JP2004044846A - 高周波加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被加熱物Aを収納する加熱室1、前記被加熱物Aを加熱する高周波を発生するマグネトロン6、被加熱物Aの表面温度を非接触状態で測定する赤外線センサ14、この赤外線センサ14により検出された結果に基づいてマグネトロン6の駆動を制御する制御部11、前記加熱室1の後方を覆うと共に、断熱用の所定間隙を介して設けられた背面カバー12を備え、赤外線センサ14を前記所定間隙内に配設したものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、加熱室内及び被加熱物の表面温度を検出して、高周波発生手段を制御する高周波加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種の高周波加熱調理器では調理物である被加熱物を所望温度で調理終了させるために、被加熱物の表面から発する赤外線量を非接触状態で受光する温度検出手段として赤外線センサを用いるのが一般的である。そして、自動調理運転時には使用者が設定する所望温度で加熱を終了し、また被加熱物の種類毎に設定されたキー入力、例えばミルク、酒燗、ごはん等のキー入力を行った時はその被加熱物の種類に最適な温度で加熱を終了させるように高周波発生手段を制御する、すなわち、高周波発生手段への通電を遮断して加熱運転を終了するものであった。
【0003】
図14、図15は例えば特許第3258964号公報に記載された従来の高周波加熱調理器であり、図14は従来の高周波加熱調理器を示す斜視図、図15は従来の高周波加熱調理器の内部構造を簡略化して示した断面図である。加熱室101の側方には赤外線センサ102が設けられており、この赤外線センサ102は食品(被加熱物)103から放射される赤外線104を、検知孔105を介して斜め上からキャッチするように配置されている。
【0004】
マグネトロン106は、加熱室101内にマイクロ波を供給する。そして、マグネトロン106の下にはマグネトロン106に高電圧を供給するするための高圧トランス107が配置されている。また、加熱室101の上方には食品103を加熱するためのヒータ108が配置されている。冷却ファン109は、マグネトロン106やヒータ108、あるいは加熱室101の熱によって温度が上昇したその周辺機器(赤外線センサ102を含む)を冷却するために設けられている。
【0005】
加熱室101の正面にはドア110が設けられている。また、ドア110の側方には使用者が調理メニューを設定するための操作パネル111が設けられている。そして、高周波加熱調理器の各機能を統括的に制御する制御部112が、操作パネル111の背面に設けられている。なお、制御部112はマイクロコンピュータを含むものである。また、加熱室101の底部には、食品103を載置するためのターンテーブル113が備えられ、加熱室101の底面下方には、ターンテーブル113を回転させるためのターンテーブルモータ114が備えられている。
【0006】
このような構成において、赤外線センサ102は食品103が放射する赤外線量を検知する。そして制御部112は、赤外線センサ102が検出した赤外線量に基づいて食品103の温度を決定し、その決定温度が設定温度に達した時点で、マグネトロン106による加熱を停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の高周波加熱調理器においては、赤外線センサ102の設置箇所として加熱室101の側方、すなわちマグネトロン106、高圧トランス107、冷却ファン109等が収納される電気室の一部スペースを利用している。しかしながら、この設置箇所にはいくつかの課題がある。まず、加熱室1の側方であるため加熱室1からの輻射を受けやすく、かつマグネトロン106、高圧トランス107の発熱により電気室内部は高温になりやすいため、赤外線センサ102の検出性能を損なう可能性がある。冷却ファン109による冷却は、主にマグネトロン106を中心とした周辺機器であるために、赤外線センサ102の昇温は否めない。また、食品103(被加熱物)から発生した蒸気が電気室内部にこもるために、高温と蒸気によって赤外線センサ102の正確な温度検出ができないという課題がある。
【0008】
また、この電気室内部は上述したように、マグネトロン106や高圧トランス107等の電気部品が収納されているために、赤外線センサ102を配設する場所に制約があり、ある程度の自由な位置に取り付けることができない。したがって、食品103からの赤外線量を最適な位置から検出できない可能性が高く、これによって正確な温度検出が阻害されてしまう可能性がある。さらに、赤外線センサ102の調整、修理、交換等のメンテナンス時においては、加熱室101や電気室を上からカバーする筐体を外して作業しなければならず、メンテナンス性、サービス性が悪いという課題があった。
【0009】
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、赤外線センサによる被加熱物の温度を正確に検出する高周波加熱装置を提供することを目的とする。また、サービス性、メンテナンス性のよい高周波加熱調理器を提供することを目的とする。
【0010】1
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる高周波加熱調理器は、被加熱物を収納する加熱室、前記被加熱物を加熱する高周波を発生する高周波発生手段、被加熱物の表面温度を非接触状態で測定する温度検出手段、この温度検出手段により検出された結果に基づいて前記高周波発生手段を制御する制御手段、前記加熱室の後方を覆うと共に、断熱用の所定間隙を介して設けられた背面カバーを備え、前記温度検出手段を前記所定空間内に配設したものである。
【0011】
また、前記背面カバーには、前記温度検出手段を覆うセンサカバー部を設け、このセンサカバー部には複数の冷却孔が設けられているものである。
【0012】
また、前記センサカバー部は、前記背面カバーに対して着脱自在に設けられたものである。
【0013】
また、前記高周波発生手段を冷却する送風手段を備え、前記高周波発生手段、前記送風手段、前記制御手段を収納する電気室を設け、前記センサカバー部の冷却孔は、前記電気室に設けられた送風手段の空気流入口を構成するものである。
【0014】
また、前記温度検出手段をスライド移動させるセンサ駆動手段を備え、前記加熱室の壁部に複数の集光口を設け、前記センサ駆動手段により前記複数の集光口から被加熱物の温度計測するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図4は本発明の実施の形態1に係わる高周波加熱調理器の要部を示す図であり、図1は上断面図、図2は正断面図、図3は横断面図、図4は後面図である。
【0016】
図において、1は前面側に開口部を有する高周波加熱調理器の筐体2内に形成された略箱形の加熱室で、前面側が開口されており、この前面側には、ヒンジ部(図示しない)によって開閉自在に取り付けられた扉3が設けられており、筐体2の開口部および加熱室1の開口部を開閉する。また筐体2の前面には、加熱や解凍調理を行うための入力スイッチ部及び表示部からなる操作パネル4が設けられている。
【0017】
5は加熱室1の側壁部に給電口5aを介して連結された方形状の導波管、6はこの導波管5内にアンテナ部6aを連通して設けられた高周波発生手段としてのマグネトロン、7はこのマグネトロン6に電源を供給し駆動する高圧トランスやインバータ等で構成される高圧電源、8はマグネトロン6や高圧電源7の発熱による昇温を抑制するために、冷却手段として外部から空気を取り入れて送風するための冷却ファン、9はマグネトロン6、高圧電源7、冷却ファン8等が収納される電気室であり、この電気室9の後方には冷却ファン8が外部から空気を取り入れるための吸気口10が設けられている。11は操作パネル4の後方に設けられたマイクロコンピュータ等で構成される制御部で、これも電気室9内部に配設される。制御部11は、操作パネル4との入出力、マグネトロン6や冷却ファン8への制御出力、また後述する遮蔽手段や被加熱物を回動する丸皿用モータへの制御出力等、高周波加熱調理器の各機能を統括的にコントロールする。
【0018】
12は加熱室1、電気室9の後方側に設けられた背面カバーで、加熱室1を覆う部分は高温となる加熱室1の外部への断熱手段として所定の間隙を得るために凸部12aを設けて構成されている。また、背面カバー12と一体的に形成された隔壁12bによって電気室9とは熱的に遮蔽される。13は加熱室1の電気室9側の後壁上部コーナー部分に開口して設けられた集光口、14は集光口13から加熱室1内を臨む位置に設けられた温度検出手段としての赤外線センサであり、例えば図1〜図3に示すような集光エリア14aの領域に位置する被加熱物Aを非接触状態で温度検知する。15は赤外線センサ14と集光口13との中間に配設された遮蔽手段としての板状のシャッタであり、シャッタ用モータ15aの回動と連動して集光口13の開閉を行う。16は赤外線センサ14、シャッタ15、シャッタ用モータ15aを覆うと共に、複数の冷却孔16aが形成された背面カバー12のセンサカバー部で、センサカバー部16は背面カバー12の凸部12aの突出方向距離と略同一の間隙を介して背面カバー12と一体的に形成されている。そして、赤外線センサ14、シャッタ15、シャッタ用モータ15aよりなる温度検出手段は、加熱室1背面と背面カバー12の凸部12aとに形成された空間内に内包される。
【0019】
17は被加熱物Aを載置する平面形状が略円形の丸皿、18は丸皿17を支持載置するロータリープレートで、加熱室1の底板中心に軸を貫通させた丸皿用モータ19によって回動される。
【0020】
上記のように構成された高周波加熱調理器において、その動作を説明する。
まず、扉3を開け加熱室1内の丸皿17に被加熱物Aを載置し扉3を閉めた後に、操作パネル4のスイッチを操作すると、制御部11を介して高圧電源7、マグネトロン6、冷却ファン8、赤外線センサ14、シャッタ用モータ15a、及び丸皿用モータ19が動作して高周波加熱運転を開始する。マグネトロン6は導波管5に内包されたアンテナ部6aから高周波を発振し、給電口5aを伝わって給電された高周波によって加熱室1内の被加熱物Aが加熱される。
【0021】
温度検出手段である赤外線センサ14は、動作が開始されるとシャッタ用モータ15aが回動しシャッタ15を開状態とし、集光口13を介して集光エリア14aの領域に位置する加熱室1内の被加熱物Aの表面温度を非接触状態で温度検知する。この赤外線センサ14による赤外線量(温度)検出結果は逐次制御部11へと送られて、制御部11によりマグネトロン6の入力等が最適に制御される。制御部11により検出結果に基づく温度が所望の温度に達したと判断されると、シャッタ用モータ15aを駆動し、シャッタ15を閉位置に動作させた後、高圧電源7、マグネトロン6、冷却ファン8、赤外線センサ14、及び丸皿用モータ19の動作を停止して、出来上がりの報知等を行い被加熱物Aの加熱動作が終了する。
【0022】
高周波加熱調理器の動作中は、被加熱物Aと共に加熱室1内も昇温し、この昇温に伴って電気室9内の高圧電源7、マグネトロン6も高温となるため冷却ファン8によって常に送風して冷却を行っている。この時赤外線センサ14等の温度検出手段は、背面カバー12の凸部12aと同空間距離内に位置するセンサカバー部16内に納められ、隔壁12bによって電気室9と熱的に遮蔽されているために、赤外線センサ14は電気室9からの輻射熱を受けずに昇温を防止できる。またセンサカバー部16には、そのカバー部全域に渡って冷却孔16aが設けられているため、加熱室1背面から受ける輻射も外部空気と対流するので、赤外線センサ14は昇温しない構成となっている。さらに、被加熱物Aから発生した蒸気も冷却孔16aから外部に放出し、センサカバー部16内に蒸気がこもることを防いでいる。
【0023】
以上のように、実施の形態1によれば、赤外線センサ14等の温度検出手段は高温となる電気室9から熱的に遮蔽された位置に設けられ、かつ背面カバー12の凸部12aと同じ空間距離内に、冷却孔16aを有したセンサカバー部16に覆われて配置されるため、電気室9からの輻射熱も受けず、また冷却孔16aにより外部空気が通風するために、加熱室1からの輻射熱も軽減でき、センサ14そのものを昇温することを防止できる。また、被加熱物Aから発生した蒸気も冷却孔16aから外部に放出され、蒸気等がセンサカバー部16内にこもることがない。また、温度検出手段を設けるために奥行き方向も大きくならず、加えて赤外線センサ14は電気室9内とは分離して配設できるため、センサカバー部16内での高さ方向の取り付け制限がなく、最適な集光位置を自由に決定できる。これらによって赤外線センサ14を熱と蒸気から保護するとともに、センサの誤動作等による誤検出を防ぐことができ、かつ最適な集光位置を確保できるために、より正確な温度検出が可能となり、被加熱物の仕上がり品質を良好に保つことができる。
【0024】
なお、実施の形態1では、被加熱物Aを丸皿17に載置した例で説明したが、丸皿17を用いず、加熱室1底面に直接被加熱物を載置する構成であっても、同様の効果を発揮することは言うまでもない。
【0025】
実施の形態2.
図5、図6は本発明の実施の形態2に係わる高周波加熱調理器の要部を示す図であり、図5は横断面図、図6(a)はセンサカバー部を外した状態を示す後面図、図6(b)は外したセンサーカバー部を示す後面図である。なお、実施の形態1と同一または相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0026】
20は高温となる電気室9から熱的に遮蔽された位置で、背面カバー12に着脱自在に設けられた着脱式センサカバー部で、背面カバー12の凸部12aと同空間距離を有すると共に、表面全域に渡って冷却孔20aが設けられている。
【0027】
実施の形態2の動作については、実施の形態1と同様であるため省略するが、実施の形態2によれば、センサカバー部を着脱自在に設けたので、組立作業時において、筐体2または背面カバー12まで組み上げた状態で赤外線センサ14等を組み上げるだけで良く、組立性や調整作業が向上する。また、赤外線センサ14の修理、交換等のメンテナンス時においては、筐体2を外すことなく、着脱式センサカバー部20を外すだけで良く、メンテナンス性、サービス性が飛躍的に向上できる。
【0028】
実施の形態3.
図7〜11は本発明の実施の形態3に係わる高周波加熱調理器の要部を示す図であり、図7は上断面図、図8は正断面図、図9は横断面図、図10は後面図、図11は実施の形態3に係わる高周波加熱調理器の要部を示す一部を切り欠いた後面図である。なお、実施の形態1と同一または相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。図において、21は背面カバー部16と電気室9との間に設けた隔壁12bに複数設けた通風孔である。また、実施の形態3では、実施の形態1で説明した吸気口10は設けられていない構成とした。
【0029】
次に動作について説明する。
冷却ファン8の駆動により、センサカバー部16の冷却孔16aから外部空気が取り入れられ、外部空気は、赤外線センサ14等の温度検出手段部分を通過しながら冷却し、隔壁12bの通風孔21を介して冷却ファン8に吸い込まれる。したがって、冷却ファン8の吸い込み風路に赤外線センサ14が位置するために、赤外線センサ14は外部空気により積極的に冷却されている。
【0030】
以上のように、実施の形態3によれば、赤外線センサ14を冷却ファン8の吸い込み風路内に配置し、冷気吸入をセンサカバー部16の冷却孔16aから取り入れることにより、赤外線センサ14は常に冷却状態となるため、昇温を防止できる。したがって、赤外線センサ14を周辺部からの輻射熱から保護することが可能となり、センサの誤動作等による誤検出を防ぐことができ、正確な温度検出が可能となり、被加熱物の仕上がり品質を良好に保つことができる。
【0031】
実施の形態4.
図12、13は本発明の実施の形態4に係わる高周波加熱調理器の要部を示す図であり、図12は正断面図、図13は横断面図である。なお、実施の形態1と同一または相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0032】
13は実施の形態1と同様、加熱室1の電気室9側の背面上部コーナー部近辺に開口して設けられた集光口、13aは加熱室1の電気室9側の背面の略中央コーナー部近辺、すなわち集光口13の下方に開口して設けられた第二集光口であり、実施の形態4では、集光口13と第二集光口13aの二つの集光口を設けている。14Aは集光口13の背面外側に、集光口13から加熱室1内を臨む位置に設けられた温度検出手段としての赤外線センサで、集光エリア14aの領域に位置する加熱室1内の被加熱物A1またはA2を非接触状態で温度検知する。22は赤外線センサ14Aを上下移動させるためのセンサ上下用モータ、23はセンサ上下用モータ22の回転と連動して上下するセンサガイドで、このセンサガイド23に赤外線センサ14Aが設置されることで赤外線センサ14Aが上下動可能となる。14Bは赤外線センサ14Aが第二集光口13aから加熱室1内を臨む位置に移動した状態を示し、低い位置から集光エリア14bの領域に位置する加熱室1内の被加熱物A1またはA2を非接触状態で温度検知する。14Cは赤外線センサ14Aが、集光口13と第二集光口13aとの略中間地点位置に移動した状態を示し、赤外線センサ14が不動作の時にはこの位置に移動させる。
【0033】
上記のように構成された高周波加熱調理器において、その動作を説明する。
温度検出手段である赤外線センサ14は、動作開始前や被加熱物A1またはA2の温度検出の必要性がない場合はセンサ位置14Cに位置するように制御部(図示せず)により制御される。そして、動作が開始されるとセンサ上下用モータ22が回動しセンサガイド23に沿って赤外線センサ14をセンサ位置14Aまで上昇させ、集光口13を介して集光エリア14aの領域に位置する加熱室1内の被加熱物の表面温度を非接触状態で温度検知する。次に、所定時間経過後にセンサ上下用モータ22を回動し、センサガイド23に沿って赤外線センサ14をセンサ位置14Bまで下降させ、集光口13aを介して集光エリア14bの領域に位置する加熱室1内の被加熱物A1またはA2の表面温度を非接触状態で温度検知する。
【0034】
センサ上下用モータ22の動作により、赤外線センサ14は、センサ位置14Aとセンサ位置14Bとの間を所定時間の間隔で繰り返しながら移動し、異なる集光エリア14a、14bからの赤外線量を集光することで、より広い範囲の温度検出が可能となる。また、上下動作を繰り返しながら温度上昇変化を検出し、その結果に基づいて被加熱物の載置位置を推定することができる。これにより、適切なセンサ位置で赤外線センサ14の移動を停止し、被加熱物の温度検出を行うことができ、更なる精度の高い温度検出を可能とする。また、赤外線センサ14による検出結果に基づいて所望の温度に達したと判断されると、センサ上下用モータ22を回動し、センサ位置14Cに動作させ、高圧電源7、マグネトロン6、冷却ファン8、赤外線センサ14、及び丸皿用モータ19の動作を停止して出来上がりの報知等を行い被加熱物の加熱動作が終了する。
【0035】
以上のように、実施の形態4によれば、センサ上下用モータ22の動作により、センサ位置14Aとセンサ位置14Bとの間を所定時間の間隔で繰り返しながら移動し、異なる集光エリア14a、14bからの赤外線量を集光することができるので、より広い範囲の温度検出が可能となり、温度検出精度が向上する。また、上下動作を繰り返しながら温度上昇変化を検出し、被加熱物の載置位置を推定して、適切な位置で赤外線センサ14の移動を停止できるので、被加熱物の温度検出精度がさらに向上する。また、幅広い検出エリアを得られるために丸皿17を用いない装置においても有効である。さらに、赤外線センサ14を使用しないときには、センサ位置14Cに移動することで、センサを被加熱物からの湯気や飛びはね等から守ることができ、赤外線センサ14の防汚手段としても効果も向上する。
【0036】
なお、上述の実施の形態では給電口5aを上下に設けているが、これに限ったものではない。また、集光口13、第二集光口13aを縦配置にして、赤外線センサ14を上下動移動する例について説明したが、集光口13、第二集光口13aを横配置にしてセンサ14を横移動するものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係わる高周波加熱調理器によれば、加熱室の後方を覆うと共に、断熱用の所定間隙を介して設けられた背面カバーを備え、温度検出手段を前記所定間隙内に配設したので、温度検出手段は、高温となる加熱室、電気室等から熱的に遮蔽されるため、誤動作等による誤検出を防止することができる。また、所定空間内での設置位置を自由に選択できるため、最適な集光位置を確保でき、正確な温度検出が可能となり、被加熱物の仕上がり品質を良好に保つことができる。
【0038】
また、背面カバーには、温度検出手段を覆うセンサカバー部を設け、このセンサカバー部には複数の冷却孔が設けられているので、冷却孔により外部空気が通風するために、加熱室からの輻射熱も軽減でき、温度検出手段の昇温を防止する。さらに被加熱物から発生した蒸気も冷却孔から外部に放出され、センサカバー部内に蒸気等がこもることを防止でき、誤動作等による誤検出を防ぐことができるので、温度検出の精度向上を得ることができる。
【0039】
また、センサカバー部は、背面カバーに対して着脱自在に設けられているので、組立時には筐体または背面カバーまで組み上げた状態で、温度検出手段を組み上げるだけで良く、組立性や調整が向上する。また、温度検出手段の修理、交換等のメンテナンス時においては、センサカバー部を外すだけで良く、メンテナンス性、サービス性が飛躍的に向上する。
【0040】
また、センサカバー部の冷却孔は、前記電気室に設けられた送風手段の空気流入口を構成するので、冷気吸入をセンサカバー部の冷却孔から取り入れることが可能となるため、温度検出手段は常に冷却状態となり、昇温することを防止できる。これにより、温度検出手段を周辺部の輻射熱から保護することができ、誤動作等による誤検出を防ぎ、正確な温度検出が可能となり、被加熱物の仕上がり品質を良好にすることができる。
【0041】
また、温度検出手段をスライド移動させるセンサ駆動手段を備え、加熱室壁部に複数の集光口を設けたので、複数の位置から被加熱物の温度検出ができ、より広い範囲の温度検出を行うことができる。したがって、被加熱物の正確な温度検出が可能となる。また、幅広い検出範囲を得られるため、例えば丸皿を用いない構造に有用である。さらに、温度検出手段を使用しないときには、温度センサ位置を集光口と対向させないことで、被加熱物からの湯気や飛びはね等の付着を防ぐことができ、正確な温度検出と被加熱物の仕上がり品質を良好に保つことができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係わる高周波加熱調理器を示す上断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係わる高周波加熱調理器を示す正断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係わる高周波加熱調理器を示す横断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係わる高周波加熱調理器を示す後断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係わる高周波加熱調理器を示す横断面図である。とセンサカバー部を外した後面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係わる高周波加熱調理器を示す後面図である。
【図7】この発明の実施の形態3に係わる高周波加熱調理器を示す上断面図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係わる高周波加熱調理器を示す正断面図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係わる高周波加熱調理器を示す横断面図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係わる高周波加熱調理器を示す後断面図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係わる高周波加熱調理器を示す一部切欠後面図である。
【図12】この発明の実施の形態4に係わる高周波加熱調理器を示す正断面図である。
【図13】この発明の実施の形態4に係わる高周波加熱調理器を示す横断面図である。
【図14】従来の高周波加熱調理器を示す斜視図である。
【図15】従来の高周波加熱調理器を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 加熱室、2 筐体、3 扉、4 操作パネル、5 導波管、5a 給電口
6 マグネトロン、7 高圧電源、8 冷却ファン、9 電気室、10 吸気口、11 制御部、12 背面カバー、12a 凸部、12b 隔壁、
13 集光口、13a 第二集光口、14 赤外線センサ、
14a、14b 集光エリア、14A、14B、14C センサ位置、
15 シャッタ、15a シャッタ用モータ、16 センサカバー部、
16a 冷却孔、20 着脱式センサカバー、20a 冷却孔、21 通風口、
22 センサ上下用モータ、23 センサガイド。
Claims (5)
- 被加熱物を収納する加熱室、前記被加熱物を加熱する高周波を発生する高周波発生手段、被加熱物の表面温度を非接触状態で測定する温度検出手段、この温度検出手段により検出された結果に基づいて前記高周波発生手段を制御する制御手段、前記加熱室の後方を覆うと共に、断熱用の所定間隙を介して設けられた背面カバーを備え、前記温度検出手段を前記所定空間内に配設したことを特徴とする高周波加熱調理器。
- 前記背面カバーには、前記温度検出手段を覆うセンサカバー部を設け、このセンサカバー部には複数の冷却孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の高周波加熱調理器。
- 前記センサカバー部は、前記背面カバーに対して着脱自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の高周波加熱調理器。
- 前記高周波発生手段を冷却する送風手段を備え、前記高周波発生手段、前記送風手段、前記制御手段を収納する電気室を設け、前記センサカバー部の冷却孔は、前記電気室に設けられた送風手段の空気流入口を構成することを特徴とする請求項2記載の高周波加熱調理器。
- 前記温度検出手段をスライド移動させるセンサ駆動手段を備え、前記加熱室の壁部に複数の集光口を設け、前記センサ駆動手段により前記複数の集光口から被加熱物の温度計測することを特徴とする請求項1記載の高周波加熱調理器。
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