JP3089799U - ラック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな底面領域を有してラックを良好に安定
させつつ簡単に包装することができるラックを提供す
る。 【解決手段】 スタンド部と基部とを有する、特にディ
スクタイプの情報キャリア用ケースなどの平坦な物品を
積み重ねるためのラックにおいて、スタンド部には、平
坦な物品を収容するためにほぼ水平に整列された複数の
区画部が設けられ、基部は、スタンド部と接続されうる
基板によって形成され、基板の底面領域は、スタンド部
を基板に投影した領域よりも大きく、基板は少なくとも
２つの基板部で組み立てられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特にＣＤケースなどの平坦な物品を積み重ねるためのラックに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

特にＣＤケースなどの平坦な物品を積み重ねるためのラックは、一般に、１ｍ 以上の塔状のスタンド部を有する。しかしながら、スタンド部は、実質的にＣＤ ケースの寸法に対応する断面である。ラックを十分に安定させるために、スタン ド部には、スタンド部の底面領域よりもかなり大きな底面領域を有する基板が設 けられている。このタイプのラックは消費者に販売供給されているので、必然的 に、大きな基板は重大な包装の問題となる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、より大きな底面領域を有して前述のタイプのラックを良好に安定さ せつつ簡単に包装することができる前述のタイプのラックを考案する目的に基づ いている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的は、本考案によれば、スタンド部と基部とを有する、特にディスクタ イプの情報キャリア用ケースなどの平坦な物品を積み重ねるためのラックにおい て、スタンド部には、平坦な物品を収容するためにほぼ水平に整列された複数の 区画部が設けられ、基部は、スタンド部と接続されうる基板によって形成され、 基板の底面領域は、スタンド部を基板に投影した領域よりも大きく、基板は少な くとも２つの基板部で組み立てられるラックによって実現される。このように形 成されたラックは、包装するために基板を取り外すことができるという利点を有 する。基板は、少なくとも一つの横断寸法において、基板部分がスタンド部の幅 を越えて突出しないような寸法である基板部分に分割される。したがって、ラッ ク全体の断面がスタンド部の断面より大きくならない又はスタンド部の断面より もわずかに大きくなるように、ラック全体を包装することができる。包装の長さ はスタンド部の高さにほぼ対応する長さであり、包装の断面はスタンド部の断面 にほぼ対応する断面である。この場合、包装の断面形状は正方形又は矩形、円形 又は三角形状とすることができ、一様な長さ及び一様な断面形状で包装を非常に 満足に積み重ねることができ、包装を例えば薄膜で収縮包装されたパレット上で 、又は適切なパレットコンテナ内で大きな束で運搬することができる。

【０００５】 本考案の有利な展開において、基板部を共に差込みフォームロッキング式で接 合させることができるように、基板部は、基板の平面に垂直に整列した分離平面 において、互いに関連した突出部及び／又は凹所を有する。

【０００６】 本考案の有利なさらなる展開において、基板部は、スタンド部の基支持部材と の接続領域内で凹所を有する。凹所内に嵌合させられた基支持部材を介して互い に基板部をフォームロッキング式で接続することに加え、スタンド部とフォーム ロッキング式で接続される。異なるフォームロッキング平面で、基板部間のフォ ームロッキング式接続がスタンド部の基支持部材とのフォームロッキング式接続 により固定される。これは、基支持部材とのフォームロッキング式接続の近くで 、例えば螺着又はスナップ嵌め接続などによって分離可能な接続を介して個々の 基板を基支持部材に直接的に固定させることができるという利点がある。

【０００７】 本考案のさらなる展開が例としての実施例の以下の記載及び従属請求項から明 らかになる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案を添付図面を参照して以下により詳細に略図的に示す。図１に略図的に 示されているＣＤケース又はＤＶＤケースを積み重ねるための実施例に記載のラ ックは、スタンド部１と、基板２の形態の基部とを実質的に備えている。スタン ド部１の高さは１ｍ以上であり、基板２は、ラックの安定を保証するように適切 な寸法でなければならない。スタンド部１には、平坦な物品、すなわちケースを 収容するために、ほぼ水平に整列した、物品に対応する数の区画部３が設けられ ている。

【０００９】 この場合では、スタンド部１は平面図において正方形であり、区画部３に挿入 されたケースは少量だけ開口面から突出しており、ケースを取り外すためにケー スを容易に掴むことができる。

【００１０】 スタンド部の辺の長さは寸法ａに対応する。基板２は図示実施例では正方形状 であり、基板２の辺の長さは寸法ｃである。この場合、基板２は２つの等しい寸 法の基板部２１及び２２に分割され、基板部２１及び２２は、長い辺の寸法がｃ でありかつ短い辺の寸法がｃ／２である対応した矩形形状であり、基板部２１及 び２２は組み付けられた状態で正方形状となる。

【００１１】 ２つの基板部２１及び２２は、分離平面４に沿って共にしっかりと接合され、 ２つの基板部２１及び２２の各々は、スタンド部１の下端に接続されている（こ こでは示されていない）。基板２とスタンド部１の接続は、２つの基板部２１と ２２の接続と同様に、例えば螺着によって接続可能になるように設計されている が、スナップ嵌め接続なども可能である。分離性のために、組立てにおいて基板 部を互いに嵌合させることができれば十分である。以後、一般にはいかなる分離 も不要である。

【００１２】 ここでｃ＝２ａという辺の寸法が選択された場合、これにより、基板部２１及 び２２はｃ／２＝ａの横長さとなる。このように寸法を調節することによって、 スタンド部１を狭い包装箱内に嵌め込むことができ、２つの基板部をスタンド部 の一つの側面に隣接させて包装箱内に導入することができる。これにより、スタ ンド部１の寸法にほぼ対応する包装を小型とすることができる。この包装は、満 足に積み重ねることができ、かつ大きな束で包装することができる。他方、この タイプのラック用の基板が大きくなる可能性が生じる。

【００１３】 ラックは、従来のように幅広い種々の材料で製造することができ、選択的に、 異なる材料で製造することができる。ラックはプラスチック材料、木材又は金属 で全体的に製造することができる。また、スタンド部を例えばプラスチック材又 は木材で製造し、安定性を増大させるためにフットプレートを例えば金属などの 比較的に重い材料で製造することも可能である。

【００１４】 非常に大きな基板が構成される場合、図１を参照して記載された基本原理によ れば、基板２を三つの対応する矩形基板部に分割することができる。基板部の小 さな辺の長さは寸法ａに対応し、基板の辺全長ｃが寸法３ａに対応する。このよ うな大きな寸法の基板の場合、以上に記載のように、スタンド部の全長が寸法３ ａよりも大きいと仮定すると、スタンド部１と共にスタンド部１の一側面上で基 板部を包装に挿入することができる。

【００１５】 図１による実施例においてスタンド部１及び基板２の平面図は異なってもよい 。したがって、例えば、円形、楕円形又はＵ字形状断面のスタンド部１を正方形 、円形、長円形又は楕円形の基板に取り付けることができる。実際、設計の自由 度の下で何ら制限されない。図１を参照して基本原理としてこれまでに記載しか つ図示したように、基板２の寸法を決定する時だけ、基板２の最も小さな横断寸 法がスタンド部１の最大の横断寸法に対応するように分割することが必要である 。

【００１６】 図２は、スタンド部１及び基板２で再び組み立てられる、ＣＤを収容するラッ クの特定の実施例を示す。図２に記載の実施例の特別な特徴は、三つの基支持部 材５が等距離で離れて配置されており、基支持部材５の間に設けられた区画部３ の一つにＣＤを各側から挿入することができるということである。

【００１７】 基支持部材５の構成の平面形状が三角形である場合、例として示す実施例にお いて、三つの基板部２１、２２及び２３に分割される、ほぼ三角形状の基板２が 設けられている。以下により詳細に説明するように、分離平面４の各々は、基支 持部材５の下端の近くで延びている。

【００１８】 図３は図２の実施例の例の基板２を斜視的に示している。図３から明らかなよ うに、各凹所６が基板２内に設けられており、基支持部材５の自由な下端が凹所 ６に嵌合する。凹所６には貫通穴７が設けられており、基板２と基支持部材３の 間をしっかりと接続するように、この貫通穴７を通して接続ネジをねじ込むこと ができる。個々の板は同じ形状であり、一つのダイ又は総形バイトのみで製造す ることが必要とされている。

【００１９】 図４において明らかなように、各場合において、一方の基板部の中に凹所６の 一方の部分があり、かつ他方の基板部の中に凹所６の他方の部分があるように凹 所６が配置されるように、分離平面４が配置されている。

【００２０】 図４に示すように、部分的な凹所６１及び６２の各々に底板８１及び８２が設 けられている。底板８１及び８２が共に嵌められた状態で互いに重なって基板８ １及び８２の両方の貫通穴７が互いに整列するように、舌状に突出している底板 ８１及び８２は互いに垂直方向に偏倚して配置されている。組み立てられた基板 ２を基支持部材５にねじ留めする時、隣接している基板部２１、２２及び２３は 、それぞれ、共に接合される。

【００２１】 図４から明らかなように、各基板部の分離平面４には突出部及び／又は凹所が 設けられている。図４中の基板部２３の図から明らかなように、分離平面４１に は突出部９が設けられており、分離平面４２には凹所１０が設けられている。個 々の基板部が同じ形状であるので、基板部２１の突出部９を基板部２３の凹所１ ０に嵌合させることができ、同様に、基板部２２及び２３の各突出部９を隣接し た基板部の凹所に嵌合させることができる。基板部の基支持部材５へのねじ留め と組み合わせて、歪まないように個々の基板部を互いにフォームロッキング式で 接続することができる。

【００２２】 図５（Ａ）は図４に記載の基板部２３の側面図である。この側面図は、突出部 ９と同様に、底板８が分離平面４１を越えて舌状で突出していることを示してい る。

【００２３】 図５（Ｂ）の底面図は、例として示す実施例において、個々の基板部が例えば プラスチック材料で皿状につくられていることを示している。また、２つの隣接 した基支持部材５の間の距離によって予め定められた、スタンド部１の最大の横 断寸法ａは、距離ｃ／ｘよりも大きく、寸法ｃは基板部２３の最大長さに対応す るということが明らかである。

【００２４】 このような構成で、寸法ｃ／ｘは、寸法ａよりも小さくなるように計算される 場合、区画部の前縁部が引っ込められている図２に記載の実施例において、互い から基支持部材５の横断距離ａで予め定められている、三角形断面の包装を適切 に得るように包装するために、各場合において、個々の基板部を２つの基支持部 材５の間に配置することができる。

【００２５】 実施例のさらなる例において、図６は例えばシート金属のラックを示している 。ラックのスタンド部１のシート形状はほぼＵ字形状であり、区画部３は、Ｕ字 形状の頂点領域における適切な窪み部によって形成される。

【００２６】 本実施例において、基板２が例えば螺着によってスタンド部１に接続されうる いくつかの基板部に分割されると有利である。この場合でも、個々の基板部の横 断寸法は、横断寸法が最大でスタンド部の最大幅に対応するように計算され、本 実施例において、包装内に基板部を挿入することができる小さな包装断面が得ら れるということが保証される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるＣＤラックの全体図を示す。

【図２】ＣＤラックの特定の実施例を示す。

【図３】図２の実施例についての基板を拡大して示す。

【図４】図３の基板の詳細図を斜視的に示す。

【図５】図５（Ａ）は図４の基板部の側面図であり、図
５（Ｂ）は図４の基板部の底面図である。

【図６】さらにありうる展開を略図的に示している。

【符号の説明】

１…スタンド部 ２…基板 ３…区画部 ２１…基板部 ２２…基板部

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スタンド部（１）と基部とを有する、特
   にディスクタイプの情報キャリア用ケースなどの平坦な
   物品を積み重ねるためのラックにおいて、前記スタンド
   部（１）には、前記平坦な物品を収容するためにほぼ水
   平に整列された複数の区画部（３）が設けられ、前記基
   部は、前記スタンド部（１）と接続されうる基板（２）
   によって形成され、前記基板（２）の底面領域は、前記
   スタンド部（１）を前記基板（２）に投影した領域より
   も大きく、前記基板（２）は少なくとも２つの基板部
   （２１；２２）で組み立てられるラック。
2. 【請求項２】 基板部（２１）の横断寸法（ｃ／２）
   は、最大で前記スタンド部（１）の最大横断寸法に対応
   することを特徴とする請求項１に記載のラック。
3. 【請求項３】 前記スタンド部（１）は少なくとも２つ
   の基支持部材（５）を有し、前記基支持部材（５）に
   は、重畳して離間して配置された、ほぼ水平に形成され
   た複数のウェブ要素が設けられ、前記ウェブ要素が前記
   区画部（３）を形成することを特徴とする請求項１又は
   ２に記載のラック。
4. 【請求項４】 少なくとも三つの基支持部材（５）が設
   けられていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか
   １項に記載のラック。
5. 【請求項５】 前記基板（２）は少なくとも三つの基板
   部（２１；２２；２３）に分割されることを特徴とする
   請求項１〜４のいずれか１項に記載のラック。
6. 【請求項６】 前記基板部（２１；２２；２３）を差込
   みフォームロッキング式で共に接合することができるよ
   うに、基板部（２１；２２；２３）は、その分離平面
   （４）上において、互いに関連した突出部（９）及び／
   又は凹所（１０）を有することを特徴とする請求項１〜
   ５のいずれか１項に記載のラック。
7. 【請求項７】 前記基板部（２１；２２；２３）は、前
   記基支持部材（５）との接続領域において凹所（６）を
   有することを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に
   記載のラック。
8. 【請求項８】 各凹所（６）は、前記基支持部材（５）
   の下端と螺着するように貫通穴（７）を有する底板
   （８）を有することを特徴とする請求項１〜７のいずれ
   か１項に記載のラック。
9. 【請求項９】 前記凹所（６）の各々は、前記分離平面
   （４）の近くで半分に配置されていることを特徴とする
   請求項１〜８のいずれか１項に記載のラック。
10. 【請求項１０】 各凹所の半分部（６）には、前記分離
    平面（４）を越えて舌状で突出している底板部（８）が
    設けられており、凹所の前記底板部（８）は、共に嵌め
    られた状態で互いに重なることを特徴とする請求項１〜
    ９のいずれか１項に記載のラック。