JP2005245872A - 車椅子用ヘッドレスト装置 - Google Patents

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Yoshio Kawai
宣雄 河合
Naoki Ogura
直樹 小倉
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Abstract

【課題】装着したまま折畳み式車椅子を折畳む。また簡単な操作で枕部を位置調整する。
【解決手段】本装置10を、左側の湾曲部5に装着されるベース部15と、ベース部15から上方側へ突設される縦ステイ部20と、縦ステイ部20の先端から右横方向へ連設される横ステイ部25と、横ステイ部25に設けられる枕部60とから構成する。ベース部15を、湾曲部5をその左右両側から挟み込む2枚の左挟込板16a及び右挟込板16bを有するように構成する。縦ステイ部20を、ベース部15から上方側へ突設される第1縦ステイ部21と、第1縦ステイ部21の先端に接続されるとともに横ステイ部25に連設される第2縦ステイ部22とから構成し、伸縮部30をベース部15からの第1縦ステイ部21の突設位置に、関節部35を伸縮部30の上側で第2縦ステイ部22に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子用ヘッドレスト装置に関する。
従来から、車椅子に取り付けられる車椅子用ヘッドレスト装置としては、特許文献1及び2に記載されたものが知られている。
特許文献1には、障害者等の頭部支持位置を夫々の障害部位、症状等に対応して異なっていても簡単に個別調整できるように、枕体を、前後・上下方向の平行移動、左右方向の揺動、上下方向の傾倒揺動が夫々可能となるように支持固定する車椅子用頭部等の支持装置が記載されている。この装置の枕体支持機構は、車椅子のフレーム部分の何れかに対し背もたれ部側後方へ突出するようにして取り付けた横支持基部と、該横支持基部に対し前後傾倒方向への揺動と水平方向へのスライドが可能なグリップ状の縦支持基部用固定継手部材を介して取り付けられた縦支持部と、その他部材を備えて成るものである。
また、特許文献2には、特に折畳み式の車椅子に適用したとき、取付けたままで車椅子の折畳みに同期して折畳まれる頭部或は頭部と上半身の支持装置が記載されている。これは、車椅子における左右の手押用ハンドルに立設姿勢で着脱可能に結合される左,右の棒状をなす支持部材と、両支持部材の上端部に2つの軸により枢着される略水平な姿勢のベース部材と、該ベース部材に上下動,固定自在に取付けられ、かつ、前面側にヘッドレストを取付けたポスト部材とを具備して成るものである。
特開2000−005236号公報 特開2001−293036号公報
しかし、前者は、横支持基部がグリップに取り付けられ背もたれの後方に突出するものであるため、折り畳み式車椅子に実際に取り付けた場合、折り畳む際には、縦支持部が反対側のグリップにあたる状態までしか折り畳むことができず、取り付けたまま折り畳むことが困難になる点で問題があった。
また、後者は、折り畳み式車椅子に取り付けた状態のままでも、その折り畳みが可能であるが、ヘッドレストの支持構造が複雑となり、取付の際のヘッドレストの位置調整作業が煩雑になる点で問題があった。
こうした問題に鑑み、本発明は、折り畳み式車椅子に装着した場合であっても、装着状態のまま折り畳むことができ、また簡単な操作で枕部の位置調整ができる車椅子用ヘッドレスト装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明による車椅子用ヘッドレスト装置は、背もたれの左右両側に湾曲部を介して後方に突設されたグリップ部を有する車椅子において、湾曲部に装着される車椅子用ヘッドレスト装置であって、左右何れか一方の湾曲部に又は両湾曲部間に跨って装着されるベース部と、ベース部から上方側へ突設される縦ステイ部と、縦ステイ部の先端から横方向へ連設される横ステイ部と、横ステイ部に設けられる枕部と、を有してなり、縦ステイ部が、上方への突設長さを調整自在とする伸縮部と、上方部を前方へ任意の角度で傾伏可能とする関節部と、を少なくとも各1箇所に備えてなる、ことを特徴とする。尚、前後、左右及び上下方向は、車椅子に着座した座者を基準に記載する。
請求項2の発明による車椅子用ヘッドレスト装置は、縦ステイ部が、ベース部から上方側へ突設される第1縦ステイ部と、第1縦ステイ部の先端に接続されるとともに横ステイ部に連設される第2縦ステイ部とを有してなり、伸縮部が、筒状の第1縦ステイ部を遊挿し、任意のクランプ手段によって固定可能としたものであり、伸縮部をベース部からの突設位置に備えるとともに、関節部が伸縮部の上側で第2縦ステイ部に設けられる、ことを特徴とする。
請求項3の発明による車椅子用ヘッドレスト装置は、縦ステイ部と横ステイ部との何れか一方が、枕部が前後方向へ向くように回動可能としたものである、ことを特徴とする。
請求項4の発明による車椅子用ヘッドレスト装置は、枕部が、角度調整部による突設角度の回動調整の際、座者の頭部に対する当接方向を一定に保持するように、軸周りに回動調整自在とする当接方向調整部を備えてなる、ことを特徴とする。
請求項5の発明による車椅子用ヘッドレスト装置は、枕部が、酸化チタンを表面にコーティングしてなる、ことを特徴とする。
請求項6の発明による車椅子用ヘッドレスト装置は、枕部が、低反発フォーム材を有して形成される、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、簡単な操作で枕部の位置調整ができる。また左右何れか一方の湾曲部に装着されるベース部から縦ステイ部が上方側へ突設される構成としたので、例えば、折り畳み式車椅子の湾曲部に本装置を装着した場合であっても、最小幅まで車椅子を折り畳んだ状態で枕部をその車椅子の上方位置に配置することが可能となる。よって、装着されていない場合と同様に車椅子の各フレームの折り畳み動作を妨げることなく折り畳むことが可能となる。また両湾曲部間に跨ってベース部が装着される構成としたので、構造強度を向上できる。
請求項2の発明によれば、縦ステイ部を、ベース部から上方側へ突設される第1縦ステイ部と、第1縦ステイ部の先端に接続されるとともに横ステイ部に連設される第2縦ステイ部とから構成し、伸縮部をベース部からの第1縦ステイ部の突設位置に備え、関節部を伸縮部の上側で第2縦ステイ部に設けたので、枕部の位置調整を簡単な操作で最も効率よく行うことができる。
請求項3の発明によれば、縦ステイ部と横ステイ部との何れか一方が、枕部が前後方向へ向くように回動可能としたので、例えば、折畳み式車椅子に装着した場合、折り畳む際に回動させて折り畳み幅に合わせて薄くなるようにコンパクト化でき、収納スペースを小さくできる。
請求項4の発明によれば、枕部は、座者の頭部に対する当接方向を一定に保持する当接方向調整部を備えたので、枕部の位置が変わった場合であっても、枕部の当接面を常に座者の頭部に向けることが可能となる。
請求項5の発明によれば、枕部の表皮材表面に酸化チタンをコーティングしたので、酸化チタンの光触媒機能を発揮させ、枕部を抗菌して清潔にできるとともに座者の頭部付近を脱臭できる。
請求項6の発明によれば、枕部を、低反発フォーム材によって形成したので、座者の頭部の当接圧力を分散させて快適性を長時間維持できる。
以下に、本発明に係る車椅子用ヘッドレスト装置(単に「本装置」とする)の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本装置の第1実施形態を示すものであり、図1は、本装置10を車椅子1に装着した状態を示す、(a)は側面図、(b)は(a)のA部拡大図であり、図2は、図1のB視拡大図であり、図3は、図1のC視拡大図である。
本装置10を装着する車椅子としては、折畳み式か否かを問わず、背もたれの左右両側に湾曲部を介して後方に突設されたグリップ部を有するものが好適である。特に、図1のように、背もたれ2の左右両側に配設されるバックレストパイプ3とグリップ部4とを湾曲部5を介して一体形成された車椅子1が最適である。このタイプの車椅子1において、本装置10は左側の湾曲部5に装着される。
本装置10は、左側の湾曲部5に装着されるベース部15と、ベース部15から上方側へ突設される縦ステイ部20と、縦ステイ部20の先端から右横方向へ連設される横ステイ部25と、横ステイ部25に設けられる枕部60とから構成されている。
先ず、ベース部15は、湾曲部5をその左右両側から挟み込む2枚の右挟込板16a及び左挟込板16bを有するように構成されている。右挟込板16aは、湾曲部5のパイプ径及び曲率半径に合わせて形成され、湾曲部5の右側を略覆う長さの大判帯状となるように、所定厚さの金属板を例えば型抜きして形成されている。また右挟込板16aには、湾曲部5の右側に所定位置で面接触させた際、湾曲部5の上側を通り湾曲部5の左側に到達する長さの上側ボルト17aと、湾曲部5の下側を通り同様の長さの下側ボルト17bとが突設されている。これらの上側及び下側ボルト17a,17bにはウェルドボルトが使用され、各ボルト頭は右挟込板16aに溶接されている。
左挟込板16bは、右挟込板16aの上側及び下側ボルト17a,17bの突設間隔に合わせた長さの小判帯状となるように、所定厚さの金属板を型抜きして形成されている。また左挟込板16bには、湾曲部5の左側に所定位置で面接触させた際、右挟込板16aの上側及び下側ボルト17a,17bの先端を夫々挿通させる上側及び下側挿通孔が穿設されている。そして、湾曲部5を右及び左挟込板16a,16bで挟み込んだ状態で、上側及び下側挿通孔を挿通し左挟込板16bから突出した上側及び下側ボルト17a,17bの先端には、手締めナット19が螺合されている。
ベース部15は、手締めナット19により適切な締め付けトルクで湾曲部5を右及び左挟込板16a,16bで挟み込むことによって、湾曲部5に装着されている。尚、上側ボルト17a及び手締めナット19は、湾曲部5の上側で締結される上部締結部を構成し、また下側ボルト17b及び手締めナット19は、湾曲部5の下側で締結される下部締結部を構成する。
次に、縦ステイ部20は、ベース部15から上方側へ突設される第1縦ステイ部21と、第1縦ステイ部21の先端に接続されるとともに横ステイ部25に連設される第2縦ステイ部22とから構成されている。
第1縦ステイ部21は、その直交断面形状が正方形状となる長尺棒体から形成され、ベース部15から上方側へ突設されている。また第1縦ステイ部21は、上方側への突設長さを調整自在とする伸縮部30をベース部15の突設位置に備えている。伸縮部30は、第1縦ステイ部21を軸周りで回転止めするように、正方形状の各辺に係合する4つの係合部を備えた挿通部45と、挿通部45に挿通された第1縦ステイ部21を固定可能とするクランプ手段としての第1縦ステイ固定部23とから構成されている。
挿通部45は、第1縦ステイ部を遊挿するように第1縦ステイ部21の直交断面よりもわずかに大きい正方形状の直交孔断面となる筒形状に形成されている。また、挿通部45は、ベース部15を湾曲部5に装着した状態で、鉛直方向にその筒軸を合わせ右挟込板16aにその筒側面の中央部を溶接して設けられている。第1縦ステイ固定部23は、手締めボルト27と、筒側面の上部に溶接され手締めボルト27を螺合させるウェルドナット28とから構成されている。またウェルドナット28の溶接位置には螺合させた手締めボルト27の先端を挿通部45内に突出させるように突出用孔が穿設されている。
そして、第1縦ステイ部21は、基端側をベース部15からの突設位置に設けられた挿通部45に挿通され、第1縦ステイ固定部23の固定操作、すなわち挿通部45内に突出させた手締めボルト27の先端で第1縦ステイ部21を押圧することによって挿通部45に固定され、ベース部15からの突設長さが調整される。
第2縦ステイ部22は、その直交断面形状が円形状となる長尺棒体から形成されている。また第2縦ステイ部22は、上方部を前方へ任意の角度で傾伏可能とする関節部35を第1縦ステイ部21との間の接続位置に備えている。関節部35は、第1縦ステイ部21の先端に所定間隔をおいて平行に突設させた2枚の第1舌片体36と、第2縦ステイ部22の基端に突設させた1枚の第2舌片体37と、第1舌片体36の間に挿入した第2舌片体37を固定する第2縦ステイ固定部38とから構成されている。第2縦ステイ固定部38は、固定用レバー39と、第1及び第2舌片体36,37に穿設した軸孔に挿通され固定用レバー39の傾倒或いは起立操作に連動して第1舌片体36に対する両側からの締め付け強度を変化させる軸体40とから構成されている。
そして、第2縦ステイ部22は、第2縦ステイ固定部38の固定操作、すなわち固定用レバー39の傾倒或いは起立操作に連動して第1舌片体36の締め付け強度を変化させることによって、第2縦ステイ部22を第1縦ステイ部21に固定し、前方への突設角度が調整される。また、第2縦ステイ部22と横ステイ部25とは、略L字状に一体形成されるように、一本のパイプ材を曲げ形成して連設されている。
次に、枕部60は、金属製パイプを横長の長円形状に形成しその左右両側から等しい位置で前方にわずかに折り曲げてなる枠材61と、ウレタン・低反発フォームからなり枠材61の前面側に配設された枕芯材62と、枠材61の中央に架設した補強材63と、横ステイ部25の直交断面形状よりもわずかに大きい直交断面となる筒形状に形成された水平筒64と、これら全てを封入する表皮材65とから構成されている。また表皮材65の表面には、酸化チタンがコーティングされている。さらに枕部60は、座者の頭部に対する当接方向を一定に保持するように、軸周りに回動調整自在とする当接方向調整部70を備えている。
当接方向調整部70は、水平筒64と、水平筒64に挿通された横ステイ部25に対して枕部60を固定する枕部固定部71とから構成されている。枕部固定部71は、手締めボルト72と、水平筒64の中央位置に溶接され手締めボルト72を螺合させるウェルドナット73とから構成されている。またウェルドナット73の溶接位置には螺合させた手締めボルト72の先端を水平筒64内に突出させるように突出用孔が穿設されている。枕部60は、水平筒64に先端から挿通した横ステイ部25を、枕部固定部71の固定操作、すなわち水平筒64内に突出させた手締めボルト72の先端で横ステイ部25を押圧することによって水平筒64に固定し、軸周りの当接方向を回動自在に調整される。また、枕部60は、当接方向調整部70によって、水平筒64の軸方向へ位置調整自在とするものでもある。
このように本装置15によれば、ベース部15から縦ステイ部20を上方側へ突設される構成としたので、例えば、折り畳み式車椅子の湾曲部に本装置15を装着した場合であっても、最小幅まで車椅子を折り畳んだ状態で枕部60をその車椅子の上方位置に配置することができる。よって、装着されていない場合と同様に車椅子の各フレームの折り畳み動作を妨げることなく折り畳むことが可能となる。ベース部15、伸縮部30、関節部35及び当接方向調整部70を手締めボルト27,72、手締めナット19及び固定用レバー39によって手締め可能に構成したので、脱着や位置調整が簡単にできる。また、縦ステイ部20を、ベース部15から上方側へ突設される第1縦ステイ部21と、第1縦ステイ部21の先端に接続されるとともに横ステイ部25に連設される第2縦ステイ部22とから構成し、伸縮部30をベース部15からの第1縦ステイ部21の突設位置に、関節部35を伸縮部30の上側で第2縦ステイ部22に設けたので、枕部60の位置調整を簡単な操作で最も効率よく行うことができる。
またベース部15を、湾曲部5の左右両側から挟み込む2枚の右及び左挟込板16a,16bから構成したので、湾曲部5の両側で各挟込板16a,16bを面接触させた状態で挟み込むことができ、ベース部15をパイプ軸周りに回転止めさせて本装置10の装着安定性を左右方向について向上させることができる。またベース部15を湾曲部5に装着した際、2枚の右及び左挟込板16a,16bの挟み込みによって、湾曲部5の下側にパイプ径と略同一幅の空きスペースを確保することができる。よって、グリップ部4にブレーキレバーを取り付けるタイプの車椅子であっても、その空きスペースにブレーキワイヤを通すことが可能となり、引き回しの自由度を増加させ、ブレーキレバーの有無等に関わらず本装置10を湾曲部5に装着可能となり、本装置10の装着に関する汎用性を向上できる。
第1縦ステイ部21を、直交断面形状が正方形状となるように形成し、挿通部45も同様に正方形状に形成したので、軸周りに回転止めして本装置10の軸周りの安定性を向上できる。また、枕部60を前方側から左右何れかの方向へ向くように回動可能としたので、折畳み式車椅子に装着した場合、折り畳む際に回動させて折り畳み幅に合わせて薄くなるようにコンパクト化でき、収納スペースを小さくできる。また第2縦ステイ部22と横ステイ部25とを、略L字状に一体形成されるように連設したので、部品点数を減らして、製造コストを低減できる。
さらに枕部60の表皮材65表面に酸化チタンをコーティングしたので、酸化チタンの光触媒機能を発揮させ、枕部60を抗菌して清潔にできるとともに座者の頭部付近を脱臭できる。例えば汗等の分泌物や飲食物等により枕部60が汚れた場合であっても、菌の増殖や異臭の発生を抑えることが可能となる。
また枕部60を、低反発フォーム材によって形成したので、座者の頭部形状に合わせて枕部60の当接面形状を変化させることができる。よって、頭部の当接圧力を分散させて快適性を長時間維持できる。
本装置10において、枕部60は、関節部35による突設角度の回動調整の際、座者の頭部に合わせて規定した第1位置と背もたれの上辺付近に合わせて規定した第2位置との2箇所を通る回動軌跡上に位置調整される。図4(a)〜(c)は、関節部35による突設角度の回動調整により枕部60が位置調整された状態を示す説明図である。
図4(a)では、初期状態として、固定用レバー39を起立操作して締め付け強度を強め、第2縦ステイ部22を第1縦ステイ部21に固定することによって、枕部60は略最高位置(第1位置とする)に位置調整されている。また予め伸縮部30によって第1縦ステイ部21の突設長さは伸縮調整してある。
次に図4(b)では、固定用レバー39を傾倒操作して締め付け強度を弱め、第2縦ステイ部22を第1縦ステイ部21の先端で回動させ、第2縦ステイ部22の突設角度を調整して、枕部60は最前位置に位置調整されている。そして固定用レバー39を起立操作して、第2縦ステイ部22を第1縦ステイ部21に固定する。
また、図4(c)では、同様に第2縦ステイ部22を第1縦ステイ部21に対して折り畳んだ状態となるまで回動させ、枕部60は背もたれの上辺付近位置(第2位置とする)に位置調整されている。この関節部35による突設角度の回動調整の際、枕部60は、当接方向調整部70によって、座者の頭部に対する当接方向を一定に保持するように、横ステイ部25の軸周りに回動調整自在となっている。
このように、枕部60は、座者の頭部に対する当接方向を一定に保持する当接方向調整部70を備えたので、枕部60の位置が変わった場合であっても、枕部60の当接面を常に座者の頭部に向けることができる。また、枕部60が、座者の頭部に合わせて規定した第1位置と背もたれの上辺付近に合わせて規定した第2位置との2箇所を通る回動軌跡上に位置調整されるので、例えば第1位置を座者の頭部位置とし、第2位置を折り畳み位置である背もたれの上辺付近位置とするように予め位置調整しておけば、固定用レバー39の傾倒及び起立操作によって、本装置10の使用時と未使用時に対応する枕部60の位置調整を簡単かつ正確に繰返して行うことができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して実施することも可能である。
(1)本装置10は、左側に限らず、右側の湾曲部に挿着して実施することも可能である。ただし、その場合には、各構成部材は左右対称形状とすることが望ましい。
(2)本装置10は、ベース部を左右両側の湾曲部5間に跨って装着されるように構成しても良い。その場合には、本装置10の構造強度を向上できる。
(3)ベース部15は、両持ち状態に限らず、予め一方のボルトで左右挟込板を固定支持し、他方のボルトのみによって片持ち状態で湾曲部5に挿着しても良い。
(4)縦ステイ部20は、ベース部15側に伸縮部30を備えることに限らず、ベース部15側に関節部35を備えるように構成しても良い。
(5)第1縦ステイ部21は、直交断面形状が正方形に限らず、回転止めするものであれば、三角形または五角形等の他の多角形、楕円、長円等に形成しても良い。また、直交断面形状が円形でありその円周の少なくとも一部に切欠き辺や当接辺を設けても良い。
(6)本装置10は、第1縦ステイ部21が回転止めするものに限らず、縦ステイ部20と横ステイ部25との何れか一方が、回転止め無しに枕部60を前後方向へ向けるように回動可能に構成しても良い。この場合には、回転止めを解除する操作、例えば本装置10において挿通部45から第1縦ステイ部21を一度抜いてから方向を変え再び挿し直す等の解除操作を省略できる。
(7)伸縮部30及び関節部35は、各1箇所に限らず、複数箇所に設けても良い。
(8)関節部35は、一方向に限らず、複数方向、所定範囲方向、全周方向等に回動調整自在とするように構成しても良い。
本発明に係る車椅子用ヘッドレスト装置を車椅子に装着した状態を示す、(a)は側面図、(b)は(a)のA部拡大図である。 図1のB視拡大図である。 図1のC視拡大図である。 枕部が位置調整された状態を示す、(a)〜(c)は説明図である。
符号の説明
1・・車椅子、2・・背もたれ、3・・バックレストパイプ、4・・グリップ部、5・・湾曲部、10・・ヘッドレスト装置、15・・ベース部、16a・・右挟込板、16b・・左挟込板、17a・・上側ボルト、17b・・下側ボルト、19・・手締めナット、20・・縦ステイ部、21・・第1縦ステイ部、22・・第2縦ステイ部、23・・第1縦ステイ固定部、25・・横ステイ部、27・・手締めボルト、28・・ウェルドナット、30・・伸縮部、35・・関節部、36・・第1舌片体、37・・第2舌片体、38・・第2縦ステイ固定部、39・・固定用レバー、40・・軸体、45・・挿通部、60・・枕部、61・・枠材、62・・枕芯材、63・・補強材、64・・水平筒、65・・表皮材、70・・当接方向調整部、71・・枕部固定部、72・・手締めボルト、73・・ウェルドナット。

Claims (6)

  1. 背もたれの左右両側に湾曲部を介して後方に突設されたグリップ部を有する車椅子において、湾曲部に装着される車椅子用ヘッドレスト装置であって、
    左右何れか一方の湾曲部に又は両湾曲部間に跨って装着されるベース部と、
    ベース部から上方側へ突設される縦ステイ部と、
    縦ステイ部の先端から横方向へ連設される横ステイ部と、
    横ステイ部に設けられる枕部と、を有してなり、
    縦ステイ部が、
    上方への突設長さを調整自在とする伸縮部と、
    上方部を前方へ任意の角度で傾伏可能とする関節部と、を少なくとも各1箇所に備えてなる、
    ことを特徴とする車椅子用ヘッドレスト装置。
  2. 縦ステイ部が、
    ベース部から上方側へ突設される第1縦ステイ部と、
    第1縦ステイ部の先端に接続されるとともに横ステイ部に連設される第2縦ステイ部とを有してなり、
    伸縮部が、筒状の第1縦ステイ部を遊挿し、任意のクランプ手段によって固定可能としたものであり、
    伸縮部をベース部からの突設位置に備えるとともに、
    関節部が伸縮部の上側で第2縦ステイ部に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車椅子用ヘッドレスト装置。
  3. 縦ステイ部と横ステイ部との何れか一方が、枕部が前後方向へ向くように回動可能としたものである、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車椅子用ヘッドレスト装置。
  4. 枕部が、
    角度調整部による突設角度の回動調整の際、
    座者の頭部に対する当接方向を一定に保持するように、軸周りに回動調整自在とする当接方向調整部を備えてなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車椅子用ヘッドレスト装置。
  5. 枕部が、酸化チタンを表面にコーティングしてなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車椅子用ヘッドレスト装置。
  6. 枕部が、低反発フォーム材を有して形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車椅子用ヘッドレスト装置。
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