JP4943729B2 - 半導体集積回路装置とac特性測定システム - Google Patents

半導体集積回路装置とac特性測定システム Download PDF

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Description

本発明は、LSI(Large Scale Integrated Circuit)のAC特性の測定技術に関し、特に、デジタルLSIのセットアップ時間やホールド時間を測定する測定システム、半導体集積回路装置に関する。
データをクロック信号に応答してサンプルするラッチやフリップフロップを内蔵するデジタルLSIでは、該ラッチでデータを正しくサンプルするために、セットアップ時間(SETUP TIME)やホールド時間(HOLD TIME)は、所定の時間範囲幅以内になっていることが必要とされる。そして、これらラッチ等のセットアップ時間やホールド時間の規定値を考慮してLSIを設計する必要がある。ここで、セットアップ時間は、ラッチ等においてクロックの有効なエッジ(例えば立ち上がりエッジ)の前にデータ信号を安定させていなければならない時間をいい、ホールド時間は、クロックの有効なエッジ以後、データを保持しなければならない時間である。なお、セットアップ時間、ホールド時間の満たすべき時間範囲は、実際よりもマージンを持たせて定められており、実力よりも動作スピードを落として使用範囲を定めているのが現状である。
ラッチ等のセットアップ時間及びホールド時間を測定することで、LSIの設計時に満たすべき、時間範囲を適切に定めることが必要となる。このため、ラッチ等がセットアップ時間及びホールド時間を満たしているか否かを、より分かりやすく、簡易に測定可能とすることが望まれている。
LSIのAC特性の測定システム、特にデジタルLSIのセットアップ時間やホールド時間を測定する測定システムとして、例えば特許文献1等の記載が参照される。図10は、該特許文献1に記載されたシステムの構成を示している。図10に示すように、被測定LSI4の外部にクロックCLKを供給するクロック供給手段1と、クロックに同期し一定幅の測定パルスを繰り返して発生するパルス発生手段2と、該測定パルスを遅延させて、被測定LSI4に供給し、測定パルスの繰り返し毎に切り替え制御信号に基づいて前回入力に比べてクロックの位相差が小さくなる方向に遅延量を変化させるパルス遅延手段3を備え、被測定LSI4の内部に、測定パルスの繰り返し毎に測定対象の入力ラッチ回路41が、測定パルスを正しく取り込んだかどうかを判定し、正しく取り込まれている間は、前記遅延量を変化させるための切り替え制御信号を出力する入力ラッチ判定手段43を備えている。
特開平7−84000号公報
しかしながら、図10に示した構成の場合、クロック信号を供給するクロック供給手段1を被測定LSI4の外部に設けることが必要とされる。また、クロック信号に同期して一定幅の測定パルスを繰り返して発生するパルス発生手段(回路)2が必要となる。このため、AC特性の測定を簡易に行うことはできない。なお、上記特許文献1には、図10の構成とは別の構成として、パルス発生回路2を被測定LSI4内部に設けることで、パルス発生回路を外部に準備することを要しなくし、AC特性の測定を簡単にした構成も開示されているが、この場合も、クロック供給手段は被測定LSIの外部に設けることが必要とされる。
また、クロック供給手段やパルス発生手段を被測定LSI4の外部に設けた場合、外部との接続インタフェース等が測定精度に影響を及ぼし、特に、被測定LSI4が高い動作周波数で動作する場合、正確なAC特性測定が行えない場合も生じる。
本願で開示される発明は、前記課題を解決するため概略以下の構成とされる。
本発明の1つのアスペクトに係るAC特性測定システムは、クロック信号に応答して入力信号をサンプルする回路であってAC特性測定対象となる回路(「被測定回路」という)を、奇数段のインバータをリング形態に接続してなるリングオシレータのループ内に配設し、前記ループ内を伝播する信号より、前記被測定回路に与えるクロック信号を生成するクロック生成回路と、前記ループ内を伝播する信号より前記被測定回路に与える前記入力信号を生成し、制御信号に基づき、前記被測定回路に与える前記入力信号の遅延量を可変に制御する遅延調整回路と、を備えている。
本発明において、前記クロック生成回路は、前記被測定回路に与えるクロック信号を、前記被測定回路の前段のインバータの出力信号の遷移に応答して生成し、前記遅延調整回路は、前記被測定回路の前記前段のインバータの出力信号を受け、前記制御信号に基づき前記入力信号の遅延時間を可変させ、前記被測定回路からの出力信号は、前記被測定回路の後段のインバータの入力端に入力される。
本発明において、前記クロック生成回路と前記遅延調整回路は、前記被測定回路と同一チップ内に配設されている構成としてもよい。
本発明において、好ましくは、前記リングオシレータの所定のノードの発振が停止した時点の、前記制御信号の値から、前記被測定回路のセットアップ時間及び/又はホールド時間が導出される。
本発明の他のアスペクトに係る回路は、奇数段のインバータをリング形態に接続してなるリングオシレータのループ内に挿入されたフリップフロップと、前記ループ内を伝播する信号より、前記フリップフロップに与えるクロック信号を生成するクロック生成回路と、前記ループ内を伝播する信号より、前記フリップフロップに与えるデータ信号を生成し、前記フリップフロップに与える前記データ信号の遷移エッジと、前記フリップフロップに与える前記クロック信号の有効なエッジとの間の時間差を、制御信号に基づき可変に制御する遅延調整回路と、を備えている。
本発明において、好ましくは、前記リングオシレータの所定のノードの発振が停止した時点の、前記制御信号の値から、前記フリップフロップのセットアップ時間及び/又はホールド時間が導出される。
本発明において、前記クロック生成回路は、前記フリップフロップに与えるクロック信号を、前記フリップフロップの前段のインバータの出力信号の遷移に応答して生成し、前記遅延調整回路は、前記フリップフロップの前記前段のインバータの出力信号を受け、前記制御信号に基づき前記データ信号の遅延時間を可変させ、前記フリップフロップからの出力信号は、前記フリップフロップの後段のインバータの入力端に入力される。
本発明において、セットアップ時間とホールド時間の測定の切替制御を行う制御信号に基づき、前記フリップフロップに与えるデータ信号の遷移エッジとクロック信号の有効なエッジとの間のタイミングの前後関係を切り替えるセットアップホールド切替回路を、前記フリップフロップの前段に備えている。
本発明において、前記リングオシレータの発振開始を制御する発振制御信号を生成する回路を、前記リングオシレータのループ内に備え、与えられたリセット信号に基づき、前記フリップフロップがリセットされ、前記リングオシレータの発振はリセットされ、前記発振制御信号が発振を示す値に設定されると、前記リングオシレータは発振を開始する。
本発明においては、前記AC特性測定システムは、前記フリップフロップと同一チップに搭載される。
本発明において、前記AC特性測定システムは、前記フリップフロップが搭載されるチップと別チップに搭載される構成としてもよい。
本発明の他のアスペクトに係る方法は、AC特性測定対象のフリップフロップを、奇数段のインバータをリング形態に接続してなるリングオシレータのループ内に配設し、
前記フリップフロップには、前記ループ内を伝播する信号より生成したクロック信号とデータ信号とを与える工程と、
前記フリップフロップに与えるデータ信号の遷移エッジと前記クロックの有効エッジとの時間差を制御信号に基づき可変に制御する工程と、
を有し、前記ループの所定のノードの発振が停止した時点の制御信号の値からAC特性測定値を導出する。
本発明によれば、セットアップ時間、ホールド時間の判定を、リングオシレータの発振停止で判断できるため、測定を簡易化している。その理由は、本発明においては、AC特性測定対象のフリップフロップをリングオシレータのループ内に挿入し、該リングオシレータを伝播する信号から、フリップフロップに入力されるデータ及びクロックを生成し、データとクロックの位相差を制御信号により可変自在とする構成とし、セットアップ時間/ホールド時間を満たしている場合には、リングオシレータは発振し続けるが、セットアップ時間/ホールド時間を満たさない場合には、リングオシレータは発振停止し、リングオシレータが発振停止したタイミングをセットアップ時間、ホールド時間の最小値として観測することができるためである。
また、本発明によれば、リングオシレータ構成にしたことで、クロックと測定パルスを自己発生して、セットアップ時間やホールド時間を測定することができ、外部からクロックを与える必要がない。
本発明によれば、クロック供給回路やパルス発生回路やパルス遅延回路を外部に準備する必要はないため、測定を簡易化するとともに、測定精度の向上にも貢献する。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく、添付図面を参照して以下に説明する。本発明は、入力信号をクロック信号に応答してサンプルするラッチ等についてAC特性測定が行われる回路(「被測定回路」という)(例えば図1のフリップフロップ回路105、110)を、奇数段のインバータをリング形態に接続してなるリングオシレータのループ内に挿入し、被測定回路のAC特性を、リングオシレータの発振の停止で判断できるようにしたものである。
より詳しくは、本発明の一実施の形態によれば、AC特性の被測定回路(図1の105、110)には、リングオシレータのループを伝播する信号から生成されたデータ信号及びクロック信号が入力され、被測定回路(105、110)から出力されるデータを、リングオシレータのループ内に送出する構成としている。すなわち、リングオシレータのループを伝播する信号を入力し、被測定回路(105、110)に与えるクロック信号を生成するクロック生成回路(図1の104、109)と、リングオシレータのループを伝播する信号を入力し、被測定回路(105、110)に与えるデータ信号を生成するとともに、前記データ信号の前記クロック信号に対する遅延量を、与えられた制御信号(SEL1)に基づき可変に制御する遅延調整回路(図1の102、107)と、を備えている。本発明の一実施形態において、クロック生成回路(104、109)は、前記被測定回路(105、110)に与えるクロック信号を、前記被測定回路(105、110)の前段のインバータの出力信号の遷移に応答して生成し、前記遅延調整回路(102、107)は、前記被測定回路(105、110)の前記前段のインバータの出力信号を受け、前記制御信号に基づき前記入力信号の遅延時間を可変させ、前記被測定回路(105、110)からの出力信号は、前記フリップフロップの後段のインバータの入力端に入力される。
本発明において、セットアップ時間とホールド時間の測定の切替制御を行う制御信号(SEL2)に基づき、前記被測定回路(105、110)に与える入力信号の遷移エッジとクロック信号の有効なエッジとの間のタイミングの前後関係を切り替えるセットアップホールド切替回路(図1の103、108)を、前記被測定回路(105、110)の前段に備えている。
かかる構成の本発明の一実施の形態においては、AC特性測定時、リングオシレータの発振状態のもとで、制御信号に基づき、遅延調整回路(102、107)により被測定回路(105、110)に与えるデータとクロックのエッジのタイミング差を可変させ(例えばタイミング差を順次小さくする)、リングオシレータの発振が停止した時点での制御信号の値から、AC特性測定値(セットアップ時間/ホールド時間)を導出するというものである。以下実施例に即して説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。図1には、LSIのAC特性測定システムの全体構成が示されている。なお、特に制限されないが、図1に示した構成要素はLSIチップに搭載されており、入力端子100、出力端子112は、LSIの外部ピンとされる。図1を参照すると、入力端子100に第1の入力端が接続されたNAND回路101と、第1のROSC駆動ゲート11と、第2のROSC駆動ゲート12とを備え、第2のROSC駆動ゲート12の出力は出力端子112に接続されるとともに、NAND回路101の第2の入力端に帰還接続されている。
第1のROSC駆動ゲート11は、NAND回路101の出力を入力し第1の選択信号SEL1を入力して、遅延を調整する第1の遅延調整部102と、第1の遅延調整部102からの出力信号を入力として受け第2の選択信号SEL2にしたがってセットアップ時間とホールド時間の切り替えを行う第1のセットアップホールド(SETUP HOLD)切替回路103と、NAND回路101の出力を入力しクロック信号を生成する第1のクロック生成部104と、第1のセットアップホールド切替回路103からの出力をデータ入力端子に受け第1のクロック生成部104からのクロック信号をクロック入力端子に受け、データ信号をクロック信号の立ち上がりエッジに応答してサンプルする第1のフリップフロップ105(D型フリップフロップあるいはエッジトリガー型レジスタともいう)と、第1のフリップフロップ105のデータ出力端子Qの出力信号を反転して出力する第1のインバータ106とを備えている。
第2のROSC駆動ゲート12は、第1のROSC駆動ゲート11の第1のインバータ106からの出力を入力し第1の選択信号SEL1を入力して遅延を調整する第2の遅延調整部107と、第2の遅延調整部107からの出力信号を入力として受け第2の選択信号SEL2にしたがってセットアップ時間とホールド時間の切り替えを行う第2のセットアップホールド(SETUP HOLD)切替回路108と、第1のインバータ106の出力を入力しクロック信号を生成する第2のクロック生成部109と、第2のセットアップホールド切替回路108からの出力をデータ入力端子に受けクロック生成部109からのクロック信号をクロック入力端子に受け、データ信号をクロック信号の立ち上がりエッジに応答してサンプルする第2のフリップフロップ110(D型フリップフロップあるいはエッジトリガー型レジスタともいう)と、第2のフリップフロップ110のデータ出力端子Qの出力信号を反転して出力する第2のインバータ111と、を備えている。
第2のインバータ111の出力は、出力端子112に接続されるとともに、NAND回路101の第2の入力端に接続されている。入力端子100は、フリップフロップ105及び110のリセット端子RBに接続されており、入力端子100がLOWレベルのとき、フリップフロップ105及び110はともに強制リセットされ、それぞれのデータ出力端子QはLOWレベルとなる。なお、図1では、便宜上、NAND回路101の出力をNode1、第1のセットアップホールド切替回路103の出力をNode2、第1のクロック生成部104の出力をNode3、第1のフリップフロップ104の出力をNode4、インバータ106の出力をNode5、第2のセットアップホールド切替回路108の出力をNode6、第2のクロック生成部109の出力をNode7、第2のフリップフロップ110の出力をNode8、第2のインバータ111の出力をNode9でそれぞれ表している。
第1の遅延調整部102は、クロック信号に対して、位相差が生じるように、第1のフリップフロップ105のデータ入力端子Dに入力されるデータ信号を遅延させる。同様に、第2の遅延調整部107は、クロック信号に対して、位相差が生じるように、第2のフリップフロップ110のデータ入力端子Dに入力されるデータ信号を遅延させる。第1、第2の遅延調整部102、107は、共通に入力される第1の選択信号SEL1に基づいて、クロック信号に対するデータ信号の位相を可変させることができる。
データ信号のエッジと、クロック信号の有効エッジ(サンプリングに有効なエッジであり、この例では、クロック信号の立ち上がりエッジ)との時間差が、フリップフロップ105、110のセットアップ時間を満たしている間は、奇数段のインバータ(図1では、インバータとして機能するNAND回路101、インバータ106、111)をリング形態に接続してなるリングオシレータは、同一周波数で発振し続ける。本実施例では、この状態から、データ信号の遷移タイミングを変化させてゆき、セットアップ時間を満たさなくなる時間をリングオシレータの発振停止で確認する。すなわち、データ信号の遷移エッジと、これにつづくクロック信号の有効エッジとの位相差を狭めてゆくことで、フリップフロップ105、110において、入力データ信号を正確にサンプルすることができず、出力が反転しなくなる場合、リングオシレータの発振は停止する。このときのデータ信号のエッジとクロック信号の有効エッジとの位相差がセットアップ時間の限界値となる。
そして、本実施例においては、セットアップ時間、ホールド時間測定の切り替えを行う第1、第2のセットアップホールド切替回路103、108を設けたことで、同様の測定が可能である。クロック信号の有効エッジ(この場合、立ち上がりエッジ)とデータ信号のエッジの時間差が、フリップフロップ105、110のホールド時間を満たしている間は、リングオシレータは同一周波数で発振し続ける。データ信号の遷移タイミングを変化させ、ホールド時間を満たさなくなる時間を、リングオシレータの発振停止で確認する。すなわち、クロック信号の有効エッジと、該有効エッジ後もなお値が保持されるデータ信号の遷移エッジとの位相差を狭めてゆくことで、フリップフロップ105、110において、入力データ信号を正確にサンプルすることができず、出力が反転しない場合、リングオシレータの発振は停止する。このときのクロック信号のエッジとデータ信号のエッジとの位相差がホールド時間の限界値となる。
図2は、図1の第1、第2の遅延調整部102、107の構成の一例を示す図である。なお、第1、第2の遅延調整部102、107は同一構成とされる。図2に示すように、この遅延調整部は、入力信号をバッファ(単位遅延回路)201で単位遅延時間遅延させる第1の遅延パスと、入力信号を2段のバッファ202、203で遅延させる第2の遅延パスと、入力信号を3段のバッファ204乃至206で遅延させる第3の遅延パスと、入力信号を4段のバッファ207乃至210で遅延させる第4の遅延パスと、第1乃至第4の遅延パスと出力端子との間に接続された第1乃至第4スイッチSW1乃至SW4と、第1の選択信号SEL1を入力してデコードし、第1乃至第4スイッチSW1乃至SW4のいずれか1つをオンさせるデコーダ212を備えている。第1乃至第4スイッチSW1乃至SW4とデコーダ212は選択回路211を構成する。特に制限されないが、図2の構成の場合、第1の選択信号SEL1は2ビット信号よりなる。第1乃至第4のスイッチは、例えばトランスファゲート(例えばNMOSトランジスタ)で構成される。なお、第1、第2の遅延調整部102、107は、第1の選択信号SEL1に基づき遅延時間を可変に調整できるものであればよく、図2の構成に限定されるものでないことは勿論である。例えば遅延時間の異なる複数のタップを備えた一つの遅延回路列を備え、複数のタップの中から選択信号に基づきいずれか1つを選択する構成としてもよい。
図3は、図1の第1、第2のクロック生成部104、109の構成の一例を示す図である。なお、図1の第1、第2のクロック生成部104、109は同一構成とされる。図3に示すように、クロック生成部は、入力信号を第1の入力端子(Node10)に入力し、入力信号を複数段の遅延回路301で遅延させた信号を第2の入力端子(Node11)に入力する排他的否定論理和(EXNOR)回路302を備えている。図7は、クロック生成部のタイミングチャートである。EXNOR回路302の出力(Node12)は、Node10の信号とNode11の信号の論理値が一致するときにHIGHレベル、異なるときにLowレベルとなる。したがって、図7に示すように、クロック生成部での入力信号をなすNode10の信号の立ち上がり、及び立ち下がり遷移で、EXNOR回路302の出力Node12はLOWレベルとなり、遅延回路301の遅延時間経過後に出力Node12はHIGHレベルとなり、Node10の信号のつぎの遷移までHIGHレベルを維持し、Node10の信号のつぎの遷移でLOWレベルに遷移するクロックパルスが出力される。
図4は、図1の第1、第2のセットアップホールド切替回路103、108の構成の一例を示す図である。なお、第1、第2のセットアップホールド切替回路103、108は同一構成とされる。図4に示すように、入力信号(正転信号)と、入力信号の入力するインバータ401の出力である反転信号とを入力し、第2の選択信号SEL2にしたがって、セットアップ時間測定時には、反転信号を選択し、ホールド時間測定時には、正転信号を選択し、選択した信号を図1のNode2、Node6に出力する選択回路402を備えている。特に制限されないが、図4に示す例では、第2の選択信号SEL2は1ビット信号とされ、第2の選択信号SEL2がHIGHレベルのとき、第2のスイッチ(NMOSトランジスタMN2)がオンして、反転信号が選択され、第2の選択信号SEL2がLOWレベルのとき、第1のスイッチ(NMOSトランジスタMN1)がオンし、正転信号が選択される。なお、図4では、NMOSトランジスタMN1、MN2よりなるトランスファゲートの構成が示されているが、本発明はかかる構成に制限されるものでないことは勿論である。
図5は、本実施例において、フリップフロップのセットアップ時間を測定するモード時の動作タイミングを示す図である。図1乃至図5を参照して、本実施例におけるセットアップ時間の測定動作を説明する。
図5において、タイミングt0では、入力端子100はLowレベルとされており、このとき、入力端子100に第1入力端が接続するNAND回路101出力Node1(NAND_OUT)は、その第2入力端の論理値によらず、HIGHを出力する。入力端子100はリセット信号RB(LOWアクティブ)として、フリップフロップ105、110のリセット端子RBに入力され、第1、第2のフリップフロップ105、110のデータ出力端子QはいずれもLOWレベルにリセットされる。NAND回路101の第2の入力端には、第2のフリップフロップ110の出力であるLOWレベルをインバータ111で反転したHIGHレベル(固定)が帰還入力されるが、NAND回路101出力Node1(NAND_OUT)はHIGHのままである。
タイミングt1において、入力端子100がHIGHレベルに設定される。このとき、第1、第2のフリップフロップ105、110のリセットも解除される。NAND回路101の第2の入力端はインバータ111の出力Node9(ROSC出力&NAND入力)がHIGHレベルであることから、2つの入力端がともにHIGHレベルとなる。したがって、t1で、NAND回路101の出力Node1(NAND_OUT)はHIGHレベルからLowレベルに遷移する。
NAND回路101の出力Node1の信号は、タイミングt1でHIGHレベルからLOWレベルに遷移して、第1のROSC駆動ゲート11に入力され、第1の遅延調整部102で設定された遅延時間分遅延され、第1のセットアップホールド切替回路103で反転され、タイミングt2で、LOWレベルからHIGHレベルに立ち上がる信号として、Node2(FF_DATA_IN)に出力され、フリップフロップ105のデータ入力端子Dに供給される。タイミングt1とt2との時間差が、第1の遅延調整部102で設定された遅延時間に対応する。ここで、NAND回路101の出力は、第1のクロック生成部104にも供給され、第1のクロック生成部104は、NAND回路101の出力信号の立ち下がり遷移エッジに対して所定時間遅延したタイミングt3で立ち上がり、NAND回路101の出力信号の立ち上がり遷移エッジ(タイミングt5)で立ち下がるクロックパルスを生成する。第1のフリップフロップ105は、データ入力端子の信号を、第1のクロック生成部104の出力Node3(FF_CLK_IN)のクロック信号の立ち上がりエッジでサンプルしデータ出力端子Q(Node4)に出力する。
すなわち、タイミングt2において、第1のフリップフロップ105のデータ入力端子のデータ信号はHIGHレベルとなり、タイミングt3で、第1のフリップフロップ105のクロック入力端子のクロックが立ち上がり、サンプルしたデータがデータ出力端子Qより出力される。タイミングt2(データ信号の遷移エッジ)からタイミングt3(クロック信号の立ち上がりエッジ)の間の時間差が、第1のフリップフロップ105のセットアップ時間(SETUP TIME)に対応する。タイミングt2からt3の時間差は、前述したように、第1の遅延調整部102によって可変に制御される。
タイミングt3で、第1のフリップフロップ105のデータ出力端子Q(Node4)はLOWレベルからHIGHレベルに遷移し、第1のインバータ106の出力(Node5)はHIGHレベルからLOWレベルに遷移し、第2のROSC駆動ゲート12に入力される。
第2のROSC駆動ゲート12において、第2の遅延調整部107は、第1のインバータ106の出力Node5の信号を受け、第1の選択信号SEL1で第1の遅延調整部102と同一の遅延時間遅延させて第2のセットアップホールド切替回路108に出力する。第2のセットアップホールド切替回路108は、セットアップ時間測定であるため、第2の遅延調整部107からの出力信号の反転信号(したがってNode5の信号を遅延反転させた信号)を第2のフリップフロップ110のデータ入力端子D(Node6)に供給する。Node5の信号の立ち下がりエッジのタイミングt3とt4との時間差が、第2の遅延調整部107で設定された遅延時間に対応する。第2のクロック生成部109は、第1のインバータ106の出力Node5の信号を受け、クロック信号を第2のフリップフロップ110のクロック入力端子CK(Node7)に供給する。タイミングt4で、第2のフリップフロップ110のデータ入力端子D(Node6)のデータ信号(FF_DATA_IN)がHIGHレベルとなり、タイミングt5で第2のフリップフロップ110のクロック入力端子CK(Node7)のクロック(FF_CLK_IN)が立ち上がり、データ出力端子Q(Node8)よりHIGHレベルが出力される。第2のインバータ111の出力Node9の信号はタイミングt5でHIGHレベルからLOWレベルとなり、NAND回路101の出力Node1の信号はHIGHレベルとなる。タイミングt4(データ信号の遷移エッジ)からタイミングt5(クロック信号の立ち上がりエッジ)の間の時間差が、第2のフリップフロップ110のセットアップ時間(SETUP TIME)に対応する。タイミングt4からt5の時間差は、前述したように、第2の遅延調整部107によって可変に制御される。
第1のROSC駆動ゲート11において、タイミングt5におけるNAND回路101の出力Node1の信号のHIGHレベルへの遷移に応じて、タイミングt6で、第1のフリップフロップ回路105への入力Node2がHIGHレベルからLOWレベルに遷移し、タイミングt7のクロック信号の立ち上がりで、第1のフリップフロップ105の出力Node4(FF_Q_OUT)は、LOWレベルとなり、第1のインバータ106の出力Node5はLOWレベルからHIGHレベルに遷移する。タイミングt6(データ信号の遷移エッジ)からタイミングt7(クロック信号の立ち上がりエッジ)の間の時間差(タイミングt2とt3間の時間差と等しい)は、第1のフリップフロップ105のセットアップ時間(SETUP TIME)に対応する。
第1のインバータ106の出力Node5の信号を、第2のROSC駆動ゲート12の第2の遅延調整部107で遅延させ第2のセットアップホールド切替回路108で反転させた信号(Node6のFF_DATA_IN)は、タイミングt8でHIGHレベルからLOWレベルとなり、第1のインバータ106の出力Node5の信号の立ち上がり遷移に基づき作成されたクロック信号の立ち上がり(タイミングt9)に応答して、第2のフリップフロップ110はデータ出力端子QからLOWレベルを出力し(Node8のFF_Q_OUT)、第2のインバータ111の出力(Node9)はHIGHレベルとなる。タイミングt8(データ信号の遷移エッジ)からタイミングt9(クロック信号の立ち上がりエッジ)の間の時間差(タイミングt4とt5間の時間差と等しい)は、第2のフリップフロップ110のセットアップ時間(SETUP TIME)に対応する。
このように、第2のROSC駆動ゲート12の第2のインバータ111の出力Node9の信号を出力端子112から外部に引き出すことで、測定器あるいはテスタ等により、発振を観測することができる。
本実施例では、第1、第2のフリップフロップ105、110に入力される、データ入力と、クロック入力を、回路内で発生させているため、外部からクロックを入力したり、外部からデータ入力を与える必要がない。
第2のROSC駆動ゲート12の第2のインバータ111の出力Node9の発振が観測されるのは、第1のROSC駆動ゲート11、第2のRSOC駆動ゲート12にそれぞれ含まれる第1、第2のフリップフロップ105、110がセットアップ時間の仕様を満たしているときである。第1、第2のフリップフロップ105、110の少なくとも1方がセットアップ時間の仕様を満たされなければ、フリップフロップの出力に、所望の論理が出力できなくなり、Node9の信号が反転せず、発振は停止する。なお、第1、第2の選択信号SEL1、SEL2は、外部から入力される制御信号であってもよいし、BITS(Built In Self Test)等の場合、内蔵テストプログラムを走らせて内部制御してもよい。
本実施例において、入力端子100の信号は、リングオシレータの発振、フリップフロップのリセットを制御するための信号であり、デバイス外部から与えられる。
本実施例によれば、Node9を外部端子かららモニタし、Node9の発振停止時の選択信号SEL1の値により、フリップフロップのセットアップ時間、ホールド時間の限界がわかる。これにより、フリップフロップのセットアップ時間の測定に適用する。
図8は、セットアップ時間測定時の動作原理を説明するためのタイミングチャートである。第1の遅延調整部102において、Node2(フリップフロップ105のデータ入力)の遷移エッジを、Node3のクロックに対して近づけてゆくと、次第にセットアップ時間が満たされなくなり、所望の論理を拾うことが出来ず、Node9に以前とは逆の論理が返らなくなり、発振が停止する。このとき、データ可変部で選択された経路の遅延によって、セットアップ時間を把握できる。発振状態から発振停止時の選択信号SEL1の値から、セットアップ時間の限界値がわかる。
ホールド時間測定について、説明する。図6は、ホールド時間を測定するモード時の動作タイミングを示す図である。本実施例において、ホールド時間を測定するモードについて、動作を説明する。
図6のタイミングt0では、入力端子100はLowレベルとされており、入力端子100に第1入力端が接続するNAND回路101出力Node1(NAND_OUT)は、その第2入力端の論理値によらず、HIGHを出力する。入力端子100はリセット信号RB(LOWアクティブ)として、フリップフロップ105、110のリセット端子RBに入力され、第1、第2のフリップフロップ105、110のデータ出力端子QはいずれもLOWレベルにリセットされる。NAND回路101の第2の入力端には、第2のフリップフロップ110の出力であるLOWレベルをインバータ111で反転したHIGHレベル(固定)が帰還入力されるが、NAND回路101出力Node1(NAND_OUT)はHIGHのままである。
タイミングt1において、入力端子100がHIGHレベルに設定される。このとき、第1、第2のフリップフロップ105、110のリセットも解除される。NAND回路101の第2の入力端はインバータ110の出力Node9(ROSC出力&NAND入力)がHIGHレベルであることから、2つの入力端がともにHIGHレベルとなる。したがって、タイミングt1で、NAND回路101の出力Node1(NAND_OUT)はHIGHレベルからLowレベルに遷移する。
NAND回路101の出力Node1の信号(タイミングt1でHIGHレベルからLOWレベルに遷移)は、第1のROSC駆動ゲート11に入力され、第1の遅延調整部102で設定された遅延時間分遅延され、第1のセットアップホールド切替回路103で正転信号が選択され、タイミングt3でHIGHレベルからLOWレベルに立ち下がる信号としてNode2(FF_DATA_IN)に出力され、フリップフロップ105のデータ入力端子Dに供給される。タイミングt1とt3との時間差が、第1の遅延調整部102で設定された遅延時間に対応する。ここで、NAND回路101の出力は第1のクロック生成部104にも供給され、第1のクロック生成部104は、NAND回路101の出力信号の立ち下がり遷移エッジに対して所定時間遅延したタイミングt2で立ち上がり、NAND回路101の出力信号の立ち上がり遷移エッジ(タイミングt4)で立ち下がるクロックパルスを生成する。第1のフリップフロップ105は、データ入力端子の信号を、第1のクロック生成部104の出力Node3(FF_CLK_IN)のクロック信号の立ち上がりエッジでサンプルしデータ出力端子Q(Node4)に出力する。
すなわち、タイミングt2で第1のフリップフロップ105のクロック入力端子のクロックが立ち上がり、データ入力端子DのHIGHレベルのデータ信号をサンプルし、タイミングt3において、データ信号はLOWレベルに遷移し、タイミングt2(クロック信号の立ち上がりエッジ)とタイミングt3(データ信号の遷移エッジ)の間の時間差が、第1のフリップフロップ105のホールド時間(HOLD TIME)に対応する。タイミングt2からt3の時間差は、前述したように、第1の遅延調整部102によって可変に制御される。
タイミングt2で、第1のフリップフロップ105のデータ出力端子Q(Node4)はLOWレベルからHIGHレベルに遷移し、第1のインバータ106の出力(Node5)はHIGHレベルからLOWレベルに遷移し、第2のROSC駆動ゲート12に入力される。
第2のROSC駆動ゲート12において、第2の遅延調整部107は、第1のインバータ106の出力Node5の信号を受け、第1の選択信号SEL1で第1の遅延調整部102と同一の遅延時間遅延させて第2のセットアップホールド切替回路108に出力する。第2のセットアップホールド切替回路108は、ホールド時間測定であるため、第2の遅延調整部107からの出力信号の正転信号(したがってNode5の信号を同じ論理で遅延させた信号)を第2のフリップフロップ110のデータ入力端子D(Node6)に供給する。すなわち、タイミングt2で立ち下がったNode5の信号は、第2の遅延調整部107で遅延され、タイミングt5で、第2のフリップフロップ110のデータ入力端子D(Node6)のデータ信号(LOWレベルからHIGHレベルに遷移する)として供給される。Node5の信号の立ち下がりエッジのタイミングt2とt5との時間差が、第2の遅延調整部107で設定された遅延時間に対応する。第2のクロック生成部109は、第1のインバータ106の出力Node5の信号(タイミングt2でLOWレベルからHIGHレベルに遷移する)を受け、タイミングt4で立ち上がるクロック信号を生成し、第2のフリップフロップ110のクロック入力端子Node7に供給する。
タイミングt4で、第2のフリップフロップ110のクロック入力端子CK(Node7)のクロック信号(F_CLK_IN)が立ち上がり、第2のフリップフロップ110のデータ出力端子Q(Node8)よりHIGHレベルが出力される。第2のインバータ111の出力Node9の信号は、タイミングt4で、HIGHレベルからLOWレベルとなり、NAND回路101の出力Node1の信号は、HIGHレベルとなる。タイミングt4(クロック信号の立ち上がりエッジ)とタイミングt5(データ信号の遷移エッジ)の間の時間差が、第2のフリップフロップ110のホールド時間(SETUP TIME)に対応する。タイミングt4からt5の時間差は、前述したように、第2の遅延調整部107によって可変に制御される。
第1のROSC駆動ゲート11では、タイミングt4におけるNAND回路101の出力Node1の信号のHIGHレベルへの遷移に応答して、第1のクロック生成部104は、タイミングt6で立ち下がるクロック信号(Node3のFF_CLK_IN)を出力する。すなわち、タイミングt6で、第1のフリップフロップ105はデータ信号(LOWレベル)をサンプルしてそのデータ出力端子Q(Node4)はLOWレベルとなり、第1のインバータ106の出力Node5はLOWレベルからHIGHレベルに遷移する。
また、タイミングt4におけるNAND回路101の出力Node1の信号のHIGHレベルへの遷移に応じて、タイミングt7で、第1のフリップフロップ回路105への入力Node2がLOWレベルからHIGHレベルに遷移する。タイミングt6(クロック信号の立ち上がりエッジ)からタイミングt7(データ信号の遷移エッジ)の間の時間差(タイミングt2とt3間の時間差と等しい)は、第1のフリップフロップ105のホールド時間(HOLD TIME)に対応する。
第1のインバータ106の出力Node5の信号を受ける第2のROSC駆動ゲート12では、第2のクロック生成部109が、タイミングt8で立ち上がるクロック信号(Node7のFF_CLK_IN)を出力する。第2の遅延調整部107で遅延させ第2のセットアップホールド切替回路108を介して出力される信号(Node6のFF_DATA_IN)は、タイミングt9でLOWレベルからHIGHレベルとなる。第1のインバータ106の出力Node5の信号の立ち上がり遷移に基づき第2のクロック生成部109で生成されたクロック信号の立ち上がり(タイミングt8)に応答して、第2のフリップフロップ110はLOWレベルを出力し(Node8のFF_Q_OUT)、第2のインバータ111の出力は、タイミングt8でLOWレベルからHIGHレベルとなる。タイミングt8(クロック信号の立ち上がりエッジ)とタイミングt9(データ信号の遷移エッジ)との間の時間差(タイミング4とt5間の時間差と等しい)は、第2のフリップフロップ110のホールド時間(HOLD TIME)に対応する。
このように、ホールド時間測定の場合も、Node9を外部に引き出すことで、発振が観測できる。制御信号SEL1により遅延調整部102、107で選択された経路の遅延によって、ホールド時間を把握できる。
図9は、ホールド時間測定時のタイミングチャートである。遅延調整部102、107において、Node2(フリップフロップのデータ入力)の遷移エッジを、Node3のクロックに対して近づけてゆくことで、次第にホールド時間が満たされなくなり、所望の論理を拾う(サンプルする)ことが出来ず、第2のインバータ111の出力Node9には、以前とは逆の論理が返らなくなり、発振が停止する。このとき、データ可変部で選択された経路の遅延によって、ホールド時間を把握できる。
従来技術では、クロックを供給するクロック供給手段を被測定LSI外部に設け、クロックに同期して一定幅の測定パルスを繰り返して発生する、パルス発生回路が必要とされるのに対して、本発明によれば、リングオシレータ構成にすることにより、クロックと測定パルスを自己発生することが出来る。
セットアップ時間を満たしている場合は、リングオシレータは発振し続けるが、セットアップ時間を満たさない場合、リングオシレータは発振停止する機構になっており、リングオシレータが発振停止したタイミングがセットアップ時間として観測できる。
リングオシレータ構成にしたことで、クロックと測定パルスを自己発生して、セットアップ時間やホールド時間を測定することができ、外部からクロックを与える必要がないという効果がある。また、セットアップ時間、ホールド時間の判定を、リングオシレータの発振停止で判断できるため、測定が簡単になるという効果がある。
なお上記実施例では、フリップフロップのセットアップ時間、ホールド時間のテスト回路を、オンチップ構成とした例を説明したが、本発明はオンチップ回路に限定されるものでなく、TEG(Test Element Group)チップ等の別チップとしてもよい。
また上記実施例では、リングオシレータを構成する奇数段インバータとして、インバータ106、111と、NAND回路101(第1入力端子にHIGHレベル入力時、第2の入力端子を反転出力するインバータとして機能する)の3段構成としたが、本発明はかかる段数に制限されるものでない。また、フリップフロップ105、110として正転データ出力端子Qをリングオシレータのループ内に接続する構成としたが、フリップフロップ105、110として反転データ出力端子QBをリングオシレータのループに接続する場合、インバータとして機能する。なお、セットアップホールド測定対象のフリップフロップは、2つに限定されるものでないことは勿論である。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施例の回路構成を示す図である。 本発明の一実施例の遅延調整部の構成を説明する図である。 本発明の一実施例のクロック生成部の構成を説明する図である。 本発明の一実施例のセットアップホールド切替回路の構成を説明する図である。 本発明の一実施例のセットアップ時間測定モード時のタイミングチャートである。 本発明の一実施例のホールド時間測定モード時のタイミングチャートである。 本発明の一実施例のクロック生成部のタイミングチャートである。 本発明の一実施例のセットアップ時間測定を説明するタイミングチャートである。 本発明の一実施例のホールド時間測定を説明するタイミングチャートである。 特許文献1のLSIのAC特性測定システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 クロック供給手段
2 パルス発生手段
3 パルス遅延手段
4 被測定LSI
11 第1のROSC駆動ゲート
12 第2のROSC駆動ゲート
41 入力ラッチ回路
43 入力ラッチ判定手段
100 入力端子
101 NAND回路
102、107 遅延調整部
103、108 セットアップホールド切替部回路
104、109 クロック生成部
105、110 フリップフロップ
106、111 インバータ
112 出力端子
201〜210 バッファ
211 選択回路
212 デコーダ
301 遅延回路
302 排他的否定論理和(EXNOR)回路
401 インバータ
402 選択回路
INV インバータ
NM1、NM2 NMOSトランジスタ
SW1〜SW4 スイッチ

Claims (9)

  1. クロック信号に応答して入力信号をサンプルする回路であってAC特性測定対象となる回路(「被測定回路」という)を、奇数段のインバータをリング形態に接続してなるリングオシレータのループ内に配設し、
    前記ループ内を伝播する信号より前記被測定回路に与えるクロック信号を生成するクロック生成回路と、
    前記ループ内を伝播する信号より前記被測定回路に与える前記入力信号を生成し、制御信号に基づき、前記被測定回路に与える前記入力信号の遅延量を可変に制御する遅延調整回路と、
    を備え、
    前記クロック生成回路は、前記被測定回路に与えるクロック信号を、前記被測定回路の前段のインバータの出力信号の遷移に応答して生成し、
    前記遅延調整回路は、前記被測定回路の前記前段のインバータの出力信号を受け、前記制御信号に基づき前記入力信号の遅延時間を可変させ
    前記被測定回路からの出力信号は、前記被測定回路の後段のインバータの入力端に入力される、ことを特徴とする特性測定システム。
  2. 前記クロック生成回路と前記遅延調整回路は、前記被測定回路と同一チップ内に配設されている、ことを特徴とする請求項1記載のAC特性測定システム。
  3. 前記リングオシレータの所定のノードの発振が停止した時点の、前記制御信号の値から、前記被測定回路のセットアップ時間及び/又はホールド時間が導出される、ことを特徴とする請求項1記載のAC特性測定システム。
  4. 奇数段のインバータをリング形態に接続してなるリングオシレータのループ内に挿入されたフリップフロップと、
    前記ループ内を伝播する信号より、前記フリップフロップに与えるクロック信号を生成するクロック生成回路と、
    前記ループ内を伝播する信号より、前記フリップフロップに与えるデータ信号を生成し、前記フリップフロップに与える前記データ信号の遷移エッジと、前記フリップフロップに与える前記クロック信号の有効なエッジとの間の時間差を、制御信号に基づき可変に制御する遅延調整回路と、
    を備えて、
    前記クロック生成回路は、前記フリップフロップに与えるクロック信号を、前記フリップフロップの前段のインバータの出力信号の遷移に応答して生成し、
    前記遅延調整回路は、前記フリップフロップの前記前段のインバータの出力信号を受け、前記制御信号に基づき前記データ信号の遅延時間を可変させ、
    前記フリップフロップからの出力信号は、前記フリップフロップの後段のインバータの入力端に入力される、ことを特徴とするAC特性測定システム。
  5. 前記リングオシレータの所定のノードの発振が停止した時点の、前記制御信号の値から、前記フリップフロップのセットアップ時間及び/又はホールド時間が導出される、ことを特徴とする請求項記載のAC特性測定システム。
  6. セットアップ時間とホールド時間の測定の切替制御を行う制御信号に基づき、前記フリップフロップに与えるデータ信号の遷移エッジとクロック信号の有効なエッジとの間のタイミングの前後関係を切り替えるセットアップホールド切替回路を、前記フリップフロップの前段に備えている、ことを特徴とする請求項記載のAC特性測定システム。
  7. 前記リングオシレータの発振開始を制御するための発振制御信号を生成する回路を、前記リングオシレータのループ内に備え、外部より入力されたリセット信号に基づき前記フリップフロップがリセットされて前記リングオシレータの発振はリセットされ、前記発振制御信号が発振を示す値に設定されると、前記リングオシレータは発振を開始する、ことを特徴とする請求項記載のAC特性測定システム。
  8. 請求項乃至のいずれか一に記載の前記AC特性測定システムを、前記フリップフロップと同一チップに搭載してなる半導体集積回路。
  9. 請求項乃至のいずれか一に記載の前記AC特性測定システムを、前記フリップフロップが搭載されるチップとは別チップに備えてなる半導体集積回路。
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