JP2019145226A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリル使用時の基板温度上昇と、基板ケース内の熱気滞留を抑えることのできる空冷構造を提供する。【解決手段】本体上面に設置されるトッププレートの下方に設けた少なくとも左右2口の加熱コイルと、加熱コイルの下方に設けたグリル庫の左右いずれか側方に設けた基板ケース8と、該基板ケース8に収納する加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路を実装したインバータ基板7aと、基板ケース8に収納するグリル庫に電力を供給制御する制御基板7bと、基板ケース8を上方から覆い、加熱コイルを載置するケース蓋6と、基板ケース8に冷却空気を吸引するファン装置9と、を備えた誘導加熱調理器において、基板ケース8にインバータ基板7aと制御基板7bを上下2段に収納し、グリル庫とインバータ回路の間隙に基板ケース8の下方からケース蓋6上面に貫流するダクト80を配した。【選択図】図5

Description

本発明は誘導加熱調理器に関する。
誘導加熱調理器は、加熱コイルに高周波電流を流して発生する磁力線が、金属製の鍋を通過するときに鍋底に生じる渦電流によるジュール加熱を利用して、加熱調理を行う装置である。加熱時には鍋だけでなく、加熱コイルや加熱コイルを制御する基板などからも熱を生じるため、ファン装置を用いて送風冷却が行われている。
誘導加熱調理器には、システムキッチンの台上に設置する据置タイプと、キッチン内に組み込むビルトインタイプがあり、両者ともトッププレートでの調理鍋の誘導加熱とともに、電熱ヒータなどの熱源を備えたグリル庫により魚焼きなどの調理を行う構成を備えている。
これら従来の誘導加熱調理器において、冷却対象となる主要部品は複数の加熱コイルと基板であり、構造上、加熱コイルは本体上方のトッププレート近傍、基板はグリル部側方の余剰空間に収納される構成が一般的である。
近年の誘導加熱調理器は利便性や快適性の向上の観点から、グリル庫の容積拡大や火力(消費電力)の増加、低コスト化の観点から加熱コイルのリッツ線材料を銅からアルミに変更するなど、内蔵される部品の実装密度や発熱量が増加する傾向にある。
国内における大部分のシステムキッチンは、寸法が規定されているため、誘導加熱調理器のタイプによらず、外形最大寸法もおおよそ定まっており、加熱コイルや基板の冷却には限られた空間内で最適な風路を構成する必要がある。
従来一般的な誘導加熱調理器では、金属製の本体外郭との絶縁の為に基板を樹脂製の箱形状或いは平板(基板台)に設置し、本体の上下方向に複数段に重ねて配置し、その基板に流れる風路を構成する一部にファン装置を設けており、各基板上に冷却風を巡回させ、基板や過熱コイルの冷却を行っている。
特許文献1においても、「本体内には、グリル加熱部と、該グリル加熱部の側方に配置されると共に、内部に出力制御基板と冷却ファンとを収納し側面及び上部が塞がれた樹脂製の基板ケースが設置され、該基板ケースは、吸気口と対応した上部位置に設けられたケース吸気口と、基板ケースの上部位置に設けられた複数の冷却口を有し、基板ケース内にケース吸気口から複数の冷却口に至る風路を形成し、該風路の上流に冷却ファンを、下流に出力制御基板を配置してケース吸気口から吸い込まれた風が出力制御基板を冷却した後、複数の冷却口から排出されるようにし、該複数の冷却口から排出された風で複数の加熱コイルを冷却する」構造であり、基板ケース内を循環した空気が基板ケースの外郭に配した開口から加熱コイルに向かって冷却風を吹き出す構成となっている。
特開2007−149704号公報
特許文献1など従来の誘導加熱調理器は、グリル庫の側方に複数の基板を分割し、上下方向に重ねて配置した実装密度の高い収納構造となっており、基板と加熱コイルの両方を効率良く冷却することが課題である。このため、基板や冷却ファン(ファン装置)は基板ケース内の狭い空間に収納され、冷却風の風路が取り難く、複雑になる。基板と加熱コイルを冷却する風路が長くなり、冷却風の流動抵抗が大きくなることで、冷却ファンの負荷が増しモータ動力が増加する。また、風路が複雑化することで生じる風速分布の乱れや通風抵抗の増大により、冷却ファンの送風性能が悪化し、部品冷却性能の低下や、ファン騒音(運転音)の増加の要因となる。更に基板ケース内に流れの淀みが生じ易くなり、熱気が滞留して基板故障し易くなる。
また、グリル庫と基板ケースの隙間が小さくなることで、グリル庫使用時に基板側への熱浸入が大きくなり、基板上の部品温度を上昇させ、部品寿命の低下など信頼性を悪化させる要因となる。
前記課題を解決するために、本発明に係る誘導加熱調理器は、本体と、該本体上面に設置されるトッププレートと、該トッププレートの下方に設けた左右2口の加熱コイルと、該左右いずれかの加熱コイルの下方に設けたグリル庫と、該グリル庫の左右いずれか側方に設けた基板を収納する基板ケースと、該基板ケースに収納する前記加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路を実装したインバータ基板と、前記基板ケースに収納する前記グリル庫に電力を供給制御する制御基板と、前記基板ケースを上方から覆い、前記加熱コイルを載置するケース蓋と、前記基板ケースに冷却空気を吸引するファン装置と、を備えた誘導加熱調理機において、前記基板ケースに前記インバータ基板と前記制御基板を上下2段に収納し、前記グリル庫と前記インバータ回路の間隙に前記基板ケースの下方から前記ケース蓋上面に貫流するダクトを配したものである。
なお、詳細については、発明を実施するための形態において説明する。
本発明によれば、グリル使用時の基板温度上昇と、基板ケース内の熱気の滞留を抑え、故障を抑制できる空冷構造を実現できる。
実施例1の誘導加熱調理器の斜視図 図1に示す誘導加熱調理器の分解斜視図 図1に示すA−A線で切断した側面断面の模式図 図1に示すC−C線で切断した正面断面の模式図 実施例2の基板ケースとケース蓋内に収納した部品の分解斜視図 実施例2の誘導加熱調理器の側面断面図 図6の誘導加熱調理器における正面断面の模式図 図6の基板ケースの上面断面図 図6のケース蓋の上面断面図 図8の変形例1 図8の変形例2 図11のケース蓋の上面断面図 実施例3の基板ケースとケース蓋内に収納した部品の分解斜視図 実施例3の誘導加熱調理器の側面断面の模式図
本発明の実施例について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、誘導加熱調理器Z(図1参照)に相対したユーザの視線を基準として、図1等に示すように前後・上下・左右を定義する。
<誘導加熱調理器の構成>
図1は、実施例1の誘導加熱調理器Zの斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1に示すA−A線で切断した側面断面の模式図、図4は図1に示すC−C線で切断した正面断面の模式図である。
まず、一例として、誘導加熱調理器Z(図1参照)が電気ヒータ等で被調理物を加熱するグリル庫5を備えた据置タイプのIH(Induction Heating)クッキングヒータである場合について説明する。なお,本発明は,グリル庫5を有しグリル庫の側方に基板7を上下二段に重ねて配置し,基板7の上流に設置したファン装置9により風路を構成した誘導加熱調理器であれば容易に適用できる。
誘導加熱調理器Zは、金属製である被調理鍋(図示せず)の鍋底で渦電流が発生し、この渦電流によるジュール熱が被調理鍋そのものを発熱する装置である。図2において、前記の渦電流は、加熱コイル3a、3bに例えば20kHz〜40kHz程度の高周波電流を流して磁束が時間的に変化することで発生する。誘導加熱調理器Zは、主に、本体1と、トッププレート2と、加熱コイル3a、3bと、基板ケース8およびケース蓋6と、グリル庫5を備えている。
本体1は、誘導加熱調理器Zが設置される空間(所定の左右幅・前後幅・高さ)に対応した外郭を有する筐体であり、上方が開放された箱状(凹状)を呈している。この本体1に、左側のグリル庫5、右側の基板ケース8とケース蓋6、及びこれらの上方に位置する加熱コイル3等が設置され、さらに上から蓋をするようにトッププレート2を設置している。
基板ケース8には、加熱コイル3a、3bにインバータ回路(図示せず)で高周波電流を供給する為のインバータ基板7aと、リレー(図示せず)などでグリル庫5を加熱制御する為の制御基板7bを収納している。
発熱の大きい高発熱素子72を実装したインバータ基板7aには、熱を広い面積に拡散して冷却する為のヒートシンク79を設けている。ヒートシンク79は、発熱性の高い電子部品である高発熱素子72から吸熱し、ファン装置9を介して流入する空気に対して放熱する放熱器である。
ヒートシンク79は、インバータ基板7aと略水平に延びる複数のフィン(図示せず)を有しており、空気が流通するようにフィン間を吐出口95に向けている。ヒートシンク79は、ファン装置9に近い上流側に設置され、吐出口95を介して流入した空気によって、発熱量が大きい高発熱素子72を最初に冷却するように配置している。このように、吐出口の近傍にヒートシンク79を配置することで、高発熱素子72を効率良く冷却している。
ここで、インバータ回路はスイッチング素子(例えば、IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)を複数個備えている。高発熱素子72として、例えば、ハーフブリッジ回路に用いられる2個のスイッチング素子や、整流回路のダイオードブリッジが挙げられる。また、各基板7a、7b上の電子部品71は、インバータ回路の構成、加熱コイル3への高周波電流の供給、ファン装置9を駆動、などをするために用いられる集積回路、インバータ回路、コンデンサ、抵抗器等である。
基板ケース8において、ヒートシンク79など重量物が設置されるインバータ基板7aは下段に、インバータ基板7aに比べて部品発熱量が小さい制御基板7bを上段に配置している。つまり、基板ケース8に収納した制御基板7bの上方にケース蓋6を設置し、電子部品の大部分を樹脂等の絶縁性材料で成型した基板ケース8とケース蓋6の中に収納し、ファン装置9の主な通風経路を基板ケース8とケース蓋6で構成する。
基板ケース8に配置したインバータ基板7aの本体1背面側には、ファン装置9を設けており、トッププレート2の後方右側に設けた吸気開口部H1から外気を吸い込み、インバータ基板7aに向かって吹き出す構成となっている。つまり、ファン装置9は吸気開口部H1から排気開口部H2までの風路で最上流側に配置している。
本発明では、ケース蓋6にダクト80を成型しており、ケース蓋6の上下方向に貫通した風路を構成している。ダクト80はインバータ基板7aにおいてインバータ回路を構成するヒートシンク79とグリル庫5の間に設けており、制御基板7bとインバータ基板7aの空間から、ケース蓋6の上面まで貫流する風路を構成する。また、ダクト80は、グリル庫5で発する熱エネルギーの基板ケース8側への熱侵入を抑制する構成となっている。ダクト80の形状は、本体の前後方向に長い例えば長方形のような矩形状で構成することで、左右を遮蔽する面積を大きく取れるとともに、風路断面積を広くして流れ抵抗を低減できる。
加熱コイル3は、トッププレート2の下方に設置され、その中心付近に鍋底の温度を検出する温度センサ34を設置している。また、加熱コイル3は、ファン装置9から離れた下流側に配置しており、冷却風は基板ケース8内を通過した後、ケース蓋6上に設けた導風ダクトD1を介して加熱コイル3a、3bを冷却するようになっている。この導風ダクトD1は加熱コイル3a、3bの下面に臨んでおり、ファン装置9から吹き出された空気が二つの加熱コイル3a、3bに向けて分流する。これによって、左右に設けられた加熱コイル3に対し、ファン装置9からの空気を下側から直接的に吹き付けることができる。
加熱コイル3は、インバータ基板7のインバータ回路(図示せず)の駆動によって高周波電流が流れるリッツ線を巻いたコイルであり、コイルベース31に載置されている。なお、本実施例では、平面視において左右に一つずつ加熱コイル3a、3bを設けるようにした。コイルベース31は、3つの支持部32(例えば、バネ)で支持され、この支持部32によって上向きの付勢力が与えられている。これによって、加熱コイルはトッププレート2の下面に押し付けられ、被調理鍋と加熱コイル3との距離が一定に保たれる。
図1に示したように、本体1の正面左側のグリル庫5には、前後にスライドして被調理物(図示せず)を設置するためのドア部5aを正面に設けている。また、トッププレート2は、被調理鍋が載置される板状ガラス(図示せず)と、板状ガラス外周を保持する枠部(図示せず)で構成され、本体1を上方から覆うように設置している。トッププレート2には、二つの加熱コイル3a、3bの設置位置に対応した二口の鍋載置部21と、被調理鍋の火加減を調整するための操作部P0と、吸気開口部H1と、排気開口部H2とを有している。なお、トッププレート2の吸気開口部H1(右側)と排気開口部H2(左側)には、複数の孔を設けた排気カバー25を載置し、箸やスプーンなどの調理器具やゴミが容易に浸入しない構成としている。
図3は、図1に示すA−A線で切断した側面断面の模式図であり、主に右側の加熱コイル3aとインバータ基板7aとファン装置9の位置関係を示すものである。ここで、本実施例に示したファン装置9は多翼ファンであり、回転軸が本体左右方向である。よって、吸気口9aをファン装置の側面方向、吐出口95を本体正面方向となるように配置している。トッププレート2の後面側には、ファン装置9の駆動によって外部から空気を取り込むための吸気開口部H1を設けている。ファン装置9の吐出口95は、基板ケース8の底面と制御基板7bの間に位置しており、吹き出る空気(主流)は、インバータ基板7aと制御基板7bの間のヒートシンク79に向かって流れる。その後、主流はケース蓋6に設けたダクト80の入口に向かって流れ、ダクト80によりインバータ基板7aからダクト80に連結した導風ダクトD1まで貫流する流れを構成する。導風ダクトD1には加熱コイル3aに向けた吐出口Dから設けられ、ダクト80から供給される空気が加熱コイル3aの冷却に利用される。ここで、インバータ基板7aからダクト80に流入した空気は、ダクト80内を流れる際に、ほぼ一定の風路断面積で流れる為にダクト80下流側に向かう風速分布が形成され、その風圧を維持したまま、加熱コイル3aに高風速で空気を吹き付けることができる。このため、加熱コイル3aと空気の熱伝達が向上し、少ない風量であっても効率よく熱を奪い冷却することができる。
また、前記したように、基板ケース8には基板7a、7b及びファン装置9を収納しており、基板ケース8とケース蓋6は上下で組み合わせ、吸気開口部H1と加熱コイル3aの冷却風路以外の箇所を略密閉した風路を構成している。基板ケース8とケース蓋6の合わせ部6aは、外周の一部或いは全部を、図のように一方をオーバーラップさせてもよいし、或いはフランジ形状にして接触面を広くさせて固定してもよい。これらは、基板ケース8とケース蓋6の合わせ部6aの隙間から空気漏れを抑えるための構造例であり、例えば基板ケース8とケース蓋6の合わせ部6aにスポンジ状のシール部材を配した構造であってもよい。この合わせ部6aによって、基板ケース8内を通流する空気の漏れを抑制し、電子部品71が実装された基板7、及び加熱コイル3aの冷却効率を高めることができる。
基板台73は、制御基板7bを固定するための絶縁部材(樹脂部材)である。基板台73は、例えば、基板ケース8の内壁面から内側に向けて突出する複数のリブ(図示せず)に載置した状態で例えばネジで支持し、基板ケース8内に固定している。なお、本実施例ではインバータ基板7aの上方に配置する制御基板7bに対し、専用の冷却風路を設けず、制御基板7bの発熱が小さい場合の構成となる。
ただし、基板ケース8内に収納して固定する基板台73は、基板ケースとの嵌合部に隙間が設け易い構成であるので、制御基板7bに流入する冷却風は容易に確保して設計することができる。したがって、基板台73は制御基板7bやダクト80の大きさや形状に合わせた配置となり、基板台73の切り欠き部73aとダクト80の入口が嵌合して配置される。
図4は図1に示すC−C線で切断した正面断面の模式図である。正面左側に位置するグリル庫5内の加熱室50は、例えば、魚などの調理物を配置する空間であり、熱源である電熱ヒータ(上ヒータ51、下ヒータ52)と、魚等を載置する焼き網54と、この焼き網54の下方に配置した受け皿53と、を有している。前記したように、加熱室50を平面視において本体1内の左領域に配置しており、内部の受け皿53などがドア部5aと連動して本体1に対し、前後方向にスライド可能となっている。
なお、加熱室50の熱源は電熱ヒータに限らず、マイクロ波、水蒸気、又はこれらの組合せで食品を熱するようにしてもよい。また、温度調節器を備えてオーブン加熱するようにしてもよい。
グリル庫5側方の正面右側に位置する基板ケース8とケース蓋6の内側には、本体1の上下方向に重ねて2枚の基板7a、7bを配置している。インバータ基板7aを基板ケース8の底面に、制御基板7bを樹脂製の基板台73に載置することで、基板7a、7bの充電部(図示せず)を部品に直に触れず、取り扱うことが容易となる。なお、本実施例では基板ケース8に直に設置できるインバータ基板7aに基板台73を設けていないが、組み立て時の作業が良好になるように基板毎に基板台73を設けた構成であってもよい。それぞれ基板7a、7bは上下に間隔を開けて配置するため、その隙間にファン装置9の吐出口95が設けられ、冷却風が供給される。ケース蓋6の上面には、ダクト80の位置に合わせて導風ダクトD1を設け、加熱コイル3a、3b下方の吐出部Dまで冷却風を導風する(図4)。なお、ファン装置9の吐出口95は、ヒートシンク79を設けたインバータ基板7aの後方に配置している。
<加熱操作と基板ケース内の空気の流れ>
図1に示すトッププレート2の右側の鍋載置部21(加熱コイル3aに対応)に、被調理鍋(図示せず)を載置し、ユーザによって操作部P0を操作することで加熱処理を開始する。操作部P0は、例えばタッチキーであり、トッププレート2上に印刷したキーに触れることで操作できる。
被調理鍋の下方に位置する加熱コイル3aには、制御装置(例えば操作部P0内に設置)からの指令に応じてインバータ基板7aのインバータ回路から高周波電流を供給し、被調理鍋を誘導加熱する。加熱コイル3aで被調理鍋を誘導加熱すると、この加熱コイル3aの他に、前記のインバータ回路を構成するインバータ基板7aの高発熱素子72や電子部品71も発熱する。
加熱調理の開始とともに、制御装置からの指令に応じてファン装置9が駆動する。ファン装置9が駆動すると、吸気口9a側で負圧が発生し、吸気開口部H1から空気を吸引する。ファン装置9の吐出口95から吐出した空気は、制御基板7bの基板台73とインバータ基板7aの間隙に設けたヒートシンク79に向かって吹き出し、加熱コイル3aのインバータ回路を実装したインバータ基板7a上のヒートシンク79から吸熱する。
ヒートシンク79を介した放熱によって高発熱素子72を冷却し、インバータ基板7aに実装した他の電子部品71も空気との熱交換によって冷却される。インバータ基板7aを冷却した空気は、基板台73の切り欠き部73aを介してダクト80に入り、ダクト80を介してケース蓋6上方の導風ダクトD1の吐出部Dまで導かれ、加熱コイル3aに向かって流れる。加熱コイル3aを冷却した空気は、フィルター基板7dを冷却し、排気開口部H2を介して排出される。
なお、グリル庫5の使用時も同様に,ドア5aを前方にスライドさせて受け皿53と焼き網54を引き出した後,焼き網54上に魚などの被加熱物を載置して加熱室50に収納し,ユーザによって操作部P0を操作することで加熱処理を開始する。操作部P0で設定された例えば被加熱物の種類や火力などに応じて制御基板7bのリレーにより上ヒータ51と下ヒータ52の加熱を制御する。グリル庫5使用時は加熱室50が高温となるため,その周囲の部品温度上昇を抑える為,ファン装置9が駆動する。ファン装置9から供給される空気は,グリル庫5と基板7の間に設けたダクト80を通り, グリル庫5と基板7を熱的に遮蔽するとともに,加熱室50側の基板ケース8やケース蓋6の壁面を冷却する。よって,加熱室50を高温に保ちつつ,その周囲部品の温度上昇を抑制しながら加熱調理が継続される。
<効果>
本発明によれば、基板ケースの下段に配置したインバータ基板7aへの冷却風をダクト80により、加熱コイル3を冷却する吐出部Dまで少ない通風抵抗で導風し、本体1内の各部品を効率よく冷却できる。また、グリル使用時にはダクト80がグリル庫側から基板7への熱移動を抑制し、基板温度上昇と、基板ケース内の熱気の滞留を抑え、故障を抑制できる空冷構造を実現できる。
実施例2は、実施例1と比較して基板ケース8およびファン装置9の構成が異なるが、その他については実施例1と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、実施例1と重複する部分については説明を省略する。
図5は実施例2に係る基板ケースとケース蓋内に収納した部品の分解斜視図、図6は誘導加熱調理器の側面断面図、図7は図6の誘導加熱調理器における正面断面の模式図である。本実施例のファン装置9は、スクロール部8aとベルマウス部8bで構成したケーシング93内にインペラ91を配置した構成である。なお、図6に示すように、モータ92をモータ台90の上方、つまりケーシング93内に配置しており、インペラ91の回転により、発熱が生じるモータ92を効率よく冷却でき、高速回転において信頼性の高い動作となる。また、重量の大きいモータ92を、基板ケース8の底面側、つまり本体底面側の剛性の高い部分に配置できることから、より振動が生じ難い構造となる
本実施例では、図6および図7に示すファン装置9の吐出部95が制御基板7bを配した基板台73に跨って設けられており、ファン装置9からインバータ基板7aと制御基板7bの両方に冷却風が供給される。つまり、冷却風は2系統の風路を構成する。
一つは基板ケース8の下段側に設けたインバータ基板7aに向かって、実施例1と同様に高発熱素子72を設置したヒートシンク79に冷却風が流れ、ヒートシンク79を通過した空気が、グリル庫5側に配したダクト80に向かって流れる。ケース蓋6に成型したダクト80は、インバータ基板7aに流入した空気を、制御基板7bを通り抜け、直接空気をケース蓋6の上端までの風路を構成する。図7に示すようにダクト80の上方には左側の加熱コイル3bを冷却する導風ダクトD1が設けられており、ファン装置9からインバータ基板7aに吹き出した冷却風が左側の加熱コイル3bの冷却に利用される。
もう一つは基板ケース8の上段側に設けた制御基板7bに向かって流れ、右側の加熱コイル3a下方に設けたケース蓋6の吐出部Dから吹き出す流れを構成する。つまり、本実施例ではダクト80を利用してインバータ基板7aと左側の加熱コイル3b、制御基板7bと右側の加熱コイル3aという組み合わせで冷却する。
<ファン装置での風路構成>
図8は図6の基板ケースの上面断面図、図9は図6のケース蓋の上面断面図である。本実施例では図5に示すインペラ91をモータ台90とスクロール部8aとベルマウス部8bからなるケーシング93で囲んでファン装置9を構成している。モータ台90にはその下側にモータ92を設置しており、モータ92の回転軸にインペラ91を設置している。ここでモータ92の回転軸は基板7の配置面と直角となる本体1上下方向である。ベルマウス部8bは、インペラ91の外径より小さい略円形状の吸気口9aとなっている(図6参照)。インペラ91周りの風路は、ベルマウス部8bの吸気口9aからスクロール部8aに流入し、その後に吐出口95から吹出す構成となる。
ファン装置9は基板ケース8に一体成形したスクロール部8aにインペラ91を挿入した構成となっている。本実施例では図8に示すように、基板収納部8eの後方に直交流路部93を一体成形しており、直交流路部93の壁面を構成するスクロール部8aと、基板ケース8の枠部8dを複数のリブ8cで連結支持した構造となっている。よって、本構造ではインペラ91の微小な偏心、面振れなどで生じる振動伝達の接続経路が少ない構成となる。
なお、本実施例ではインペラ91を多翼ファンとしたが、吸気方向(吸気部9a)と吐出方向(吐出部95)が直交するインペラであれば例えば遠心ファンであってもよい。多翼ファンは吐出口95の高さを大きくする場合に有効であり、風路を2系統とした本実施例に適している。
また、本実施例のケース蓋6は、吐出口95から見てダクト80と吐出部Dの空間が図9に示すように分離している。実施例1と同様にダクト80の端部は基板台73の切り欠き部73a(図5参照)と勘合して密着状態となっており、繋ぎ目での空気漏れを抑えた構造となっている。
<変形例1>
図10は図8の変形例であり、図8と比較してケース蓋6の構成が異なるが、その他については同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、ファン装置9での風路構成など重複する部分については説明を省略する。
本変形例ではケース蓋6のダクト80をケース蓋6と別部品で構成した。つまり、ダクト80は基板ケース8にケース蓋6を取り付けた後にケース蓋6上方から挿入して設置可能としている。本構成であれば、ダクト80を下方の基板台73の切り欠き部73aに押し当てて組み立てられるので、繋ぎ目の漏れを生じ難くさせることができる。着脱可能となるダクト80は導風ダクトD1と一体化することも容易となり、部品数を増やすことなく冷却風を効率よく導く構成を実現できる。
<変形例2>
図11は図8の変形例であり、図8と比較して図12に示すケース蓋6の構成が異なるが、その他については同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、ファン装置9での風路構成など重複する部分については説明を省略する。
本変形例では制御基板7bを介して右側の加熱コイル3aに冷却風を供給するケース蓋6の風路を吐出部Dの位置に合わせたリブ8cとしたものである。つまり、加熱コイル3に冷却風を供給する吐出部Dを上方でなく、側方に設けたものである。これは、誘導加熱調理器においてトッププレート2に万一亀裂が入り、水などの液体の内部侵入に対する配慮である。吐出部Dは基板7まで連通する液体の浸入口となり得るため、本変形例により外的要因の故障に関しても誘導加熱調理器の信頼性を向上できる。
<効果>
本発明によれば、ファン装置9から各加熱コイル3a、3bおよび各基板7a、7bへの風路を個別に設け、風路を簡素化して下流の加熱コイル3まで冷却風を供給し易くできる。また、風路が並列化することにより風路の通風抵抗が低減でき、ファン装置9への負荷を減らすことで運転音を抑制した誘導加熱調理器を提供できる。
実施例3は、図5と比較してケース蓋6およびファン装置9の構成が異なるが、その他については実施例2と同様である。したがって、当該異なる部分について説明し、第2実施例と重複する部分については説明を省略する。
図13は実施例3の基板ケースとケース蓋内に収納した部品の分解斜視図、図14は実施例3の誘導加熱調理器の側面断面の模式図である。本実施例では基板台73に設置する制御基板7bを切り欠き部73aに合わせた形状となっている。基板7における電子部品の実装面積が広いほど、配線パターンの尤度が取れノイズが生じ難い安定した回路を構成できる。また、加熱コイル3に設けた温度センサ34(図2参照)や操作部P0や電源スイッチP3(図1参照)などの配線は、制御基板7bに接続しており、例えばそのコネクタ(図示せず)を制御基板7bの一部に、ケース蓋6の外方に露出させた中継基板70として配しておけば、組立て時の配線が容易となる。ここで、中継基板70を制御基板7bの一部とし、ケース蓋6で空間を仕切ることで基板ケース内の風路に影響なく効率よく部品実装できる。
また、本実施例のファン装置9は、吸気口9aを基板ケース8の下方としたものである。吸気口9aを下向きした構成は、吸気開口部H1から飛散した液体の浸入をより困難にでき、故障の要因を抑制できる。なお、本発明はファン装置9の種類や配置によらず適用できる。
1・・・本体、2・・・トッププレート、3・・・加熱コイル(3a、3b)、5・・・グリル庫、6・・・ケース蓋、7・・・基板(7a、7b)、7a・・・インバータ基板、7b・・・制御基板、8・・・基板ケース、9・・・ファン装置、9a・・・吸気口、70・・・中継基板、71・・・電子部品、72・・・高発熱素子、73・・・基板台、73a・・・切り欠き部、79・・・ヒートシンク、80・・・ダクト、90・・・モータ台、91・・・インペラ、92・・・モータ、93・・・ケーシング、D・・・吐出部、D1・・・導風ダクト、H1・・・吸気開口部、H2・・・排気開口部、H3・・・排気導風部

Claims (4)

  1. 本体と、
    該本体上面に設置されるトッププレートと、
    該トッププレートの下方に設けた少なくとも左右2口の加熱コイルと、
    該左右2口の加熱コイルのいずれかの加熱コイルの下方に設けたグリル庫と、
    該グリル庫の左右いずれか側方に設けた基板を収納する基板ケースと、
    該基板ケースに収納する前記加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路を実装したインバータ基板と、
    前記基板ケースに収納する前記グリル庫に電力を供給制御する制御基板と、
    前記基板ケースを上方から覆い、前記加熱コイルを載置するケース蓋と、
    前記基板ケースに冷却空気を吸引するファン装置と、を備え、
    前記基板ケースに前記インバータ基板と前記制御基板を上下2段に収納し、
    前記グリル庫と前記インバータ回路の間隙に前記基板ケースの下方から前記ケース蓋上面に貫流するダクトを配したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記ダクトは前記ケース蓋と一体成型されることを特徴とする、請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記インバータ基板を前記基板ケースの下段側に配置し、前記制御基板を前記基板ケースの上段に樹脂ベースを介して配置し、前記樹脂ベースに切り欠き部を設け、該切り欠き部と前記ダクトが嵌合して配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記ファン装置は前記インバータ基板から前記ダクトを介して左側の加熱コイルに冷却風を供給する風路と、前記制御基板から右側の加熱コイルに冷却風を供給する風路に接続されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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