JP2004046411A - 通信システム、データ処理装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信端末自身がデコードできないデータを受信した場合でも、別の装置の支援を受けてそのデータをデコードし、通信端末においてメッセージの内容を確認することのできる通信システム、通信端末およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】データ処理装置は、通信端末からの指示に応じて、その通信端末でデコードできない属性のデータを取得し、通信端末に代わってデコードを行う。データ処理装置はデコード後のデータに対して所定の処理を行う(C−6)他、デコード後のデータを通信端末に転送する(C−8)。
【選択図】 図6
【解決手段】データ処理装置は、通信端末からの指示に応じて、その通信端末でデコードできない属性のデータを取得し、通信端末に代わってデコードを行う。データ処理装置はデコード後のデータに対して所定の処理を行う(C−6)他、デコード後のデータを通信端末に転送する(C−8)。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム、通信端末およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無線携帯端末等の通信端末は、ネットワークを経由してサーバから各種データを取得することが可能である。最近では、電子メール機能により電子メールデータを自動受信することができるようになっている。電子メールは各種アプリケーションで作成されたファイルを添付ファイルとして送信することも可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、添付ファイルとして送られてきたもののすべてが無線携帯端末でデコード可能であるとは限らない。デコードできないデータを端末が記憶していることは無駄であるから、そのようなデータを自動的に破棄させることも考えられるが、他の装置の補助を受けてでもデコードできないメッセージの内容を見たいというニーズもある。
【0004】
そこで、本発明は、通信端末自身がデコードできないデータを受信した場合でも、別の装置の支援を受けてそのデータをデコードし、通信端末においてメッセージの内容を確認することのできる通信システム、通信端末およびその制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、ネットワークを介してデータを送受可能な通信端末と、その通信端末と接続可能なデータ処理装置とを含む通信システムに係る。この通信システムにおいて、前記通信端末は、受信したデータに当該通信端末でデコードできない属性のファイルが含まれているか否かを判断し、前記受信したデータに当該通信端末でデコードできない属性のファイルが含まれているときは、そのファイルを当該通信端末内のメモリに記憶する代わりに、前記データ処理装置にそのファイルをデコードするよう指示する。そして、前記データ処理装置は、前記指示手段の指示に応じて、前記ファイルを取得し、取得した前記ファイルをデコードし、デコード後のデータを前記通信端末に送信する。
【0006】
本発明の別の側面は、ネットワークを介してメッセージを送受可能な通信端末に接続されたデータ処理装置およびその制御方法に係る。このデータ処理装置は、前記通信端末が受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれていること示す指示信号を検出し、前記指示信号を検出したときに前記データを取得し、取得した前記データをデコードし、デコードしたデータを前記通信端末に送信する。かかる制御方法はプログラムによっても実現されうる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0008】
図1は、実施形態におけるデータ処理装置としてのマルチファンクション端末装置の構成を示すブロック図である。このマルチファンクション端末装置は、後述するように通信端末としての無線携帯端末と接続し、無線携帯端末からのデータを表示、印刷、記憶等することができるように構成されている。
【0009】
マルチファンクション端末装置10は、図示のように、CPU1−1、ROM1−2、RAM1−3、不揮発性RAM1−4、操作部1−5、表示部1−6、符号・復号部1−7、読取り部1−8、記録部1−9、駆動部1−10、MODEM部1−11、プリンタ部1−12、A/D変換部1−13、スピーカ部1−14、I/F部1−15を有する。
【0010】
CPU1−1は、ROM1−2に記憶されているプログラムに従って装置全体の制御を行う。プログラムを格納するROM部1−2は、フラッシュメモリのような書き換え可能なメモリでも構わない。RAM1−3は、無線携帯端末からI/F部1−15経由で受け取ったデータや、符号・復号部1−7、A/D部1−13、記録部1−9、読取り部1−8、プリンタ部1−12で処理するデータの格納を行うのに用いる。
【0011】
不揮発性RAM1−4は、無線携帯端末の認証に関する各種情報や、端末固有の情報をはじめ、各種デコード処理に必要なプログラムの全部または一部、ダウンロードされた最新のアプリケーションソフト等を格納するのに用いられる。
【0012】
操作部1−5は、無線携帯端末からのデータをメニュー表示させる「メニューボタン」、メニューからどのデータを処理させるかを決める「選択操作」、選択したデータをどのように処理するかを決める「選択操作」などを有する。表示部1−6と一体化させタッチパネルなどを使うようにしても構わない。
【0013】
表示部1−6は、各種操作を補助するためのメニュー表示、受信データのうち表示選択されたデータの表示等に使用される。
【0014】
符号・復号部1−7は、受信したデータのタイプによって決定される符号・復号プログラムにより演算処理する。高速演算が必要なため符号・復号部内部に専用のROM、RAM、演算回路を有する構成が好ましい。また、演算回路(例えばDSP)でのデコードに必要なプログラムを、ネットワーク経由で更新できるようにしてもよい。なお、CPUの充分に処理能力が高い場合は、この符号・復号部1−7の機能をCPU1−1に担わせるようにしても構わない。
【0015】
読取り部1−8は原稿をスキャンする光学系部品で構成され、原稿の内容を電子データとして変換する。ここでスキャンされたアナログ信号をA/D変換し、以後の処理に必要なデータ形式に符号・複号部1−7で変換する。
【0016】
記録部1−9は、ハードディスク、半導体メモリまたはテープなどで構成され、無線携帯端末経由で受信したデータを保存するために用いられる。RAM部1−3との容量・価格・アクセスタイムのバランスを考慮した記録媒体を用いることが望ましい。
【0017】
駆動部1−10は読み取り部1−8、プリンタ部1−12の各種モータを駆動する。
【0018】
モデム部1−11は、無線携帯端末経由でアナログ変調された変調波を送受信する(いわゆる見なし音声通信)場合の変調/復調を行う。
【0019】
プリンタ部1−12は、受信したデータ、読取ったデータをプリントアウトするのに用い、LBP、インクジェット、熱転などいずれの方式を用いてもよい。
【0020】
A/D変換部1−13は受信した音データをアナログ信号に変換や、各種操作音を生成するために用いる。モデム部1−11のA/D変換回路と共有するようにしても良い。
【0021】
スピーカ部1−14はA/D変換部1−13で変換されたアナログ信号をスピーカにより可聴音として再生する。
【0022】
I/F部1−15は、無線携帯端末との通信および充電を行うインターフェイス部分であり、複数の無線携帯端末を接続できるようにしても構わない。インターフェイスの通信仕様は有線でも無線でも構わないが、本実施形態ではシリアル通信でデータ送受を行う。
【0023】
また、ROM1−2には、例えば、このマルチファンクション端末装置10でデコード可能な画像データの形式(GIF、JPEG、BMPなど)を記述したサポートフォーマット一覧テーブルが記憶されている。
【0024】
次に、電子メールに添付された画像データを、マルチファンクション端末装置で出力・再生する際の動作について説明する。
【0025】
図2は、実施形態に係る上記マルチファンクション端末装置10を含む通信システムを示す図である。
【0026】
同図において、2−2がマルチファンクション端末装置10と接続可能な無線携帯端末であり、2−3は、画像入力装置(例えばデジタルカメラ)2−4と接続可能な別の無線携帯端末である。2−5および2−11は無線携帯端末と無線通信を行う基地局、2−6、2−10はRNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)であり、図示の如く、この基地局2−11とRNC2−10、基地局2−5とRNC2−6でそれぞれRAN(Radio Access Network:無線アクセス網)2−9a、2−9bを構成する。
【0027】
また、CN(core network:コアネットワーク)2−7にはRAN2−9a、2−9bをはじめ、次に掲げるノードが接続されている。
【0028】
加入者の情報や認証を行うマネージメントサーバ2−8、
CN2−7のメールを管理するメールサーバ2−15、
各種ドライバプログラムを格納したドライバサーバおよびパケット処理のアドレス解決(DNS)サーバとして機能するサービスデータベース2−20、そして、
IP網2−16、PDC網2−21、PHS網2−22、PSTN網2−23、ISDN網2−24といった各種通信ネットワーク。
【0029】
デジタルカメラ2−12を接続可能なパーソナルコンピュータ(PC)2−13は、ISP(Internet Service Provider)2−14を経由してIP網2−16に接続される。IP網2−16にはこの他、各種サービスのコンテンツを格納したコンテンツサーバ2−17、各種アプリケーションの最新ドライバを格納したドライバサーバ2−18、そしてWWWサーバ2−19が接続されている。
【0030】
図8は、無線携帯端末2−2のハードウェア構成を示すブロック図である。201は端末全体の動作を制御するCPU、202はデータおよびプログラムを記憶するメモリ、204は操作パネル、205は液晶表示器などの表示器、209は変調信号−無線電波の変換を行うRFユニット、208はQPSK(Quadurature Phase Shift Keying)などによりチャネルデータを変復調するモデム、207はデジタル音声−無線チャネルI/Fデータの変換を行うチャネルコーデック、206はADPCM(Adaptive Differential Pulse Coded Modulation)などによりアナログ音声−デジタル音声の変換を行うコーデック、212はスピーカ、213はマイクロホン、そして、214は例えばシリアルI/Fなどのマルチファンクション端末装置10とのI/F回路である。
【0031】
無線携帯端末2−2は典型的には例えばPHSで実現され、かかる端末では諸種の動作設定をユーザからの指示により行うこと(ユーザ設定)ができるように構成されていることは周知のとおりである。本実施形態における無線携帯端末2−2のユーザ設定項目には、受信したメールの内容をこの無線携帯端末2−2においてデコードするかどうかの選択が含まれる。また、メモリ202には、例えば、この無線携帯端末2−2でデコード可能な画像データの形式(GIF、JPEG、BMPなど)を記述したサポートフォーマット一覧テーブルが記憶されている。
【0032】
上記した構成の通信システムにおける動作の一例として、ユーザBの無線携帯端末2−3が、デジタルカメラ2−4からの画像データを、ユーザAの無線携帯端末2−2に送信する場合の動作について説明する。
【0033】
無線携帯端末2−3において無線携帯端末2−2の宛先を指定して発呼すると、公知の手段で基地局2−5と通信を行う。RNC2−6およびCN2−7を管理するマネージメントサーバ2−8により、無線携帯端末2−2を収容するRAN(すなわちRAN2−9)の選択を行い、そこにデータを送信することになる。
【0034】
RNC2−10および基地局2−11経由でデータを受信した無線携帯端末2−2は、受信したデータ中のヘッダ情報に基づいて画像データを抽出し、あらかじめプログラムされてあるデコードプログラムによりファイルを画像データに展開し、無線携帯端末2−2に内蔵の表示用ドライバプログラムによってその表示部に表示する。各無線携帯端末は相手先の無線携帯端末を想定した最適な画像フォーマットでデータ転送すればよい。PCで一般的に使用されている画像フォーマットとしては、JPEGやデジタルカメラの標準ファイル形式DCF(Designrule for Camera File system)などがある。
【0035】
次に、ユーザCのPC2−13が、デジタルカメラ2−12で撮影した画像を、ユーザAの無線携帯端末2−2に送信する場合について説明する。
【0036】
デジタルカメラ2−12で撮影された画像ファイルは、PC2−13で所定の加工がなされた後、電子メールプログラム(メールアプリケーション)により、ユーザCのtaro@ganon.co.jpを送信元アドレス、ユーザAのhanako@xxxx.ne.jpを送信先アドレスとする電子メールの添付ファイルとして送信される。
【0037】
具体的には次のとおりである。ここで、画像ファイルの形式は例えばビットマップ(BMP)形式のファイルであるとする。まず、ビットマップの画像ファイルはPC2−13のメールアプリケーションにおいてTIFFヘッダが付加され、さらにMIME(Multiple Internet Mail Extentions:多目的インターネット・メール拡張機能(RFC1521で定義されている。))に従うエンコードを行ってASCIIの文字列としてメールに埋め込まれることになる。
【0038】
元来、電子メールは7bit文字のキャラクタコードを送受信するのが前提になっていたため、8bit文字や1行の文字数の制限やメール全体のサイズの制限もあった。そこで、Base64やQuoted−printableを用いることにより、7bitから8bitコード化を行い、また、MIMEによりメール本文に構造化機能を与えることができるようになった。これにより、添付ファイルデータはMIMEエンコードされ、ASCII の文字列となることにより電子メールのプロトコルによって配送できる形式となる。
【0039】
MIMEはメールヘッダ部に新たなヘッダを追加することで実現される。ここで、MIME用に新規追加されたヘッダの一部を示す。
【0040】
Mime−Version MIME のバージョン
Content−Type データの種類
タイプ/サブタイプ;サブオプション
デフォルトは、
text/plain;charset=US−ASCII
【0041】
その後、送信先アドレスバッファの内容が宛先情報に設定され、電子メールがSMTP(IETFにより勧告されたSimple Mail Transfer Protocol)によりISP2−14内にあるSMTPサーバに送信される。IP網2−16にある複数のメールサーバは、SMTPサーバから転送されたメールをSMTPにより転送を続け、DNS(Domain Name Server)からCN2−7のゲートウエイのIPアドレスを取得し、ルーティングしながらCN2−7に到達させる。CN2−7を管理するマネージメントサーバ2−8は、転送されてきたメールデータをまずCN2−7内のメールサーバ2−15に格納する。
【0042】
マネージメントサーバ2−8は、無線携帯端末2−2がどのRAWに属しているか検索し、RNC2−10および基地局2−11を経由して無線携帯端末2−2に対してメールサーバ2−15に届いたメールをSMTPにより送信する。
【0043】
あるいは、マネージメントサーバ2−8が無線携帯端末2−2がどのRAWに属しているか検索してRNC2−10にメールの到着を通知し、基地局2−11が無線携帯端末2−2に対してメールサーバ2−15に届いたメールの情報を通知する。そして、通知を受けた無線携帯端末2−2がメールサーバ2−15にアクセスして、POP(Post Office Protocol)により、スプールされたデータをダウンロードするようにしてもよい。
【0044】
メールサーバ2−15より受信した電子メールデータは、図3のようなメッセージ形式となる。同図中、
Message−Id: はメッセージ固有のID(識別番号)、
X−Sender: は送信者のメールアドレス
From:taro@ganon.co.jpは送信者アドレス、
To:hanako@xxxx.ne.jpは宛先アドレス、
Subjectはユーザが定義したメールのタイトル、
Mime−Version: 1.0はMIMEのバージョンが1.0であることを宣言したものである。また、X−Mailer: はメールアプリケーション名とそのバージョンを示すものである。
【0045】
続くContent−Typeはデータの属性を示すものであり、例えばContent−Type: text/plainはテキストデータを示し、このあとのデータ属性がテキストであることを示している。このContent−Typeにはこの他、例えば以下の種類がある。
【0046】
Content−Type: text/richtextはリッチテキストで書かれたテキストデータ、Content−Type: audio/basicは8bit μ法則でコード化された音声データ、Content−Type: video/mpegはMPEG1形式の動画データ、Content−Type: image/tiffはTIFF形式のイメージデータであることを示す。
【0047】
次に、電子メールを受信した無線携帯端末2−2およびこの無線携帯端末2−2に接続されうるマルチファンクション端末装置10の動作について、図4〜7のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
図4は、電子メールを受信した無線携帯端末2−2の動作を示すフローチャートである。
【0049】
ステップA−1でメール(メッセージ)を受信した後、ユーザ設定の状態に基づき、メールの内容を無線携帯端末2−2においてデコードするか否かを判断する(ステップA−2)。メールの内容を無線携帯端末2−2においてデコードしない場合には、後述するステップA−11に進む。一方、メールの内容を無線携帯端末2−2においてデコードする場合、受信したメールメッセージからContent−Typeを取得する(ステップA−3)。そして、取得したそのContent−TypeがTIFF形式であるか否かを判断する(ステップA−4)。Content−TypeがTIFF形式でない場合にはステップA−6に進むが、Content−TypeがTIFF形式である場合には、TIFFヘッダからどのようなエンコードにより生成されたデータかが判断できるので、ステップA−5に進み、TIFFヘッダを解析する。
【0050】
TIFFヘッダにあるタグにはデータの並び方をはじめ、主走査(X軸方向)、副走査(Y軸方向)それぞれの画素数による画像サイズ情報、圧縮情報、解像度、ビットマップの形式、RGBのデータ並びの順序、スキャナのメーカー名・型名コード、画像あたりのサンプル数(カラー)などの情報が含まれている。ステップA−6では、このタグから取得した情報と無線携帯端末2−2のサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、無線携帯端末2−2においてサポート可能か否か(すなわち、デコードが可能か否か)を判断する。また、Content−TypeがTIFF形式でない場合には、画像データのヘッダから確認されるフォーマット情報とサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、無線携帯端末2−2においてサポート可能か否かを判断する。
【0051】
無線携帯端末2−2でサポート不可と判断された場合にはそのままステップA−11に進む。一方、無線携帯端末2−2でサポートできると判断された場合にはステップA−7に進み、Content−Typeならびにタグ情報に基づいてデコード後のデータが有効かどうかを判断する。判断の条件としては例えば次のようなものがある。
【0052】
・無線携帯端末2−2のメモリで処理可能なデータサイズであるか。
・表示部で表示するのに適当な画素数および色空間であるか。
・無線携帯端末2−2での処理を期待していないデータ、たとえばプリントアウトを前提としたDPOF(Digital Print Order Format)と呼ばれる印刷フォーマットデータやprnファイルであるか、等。
【0053】
以上のような判断条件をいずれも満たさない場合にはステップA−11に進む。他方、以上のような判断条件のいずれかを満たす場合にはステップA−8に進み、無線携帯端末2−2でデコードを実行し、表示などの所定の処理を行う(ステップA−9)。
【0054】
続いてステップA−11で、マルチファンクション端末(DOCK)2−1で処理を行うかどうかを次のように判断する。
【0055】
まず、ステップA−6において無線携帯端末2−2でサポート不可と判断された場合で、なおかつ、マルチファンクション端末装置10で処理をしない設定になっている場合は、ステップA−12に進み、データを破棄し、ステップA−13で、処理できないデータを受信し破棄した旨を通知し、処理を終了する。
【0056】
一方、ステップA−6において無線携帯端末2−2でサポート不可と判断されたがマルチファンクション端末装置10において処理をする設定になっている場合、あるいは、ステップA−7において無線携帯端末2−2でのデコード後のデータが有効でないと判断された場合は、ステップA−14に進み、無線携帯端末2−2のI/Fレジスタにデータ有りのビット(DLRQ bit)を立て、その後、ステップA−15で、I/F部にマルチファンクション端末装置10が接続されているか否かを判断する。
【0057】
I/F部にマルチファンクション端末装置10が接続されている場合には、ステップA−18に進み、リクエスト信号をイネーブルにする。
【0058】
I/F部にマルチファンクション端末装置10が接続されていない場合には、無線携帯端末2−2で解析した結果の情報を記憶する。具体的には、ステップA−16で、メールメッセージのうちMIME形式ヘッダ部分のみを抽出してステップA−17でメモリ部に保存する一方、その他の部分についてはステップA−12と同様に消去する。この消去により携帯端末の記憶領域を確保でき、その後の通信で記憶領域を最適に使用できる。
【0059】
図5は、無線携帯端末2−2が接続されたときのマルチファンクション端末装置10の動作を示すフローチャートである。
【0060】
ステップB−1では、I/F部1−15(図1を参照)に無線携帯端末2−2が接続されたことを確認する。I/F部1−15が充電機能を備えている場合には、充電回路の電圧監視回路を用いて無線携帯端末2−2が接続されたことを判定し、PCMCIA経由で無線携帯端末2−2との交信を開始することができる。
【0061】
まず、無線携帯端末2−2の電話番号、SIM(Subscriber Identify module)のPIN(Personal Identy Number)情報などから以後のフローの処理を実行してよいかの相互認証を行う(ステップB−2)。次に、無線携帯端末2−2のステータスレジスタを確認し(ステップB−3)、図4のステップA−14において設定されるDLRQ bitが立っているか否かを調べることでステップB−5以下の処理を行うかどうかを判断する(ステップB−4)。なお、無線携帯端末2−2が接続されたままの状態の場合には、上記のステップA−18で無線携帯端末2−2より出されるリクエスト信号をトリガとして無線携帯端末2−2のステータスレジスタを確認するようにする。
【0062】
ステップB−5では、無線携帯端末2−2の解析結果を利用するかどうかを判断する。
【0063】
利用しない場合にはステップB−6に進み、無線携帯端末2−2を起動し、メールサーバ2−15から該当するメールデータを受信する。この場合、無線端末2−2でいったんデータを受信した後にマルチファンクション端末で受信してもよいし、無線端末を通じて直接マルチファンクション端末で受信してもよい。
【0064】
ダウンロードしたデータは図3と同じ形式であり、Mime−Versionフィールドにおいて、MIMEのバージョンを確認できる。Message−Id、X−Mailer、Date、To、From、Subjectなどの各情報を取得した後、Content−Typeフィールドからファイル属性を調べる(ステップB−7)。図示の例では、
Content−Type: multipart/mixed;boundary=”boundary_taro”
と記述され、メッセージボディが複数のブロックから構成され(multipart)、”boundary_taro”という文字列の境界で区切られた複数のブロックを有し、各ブロックはそれぞれ独立していることがわかる。そして、図示のとおり、第1のブロックは、Content−Type:text/plainとして、その内容はプレーンなテキストであることが示されている。また、第2のブロックは、Content−Type:image/tiffとして、その内容はTIFF形式の画像データであることがわかる。さらに、第3のブロックは、Content−Type:audio/basicとして、その内容は8bitμ法則でコード化された音声データであることがわかる。
【0065】
ここでは、第2のブロックに格納されているTIFFフォーマットされたBMPファイルを例に説明する。TIFFはひとつのタグ(TAG)と複数のディレクトリから構成されている。ヘッダは先頭のディレクトリをポインタで示し、各ディレクトリは次のディレクトリをポインタで指し示し最終ポインタとして0が格納されている。
【0066】
以下にTIFFに含まれる情報の一例をあげる。
【0067】
image widthTAG(ID:0FF)とimage lengthTAG(ID:101)の大きさ(ピクセル数)から、画像データの大きさを判断できる。sample per bitTAG(ID:115)とbit persampleTAG(ID:102)より、モノクロデータであるか、何ビット幅のカラーデータであるかを判断できる。また、データが圧縮されているかどうかはcompressionTAG(ID:103)を調べることにより判断でき、データ圧縮の方式はcompressionTAG(ID:259)を調べることにより判断できる。画像データの場所はstrip offsetTAG(ID:111)に格納されているファイル内のオフセットを参照する。
【0068】
以上のように解析した情報をマルチファンクション端末装置10のサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、デコード可能かどうかを判断する(ステップB−8)。
【0069】
デコード可能な場合、この解析情報をもとにboundary_taroで区切られたブロック毎にデコードを行う(ステップB−9)。multipart/mixedの場合には、それぞれのContent−Typeがデコード可能か否かを個別に判断する。そして、マルチファンクション端末装置10で処理可能なものはboundary=”boundary_taro”で区切られたブロックを切り出す。
【0070】
上記のステップB−5で、無線携帯端末2−2の解析結果を利用する場合には、ステップB−10に進み、無線携帯端末2−2の解析結果にContent−Typeの情報が含まれているかどうかを判断する。解析結果にContent−Typeの情報が含まれていない場合にはステップB−6に進む。一方、解析結果にContent−Typeの情報が含まれていた場合にはステップB−11に進み、ステップB−7と同様にContent−Typeからファイル属性を解析する。さらに、ステップB−12で、ステップB8と同様に、解析した情報をマルチファンクション端末装置10のサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、デコード可能かどうかを判断する。そして、ステップB−13で、無線携帯端末2−2を起動し、メールサーバ2−15から、該当するメールデータのうちデコード可能と判断されたブロックをダウンロードした後、ステップB−9に進む。
【0071】
ステップB−8またはステップB−12において、デコード不可と判断された場合は、マルチファンクション端末装置10に受信データに対応するデコード用のドライバプログラムがないと判断して、図7に示すフローDへ進む。
【0072】
まず、ステップD−1で、デコード用のドライバプログラムをドライバサーバ2−18からダウンロードして更新するかどうかを判断する。更新するかどうかは、例えば、現在インストールされているドライバプログラムの作成日時から所定期間を経過しているか否かで判断する。更新しない場合にはステップD−5に進む。
【0073】
ドライバプログラムをダウンロードするためには無線携帯端末2−2を用いて発呼する必要があるため、ステップB−2で行った相互認証の結果を用いるようにしてもよい。
【0074】
ドライバプログラムをダウンロードする場合、まずサービスデータベース2−20に問い合わせを行い、必要なドライバプログラムが保管してあるドライバサーバ2−18のIPアドレスを取得し、IP網2−16経由でドライバサーバ2−18にアクセスする(ステップD−2)。
【0075】
ステップD−3で、デコードに必要なドライバプログラムがあるか否かを判断し、ある場合にはそのプログラムをダウンロードする(ステップD−4)。デコードに必要なドライバソフトがなかった場合は、デコードできなかった旨を表示部1−6に表示し、ユーザに告知する(ステップD−5)。
【0076】
この処理はあらかじめ決められた時間毎にドライバプログラムがアップグレードされていないか確認し、必要に応じてダウンロードするようにしてもよい。
【0077】
図6は、図5のステップB−9においてデコードされたデータのマルチファンクション端末の処理を示すフローチャートである。
【0078】
まず、ステップC−1で、マルチファンクション端末装置10にダウンロードされたデータがプリント用のファイルであるか否かを、例えば画像の解像度に基づいて判断する。例えば、画像の解像度が所定値よりも大きい場合には、表示部1−6で表示するにはサイズが大きすぎて不適当であるため表示部に表示させるのではなくプリントしたほうがよいので、この画像はプリント用のファイルであると判断する。ここで、ダウンロードされたデータがプリント用のファイルでなかった場合には、ステップC−2に進み、デコードしたデータの内容をユーザに知らせたり次の処理を選択させる目的で、デコードしたデータを表示用ドライバプログラムを用いて表示部1−6に表示する。その後、ステップC−3に進む。一方、ダウンロードされたデータがプリント用のファイルであった場合には、そのままステップC−3に進む。
【0079】
ステップC−3はプリンタ部1−12へデータを転送し印字(print out)するか否かを判断するブロックであり、ステップC−1でプリントファイルと判断された場合、および、ステップC−2で選択的に印字を選択された場合、にステップC−4に進み、そうでなければステップC−7に進むことになる。
【0080】
ステップC−4では、操作部1−5よりプリントアウトする画像を選択、編集し、プリントアウトの設定を行う。そして、ステップC−5で内蔵のプリンタドライバを用いプリントデータが作成され、ステップC−6で、プリンタ部1−12にプリントデータが転送されてプリントアウトされる。
【0081】
次に、図5に示したフローに従いマルチファンクション端末装置10でデコードしたデータを無線携帯端末2−2に送信すべきかどうかを、例えばユーザ設定の内容(デコード後のデータを無線携帯端末2−2に送信する/しない)に基づいて判断する(ステップC−7)。無線携帯端末2−2に送信すべきと判断された場合にはステップC−8に進み、ステップC−8デコード後のデータを無線携帯端末2−2に転送した後、ステップC−9に進む。ステップC−7で無線携帯端末2−2に送信しないと判断された場合にはそのままステップC−9に進む。このため、無線携帯端末2−2は転送されてきたデコード後のデータの内容を表示し、および/または、記憶することが可能になる。
【0082】
ステップC−9では、マルチファンクション端末装置10にダウンロードされたデータを記録部1−9に保存するかどうか判断する。ここで、保存の必要がない場合にはステップC−10に進み、データを消去する。保存の必要がある場合にはステップC−11に進み、データを所定の記録媒体に保存する。なお、ここではダウンロードしたデータをデコードできたか否かにかかわりなく保存するようにしてもよい。
【0083】
また、デコードしたデータで保存するとデータサイズが大きくなり、格納に不利な場合はデコード前のデータで保存し、必要に応じてデコードするようにするとよいであろう。
【0084】
また、受信したメール固有のMessage−IDを保存データまたは保存データのインデックスに付加することにより、無線携帯端末2−2からデータを消去した場合もメールの受信順にデータをソートすることが可能になる。
【0085】
また、カラー画像ファイルを無線携帯端末2−2が受信したとき、無線携帯端末2−2で表示可能なモノクロデータにデコード・表示し、受信したデータを保存するようにしてもよい。この場合、マルチファンクション端末装置10に接続されたときには、受信データをデコードしカラーで表示する。
【0086】
以上の実施形態によれば、無線携帯端末2−2が自身ではデコードできないデータを受信した場合、マルチファンクション端末装置10が代わってそのデータをデコードする。さらに、デコードされたデータは無線携帯端末2−2に転送される。これにより、無線情報端末2−2は、自身でデコードできなかったデータの内容を表示し保持することが可能になる。
【0087】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0088】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図4および/または図5〜7に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0089】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0090】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0091】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD等)、光磁気ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、インターネットを介して本発明のプログラムをファイル転送によって取得する態様も含まれる。
【0093】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介して暗号化を解く鍵情報を取得させ、その鍵情報を使用することで暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0094】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0095】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、通信端末自身がデコードできないデータを受信した場合でも、別の装置の支援を受けてそのデータをデコードし、通信端末においてメッセージの内容を確認することのできる通信システム、通信端末およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるマルチファンクション端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る通信システムを示す図である。
【図3】実施形態における電子メールデータの内容の一例を示す図である。
【図4】電子メールを受信した無線携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図5】無線携帯端末が接続されたときのマルチファンクション端末の動作を示すフローチャートである。
【図6】実施形態におけるデータのデコード後のマルチファンクション端末の処理を示すフローチャートである。
【図7】対象データのデコードが不可と判断されたときのマルチファンクション端末の処理を示すフローチャートである。
【図8】実施形態に係る無線携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム、通信端末およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無線携帯端末等の通信端末は、ネットワークを経由してサーバから各種データを取得することが可能である。最近では、電子メール機能により電子メールデータを自動受信することができるようになっている。電子メールは各種アプリケーションで作成されたファイルを添付ファイルとして送信することも可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、添付ファイルとして送られてきたもののすべてが無線携帯端末でデコード可能であるとは限らない。デコードできないデータを端末が記憶していることは無駄であるから、そのようなデータを自動的に破棄させることも考えられるが、他の装置の補助を受けてでもデコードできないメッセージの内容を見たいというニーズもある。
【0004】
そこで、本発明は、通信端末自身がデコードできないデータを受信した場合でも、別の装置の支援を受けてそのデータをデコードし、通信端末においてメッセージの内容を確認することのできる通信システム、通信端末およびその制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、ネットワークを介してデータを送受可能な通信端末と、その通信端末と接続可能なデータ処理装置とを含む通信システムに係る。この通信システムにおいて、前記通信端末は、受信したデータに当該通信端末でデコードできない属性のファイルが含まれているか否かを判断し、前記受信したデータに当該通信端末でデコードできない属性のファイルが含まれているときは、そのファイルを当該通信端末内のメモリに記憶する代わりに、前記データ処理装置にそのファイルをデコードするよう指示する。そして、前記データ処理装置は、前記指示手段の指示に応じて、前記ファイルを取得し、取得した前記ファイルをデコードし、デコード後のデータを前記通信端末に送信する。
【0006】
本発明の別の側面は、ネットワークを介してメッセージを送受可能な通信端末に接続されたデータ処理装置およびその制御方法に係る。このデータ処理装置は、前記通信端末が受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれていること示す指示信号を検出し、前記指示信号を検出したときに前記データを取得し、取得した前記データをデコードし、デコードしたデータを前記通信端末に送信する。かかる制御方法はプログラムによっても実現されうる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0008】
図1は、実施形態におけるデータ処理装置としてのマルチファンクション端末装置の構成を示すブロック図である。このマルチファンクション端末装置は、後述するように通信端末としての無線携帯端末と接続し、無線携帯端末からのデータを表示、印刷、記憶等することができるように構成されている。
【0009】
マルチファンクション端末装置10は、図示のように、CPU1−1、ROM1−2、RAM1−3、不揮発性RAM1−4、操作部1−5、表示部1−6、符号・復号部1−7、読取り部1−8、記録部1−9、駆動部1−10、MODEM部1−11、プリンタ部1−12、A/D変換部1−13、スピーカ部1−14、I/F部1−15を有する。
【0010】
CPU1−1は、ROM1−2に記憶されているプログラムに従って装置全体の制御を行う。プログラムを格納するROM部1−2は、フラッシュメモリのような書き換え可能なメモリでも構わない。RAM1−3は、無線携帯端末からI/F部1−15経由で受け取ったデータや、符号・復号部1−7、A/D部1−13、記録部1−9、読取り部1−8、プリンタ部1−12で処理するデータの格納を行うのに用いる。
【0011】
不揮発性RAM1−4は、無線携帯端末の認証に関する各種情報や、端末固有の情報をはじめ、各種デコード処理に必要なプログラムの全部または一部、ダウンロードされた最新のアプリケーションソフト等を格納するのに用いられる。
【0012】
操作部1−5は、無線携帯端末からのデータをメニュー表示させる「メニューボタン」、メニューからどのデータを処理させるかを決める「選択操作」、選択したデータをどのように処理するかを決める「選択操作」などを有する。表示部1−6と一体化させタッチパネルなどを使うようにしても構わない。
【0013】
表示部1−6は、各種操作を補助するためのメニュー表示、受信データのうち表示選択されたデータの表示等に使用される。
【0014】
符号・復号部1−7は、受信したデータのタイプによって決定される符号・復号プログラムにより演算処理する。高速演算が必要なため符号・復号部内部に専用のROM、RAM、演算回路を有する構成が好ましい。また、演算回路(例えばDSP)でのデコードに必要なプログラムを、ネットワーク経由で更新できるようにしてもよい。なお、CPUの充分に処理能力が高い場合は、この符号・復号部1−7の機能をCPU1−1に担わせるようにしても構わない。
【0015】
読取り部1−8は原稿をスキャンする光学系部品で構成され、原稿の内容を電子データとして変換する。ここでスキャンされたアナログ信号をA/D変換し、以後の処理に必要なデータ形式に符号・複号部1−7で変換する。
【0016】
記録部1−9は、ハードディスク、半導体メモリまたはテープなどで構成され、無線携帯端末経由で受信したデータを保存するために用いられる。RAM部1−3との容量・価格・アクセスタイムのバランスを考慮した記録媒体を用いることが望ましい。
【0017】
駆動部1−10は読み取り部1−8、プリンタ部1−12の各種モータを駆動する。
【0018】
モデム部1−11は、無線携帯端末経由でアナログ変調された変調波を送受信する(いわゆる見なし音声通信)場合の変調/復調を行う。
【0019】
プリンタ部1−12は、受信したデータ、読取ったデータをプリントアウトするのに用い、LBP、インクジェット、熱転などいずれの方式を用いてもよい。
【0020】
A/D変換部1−13は受信した音データをアナログ信号に変換や、各種操作音を生成するために用いる。モデム部1−11のA/D変換回路と共有するようにしても良い。
【0021】
スピーカ部1−14はA/D変換部1−13で変換されたアナログ信号をスピーカにより可聴音として再生する。
【0022】
I/F部1−15は、無線携帯端末との通信および充電を行うインターフェイス部分であり、複数の無線携帯端末を接続できるようにしても構わない。インターフェイスの通信仕様は有線でも無線でも構わないが、本実施形態ではシリアル通信でデータ送受を行う。
【0023】
また、ROM1−2には、例えば、このマルチファンクション端末装置10でデコード可能な画像データの形式(GIF、JPEG、BMPなど)を記述したサポートフォーマット一覧テーブルが記憶されている。
【0024】
次に、電子メールに添付された画像データを、マルチファンクション端末装置で出力・再生する際の動作について説明する。
【0025】
図2は、実施形態に係る上記マルチファンクション端末装置10を含む通信システムを示す図である。
【0026】
同図において、2−2がマルチファンクション端末装置10と接続可能な無線携帯端末であり、2−3は、画像入力装置(例えばデジタルカメラ)2−4と接続可能な別の無線携帯端末である。2−5および2−11は無線携帯端末と無線通信を行う基地局、2−6、2−10はRNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)であり、図示の如く、この基地局2−11とRNC2−10、基地局2−5とRNC2−6でそれぞれRAN(Radio Access Network:無線アクセス網)2−9a、2−9bを構成する。
【0027】
また、CN(core network:コアネットワーク)2−7にはRAN2−9a、2−9bをはじめ、次に掲げるノードが接続されている。
【0028】
加入者の情報や認証を行うマネージメントサーバ2−8、
CN2−7のメールを管理するメールサーバ2−15、
各種ドライバプログラムを格納したドライバサーバおよびパケット処理のアドレス解決(DNS)サーバとして機能するサービスデータベース2−20、そして、
IP網2−16、PDC網2−21、PHS網2−22、PSTN網2−23、ISDN網2−24といった各種通信ネットワーク。
【0029】
デジタルカメラ2−12を接続可能なパーソナルコンピュータ(PC)2−13は、ISP(Internet Service Provider)2−14を経由してIP網2−16に接続される。IP網2−16にはこの他、各種サービスのコンテンツを格納したコンテンツサーバ2−17、各種アプリケーションの最新ドライバを格納したドライバサーバ2−18、そしてWWWサーバ2−19が接続されている。
【0030】
図8は、無線携帯端末2−2のハードウェア構成を示すブロック図である。201は端末全体の動作を制御するCPU、202はデータおよびプログラムを記憶するメモリ、204は操作パネル、205は液晶表示器などの表示器、209は変調信号−無線電波の変換を行うRFユニット、208はQPSK(Quadurature Phase Shift Keying)などによりチャネルデータを変復調するモデム、207はデジタル音声−無線チャネルI/Fデータの変換を行うチャネルコーデック、206はADPCM(Adaptive Differential Pulse Coded Modulation)などによりアナログ音声−デジタル音声の変換を行うコーデック、212はスピーカ、213はマイクロホン、そして、214は例えばシリアルI/Fなどのマルチファンクション端末装置10とのI/F回路である。
【0031】
無線携帯端末2−2は典型的には例えばPHSで実現され、かかる端末では諸種の動作設定をユーザからの指示により行うこと(ユーザ設定)ができるように構成されていることは周知のとおりである。本実施形態における無線携帯端末2−2のユーザ設定項目には、受信したメールの内容をこの無線携帯端末2−2においてデコードするかどうかの選択が含まれる。また、メモリ202には、例えば、この無線携帯端末2−2でデコード可能な画像データの形式(GIF、JPEG、BMPなど)を記述したサポートフォーマット一覧テーブルが記憶されている。
【0032】
上記した構成の通信システムにおける動作の一例として、ユーザBの無線携帯端末2−3が、デジタルカメラ2−4からの画像データを、ユーザAの無線携帯端末2−2に送信する場合の動作について説明する。
【0033】
無線携帯端末2−3において無線携帯端末2−2の宛先を指定して発呼すると、公知の手段で基地局2−5と通信を行う。RNC2−6およびCN2−7を管理するマネージメントサーバ2−8により、無線携帯端末2−2を収容するRAN(すなわちRAN2−9)の選択を行い、そこにデータを送信することになる。
【0034】
RNC2−10および基地局2−11経由でデータを受信した無線携帯端末2−2は、受信したデータ中のヘッダ情報に基づいて画像データを抽出し、あらかじめプログラムされてあるデコードプログラムによりファイルを画像データに展開し、無線携帯端末2−2に内蔵の表示用ドライバプログラムによってその表示部に表示する。各無線携帯端末は相手先の無線携帯端末を想定した最適な画像フォーマットでデータ転送すればよい。PCで一般的に使用されている画像フォーマットとしては、JPEGやデジタルカメラの標準ファイル形式DCF(Designrule for Camera File system)などがある。
【0035】
次に、ユーザCのPC2−13が、デジタルカメラ2−12で撮影した画像を、ユーザAの無線携帯端末2−2に送信する場合について説明する。
【0036】
デジタルカメラ2−12で撮影された画像ファイルは、PC2−13で所定の加工がなされた後、電子メールプログラム(メールアプリケーション)により、ユーザCのtaro@ganon.co.jpを送信元アドレス、ユーザAのhanako@xxxx.ne.jpを送信先アドレスとする電子メールの添付ファイルとして送信される。
【0037】
具体的には次のとおりである。ここで、画像ファイルの形式は例えばビットマップ(BMP)形式のファイルであるとする。まず、ビットマップの画像ファイルはPC2−13のメールアプリケーションにおいてTIFFヘッダが付加され、さらにMIME(Multiple Internet Mail Extentions:多目的インターネット・メール拡張機能(RFC1521で定義されている。))に従うエンコードを行ってASCIIの文字列としてメールに埋め込まれることになる。
【0038】
元来、電子メールは7bit文字のキャラクタコードを送受信するのが前提になっていたため、8bit文字や1行の文字数の制限やメール全体のサイズの制限もあった。そこで、Base64やQuoted−printableを用いることにより、7bitから8bitコード化を行い、また、MIMEによりメール本文に構造化機能を与えることができるようになった。これにより、添付ファイルデータはMIMEエンコードされ、ASCII の文字列となることにより電子メールのプロトコルによって配送できる形式となる。
【0039】
MIMEはメールヘッダ部に新たなヘッダを追加することで実現される。ここで、MIME用に新規追加されたヘッダの一部を示す。
【0040】
Mime−Version MIME のバージョン
Content−Type データの種類
タイプ/サブタイプ;サブオプション
デフォルトは、
text/plain;charset=US−ASCII
【0041】
その後、送信先アドレスバッファの内容が宛先情報に設定され、電子メールがSMTP(IETFにより勧告されたSimple Mail Transfer Protocol)によりISP2−14内にあるSMTPサーバに送信される。IP網2−16にある複数のメールサーバは、SMTPサーバから転送されたメールをSMTPにより転送を続け、DNS(Domain Name Server)からCN2−7のゲートウエイのIPアドレスを取得し、ルーティングしながらCN2−7に到達させる。CN2−7を管理するマネージメントサーバ2−8は、転送されてきたメールデータをまずCN2−7内のメールサーバ2−15に格納する。
【0042】
マネージメントサーバ2−8は、無線携帯端末2−2がどのRAWに属しているか検索し、RNC2−10および基地局2−11を経由して無線携帯端末2−2に対してメールサーバ2−15に届いたメールをSMTPにより送信する。
【0043】
あるいは、マネージメントサーバ2−8が無線携帯端末2−2がどのRAWに属しているか検索してRNC2−10にメールの到着を通知し、基地局2−11が無線携帯端末2−2に対してメールサーバ2−15に届いたメールの情報を通知する。そして、通知を受けた無線携帯端末2−2がメールサーバ2−15にアクセスして、POP(Post Office Protocol)により、スプールされたデータをダウンロードするようにしてもよい。
【0044】
メールサーバ2−15より受信した電子メールデータは、図3のようなメッセージ形式となる。同図中、
Message−Id: はメッセージ固有のID(識別番号)、
X−Sender: は送信者のメールアドレス
From:taro@ganon.co.jpは送信者アドレス、
To:hanako@xxxx.ne.jpは宛先アドレス、
Subjectはユーザが定義したメールのタイトル、
Mime−Version: 1.0はMIMEのバージョンが1.0であることを宣言したものである。また、X−Mailer: はメールアプリケーション名とそのバージョンを示すものである。
【0045】
続くContent−Typeはデータの属性を示すものであり、例えばContent−Type: text/plainはテキストデータを示し、このあとのデータ属性がテキストであることを示している。このContent−Typeにはこの他、例えば以下の種類がある。
【0046】
Content−Type: text/richtextはリッチテキストで書かれたテキストデータ、Content−Type: audio/basicは8bit μ法則でコード化された音声データ、Content−Type: video/mpegはMPEG1形式の動画データ、Content−Type: image/tiffはTIFF形式のイメージデータであることを示す。
【0047】
次に、電子メールを受信した無線携帯端末2−2およびこの無線携帯端末2−2に接続されうるマルチファンクション端末装置10の動作について、図4〜7のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
図4は、電子メールを受信した無線携帯端末2−2の動作を示すフローチャートである。
【0049】
ステップA−1でメール(メッセージ)を受信した後、ユーザ設定の状態に基づき、メールの内容を無線携帯端末2−2においてデコードするか否かを判断する(ステップA−2)。メールの内容を無線携帯端末2−2においてデコードしない場合には、後述するステップA−11に進む。一方、メールの内容を無線携帯端末2−2においてデコードする場合、受信したメールメッセージからContent−Typeを取得する(ステップA−3)。そして、取得したそのContent−TypeがTIFF形式であるか否かを判断する(ステップA−4)。Content−TypeがTIFF形式でない場合にはステップA−6に進むが、Content−TypeがTIFF形式である場合には、TIFFヘッダからどのようなエンコードにより生成されたデータかが判断できるので、ステップA−5に進み、TIFFヘッダを解析する。
【0050】
TIFFヘッダにあるタグにはデータの並び方をはじめ、主走査(X軸方向)、副走査(Y軸方向)それぞれの画素数による画像サイズ情報、圧縮情報、解像度、ビットマップの形式、RGBのデータ並びの順序、スキャナのメーカー名・型名コード、画像あたりのサンプル数(カラー)などの情報が含まれている。ステップA−6では、このタグから取得した情報と無線携帯端末2−2のサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、無線携帯端末2−2においてサポート可能か否か(すなわち、デコードが可能か否か)を判断する。また、Content−TypeがTIFF形式でない場合には、画像データのヘッダから確認されるフォーマット情報とサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、無線携帯端末2−2においてサポート可能か否かを判断する。
【0051】
無線携帯端末2−2でサポート不可と判断された場合にはそのままステップA−11に進む。一方、無線携帯端末2−2でサポートできると判断された場合にはステップA−7に進み、Content−Typeならびにタグ情報に基づいてデコード後のデータが有効かどうかを判断する。判断の条件としては例えば次のようなものがある。
【0052】
・無線携帯端末2−2のメモリで処理可能なデータサイズであるか。
・表示部で表示するのに適当な画素数および色空間であるか。
・無線携帯端末2−2での処理を期待していないデータ、たとえばプリントアウトを前提としたDPOF(Digital Print Order Format)と呼ばれる印刷フォーマットデータやprnファイルであるか、等。
【0053】
以上のような判断条件をいずれも満たさない場合にはステップA−11に進む。他方、以上のような判断条件のいずれかを満たす場合にはステップA−8に進み、無線携帯端末2−2でデコードを実行し、表示などの所定の処理を行う(ステップA−9)。
【0054】
続いてステップA−11で、マルチファンクション端末(DOCK)2−1で処理を行うかどうかを次のように判断する。
【0055】
まず、ステップA−6において無線携帯端末2−2でサポート不可と判断された場合で、なおかつ、マルチファンクション端末装置10で処理をしない設定になっている場合は、ステップA−12に進み、データを破棄し、ステップA−13で、処理できないデータを受信し破棄した旨を通知し、処理を終了する。
【0056】
一方、ステップA−6において無線携帯端末2−2でサポート不可と判断されたがマルチファンクション端末装置10において処理をする設定になっている場合、あるいは、ステップA−7において無線携帯端末2−2でのデコード後のデータが有効でないと判断された場合は、ステップA−14に進み、無線携帯端末2−2のI/Fレジスタにデータ有りのビット(DLRQ bit)を立て、その後、ステップA−15で、I/F部にマルチファンクション端末装置10が接続されているか否かを判断する。
【0057】
I/F部にマルチファンクション端末装置10が接続されている場合には、ステップA−18に進み、リクエスト信号をイネーブルにする。
【0058】
I/F部にマルチファンクション端末装置10が接続されていない場合には、無線携帯端末2−2で解析した結果の情報を記憶する。具体的には、ステップA−16で、メールメッセージのうちMIME形式ヘッダ部分のみを抽出してステップA−17でメモリ部に保存する一方、その他の部分についてはステップA−12と同様に消去する。この消去により携帯端末の記憶領域を確保でき、その後の通信で記憶領域を最適に使用できる。
【0059】
図5は、無線携帯端末2−2が接続されたときのマルチファンクション端末装置10の動作を示すフローチャートである。
【0060】
ステップB−1では、I/F部1−15(図1を参照)に無線携帯端末2−2が接続されたことを確認する。I/F部1−15が充電機能を備えている場合には、充電回路の電圧監視回路を用いて無線携帯端末2−2が接続されたことを判定し、PCMCIA経由で無線携帯端末2−2との交信を開始することができる。
【0061】
まず、無線携帯端末2−2の電話番号、SIM(Subscriber Identify module)のPIN(Personal Identy Number)情報などから以後のフローの処理を実行してよいかの相互認証を行う(ステップB−2)。次に、無線携帯端末2−2のステータスレジスタを確認し(ステップB−3)、図4のステップA−14において設定されるDLRQ bitが立っているか否かを調べることでステップB−5以下の処理を行うかどうかを判断する(ステップB−4)。なお、無線携帯端末2−2が接続されたままの状態の場合には、上記のステップA−18で無線携帯端末2−2より出されるリクエスト信号をトリガとして無線携帯端末2−2のステータスレジスタを確認するようにする。
【0062】
ステップB−5では、無線携帯端末2−2の解析結果を利用するかどうかを判断する。
【0063】
利用しない場合にはステップB−6に進み、無線携帯端末2−2を起動し、メールサーバ2−15から該当するメールデータを受信する。この場合、無線端末2−2でいったんデータを受信した後にマルチファンクション端末で受信してもよいし、無線端末を通じて直接マルチファンクション端末で受信してもよい。
【0064】
ダウンロードしたデータは図3と同じ形式であり、Mime−Versionフィールドにおいて、MIMEのバージョンを確認できる。Message−Id、X−Mailer、Date、To、From、Subjectなどの各情報を取得した後、Content−Typeフィールドからファイル属性を調べる(ステップB−7)。図示の例では、
Content−Type: multipart/mixed;boundary=”boundary_taro”
と記述され、メッセージボディが複数のブロックから構成され(multipart)、”boundary_taro”という文字列の境界で区切られた複数のブロックを有し、各ブロックはそれぞれ独立していることがわかる。そして、図示のとおり、第1のブロックは、Content−Type:text/plainとして、その内容はプレーンなテキストであることが示されている。また、第2のブロックは、Content−Type:image/tiffとして、その内容はTIFF形式の画像データであることがわかる。さらに、第3のブロックは、Content−Type:audio/basicとして、その内容は8bitμ法則でコード化された音声データであることがわかる。
【0065】
ここでは、第2のブロックに格納されているTIFFフォーマットされたBMPファイルを例に説明する。TIFFはひとつのタグ(TAG)と複数のディレクトリから構成されている。ヘッダは先頭のディレクトリをポインタで示し、各ディレクトリは次のディレクトリをポインタで指し示し最終ポインタとして0が格納されている。
【0066】
以下にTIFFに含まれる情報の一例をあげる。
【0067】
image widthTAG(ID:0FF)とimage lengthTAG(ID:101)の大きさ(ピクセル数)から、画像データの大きさを判断できる。sample per bitTAG(ID:115)とbit persampleTAG(ID:102)より、モノクロデータであるか、何ビット幅のカラーデータであるかを判断できる。また、データが圧縮されているかどうかはcompressionTAG(ID:103)を調べることにより判断でき、データ圧縮の方式はcompressionTAG(ID:259)を調べることにより判断できる。画像データの場所はstrip offsetTAG(ID:111)に格納されているファイル内のオフセットを参照する。
【0068】
以上のように解析した情報をマルチファンクション端末装置10のサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、デコード可能かどうかを判断する(ステップB−8)。
【0069】
デコード可能な場合、この解析情報をもとにboundary_taroで区切られたブロック毎にデコードを行う(ステップB−9)。multipart/mixedの場合には、それぞれのContent−Typeがデコード可能か否かを個別に判断する。そして、マルチファンクション端末装置10で処理可能なものはboundary=”boundary_taro”で区切られたブロックを切り出す。
【0070】
上記のステップB−5で、無線携帯端末2−2の解析結果を利用する場合には、ステップB−10に進み、無線携帯端末2−2の解析結果にContent−Typeの情報が含まれているかどうかを判断する。解析結果にContent−Typeの情報が含まれていない場合にはステップB−6に進む。一方、解析結果にContent−Typeの情報が含まれていた場合にはステップB−11に進み、ステップB−7と同様にContent−Typeからファイル属性を解析する。さらに、ステップB−12で、ステップB8と同様に、解析した情報をマルチファンクション端末装置10のサポートフォーマット一覧テーブルと比較し、デコード可能かどうかを判断する。そして、ステップB−13で、無線携帯端末2−2を起動し、メールサーバ2−15から、該当するメールデータのうちデコード可能と判断されたブロックをダウンロードした後、ステップB−9に進む。
【0071】
ステップB−8またはステップB−12において、デコード不可と判断された場合は、マルチファンクション端末装置10に受信データに対応するデコード用のドライバプログラムがないと判断して、図7に示すフローDへ進む。
【0072】
まず、ステップD−1で、デコード用のドライバプログラムをドライバサーバ2−18からダウンロードして更新するかどうかを判断する。更新するかどうかは、例えば、現在インストールされているドライバプログラムの作成日時から所定期間を経過しているか否かで判断する。更新しない場合にはステップD−5に進む。
【0073】
ドライバプログラムをダウンロードするためには無線携帯端末2−2を用いて発呼する必要があるため、ステップB−2で行った相互認証の結果を用いるようにしてもよい。
【0074】
ドライバプログラムをダウンロードする場合、まずサービスデータベース2−20に問い合わせを行い、必要なドライバプログラムが保管してあるドライバサーバ2−18のIPアドレスを取得し、IP網2−16経由でドライバサーバ2−18にアクセスする(ステップD−2)。
【0075】
ステップD−3で、デコードに必要なドライバプログラムがあるか否かを判断し、ある場合にはそのプログラムをダウンロードする(ステップD−4)。デコードに必要なドライバソフトがなかった場合は、デコードできなかった旨を表示部1−6に表示し、ユーザに告知する(ステップD−5)。
【0076】
この処理はあらかじめ決められた時間毎にドライバプログラムがアップグレードされていないか確認し、必要に応じてダウンロードするようにしてもよい。
【0077】
図6は、図5のステップB−9においてデコードされたデータのマルチファンクション端末の処理を示すフローチャートである。
【0078】
まず、ステップC−1で、マルチファンクション端末装置10にダウンロードされたデータがプリント用のファイルであるか否かを、例えば画像の解像度に基づいて判断する。例えば、画像の解像度が所定値よりも大きい場合には、表示部1−6で表示するにはサイズが大きすぎて不適当であるため表示部に表示させるのではなくプリントしたほうがよいので、この画像はプリント用のファイルであると判断する。ここで、ダウンロードされたデータがプリント用のファイルでなかった場合には、ステップC−2に進み、デコードしたデータの内容をユーザに知らせたり次の処理を選択させる目的で、デコードしたデータを表示用ドライバプログラムを用いて表示部1−6に表示する。その後、ステップC−3に進む。一方、ダウンロードされたデータがプリント用のファイルであった場合には、そのままステップC−3に進む。
【0079】
ステップC−3はプリンタ部1−12へデータを転送し印字(print out)するか否かを判断するブロックであり、ステップC−1でプリントファイルと判断された場合、および、ステップC−2で選択的に印字を選択された場合、にステップC−4に進み、そうでなければステップC−7に進むことになる。
【0080】
ステップC−4では、操作部1−5よりプリントアウトする画像を選択、編集し、プリントアウトの設定を行う。そして、ステップC−5で内蔵のプリンタドライバを用いプリントデータが作成され、ステップC−6で、プリンタ部1−12にプリントデータが転送されてプリントアウトされる。
【0081】
次に、図5に示したフローに従いマルチファンクション端末装置10でデコードしたデータを無線携帯端末2−2に送信すべきかどうかを、例えばユーザ設定の内容(デコード後のデータを無線携帯端末2−2に送信する/しない)に基づいて判断する(ステップC−7)。無線携帯端末2−2に送信すべきと判断された場合にはステップC−8に進み、ステップC−8デコード後のデータを無線携帯端末2−2に転送した後、ステップC−9に進む。ステップC−7で無線携帯端末2−2に送信しないと判断された場合にはそのままステップC−9に進む。このため、無線携帯端末2−2は転送されてきたデコード後のデータの内容を表示し、および/または、記憶することが可能になる。
【0082】
ステップC−9では、マルチファンクション端末装置10にダウンロードされたデータを記録部1−9に保存するかどうか判断する。ここで、保存の必要がない場合にはステップC−10に進み、データを消去する。保存の必要がある場合にはステップC−11に進み、データを所定の記録媒体に保存する。なお、ここではダウンロードしたデータをデコードできたか否かにかかわりなく保存するようにしてもよい。
【0083】
また、デコードしたデータで保存するとデータサイズが大きくなり、格納に不利な場合はデコード前のデータで保存し、必要に応じてデコードするようにするとよいであろう。
【0084】
また、受信したメール固有のMessage−IDを保存データまたは保存データのインデックスに付加することにより、無線携帯端末2−2からデータを消去した場合もメールの受信順にデータをソートすることが可能になる。
【0085】
また、カラー画像ファイルを無線携帯端末2−2が受信したとき、無線携帯端末2−2で表示可能なモノクロデータにデコード・表示し、受信したデータを保存するようにしてもよい。この場合、マルチファンクション端末装置10に接続されたときには、受信データをデコードしカラーで表示する。
【0086】
以上の実施形態によれば、無線携帯端末2−2が自身ではデコードできないデータを受信した場合、マルチファンクション端末装置10が代わってそのデータをデコードする。さらに、デコードされたデータは無線携帯端末2−2に転送される。これにより、無線情報端末2−2は、自身でデコードできなかったデータの内容を表示し保持することが可能になる。
【0087】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0088】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図4および/または図5〜7に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0089】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0090】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0091】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD等)、光磁気ディスク、磁気テープ、メモリカード等がある。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、インターネットを介して本発明のプログラムをファイル転送によって取得する態様も含まれる。
【0093】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介して暗号化を解く鍵情報を取得させ、その鍵情報を使用することで暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0094】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0095】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、通信端末自身がデコードできないデータを受信した場合でも、別の装置の支援を受けてそのデータをデコードし、通信端末においてメッセージの内容を確認することのできる通信システム、通信端末およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるマルチファンクション端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る通信システムを示す図である。
【図3】実施形態における電子メールデータの内容の一例を示す図である。
【図4】電子メールを受信した無線携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図5】無線携帯端末が接続されたときのマルチファンクション端末の動作を示すフローチャートである。
【図6】実施形態におけるデータのデコード後のマルチファンクション端末の処理を示すフローチャートである。
【図7】対象データのデコードが不可と判断されたときのマルチファンクション端末の処理を示すフローチャートである。
【図8】実施形態に係る無線携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
Claims (7)
- ネットワークを介してメッセージを送受可能な通信端末と、その通信端末と接続可能なデータ処理装置とを含む通信システムであって、
前記通信端末は、
受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれているときは、そのデータを当該通信端末内のメモリに記憶する代わりに、前記データ処理装置にそのデータをデコードするよう指示する指示手段と、
を備え、
前記データ処理装置が、
前記指示手段の指示に応じて、前記データを取得する取得手段と、
取得した前記データをデコードするデコード手段と、
前記デコード手段によりデコードしたデータを前記通信端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。 - 前記通信端末は、更に、
前記メッセージの受信時に前記データ処理装置との通信が確立していなかったときは、前記受信したメッセージの所定のフィールド情報のみを前記メモリに記憶するよう制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記取得手段は、前記通信端末との通信が確立したときに、前記制御手段によって前記メモリに記憶された前記フィールド情報に基づいて前記データを取得することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
- ネットワークを介してメッセージを送受可能な通信端末に接続されたデータ処理装置であって、
前記通信端末が受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれていること示す指示信号を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記指示信号を検出したときに、前記データを取得する取得手段と、
取得した前記データをデコードするデコード手段と、
前記デコード手段によりデコードしたデータを前記通信端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記取得手段は、前記通信端末との通信が確立したときに、前記通信端末に記憶されている受信データの前記フィールド情報に基づいて前記データを取得することを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
- ネットワークを介してメッセージを送受可能な通信端末に接続されたデータ処理装置の制御方法であって、
前記通信端末が受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれていること示す指示信号を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで前記指示信号を検出したときに、前記データを取得する取得ステップと、
取得した前記データをデコードするデコードステップと、
前記デコードステップでデコードしたデータを前記通信端末に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - ネットワークを介してメッセージを送受可能な通信端末に接続されたデータ処理装置を制御するためのプログラムあって、
前記通信端末が受信したメッセージに当該通信端末でデコードできない属性のデータが含まれていること示す指示信号を検出する検出ステップ、
前記検出ステップで前記指示信号を検出したときに、前記データを取得する取得ステップ、
取得した前記データをデコードするデコードステップ、
前記デコードステップでデコードしたデータを前記通信端末に送信する送信ステップ
を実行させるプログラム。
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---|---|---|---|
JP2002201146A JP2004046411A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 通信システム、データ処理装置およびその制御方法 |
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Family Applications (1)
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JP2002201146A Withdrawn JP2004046411A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 通信システム、データ処理装置およびその制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006039639A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Ricoh Co Ltd | 情報処理端末利用装置、アプリケーション搭載方法、アプリケーション搭載プログラム及びアプリケーション搭載プログラムが記憶された記憶媒体 |
JP2011525061A (ja) * | 2008-05-05 | 2011-09-08 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | 保存済みまたは新着メッセージの検証 |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201146A patent/JP2004046411A/ja not_active Withdrawn
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US8498416B2 (en) | 2008-05-05 | 2013-07-30 | Qualcomm Incorporated | Validation of stored or incoming messages |
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