JP2004045120A - 液体クロマトグラフ用カラム材料 - Google Patents

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大関 岳成
Takanori Saito
斎藤 孝則
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Abstract

【課題】特定の細胞を簡単、大量に分離、回収できる材料を提供すること。
【解決手段】リガンドと前記リガンドを固定化するための基材を含むリガンド固定化材料であって、基材に固定化したリガンドが外部刺激により脱離できる液体クロマトグラフ用カラム材料。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体中の有用物質あるいは病因物質を分離濃縮するための、さらに該材料を再利用するための、基材に固定化したリガンドが外部刺激により脱離することを特徴とするリガンド固定化材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、リガンド、特に抗体を用いて抗体と相互作用する細胞を選択的に分離する、あるいは濃度の薄い細胞を濃縮する試みがなされており、抗体を基材に固定化した材料を用い、培養細胞などの細胞群を流すことにより、抗体と相互作用するある特定の細胞だけを選択的に分離濃縮する技術が検討されている。ただし、このような技術はある特定の抗体と相互作用する細胞が除去されるだけであり、それらの細胞を担体表面から回収し、利用するためには、抗体を変性させる条件、例えばpH4以下にする等の処理が必要であり、そのような条件下では細胞障害がおこるため、細胞の機能を維持したまま分離濃縮することは困難である。
【0003】
細胞障害を生じない条件下で、特定の細胞を回収する技術としては、フローサイトメトリーによる方法や、最近では磁気ビーズ法などがあげられるが、いずれも少量の細胞を対象としており、細胞と標識抗体とを反応させた後、分離作業をするという非常に煩雑な操作が必要であり、目的の細胞を大量に回収する際は、時間、コストがかかるという問題があった。また、抗体から細胞を分離する技術としてある特別な配列のペプチドと抗体の組み合わせを利用して、細胞との結合をペプチドで置き換えることにより細胞を回収する技術が知られているが、この場合は前記の細胞との置き換えが可能であるペプチド配列が既知の抗体に限定される。
【0004】
また、従来のイオン交換クロマトグラフやキレートクロマトグラフあるいは疎水クロマトグラフは、選択性が低いため、特定の細胞を選択的に分離濃縮することができなかったり、あるいは、細胞との結合力が低いため、細胞の分離は細胞を傷害しない穏和な条件で可能であるが、回収率が低いという欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、上記従来技術の欠点を解消するものであり、特定の細胞を簡単、大量に分離、回収できる材料を提供することを目的としてしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は下記構成を有する。
(1)リガンドと前記リガンドを固定化するための基材を含むリガンド固定化材料であって、基材に固定化したリガンドが外部刺激により脱離できる液体クロマトグラフ用カラム材料。
(2)該基材が繊維あるいは多孔質膜であることを特徴とする請求項1に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(3)該基材が海島型繊維であることを特徴とする(1)に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料
(4)該基材がポリスチレン、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステルおよびそれらの誘導体からなる群より1つ以上選ばれた物質からなることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(5)アミノ基を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(6)前記アミノ基がポリエチレンイミン由来であることを特徴とする(5)に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(7)前記リガンドと前記基材とが化学結合を介して固定化されており、前記化学結合が前記外部刺激によって切断することにより前記リガンドが脱離可能であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(8)前記外部刺激が還元剤による還元反応であることを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(9)前記リガンドと前記基材がジスルフィド結合を介して結合されていることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(10)前記リガンドと前記基材が架橋剤によって固定されており、前記架橋剤の両末端の官能基が、N−ヒドロキシスクシンイミド基、ピリジルジスルフィド基およびマレイミド基からなる群より選ばれることを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料
(11)該架橋剤がN−スクシンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオネートであることを特徴とする(10)に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(12)前記基材が表面にアミノ基を有するものであり、前記リガンドがメルカプト基を有するものであって、前記アミノ基と前記メルカプト基を外部刺激により切断可能な架橋剤を利用して架橋されたものであることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(13)前記リガンドに2−ピリジル−ジスルフィド基が1モル以上10モル以下で導入されていることを特徴とする(12)に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(14)前記リガンドにメルカプト基が1モル以上10モル以下で導入されていることを特徴とする(12)に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(15)前記リガンドが抗体あるいはレセプターであることを特徴とする(1)〜(14)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料
(16)細胞分離用あるいは細胞濃縮用に用いられることを特徴とする(1)〜(15)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
(17)(1)〜(16)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料を用いた細胞の分離濃縮方法。
(18)(1)〜(16)のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料を用いた細菌毒素の分離濃縮方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、基材に固定化したリガンドを脱離させる外部刺激として、たとえば光、熱、pH、塩濃度、化学反応などがあげられるが、リガンドの安定性や吸着対象物への傷害性を考慮すると、化学反応により化学結合を切断してリガンドが脱離される材料が好ましい。化学的な結合が切断される反応としては、加水分解反応、酸化反応、還元反応、酵素反応などが挙げられるが、水中での安定性や細胞のバイアビリティ維持が必要であることから還元反応が最も好ましい。特に、ジスルフィド結合を還元剤による還元反応により切断させる反応は、タンパク質のリフォールディングなど生体内で良く行われる反応であり、リガンドを脱離する反応として好適に用いられうる。このような還元反応をおこす還元剤としてジチオスレイトール、メルカプトエタノール、システイン、還元型グルタチオンなどがあげられるが、これらに限定されない。
【0008】
リガンドは、ターゲット物質と相互作用をもつものであれば、合成品、天然物の限定はされないが、抗体やレセプターなどを好ましく用いることができる。抗体を用いるのであれば、たとえば抗CD3抗体、抗CD4抗体、抗CD28抗体、抗CD34抗体、抗CD199抗体、抗CCR4抗体、抗低比重リポ蛋白質(LDL)抗体、抗酸化LDL抗体、抗β2ミクログロブリン抗体、抗黄色ブドウ球菌毒素抗体などを用いることができ、目的によってその他のものも含めて種々選定することができる。
【0009】
また、レセプターを使用するのであれば、例えばCCR3,CCR4等のサイトカインレセプターやFcγ,Fcε等のイムノグロブリンレセプター、RAGE,LDLレセプター等のスカベンジャ−レセプター等,T細胞レセプターや主要組織適合性抗原等の細胞認識レセプター等を用いることができるがこれらに限定されるものではない。
【0010】
これらの抗体、レセプターは単独で用いても良いし、複数の抗体やレセプターを組み合わせて用いることもできる。
【0011】
ターゲット物質として、無機物、タンパク質、DNA、脂質、糖、細胞、ウィルスを挙げることができ、これらの物質を除去、回収する際は、リガンドを脱離させればよく、そのようにして回収したターゲット物質を分析することが可能である。また、細胞の場合は分離回収後に培養し、分析などに利用できる。回収時に使用する外部刺激によりターゲット物質が変性、分解あるいは傷害されてしまい回収後に活性を示さない場合が考えられるため、温和な外部刺激により切断されるリガンド結合構造が好ましい。このような外部刺激による切断の例としては酵素による特異的な配列の切断や還元剤によるジスルフィド結合の還元切断が考えられる。また、ジスルフィド結合の場合はリガンド脱離後の材料を再生・再利用することも可能である。
【0012】
リガンドがタンパク質である場合は、タンパク質自身もジスルフィド結合を有することもあるので、リガンドを直接材料に固定しても良い。
【0013】
基材にジスルフィド結合を介してリガンドを固定化する方法としては、たとえばメルカプト基同士の酸化反応やあるいはジスルフィド交換反応を利用してジスルフィド結合を形成させる反応を利用できる。ジスルフィド交換反応を利用する場合は、ピリジルジスルフィド基とメルカプト基の反応が好適に用いられる。ピリジルジスルフィド基をもつ基材を用いる場合は、リガンドにピリジルジスルフィド基を導入して、還元し、生成するメルカプト基を用いて基材に固定化することができ、リガンドが抗体である場合は、抗体をペプシンで消化し、抗体の可変部位のみに精製して、リガンドに生成するメルカプト基を用いて基材に固定化することができる。この際、リガンドにピリジルジスルフィド基を導入して、還元する場合、リガンドが抗体である場合は、酢酸緩衝液中などで還元することにより抗体自身の還元を抑えることができる。メルカプト基をもつ基材を用いる場合は、リガンドにピリジルジスルフィド基を導入したものと反応させればよい。
【0014】
ジスルフィド交換反応を利用する方法としては、ピリジルジスルフィド基の交換反応を利用できる架橋剤を用いることが好ましく、N−ヒドロキシスクシンイミド基とピリジルジスルフィド基を持つような架橋剤を利用することができる。このような架橋剤として、N−スクシンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオネート、スルフォスクシンイミジル6−[3’(2−ピリジルジチオ)−プロピオンアミド]ヘキサノエート、スクシンイミジル6−[3’(2−ピリジルジチオ)−プロピオンアミド]ヘキサノエートなどが挙げられる。このような架橋剤を利用することによりメルカプト基を有していないリガンドに対してもジスルフィド基を付加することが可能であり、このジスルフィド基を利用して基材にリガンドを固定化できる。
【0015】
外部刺激によって解離する官能基の密度は高い方が望ましいが、反応に用いる架橋剤の濃度や反応時間により制御することができるので、適宜選ぶことができる。リガンドへのピリジルジスルフィド基の導入率はリガンド1モル当たり1モル以上であることが必要であるが、導入率を上げるためにピリジルジスルフィド化剤の仕込量を上げると、リガンドがタンパク質の場合は失活したり、凝集したりするおそれがあり、仕込量はリガンド1モルあたり10モル以下が望ましい。
【0016】
N−ヒドロキシスクシンイミド基をもつ架橋剤を用いる場合は基材の表面にアミノ基が必要である。基材表面にアミノ基がない場合は、基材表面にアミノ基を導入する必要があり、官能基をアミノ基に変換する反応か、あるいはアミノ基を持つポリマーや低分子物質を結合させることにより達成できる。
【0017】
材料にアミノ基を含有させる方法として、繊維に対してあらかじめアミンと反応する活性基の官能基を導入し、それに続いてアミンの誘導体を含有する溶液に浸漬または付着させてアミノ基を導入することが出来る。また、繊維を編地状やフェルト状に加工したものに活性基を導入し、アミノ基を含有する溶液に浸漬または付着させて固定化することも可能である。
【0018】
アミンと反応する活性基としてはクロロメチル基、クロロアセトアミドメチル基、エポキシ基などが利用される。あらかじめ、ポリエチレンイミンなどのアミノ基含有物質に外部刺激により解離する基を導入しておく方法も好ましく用いられる。ジスルフィド基を利用する場合は、メルカプト基を有するアミノ基含有物質を固定化に用いてもよい。
【0019】
アミンの誘導体としては、ポリマーであってもモノマーであってもよい。モノマーの場合は、アンモニア、エチレンジアミン、テトラエチレンペンタミン、デンドリマー、アグマチンなどが用いられる。アミノ基含有ポリマーの例としては、ポリアルキレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ポリリジン、アジリジン(エチレンイミン)化合物を有するポリマー、ポリエチレンイミン誘導体、キトサン、およびそれらに置換基の導入されたもの、およびこれらを構成するモノマー単位からなる共重合体などが挙げられ、アミノ基量の多いポリマーが好適に用いられる、特にポリエチレンイミンでは分子量600以上の直鎖状、分岐状のものが好ましく用いられる。
【0020】
また、ポリエチレンイミン誘導体として、ポリエチレンイミンをアルキル化、カルボキシル化、フェニル化、リン酸化、スルホン化、メルカプト化、ピリジルジスルフィド化などによってアミノ基をさらに所望の割合で化学修飾したものが用いられる。
【0021】
アミノ基含有ポリマーの中でも毒性の低さ、入手のしやすさ、取り扱いのしやすさなどから、分岐状のポリエチレンイミンが好適に用いられる。
【0022】
本発明の基材は特に限定しないが、耐薬品性や耐熱性あるいは安価であることを考えると、有機高分子化合物が好ましい。例えば、ポリ塩化ビニル、セルロース、キトサン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびそれらの誘導体が挙げられる。液体処理カラムとして用いる場合には、ビーズ、繊維、中空繊維、糸束、ヤーン、ネット、編地、織物等が用いられるが、表面積が大きくかつ細胞を流した場合にも詰まることなく、流路抵抗の低いことを考慮すると、繊維、編地、織物、中空糸、多孔質膜が好ましく用いられる。
【0023】
本発明に係る液体クロマトグラフ用カラム材料の製造方法をポリスチレン繊維に精製ヒト免疫グロブリンGを固定化する場合を例に説明する。
【0024】
(1)メルカプト基を有するポリスチレン繊維の作製
ポリスチレン繊維にN−メチロール−α−クロロアセトアミドとニトロベンゼン、98%硫酸、パラホルムアルデヒドの混合液中でを10℃で2時間反応させ、繊維をニトロベンゼンで洗浄し、メタノールで反応を停止させ、クロロアミドメチル化架橋ポリスチレン繊維を得る。ポリエチレンイミンをジメチルスルフォキシドに溶解し、この溶液にクロロアミドメチル化架橋ポリスチレン繊維を加え攪拌する。反応は30℃で3時間行い、その後、ジメチルスルフォキシド、メタノール、純水で洗浄する。ここで得られたアミノ基を含有する繊維を、N−スクシンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオネート(以下SPDP)を溶解したリン酸緩衝液に0.5時間浸漬し、リン酸緩衝液で洗浄した後、洗浄した繊維を100mMのジチオスレイトールを含むリン酸緩衝液で還元し、表面にメルカプト基を有するポリスチレン繊維を得ることができる。
【0025】
(2)抗体のSPDP化
NaClを0.15mM含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解した精製ヒト免疫グロブリンGに、SPDPを溶解したジメチルスルホキシド溶液を抗体1モルに対して10モル添加し、室温で30分反応させた後、精製し、SPDP化免疫グロブリンGを得ることができる。
【0026】
(3)ポリスチレン繊維への抗体固定化
表面にメルカプト基を有するポリスチレン繊維をSPDP化免疫グロブリンGを含むリン酸緩衝液中に室温で1時間浸漬することにより、ジスルフィド結合を介して免疫グロブリンGを固定化したポリスチレン繊維を作製することができる。
【0027】
以上のような方法で、基材に固定化したリガンドが外部刺激により脱離できる液体クロマトグラフ用カラム材料が作製できるが、この製造方法に限定されない。
【0028】
また、本発明に係る液体クロマトグラム材料の使用方法を細胞の分離濃縮方法、細胞毒素の分離濃縮に用いる場合を例に説明する。
【0029】
(4)液体クロマトグラム材料の作製方法
例えば、抗体として抗ヒトCD4モノクローナル抗体を使用して(2)と同様の方法でSPDP化し、このSPDP化抗ヒトCD4モノクローナル抗体を含むリン酸緩衝液中に、上記(1)で作製したような表面にメルカプト基を有するポリスチレン繊維を浸漬し、抗体をポリスチレン繊維にジスルフィド結合を介して固定化して抗ヒトCD4モノクローナル抗体固定化繊維を得る。得られた繊維を筒状のカラムに充填した。
【0030】
(5)細胞の分離濃縮方法
(4)で得られたカラムにヘパリンを含むヒト末梢血3mlを通過処理させ、処理後のカラムをリン酸緩衝液で洗浄した後、ジチオスレイトールを含むリン酸緩衝液を6ml通過させることにより、CD4陽性率9割以上の細胞群を得ることができる。
【0031】
(6)細胞毒素の分離濃縮方法
抗体としてウサギ抗黄色ブドウ球菌腸管毒素A抗体を使用し、(4)と同様の方法でこの抗体を固定したカラムを作製し、このカラムに精製黄色ブドウ球菌外毒素Aを含む低脂肪牛乳を室温で15分循環させるとことにより黄色ブドウ球菌腸管毒素Aを繊維表面へ吸着させた後、ジチオスレイトールを含むリン酸緩衝液を用いてジスルフィド結合を還元して、還元溶液を回収し、毒素含有液をえることができた。この液をさまざまな測定に使用することが出来る。
【0032】
以下に実施例を用いて詳細に説明を加えるが、発明の内容は実施例に限定されるものではない。
【0033】
【実施例】
1.メルカプト基を導入した修飾ポリスチレン繊維の作成
50重量比の海成分(46重量比のポリスチレンと4重量比のポリプロピレンの混合物)と50重量比の島成分(ポリプロピレン)とからなる海島型複合繊維(厚さ:2.6デニール、島の数16)を、35gのN−メチロール−α−クロロアセトアミド、232.5gのニトロベンゼン、232.5gの98%硫酸、0.5gのパラホルムアルデヒドの混合液を10℃で2時間反応させた。繊維をニトロベンゼンで洗浄し、メタノールで反応を停止させた。これによりクロロアミドメチル化架橋ポリスチレン繊維(以下AMPSt繊維と略す)を得た。得られたAMPSt繊維を編地とした(以下AMPSt編地と略す)。ポリエチレンイミン(分子量1万、和光純薬製)0.57gを、トリエチルアミン0.95g、ジメチルスルフォキシド48.5gに溶解し、この溶液に上で作製したAMPSt編地を1.02g(クロロ含量2.6mmol相当)加え攪拌した。反応は30℃で3時間行った。その後ジメチルスルフォキシド、メタノール、純水で洗浄し、アミノ基を含有するAMPSt編地1を得た。
【0034】
上記のAMPSt編地1をNaClを0.15mM含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)にN−スクシンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオネート(ピアース社製、以下SPDP)を27mMに溶解したジメチルスルホキシド溶液に0.5時間浸漬した(室温)。反応させたAMPSt編地1をリン酸緩衝液洗浄した後、洗浄した材料を100mMのジチオスレイトールを含むリン酸緩衝液で還元し、その後100mlの上記リン酸緩衝液で洗浄し、表面にメルカプト基をもつをAMPSt編地2を得た。
【0035】
2.マウス抗ヒトHLADR蛋白抗体およびウサギ抗黄色ブドウ球菌腸管毒素A抗体へのピリジルジスルフィド基導入
0.15mMのNaClを含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)に1.1mg/mlとなるようにマウス抗ヒトHLADR蛋白抗体(IgG2a)(シグマ社)を溶解した溶液に、ジメチルスルフォキシドに溶解した27mMのSPDPを抗体1モルに対してSPDPが10モルになるように添加し、室温で30分反応させた。その後、PD−10カラム(ファルマシア社製)でゲル濾過し高分子量分画のみを分画してSPDP化IgGを精製した。SPDP化IgGをメルカプトエタノールで還元して生成するチオピリジン濃度を343nmの吸収で測定して算出したSPDP化率は2.2molSPDP/1molIgGであった。
【0036】
また、0.15mMのNaClを含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)に1.0mg/mlとなるようにウサギ抗黄色ブドウ球菌腸管毒素Aポリクローナル抗体(トキシンテクノロジー社)を溶解した溶液に、ジメチルスルホキシドに溶解した27mMのSPDPを抗体1モルに対してSPDPが10モルになるように添加し、室温で30分反応させた。その後、PD−10カラム(ファルマシア社製)でゲル濾過し高分子量分画のみを分画してSPDP化IgGを精製した。SPDP化IgGをメルカプトエタノールで還元して生成するチオピリジン濃度を343nmの吸収で測定して算出したSPDP化率は3.2molSPDP/1molIgGであった。
【0037】
(実施例1)
1.で作製したメルカプト基が導入されたAMPSt編地2を2.で得られたSPDP化マウス抗ヒトHLADR蛋白IgG(SPDP化率:2.2molSPDP/1molIgG)を含むリン酸緩衝液(pH7.5)に室温で18時間浸漬し、基材のメルカプト基とIgGのSPDPを反応させて、抗体をAMPSt編地2にジスルフィド結合を介して固定化し、実施例1の液体クロマトグラフ用カラム材料を作製した。SPDPとメルカプト基の反応時に生成してくるピリジン−2−チオンの濃度を343nmの吸収で測定することにより、固定化IgGの量を定量したところ、1gの実施例1あたり、25μgのIgGが固定化されていた。
【0038】
抗凝固剤としてヘパリンを使用し、ヘパリン濃度を1unit/mlとして健常人より50ml採血した。血液をRPMI培地で10倍に希釈後、実施例1の液体クロマトグラフ用カラム材料(抗ヒトHLADR抗体固定化繊維)を1g充填したカラム中を室温で15分循環させるとことにより、HLADR陽性細胞を繊維表面へ吸着した。吸着後、RPMI培地50mlでカラムを洗浄後、外部刺激として25mMジチオスレイトールおよび0.15mMのNaCl含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)を20ml用いてジスルフィド結合を還元した。還元は室温で15分行った。還元後、還元溶液を回収し、細胞懸濁液とした。
【0039】
細胞懸濁液を遠心し、細胞を沈殿させた後に0.15mMのNaClを含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)を1ml用いて細胞を再懸濁した後、2.で用いた抗ヒトHLADR抗体およびFITC(フルオレッセンスイソチオシアネート)標識した抗マウスIgG2a抗体を用いて細胞をHLADR特異的に蛍光標識した。その後、細胞を洗浄後に0.15mMのNaCl含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)を2.5ml用いて懸濁したのちフローサイトメーター(ベクトンデッキンソン社)により解析したところ、HLADR陽性細胞群が純度60%で回収できていることが示された。
【0040】
(実施例2)
1.で作製したメルカプト基が導入されたAMPSt編地2を2.で得られたSPDP化ウサギ抗黄色ブドウ球菌腸管毒素Aポリクローナル抗体(SPDP化率:3.2molSPDP/1molIgG)を含むリン酸緩衝液(pH7.5)に室温で18時間浸漬し、基材のメルカプト基とIgGのSPDPを反応させて、抗体をAMPSt編地2にジスルフィド結合を介して固定化し、実施例2の液体クロマトグラフ用カラム材料を作製した。SPDPとメルカプト基の反応時に生成してくるピリジン−2−チオンの濃度を343nmの吸収で測定することにより固定化IgGの量を定量したところ、1gの実施例2あたり、22μgのIgGが固定化されていた。
【0041】
低脂肪牛乳50mlに濃度が1ng/mlになるように精製黄色ブドウ球菌外毒素A(トキシンテクノロジー社)を添加した。添加後、実施例2の液体クロマトグラム用カラム材料を1g充填したカラム中を室温で15分循環させるとことにより黄色ブドウ球菌腸管毒素Aを繊維表面へ吸着した。吸着後、0.15mMのNaCl含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)50mlでカラムを洗浄後、外部刺激として25mMジチオスレイトールおよび0.15mMのNaCl含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)を2ml用いてジスルフィド結合を還元した。還元は室温で15分行った。還元後、還元溶液を回収し、毒素含有液とした。
【0042】
毒素含有液中の黄色ブドウ球菌腸管毒素Aの濃度を酵素免疫学的に測定したところ11ng/mlであり濃度として11倍濃縮されていることが示された。また、多量の夾雑物が存在する牛乳中より夾雑物の少ないリン酸緩衝液へ溶媒置換することも可能であった。
【0043】
【発明の効果】
本発明により、液体中の有用物質や病因物質を特異的に分離回収することが可能であり、詳細な分析などに利用でき、抗体脱離後の材料は再利用することもできる材料を提供することを可能とする技術を提供する。この発明により、牛乳に混入した細菌毒素を濃縮し、検出可能にすること、あるいは血液中の特定の表面抗原特異的な細胞の分離濃縮を煩雑な操作なしで行うことが可能となった。

Claims (18)

  1. リガンドと前記リガンドを固定化するための基材を含むリガンド固定化材料であって、基材に固定化したリガンドが外部刺激により脱離できる液体クロマトグラフ用カラム材料。
  2. 該基材が繊維あるいは多孔質膜であることを特徴とする請求項1に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  3. 該基材が海島型繊維であることを特徴とする請求項1に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  4. 該基材がポリスチレン、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリエステルおよびそれらの誘導体からなる群より1つ以上選ばれた物質からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  5. アミノ基を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  6. 前記アミノ基がポリエチレンイミン由来であることを特徴とする請求項5に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  7. 前記リガンドと前記基材とが化学結合を介して固定化されており、前記化学結合が前記外部刺激によって切断することにより前記リガンドが脱離可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  8. 前記外部刺激が還元剤による還元反応であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  9. 前記リガンドと前記基材がジスルフィド結合を介して結合されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  10. 前記リガンドと前記基材が架橋剤によって固定されており、前記架橋剤の両末端の官能基が、N−ヒドロキシスクシンイミド基、ピリジルジスルフィド基およびマレイミド基からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  11. 該架橋剤がN−スクシンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオネートであることを特徴とする請求項10に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  12. 前記基材が表面にアミノ基を有するものであり、前記リガンドがメルカプト基を有するものであって、前記アミノ基と前記メルカプト基を外部刺激により切断可能な架橋剤を利用して架橋されたものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  13. 前記リガンドに2−ピリジル−ジスルフィド基が1モル以上10モル以下で導入されていることを特徴とする請求項12に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  14. 前記リガンドにメルカプト基が1モル以上10モル以下で導入されていることを特徴とする請求項12に記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  15. 前記リガンドが抗体あるいはレセプターであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  16. 細胞分離用あるいは細胞濃縮用に用いられることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料を用いた細胞の分離濃縮方法。
  18. 請求項1〜16のいずれかに記載の液体クロマトグラフ用カラム材料を用いた細菌毒素の分離濃縮方法。
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