JP2004042964A - ハニカム状構造体用梱包容器及びハニカム状構造体の輸送方法 - Google Patents

ハニカム状構造体用梱包容器及びハニカム状構造体の輸送方法 Download PDF

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JP2004042964A JP2002203544A JP2002203544A JP2004042964A JP 2004042964 A JP2004042964 A JP 2004042964A JP 2002203544 A JP2002203544 A JP 2002203544A JP 2002203544 A JP2002203544 A JP 2002203544A JP 2004042964 A JP2004042964 A JP 2004042964A
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小林 孝
Koji Shiraki
白木 浩次
Tatsumi Sugiura
杉浦 達美
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Abstract

【課題】薄壁のハニカム状構造体を梱包、保管又は輸送等するときに、ハニカム状構造体の両端面の外縁部が破損(縁欠け)しないようにする、ハニカム状構造体用梱包容器及びハニカム状構造体の輸送方法を提供する。
【解決手段】底部4と側部3とを有し上部が開放された箱体1、及び箱体1の上面側に配設された蓋体2、とを備えたハニカム状構造体用梱包容器14であって、互いに対向する蓋体2の内面と箱体1の底部4の内面の所定の位置に所定の厚さの保護部材5を貼り付け、ハニカム状構造体6を収納したときにハニカム状構造体6の両端面が接触するようにする。上記ハニカム状構造体用梱包容器14を使用してハニカム状構造体6を輸送する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハニカム状構造体用梱包容器及びハニカム状構造体の輸送方法に関し、更に詳しくは、薄壁のハニカム状構造体を梱包、保管又は輸送等するときに、ハニカム状構造体が破損しないようにするハニカム状構造体用梱包容器、及びそのハニカム状構造体用梱包容器を使用してハニカム状構造体を輸送するハニカム状構造体の輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用排ガス浄化システムにおける触媒担体や排ガスフィルタ等として広く使用されているハニカム状構造体は、隔壁により仕切られた軸方向に貫通する多数の流通セルを有する構造体である。触媒担体としてのハニカム状構造体は、高い開口率に由来して排ガスを通過させる場合の圧力損失が低く、優れた排ガス浄化性能を発現するものとして広範に普及するに至っている。
【0003】このようなハニカム状構造体は、薄い壁厚を有し、主に脆性材料であるセラミックで形成されているため、梱包、保管又は輸送等の作業時に、縦横の揺れによる衝撃や荷崩れ等により、ハニカム状構造体が破損する場合があるという問題があった。
【0004】従来、このような破損を防止するために、図7(a)に示すハニカム状構造体6の端部を配置するための窪みを有する梱包用プラスチックトレー20や、図7(b)に示すハニカム状構造体6を仕切る段ボールの仕切板21等を、梱包箱(段ボール箱、プラスチックス製箱)に装着する方法があった。しかし、これらの方法では、梱包用プラスチックトレー20を使用した場合には、梱包箱を複数個積み上げた場合に荷崩れし易いという問題があり、また段ボールの仕切板21を梱包箱に装着した場合には、仕切板の組立に時間がかかり、またハニカム状構造体の出し入れがし難いという問題があった。
【0005】このような問題を解決するため、すなわちハニカム状構造体の破損を防止し、更に上述のような作業性の問題をも解決するため、特許第3005187号公報には、図8(a)、(b)に示す、複数のハニカム状構造体保持用孔25を有するハニカム状構造体保持部26、脚部27及びズレ防止部28が一体に形成されたハニカム状構造体保持用板29が内部に配置され、周囲壁23と底板24とが一体に構成された、梱包箱22が開示されている。この梱包箱は、所定の形状のハニカム状構造体保持用板を使用することにより、ハニカム状構造体の破損の防止及び作業性の向上に対し、一定の効果を発揮する優れたものである。
【0006】しかし、ハニカム状構造体の薄壁化が進み、上記所定の形状のハニカム状構造体保持用板を有する梱包箱を使用しても、更に破損の問題が発生する場合があった。すなわち、図9(所定の形状のハニカム状構造体保持用板29を有する梱包箱22にハニカム状構造体6を収納して二段重ねにしたものを、ハニカム状構造体の中心軸を含む平面で切断した断面図)に示すように、薄壁のハニカム状構造体6を梱包箱22に収納した場合に、梱包箱22の底板24とハニカム状構造体の中心軸方向の一方の端面とが接触し、梱包箱22の底板24と接触するハニカム状構造体の端面の外縁部7が、梱包箱22が揺れたり振動したときに、底板24からの応力により破損する(欠ける)という問題が発生する場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄壁のハニカム状構造体を梱包、保管又は輸送等するときに、ハニカム状構造体の両端面の外縁部が破損(縁欠け)しないようにする、ハニカム状構造体用梱包容器及びハニカム状構造体の輸送方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明のハニカム状構造体用梱包容器及びハニカム状構造体の輸送方法は、以下に示す通りである。
[1] 底部と側部とを有し上部が開放された箱体、及び前記箱体の上面側に配設された蓋体、とを備えた、一以上のハニカム状構造体を収納可能な、ハニカム状構造体用梱包容器であって、互いに対向する前記蓋体の内面及び前記箱体の底部の内面の、前記ハニカム状構造体を収納したときに前記ハニカム状構造体の両端面がそれぞれ配置される位置に対応する位置に、所定の厚さの保護部材が、前記ハニカム状構造体の両端面にそれぞれ接触するように配設されてなることを特徴とするハニカム状構造体用梱包容器。
[2] 前記ハニカム状構造体の両端面の外縁部が前記保護部材の表面並びに前記蓋体の内面及び前記箱体の底部の内面にそれぞれ接触しないように、前記保護部材が配設されてなる[1]に記載のハニカム状構造体用梱包容器。
[3] 前記蓋体の一部又は全部が前記箱体の上面側に前記箱体から分離可能に配設されてなる[1]又は[2]に記載のハニカム状構造体用梱包容器。
[4] 前記ハニカム状構造体の配置を固定するためのハニカム状構造体保持用板を更に備えた[1]〜[3]のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器。
[5] 前記ハニカム状構造体保持用板が、段ボールからなる[4]に記載のハニカム状構造体用梱包容器。
[6] 前記箱体及び蓋体が、段ボールからなる[1]〜[5]のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器。
[7] 前記保護部材が、段ボール、シート状のプラスチック又はプラスチック板からなる[1]〜[6]のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器。
[8] [1]〜[7]のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器に収納した状態で、前記ハニカム状構造体を輸送することを特徴とするハニカム状構造体の輸送方法。
【0009】このように、ハニカム状構造体を収納可能なハニカム状構造体用梱包容器の互いに対向する蓋体の内面と箱体の底部の内面の、ハニカム状構造体の両端面がそれぞれ配置される位置に対応する位置に、ハニカム状構造体の両端面に接触するように所定の厚さの保護部材を配設したため、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器が揺れたり振動したりしても、ハニカム状構造体の端面の外縁部が、ハニカム状構造体用梱包容器の蓋体及び(箱体の)底部と接触し難くなり、蓋体及び(箱体の)底部からの応力によりハニカム状構造体の端面の外縁部が破損する(欠ける)ことを防止することができる。また、ハニカム状構造体の輸送に上記ハニカム状構造体用梱包容器を使用したため、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器が、輸送中に揺れたり振動したりしても、ハニカム状構造体の端面の外縁部が、ハニカム状構造体用梱包容器の蓋体及び(箱体の)底部と接触し難くなり、その外縁部が破損する(欠ける)ことを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、適宜設計の変更、改良等が加えられることが理解されるべきである。
【0011】図1は本発明のハニカム状構造体用梱包容器の一の実施の形態においてハニカム状構造体を収納した状態を示す、ハニカム状構造体の中心軸を含む平面で切断した断面図である。図1及び図2(a)に示すように、ハニカム状構造体用梱包容器14は、長方形状の箱体の側部(以下、側部という)3及び長方形状の箱体の底部(以下、底部という)4が一体に構成され、図2(a)に示すような、一方向(一面)が開放された箱体1を形成している。そして、長方形状の蓋体2が、箱体1の開放された面側(上面側)に、箱体1から分離可能に配設され、蓋体2が蓋としての機能を果たしている。更に、互いに対向する蓋体2の内面と底部4の内面の、ハニカム状構造体6を収納したときにハニカム状構造体6の端面が配置される位置に対応する位置に、ハニカム状構造体6の両端面にそれぞれ接触するように保護部材5が配設されている。
【0012】ハニカム状構造体用梱包容器14内にハニカム状構造体6が収納される場合には、図1に示すように、互いに対向する蓋体2の内面と底部4の内面のそれぞれに配設された保護部材5によりハニカム状構造体6が上下から挟まれるように、ハニカム状構造体6が配置される。
【0013】このように、ハニカム状構造体を収納可能なハニカム状構造体用梱包容器の互いに対向する蓋体の内面(箱の内側を向く面)と底部の内面(箱の内側を向く面)の、ハニカム状構造体の両端面がそれぞれ配置される位置に対応する位置に、ハニカム状構造体の両端面に接触するように所定の厚さの保護部材を配設したため、ハニカム状構造体用梱包容器の蓋体及び底部と接触し難くなり、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器が揺れたり振動したりしても、ハニカム状構造体の端面の外縁部が、蓋体及び底部からの応力によりハニカム状構造体の端面の外縁部が破損する(欠ける)ことを防止することができる。特に、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器を多段に積み上げた場合の下段側ほど、揺れや振動時にハニカム状構造体の破損が発生し易いが、このような場合の破損も防止することができる。
【0014】図1に示すように、ハニカム状構造体6の両端面の外縁部7が保護部材5等の表面並びに蓋体2の内面及び箱体1の底部4の内面にそれぞれ接触しないように、保護部材5が配設されることが好ましい。保護部材5又は蓋体2の内面若しくは箱体1の底部4の内面が、ハニカム状構造体6の中心軸方向端面の外縁部7に接触すると、保護部材5からの応力により外縁部7が破損する(欠ける)ことがある。
【0015】保護部材5の厚さは、2〜30mmが好ましい。2mmより小さいと、ハニカム状構造体6の中心軸方向端面の外縁部7が蓋体2又は底部4と接触し易くなることがある。30mmより大きいと、ハニカム状構造体を収納したときの安定性が悪化することがあり、更にハニカム状構造体を収納したときのハニカム状構造体用梱包容器14の厚さ(蓋体2と底部4との間の距離)が厚くなるため、輸送時にハニカム状構造体用梱包容器を含む荷物が嵩張ることがある。
【0016】保護部材5の形状は、特に限定されるものではないが、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の形状と略相似形であることが好ましい。略相似形であれば、それぞれの中心(重心)を合わせることにより、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の外縁部から保護部材の外縁部までの距離が、全体に渡って等距離になり、ハニカム状構造体のハニカム状構造体用梱包容器内での安定性がよいため好ましい。つまり、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の中心(重心)と保護部材の中心(重心)とを合わせて配置させることが好ましい。また、このように相似形でなくても、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の形状が円形の場合に、保護部材の形状が楕円形、長円形、正方形、長方形等であっても、また、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の形状が長方形の場合に、保護部材の形状が円形、楕円形、正方形等であっても、ハニカム状構造体を収納した場合のハニカム状構造体用梱包容器内での安定性がよければ問題はない。安定性がよいとは、揺れや振動があったときにも、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の外縁部が蓋体や箱体の底部に接触しないことをいう。
【0017】保護部材5の大きさは、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の面積の30〜92%が好ましい。30%より小さいと、ハニカム状構造体をハニカム状構造体用梱包容器に収納したときに、安定性が悪くなり易く、ハニカム状構造体用梱包容器が揺れたり、振動したりした場合に、ハニカム状構造体の中心軸方向端面の外縁部が、蓋体や箱体の底部と接触し易くなる。92%より大きいと、ハニカム状構造体をハニカム状構造体用梱包容器に収納したときに、ハニカム状構造体の梱包時の位置ズレ等によりハニカム状構造体の中心軸方向端面の外縁部が保護部材に接触し易くなる。
【0018】保護部材5の材質としては、段ボールやプラスチックを挙げることができ、プラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を挙げることができる。
【0019】図2(a)に示すように、保護部材5を、底部4の内面に一つずつ、ハニカム状構造体を配置する位置に対応する位置に貼り付けることができる。そして、蓋体2の内面のハニカム状構造体を配置する位置に対応する位置にも、保護部材5を一つずつ貼り付けることができる。図2(a)及び図2(b)では、保護部材5が、長方形状の蓋体2及び長方形状の蓋底4のそれぞれの内面に、長方形の各辺に平行で、保護部材5間が略等間隔の行列を形成するように配列されている。
【0020】保護部材5は、図3に示すような、段ボールやプラスチックスを加工して各保護部材5が連結されて一体構造となったものを、図3に示すように蓋体2及び底部4に配設してもよい。
【0021】保護部材5としては、図4(a)及び図4(b)に示すように、シート状のプラスチック部材を成形して、シート状のプラスチック部材の一方の面側に保護部材5が凸状に形成されるようにしたものを使用してもよい。これにより、凸状の保護部材5の底部側に形成される平面状の保護部材ベース13と凸状の保護部材5が一体に形成された成形体が得られ、この保護部材ベース13と保護部材5を含有する成形体を、凸状の保護部材5がハニカム状構造体用梱包容器14の内側を向くように、蓋体2及び底部4に配設することによりハニカム状構造体用梱包容器14を作製する。この保護部材が形成された成形体の成形方法は特に限定されるものではないが、例えば金型を使用して真空成形により成形することができる。
【0022】また、保護部材5としては、図5(a)及び図5(b)に示すように、板状のプラスチックを切削加工することにより、平面状の保護部材ベース13上に凸状の保護部材5が形成されるようにしたものを使用してもよい。この保護部材ベース13と保護部材5を含有する成形体を、凸状の保護部材5がハニカム状構造体用梱包容器14の内側を向くように、蓋体2及び底部4に配設することによりハニカム状構造体用梱包容器14を作製する。この保護部材が形成された成形体の成形方法は特に限定されるものではなく、上記、板状のプラスチックを切削加工する方法以外にも、例えば、プラスチックの厚板をプレス成形して作製してもよいし、樹脂を型に流し込んで成形することにより作製してもよい。
【0023】更に、保護部材5としては、図6(a)及び図6(b)に示すように、シート状の段ボール又はプラスチックを型抜きした後、折り曲げ加工することにより、平面状の保護部材ベース13上にシートを2重に折り重ねた形状の保護部材5が一体成形されるようにしたものを使用してもよい。この保護部材が形成された成形体を、保護部材5がハニカム状構造体用梱包容器14の内側を向くように、蓋体2及び底部4に配設することによりハニカム状構造体用梱包容器14を作製する。
【0024】保護部材5のハニカム状構造体と接する面を、その面に垂直な方向から見た形状は特に限定されるものではなく、3角形以上の多角形であってもよく、円、楕円又は長円であってもよい。またその他の不定形であってもよい。
【0025】図4〜図6に示した保護部材5の厚さは、保護部材ベース13の保護部材5が形成されている側の面から、保護部材5のハニカム状構造体と接する面までの距離をいう。
【0026】本実施の形態のハニカム状構造体用梱包容器14には、ハニカム状構造体の配置を固定するために、図2(c)に示すような、ハニカム状構造体保持用板8が備えられている。ハニカム状構造体保持用板8は、複数のハニカム状構造体保持用孔9を有するハニカム状構造体保持部10、脚部11及びズレ防止部12が一体に形成され、ハニカム状構造体を1個ずつ、互いに接触しないように配置することができるため、ハニカム状構造体の破損(欠け)をより効果的に防止することができる。
【0027】本実施の形態のハニカム状構造体用梱包容器の材質は特に限定されるものではないが、箱体及び蓋体が段ボールからなることが好ましい。
【0028】本発明のハニカム状構造体用梱包容器に収納するハニカム状構造体は、隔壁により仕切られた軸方向に貫通する多数の流通セルを有する構造体であればよく、特に限定されるものではないが、隔壁が0.1mm以下の薄壁のハニカム状構造体に使用した場合に、従来の、ハニカム状構造体の梱包箱よりも破損し難いという効果が顕著に発揮される。
【0029】本発明のハニカム状構造体の輸送方法の実施の形態は、上述の本発明のハニカム状構造体用梱包容器の実施の形態のいずれかを使用して、ハニカム状構造体を輸送するものである。
【0030】本実施の形態では、上述のハニカム状構造体用梱包容器のいずれの実施の形態のものを使用してもよいが、例えば、図1に示すハニカム状構造体用梱包容器であって、保護部材を図2に示すような蓋体及び底部に貼り付けたもの、を使用することができる。
【0031】本実施の形態におけるハニカム状構造体の輸送は、ハニカム状構造体を本発明のハニカム状構造体用梱包容器に収納して行われ、所定の場所から所定の場所まで、人が手に持って、又は台車、車両、航空機若しくは船舶等を使用して輸送するものである。このように本発明のハニカム状構造体の輸送方法は、本発明のハニカム状構造体用梱包容器にハニカム状構造体を収納して輸送するため、輸送中に揺れたり振動したりしても、ハニカム状構造体の端面の外縁部が、ハニカム状構造体用梱包容器の蓋体及び底部と接触し難くなり、その外縁部が破損する(欠ける)ことを防止することができる。特に、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器を多段に積み上げて、輸送する場合には、下段側ほど大きい力が加わるため、揺れや振動時にハニカム状構造体の破損が発生し易いが、このような場合の破損も防止することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0033】
(実施例1)
図1に示すようなハニカム状構造体用梱包容器(保護部材使用)を以下のように作製した。段ボールにより長方形の底部及び側部を一体的に作製し、底部に保護部材を15個(3列×5列)、各列の保護部材間隔が略等間隔となるように並べて貼り付けた。そして段ボールにより、15個(3列×5列)のハニカム状構造体保持用孔を有するハニカム状構造体保持部、脚部及びズレ防止部が一体に形成されたハニカム状構造体保持用板を作製して、底部と側部とを一体的に作製したものの内部に配設した。更に、段ボールにより長方形の蓋体を作製し、保護部材を15個(3列×5列)、底部に貼り付けた保護部材に対応する位置にそれぞれ貼り付けて、蓋とすることにより、ハニカム状構造体用梱包容器を作製した(実施例1)。
【0034】実施例1のハニカム状構造体用梱包容器に、図1に示すようにハニカム状構造体を収納し、以下の輸送条件で輸送した後の、縁欠け(ハニカム状構造体の中心軸方向両端面の外縁部(ハニカム状構造体の縁)の破損)不良発生状況の評価を行った。評価には、セル隔壁厚さ約0.06mmのハニカム状構造体を使用した。縁欠け不良発生率とは、評価に使用した全ハニカム状構造体に対して一般客先に対する基準で不良と評価されたハニカム状構造体の比率(%)をいう。得られた結果を表1に示す。
【0035】評価方法:平坦地に板材を交互に敷き、激しい凸凹道を模擬した経路を設定する。そして、その経路上をフォークリフトで梱包済の製品(ハニカム状構造体用梱包容器に収納したハニカム状構造体)を繰り返し搬送する。
【0036】
(比較例1)
保護部材を使用しない点以外は実施例1と同様の条件でハニカム状構造体用梱包容器を作製した(比較例1)。比較例1のハニカム状構造体用梱包容器について実施例1と同一の条件で縁欠け不良発生状況の評価を行った。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 2004042964
【0038】表1より、実施例1のハニカム状構造体用梱包容器に収納したハニカム状構造体の縁欠け発生率が、比較例1での縁欠け発生率と比較して、大幅に低下しており、実施例1のハニカム状構造体用梱包容器に収納したハニカム状構造体が縁欠けし難いことがわかる。
【0039】
【発明の効果】上述したように、本発明のハニカム状構造体用梱包容器によれば、ハニカム状構造体を収納可能なハニカム状構造体用梱包容器の互いに対向する蓋体の内面と底部の内面の、ハニカム状構造体の両端面がそれぞれ配置される位置に対応する位置に、ハニカム状構造体の両端面に接触するように所定の厚さの保護部材を配設したため、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器が揺れたり振動したりしても、ハニカム状構造体の端面の外縁部が、ハニカム状構造体用梱包容器の蓋体及び底部と接触し難くなり、蓋体及び底部からの応力によりハニカム状構造体の端面の外縁部が破損する(欠ける)ことを防止することができる。また、ハニカム状構造体の輸送に上記ハニカム状構造体用梱包容器を使用したため、ハニカム状構造体を収納したハニカム状構造体用梱包容器が、輸送中に揺れたり振動したりしても、ハニカム状構造体の端面の外縁部が、ハニカム状構造体用梱包容器の蓋体及び底部と接触し難くなり、その外縁部が破損する(欠ける)ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハニカム状構造体用梱包容器の一の実施の形態にハニカム状構造体を収納した状態を示す、ハニカム状構造体の中心軸を含む平面で切断した断面図である。
【図2】本発明のハニカム状構造体用梱包容器の一の実施の形態を示し、(a)は保護部材を貼り付けた底部及び側部を模式的に示す斜視図であり、(b)は保護部材を貼り付けた蓋体を模式的に示す平面図であり、(c)はハニカム状構造体保持用板を模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明のハニカム状構造体用梱包容器の他の実施の形態に使用する、保護部材を貼り付けた蓋体(又は底部)を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明のハニカム状構造体用梱包容器の他の実施の形態に使用する、保護部材が形成された成形体を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明のハニカム状構造体用梱包容器の他の実施の形態に使用する、保護部材が形成された成形体を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図6】本発明のハニカム状構造体用梱包容器の他の実施の形態に使用する、保護部材が形成された成形体を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図7】従来のハニカム状構造体の梱包箱内の破損防止構造を示し、(a)はプラスチックトレーを使用した構造の斜視図、(b)は仕切り板を使用した構造の斜視図である。
【図8】従来のハニカム状構造体の梱包箱を示し、(a)はハニカム状構造体を収納したときの斜視図、(b)はハニカム状構造体の梱包箱からハニカム状構造体保持用板(ハニカム状構造体を配置した状態)を分離して示した斜視図である。
【図9】従来のハニカム状構造体の梱包箱にハニカム状構造体を収納して二段重ねにしたものを、ハニカム状構造体の中心軸を含む平面で切断した断面図である。
【符号の説明】
1…箱体、2…蓋体、3…側部、4…底部、5…保護部材、6…ハニカム状構造体、7…外縁部、8…ハニカム状構造体保持用板、9…ハニカム状構造体保持用孔、10…ハニカム状構造体保持部、11…脚部、12…ズレ防止部、13…保護部材ベース、14…ハニカム状構造体用梱包容器、20…梱包用プラスチックトレー、21…仕切板、22…梱包箱、23…周囲壁、24…底板、25…ハニカム状構造体保持用孔、26…ハニカム状構造体保持部、27…脚部、28…ズレ防止部、29…ハニカム状構造体保持用板。

Claims (8)

  1. 底部と側部とを有し上部が開放された箱体、及び前記箱体の上面側に配設された蓋体、とを備えた、一以上のハニカム状構造体を収納可能な、ハニカム状構造体用梱包容器であって、
    互いに対向する前記蓋体の内面及び前記箱体の底部の内面の、前記ハニカム状構造体を収納したときに前記ハニカム状構造体の両端面がそれぞれ配置される位置に対応する位置に、所定の厚さの保護部材が、前記ハニカム状構造体の両端面にそれぞれ接触するように配設されてなることを特徴とするハニカム状構造体用梱包容器。
  2. 前記ハニカム状構造体の両端面の外縁部が前記保護部材の表面並びに前記蓋体の内面及び前記箱体の底部の内面にそれぞれ接触しないように、前記保護部材が配設されてなる請求項1に記載のハニカム状構造体用梱包容器。
  3. 前記蓋体の一部又は全部が前記箱体の上面側に前記箱体から分離可能に配設されてなる請求項1又は2に記載のハニカム状構造体用梱包容器。
  4. 前記ハニカム状構造体の配置を固定するためのハニカム状構造体保持用板を更に備えた請求項1〜3のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器。
  5. 前記ハニカム状構造体保持用板が、段ボールからなる請求項4に記載のハニカム状構造体用梱包容器。
  6. 前記箱体及び蓋体が、段ボールからなる請求項1〜5のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器。
  7. 前記保護部材が、段ボール、シート状のプラスチック又はプラスチック板からなる請求項1〜6のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のハニカム状構造体用梱包容器に収納した状態で、前記ハニカム状構造体を輸送することを特徴とするハニカム状構造体の輸送方法。
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