JP2004043119A - 基板用コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送中の汚染や帯電、たわみによる不良品の発生を防止した基板搬送用のコンベアを構成する。
【解決手段】搬送方向に直交する方向に傾斜し、表面にエアーが吹き出す多孔質プレート4を備え、θ調整機構8によって傾斜角(θ)が調整可能である傾斜台3の低い側に複数個の回転ローラ5を複数個配置し、多孔質プレート4よりクリーンエアーを吹き出して基板1を浮き上がらせて回転ローラ5により該基板1の一側辺を支持して搬送する。
【選択図】 図2
【解決手段】搬送方向に直交する方向に傾斜し、表面にエアーが吹き出す多孔質プレート4を備え、θ調整機構8によって傾斜角(θ)が調整可能である傾斜台3の低い側に複数個の回転ローラ5を複数個配置し、多孔質プレート4よりクリーンエアーを吹き出して基板1を浮き上がらせて回転ローラ5により該基板1の一側辺を支持して搬送する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶素子や半導体素子の製造工程において、各工程間で基板を搬送するコンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
基板を移動させながら複数の工程を連続して行う液晶素子や半導体素子の製造においては、上記基板の移動に水平コロ搬送コンベアが用いられている。図4、図5に、その一例の構成概略図を示す。図中、1は基板、41はベース、42はコロ、43はコロ42のシャフト、44はガイドローラ、45はガイドローラ44のシャフトであり、図4は平面図、図5は図4のB−B’断面図である。水平コロ搬送コンベアは、図4に示すように、基板1をベース41に2列に取り付けたコロ42で下方より水平に保ちながら、図中の矢印方向に搬送される。また、搬送中の基板1がコロ42上よりずり落ちないように、基板1の側辺はガイドローラ44によって保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4、図5に示したような従来の水平コロ搬送コンベアでは、基板1の裏面にコロ42が接するため、接触箇所にコロ42の痕跡が残ってしまい、製品上汚染として不良品になってしまう。また、コロ42の接触箇所では、コロ42の接触、非接触が繰り返されるため、接触箇所が帯電しやすく、面内での不均一な帯電によって基板1の表面に形成される塗布層等被処理物質層が影響を受け、層内に特性の分布を生じてしまう場合がある。さらには、帯電によって、雰囲気中の塵埃を引き寄せて表面に付着させてしまい、製品品質に影響を及ぼしてしまう。
【0004】
また、基板1を支持し搬送するためのコロ42が基板1の縁近傍に配置されているので自重のために基板1がたわみ、表面に形成される塗布層が応力を受けて層内でその特性に分布を生じる場合がある。
【0005】
具体的に、液晶素子の構成部材であるカラーフィルタの製造工程を例に挙げると、表面に塵埃が付着した箇所では必要な輝度が得られなくなる。また、帯電によって着色インクの挙動が制御不能になったり、付着した塵埃に着色インクが吸収されたり、基板1のたわみでフィルタ層内に特性分布を生じた場合には、色むらや混色の原因となっている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決し、基板のコロによる汚染や帯電、たわみを防止し、基板搬送中の不良品の発生を防止した基板用コンベアを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平板状の基板の搬送に用いられるコンベアであって、表面が搬送方向に直交する方向に傾斜し、表面にエアー吹き出し孔を有する傾斜台と、該エアー吹き出し孔にエアーを供給するエアー供給機構と、上記傾斜台の低い側に沿って一列に配置され、傾斜台表面に直交する方向乃至鉛直方向に回転軸を有する複数個の回転ローラと、傾斜台の傾斜角調整治具とを有することを特徴とする基板用コンベアである。
【0008】
上記本発明の基板用コンベアにおいては、
傾斜台が搬送方向において複数個に分割され、それぞれに独立したエアー供給機構を備えた構成であること、
傾斜台より吹き出すエアーが、空気或いはN2ガスであること、
傾斜台より吹き出すエアーが、クリーンエアーであること、
傾斜台より吹き出すエアーが、プラスイオン或いはマイナスイオンの少なくとも一方を含むこと、
を好ましい態様として含むものであり、カラーフィルタ用ガラス基板の搬送に好ましく適用されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の基板用コンベアは、基本的に、エアー吹き出し孔を備えた傾斜台と、回転ローラと、回転ローラ駆動機構と、傾斜台の傾斜角調整治具と、エアー供給機構を備えており、傾斜台上に載せた基板を、エアー吹き出し孔から吹き出したエアーによって傾斜台表面から浮かして非接触とし、傾斜台の傾斜によって低い方に滑り落ちた基板の低い側の一側辺を回転ローラで支持して搬送するものである。そのため、基板が搬送中に接触する部位は、回転ローラに接触する一側辺のみであるため、裏面の汚染が防止され、また、面内で帯電分布を生じることがない。さらに、傾斜台3の表面は平面で、基板1の裏面との間には吹き出すエアーによる薄いエアー層ができるため、基板自重による基板のたわみを生じる恐れもない。
【0010】
図1、図2に本発明の基板用コンベアの好ましい一実施形態の構成を模式的に示す。図中、1は基板、2はベース、3は傾斜台、4は多孔質プレート、5は回転ローラ、6は回転ローラ5のシャフト、7は回転ローラ5の駆動機構、8はθ調整治具である。また、図1は平面図、図2は図1のA−A’断面図である。
【0011】
本発明の基板用コンベアで搬送される基板1は、表面及び裏面が平坦な平板状の基板であって、複数の工程を連続して実施して製品を製造するラインプロセスに供される基板の各工程間の搬送に用いられたり、連続乾燥炉のように基板を炉内で移動させながら処理プロセスを進めていくために用いられるものであり、特に、液晶素子等表示素子の構成部材であるカラーフィルタ製造工程において、カラーフィルタ用ガラス基板を搬送する際に好適に用いられる。
【0012】
本発明にかかる傾斜台3は、搬送方向(図中の矢印方向)に直交する方向に傾斜しており、θ調整治具8によって傾斜角(θ)を調整することができる。傾斜角(θ)は、基板1が低い側に滑り落ち、回転ローラ5との摩擦によって確実に基板1を搬送しうる範囲で小さい方が好ましく、0.1〜30°の範囲で選択される。
【0013】
回転ローラ5は駆動機構7によってシャフト6を介して搬送方向に回転しており、その回転軸は傾斜台表面に直交する方向乃至鉛直方向の範囲内(図中の9)に位置するようにベース2に取り付けられている。
【0014】
本発明にかかる傾斜台3は、基板1を浮かすためのエアー吹き出し孔を有している。本発明においては、傾斜台3表面と基板1の裏面とが非接触になるように、好ましくは10〜500μmの間隙を形成するようにエアーを吹き出すことができれば、エアー吹き出し孔の形状や数は限定されない。本実施形態では、該エアー吹き出し孔として、多孔質プレート4を用いており、該多孔質プレート4は、安定したエアー層を形成することができるため好ましいが、直径が1〜2mm程度の吹き出し孔を傾斜台3に設けたものでもかまわない。また、多孔質プレート4の表面は、傾斜台3の表面と同一面となるように加工されている。
【0015】
多孔質プレート4には不図示のエアー供給機構からエアーが供給されるが、供給されるエアーとしては、空気やN2ガスなどが好ましく用いられ、適宜圧力やクリーン度を調整して供給される。例えば、カラーフィルタの製造ラインには、クリーン度の高いクリーンエアーを用いる必要がある。
【0016】
さらに、エアーとしてプラスイオン及びマイナスイオンの少なくとも一方を含むエアーを用いることによって、基板1が回転ローラ5と接触して生じる帯電も防止することができる。
【0017】
さらに、図3に、本発明の好ましい他の実施形態の平面図を示す。図中、31は基板検知センサである。
【0018】
本実施形態は、傾斜台3を搬送方向に5個に分割した形態で、各傾斜台3a〜3eにそれぞれ独立したエアー供給機構(不図示)が付設されている。本実施形態においては、基板検知センサ31によって基板1を検知した時点で傾斜台3aのエアーの供給が開始される。回転ローラ5は等速回転しているので、基板1が傾斜台3bに到達する時刻が推測されるため、当該時刻に傾斜台3bのエアーの供給が開始され、順次傾斜台3c〜3eに基板1の搬送に対応してエアーが供給される。同時に、各傾斜台上を基板1が通過した時点でエアーの供給が停止される。
【0019】
このように、必要な傾斜台のみエアーを供給することで、余分なエアーの消費を抑え、エアーの吹き出しによる乱気流の発生や塵埃の拡散を低減することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基板用コンベアにおいては、基板搬送時に基板裏面とコンベアの傾斜台表面が非接触であるため、基板裏面の汚染が防止され、また、基板裏面にはエアー層が形成されるため、基板自重による基板のたわみも防止される。また、面内で不均一な帯電も発生せず、さらにエアーにプラス及び/またはマイナスイオンを含ませることで回転ローラによる帯電も防止されるため、当該帯電によって発生する、基板上の被処理物質の特性の分布発生や、塵埃の吸着が防止される。
【0021】
よって、本発明によれば、基板裏面の汚染や被処理物質の特性の分布、塵埃の吸着等による不良品の発生が防止され、当該基板を用いた製品の製造歩留まりを大幅に向上させることができる。
【0022】
特に、カラーフィルタの製造においては、搬送中の基板の帯電による着色インクの挙動の制御不能が防止され、これによる色むらや混色の発生、及び、塵埃やフィルタ層内の特性分布による色むらや混色の発生が防止され、製造歩留まりが向上することから、表示素子において製造コストの占める割合の大きいカラーフィルタの製造コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面図である。
【図2】図1の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の平面図である。
【図4】従来用いられていた水平コロ搬送コンベアの一例の平面図である。
【図5】図4の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 ベース
3 傾斜台
4 多孔質プレート
5 回転ローラ
6 シャフト
7 駆動機構
8 θ調整治具
31 基板検知センサ
41 ベース
42 コロ
43 シャフト
44 ガイドローラ
45 シャフト
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶素子や半導体素子の製造工程において、各工程間で基板を搬送するコンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
基板を移動させながら複数の工程を連続して行う液晶素子や半導体素子の製造においては、上記基板の移動に水平コロ搬送コンベアが用いられている。図4、図5に、その一例の構成概略図を示す。図中、1は基板、41はベース、42はコロ、43はコロ42のシャフト、44はガイドローラ、45はガイドローラ44のシャフトであり、図4は平面図、図5は図4のB−B’断面図である。水平コロ搬送コンベアは、図4に示すように、基板1をベース41に2列に取り付けたコロ42で下方より水平に保ちながら、図中の矢印方向に搬送される。また、搬送中の基板1がコロ42上よりずり落ちないように、基板1の側辺はガイドローラ44によって保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4、図5に示したような従来の水平コロ搬送コンベアでは、基板1の裏面にコロ42が接するため、接触箇所にコロ42の痕跡が残ってしまい、製品上汚染として不良品になってしまう。また、コロ42の接触箇所では、コロ42の接触、非接触が繰り返されるため、接触箇所が帯電しやすく、面内での不均一な帯電によって基板1の表面に形成される塗布層等被処理物質層が影響を受け、層内に特性の分布を生じてしまう場合がある。さらには、帯電によって、雰囲気中の塵埃を引き寄せて表面に付着させてしまい、製品品質に影響を及ぼしてしまう。
【0004】
また、基板1を支持し搬送するためのコロ42が基板1の縁近傍に配置されているので自重のために基板1がたわみ、表面に形成される塗布層が応力を受けて層内でその特性に分布を生じる場合がある。
【0005】
具体的に、液晶素子の構成部材であるカラーフィルタの製造工程を例に挙げると、表面に塵埃が付着した箇所では必要な輝度が得られなくなる。また、帯電によって着色インクの挙動が制御不能になったり、付着した塵埃に着色インクが吸収されたり、基板1のたわみでフィルタ層内に特性分布を生じた場合には、色むらや混色の原因となっている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決し、基板のコロによる汚染や帯電、たわみを防止し、基板搬送中の不良品の発生を防止した基板用コンベアを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平板状の基板の搬送に用いられるコンベアであって、表面が搬送方向に直交する方向に傾斜し、表面にエアー吹き出し孔を有する傾斜台と、該エアー吹き出し孔にエアーを供給するエアー供給機構と、上記傾斜台の低い側に沿って一列に配置され、傾斜台表面に直交する方向乃至鉛直方向に回転軸を有する複数個の回転ローラと、傾斜台の傾斜角調整治具とを有することを特徴とする基板用コンベアである。
【0008】
上記本発明の基板用コンベアにおいては、
傾斜台が搬送方向において複数個に分割され、それぞれに独立したエアー供給機構を備えた構成であること、
傾斜台より吹き出すエアーが、空気或いはN2ガスであること、
傾斜台より吹き出すエアーが、クリーンエアーであること、
傾斜台より吹き出すエアーが、プラスイオン或いはマイナスイオンの少なくとも一方を含むこと、
を好ましい態様として含むものであり、カラーフィルタ用ガラス基板の搬送に好ましく適用されるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の基板用コンベアは、基本的に、エアー吹き出し孔を備えた傾斜台と、回転ローラと、回転ローラ駆動機構と、傾斜台の傾斜角調整治具と、エアー供給機構を備えており、傾斜台上に載せた基板を、エアー吹き出し孔から吹き出したエアーによって傾斜台表面から浮かして非接触とし、傾斜台の傾斜によって低い方に滑り落ちた基板の低い側の一側辺を回転ローラで支持して搬送するものである。そのため、基板が搬送中に接触する部位は、回転ローラに接触する一側辺のみであるため、裏面の汚染が防止され、また、面内で帯電分布を生じることがない。さらに、傾斜台3の表面は平面で、基板1の裏面との間には吹き出すエアーによる薄いエアー層ができるため、基板自重による基板のたわみを生じる恐れもない。
【0010】
図1、図2に本発明の基板用コンベアの好ましい一実施形態の構成を模式的に示す。図中、1は基板、2はベース、3は傾斜台、4は多孔質プレート、5は回転ローラ、6は回転ローラ5のシャフト、7は回転ローラ5の駆動機構、8はθ調整治具である。また、図1は平面図、図2は図1のA−A’断面図である。
【0011】
本発明の基板用コンベアで搬送される基板1は、表面及び裏面が平坦な平板状の基板であって、複数の工程を連続して実施して製品を製造するラインプロセスに供される基板の各工程間の搬送に用いられたり、連続乾燥炉のように基板を炉内で移動させながら処理プロセスを進めていくために用いられるものであり、特に、液晶素子等表示素子の構成部材であるカラーフィルタ製造工程において、カラーフィルタ用ガラス基板を搬送する際に好適に用いられる。
【0012】
本発明にかかる傾斜台3は、搬送方向(図中の矢印方向)に直交する方向に傾斜しており、θ調整治具8によって傾斜角(θ)を調整することができる。傾斜角(θ)は、基板1が低い側に滑り落ち、回転ローラ5との摩擦によって確実に基板1を搬送しうる範囲で小さい方が好ましく、0.1〜30°の範囲で選択される。
【0013】
回転ローラ5は駆動機構7によってシャフト6を介して搬送方向に回転しており、その回転軸は傾斜台表面に直交する方向乃至鉛直方向の範囲内(図中の9)に位置するようにベース2に取り付けられている。
【0014】
本発明にかかる傾斜台3は、基板1を浮かすためのエアー吹き出し孔を有している。本発明においては、傾斜台3表面と基板1の裏面とが非接触になるように、好ましくは10〜500μmの間隙を形成するようにエアーを吹き出すことができれば、エアー吹き出し孔の形状や数は限定されない。本実施形態では、該エアー吹き出し孔として、多孔質プレート4を用いており、該多孔質プレート4は、安定したエアー層を形成することができるため好ましいが、直径が1〜2mm程度の吹き出し孔を傾斜台3に設けたものでもかまわない。また、多孔質プレート4の表面は、傾斜台3の表面と同一面となるように加工されている。
【0015】
多孔質プレート4には不図示のエアー供給機構からエアーが供給されるが、供給されるエアーとしては、空気やN2ガスなどが好ましく用いられ、適宜圧力やクリーン度を調整して供給される。例えば、カラーフィルタの製造ラインには、クリーン度の高いクリーンエアーを用いる必要がある。
【0016】
さらに、エアーとしてプラスイオン及びマイナスイオンの少なくとも一方を含むエアーを用いることによって、基板1が回転ローラ5と接触して生じる帯電も防止することができる。
【0017】
さらに、図3に、本発明の好ましい他の実施形態の平面図を示す。図中、31は基板検知センサである。
【0018】
本実施形態は、傾斜台3を搬送方向に5個に分割した形態で、各傾斜台3a〜3eにそれぞれ独立したエアー供給機構(不図示)が付設されている。本実施形態においては、基板検知センサ31によって基板1を検知した時点で傾斜台3aのエアーの供給が開始される。回転ローラ5は等速回転しているので、基板1が傾斜台3bに到達する時刻が推測されるため、当該時刻に傾斜台3bのエアーの供給が開始され、順次傾斜台3c〜3eに基板1の搬送に対応してエアーが供給される。同時に、各傾斜台上を基板1が通過した時点でエアーの供給が停止される。
【0019】
このように、必要な傾斜台のみエアーを供給することで、余分なエアーの消費を抑え、エアーの吹き出しによる乱気流の発生や塵埃の拡散を低減することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基板用コンベアにおいては、基板搬送時に基板裏面とコンベアの傾斜台表面が非接触であるため、基板裏面の汚染が防止され、また、基板裏面にはエアー層が形成されるため、基板自重による基板のたわみも防止される。また、面内で不均一な帯電も発生せず、さらにエアーにプラス及び/またはマイナスイオンを含ませることで回転ローラによる帯電も防止されるため、当該帯電によって発生する、基板上の被処理物質の特性の分布発生や、塵埃の吸着が防止される。
【0021】
よって、本発明によれば、基板裏面の汚染や被処理物質の特性の分布、塵埃の吸着等による不良品の発生が防止され、当該基板を用いた製品の製造歩留まりを大幅に向上させることができる。
【0022】
特に、カラーフィルタの製造においては、搬送中の基板の帯電による着色インクの挙動の制御不能が防止され、これによる色むらや混色の発生、及び、塵埃やフィルタ層内の特性分布による色むらや混色の発生が防止され、製造歩留まりが向上することから、表示素子において製造コストの占める割合の大きいカラーフィルタの製造コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面図である。
【図2】図1の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の平面図である。
【図4】従来用いられていた水平コロ搬送コンベアの一例の平面図である。
【図5】図4の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 ベース
3 傾斜台
4 多孔質プレート
5 回転ローラ
6 シャフト
7 駆動機構
8 θ調整治具
31 基板検知センサ
41 ベース
42 コロ
43 シャフト
44 ガイドローラ
45 シャフト
Claims (6)
- 平板状の基板の搬送に用いられるコンベアであって、表面が搬送方向に直交する方向に傾斜し、表面にエアー吹き出し孔を有する傾斜台と、該エアー吹き出し孔にエアーを供給するエアー供給機構と、上記傾斜台の低い側に沿って一列に配置され、傾斜台表面に直交する方向乃至鉛直方向に回転軸を有する複数個の回転ローラと、該回転ローラの駆動機構と、傾斜台の傾斜角調整治具とを有することを特徴とする基板用コンベア。
- 傾斜台が搬送方向において複数個に分割され、それぞれに独立したエアー供給機構を備えた請求項1に記載の基板用コンベア。
- 傾斜台より吹き出すエアーが、空気或いはN2ガスである請求項1または2に記載の基板用コンベア。
- 傾斜台より吹き出すエアーが、クリーンエアーである請求項1〜3のいずれかに記載の基板用コンベア。
- 傾斜台より吹き出すエアーが、プラスイオン或いはマイナスイオンの少なくとも一方を含む請求項1〜4のいずれかに記載の基板用コンベア。
- 上記基板が、カラーフィルタ用ガラス基板である請求項1〜5のいずれかに記載の基板用コンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002203498A JP2004043119A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 基板用コンベア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002203498A JP2004043119A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 基板用コンベア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004043119A true JP2004043119A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31709348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002203498A Withdrawn JP2004043119A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 基板用コンベア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004043119A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009078260A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-04-16 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板搬送装置、塗布装置、基板搬送方法および塗布方法 |
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-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002203498A patent/JP2004043119A/ja not_active Withdrawn
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