JP2004045632A - 光コネクタ用径変換割スリーブおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】異径のフェルールを大径のスリーブ部と小径のスリーブ部に、所定の引抜き力、挿入力によって装着可能とし、信頼性の高い光コネクタ用径変換割スリーブを提供する。
【解決手段】同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bとが、大径のスリーブ部20aから小径のスリーブ部20cへ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部20cを介して一体に連結され、軸線方向に、大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bと接続部20cとの全長にわたって連通するスリット22が設けられた光コネクタ用径変換割スリーブ20において、前記大径のスリーブ部20aおよび小径のスリーブ部20bの少なくとも一方に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリット22と交差する配置に交差スリット24が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bとが、大径のスリーブ部20aから小径のスリーブ部20cへ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部20cを介して一体に連結され、軸線方向に、大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bと接続部20cとの全長にわたって連通するスリット22が設けられた光コネクタ用径変換割スリーブ20において、前記大径のスリーブ部20aおよび小径のスリーブ部20bの少なくとも一方に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリット22と交差する配置に交差スリット24が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光コネクタ部品の接続に使用される径変換割スリーブおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの接続に際してはコアの光軸を精度よく一致させて接続する必要があり、細い円柱状に形成したフェルールの中心線位置に光ファイバを通し、プラグに内挿して装着された割スリーブにフェルールを挿入し、フェルールの端部を当接させることによって接続する方法がなされている。
図10は、フェルールと割スリーブとによって光ファイバを接続する概略構成を示す。同図で10が割スリーブであり、12、16が光ファイバ、14、18がそれぞれの光ファイバを挿通したフェルールである。なお、割スリーブはフェルールを保持する一定のバネ性を得るため、スリーブの全長にわたってスリットが設けられている。
【0003】
光ファイバを接続する場合、同径のフェルールを使用して接続する場合ももちろんあるが、図10に示す割スリーブ10は、SC型とMU型という異径のフェルールを用いて光ファイバを接続する径変換型の割スリーブである。SC型のフェルール14は外径寸法が2.5mmであり、MU型のフェルールは外径寸法が1.25mmである。従来はSC型が主流であったが、最近は高密度実装を可能にするため、小径のMU型に移行しつつある。
【0004】
割スリーブ10はフェルール14、18を挿入した際に、光ファイバ12、16の光軸を一致するようにガイドするためのもので、10μm程度のきわめて小径に形成されたコアを位置合わせするため、ミクロン単位の加工精度が求められる。また、割スリーブには、フェルールを抜き差しして保持するため、一定のバネ性が求められる。このため、従来はリン青銅や、ステンレスといった金属や加工精度の高いジルコニアセラミックスなどが使用されており、最近は樹脂からなるものも提供されるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、割スリーブはフェルールが一定の保持力によって装着されるよう、SC型のフェルールについては、引抜き力が2.0〜5.5N、挿入力が7.8〜11.8N、MU型のフェルールについては、引抜き力が1.0〜2.5N、挿入力が5.5〜6.5Nといった規格が定められている。
しかしながら、図10に示すような異径のフェルールを装着する割スリーブ10では、SC型のフェルール14を装着するスリーブ部10aと、MU型のフェルール18を装着するスリーブ部10bとが一体的に連結して形成されることから、各々のスリーブ10a、10bにフェルール14、18を装着した際に、スリーブ部10a、10bの保持力(弾性)が相互に作用し合って、各々のスリーブ部10a、10bで所要の保持力が得られないという問題が生じる。
【0006】
スリーブ部10a、10bが一定の保持力(弾性)を有するよう、従来の割スリーブ10では、大径のスリーブ部10aと小径のスリーブ部10bとで肉厚を変えるといったこともなされているのであるが、大径側のスリーブ部10aにフェルール14を装着するとその際のスリーブ10aの弾性変形が、他方の小径側のスリーブ部10bの保持力に作用して所要の保持力が得られないという問題が生じ、逆に、小径側のスリーブ部10bが所要の保持力を得るように設定すると、大径側のスリーブ10aの弾性が所定値を上回ってフェルール14の抜き差し操作がし難くなる。
【0007】
また、割スリーブをジルコニア等のセラミックによって製作する場合は、セラミック粉末を粉末成形し、焼成等の工程を経て製品とするが、図10に示すような、異径のスリーブ部を連結した径変換型の割スリーブを粉末成形すると、圧粉体の状態でスリーブ部の内孔部の内面が歪んでしまい、所定形状の製品に仕上げることが困難であるという課題があった。
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、異径のフェルールを所要の引抜き力、挿入力によって確実に装着することができ、また、光ファイバ同士を精度良く光学的基準面で当接させて保持することにより、光ファイバの接続部での光挿入損失を抑えることができ、ジルコニアセラミック等のセラミックを用いて製作する場合も一体型として容易にかつ確実に製造することができる光コネクタ用径変換割スリーブおよびその製造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部と小径のスリーブ部とが、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部を介して一体に連結され、軸線方向に、大径のスリーブ部と小径のスリーブ部と接続部との全長にわたって連通するスリットが設けられた光コネクタ用径変換割スリーブにおいて、前記大径のスリーブ部および小径のスリーブ部の少なくとも一方に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリットと交差する配置に交差スリットが設けられていることを特徴とする。
また、前記交差スリットは、接続部と大径のスリーブ部あるいは小径のスリーブ部との境界位置近傍に設けられていることが好ましい。
【0009】
また、同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部と小径のスリーブ部とが、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部を介して一体に連結され、軸線方向に、大径のスリーブ部と小径のスリーブ部と接続部との全長にわたって連通するスリットが設けられた光コネクタ用径変換割スリーブにおいて、前記接続部に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリットと交差する配置に交差スリットが設けられていることを特徴とする。
また、前記光コネクタ用径変換割スリーブの本体が、ジルコニアセラミックからなることを特徴とする。
また、前記交差スリットの深さ寸法が、当該交差スリットが設けられている部位の外径寸法の1/3〜1/2に設定されていることを特徴とする。
【0010】
また、成形ゴム型の内部に、同一軸線上に直列に配置される大径のスリーブ部と小径のスリーブ部の内孔部と、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成される接続部の内孔部とを成形するためのコアを配置し、成形型内にセラミックの粉末を充填し、成形ゴム型に静水圧を加えて圧粉体を形成し、圧粉体を焼成して、外形加工、穴加工、割加工等の所要の加工を施して形成する光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法において、前記成形型にコアを配置する際に、前記小径のスリーブ部の内孔部を成形するコアの先端部を、前記成形型のコアの先端側を封止する蓋部の内面から離間して配置し、成形型内にセラミックの粉末を充填して圧粉体を成形することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光コネクタ用径変換割スリーブ20の第1の実施形態を示す斜視図である。同図で20aはSC型のフェルール14を装着する大径のスリーブ部であり、20bはMU型のフェルール18を装着する小径に形成したスリーブ部である。20cは割スリーブ20の軸線方向の中間位置に設けられた、大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bとを連結する接続部である。スリーブ部20a、20bはともに円筒状に形成され、接続部20cはスリーブ部20aからスリーブ部20bに向けて徐々に縮径するテーパ状に形成される。なお、実施形態の割スリーブ20はスリーブ部20aの外径寸法が3.2mm、内径寸法が2.5mm、スリーブ部20bの外径寸法が1.6mm、内径寸法が1.25mm、接続部20cの軸線方向の長さが0.4mmである。
【0012】
22は、接続部20cの部分を含めて割スリーブ20の軸線方向に全長にわたって同一幅で形成したスリットである。
本実施形態の割スリーブ20において特徴的な構成は、大径のスリーブ部20aの側周面に、割スリーブ20のスリット22と交差する配置に交差スリット24を設けた点にある。交差スリット24は、大径のスリーブ部20aに装着される大径のフェルールの端面と小径のスリーブ部20bに装着される小径のフェルールの端面とが当接する光学的基準面と同一位置にあるか、接続部20c側に寄った位置に設けるのがよい。
【0013】
図2に、割スリーブ20に、SC型のフェルール14とMU型のフェルール18を装着する組み立て斜視図を示す。
交差スリット24は、主として、大径のスリーブ部20aにフェルール14を装着した際に生じるスリーブ部20aの弾性変形が他方のスリーブ部20bに影響を及ぼすことを緩和する作用を有し、これによって小径のスリーブ部20bにおいて所定の保持力によってフェルール18が装着されるようにする作用を有する。交差スリット24の幅寸法および深さは適宜設定すればよいが、図3に示すように、交差スリット24の深さをHとすると、交差スリットの深さ寸法Hはスリーブ部20aの外径寸法Lの1/3〜1/2程度に設定すればよい。なお、本実施形態では交差スリットのスリット幅を0.3mmとした。
【0014】
図4は、割スリーブ20の第2の実施形態を示す。この実施形態の割スリーブ20は大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bの各々に、スリット22に交差する配置で軸線に垂直な方向に交差スリット24、26を設けたことを特徴とする。この場合も、交差スリット24、26は、接続部20cとスリーブ部20a、20bとの境界近傍に設ける。交差スリット24、26をスリーブ部20a、20bと接続部20cとの境界近傍に設けることで、各々のスリーブ部20a、20bでは個々にあらかじめ設定した保持力によってフェルール14、18を保持することができ、他方のスリーブ部20b、20aへ弾性変形による作用が及ぶことを緩和することができる。
小径のスリーブ部20bに設ける交差スリット26の深さ寸法も、小径スリーブ部20bの外形寸法の1/3〜1/2程度に設定すればよい。
【0015】
図5は、割スリーブ20の第3の実施形態を示す。この実施形態の割スリーブ20はスリーブ部20aとスリーブ部20bとの中間に設けられている接続部20cに交差スリット28を設けた例である。
第1、第2の実施形態において、割スリーブ20に設けた交差スリット24、26は、各々のスリーブ部20a、20bで生じた弾性変形が他方のスリーブ部20b、20aに作用しないよう応力を分断する作用を有している。したがって、交差スリットを形成する位置はスリーブ部20a、20bのどちらか一方でもよい。ただし、単一の交差スリットを設ける場合は、大径のスリーブ部20aに交差スリットを設けて、スリーブ部20aから小径のスリーブ部20bへの影響を抑える方が効果的である。また、スリーブ部20a、20bの各々に交差スリット24、26を設けた場合は、単一の交差スリットを設けた場合よりもスリーブ部20a、20bの弾性変形が他のスリーブ部20b、20aに及ぼす影響を抑えることができる。本実施形態の接続部20cに交差スリット28を設ける方法は、接続部20cがスリーブ部20a、20bを分断する位置にあることから、スリーブ部20a、20bで生じた弾性変形を他方に伝達しないようにする方法として有効である。図6に第3の実施形態での割スリーブ20の側面図を示す。図示例は、交差スリット28の深さ寸法を接続部20cでの外形寸法の1/2にした例である。
【0016】
上述した各実施形態で説明した交差スリットを設けた割スリーブ20の構成は、割スリーブの材質が金属、セラミック、樹脂等に関わらず適用可能である。
本実施形態の割スリーブ20はジルコニアを用いて製作している。ジルコニアは変形が生じにくく、高精度の加工が可能であるという利点がある。
図7に、ジルコニアを用いて割スリーブ20を製造する製造工程を示す。図8は本実施形態での成形方法、図9は比較例として従来の成形方法を示す。本実施形態の製造工程でもっとも特徴的な工程は、ステップS1の成形工程である。成形工程S1では、成形ゴム型30の内部に、割スリーブ20の内孔部と同一の外形形状に形成したコア32を配置し、成形ゴム型30にジルコニアの粉末34を充填し、成形ゴム型30に静水圧を加えることによって成形する。36が底板、38が蓋である。
【0017】
図8(b)、図9(b)に、成形ゴム型30に静水圧を加えて成形した圧粉体40の断面図を示す。図9(b)に示すように、従来の成形方法では、圧粉体40の大径内孔部40aと小径内孔部40bの内面が湾曲した形状となってしまうのに対して、本実施形態の成形方法による場合は、図8(b)に示すように、大径内孔部40aと小径内孔部40bの内面が湾曲せず真っ直ぐな内面に成形される。
図8(a)と図9(a)に示す成形型の相違は、図9(a)に示す成形型では、コア32を底板36と蓋38との間に掛け渡して設置するのに対して、図8(a)に示す成形型では、コア32の先端部32aの端面を蓋38の内面から離間させた配置とした点にある。このように、コア32の先端部を蓋38の内面から離間させると、図8(b)に示すように、圧粉体40は小径内孔部40bの端面が開口せずに成形されるが、大径内孔部40aと小径内孔部40bを真っ直ぐな内面形状に形成することができる。
【0018】
ステップS2は、上述した方法によって成形した圧粉体40を加熱炉内で加熱して焼成する工程である。本実施形態では、1400℃まで昇温させ、その温度で2時間保持して焼成した。
ステップS3は、焼成体の外周面を研削して割スリーブ20の所定の外形形状、外径寸法に加工する工程である。
ステップS4は、焼成体の内孔部を研削加工して、割スリーブ20の内孔部を所定の挿通孔の内径寸法に仕上げる工程である。
ステップS5は、割スリーブ20のスリーブ部20aとスリーブ部20bを所定の長さ寸法に仕上げる工程である。
【0019】
ステップS6は、割スリーブ20の全長にわたってスリット22を形成し、割スリーブ20の軸線に垂直方向に交差スリット24、26、28を形成する工程である。
ステップS7は、ブラシ加工により割スリーブ20の内面、外面のばりを除去し、面取りして製品として仕上げる工程である。
こうして、図1、4、5に示す割スリーブ20を得ることができる。
【0020】
本実施形態の割スリーブの製造方法は、大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bとこれらの接続部20cとが1回の粉末成形工程で形成できること、大径内孔部40aおよび小径内孔部40bを精度よく成形することができ、外径加工や穴加工等の加工を精度よく行うことができて、効率的にかつ歩留まりよく割スリーブを製造することができる点できわめて有効である。
【0021】
なお、本実施形態では、交差スリット24、26、28を設けた光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法について説明したが、上述したステップS1において圧粉体を成形する方法は、交差スリット24、26、28を設けない形態の光コネクタ用径変換割スリーブを製造する場合にもまったく同様に適用することができる。圧粉体に対して外形加工を施したり、穴加工を施したり、スリットを形成したりする加工は、後加工として任意に選択できるからである。
【0022】
【発明の効果】
本発明に係る光コネクタ用径変換割スリーブは、上述したように、交差スリットを設けたことによって、フェルールを大径のスリーブ部と小径のスリーブ部に、所定の引抜き力、挿入力によって装着することができ、また、光ファイバ同士を精度良く光学的基準面で当接させて保持することにより、光ファイバの接続部での光挿入損失を抑えることができて信頼性の高い光コネクタ用径変換割スリーブとして提供することができる。また、交差スリットを設けるという簡易な構成によることから、容易に光コネクタ用径変換割スリーブを製造することができる。また、本発明に係る光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法によれば、セラミック粉末を用いた粉末成形によって容易に光コネクタ用径変換割スリーブを製造することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光コネクタ用径変換割スリーブの第1の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】割スリーブとフェルールとの組み立て斜視図である。
【図3】交差スリットの深さ寸法を示す説明図である。
【図4】光コネクタ用径変換割スリーブの第2の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図5】光コネクタ用径変換割スリーブの第3の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図6】光コネクタ用径変換割スリーブの第3の実施形態の構成を示す側面図である。
【図7】光コネクタ用径変換割スリーブの製造工程を示すフロー図である。
【図8】光コネクタ用径変換割スリーブの製造に使用する成形型と圧粉体の構成を示す説明図である。
【図9】光コネクタ用径変換割スリーブの製造に使用する従来の成形型と圧粉体の構成を示す説明図である。
【図10】割スリーブにフェルールを装着して光ファイバを接続する構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 割スリーブ
12、16 光ファイバ
14、18 フェルール
20 割スリーブ
20a、20b スリーブ部
20c 接続部
22 スリット
24、26、28 交差スリット
30 成形ゴム型
32 コア
34 セラミック粉末
36 底板
38 蓋
40 圧粉体
40a 大径内孔部
40b 小径内孔部
【発明の属する技術分野】
本発明は光コネクタ部品の接続に使用される径変換割スリーブおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの接続に際してはコアの光軸を精度よく一致させて接続する必要があり、細い円柱状に形成したフェルールの中心線位置に光ファイバを通し、プラグに内挿して装着された割スリーブにフェルールを挿入し、フェルールの端部を当接させることによって接続する方法がなされている。
図10は、フェルールと割スリーブとによって光ファイバを接続する概略構成を示す。同図で10が割スリーブであり、12、16が光ファイバ、14、18がそれぞれの光ファイバを挿通したフェルールである。なお、割スリーブはフェルールを保持する一定のバネ性を得るため、スリーブの全長にわたってスリットが設けられている。
【0003】
光ファイバを接続する場合、同径のフェルールを使用して接続する場合ももちろんあるが、図10に示す割スリーブ10は、SC型とMU型という異径のフェルールを用いて光ファイバを接続する径変換型の割スリーブである。SC型のフェルール14は外径寸法が2.5mmであり、MU型のフェルールは外径寸法が1.25mmである。従来はSC型が主流であったが、最近は高密度実装を可能にするため、小径のMU型に移行しつつある。
【0004】
割スリーブ10はフェルール14、18を挿入した際に、光ファイバ12、16の光軸を一致するようにガイドするためのもので、10μm程度のきわめて小径に形成されたコアを位置合わせするため、ミクロン単位の加工精度が求められる。また、割スリーブには、フェルールを抜き差しして保持するため、一定のバネ性が求められる。このため、従来はリン青銅や、ステンレスといった金属や加工精度の高いジルコニアセラミックスなどが使用されており、最近は樹脂からなるものも提供されるようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、割スリーブはフェルールが一定の保持力によって装着されるよう、SC型のフェルールについては、引抜き力が2.0〜5.5N、挿入力が7.8〜11.8N、MU型のフェルールについては、引抜き力が1.0〜2.5N、挿入力が5.5〜6.5Nといった規格が定められている。
しかしながら、図10に示すような異径のフェルールを装着する割スリーブ10では、SC型のフェルール14を装着するスリーブ部10aと、MU型のフェルール18を装着するスリーブ部10bとが一体的に連結して形成されることから、各々のスリーブ10a、10bにフェルール14、18を装着した際に、スリーブ部10a、10bの保持力(弾性)が相互に作用し合って、各々のスリーブ部10a、10bで所要の保持力が得られないという問題が生じる。
【0006】
スリーブ部10a、10bが一定の保持力(弾性)を有するよう、従来の割スリーブ10では、大径のスリーブ部10aと小径のスリーブ部10bとで肉厚を変えるといったこともなされているのであるが、大径側のスリーブ部10aにフェルール14を装着するとその際のスリーブ10aの弾性変形が、他方の小径側のスリーブ部10bの保持力に作用して所要の保持力が得られないという問題が生じ、逆に、小径側のスリーブ部10bが所要の保持力を得るように設定すると、大径側のスリーブ10aの弾性が所定値を上回ってフェルール14の抜き差し操作がし難くなる。
【0007】
また、割スリーブをジルコニア等のセラミックによって製作する場合は、セラミック粉末を粉末成形し、焼成等の工程を経て製品とするが、図10に示すような、異径のスリーブ部を連結した径変換型の割スリーブを粉末成形すると、圧粉体の状態でスリーブ部の内孔部の内面が歪んでしまい、所定形状の製品に仕上げることが困難であるという課題があった。
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、異径のフェルールを所要の引抜き力、挿入力によって確実に装着することができ、また、光ファイバ同士を精度良く光学的基準面で当接させて保持することにより、光ファイバの接続部での光挿入損失を抑えることができ、ジルコニアセラミック等のセラミックを用いて製作する場合も一体型として容易にかつ確実に製造することができる光コネクタ用径変換割スリーブおよびその製造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部と小径のスリーブ部とが、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部を介して一体に連結され、軸線方向に、大径のスリーブ部と小径のスリーブ部と接続部との全長にわたって連通するスリットが設けられた光コネクタ用径変換割スリーブにおいて、前記大径のスリーブ部および小径のスリーブ部の少なくとも一方に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリットと交差する配置に交差スリットが設けられていることを特徴とする。
また、前記交差スリットは、接続部と大径のスリーブ部あるいは小径のスリーブ部との境界位置近傍に設けられていることが好ましい。
【0009】
また、同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部と小径のスリーブ部とが、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部を介して一体に連結され、軸線方向に、大径のスリーブ部と小径のスリーブ部と接続部との全長にわたって連通するスリットが設けられた光コネクタ用径変換割スリーブにおいて、前記接続部に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリットと交差する配置に交差スリットが設けられていることを特徴とする。
また、前記光コネクタ用径変換割スリーブの本体が、ジルコニアセラミックからなることを特徴とする。
また、前記交差スリットの深さ寸法が、当該交差スリットが設けられている部位の外径寸法の1/3〜1/2に設定されていることを特徴とする。
【0010】
また、成形ゴム型の内部に、同一軸線上に直列に配置される大径のスリーブ部と小径のスリーブ部の内孔部と、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成される接続部の内孔部とを成形するためのコアを配置し、成形型内にセラミックの粉末を充填し、成形ゴム型に静水圧を加えて圧粉体を形成し、圧粉体を焼成して、外形加工、穴加工、割加工等の所要の加工を施して形成する光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法において、前記成形型にコアを配置する際に、前記小径のスリーブ部の内孔部を成形するコアの先端部を、前記成形型のコアの先端側を封止する蓋部の内面から離間して配置し、成形型内にセラミックの粉末を充填して圧粉体を成形することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光コネクタ用径変換割スリーブ20の第1の実施形態を示す斜視図である。同図で20aはSC型のフェルール14を装着する大径のスリーブ部であり、20bはMU型のフェルール18を装着する小径に形成したスリーブ部である。20cは割スリーブ20の軸線方向の中間位置に設けられた、大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bとを連結する接続部である。スリーブ部20a、20bはともに円筒状に形成され、接続部20cはスリーブ部20aからスリーブ部20bに向けて徐々に縮径するテーパ状に形成される。なお、実施形態の割スリーブ20はスリーブ部20aの外径寸法が3.2mm、内径寸法が2.5mm、スリーブ部20bの外径寸法が1.6mm、内径寸法が1.25mm、接続部20cの軸線方向の長さが0.4mmである。
【0012】
22は、接続部20cの部分を含めて割スリーブ20の軸線方向に全長にわたって同一幅で形成したスリットである。
本実施形態の割スリーブ20において特徴的な構成は、大径のスリーブ部20aの側周面に、割スリーブ20のスリット22と交差する配置に交差スリット24を設けた点にある。交差スリット24は、大径のスリーブ部20aに装着される大径のフェルールの端面と小径のスリーブ部20bに装着される小径のフェルールの端面とが当接する光学的基準面と同一位置にあるか、接続部20c側に寄った位置に設けるのがよい。
【0013】
図2に、割スリーブ20に、SC型のフェルール14とMU型のフェルール18を装着する組み立て斜視図を示す。
交差スリット24は、主として、大径のスリーブ部20aにフェルール14を装着した際に生じるスリーブ部20aの弾性変形が他方のスリーブ部20bに影響を及ぼすことを緩和する作用を有し、これによって小径のスリーブ部20bにおいて所定の保持力によってフェルール18が装着されるようにする作用を有する。交差スリット24の幅寸法および深さは適宜設定すればよいが、図3に示すように、交差スリット24の深さをHとすると、交差スリットの深さ寸法Hはスリーブ部20aの外径寸法Lの1/3〜1/2程度に設定すればよい。なお、本実施形態では交差スリットのスリット幅を0.3mmとした。
【0014】
図4は、割スリーブ20の第2の実施形態を示す。この実施形態の割スリーブ20は大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bの各々に、スリット22に交差する配置で軸線に垂直な方向に交差スリット24、26を設けたことを特徴とする。この場合も、交差スリット24、26は、接続部20cとスリーブ部20a、20bとの境界近傍に設ける。交差スリット24、26をスリーブ部20a、20bと接続部20cとの境界近傍に設けることで、各々のスリーブ部20a、20bでは個々にあらかじめ設定した保持力によってフェルール14、18を保持することができ、他方のスリーブ部20b、20aへ弾性変形による作用が及ぶことを緩和することができる。
小径のスリーブ部20bに設ける交差スリット26の深さ寸法も、小径スリーブ部20bの外形寸法の1/3〜1/2程度に設定すればよい。
【0015】
図5は、割スリーブ20の第3の実施形態を示す。この実施形態の割スリーブ20はスリーブ部20aとスリーブ部20bとの中間に設けられている接続部20cに交差スリット28を設けた例である。
第1、第2の実施形態において、割スリーブ20に設けた交差スリット24、26は、各々のスリーブ部20a、20bで生じた弾性変形が他方のスリーブ部20b、20aに作用しないよう応力を分断する作用を有している。したがって、交差スリットを形成する位置はスリーブ部20a、20bのどちらか一方でもよい。ただし、単一の交差スリットを設ける場合は、大径のスリーブ部20aに交差スリットを設けて、スリーブ部20aから小径のスリーブ部20bへの影響を抑える方が効果的である。また、スリーブ部20a、20bの各々に交差スリット24、26を設けた場合は、単一の交差スリットを設けた場合よりもスリーブ部20a、20bの弾性変形が他のスリーブ部20b、20aに及ぼす影響を抑えることができる。本実施形態の接続部20cに交差スリット28を設ける方法は、接続部20cがスリーブ部20a、20bを分断する位置にあることから、スリーブ部20a、20bで生じた弾性変形を他方に伝達しないようにする方法として有効である。図6に第3の実施形態での割スリーブ20の側面図を示す。図示例は、交差スリット28の深さ寸法を接続部20cでの外形寸法の1/2にした例である。
【0016】
上述した各実施形態で説明した交差スリットを設けた割スリーブ20の構成は、割スリーブの材質が金属、セラミック、樹脂等に関わらず適用可能である。
本実施形態の割スリーブ20はジルコニアを用いて製作している。ジルコニアは変形が生じにくく、高精度の加工が可能であるという利点がある。
図7に、ジルコニアを用いて割スリーブ20を製造する製造工程を示す。図8は本実施形態での成形方法、図9は比較例として従来の成形方法を示す。本実施形態の製造工程でもっとも特徴的な工程は、ステップS1の成形工程である。成形工程S1では、成形ゴム型30の内部に、割スリーブ20の内孔部と同一の外形形状に形成したコア32を配置し、成形ゴム型30にジルコニアの粉末34を充填し、成形ゴム型30に静水圧を加えることによって成形する。36が底板、38が蓋である。
【0017】
図8(b)、図9(b)に、成形ゴム型30に静水圧を加えて成形した圧粉体40の断面図を示す。図9(b)に示すように、従来の成形方法では、圧粉体40の大径内孔部40aと小径内孔部40bの内面が湾曲した形状となってしまうのに対して、本実施形態の成形方法による場合は、図8(b)に示すように、大径内孔部40aと小径内孔部40bの内面が湾曲せず真っ直ぐな内面に成形される。
図8(a)と図9(a)に示す成形型の相違は、図9(a)に示す成形型では、コア32を底板36と蓋38との間に掛け渡して設置するのに対して、図8(a)に示す成形型では、コア32の先端部32aの端面を蓋38の内面から離間させた配置とした点にある。このように、コア32の先端部を蓋38の内面から離間させると、図8(b)に示すように、圧粉体40は小径内孔部40bの端面が開口せずに成形されるが、大径内孔部40aと小径内孔部40bを真っ直ぐな内面形状に形成することができる。
【0018】
ステップS2は、上述した方法によって成形した圧粉体40を加熱炉内で加熱して焼成する工程である。本実施形態では、1400℃まで昇温させ、その温度で2時間保持して焼成した。
ステップS3は、焼成体の外周面を研削して割スリーブ20の所定の外形形状、外径寸法に加工する工程である。
ステップS4は、焼成体の内孔部を研削加工して、割スリーブ20の内孔部を所定の挿通孔の内径寸法に仕上げる工程である。
ステップS5は、割スリーブ20のスリーブ部20aとスリーブ部20bを所定の長さ寸法に仕上げる工程である。
【0019】
ステップS6は、割スリーブ20の全長にわたってスリット22を形成し、割スリーブ20の軸線に垂直方向に交差スリット24、26、28を形成する工程である。
ステップS7は、ブラシ加工により割スリーブ20の内面、外面のばりを除去し、面取りして製品として仕上げる工程である。
こうして、図1、4、5に示す割スリーブ20を得ることができる。
【0020】
本実施形態の割スリーブの製造方法は、大径のスリーブ部20aと小径のスリーブ部20bとこれらの接続部20cとが1回の粉末成形工程で形成できること、大径内孔部40aおよび小径内孔部40bを精度よく成形することができ、外径加工や穴加工等の加工を精度よく行うことができて、効率的にかつ歩留まりよく割スリーブを製造することができる点できわめて有効である。
【0021】
なお、本実施形態では、交差スリット24、26、28を設けた光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法について説明したが、上述したステップS1において圧粉体を成形する方法は、交差スリット24、26、28を設けない形態の光コネクタ用径変換割スリーブを製造する場合にもまったく同様に適用することができる。圧粉体に対して外形加工を施したり、穴加工を施したり、スリットを形成したりする加工は、後加工として任意に選択できるからである。
【0022】
【発明の効果】
本発明に係る光コネクタ用径変換割スリーブは、上述したように、交差スリットを設けたことによって、フェルールを大径のスリーブ部と小径のスリーブ部に、所定の引抜き力、挿入力によって装着することができ、また、光ファイバ同士を精度良く光学的基準面で当接させて保持することにより、光ファイバの接続部での光挿入損失を抑えることができて信頼性の高い光コネクタ用径変換割スリーブとして提供することができる。また、交差スリットを設けるという簡易な構成によることから、容易に光コネクタ用径変換割スリーブを製造することができる。また、本発明に係る光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法によれば、セラミック粉末を用いた粉末成形によって容易に光コネクタ用径変換割スリーブを製造することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光コネクタ用径変換割スリーブの第1の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】割スリーブとフェルールとの組み立て斜視図である。
【図3】交差スリットの深さ寸法を示す説明図である。
【図4】光コネクタ用径変換割スリーブの第2の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図5】光コネクタ用径変換割スリーブの第3の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図6】光コネクタ用径変換割スリーブの第3の実施形態の構成を示す側面図である。
【図7】光コネクタ用径変換割スリーブの製造工程を示すフロー図である。
【図8】光コネクタ用径変換割スリーブの製造に使用する成形型と圧粉体の構成を示す説明図である。
【図9】光コネクタ用径変換割スリーブの製造に使用する従来の成形型と圧粉体の構成を示す説明図である。
【図10】割スリーブにフェルールを装着して光ファイバを接続する構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 割スリーブ
12、16 光ファイバ
14、18 フェルール
20 割スリーブ
20a、20b スリーブ部
20c 接続部
22 スリット
24、26、28 交差スリット
30 成形ゴム型
32 コア
34 セラミック粉末
36 底板
38 蓋
40 圧粉体
40a 大径内孔部
40b 小径内孔部
Claims (6)
- 同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部と小径のスリーブ部とが、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部を介して一体に連結され、
軸線方向に、大径のスリーブ部と小径のスリーブ部と接続部との全長にわたって連通するスリットが設けられた光コネクタ用径変換割スリーブにおいて、
前記大径のスリーブ部および小径のスリーブ部の少なくとも一方に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリットと交差する配置に交差スリットが設けられていることを特徴とする光コネクタ用径変換割スリーブ。 - 前記交差スリットが、接続部と大径のスリーブ部あるいは小径のスリーブ部との境界位置近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用径変換割スリーブ。
- 同一軸線上に直列に配置された大径のスリーブ部と小径のスリーブ部とが、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成された接続部を介して一体に連結され、
軸線方向に、大径のスリーブ部と小径のスリーブ部と接続部との全長にわたって連通するスリットが設けられた光コネクタ用径変換割スリーブにおいて、
前記接続部に、軸線方向に垂直な方向で、前記スリットと交差する配置に交差スリットが設けられていることを特徴とする光コネクタ用径変換割スリーブ。 - 割スリーブが、ジルコニアセラミックからなることを特徴とする請求項1、2または3記載の光コネクタ用径変換割スリーブ。
- 前記交差スリットの深さ寸法が、当該交差スリットが設けられている部位の外径寸法の1/3〜1/2に設定されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の光コネクタ用径変換割スリーブ。
- 成形ゴム型の内部に、同一軸線上に直列に配置される大径のスリーブ部と小径のスリーブ部の内孔部と、大径のスリーブ部から小径のスリーブ部へ徐々に縮径するテーパ状に形成される接続部の内孔部とを成形するためのコアを配置し、
成形型内にセラミックの粉末を充填し、成形ゴム型に静水圧を加えて圧粉体を形成し、
圧粉体を焼成して、外形加工、穴加工、割加工等の所要の加工を施して形成する光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法において、
前記成形型にコアを配置する際に、前記小径のスリーブ部の内孔部を成形するコアの先端部を、前記成形型のコアの先端側を封止する蓋部の内面から離間して配置し、
成形型内にセラミックの粉末を充填して圧粉体を成形することを特徴とする光コネクタ用径変換割スリーブの製造方法。
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JP2002201486A JP2004045632A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 光コネクタ用径変換割スリーブおよびその製造方法 |
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Cited By (1)
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2002
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GB2425364A (en) * | 2005-04-19 | 2006-10-25 | Agilent Technologies Inc | Optical fibre connector with sleeve for ferrules |
US7494285B2 (en) | 2005-04-19 | 2009-02-24 | Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte. Ltd. | Optical fibre connector |
GB2425364B (en) * | 2005-04-19 | 2009-12-16 | Agilent Technologies Inc | Optical fibre connector |
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