JP2004047492A - 荷電粒子顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、操作性が良好で鮮明な画像を得ることができる荷電粒子顕微鏡を提供する。
【解決手段】電子ビームを対物偏向器により試料上に走査して得られる二次電子信号を、検出器により検出して画像表示する荷電粒子顕微鏡において、検出器158は対物偏向器より電子ビーム142の上流に設置され、対物偏向器は電磁偏向器144と電磁偏向器と同期して働く静電偏向器161とを含み、静電偏向器161の電場は、電磁偏向器144とほぼ同方向に電子ビーム142を偏向する。
【選択図】図8

Description

 本発明は、例えば半導体素子の微細パターンを観察するのに用いられる荷電粒子顕微鏡に関する。
 半導体開発においては、微細パターンの走査型電子顕微鏡(SEM)による観察や、集束イオンビーム(FIB)による微細加工技術が必須のものとなっている。FIBによる微細加工技術においても、加工対象を特定するために、荷電粒子顕微鏡による事前の観察が必要であり、これら顕微鏡の重要性は益々増大しているが、分解能が1nmを下回るようになるにつれて解決すべき問題も多々生じている。
 図12は従来の走査型電子顕微鏡システムの概略的な構成を示している。電子光学鏡筒1より、集束された電子ビームがウェハ3上の点13(点Aと称する)を中心として照射される。ウェハはステージ9上に固定されている。ステージ9は、水平移動機構4、垂直微小移動機構5の上に載置され、これら機構ににより水平方向(x−y方向)の移動および上下方向の微小移動(Δz)が可能となっている。
 これらの機構は第1の支持体6に載置され、第1の支持体6は傾斜機構7により、回転軸11を中心としたステージ12の傾斜角度の調節が可能となっている。第1の支持体6は、傾斜機構7を介して第2の支持体8により保持されており、第2の支持体8は垂直移動機構19によって、垂直方向(z方向)の位置が粗調整される。10は垂直移動機構19の駆動装置である。水平移動機構4、垂直微小移動機構5、傾斜機構7、駆動装置10は、ステージコントローラ12により制御される。2はシステム全体の匡体である。
 さて、多くの場合に試料を例えば60度に傾斜して観察したいことがある。このとき、点Aの動きを示したものが図13である。図13はステージの傾斜機構7の中心軸11(軸Bと称する)の方向にステージを見たものである。
 点Aが軸B上にあるとき(図13(a))は、ステージ3の表面3aを3bの位置までθ度傾斜させても、点Aの位置は変化しない。しかしながら、点Aの高さが、軸B(11)より高い(図13(b))、あるいは低い(図13(c))場合には、点Aは13aから13bへ水平方向、垂直方向ともに移動する。
 傾斜角度をθ、点A(13a)と軸B(11)の高さの差をhとすると、傾斜時の点Aの移動量は水平方向にΔx=hsin(θ)、垂直方向にΔz=(1−cos(θ))hとなる。多くの場合にウェハ3の凹凸は100μm程度は有るため、θを60度とすると、点Aの移動量は水平方向に最大約86μm,垂直方向に約50μmとなる。
 水平方向の移動量は、電子ビームの観察領域の広さ例えば□2μm程度より遥かに大きく、また垂直方向に移動量は焦点深度2μm程度よりも遥かに大きい。従って、ステージを傾斜させた場合には、水平移動機構により水平方向に移動させて、点Aを視野中心に移動させるとともに、電子光学系の焦点を調節することによる垂直方向の合わせも必要となる。
 または、小さい角度で傾斜させて、点Aの移動が最小になるまで、垂直微小移動機構5によってステージ9の高さを調節することも可能である。しかし、いずれの方法も観察作業の効率を著しく低下させる原因になっていた。
 以上は傾斜観察上の位置合わせの問題であったが、電子ビームの磁場もしくは振動による揺らぎが原因の像の乱れも、顕微鏡の分解能が1nmを下回るようになるにつれ問題化している。次にこの問題に説明する。
 図14は代表的な高分解能走査型電子顕微鏡の構成を示す。25は電界放出型の電子銃で、非常に輝度の高い電子ビーム28を発生する。なお、電子銃25の周辺部の詳細は省略する。この電子ビーム28はコンデンサレンズ26および対物レンズ27によって更に縮小され、試料37の表面に照射される。この時、試料表面から放出される二次電子38を検出器33で検出する。なお、36はアパーチャーである。
 電子ビーム28は偏向器29によって試料37上を二次元的に走査される。これと同期させて、検出器33の信号を画像表示装置32に表示することにより、試料表面の情報が得られる。31は偏向電極29および表示装置32の走査に使用される鋸歯状波電圧発生器であり、30は偏向器用電源である。
 ところで、走査型電子顕微鏡が置かれている場所では、通常外部に揺動磁場が存在する。また、床は何らかの振動をしている。あるいは、装置が置かれている大気も振動している。従って、試料上の電子ビームの位置は、前記揺動磁場あるいは振動の影響を受けて所定の位置からずれた位置になることがある。従って、画像表示装置32上の像は本来の試料37上の構造とは異なったものとなってしまう。
 この問題に対して、特許文献1においては、外部磁場の検出手段(図23では39に相当)を設けて置き、その信号に基づいて電子ビームの偏向信号を補正することにより、外部磁場の振動によらず、常に電子ビームが所定の位置に照射されるようにする方法が提案されている。
 また、特許文献2では、逆に画像表示装置のCRTの偏向回路に補正信号を同期させて入力し、歪の少ない画像を得る方法が提案されている。しかしながら、本方式においては以下のような問題がある。
 外乱を検出し、補正信号を発生させるには若干の時間がかかる。したがって、ビーム位置の補正は外乱と完全に同期させることは不可能である。外乱の変化が速い場合にはその影響は顕著となり、時間遅れのある補正手段を用いることによりかえって像信号が乱れたものとなることもある。また、画像表示を単に修正する場合には、場所によってビームの照射電荷密度が異なるという事態が起こり、見かけ上の濃淡が生じることがある。
 ところで、対物レンズとしては、試料表面にも磁場が印加されるいわゆるインレンズあるいはセミインレンズと呼ばれる方式が収査が小さいことが知られている。電子銃、コンデンサ、対物レンズの基本的な配列は図14と同様であるが、偏向器が対物レンズの中に組み込まれている。
 図15はセミインレンズ方式の対物レンズの構造の例を示すものである。ポールピース52開放部は下を向いている。図の左側にレンズの中心軸に沿った磁場強度分布の概略を示す。試料46表面に磁場がかかっているので、二次電子51の軌道はレンズ中心付近に制限されるため、検出器はレンズのポールピースの外側に付けたのでは充分な検出効率が得られない。従って、ポールピース52の内側あるいは上流側に設けられる。
 検出器58は電子捕獲用のバイアスグリッド54とシンチレータ55そして光電子増倍管56の組み合わせで構成されるのが普通である。バイアスの影響が電子ビームに及ばない様に、電子ビーム42を取り囲むようにシールド用のチューブ57が設置されている。この方式において、電子ビームの偏向領域を広くとるために電磁偏向器44は、検出器58よりも下流に設けられる。しかしながら、この場合には次の様な問題が生じる。
 図16はこの問題を説明するための図で、偏向器が働いている状態での電子ビーム42(一次電子)および二次電子51の軌道を概念的に示すものである。二次電子は旋回して移動するが、簡単のために、二次電子の軌道は旋回中心の軌道を示している。中心軸付近の磁場は紙面垂直方向下向き(59の記号で示す)であるとする。
 この場合、二次電子は一次電子と逆方向に偏向されることになる。しかも、一次電子のエネルギーは、例えば2keV程度、二次電子のエネルギーは通常高々数10eVであるから、偏向角度自体大きい。従って、一次電子の偏向領域を広くしようとすると、二次電子は大きく偏向されて途中で失われ、検出器に到達しない。従って、二次電子の検出効率を高くしたい場合には、一次電子の偏向領域はあまり広くできない(広く走査できない)という問題が生じていた。
特公昭58−22854号公報 特開平5−82068号公報
 以上説明した如く、荷電粒子顕微鏡でステージを傾斜させると、ビームを照射したい領域が水平および垂直方向に大きくずれてしまうことが多く、これが装置の操作性を著しく低下させていた。
 また荷電粒子顕微鏡、とりわけ走査型電子顕微鏡においては、変化の速い外乱による像の乱れを補正することは困難であった。 
 また、インレンズ方式の対物レンズを用いる走査型電子顕微鏡において、検出器の下流に偏向器を設けた場合には、電子ビームの偏向領域を広くすることは困難であった。
 本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、操作性が良く、広い範囲で鮮明な画像が得られる荷電粒子顕微鏡を提供することにある。
 さらに詳細に言えば、第1に試料ステージを傾斜させてもビームを照射すべき領域が移動しない荷電粒子顕微鏡を提供することにあり、第2に従来困難であった変化の速い外乱による像の乱れを補正できる荷電粒子顕微鏡を提供することにあり、第3にインレンズ方式の対物レンズを使用した場合において、二次電子検出器の下流に偏向器を設けた場合でも偏向領域を広くとれる荷電粒子顕微鏡を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本発明の荷電粒子顕微鏡では、電子ビームを対物偏向器により試料上に走査して得られる二次電子信号を、検出器により検出して画像表示する荷電粒子顕微鏡において、前記検出器は、前記対物偏向器より前記電子ビームの上流に設置され、前記対物偏向器は、電磁偏向器と、前記電磁偏向器と同期して働く静電偏向器とを含み、前記静電偏向器の電場は、前記電磁偏向器とほぼ同方向に前記電子ビームを偏向することを特徴とする。
 前記静電偏向器は、前記二次電子の前記電磁偏向器による偏向をほぼ打ち消す電場の強さで動作することが望ましい。 
 あるいは、前記静電偏向器による偏向電場の強さと、前記電磁偏向器による偏向磁場の強さとの割合を可変としてもよい。 
 また、静電偏向器の各電極に共通の静電位を与える手段をさらに設けても良い。
 本発明に含まれる走査型電子顕微鏡においては、電磁偏向器と同期して働く静電偏向器が電磁偏向器とほぼ同じ位置に設けられている。 
 上記の様に構成された走査型電子顕微鏡においては、二次電子の軌道は偏向器によって曲げられることがないので、効率よく検出することができる。
 以上の説明から明かな様に、本発明の荷電粒子顕微鏡においては、偏向磁場に加えて偏向電場を与えることにより、偏向領域が広い場合にでも二次電子を効率よく検出できる。また、検出する二次電子のエネルギー領域も容易に選択できる。
 以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。 
(第1の実施形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の模式的な断面図である。電子光学鏡筒101より、集束された電子ビームがウェハ103上の点113(点Aと称する)を中心として照射される。ウェハ103はステージ109上に固定されている。ステージ109は、水平移動機構104、垂直微小移動機構105の上に載置され、これら機構ににより水平方向(x−y方向)の移動および上下方向の微小距離(Δz)の移動が可能となっている。
 これらの機構は第1の支持体106に載置され、第1の支持体106は傾斜機構107により、回転軸111を中心としたステージ112の傾斜角度の調節が可能となっている。第1の支持体106は、傾斜機構107を介して第2の支持体108により保持されており、第2の支持体108は垂直移動機構109によって、垂直方向(z方向)の位置が粗調整される。110は垂直移動機構119の駆動装置である。水平移動機構104、垂直微小移動機構105、傾斜機構107、駆動装置110は、ステージコントローラ112により制御される。102は、装置全体の匡体である。
 本実施形態の特徴的なところは、光源および照明光学系よりなる発光部114、受光光学系および光検出器よりなる受光部115および高さ演算回路116よりなるz軸センサが設けられており、発光部114、受光部115がステージの傾斜機構107を支える部材108に取り付けられていることである。発光部114から照射された光117は、ウェハ103のビーム照射位置113で反射して受光部115で受光されるように調節される。このz軸センサは、試料上の光の照射位置の高さを測定するために用いる。
 荷電粒子ビームの照射位置点A(113)は回転軸111を含む面で、ステージの高さ微調機構105の移動方向に平行な面内に来るように予め調整しておく。点Aがこの面からずれている場合には、ステージ112の傾斜に伴い点Aの位置が移動する。しかしながら、この点Aの位置を所定の位置から許容範囲、例えば0.5μm程度以内に納まるように調整することは特に困難ではない。
 この調整は、例えば次のように行えばよい。まず、ステージを水平に保ち、回転軸(傾斜軸)111から離れた任意の注目点に荷電粒子ビームを照射して、画像表示装置(不図示)に二次電子像を得る。ステージを水平位置前後で傾斜させたときの像の動きを見る。ステージの水平面が回転軸を含まない場合は、ステージを水平面前後で1方向に傾斜角度を変えて行くと、像も1方向に移動する。
 ステージの高さを微調機構(垂直微小移動機構)105で変えて、同様に傾斜角度を1方向に変化させたとき、ステージの水平位置で前記注目点の像が折り返す動きをする高さに合わせる。このときビームの照射位置の高さは回転軸を含む高さ(面)と一致する。
 微調機構105としては、例えばピエゾ素子と拡大機構を用いれば容易に数nm程度の分解能が得られ、これはz軸センサの分解能よりも遥かに小さい。 
 次に、ステージを水平方向に移動させて、ステージを傾斜させたとき注目点の移動が最小になる位置まで移動させる。このときの注目点の位置は、ほぼ回転軸上にある。以後、ビームの照射位置はこの点に来るように、電子光学顕微鏡を設定する。また、このときのビーム照射位置の高さをz軸センサで測定しておき、この高さを基準位置として、ステージコントローラ112に記憶する。
 さて、前述のように発光部114において光源より発せられた光117は、照明光学系によって、ウェハ103上の荷電粒子ビームを照射したい点113(以下点Aと称する)に結像される。受光部115では、点Aの像を光検出器上に結像する。ここで、点Aの高さが例えばウェハの反り等により微小変化すると、受光部では点Aの動きとなって検出されるため、点Aの高さの変化が求まる。
 点Aの軸111(軸Bと称する)よりの高さ(距離)の変化Δhは、像の移動量と光学系から演算回路によって求められ、その値はステージコントローラ112に与えられる。ステージコントローラ12では、ステージの高さ微調機構105を用いて点Aの高さを−Δhだけ変化させる。これにより、点Aは軸B上にくる。
 通常のz軸センサの高さ分解能は1μm程度であるから、ステージ傾斜時の点Aの横方向の移動量は1μm以下となる。これは、ステージのxy移動機構を用いてウェハを機械的に移動させずとも、レンズの偏向収差が充分小さい範囲で、荷電粒子ビームの走査範囲を移動させることにより、点Aを荷電粒子ビームの照射領域に納めておくことのできる値である。
 このように本発明によれば、ウェハの反り等でウェハ表面の高さにばらつきがある場合でも、ステージを傾斜させた時の荷電粒子ビームの照射位置の移動を最小限にすることが可能となる。
 図1は、本発明の第2の利点をも示している。通常荷電粒子光学系の対物レンズは、レンズと試料間の距離が小さいほど分解能が良くなる。しかしながら、試料とレンズとの距離が狭いと、試料を大きく傾斜すると、ステージが対物レンズと衝突するために大きく傾斜できないという問題がある。従って、必要な傾斜角度と分解能に応じて、ステージの高さを変更することが行われる。
 本発明においては、z軸センサの発光部114と受光部115とが、共に傾斜機構107の支持部(第2の支持体)108に取り付けられている。そのため、ステージの高さを変えても、z軸センサの発光部114と受光部115の軸B(111)との高さ関係は変化しない。よって、ステージの高さに依らず、ウェハ上の荷電粒子を照射したい点Aの高さを軸Bの高さに一致させることが可能となる。
 また、顕微鏡観察点を直接観察できるz軸センサーの代わりに、予めステージに試料を取り付けた状態で、観察点以外の場所で高さ分布を測っておき、高さ分布マップを記憶させるようにしてもよい。この場合、ある1観察点(第1観察点)でのステージの高さを実施形態で述べた方法で調節し、それ以外の観察点では高さマップに基づいて第1観察点との高さの差だけステージ高さを補正する。
(第2の実施形態)
 図2は、本発明の第2の実施形態に係る荷電粒子顕微鏡(走査型電子顕微鏡)の全体構成図、図3は対物レンズ周辺の概略構成を拡大して示したものである。図2において、125は電界放出型の電子銃で、非常に輝度の高い電子ビーム128を発生する。なお、電子銃の周辺部の詳細は、発明の本質に関係が無いので記載を省略している。この電子ビーム128はコンデンサレンズ126および対物レンズ127によって更に縮小され、試料137の表面に照射される。この時、試料表面から放出される二次電子138を検出器133で検出する。なお、136はアパーチャーである。
 電子ビーム128は偏向器129によって試料137上を二次元的に走査される。これと同期させて、検出器133の信号を画像表示装置132に表示することにより、試料表面の情報が得られる。131は偏向電極129および表示装置132の走査に使用される鋸歯状波電圧発生器であり、130は偏向器用電源である。
 さらに、本発明の特徴部分として、外乱検出器139が接続された演算回路122と、遅延回路123が備えられている。これらの機能について、以下に説明する。
 電子ビーム128は、理想的には図3に矢印121で示すように、試料137の上をラスター状に走査される。この走査は鋸歯状波電源131に接続された偏向器129により行われる。しかしながら、外部からの擾乱(外乱)たとえば磁場あるいは振動があると、軌道が本来軌道からずれてしまう。120はある瞬間における本来の軌道であり、Nはそのときに電子ビームが照射すべき試料上の位置である。
 Nの座標を(x ,y )とする。外乱があるために、試料の軌道は128となり、従って試料上のRに照射される。Rの座標は(x ,y )とする。(x ,y )は外乱が分かっていれば、(x ,y )から計算できる。
 今外乱は外部磁場である場合を考える。外部磁場は装置の近くに置かれた例えばホール素子を用いた磁場検出器139によって検出される。検出器139から求められた外乱の情報と、(x ,y )とから演算回路122によって、(x ,y )を求める。
 この演算は、例えば次のように行う。予め検出器で検出される磁場と、ビームの照射位置との関係をキャリブレーションサンプルを使用して測定しておく。ビームの照射位置情報は、例えばキャリブレーションサンプルに形成された微少な金粒子にビームを照射することにより得られる。多くの場合には、装置周辺の外乱磁場の発生源の磁場の向きと照射位置の磁場の向きは同一であるので、測定された磁場とビームの照射位置のずれの間には高い相関があり、ほぼ一対一で対応する。
 この測定結果から、検出された磁場強度と実際のビーム照射位置との関係を表として用意し、演算回路122の中の記憶回路に保存する。演算回路122は検出器139から求めた磁場と、上記の表とを比べ、内挿によって外乱がある時のビームの実際の位置(x ,y )を求める。演算回路122での計算時間に相当する遅れ時間を、遅れ回路123によって二次電子検出器133の信号を遅らせる。画像表示装置132では、この座標情報(x ,y )を用いて遅延された信号を表示する。これにより、外乱によらず正確な画像情報が得られる。
(第3の実施形態)
 図4は、本発明の第3の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の概略構成を示す図である。本実施形態は第2の実施形態の変形例で、同一箇所には同一番号を付してあるので重複する説明を省略する。
 図4に示すように、試料137の上部周辺の互いに直交する位置に、合わせて2個の検出器139aを設け、実際にビームが感じる磁場の向きと強さを測定するようにしている。磁場の向きと強さに対するビーム照射位置のずれを予め測定しておいて、上記の測定結果に基づき外乱が存在するときのビーム照射位置を与えるようにする。
 このようにすることで、外乱が一種類でない場合にもより精度良く対応できる。検出器を、例えば鏡筒部分に2対、試料室に1対というように、複数組設けることも精度向上に有効である。この場合には、鏡筒の各部分において軌道の偏向量を測定しておき、各部分での偏向量の和としてビームの照射位置を求める位置を求めることができる。
 上記について図5に示す光学系で説明する。図5では、図4で省略した電子銃125から偏向器129までの光学系も併せて示している。126はコンデンサレンズで、136はアパーチャーである。クロスオーバ135は磁場がある場合には軸に垂直に(水平方向に)移動する。電子銃125とクロスオーバ135の間の外乱磁場の値は検出器対139cによって測定する。従って、検出器対139cの信号からクロスオーバ位置のずれ、例えばx方向であるとして、dx1が求められる。このdx1の求め方は先に図3の例で述べた方法でよい。
 次に、クロスオーバ135からレンズ127の間の外乱磁場は、検出器対139bによって求められる。ここでの軌道のずれは、実効的にはクロスオーバ135の移動(dx2,dy2)として与えられる。レンズ127での縮小率を1/Mとすると、試料137上でのビームの動きは(dx1+dx2,dy2)/Mで与えられる。ただし、レンズでの像の回転の影響は1/Mを行列として1/Mに含まれるものとする。
 最後に、レンズ127と試料137との間の外乱磁場は検出器対139aによって求められる。ここでの軌道のずれは(dx3,dy3)で与えられる。従って、ビームの試料照射位置124のずれは、((dx1+dx2,dy2)/M+(dx3,dy3)で与えられる。照射を予定した位置を(x ,y )、実際にビームが照射される位置を(x ,y )とすると、(x 、y )=(x 、y )+(dx1+dx2、dy2)/M+(dx3,dy3)で与えられる。
 なお、図5においては図面が煩雑になるので記載を省略しているが、外乱検出器139a,139b,139cの検出信号は、それぞれ演算回路122に入力されている。
 以上外乱が磁場の場合について説明した。外乱が振動の場合にもほぼ同様な方法が適用できる。例えば、鏡筒に加速度ピックアップを設ける。予め決まった周波数の床振動がある時の鏡筒振動の加速度の向きおよび大きさに対して、ビーム照射位置を測定することで、ビーム照射位置の鏡筒振動に対する応答が求められる。変位は加速度に対する線形応答として求められる。
 例えば、単純にステージと鏡筒間の相対振動の共振周波数をω 、減衰係数をλで記述できる最も単純なモデルでは、少なくとも2つの異なる周波数において応答が求められれば、共振周波数ω 、減衰係数λは求められる。変位は加速度に対する線形応答として求められる。現実には、もっと複雑な場合が多いので、加速度と変位の関係を再現する適当なモデルを用いる。システムが複雑な場合には、特にビームの位置を求める演算の時間が長くなるので、従来の補正方法では誤差が大きく、本方式を使用すればその有効性がさらに増すことになる。
(第4の実施形態)
 図6は、本発明の第4の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の概略構成図である。本実施形態は第2の実施形態(若しくは第3の実施形態)の変形例であり、同一箇所には同一番号を付して、重複する説明を省略する。
 本実施形態では、走査情報と二次電子検出器信号と外乱信号とをそれぞれ記憶する手段(それぞれ参照番号134a,134b,134cで示す)を設け、記憶された走査情報に対し、記憶された外乱信号により、第2若しくは第3の実施形態で述べた補正を行い、記憶された検出信号と合わせて画像表示するようにしている。なお、遅延回路123は、省略若しくは記憶回路134bに含ませることもできる。
 この場合、本来の位置情報が2次元の離散的な情報であり、一方補正処理を施した後の座標はこの離散的に与えられた座標と正確には一致しない。この問題の解決法を図7を用いて説明する。信号を与えるべき位置が(Md ,Nd )(M,Nは自然数、d ,d は位置の最小ステップ)と格子点で与えられたとする。簡単のために、d ,d を省略して(M,N)で位置を示す。補正後の座標が例えばC(1.3、3.8)とするとこれに対応する格子点はない。この場合には、この点の周囲の4点(1、3)、(2、3)、(1、4)、(2、4)に対して、この点に対応する信号を格子点との位置関係に応じて配分させる。通常この配分は各格子点が代表する領域を通るビームの電流に応じて行う。
 簡単のため、電子ビームの電流分布が一辺が、d の正方形の一様分布であるであると仮定し、d =d とすると、(1、3)、(2、3)、(1、4)、(2、4)に割り当てられるべき信号量は、各々0.21対0.09対0.49対0.21に分配される。
 ここでは、4点への配分としたが、ビームの広がりが格子点の間隔に比べ大きいときには、周囲の4点の更に周囲の格子点に信号を分配する。現実にはビーム分布は一様ではなく、例えば正規分布に近い分布をしていることが多い。この場合にも各格子点を通過する電流を求めてそれに応じて配分すれば良いことは容易に理解できる。
 ビームの電流分布がexp(−(r/a) /2)に比例するとする。ただし、aはビーム半径で、r =x +y である。関数erf(x)を次のように定義する。
Figure 2004047492
 それぞれの区画への信号量の比は、次の式で与えられる。
(erf(1.3d /a)−erf(0.3d /a))×(erf(0.8d /a)+erf(0.2d /a):
(erf(1.3d /a)−erf(0.3d /a))×(erf(1.2d /a)+erf(0.2d /a):
(erf(0.3d /a)+erf(0.7d /a))×(erf(0.8d /a)+erf(0.2d /a):
(erf(0.3d /a)+erf(0.7d /a))×(erf(1.2d /a)−erf(0.2d /a)
 容易に分かるように、これ以外の領域にも割当てられる。例えば、(1、2)の領域には、(erf(2.3d /a)−erf(1.3d /a))×(erf(0.8d /a)+erf(0.2d /a)に比例して配分される。
 ここで、このままでは位置によって信号の重みに違いが出ることがある。例えば位置(x ,y )は外乱のために電子が一度も照射されず、(x ,y )には複数回照射されることとすると、見かけ上(x ,y )は暗く、(x ,y )は明るく表示されることになる。
 通常電子ビームの走査の周期と外乱の周期とが一致しなければ、各点での信号を複数回の走査での足し合わせにより、各位置での重みは平均化されるので、このような問題は避けられる。
 さらに次のようにすることも可能である。すなわち、走査情報に基づいて各表示位置に対して重みを与えておき、この重みによって信号量を規格化する。具体的には、先に説明したように各格子点に信号を分配する際に、同時に各格子点の代表する領域に照射される電流の積分量すなわち電荷量を記憶しておき、この電荷量によって信号を規格化すればよい。
 速い信号がある場合に、1つの信号位置を指定している時間内に、複数の領域に跨ってビームが移動することがある。この場合には、ビームが通過した複数の領域に重み付けをしつつ、各領域を通過するときの信号を加える。実際にはこの時間を小時間に分割して、それぞれの時間では平均位置を用いるようにする。
 また、遅く大きな外乱が存在する場合には、従来例に見られるように、電子ビームの軌道そのものを外乱に応じて補正することを本発明の補正方法と併用して行うことも有効である。何故なら、このような電子ビームの軌道そのものの補正によって、かなりの程度ビームのずれは小さくなり、本発明による補正方法の補正範囲を小さくできる。この場合には、勿論本来の位置情報としては補正した軌道の情報を用いることになる。
 ところで、これまではすべて電子顕微鏡を例にとり説明してきたが、イオンを用いた顕微鏡においても、その観察原理は電子顕微鏡と同じであるので、全く同様に適用できる。また、二次電子の検出信号に限らず二次イオンを測定するSIMS分析や二次中性粒子を測定するSNMS、或いはX線、光を測定する装置にも全く同様に適用できることはいうまでもない。
(第5の実施形態)
 図8は、本発明の第5の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡(走査型電子顕微鏡)の対物レンズ周辺の模式的な断面図である。本実施形態は、インレンズあるいはセミインレンズ方式の電子顕微鏡に関するもので、電子銃、コンデンサレンズ、対物レンズの配列は図14と同様であるが、二次電子検出器の位置と、偏向器の位置と構成に特徴がある。
 すなわち、図8に示すようにポールピース152開放部は下を向いている。図の左側にレンズの中心軸に沿った磁場強度分布の概略を示す。試料146表面に磁場がかかっているので、二次電子151の軌道はレンズ中心付近に制限される。
 検出器158は電子捕獲用のバイアスグリッド154とシンチレータ155そして光電子増倍管156の組み合わせで構成されている。バイアスの影響が電子ビームに及ばない様に、電子ビーム142を取り囲むようにシールド用のチューブ157が設置されている。この方式においても、電子ビームの偏向領域を広くとるために電磁偏向器144は、検出器158よりも下流に設けられている。
 この実施形態で特徴的なところは、電磁偏向器144の内側に静電偏向器161が設けられたことである。電磁偏向器と静電偏向器の組み合わせは、例えば図9のようになっている。144aないし144dは電磁偏向器のコイル、145はコアである。また、161aないし161dは静電偏向器の電極である。
 ここで、コイル144a,144bに矢印で示した方向に電流を流し、電極161aに負、電極161cに正の電位を与える。これにより、中心軸付近では、電場222と磁場159とが直交するようにする。この時の一次電子と、二次電子の軌道を図10に概念的に示す。
 今、中心軸上の偏向電場の強さE、偏向磁場の強さを大きさをB、作用長さを共にLとする。一次電子のエネルギをU 、二次電子のエネルギーをU とする。電子の電荷をe、質量をmとする。一次電子の偏向角は近似的に、
  磁場による分が eBL/(2mU1/2
  電流による分が eEL/2U
  合計      eBL/(2mU1/2 +eEL/2U
で与えられる。
 一方、二次電子の偏向角は、 eBL/(2mU1/2 −eEL/2U
で与えられる。ここで、電場、磁場の作用長さは一次電子と同じであると近似している。
 今、偏向電場Eを、E=B(2U /m)1/2 に選ぶと、エネルギがU である二次電子の偏向角は0となる。すなわち、偏向器の影響を全く受けないことになり、効率よく検出される。図10はこれらの状態を模式的に示したものである。151aはエネルギーがU の電子の軌道、151bはU よりもエネルギーが高いときの軌道、151cは逆にU よりもエネルギーが低いときの軌道を示す。従って、電場Eの値は、主に検出したい二次電子のエネルギーに合わせて調節される。
 逆に、偏向電場と偏向磁場の比を調節することによって、検出する二次電子のエネルギー領域を選択することも可能である。例えば、低エネルギーの二次電子の像に加えて、高エネルギーの反射電子の像がほしい場合などに便利である。
 また、エネルギーの広い範囲で、二次電子を検出しようとする場合には、偏向電極に共通に正のバイアス電位を与えればよい。図11は電磁コイル、偏向電極に電流あるいは電位を与える方法を示した回路図であるが、図11(b)の例では電源227によって偏向電極にバイアスを与えている。先の説明は電源227のバイアスが0の場合である。
 例えば、偏向電極の電位が共通に3kVであるとすると、数eVから数百eVまでの電子はエネルギーに拘らず、静電偏向器によって軌道を補正される。この場合に図10に示すように、電極を軸対称な形状にすることで、偏向電極による加速電場の軸対称性を改善できる。
 ここまでの説明では、簡単のために偏向電場と偏向磁場の作用長さは等しくとったが、実際には例えば電極を長くして、偏向電場の作用長さを長くすることで、必要な偏向電場の強さを小さくすることは可能である。上の式から明かなように、偏向電場と偏向磁場とは比例関係にある。この関係を実現するのは容易である。
 図11(a)は、本発明を実現するような回路の1つの例を示している。223は電流源であり、電磁偏向器コイル144a,144bおよび静電偏向器電極161a、161cに接続されている。これらと直列に、可変抵抗224a,224bが接続されている。コイル144a、144cに電流を流すと、電極161a,161cの電位が電流に比例して変化し、偏向電場を発生する。偏向電場と偏向磁場との比は、可変抵抗224a、224bの抵抗を変えることで調節できる。全く同じ回路を組むことで、電磁偏向器コイル144b,144dおよび静電偏向器電極161d,161cの磁場と電場を比例させて、変化させることができる。
 また、図11(b)に示すように、電流増幅回路225と電圧増幅回路226に同一の信号発生回路224からの信号を加えて、同期した偏向電場と偏向磁場を発生することもできる。また、各静電偏向器に等しく静電位を与えることも容易である。
 ところで、ここまでは例を用いて本発明を実現する方法について説明してきたが、各コイル、偏向器に電流あるいは電位を与える電気回路は、図11に例示したものに限定されないことはいうまでもない。
 また、電極の材料として導体を用いる場合に、電磁偏向の周波数が高いときに電極に渦電流が誘起され、場合によっては渦電流により生ずる磁場による新たな偏向の影響が無視できない場合も考えられる。その場合には、電極材料として、高抵抗材料例えば炭化珪素を用いることで、渦電流の影響を抑えることができる。
 また、静電電極の位置をずらせて、偏向磁場の小さい場所に配置することも可能である。但し、レンズの磁場による軌道の回転が起きるので、静電偏向による偏向の方向は、所定の偏向角度が得られるように決定される。これは電子光学的には簡単な計算である。
第1の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡システムの概略構成を示す断面図。 第2の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の概略構成を示す図。 第2の実施形態における対物レンズ周辺の構成を模式的に示す図。 第3の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の対物レンズ周辺の構成を模式的に示す図。 第3の実施形態の変形例の概略構成を示す図。 第4の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の概略構成を示す図。 第4の実施形態における信号の分配方法を説明するための図。 第5の実施形態に係わる荷電粒子顕微鏡の対物レンズ周辺の概略構成を示す図。 第5の実施形態における電磁偏向器と静電偏向器の配置の例を示す図。 第5の実施形態における一次電子と二次電子の軌道を示す図。 第5の実施形態における電磁偏向器と静電偏向器に、電流あるいは電位を供給するための回路図。 従来の荷電粒子顕微鏡システムの断面図。 従来の荷電粒子顕微鏡システムにおいて、試料ステージを傾けた際に生じる問題点を説明するための図。 従来の荷電粒子顕微鏡の概略構成を示す図。 従来のインレンズ方式の荷電粒子顕微鏡の対物レンズ周辺の概略構成を示す図。 従来のインレンズ方式の荷電粒子顕微鏡における一次電子と二次電子の軌道を示す図。
符号の説明
 101…電子光学鏡筒
 102…匡体
 103…ウェハ(試料)
 104…水平移動機構
 105…垂直微小移動機構
 106…第1の支持体
 107…傾斜機構
 108…第2の支持体
 109…試料ステージ
 110…垂直移動機構駆動装置
 111…回転軸(傾斜軸)
 112…ステージコントローラ
 113…ビーム照射位置
 114…発光部
 115…受光部
 116…高さ演算回路
 117…光線
 119…垂直移動機構

Claims (3)

  1.  電子ビームを対物偏向器により試料上に走査して得られる二次電子信号を、検出器により検出して画像表示する荷電粒子顕微鏡において、
     前記検出器は、前記対物偏向器より前記電子ビームの上流に設置され、前記対物偏向器は、電磁偏向器と、前記電磁偏向器と同期して働く静電偏向器とを含み、前記静電偏向器の電場は、前記電磁偏向器とほぼ同方向に前記電子ビームを偏向することを特徴とする荷電粒子顕微鏡。
  2.  前記静電偏向器は、前記二次電子の前記電磁偏向器による偏向をほぼ打ち消す電場の強さで動作することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子顕微鏡。
  3.  前記静電偏向器による偏向電場の強さと、前記電磁偏向器による偏向磁場の強さとの割合を可変とすることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の荷電粒子顕微鏡。
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