JP2004047166A - コネクタ及びこれを使用してなるモジュール - Google Patents

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桐生 幸一
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Abstract

【課題】本発明は基板間接続用コネクタに関し、基板の等長配線をし易くすること及び接続される基板間の隙間を狭くすることを課題とする。
【解決手段】コネクタ30は、1ピース構造である。コネクタ30は、エラストマー樹脂製でありゴムのような柔軟性を有し、湾曲と圧縮が可能である細長本体31と、上側接触片部42及び下側接触片部43と有してZ字形状を有し、細長本体31を貫通している接触端子部材40と、細長本体31と一体の固定用爪50とを有する。コネクタ30は、固定用爪50を係止させて湾曲されて上下の基板に固定され、上側接触片部42及び下側接触片部43が各基板の端子パッドに接触される。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタに係り、特に、重なり合うプリント基板の間或いはプリント基板とこの上側のLCD等の表示用部品との間を電気的に接続するのに使用されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のコネクタ10、11を示す。コネクタ10は雌コネクタ5と雄コネクタ7とよりなり、コネクタ11は雌コネクタ6と雄コネクタ8とがコネクタ11とよりなる2ピース構造である。
【0003】
2はマザーボード、3はCPUボードである。CPUボード3は、上面にCPU4が実装してあり、下面に、雌コネクタ5,6が実装してある。マザーボード2のCPUボード3が搭載される場所には、上記の雌コネクタ5,6に対応して雄コネクタ7,8が実装してある。
【0004】
CPUボード3は、雌コネクタ5,6が夫々雄コネクタ7,8に嵌合されて接続された状態でマザーボード2上に搭載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、CPUがメモリ等とやりとりする信号は高速化しており、信号の伝送の信頼性を高めるには、CPU周りの複数の信号配線パターンを出来るだけ等しい長さとすること、即ち、信号配線パターンの等長化を図る必要がある。
【0006】
上記のCPUボード3をマザーボード2に電気的に接続する構造では、コネクタ10、11は直線的な細長い形状である。このため、CPU4と雌コネクタ5、6との間の配線パターン20についてみると、配線パターンを工夫して各信号配線の長さを出来るだけ等しい長さとなるようにしてはいるけれども、信号配線21、22の長さL1と信号配線23、24の長さL2との間にはかなりの差ができてしまい、信号の伝送が更に高速化すると信号の伝送の信頼性が問題となってくる虞れがある。
【0007】
また、コネクタ10、11は雌コネクタ5、6と雄コネクタ7、8によって構成されているため、CPUボード3とマザーボード2との間隔を狭くするには限度があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題を解決したコネクタ及びこれを使用してなるモジュールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟まれて使用されて、該第1の部材と該第2の部材との間を電気的に接続するコネクタであって、
柔軟性を有する細長い形状を有し、湾曲させること及び圧縮させることが可能である細長本体と、
上側と下側とに接触片部を有し、該細長本体内に、その高さ方向に貫通して且つその長手方向に並んでおり、且つ、上側接触片部が該細長本体の上面に突き出ており、下側接触片部が該細長本体の下面に突き出ている複数の接触端子部材とよりなる構成としたものである。
【0010】
必要に応じて湾曲させて使用することが可能であり、これによって、第1の部材上の各信号配線パターンをその長さが略等しくなるように形成することが容易になり、高速信号の伝送の信頼性を向上させることが可能となる。
【0011】
また、コネクタは1ピース構造であるため、第1の部材と第2の部材との間を狭くすることが可能となる。更には、必要に応じて圧縮変形させて使用することによって、第1の部材と第2の部材との間を更に狭くすることが可能となる。
【0012】
また、コネクタは1ピース構造であるため、コネクタの第1の部材上の位置の精度及びコネクタの第2の部材上の位置の精度を緩くすることが可能となる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、
上記第1の部材及び第2の部材に係合して、該コネクタを上記第1の部材及び第2の部材に位置を決めして固定する固定用部材を、その根元部を上記細長本体に固定して設けた構成としたものである。
【0014】
固定用部材を使用することによって、コネクタを第1及び第2の部材に目的とする湾曲した形状で、且つ位置決めして固定することが可能となる。即ち、半田付け作業を行うことなくして、コネクタを第1及び第2の部材に取り付けることが可能となる。また、固定用部材が第1の部材及び第2の部材に係合する構成であるため、固定用部材を第1の部材及び第2の部材から外すことによって、コネクタを第1及び第2の部材から容易に取り外すことが可能となる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、
上記細長本体は、その長手方向に直交する断面において、高さ方向上の途中の位置にくびれた部分を有する形状である構成としたものである。
【0016】
くびれた部分が湾曲することによって細長本体が圧縮変形し易くなる。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、
上記接触端子部材は、上記細長本体内を斜めに貫通している本体部と、この本体部の上端より斜め上方向に延びる上側接触片部と、この本体部の下端より斜め下方向に延びる下側接触片部とよりなり、Z字形状である構成としたものである。
【0018】
接触端子部材がZ字形状であることによって、接触端子部材は潰れる変形が容易に可能となる。
【0019】
請求項5の発明は、請求項4記載のコネクタにおいて、
上記細長本体は、その上面に、水平の向きに撓まされた上側接触片部を収容する凹部を有し、且つ、その下面に、水平の向きに撓まされた下側接触片部を収容する凹部を有する構成としたものである。
【0020】
水平の向きに撓まされた上側接触片部及び下側接触片部が夫々凹部内に収容されることによって、上側接触片部及び下側接触片部と端子パッドとが接触した部分が周囲から密閉され、接触した部分が防塵される。
【0021】
請求項6の発明は、請求項4記載のコネクタにおいて、
上記接触端子部材の上側接触片部は上面が尖った凸部を有するヤスリ面であり、下側接触片部は下面が尖った凸部を有するヤスリ面である構成としたものである。
【0022】
ヤスリ面の尖った凸部は端子パッドと確実に接触するようになる。
【0023】
請求項7の発明は、請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタを、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟んでなる構成としたものである。
【0024】
請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタを挟んでなる構成であるので、低背化を図ることが可能である。
【0025】
請求項8の発明は、請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタが円弧状に湾曲された状態で、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟まれてなる構成としたものである。
【0026】
コネクタが円弧状に湾曲された構成は、第1、第2の部材の各信号配線パターンの長さを等しくすることを可能とし、即ち、各信号配線パターンの等長配線を可能とし、高速信号の伝送の信頼性の向上が図られたモジュールを実現することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図2、図3、図4及び図5は本発明の一実施例の基板間接続用のコネクタ30を示す。コネクタ30は、細長本体31と、これを貫通している接触端子部材40と、細長本体31と一体の固定用爪50とを有する、1ピース構造である。X1−X2は幅方向、Y1−Y2は長手方向、Z1−Z2は高さ方向である。60は垂直中心線であり、細長本体31の中心01を通ってZ1−Z2方向に延びている。61は水平中心線であり、細長本体31の中心01を通ってX1−X2方向に延びている。
【0028】
細長本体31は、細長い形状を有し、エラストマー樹脂製でありゴムのような柔軟性を有し、湾曲と圧縮が可能である。よって、コネクタ30は図2中二点鎖線で示すように湾曲させることが可能である。細長本体31は断面が略正方形であり、X1、X2側の面にはY1−Y2に延在する円弧凹状の溝部32,33が形成してある。この両側の溝部32,33によって、細長本体31は高さ方向の中央に、くびれ部34を有する。このくびれ部34を有することによって、細長本体31は圧縮がし易くなっている。また、細長本体31の上面35には上側接触片部が収まる凹部36が、下面37には下側接触片部が収まる凹部38が、夫々ピッチpで形成してある。凹部36、38はX1−X2方向に細長い長方形である。
【0029】
接触端子部材40は、Z形状を有し、本体部41と上側接触片部42と下側接触片部43とよりなる。本体部41は、細長本体41内に垂直中心線60に対して角度α1をなし、水平中心線61に対して角度α2をなして斜めに埋め込まれており、細長本体31の中心01を通っており、上端部41aは、垂直中心線60よりX1方向にΔX1ずれた位置にあって凹部36内に位置しており、下端部41bは、中心線60よりX2方向にΔX2ずれた位置にあって凹部38内に位置している。上側接触片部42は、上端部41aよりX2方向に延在し且つZ1方向に向いて斜め上を向いており、本体部41と角度α3をなしている。下側接触片部43は、下端部41bよりX1方向に延在し且つZ2方向に向いて斜め下を向いており、本体部41と角度α3をなしている。角度α3は75度である。上側接触片部42及び下側接触片部43の水平面に対する傾斜の角度α4は15度である。上側接触片部42の先端部42aは、上面35よりZ1方向に突き出ている。下側接触片部43の先端部43aは、下面37よりZ2方向に突き出ている。
【0030】
上記のように本体部41の上端部41aが中心線60よりX1方向にΔX1ずれて位置し、下端部41bが中心線60よりX2方向にΔX2ずれて位置しており、本体部41は垂直中心線60に対して角度α1をなしているため、細長本体31がZ1−Z2方向に圧縮されたときに、Z形状の接触端子部材40は細長本体31と共に角度α1が増えて潰されるように変形される。
【0031】
上側接触片部42、下側接触片部43と凹部36、38とは、上側接触片部42、下側接触片部43が押し付けられて水平の方向に撓まされたときに夫々凹部36、38内に収まるようになっている。
【0032】
上側接触片部42は、図6に拡大して示すように、上面はヤスリ面42bとなっている。ヤスリ面42bは、先端が尖っている複数の凸条部42cが上側接触片部42の幅方向に延在している構成であり、プレスにて形成してある。下側接触片部43の下面も同じヤスリ面である。また、上側接触片部42は、幅がW1であり、長さがL5である。下側接触片部43も同じサイズである。
【0033】
固定用爪50は、上側の対向する一対の上向きの固定用爪51,52と、下側の対向する一対の下向きの固定用爪53,54とが一組をなし、隣り合う接触端子部材40の間に配置してあり、ピッチpで並んでいる。各固定用爪51〜54は、例えばポリカーボネートの熱可塑性の合成樹脂製であり、硬い。上向き固定用爪51,52は、細長本体31の凹部39a,39bに植わって固定されており、Z1方向に角のように突き出しており、テーパ爪部51a,52aが対向している。下向き固定用爪53,54は、細長本体31の凹部39c,39dに植わって固定されており、Z2方向に脚のように突き出しており、テーパ爪部53a,54aが対向している。
【0034】
各固定用爪51〜54の先端にX1−X2方向に力を加えると、エラストマー樹脂製の細長本体31のうち固定用爪が固定してある部分が弾性変形して、固定用爪51〜54は図5中二点鎖線で示すように傾斜され、力を解除すると、固定用爪51〜54は細長本体31の弾性力によって元の状態に戻される。
【0035】
図5に示すように、各固定用爪51〜54は細長本体31の断面の略正方形の角部に植えられており、固定用爪51の根元部51bと固定用爪53の根元部53bとはつながっていず、且つ、固定用爪52の根元部52bと固定用爪54の根元部54bとはつながっていず、その間には細長本体31のくびれ部34を含む部分が存在しており、細長本体31は固定用爪51〜54によって影響されないで圧縮される。また、細長本体31の長手方向上についてみると、各固定用爪51〜54は間隔をおいて植えられているため、固定用爪51〜54によって細長本体31が湾曲ことは制限されず、自由に湾曲される。
【0036】
以上の説明では、図4の姿勢を基準に上、下として向きを定めているけれども、コネクタ30は上下の向きを逆にしても構造は同じであり、使用するときの上下の向きはどちらでもよい。よって、コネクタ30は上下の向きを気にしないで使用することが可能であり、使用勝手がよい。
【0037】
次に、上記構成のコネクタ30の製造方法について説明する。
【0038】
先ず、図7(A)に示すように、板材をプレス加工して打ち抜き、次いで曲げ加工し、最後にめっきして、接触端子部材フレーム70を製作しておく。接触端子部材フレーム70は、フレーム部71に接触端子部材40がその下側接触片部43の先端の個所でつながっており、櫛歯状に並んでいる構造である。
【0039】
先ず、この接触端子部材フレーム70を細長本体成形用金型(図示せず)内にセットし、エラストマー樹脂を金型内に注入してインサート成形して、図7(B)に示すように、細長本体31を成形する。金型を閉じるときに接触端子部材フレーム70のうち線72で示す個所で切断され、フレーム部71が切除される。
【0040】
細長本体31には、角部に、凹部39a,39b、39c,39dが形成されている。
【0041】
次いで、細長本体31を固定用爪成形用金型(図示せず)内にセットし、ポリカーボネートを金型内に注入してダブルショット成形して、図7(C)に示すように、固定用爪51〜54を細長本体31と一体的に成形して、コネクタ30が完成する。
【0042】
固定用爪51〜54を成形する過程で、細長本体31の凹部39a,39b、39c,39dの部分が加熱されて融け、各固定用爪51〜54の根元部51b〜54bは細長本体31と融着されている。
【0043】
次に、上記構成のコネクタ30の使用例について説明する。
【0044】
図11(A)、(B)はCPUボード3Aがコネクタ30を介してマザーボード2A上に搭載されているモジュール80を示す。モジュール80は例えば携帯用機器の内部に組み込まれるものであり、コネクタ30は勿論、マザーボード2A、CPUボード3Aもサイズは小さい。
【0045】
図8(A)、(B)はCPUボード3Aとマザーボード2Aとを対向させて示す。CPUボード3Aには、図9に併せて示すように、正方形に並んでいるパッド90と、端子パッド91、92と、配線パターン群93,94と、固定用穴101、102とが形成してある。端子パッド91、92は、並んでいるパッド90が形成する正方形の中心O2を中心とする円弧110、111に沿ってピッチpで並んでいる。
【0046】
並んでいるパッド90が形成する正方形と円弧110、111とは、正方形の対向する角部112,113が夫々円弧110、111に対向するように配置してある。これによって、配線パターン群93,94は、図9に併せて示すように形成してあり、各信号用配線パターン93−1〜93−n,94−1〜94−nの長さL10〜L15が略等しくなっている。
【0047】
図8(B)に示すように、端子パッド91、92はCPUボード3Aの裏面に形成してある。
【0048】
図8(A)に拡大して示すように、固定用穴101、102は、対をなし、隣り合う端子パッド91の間に位置して、ピッチpで並んでいる。端子パッド92についても、固定用穴が同様に形成してある。
【0049】
図9に示すように、CPU4がそのリードをパッド90と半田付けされて実装してある。
【0050】
マザーボード2Aには、端子パッド121、122が上記の端子パッド91、92と対応して形成してあり、且つ、固定用穴131、132が上記の固定用穴101、102に対応して形成してある。端子パッド91、92から信号用配線パターン141,142が延びている。電子部品151,152がそのリードを信号用配線パターン141の端の端子パッドに半田付けされて実装してある。
【0051】
モジュール80は、最初に、マザーボード2A上にコネクタ30を組み付け、次に、CPUボード3Aをコネクタ30に組み付けることによって組立てられる。
【0052】
図10(A)、(B)はコネクタ30をマザーボード2A上に組み付けた状態を示す。コネクタ30は、端子パッド121の並びに沿うように湾曲させ、固定用爪53、54のテーパ爪部53a,54aを固定用穴131、132に差し込むことによって位置決めされて組み付けられて固定される。下側接触片部43が端子パッド121に押し当たる。図21はマザーボード2A上に組み付けられたコネクタ30を示す。コネクタ30は前記の円弧110に沿って湾曲してある。
【0053】
図12(A)、(B)はCPUボード3Aの固定用穴101、102が固定用爪51、52のテーパ爪部51a,52aと嵌合されて、CPUボード3Aが取り付けられた状態を示す。上側接触片部42が端子パッド91に押し当たっている。
【0054】
よって、モジュール80は、CPUボード3Aが、円弧形状とされたコネクタ30を介してマザーボード2Aと電気的に且つ機械的に接続された状態となっている。
【0055】
CPU4と電子部品151との間は、例えば、信号用配線パターン93−1、接触端子部材40、信号用配線パターン141を介して電気的に接続されている。CPU4と電子部品152との間は、例えば、信号用配線パターン94−1、接触端子部材40、信号用配線パターン142を介して電気的に接続されている。よって、CPU4と電子部品151,152とをつなぐ全部の信号配線パターンが略同じ長さとなって信号配線パターンの等長化が実現されており、従来に比べて高速の信号についても高い信頼性でもって伝送することが可能となり、基板構造体80は従来のCPU4に比べて高速処理を行うCPUも実装することが可能となる。
【0056】
また、コネクタ30は単一の部品であるので、マザーボード2AとCPUボード3Aとの間の隙間は狭くなり、モジュール80は高さH1が従来に比べて低くなって低背化が図られている。
【0057】
また、テーパ爪部53a,54aが固定用穴131、132の縁を係合し、テーパ爪部51a,52aが固定用穴101、102の縁を係合しており、コネクタ30はマザーボード2A及びCPUボード3Aから外れないようになっている。
【0058】
また、コネクタ30は、各接触端子部材40毎にマザーボード2A及びCPUボード3Aに固定されているため、全部の上側接触片部42が対応する端子パッド91と正確に対向して全部の上側接触片部42が対応する端子パッド91と正常に接触しており、且つ、全部の下側接触片部43が対応する端子パッド121と正確に対向して全部の下側接触片部43が対応する端子パッド121と正常に接触している。
【0059】
また、端子パッド91と端子パッド121との間は接触端子部材40によって電気的に接続されており、端子パッド91と端子パッド121との間の電気抵抗はmΩレベルであり、端子パッド91と端子パッド121との間を導電ゴムによって電気的に接続した場合に比べて相当に低い。
【0060】
ここで、上記構成のコネクタ30は以下に説明する他の特長を有する。
(1)コネクタ30をマザーボード2A及びCPUボード3Aから取り外すことが容易である。
【0061】
コネクタ30のマザーボード2A及びCPUボード3Aへの固定は半田付けではなく、固定用爪51等が固定用穴101等に係合している構造である。よって、
固定用爪51等の固定用穴131等への係合を解除することによって、コネクタ30をマザーボード2A及びCPUボード3Aから取り外すことが可能である。(2)接触片部42,43と端子パッド91、121との電気的接続の信頼性が高い。
【0062】
端子パッド91は図13(A)の状態からZ2方向に下がって図13(B)に示すように上側接触片部42に押し付けられる。上側接触片部42は斜めの状態から弾性的に撓まされ水平の状態とされる。上側接触片部42はそれ自体のばね力Fでもって端子パッド91に押し当たっており、上側接触片部42と端子パッド91との接触が安定となっている。
【0063】
ここで、細長本体31の上面35には凹部36が形成してあり、撓まされた上側接触片部42は凹部36内に収まり、CPUボード3Aの下面が細長本体31の上面35に密着して凹部36を塞ぐ。よって、上側接触片部42と端子パッド91とが接触している部分は、密封されて防塵されており、周囲の塵が接触している部分に入り込むことが制限されている。よって、上側接触片部42と端子パッド91との接触の安定性が維持されている
また、上側接触片部42は端子パッド91によって押し付けられる過程で本体部41の上端部41aを中心に回動され、先端部42aはX2方向にΔX横ずれして、端子パッド91の表面を削ってワイピング効果を発揮する。これによって、端子パッド91の表面に付着しているフラックスや塵埃、及び端子パッド91の表面の酸化被膜が削られて除去され、上側接触片部42の先端部42aと端子パッド91とは安定に接触する。
【0064】
また、上側接触片部42のヤスリ面42bを構成する先端が尖っている凸条部42cが端子パッド91に当たっており、これによっても、上側接触片部42と端子パッド91とは安定に接触する。
(3)モジュール80の高さを自由に定めることが可能である。
【0065】
図14(A)は、CPUボード3Aがコネクタ30上に載っている状態である。モジュール80はこの状態で正常に動作する。
【0066】
モジュール80の高さを更に低くしようとする場合には、ねじ機構等を使用してCPUボード3AをZ2方向に押し付ける。これによって、図14(B)に示すように、コネクタ30の細長本体31が押し潰されるように弾性変形し、Z形状の接触端子部材40も押し潰されるように変形される。これによって、基板構造体80Aはコネクタ30が押し潰される範囲内において自在に任意の高さとされる。即ち、CPUボード3Aのマザーボード2Aに対する高さ位置を任意に決めることが可能である。モジュール80Aはこの状態でも正常に動作する。この及びこれを使用してなるモジュール80Aは低背であるので、小型の携帯機器の内部に組み込み易い。
【0067】
ここで、細長本体31は高さ方向の中央にくびれ部34を有しており、細長本体31が押し潰される弾性変形はし易くなっている。即ち、くびれ部34が斜めに曲がって細長本体31のうちくびれ部34より上側の部分31aがくびれ部34より下側の部分31bに対してX1方向にずれると共にZ2方向に変位して、細長本体31は押し潰された状態となる。接触端子部材40がZ形状であることによっても、コネクタ30が押し潰されるように変形することが可能となっている。
(4)コネクタ30のマザーボード2A及びCPUボード3Aに対する位置の精度が緩くてよい。
【0068】
コネクタ30が1ピース型であるため、端子パッドのサイズの範囲内であれば、コネクタ30がどこに位置しても、接触片部は端子パッドと電気的に接続されることになる。
【0069】
CPUボード3Aのマザーボード2Aに対する位置精度が図15(A),(B)に示す状態にあって、マザーボード2Aの端子パッド121Aとこれと対向するCPUボード3Aの端子パッド91Aとが図15(A),(B)に示す状態にある場合には、Z方向から見て、端子パッド121Aと端子パッド91Aとが重なりあっている範囲(X方向は符号200で示し、Y方向は符号201で示す範囲)内であれば、コネクタ30はどこに位置しても、上側接触片部42は端子パッド91Aと正常に接触し、下側接触片部43は端子パッド121Aと正常に接触して、端子パッド121Aと端子パッド91Aとはコネクタ30によって電気的に接続されることになる。よって、コネクタ30はX方向についてはおおよそ符号200で示すずれが許容され、Y方向についてはおおよそ符号201で示すずれが許容される。よって、コネクタ30のマザーボード2A及びCPUボード3A上への取り付け位置の精度は粗くてよく、従来に比べて大幅に緩和される。
【0070】
なお、コネクタ30は、図16(A)に示すように液晶ディスプレイ210とプリント基板211との間の接続にも、図16(B)に示すようにプラズマディスプレイ220とプリント基板221との間の接続にも使用することが可能である。212はフレキシブルコネクタ、213はフレキシブルケーブルである。
【0071】
また、固定用爪51〜54は、テーパ爪部を有していない形状、即ち、プリント基板の固定用穴に単に押し込まれる形状でもよい。また、場合によっては、固定用爪51〜54はなくてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟まれて使用されて、該第1の部材と該第2の部材との間を電気的に接続するコネクタであって、柔軟性を有する細長い形状を有し、湾曲させること及び圧縮させることが可能である細長本体と、上側と下側とに接触片部を有し、該細長本体内に、その高さ方向に貫通して且つその長手方向に並んでおり、且つ、上側接触片部が該細長本体の上面に突き出ており、下側接触片部が該細長本体の下面に突き出ている複数の接触端子部材とよりなる構成としたものであるため、必要に応じて湾曲させて使用することが可能であり、これによって、第1の部材上の各信号配線パターンをその長さが略等しくなるように形成することが容易になり、高速信号の伝送の信頼性の向上が図られたモジュールを実現することが出来る。また、コネクタは1ピース構造であるため、第1の部材と第2の部材との間を狭くすることが可能となる。更には、必要に応じて圧縮変形させて使用することによって、第1の部材と第2の部材との間を更に狭くされて、低背化されて、携帯機器内に組み込むことが可能であるモジュールを実現することが出来る。また、コネクタは1ピース構造であるため、コネクタの第1の部材上の位置の精度及びコネクタの第2の部材上の位置の精度を緩くすることが出来る。
【0073】
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、上記第1の部材及び第2の部材に係合して、該コネクタを上記第1の部材及び第2の部材に位置を決めして固定する固定用部材を、その根元部を上記細長本体に固定して設けた構成としたものであるため、固定用部材を使用することによって、コネクタを第1及び第2の部材に目的とする湾曲した形状で、且つ位置決めして固定することが出来る。即ち、半田付け作業を行うことなくして、コネクタを第1及び第2の部材に取り付けることが出来る。また、固定用部材が第1の部材及び第2の部材に係合する構成であるため、固定用部材を第1の部材及び第2の部材から外すことによって、コネクタを第1及び第2の部材から容易に取り外すことが出来る。
【0074】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、上記細長本体は、その長手方向に直交する断面において、高さ方向上の途中の位置にくびれた部分を有する形状である構成としたものであるため、くびれた部分が湾曲することによって細長本体が圧縮変形し易くなるように出来る。
【0075】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、上記接触端子部材は、上記細長本体内を斜めに貫通している本体部と、この本体部の上端より斜め上方向に延びる上側接触片部と、この本体部の下端より斜め下方向に延びる下側接触片部とよりなり、Z字形状である構成としたものであるため、接触端子部材がZ字形状であることによって、接触端子部材は潰れる変形が容易に可能となるように出来る。
【0076】
請求項5の発明は、請求項4記載のコネクタにおいて、上記細長本体は、その上面に、水平の向きに撓まされた上側接触片部を収容する凹部を有し、且つ、その下面に、水平の向きに撓まされた下側接触片部を収容する凹部を有する構成としたものであるため、水平の向きに撓まされた上側接触片部及び下側接触片部が夫々凹部内に収容されることによって、上側接触片部及び下側接触片部と端子パッドとが接触した部分が周囲から密閉され、接触した部分が防塵されるように出来、電気的接続の安定性を得ることが出来る。
【0077】
請求項6の発明は、請求項4記載のコネクタにおいて、上記接触端子部材の上側接触片部は上面が尖った凸部を有するヤスリ面であり、下側接触片部は下面が尖った凸部を有するヤスリ面である構成としたものであるため、ヤスリ面の尖った凸部は端子パッドと確実に接触するようになり、電気的接続の安定性を得ることが出来る。
【0078】
請求項7の発明は、請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタを、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟んでなる構成としたものであるため、低背化を図ることが可能である。
【0079】
請求項8の発明は、請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタが円弧状に湾曲された状態で、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟まれてなる構成としたものであるため、第1、第2の部材の各信号配線パターンの長さを等しくすることを可能とし、即ち、各信号配線パターンの等長配線を可能とし、高速信号の伝送の信頼性の向上が図られたモジュールを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコネクタ装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施例になるコネクタを示す斜視図である。
【図3】図2のコネクタの正面図である。
【図4】図3中、IV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3中、V−V線に沿う断面図である。
【図6】図2のコネクタの上側接触片部を拡大して示す斜視図である。
【図7】図2のコネクタの製造方法を説明するための図である。
【図8】モジュールの組立てを説明する図である。
【図9】CPUボードの平面図である。
【図10】モジュールの組立て途中の状態を示す図である。
【図11】図10(A)中のコネクタを示す平面図である。
【図12】組立てられたモジュールを示す図である。
【図13】上側接触片部と端子パッドとの接触を説明する図である。
【図14】コネクタが圧縮された状態を示す図である。
【図15】コネクタの位置の許容範囲について説明するための図である。
【図16】別のモジュールを示す図である。
【符号の説明】
2A マザーボード
3A CPUボード
30 基板間接続用のコネクタ
31 細長本体
34 くびれ部
36,37 凹部
40 接触端子部材
41 本体部
42 上側接触片部
43 下側接触片部
50 固定用爪
51,52 上側固定用爪
53,54 下側固定用爪
80 モジュール
91、92 端子パッド
93,94 配線パターン群
93−1〜93−n,94−1〜94−n 信号用配線パターン
110、111 円弧

Claims (8)

  1. 第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟まれて使用されて、該第1の部材と該第2の部材との間を電気的に接続するコネクタであって、
    柔軟性を有する細長い形状を有し、湾曲させること及び圧縮させることが可能である細長本体と、
    上側と下側とに接触片部を有し、該細長本体内に、その高さ方向に貫通して且つその長手方向に並んでおり、且つ、上側接触片部が該細長本体の上面に突き出ており、下側接触片部が該細長本体の下面に突き出ている複数の接触端子部材とよりなる構成としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、
    上記第1の部材及び第2の部材に係合して、該コネクタを上記第1の部材及び第2の部材に位置を決めして固定する固定用部材を、その根元部を上記細長本体に固定して設けた構成としたことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、
    上記細長本体は、その長手方向に直交する断面において、高さ方向上の途中の位置にくびれた部分を有する形状であることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、
    上記接触端子部材は、上記細長本体内を斜めに貫通している本体部と、この本体部の上端より斜め上方向に延びる上側接触片部と、この本体部の下端より斜め下方向に延びる下側接触片部とよりなり、Z字形状であることを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4記載のコネクタにおいて、
    上記細長本体は、その上面に、水平の向きに撓まされた上側接触片部を収容する凹部を有し、且つ、その下面に、水平の向きに撓まされた下側接触片部を収容する凹部を有する構成としたことを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項4記載のコネクタにおいて、
    上記接触端子部材の上側接触片部は上面が尖った凸部を有するヤスリ面であり、下側接触片部は下面が尖った凸部を有するヤスリ面であることを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタを、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟んでなる構成としたことを特徴とするモジュール。
  8. 請求項1乃至4のうち何れか一項記載のコネクタが円弧状に湾曲された状態で、第1の部材の端子パッドと第2の部材の端子パッドとの間に挟まれてなる構成としたことを特徴とするモジュール。
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