合う構造となっている。また、車椅子を折り畳むときには、斜行アーム71と72、73と74がそれぞれ車椅子の前方から見て略I字型に重なるようにすることで、左右方向の幅を車椅子の使用時に比べて大幅に小さくできるようになっている。本体フレーム3には座面の高さに前後一対の係止部21,22が設けられており、この係止部21,22に座面支持バー13の前端付近と後端付近をそれぞれ係止して、座面支持バー13を車椅子の前後方向に略水平状態で支持できるようになっている。また、図示しないが、本体フレーム4にも同様に座面支持バー14を係止する前後一対の係止部が設けられている。座面支持バー13,14の間には図示しない座面シートが張り渡されて、いわゆる床几(しょうぎ:陣中で用いた折り畳み式の腰掛け)のような仕組みで座面を支持できるようになっている。
【0005】
特許文献2には折り畳み式の車椅子の座幅調節のための構造が一例として提案されている。図16はその要部構成として、1本の斜行アームの中央付近の構造を示している。図中、81は斜行アームの下半部を構成する下部斜行アーム、82は斜行アームの上半部を構成する上部斜行アームである。下部斜行アーム81の上端付近と上部斜行アーム82の下端付近は、ガイドアーム80の両端付近に嵌合されて矢印dに示す範囲で長さ調節自在とされている。下部斜行アーム81とガイドアーム80は、カム板84に設けられた第1のカム溝85に貫挿された第1の固定ねじ87により固定されており、上部斜行アーム82とガイドアーム80は、カム板84に設けられた第2のカム溝86に貫挿された第2の固定ねじ88により固定されている。この斜行アームと交差する斜行アームもまた同様の構成を有しており、交差する2本の斜行アームの長さ調節のためのカム板は連動軸83により連動して回転するように構成されている。したがって、交差する斜行アームの交差部分から延びる上部斜行アームと下部斜行アームは連動して長さ調節自在とされている。
【0006】
特許文献2では、斜行アームの略X字型に交差する部分に表裏1枚ずつのカム板を設けて、表裏各2本ずつのねじで固定することにより、斜行アームの交差部分から延びる長さを連動して調節可能としている。斜行アームは車椅子の前後に一対ずつ設けられているので、座幅調節時には合計8本のねじを同時に緩めて斜行アームの交差部分から延びる長さを調節した後、これら8本のねじを締め直す必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の折り畳み式の車椅子は、座幅調節ができない。事前に使用者の寸法を採寸して合致する車椅子を選定しても、現場で使用者からサイズが合わないなどのクレームを受けることがある。そこで、座幅調節を可能とするために、例えば図15に示すように、斜行アーム71,72の長手方向に沿って複数個の枢支穴を設けて交差位置を可変とすることが考えられるが、その場合、座幅を狭くすると座面が高くなり、座幅を広くすると座面が低くなるという問題が生じる。そこで、斜行アーム71,72を図15の矢印で示すように伸縮自在の構造とし、交差位置を変えるときには、アームの長さも変える必要があり、調節箇所が増えるという問題がある。図15の例では、斜行アーム71と72の交差位置、斜行アーム71の長さ、斜行アーム72の長さを変える必要があり、3箇所の調節が必要である。斜行アームは車椅子の前後に一対ずつ設けられているので、同様に斜行アーム73と74の交差位置、斜行アーム73の長さ、斜行アーム74の長さも変える必要があり、合計6箇所の調節が必要である。
【0008】
特許文献2のものは、交差部分から延びる上部斜行アームと下部斜行アームが連動して長さ調節自在とされているので、座面の高さを変えずに座幅を調節できるが、座幅調節時には8本のねじを同時に緩めて斜行アームの交差部分から延びる長さを調節した後、これら8本のねじを締め直す必要があり、現場で座幅調節するには面倒である。
本発明は上述のような文献公知の従来技術の欠点を解消しようとするものであり、現場で簡単に座幅が調節できる折り畳み式の車椅子を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、上記の課題を解決するために、図1〜図5に示すように、車椅子の車輪1,2を装着される左右一対の本体フレーム3,4と、各本体フレーム3,4の下辺に下端部を枢着された左右少なくとも一対の下部斜行アーム5〜8と、各本体フレーム3,4の座面高さ近傍に設けられた係止部21〜24に着脱自在に係止されて車椅子の前後方向に略水平状態で支持可能とされた左右一対の座面支持バー13,14と、左右一対の座面支持バー13,14の間に架設される折り畳み可能な座面20と、各座面支持バー13,14に上端部を連結された左右少なくとも一対の上部斜行アーム9〜12と、左右それぞれの上部斜行アーム9〜12の下端部と下部斜行アーム5〜8の上端部とを車椅子の前後方向を回動軸として軸支する左右一対のジョイント部15,16と、左右一対のジョイント部15,16を車椅子の左右方向に異なる距離で固定可能とした固定手段17とを備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明によれば、請求項1において、図7、図8に示すように、左側のジョイント部15と右側のジョイント部16を車椅子の左右方向にスライド可能に結合したことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2において、左側のジョイント部15と右側のジョイント部16との一方に、図9に示すように、車椅子の左右方向に延びる軸部60を設け、他方に軸部60が貫通する軸孔61を有する筒部62を設け、筒部62と軸部60の対応する位置に固定ピン63が抜き差し自在に貫通する複数の横穴64,65,66,67を設けてなることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、請求項1又は2において、左側のジョイント部15と右側のジョイント部16との一方に、図11に示すように、車椅子の左右方向に延びる軸部60を設け、他方に軸部60が貫通する軸孔61を有する筒部62を設け、筒部62の側面に固定ねじ63が締着される雌ねじ穴64を設け、軸部60の側面に固定ねじ63の先端を圧接固定可能にしたことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、請求項1又は2において、前記固定手段は、図12に示すように、車椅子の左右方向を軸として回転可能なボルト17aを備え、ジョイント部15,16の少なくとも一方は前記ボルト17aの外周に設けた雄ねじ部171と螺合する雌ねじ孔を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明によれば、請求項1〜5のいずれかにおいて、下部斜行アーム5,6,7,8は、図1に示すように、左右それぞれが車椅子の上下方向に2本並行して配置されていることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、請求項1〜6のいずれかにおいて、上部斜行アーム9,10,11,12は、図3に示すように、左右それぞれが車椅子の前後方向に2本並行して配置されていることを特徴とする。
請求項8の発明によれば、請求項3において、固定ピンは、図10(c)に示すように、先端部に外向きに突出するばね片633を備えたばね付きピン63cであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の折り畳み式の車椅子の一実施形態を示す正面図である。図中、1,2は車輪であり、左右一対の本体フレーム3,4の外側に装着される。1a,2aは車輪1,2と共に回転するハンドリム、20は座面、25は背凭れ(バックレスト)である。
【0013】
本体フレーム3,4の車輪装着面と反対面の下辺には、下部斜行アーム5,6,7,8の下端部が枢着されて、各アーム5,6,7,8は略鉛直面内で回動自在とされている。左側の下部斜行アーム5,7の上端部は左側のジョイント部15の下端部に枢着されており、右側の下部斜行アーム6,8の上端部は右側のジョイント部16の下端部に枢着されている。左右一対のジョイント部15,16は、図2の拡大図に示すように、固定手段17により固定されている。固定手段17の具体的な構成例については、図9〜図13の説明で後述するが、この固定手段17により、左右一対のジョイント部15,16は車椅子の左右方向に異なる距離で固定可能となっている。
【0014】
図3はジョイント部15,16の付近を上から見た図であり、下部斜行アームの図示は省略している。左側のジョイント部15の上端部には、前後一対の上部斜行アーム9,11が枢着されており、上部斜行アーム9,11の上端部には、座面支持バー13が固着されている。右側のジョイント部16の上端部には、前後一対の上部斜行アーム10,12が枢着されており、上部斜行アーム10,12の上端部には、座面支持バー14が固着されている。各座面支持バー13,14は、車椅子の前後方向に略水平状態で支持可能とされている。これら左右一対の座面支持バー13,14の間に、一点鎖線で示すように折り畳み可能な座面20が張り渡される。各ジョイント部15,16に枢着された上部斜行アーム9〜12はいずれも略鉛直面内で回動自在とされている。
【0015】
座面支持バー13は、図4に示すように、本体フレーム3の座面高さに設けられた係止部21,22により前端付近と後端付近を係止される。同様に、座面支持バー14は、本体フレーム4の座面高さに設けられた係止部23,24により前端付近と後端付近を係止される。
【0016】
図5は座面支持バー13の前端付近を係止する係止部21の構造を示している。他の係止部22,23,24も同様の構造を有している。図5では、座面支持バー13を構成する金属パイプを正面側から見た断面構造を示している。本体フレーム3の座面高さに設けられた座面支持パイプ31には、樹脂製の係止部21が固定ねじ26により固定されており、この係止部21の上面に設けられた断面半円形の凹溝に座面支持バー13の下半面が嵌合して係止されるものである。もちろん、係止部の構造はこれに限定されるものではなく、例えば図14の従来例に示したように、略L字型の金具よりなる係止部材を本体フレーム3の座面支持パイプ31の内側に溶接等の手段で固定するような構造であっても良いし、これに樹脂被覆を被せたような構造であっても構わない。なお、図1に示すように、上部斜行アーム9,10を本体フレーム3,4にリンクさせるための継手18,19を設ければ、係止された座面支持バー13,14が外れにくく、構造がより安定する。
【0017】
ここで、本体フレーム3の形状を図4により説明する。本体フレーム3は複数本の金属製のパイプ31〜34を溶接等の手段で結合して成り、図示された例では、座面支持パイプ31、アームレストパイプ32、ボトムパイプ33、バックレストパイプ34よりなり、アームレストパイプ32の前端は下方に屈曲してフロントパイプ32’となり、座面支持パイプ31の前端は下方に屈曲してフットレストパイプ31’となる。本体フレーム4の形状も左右が反転する以外は同じ形状である。
【0018】
図6は一般的な車椅子の外観を示している。図6を参照しながら、本体フレームの各部との対応関係を説明すると、バックレストパイプの上端は後方に屈曲して、手押しハンドル51の装着部となる。アームレストパイプの上には、アームレスト52が装着される。フットレストパイプの前面には、フットレスト53が装着される。バックレストパイプの間には、バックレスト25が装着される。ボトムパイプの前端付近には、前輪54が装着される。バックレストパイプの下部には、後輪1,2(スポークは図示しない)が装着される。
【0019】
図7は車椅子を折り畳んだ状態の正面図である。車椅子を折り畳むときには、座面支持バー13,14の係止を外して、下部斜行アーム5,6,7,8および上部斜行アーム9,10,11,12を略鉛直方向となるように回動させるものである。これにより、車椅子の横幅は図1に示すW1から図7に示すW2(<W1)にまで小さくなり、自動車のトランクなどに収納可能となる。また、左右のジョイント部15,16を固定する固定手段17を操作して、ジョイント部15,16の距離を小さくすれば、車椅子の横幅は図8に示すW3(<W2)にまで小さくなり、さらに収納が容易となる。
【0020】
ここで、固定手段17の一例を図9に示す。この例では、左側のジョイント部15と右側のジョイント部16との一方に、車椅子の左右方向に延びる軸部60を設け、他方に軸部60が貫通する軸孔61を有する筒部62を設け、筒部62と軸部60の対応する位置に固定ピン63が抜き差し自在に貫通する複数の横穴64,65,66,67を設けてなるものである。図9では、固定ピン63として、ねじを用いており、このねじを図中の一点鎖線で示すように、横穴64、65を貫通させて、筒部60の反対側の面でナット68で固定する例を示したが、ナット68を用いる代わりに、筒部62の横穴64自体に雌ねじ溝を形成しても良い。あるいは、軸部60の横穴65,66,67自体に雌ねじ溝を形成しても良い。
【0021】
また、筒部62と軸部60を固定するための固定ピン63としては、図10(a)に示すように、ねじ63aを用いるほか、図10(b)に示すように、先端に抜け止め部材631を挿入する横穴632を有する固定ピン63bを用いても良いし、図10(c)に示すように、抜け止め用のばね片633を有する固定ピン63cを用いても良い。
【0022】
また、筒部62の横穴64自体に雌ねじ溝を形成し、固定ピン63として、ねじを用いる場合には、図11に示すように、筒部62の側面に設けた横穴64の雌ねじ溝に固定ねじ63を締着することにより、軸部60の側面に固定ねじ63の先端を圧接することで、筒部62と軸部60を固定するようにしても構わない。
【0023】
図12の例では、固定手段17として、左側のジョイント部15と右側のジョイント部16を貫通するボルト17aを備え、このボルト17aの外周面には雄ねじ溝171が形成されている。ジョイント部15,16には車椅子の左右方向にボルト17aを貫通せしめる軸孔が設けてあり、それぞれの軸孔には旋回方向が逆方向となるように雌ねじ溝が形成されている。図12の時計回りの矢印Rのようにボルト17aを回転せしめると、各ジョイント部15,16は矢印R1,R2に示す方向に移動して相対的な距離が大きくなる。また、図12の反時計回りの矢印Lのようにボルト17aを逆回転せしめると、各ジョイント部15,16は矢印L1,L2に示す方向に移動して相対的な距離が小さくなる。なお、雌ねじ溝はいずれか一方のジョイント部にのみ設けても良く、その場合、他方のジョイント部はボルト17aの長手方向に対して位置が変化しないようにしておけば良い。
【0024】
以上の固定手段はいずれも左側のジョイント部15と右側のジョイント部16を車椅子の左右方向にスライド可能に結合したものであるが、スライド可能とすることは必須ではなく、要するに、左右一対のジョイント部を車椅子の左右方向に異なる距離で固定可能とした固定手段であれば何でも良い。たとえば、図13(a),(b)のように、左側のジョイント部15と右側のジョイント部16にそれぞれアリ溝を設けて、固定手段17Aまたは17Bを使い分けることにより、ジョイント部15,16の左右方向の距離を調節可能としても良い。
【0025】
なお、座面20を構成するシートは、好ましくは横幅方向の一端(固定端側)を一方の座面支持バーに固定し、該シートの横幅方向の他端(自由端側)を他方の座面支持バーに半周だけ巻き付けて、その折り返し端を面状ファスナーで該シートの反対側の面に係着するような構造にすると良い。面状ファスナーは係着面と垂直な方向には引き剥がすことができるが、係着面と平行な方向には強い係着力を発揮する。そこで、係着面を座面シートの上側に配置すれば、座幅調節が容易であるうえに、座る人の体重が(座布団等を介して)係着面を押さえ付けることにより、使用中に係着面が剥がれる恐れはなくなる。そのほか、座幅の変更に伴いバックル付きの腰ベルトのように長さ調節可能な構造としておいても良いし、横幅の異なる複数の座部を適宜交換して装着できる構造としておいても良い。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、上部斜行アームと下部斜行アームを連結する左右一対のジョイント部を車椅子の左右方向に異なる距離で固定可能としたので、座面の高さを変えることなく座幅を調節できるうえに、調節箇所が少なく、座幅を現場で簡単に調節可能な車椅子を提供できる。
請求項2の発明によれば、左側のジョイント部と右側のジョイント部を車椅子の左右方向にスライド可能に結合したので、左右のジョイント部の間に寸法調節用の別部材を介挿したり交換したりする必要がなく、スライドさせるだけで寸法調節が出来るので、使い勝手が良くなる。
【0027】
請求項3または4の発明によれば、左側のジョイント部と右側のジョイント部との一方に車椅子の左右方向に延びる軸部を設け、他方に軸部が貫通する軸孔を有する筒部を設け、筒部と軸部を抜き差し自在の固定ピン、または、固定ねじの締着により固定するようにしたので、現場での座幅調節が容易である。
請求項5の発明によれば、ボルトを回転させるだけで左右のジョイント部の距離を調節できるようにしたので、現場での座幅調節が容易である。
【0028】
請求項6の発明によれば、下部斜行アームが左右それぞれ車椅子の上下方向に2本並行して配置されているので、強度が増す効果がある。
請求項7の発明によれば、上部斜行アームが左右それぞれ車椅子の前後方向に2本並行して配置されているので、座部の安定性が増す効果がある。
請求項8の発明によれば、固定ピンとしてばね付きピンを用いたので、固定ピンの抜き差しが容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り畳み式の車椅子の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1のジョイント部の付近を拡大した正面図である。
【図3】図1のジョイント部の付近を上方から見た平面図である。
【図4】図1の車椅子の本体フレームの側面図である。
【図5】図1の車椅子の係止部の付近を拡大して正面から見た断面図である。
【図6】一般的な車椅子の外観を示す斜視図である。
【図7】図1の車椅子を折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図8】図1の車椅子を最小幅で折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図9】本発明の折り畳み式の車椅子に用いる固定手段の一例を示す斜視図である。
【図10】図9の固定手段に用いる固定ピンの例を示す説明図である。
【図11】本発明の折り畳み式の車椅子に用いる固定手段の他の例を示す断面図である。
【図12】本発明の折り畳み式の車椅子に用いる固定手段の別の例を示す断面図である。
【図13】本発明の折り畳み式の車椅子に用いる固定手段のさらに別の例を示す斜視図である。
【図14】文献公知の従来例1の斜視図である。
【図15】文献公知の従来例1に適用可能な座幅調節手段を示す説明図である。
【図16】文献公知の従来例2の要部構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1,2   車輪
3,4   本体フレーム
5〜8   下部斜行アーム
9〜12  上部斜行アーム
13,14 座面支持バー
15,16 ジョイント部
17    固定手段
20    座面

Claims (8)

  1. 車椅子の車輪を装着される左右一対の本体フレームと、各本体フレームの下辺に下端部を枢着された左右少なくとも一対の下部斜行アームと、各本体フレームの座面高さ近傍に設けられた係止部に着脱自在に係止されて車椅子の前後方向に略水平状態で支持可能とされた左右一対の座面支持バーと、左右一対の座面支持バーの間に架設される折り畳み可能な座面と、各座面支持バーに上端部を連結された左右少なくとも一対の上部斜行アームと、左右それぞれの上部斜行アームの下端部と下部斜行アームの上端部とを車椅子の前後方向を回動軸として軸支する左右一対のジョイント部と、左右一対のジョイント部を車椅子の左右方向に異なる距離で固定可能とした固定手段とを備えることを特徴とする座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  2. 左側のジョイント部と右側のジョイント部を車椅子の左右方向にスライド可能に結合したことを特徴とする請求項1記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  3. 左側のジョイント部と右側のジョイント部との一方に車椅子の左右方向に延びる軸部を設け、他方に軸部が貫通する軸孔を有する筒部を設け、筒部と軸部の対応する位置に固定ピンが抜き差し自在に貫通する複数の横穴を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  4. 左側のジョイント部と右側のジョイント部との一方に車椅子の左右方向に延びる軸部を設け、他方に軸部が貫通する軸孔を有する筒部を設け、筒部の側面に固定ねじが締着される雌ねじ穴を設け、軸部の側面に固定ねじ先端を圧接固定可能にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  5. 前記固定手段は、車椅子の左右方向を軸として回転可能なボルトを備え、少なくとも一方のジョイント部は前記ボルトの外周に設けた雄ねじ部と螺合する雌ねじ孔を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  6. 下部斜行アームは左右それぞれが車椅子の上下方向に2本並行して配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  7. 上部斜行アームは左右それぞれが車椅子の前後方向に2本並行して配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
  8. 固定ピンは先端部に外向きに突出するばね片を備えたばね付きピンであることを特徴とする請求項3記載の座幅調節可能な折り畳み式の車椅子。
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