JP2004045280A - 集積回路 - Google Patents

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JP2004045280A
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Taichi Gyotoku
行徳 太一
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】フリップフロップの出力信号が、その次段のフリップフロップの非同期リセット、もしくは非同期セット端子に接続する構成が3段以上ある非同期設計回路に対して、安定な検査ができる集積回路を提供する。
【解決手段】第1のスキャンF.F101の出力を、第1の制御信号S106及び、第2の制御信号S107と、第1のゲーティング回路109を通して、次段の第2のスキャンF.F103の非同期セットもしくは、非同期リセット端子に接続し、第2のスキャンF.F103の出力を、第1の制御信号S106及び、第2の制御信号S107の反転信号であるインバータの出力信号S108と、第2のゲーティング回路110を通して、次段の第3のスキャンF.F105の非同期セットもしくは、非同期リセット端子に接続する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非同期設計回路に対して、安定な検査ができる集積回路に関し、特に、フリップフロップの出力信号が、その次段のフリップフロップの非同期リセット、もしくは非同期セット端子に接続する構成が3段以上ある非同期設計回路に対し、安定な検査ができる集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初にスキャン設計に関する注意点を簡単に説明する。スキャン設計において、フリップフロップの出力信号を、直接または、内部ロジックを通して、後段のフリップ・フリップの非同期セットもしくは、非同期リセット端子に接続することは基本的に禁止である。
【0003】
しかし、フリップフロップの出力信号により、その後段のフリップフロップの非同期リセットまたは、非同期セットを制御することがシステム的に必要な場合、回路中に、スキャンテストモード時における、スキャンシフト動作の際、フリップフロップの非同期リセットもしくは、非同期セットがディセーブル(無効)になるように外部から制御できる制御信号と、ゲーティング回路とを設ける必要がある。
【0004】
以下、図9を用いて、フリップフロップの出力信号により、その後段のフリップフロップの非同期リセットの制御がシステム的に必要な場合の、従来の集積回路について説明する。図9は、従来における、フリップフロップの出力信号により、その後段のフリップフロップの非同期リセットの制御がシステム的に必要な集積回路の構成を示す図である。
【0005】
図において、601は第1のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第1のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S601は第1のスキャンF.Fの出力信号、602は第1の内部ロジック、S602は第1の内部ロジック602から出力される第1の出力信号、6021は上記第1のスキャンF.Fの出力信号S601が接続される第1のバッファ(考え方を簡単にする為に、バッファを用いる。)、S6021は第1のバッファ6021から出力される出力信号、603は第2のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第2のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S603は第2のスキャンF.Fの出力信号、604は第2の内部ロジック、S604は第2の内部ロジック604から出力される第2の出力信号、6041は上記第2のスキャンF.Fの出力信号S603が接続される第2のバッファ(考え方を簡単にする為に、バッファを用いる。)、S6041は第2のバッファ6041から出力される出力信号、605は第3のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第3のスキャンF.F」と呼ぶ。)、606はスキャンテストモード時において、上記第2,第3のスキャンF.F603,605の非同期リセットがディセーブルになるよう外部から制御できる制御信号S606の入力端子である外部制御端子、609は上記スキャンテストモード時において、スキャンシフト動作時に、上記第2のスキャンF.F603の非同期リセットをディセーブルにする第1のゲーティング回路、S609は第1のゲーティング回路の出力信号、610はスキャンテストモード時において、スキャンシフト動作時に、上記第3のスキャンF.F605の非同期リセットをディセーブルにする第2のゲーティング回路、S610は第2のゲーティング回路の出力信号、611はスキャンテストモード時において、上記第1〜第3のスキャンF.F601,603,605を、スキャンシフト状態、あるいはスキャンキャプチャー状態に切替えるスキャンシフト/キャプチャー切換信号S611の入力端子であるスキャンシフト/キャプチャー切換端子、612はスキャンテスト時におけるクロック信号S612の入力端子であるクロック端子である。
【0006】
次に、図10を用いて、従来の集積回路の動作について説明する。図10は、従来の集積回路図の動作を示すタイミングチャートである。
なお、ここでは、説明を容易にするため、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S611が‘1’の場合にスキャンシフト動作をし、‘0’の場合にスキャンキャプチャー動作をするものとし、また、制御信号S606が‘0’の場合に非同期リセットのディセーブル状態とし、‘1’の場合に前段のフリップフロップの状態によって、非同期リセットのイネーブル/ディセーブル状態が変化するものとする。また、上記第1〜第3のスキャンF.F601,603,605は、リセット信号が‘0’の状態で非同期リセットがかかるものとし、上記スキャンシフト/キャプチャー切換信号S611と、上記制御信号S606とを同時に変化させると、そのスキャンシフト/キャプチャーの変化点で髭が発生する可能性があるため、上記制御信号S606は、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S611の内側で変化するように入力する。さらに、クロック信号S612は、非同期リセットが発生する場合、クロック信号S612が止まると仮定して説明を行う。
【0007】
まず最初に、スキャンシフト動作時において、第1のスキャンF.F601は、クロック信号S612の立ち上がりから遅延を持って‘1’が出力され、第1のバッファ6021を通って、第1のゲーティング回路609に入力される。
【0008】
次に、スキャンキャプチャー動作時に、外部制御端子606から制御信号S606として‘1’が入力される。
そして、この外部制御端子606から入力された制御信号S606と、上記スキャンシフト時に第1のバッファ6021から出力された出力信号S6021とが、第1のゲーティング回路609に入力されると、該第1のゲーティング回路609の出力信号S609は、遅延を持って‘1’から‘0’の状態に遷移する。そして、これにより、第2のスキャンF.F603に非同期リセットがかかり、第2のスキャンF.F603の出力信号S603は‘0’に遷移する。
【0009】
そして、上記第2のスキャンF.Fの出力信号S603が、第2のバッファ6041を通って、第2のゲーティング回路610に入力され、この第2のバッファ6041からの出力信号S6041と、制御信号S606とが、第2のゲーティング回路610に入力され、第2のゲーティング回路の出力信号S610が出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した回路構成では、制御信号S606と、第2のバッファの出力信号S6041との遅延によっては、図10(j)に示すように、第2のゲーティング回路610の出力信号S610に髭が発生し、本来であれば、第3のスキャンF.F605には非同期リセットがかからない設計であるにもかかわらず、非同期リセットがかかり、回路が誤動作を起こして検査が不安定になるという問題が発生する。
【0011】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、フリップフロップの出力信号を、その次段のフリップフロップの非同期リセット、もしくは非同期セット端子に接続する構成が3段以上ある非同期設計回路に対して、安定な検査ができる集積回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明(請求項1)にかかる集積回路は、第1のフリップフロップの出力を、テストモード時に、第1の外部制御端子からの第1の制御信号及び、第2の外部制御端子からの第2の制御信号と、論理回路を通して、上記第1のフリップフロップの次段の第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第2のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に、上記第1の制御信号及び、上記第2の制御信号の反転信号と、論理回路を通して、上記第2のフリップフロップの次段の第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続してなる集積回路であって、上記テストモード時に、上記第2のフリップフロップと、上記第3のフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるものである。
【0013】
また、本発明(請求項2)にかかる集積回路は、請求項1に記載の集積回路において、第(2n−1)のフリップフロップ(但し、nは、1以上の整数)の出力を、テストモード時に、上記第1の制御信号及び、上記第2の制御信号と、論理回路を通して、上記第(2n−1)のフリップフロップの次段の第(2n)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、第(2n)のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に、上記第1の制御信号と、上記第2の制御信号の反転信号と、論理回路とを通して、上記第(2n)のフリップフロップの次段の第(2n+1)フリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、上記テストモード時に、上記第(2n)のフリップフロップと、上記第(2n+1)フリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるものである。
【0014】
また、本発明(請求項3)にかかる集積回路は、第1のフリップフロップの出力を、テストモード時に上記第1のフリップフロップの次段の第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記テストモード時に上記制御信号で制御できない既存のフリップフロップ、あるいはダミーのフリップフロップの出力と、論理回路を通して、上記第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第2のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に上記第2のフリップフロップの次段の第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記既存のフリップフロップ、あるいは上記ダミーのフリップフロップの出力の反転信号と、論理回路を通して、上記第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、上記第2のフリップフロップと、上記第3のフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるものである。
【0015】
また、本発明(請求項4)にかかる集積回路は、請求項3に記載の集積回路において、第(2n−1)のフリップフロップの出力(但し、nは、1以上の整数)が、テストモード時に上記第(2n−1)のフリップフロップの次段の第(2n)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記テストモード時に上記制御信号で制御できない既存のフリップフロップ、あるいは上記ダミーのフリップフロップの出力と、論理回路を通して、上記第(2n)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第(2n)のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に該第(2n)のフリップフロップの次段の第(2n+1)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記既存のフリップフロップ、あるいはダミーのフリップフロップの出力の反転信号と、論理回路を通して、上記第(2n+1)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、上記第(2n)のフリップフロップと、上記第(2n+1)のフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるものである。
【0016】
また、本発明(請求項5)にかかる集積回路は、第1のフリップフロップの出力を、テストモード時に、該第1のフリップフロップの次段の第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号と、論理回路を通して、上記第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第2のフリップフロップの出力を、電源からの信号と、該第2のフリップフロップの出力とのいずれかを選択するセレクタを介して、上記第2のフリップフロップの次段の第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、上記テストモード時に、上記第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット信号に、常に非同期セット、もしくは非同期リセットがかからないものである。
【0017】
また、本発明(請求項6)にかかる集積回路は、請求項1ないし請求項5に記載の集積回路において、上記テストモードは、スキャンテストモードであるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について説明する。
まず、図1を用いて、本実施の形態1に係る集積回路の構成について説明する。
図1は、本実施の形態1に係る集積回路の構成を示す図であり、図において、101は第1のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第1のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S101は第1のスキャンF.F101から出力される第1のスキャンF.Fの出力信号、102は第1の内部ロジック、S102は該第1の内部ロジック102から出力される第1の出力信号、1021は上記第1のスキャンF.Fの出力信号S101が接続される第1のバッファ(考え方を簡単にする為に、バッファを用いる。)、S1021は第1のバッファ1021から出力される第1のバッファの出力信号、103は第2のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第2のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S103は第2のスキャンF.F103から出力される第2のスキャンF.Fの出力信号、104は第2の内部ロジック、S104は第2の内部ロジック104から出力される第2の出力信号、1041は上記第2のスキャンF.Fの出力信号S103が接続される第2のバッファ(考え方を簡単にする為に、バッファを用いる。)、S1041は第2のバッファ1041から出力される第2のバッファの出力信号、105は第3のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第3のスキャンF.F」と呼ぶ。)、106は、スキャンテストモード時において、第2、第3のスキャンF.F103,105の非同期リセットがディセーブルになるよう外部から制御できる第1の制御信号S106の入力端子である第1の外部制御端子、107はスキャンテストモード時において、第2、第3のスキャンF.F103,105の非同期リセットがディセーブルになるよう外部から制御する第2の制御信号S107の入力端子である第2の外部制御端子、108はインバータ、S108はインバータ108から出力されるインバータの出力信号、109はスキャンテストモード時において、スキャンシフト動作時に、上記第2のスキャンF.F103の非同期リセットをディセーブルにする第1のゲーティング回路、S109は第1のゲーティング回路109から出力される第1のゲーティング回路の出力信号、110はスキャンテストモード時において、スキャンシフト動作時に、上記第3のスキャンF.F105の非同期リセットをディセーブルにする第2のゲーティング回路、S110は第2のゲーティング回路110から出力される第2のゲーティング回路の出力信号、111はスキャンテストモード時において上記第1〜第3のスキャンF.F101,103,105のスキャンシフト状態、スキャンキャプチャー状態を切り換えるスキャンシフト/キャプチャー切換信号S111の入力端子であるスキャンシフト/キャプチャー切換端子、112はスキャンテスト時におけるクロック信号S112の入力端子であるクロック端子である。
【0019】
次に、図2を用いて、本実施の形態1における集積回路の動作について説明する。図2は、本実施の形態1における集積回路の動作を示すタイミングチャートである。
【0020】
なお、ここでは、説明を容易にするため、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S111が‘1’の場合にスキャンシフト動作をし、‘0’の場合にスキャンキャプチャー動作をするものとし、また、第1の制御信号S106が‘0’の場合に非同期リセットのディセーブル状態とし、‘1’の場合にそのフリップフロップの前段のフリップフロップの状態によって、非同期リセットのイネーブル/ディセーブル状態が変化するものとする。
【0021】
また、第1〜第3のスキャンF.F101,103,105は、リセット信号が‘0’の状態で非同期リセットがかかるものとし、上記スキャンシフト/キャプチャー切換信号S111と、上記第1の制御信号S106とを同時に変化させると、そのスキャンシフト/キャプチャーの変化点で髭が発生する可能性があるため、上記第1の制御信号S106は、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S111の内側で変化するように入力するものとし、上記第2の制御信号S107は、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S111の変化のタイミングで、‘0’→‘1’→‘0’と変化するように入力する。
【0022】
さらに、クロック信号S112は、非同期リセットが発生する場合、クロック信号S112が止まると仮定して説明を行う。
まず最初に、スキャンシフト動作時において、第1のスキャンF.F101は、クロック信号S112の立ち上がりから遅延を持って‘1’が出力され、第1のバッファ1021を通って、第1のゲーティング回路109に入力される。
【0023】
次に、スキャンキャプチャー動作時に、第1の外部制御端子106から第1の制御信号S106として‘1’が入力され、第2の外部制御端子107から第2の制御信号s107として‘1’が入力される。
【0024】
そして、この第1の外部制御端子106から入力された第1の制御信号S106と、第2の外部制御端子107から入力された第2の制御信号S107と、上記スキャンシフト時に第1のバッファ1021から出力された第1のバッファの出力信号S1021とが、第1のゲーティング回路109に入力されると、第1のゲーティング回路の出力信号S109は、遅延を持って‘1’から‘0’の状態に遷移し、これにより、第2のスキャンF.F103に非同期リセットがかかり、第2のスキャンF.Fの出力信号S103は‘0’に遷移する。
【0025】
次に、上記第2のスキャンF.Fの出力信号S103が、第2のバッファ1041を通って、第2のゲーティング回路110に入力され、この第2のバッファの出力信号S1041と、第1の制御信号S106と、上記第2の制御信号S107がインバータ108を通過後のインバータの出力信号S108とが、第2のゲーティング回路110に入力され、該第2のゲーティング回路の出力信号S110が出力される。
【0026】
図2のタイミングチャートから明らかなように、上記第2のゲーティング回路110の出力信号S110として‘1’が出力されるため、第3のスキャンF.F105には非同期リセットはかからない。そして、第3のスキャンF.F105は、前段のフリップフロップである第2のスキャンF.F103の非同期リセットの状態によりその非同期リセットの状態が決定されるため、上記第1のゲーティング回路の出力信号S109及び、第2のゲーティング回路の出力信号S110に髭が発生することはなく、これにより、集積回路が誤動作を起こして検査が不安定になるのを防ぐことができる。
【0027】
なお、上記説明においては、上記第2の制御信号S107が、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S111の変化のタイミングで、‘0’→‘1’→‘0’と変化するように入力される場合について説明したが、第2の制御信号S107が、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S111の変化のタイミングで、‘1’→‘0’→‘1’と変化するように入力される場合も同様に、上記第2のスキャンF.F103には非同期リセットがかかることはなく、第3のスキャンF.F105は、上記第2のスキャンF.F103の非同期リセットの状態によりその非同期リセットの状態が決定されるため、上記第1のゲーティング回路109の出力信号S109及び、第2のゲーティング回路110の出力信号S110に、髭が発生することはない。
【0028】
以上のことにより、本実施の形態1によれば、テストモード時に、第1のスキャンF.F101の出力を、第1の制御信号S106及び、第2の制御信号S107と、第1のゲーティング回路109を通して、第2のスキャンF.F103の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第2のスキャンF.F103の出力を、上記第1の制御信号S106及び、上記第2の制御信号S107をインバータ108を通して反転させた出力信号S108と、第2のゲーティング回路110を通して、第3のスキャンF.F105の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記テストモード時には、上記第2のスキャンF.F103と、上記第3のスキャンF.F105とのいずれか一方のフリップフロップにのみ、非同期セットもしくは非同期リセットがかかるようにしたので、上記第1のゲーティング回路の出力信号S109、あるいは第2のゲーティング回路の出力信号S110に髭が発生することがなくなり、出力信号に生じる髭による集積回路が誤動作を防止し、集積回路に対して安定な検査ができる効果がある。
【0029】
なお、本実施の形態1では、スキャンF.Fの出力信号がその次段のスキャンF.Fのリセットに接続する構成が3段である場合について説明したが、4段以上であってもよい。その場合、各スキャンF.Fの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に対して信号を入力する各ゲーティング回路に対し、第2の制御信号S107と、インバータ108を通して反転させたインバータの出力信号S108とを交互に入力することで、同様に実施することができる。図3は、スキャンF.Fが5段ある場合の集積回路の構成を示した図であるが、図において、第3のスキャンF.F105の出力を、第1の制御信号S106及び、第2の制御信号S107と、第3のゲーティング回路119を通して、第4のスキャンF.F123の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第4のスキャンF.F123の出力を、上記第1の制御信号S106及び、上記第2の制御信号S107をインバータ108を通して反転させた出力信号S108と、第4のゲーティング回路120を通して、第5のスキャンF.F125の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記テストモード時には、上記第2,4のスキャンF.F103,123と、第3,5のスキャンF.F105,125とのいずれか一方のフリップフロップに非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるよう構成すればよい。
【0030】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について説明する。
上記実施の形態1においては、第2の制御信号と、該第2の制御信号をインバータ108を介して反転させた出力信号とを、各ゲーティング回路に交互に入力することにより、テストモード時に第2のスキャン付きフリップフロップと、第3のスキャン付きフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるようにして、上記第1のゲーティング回路の出力信号S109、あるいは第2のゲーティング回路の出力信号S110に髭が発生させないようにしたが、本実施の形態2においては、各ゲーティング回路に、既存のスキャンフリップフロップのQ出力と、その反転信号であるNQ出力とを交互に入力することで、テストモード時に第2のスキャン付きフリップフロップと、第3のスキャン付きフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるようにした。
【0031】
まず、図4を用いて、本実施の形態2に係る集積回路の構成について説明する。
図4は、本実施の形態2に係る集積回路の構成を示す図であり、図4において、201は第1のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第1のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S201は第1のスキャンF.F201から出力される第1のスキャンF.Fの出力信号、202は第1の内部ロジック、S202は第1の内部ロジック202から出力される第1の出力信号、2021は上記第1のスキャンF.Fの出力信号S201が接続される第1のバッファ(考え方を簡単にするために、バッファを用いる。)、S2021は第1のバッファ2021から出力される出力信号、203は第2のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第2のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S203は第2のスキャンF.F203から出力されるの第2のスキャンF.Fの出力信号、204は第2の内部ロジック、S204は該第2の内部ロジック204から出力される第2の出力信号、2041は上記第2のスキャンF.Fの出力信号S203が接続される第2のバッファ(考え方を簡単にする為に、バッファを用いる。)、S2041は第2のバッファ2041のから出力される出力信号、205は第3のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第3のスキャンF.F」と呼ぶ。)、206はスキャンテストモード時において、上記第2,第3のスキャンF.F203,205の非同期リセットがディセーブルになるよう外部から制御できる制御信号S206の入力端子である外部制御端子、S207はスキャンモード信号、213は既存の通常動作時に用いる既存のスキャン付きフリップフロップ(以降、「既存のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S2132は既存のスキャンF.F213のQ出力信号、S2131は上記既存のスキャンF.F213のNQ出力信号、215は当該集積回路が通常動作時に上記既存のスキャンF.F213からのQ出力S2132によって影響をうけないよう制御する第1の制御回路、S215は第1の制御回路215から出力される第1の制御回路の出力信号、214は当該集積回路が通常動作時に上記既存のスキャンF.F213からのNQ出力S2131によって影響をうけないよう制御する第2の制御回路、S214は第2の制御回路214から出力される第2の制御回路の出力信号、209はスキャンテストモード時における、スキャンシフト動作の際に、上記第2のスキャンF.F203の非同期リセットをディセーブルにする第1のゲーティング回路、S209は第1のゲーティング回路209から出力される第1のゲーティング回路の出力信号、210はスキャンテストモード時における、スキャンシフト動作の際に、上記第3のスキャンF.F205の非同期リセットをディセーブルにする第2のゲーティング回路、S210は第2のゲーティング回路210から出力される第2のゲーティング回路の出力信号、211はスキャンテストモード時において上記第1〜第3のスキャンF.F201,203,205のスキャンシフト状態、スキャンキャプチャー状態を切り換えるスキャンシフト/キャプチャー切換信号S211の入力端子であるスキャンシフト/キャプチャー切換端子、212はスキャンテスト時におけるクロック信号S212の入力端子であるクロック端子である。
【0032】
次に、図5を用いて、本実施の形態2における集積回路の動作について説明する。図5は、本実施の形態2における集積回路の動作を示すタイミングチャートである。
【0033】
なお、ここでは、説明を容易にするため、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S211が‘1’の場合にスキャンシフト動作をし、‘0’の場合にスキャンキャプチャー動作をするものとし、また、制御信号S206が‘0’の場合に非同期リセットのディセーブル状態とし、‘1’の場合にそのフリップフロップの前段のフリップフロップの状態によって、非同期リセットをイネーブル/ディセーブル状態が変化するものとする。
【0034】
また、第1〜第3のスキャンF.F201,203,205は、リセット信号が‘0’の状態で非同期リセットがかかるものとし、上記スキャンモード信号S207が‘1’の場合はスキャンモードとなり、‘0’の場合に通常モードとなるものとする。さらに、上記スキャンシフト/キャプチャー切換信号S211と、制御信号S206とを同時に変化させると、そのスキャンシフト/キャプチャーの変化点で髭が発生する可能性があるため、上記制御信号S206は、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S211の内側で変化するように入力するものとし、また、クロック信号S212は、非同期リセットが発生する場合は、クロック信号S212が止まると仮定して説明を行う。
【0035】
まず最初に、スキャンシフト動作時において、第1のスキャンF.F201は、クロック信号S212の立ち上がりから遅延を持って‘1’が出力され、第1のバッファ2021を通って、第1のゲーティング回路209に入力される。また、既存のスキャンF.F213は、クロック信号S212の立ち上がりから遅延を持って、Q出力S2132からは‘1’、NQ出力S2131からは‘0’が出力され、第1の制御回路215及び第2の制御回路214を通って、第1のゲーティング回路209及び第2のゲーティング回路210にそれぞれ入力される。
【0036】
次に、スキャンキャプチャー動作時に、外部制御端子206から制御信号S206として‘1’を入力する。この外部制御端子206から入力された制御信号S206と、先ほどスキャンシフト時に第1のバッファの出力信号S2021と、第1の制御回路の出力信号S215とが、第1のゲーティング回路209に入力され、第1のゲーティング回路の出力信号S209は、遅延を持って‘1’から‘0’の状態に遷移し、これにより、第2のスキャンF.F203に非同期リセットがかかり、第2のスキャンF.Fの出力信号S203は、‘0’に遷移する。
【0037】
次に、第2のスキャンF.Fの出力信号S203が、第2のバッファ2041を通って第2のゲーティング回路210に入力される。この第2のバッファの出力信号S2041と、制御信号S206と、第2の制御回路214から出力された信号S214とが、第2のゲーティング回路210に入力され、第2のゲーティング回路の出力信号S210が出力される。そして、図4のタイミングチャートから明らかなように、第2のゲーティング回路の出力信号S210として‘1’が出力されるため、第3のスキャンF.F205は、非同期リセットがかからない。つまり、第3のスキャンF.F205は、上記第2のスキャンF.F203の非同期リセットの状態によりその非同期リセットの状態が決定されるため、上記第1のゲーティング回路の出力信号S209及び、第2のゲーティング回路の出力信号S210に、髭が発生することはなく、回路が誤動作を起こして検査が不安定になるのを防ぐことができる。
【0038】
なお、上記説明においては既存のスキャンF.F213のQ出力S2132が‘1’、NQ出力S2131が‘0’の場合について説明したが、既存のスキャンF.F213のQ出力S2132が‘0’、NQ出力S2131が‘1’の場合でも、第2のスキャンF.F203には非同期リセットはかからず、第3のスキャンF.F205は、第2のスキャンF.F203の状態で非同期リセットの状態が決定され、第1のゲーティング回路の出力信号S209及び、第2のゲーティング回路の出力信号S210には、髭が発生することはない。
【0039】
なお、上記の構成では、通常動作時に使用する既存のスキャンF.F213を用いたが、該既存のスキャンF.F213のかわりに、ダミー用のフリップフロップを用いても同様に実施することができる。
【0040】
図6は、本実施の形態2において、ダミー用のフリップフロップを用いた場合の集積回路の構成を示す図である。図に示すように、ダミー用フリップフロップ213’を用いた場合は、当該集積回路が通常動作時に、該ダミー用フロップフロップ213’からの出力によって影響をうけることがないため、スキャンモード信号S207、及び第1,第2の制御回路215,214は必要ない。
【0041】
以上のことにより、本実施の形態2によれば、テストモード時に、第1のスキャンF.F201の出力を、制御信号S206及び、既存のスキャンF.F213のQ出力S2132と、第1のゲーティング回路209を通して、上記第2のスキャンF.F203の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第2のスキャンF.F203の出力を、制御信号S206及び、既存のスキャンF.F213のNQ出力と、第2のゲーティング回路210を通して、上記第3のスキャンF.F205の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記テストモード時には、上記第2のスキャンF.F203と、第3のスキャンF.F205とのいずれか一方のフリップフロップにのみ、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるようにしたので、上記第1のゲーティング回路の出力信号S209、あるいは第2のゲーティング回路の出力信号S210に髭が発生することがなくなり、出力信号に生じる髭による集積回路が誤動作を防止し、集積回路に対して安定な検査ができる効果がある。
【0042】
なお、本実施の形態2では、スキャンF.Fの出力信号が次段のスキャンF.Fのリセットに接続する構成が3段の場合について説明したが、4段以上であってもよい。その場合、各スキャンF.Fの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に入力する各ゲーティング回路に対し、制御信号S206及び、その前段のスキャンF.Fからの出力を入力し、さらに、既存のスキャンF.F213のQ出力と、その反転信号であるNQ出力とを各ゲーティング回路に交互に入力することで、同様に実施することができる。図7は、スキャンF.Fが5段ある場合の集積回路の構成を示した図であるが、図において、第3のスキャンF.F205の出力を、制御信号S206及び、既存スキャンF.F213のQ出力と、第3のゲーティング回路219を通して、第4のスキャンF.F223の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第4のスキャンF.F223の出力を、上記制御信号S206及び、既存スキャンF.F213のNQ出力と、第4のゲーティング回路220を通して、第5のスキャンF.F225の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記テストモード時には、上記第2,4のスキャンF.F203,223と、第3,5のスキャンF.F205,225とのいずれか一方のフリップフロップに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかるよう構成すればよい。
【0043】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について説明する。
まず、図8を用いて、本実施の形態3に係る集積回路の構成について説明する。
【0044】
図8は、本実施の形態3に係る集積回路の構成を示す図であり、図8において、501は、第1のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第1のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S501は第1のスキャンF.F501から出力される第1のスキャンF.Fの出力信号、502は第1の内部ロジック、S502は第1の内部ロジック502から出力される第1の出力信号、5021は上記第1のスキャンF.Fの出力信号S501が接続される第1のバッファ(考え方を簡単にするために、バッファを用いる。)、S5021は第1のバッファ5021から出力される第1のバッファの出力信号、503は第2のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第2のスキャンF.F」と呼ぶ。)、S503は第2のスキャンF.F503から出力される第2のスキャンF.Fの出力信号、504は第2の内部ロジック、S504は第2の内部ロジック504から出力される第2の出力信号、5041は上記第2のスキャンF.Fの出力信号S503が接続される第2のバッファ(考え方を簡単にする為に、バッファを用いる。)、S5041は第2のバッファ5041から出力される第2のバッファの出力信号、505は第3のスキャン付きフリップフロップ(以降、「第3のスキャンF.F」と呼ぶ。)、506はスキャンテストモード時において、上記第2,第3のスキャンF.F203,205の非同期リセットがディセーブルになるよう外部から制御できる制御信号S506の入力端子である外部制御端子、S507はスキャンモード信号、509はスキャンテストモード時における、スキャンシフト動作の際に、上記第2のスキャンF.F503の非同期リセットをディセーブルにする第1のゲーティング回路、S509は第1のゲーティング回路509から出力される第1のゲーティング回路の出力信号、517は電源ライン、S517は電源ライン517からの接続信号、518はスキャンモード信号S507の制御により、電源ライン517からの接続信号S517と、第2のバッファの出力信号S5041とのうちいずれかを選択するセレクター、S518はセレクターの出力信号、511はスキャンテストモード時において上記第1〜第3のスキャンF.F501,503,505のスキャンシフト状態、スキャンキャプチャー状態を切り換えるスキャンシフト/キャプチャー切換信号S511の入力端子であるスキャンシフト/キャプチャー切換端子、512はスキャンテスト時におけるクロック信号S512の入力端子であるクロック端子である。
【0045】
次に、本実施の形態3における集積回路の動作について説明する。
なお、ここでは、説明を容易にするため、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S511が‘1’の場合にスキャンシフト動作をし、‘0’の場合にスキャンキャプチャー動作をするものとし、また、制御信号S506が‘0’の場合に非同期リセットのディセーブル状態とし、‘1’の場合にそのフリップフロップの前段のフリップフロップの状態によって、非同期リセットをイネーブル/ディセーブル状態が変化するものとする。また、第1〜第3のスキャンF.F501,503,505は、リセット信号が‘0’の状態で非同期リセットがかかるものとし、上記スキャンモード信号507が‘1’の場合はスキャンモードとなり、‘0’の場合に通常モードとなるものとする。さらに、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S511と、制御信号S506とを同時に可変させるとスキャンシフト/キャプチャーの変化点で髭が発生する可能性があるため、上記制御信号S506は、スキャンシフト/キャプチャー切換信号S511の内側で変化するように入力するものとし、また、クロック信号S512は、非同期リセットが発生する場合は、クロック信号S512が止まると仮定して説明を行う。
【0046】
図8を見れば明らかなように、本実施の形態3の構成においては、第3のスキャンF.F505の非同期リセット端子には、スキャンモード時は常にスキャンモード信号S507の制御によりセレクター518において電源ライン517からの接続信号S517が選択されるため、常に非同期リセットがかからない。
【0047】
以上のことにより、本実施の形態3によれば、第1のスキャンF.F501の出力を、制御信号S506と、第1のゲーティング回路509を通して、上記第2のスキャンF.F503の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、上記第2のスキャンF.F503の出力を、電源ライン517からの接続信号S517と、上記第2のスキャンF.F503の出力とのいずれかを選択するセレクター518を介して、第3のスキャンF.F505の非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続して、テストモード時に、上記第3のスキャンF.F505の非同期セット、もしくは非同期リセット信号に常に非同期セット、もしくは非同期リセットがかからないようにしたので、上記第1のゲーティング回路の出力信号S509、あるいはセレクター518の出力信号S518に髭が発生することがなくなり、出力信号に生じる髭による集積回路が誤動作を防止し、集積回路に対して安定な検査ができる効果がある。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1によれば、第1のフリップフロップの出力が、論理回路を通って次段の第2フリップフロップの非同期セットもしくは、非同期リセット端子に接続され、さらに、上記第2フリップフロップの出力が、論理回路を通って次段の第3フリップフロップに接続される構成が、3段以上になる場合、第2の外部制御端子によって、上記第2のフリップフロップと、上記第3のフリップフロップとのどちらか一方のフリップフロップにしか、非同期セットもしくは、非同期リセットがかからないようにしたので、上記第3のフリップフロップの非同期セットもしくは非同期リセット端子に入力される信号に髭が発生しないため、当該集積回路に対する検査が、安定且つ検査項目の低下もなく、検査が行える効果がある。
【0049】
また、本発明の請求項3によれば、第1のフリップフロップの出力が、論理回路を通って次段の第2のフリップフロップの非同期セットもしくは、非同期リセット端子に接続され、さらに、上記第2フリップフロップの出力が、論理回路を通って次段の第3のフリップフロップに接続される構成が、3段以上になる場合、上記非同期セットもしくは非同期リセットを制御できる制御信号で制御できない既存のフリップフロップの出力によって、上記第2のフリップフロップと、上記第3のフリップフロップとのどちらか一方のフリップフロップにしか非同期セットもしくは、非同期リセットがかからないようにしたので、上記第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に入力される信号に髭が発生しないため、制御信号の入力端子の削減、且つ検査項目の低下もなく当該集積回路に対して安定に検査が行える効果がある。
【0050】
また、本発明の請求項5によれば、第1のフリップフロップの出力が、論理回路を通って次段の第2のフリップフロップの非同期セットもしくは、非同期リセット端子に接続され、さらに、上記第2のフリップフロップの出力が、論理回路を通って次段の第3のフリップフロップに接続される構成が、3段以上になる場合、テストモード時に、上記第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に、常に非同期セット、もしくは非同期リセットがかからないようにしたので、制御信号の入力端子の削減、かつ当該半導体集積回路に対して安定に検査が行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る集積回路の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る集積回路のタイミングチャートを示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る集積回路において、スキャン付きフリップフロップが5段ある場合の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る集積回路の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る集積回路のタイミングチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る集積回路において、ダミー用スキャン付きフリップフロップを使用した場合の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る集積回路において、スキャン付きフリップフロップが5段ある場合の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る集積回路の構成を示す図である。
【図9】従来の集積回路の構成を示す図である。
【図10】従来の集積回路のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
101,201,501 第1のスキャン付きフリップフロップ
102,202,502 第1の内部ロジック
103,203,503 第2のスキャン付きフリップフロップ
104,204,504 第2の内部ロジック
105,205,505 第3のスキャン付きフリップフロップ
106 第1の外部制御端子
107 第2の外部制御端子
108 インバータ
109,209,509 第1のゲーティング回路
110,210 第2のゲーティング回路
111,211,511 スキャンシフト/キャプチャー切換端子
112,212,512 クロック端子
119,219 第3のゲーティング回路
120,220 第4のゲーティング回路
122,222 第3の内部ロジック
123,223 第4のスキャン付きフリップフロップ
124,224 第4の内部ロジック
125,225 第5のスキャン付きフリップフロップ
206,506 外部制御端子
214 第2の制御回路
215 第1の制御回路
213 既存のスキャン付きフリップフロップ
213’ ダミー用スキャン付きフリップフロップ
517 電源ライン
518 セレクター
1021,2021,5021 第1のバッファ
1041,2041,5041 第2のバッファ
1221,2221 第3のバッファ
1241,2241 第4のバッファ

Claims (6)

  1. 第1のフリップフロップの出力を、テストモード時に、第1の外部制御端子からの第1の制御信号及び、第2の外部制御端子からの第2の制御信号と、論理回路を通して、上記第1のフリップフロップの次段の第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、
    上記第2のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に、上記第1の制御信号及び、上記第2の制御信号の反転信号と、論理回路を通して、上記第2のフリップフロップの次段の第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続してなる集積回路であって、
    上記テストモード時に、上記第2のフリップフロップと、上記第3のフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかる、
    ことを特徴とする集積回路。
  2. 請求項1に記載の集積回路において、
    第(2n−1)のフリップフロップ(但し、nは、1以上の整数)の出力を、テストモード時に、上記第1の制御信号及び、上記第2の制御信号と、論理回路を通して、上記第(2n−1)のフリップフロップの次段の第(2n)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、
    第(2n)のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に、上記第1の制御信号と、上記第2の制御信号の反転信号と、論理回路とを通して、上記第(2n)のフリップフロップの次段の第(2n+1)フリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、
    上記テストモード時に、上記第(2n)のフリップフロップと、上記第(2n+1)フリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかる、
    ことを特徴とする集積回路。
  3. 第1のフリップフロップの出力を、テストモード時に上記第1のフリップフロップの次段の第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記テストモード時に上記制御信号で制御できない既存のフリップフロップ、あるいはダミーのフリップフロップの出力と、論理回路を通して、上記第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、
    上記第2のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に上記第2のフリップフロップの次段の第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記既存のフリップフロップ、あるいは上記ダミーのフリップフロップの出力の反転信号と、論理回路を通して、上記第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、
    上記第2のフリップフロップと、上記第3のフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかる、
    ことを特徴とする集積回路。
  4. 請求項3に記載の集積回路において、
    第(2n−1)のフリップフロップの出力(但し、nは、1以上の整数)が、テストモード時に上記第(2n−1)のフリップフロップの次段の第(2n)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記テストモード時に上記制御信号で制御できない既存のフリップフロップ、あるいは上記ダミーのフリップフロップの出力と、論理回路を通して、上記第(2n)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、
    上記第(2n)のフリップフロップの出力を、上記テストモード時に該第(2n)のフリップフロップの次段の第(2n+1)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号及び、上記既存のフリップフロップ、あるいはダミーのフリップフロップの出力の反転信号と、論理回路を通して、上記第(2n+1)のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、
    上記第(2n)のフリップフロップと、上記第(2n+1)のフリップフロップとのいずれか一方のフリップフロップのみに、非同期セット、もしくは非同期リセットがかかる、
    ことを特徴とする集積回路。
  5. 第1のフリップフロップの出力を、テストモード時に、該第1のフリップフロップの次段の第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセットを制御できる制御信号と、論理回路を通して、上記第2のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続し、
    上記第2のフリップフロップの出力を、電源からの信号と、該第2のフリップフロップの出力とのいずれかを選択するセレクタを介して、上記第2のフリップフロップの次段の第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット端子に接続した集積回路であって、
    上記テストモード時に、上記第3のフリップフロップの非同期セット、もしくは非同期リセット信号に、常に非同期セット、もしくは非同期リセットがかからない、
    ことを特徴とする集積回路。
  6. 請求項1ないし請求項5に記載の集積回路において、
    上記テストモードは、スキャンテストモードである、
    ことを特徴とする集積回路。
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