JPH0730503Y2 - 古新聞等の整理ストッカ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はプラスチック製の古新聞等の整理ストッカー
に係り、詳しくは読み終わった古新聞紙等を廃品回収に
出す前に１つにまとめて収容しておくための古新聞等の
整理ストッカーに関するものである。

（従来技術及び問題点） 従来、この種のプラスチック製の古新聞等の整理ストッ
カーは第12図に示すように中央部に紐通し溝１を形成し
てた受け台２に対して、その左右両側部に上方に伸びた
平断面コ字状の側板３が一体に形成されていた。

しかしながら、販売のため、メーカーから各小売店に古
新聞等の整理ストッカーを一定の数量に梱包して配送す
る場合、または各小売店において在庫する場合、受け台
２と側板３が一体に形成されている従来の古新聞等の整
理ストッカーは非常に大きな体積の空間を占領し、しか
も側面にある補強リブが邪魔になるため、複数の古新聞
等の整理ストッカーについて、下段のものの上面開口部
に上段のものの底部を深く差し入れ互いにコンパクトに
重ね合わせることもできないことから、この古新聞等の
整理ストッカーを販売のために大量に運搬したり、大量
に在庫しておくのは大きな空間を必要とし、不経済であ
った。

しかも、従来の受け台と両側の側板を一体に形成したプ
ラスチック製の古新聞等の整理ストッカーはプラスチッ
ク製品の成形の技術上の制約があり、上面を底面に比べ
てはるかに大きくしなければならないため、このストッ
カーを同一方向に二段、三段と積み重ねようとしても、
下段のものの上面開口部に上段のものの底部が楔を打ち
込んだように嵌まり込み、このストッカーを古新聞等を
入れて使用する際に上下に二段、三段と積み重ねておく
ことは不可能であった。

（考案の目的） この考案の目的は上記問題点を払拭し、販売のための大
量運搬、大量の在庫にも大きな空間を必要とせず、しか
も、このストッカーを古新聞等を入れて使用する際に上
下に二段、三段と積み重ねておくことができる古新聞等
の整理ストッカーを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） この考案の古新聞等の整理ストッカーは上記目的を達成
すべく、受け台にはその左右両側面に嵌着孔を形成する
とともに組立て終了時に側板下縁と係合する支持部材を
突設し、側板には前記嵌着孔の開口縁を挟持する鍵部を
形成するとともに組立て終了時に受け台上縁と係合して
前記支持部材と協動して同側板を受け台に対してほぼ垂
直に取着固定可能になす係止片を形成して、受け台の左
右両側に側板を着脱可能になし、複数の古新聞等の整理
ストッカーを上下に積み重ねたとき、下段の整理ストッ
カーの左右両側の側板の上端に上段の整理ストッカーの
両側板の下端が当接するようになした。

（作用及び効果） この考案の古新聞等の整理ストッカーは受け台と側板と
がそれぞれ別々に構成され、その別体を互いに組付けれ
ば古新聞等の整理ストッカーとして完成することができ
ることから、受け台と側板を組付けることなくばらして
箱に梱包すれば嵩張ることなく非常にコンパクトに梱包
することができる。従って、販売のためにメーカーから
各小売店に古新聞等の整理ストッカーを一定の数量に梱
包して配送する場合には従来と同じ容量で従来の古新聞
等の整理ストッカーに比べて一度に大量の運搬をするこ
とができる特長があり、また、各小売店において在庫す
る場合には場所を取らないので大量に在庫することがで
きる特長がある。

さらに、上記特長に加えて、この古新聞等の整理ストッ
カーはプラスチックの一体成形ではないので成形の技術
上の制約も解消し、側板をほぼ垂直に組み付け、下段の
古新聞等の整理ストッカーの上端に上段の整理ストッカ
ーの下端を当接載置することができ、多量の古新聞等を
ストックするとき、この古新聞等の整理ストッカーを上
下に複数個積み重ねて使用することができる特長を合わ
せ持つ。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。

第１図ないし第３図に示すように、古新聞等の整理スト
ッカー11は、その上面に古新聞紙が積層載置されるプラ
スチック製の受け台12と、その受け台12の左右両側に受
け台12を抱き込むようにほぼ垂直に取着される左右一対
のプラスチック製の側板13とから構成されている。その
受け台12は第４図〜第６図に示すようにその上面中央部
を前後方向に凹設して紐通し溝14を形成しているととも
に、四隅の前後側面を凹設して嵌合部15を形成してあ
り、この嵌合部15の壁面はほぼ垂直に形成されている。
また、受け台12の左右両側面にはそれぞれ前後一対の支
持部材としての支持突片16が受け台12の下端より僅かに
上側に突設されている。前記嵌合部15はその中央部に長
方形状の嵌着孔17を透設しているとともに、嵌合部15の
角部の嵌着孔17より下方位置に支持部材としての支持片
18を突設している。

一方、左右一対の側板13は第７図〜第10図に示すように
両側部を屈曲させて平断面コ字状に形成し、その屈曲さ
せた側部を側部13aとし、側部13aの上端隅角部は側端部
から上端部にかけて角を落して滑らかな曲線で結んだ形
状にしてあり、その両方の側部13aの間を背部13bとして
いる。背部13bの下部には切欠き凹部19が形成され、そ
の切欠き凹部19の下縁が前記受け第12に形成した支持突
片16と係合するようになっている。前記側部13aの内側
面下部には前記嵌着孔15に余裕をもって嵌合する嵌入突
起20が突設され、その嵌入突起20の上側にはＬ字状の鍵
部21が形成されている。また、側部13aの先端内側下部
は前記受け第12の上縁と係合する係止片22が形成されて
いる。

次に、上記のように構成した受け台12と左右一対の側板
13の組立て方法について説明する。

左右の側板13を受け台12の嵌合部15に取着すべく、一方
の側板13の側部13aの下部の鍵部21を備えた嵌入突起20
を嵌合部15の嵌着孔17へ、側部13aの下部を若干撓ませ
て、嵌入させる。このとき、側部13aの下部先端縁部は
支持片18に、背部13bの下縁部は支持突片16の側面に撓
んで乗った状態にある。続いて、側板13を上方に引き上
げて、第11図に示すように嵌着孔17に嵌入させた嵌入突
起20に備えた鍵部21で受け台12を挟持する。このとき、
支持片18及び支持突片16の側面に撓んで乗った状態にあ
る側部13aの下部先端縁部及び背部13bの下縁部は、それ
ぞれの側面から外れて、それぞれ支持片18及び支持突片
16の上面に係合する。一方、側板13の内側に形成した係
止片22の下端が受け台12の上面縁に係合する。

従って、側板13は受け台12を支持片18、支持突片16と係
止片22にて上下方向に挟持し、鍵部21にて嵌着孔17の開
口縁上部、即ち受け台12を横方向に挟持していることか
ら、側板13はほぼ垂直に受け台12に対して組付け固定さ
れる。

同様に、他方の側板13も行なえば受け台12に組付け固定
することができる。

なお、側板13は下部を若干撓ませたながら、下げれば取
り外すことができる。

この実施例の古新聞等の整理ストッカー11を複数積み重
ねて使用するときは、第１図に２点鎖線で示すように、
下段の整理ストッカー11の上面開口部に上段の整理スト
ッカー11の受け台12の下端部を差込み、下段の側板13の
上端に上段の側板13の下端を当接させる。この状態にお
いて、側板13は受け台12を抱き込むようにほぼ垂直に取
着されているので、側板13の上端においても上段のもの
の受け台12を抱き込むように差し込むことができ、側板
13の側部13aの上端隅角部は角を落としてあるので、上
段の受け台12に設けられた支持片18もこの角を落してあ
る部分に入り、複数の整理ストッカー11は簡単に上下に
積み重ねることができる。

このように、この実施例の古新聞等の整理ストッカー11
は受け台12と側板13がそれぞれ別々に構成され、その別
体の部品を互いに組付ければ古新聞等の整理ストッカー
11として完成することができることから、受け台12と側
板13を組付けることなく、ばらして一セット分を梱包す
ると嵩張ることなく非常にコンパクトに梱包することが
できる。従って、メーカーから各小売店に古新聞等の整
理ストッカーを一定の数量に梱包して運搬する場合には
一度に大量の運搬をすることができるとともに、各小売
店においてストックする場合には場所を取ることなく大
量に在庫管理することができる。

しかも、この古新聞等の整理ストッカー11はプラスチッ
クの一体成形ではないので成形の技術上の制約も解消
し、側板13をほぼ垂直に組み付け、下段の古新聞等の整
理ストッカー11の上端に上段の整理ストッカー11の下端
を当接載置することができ、したがって、この古新聞等
の整理ストッカー11は組立前にはコンパクトで場所を取
らず、組立後はこの古新聞等の整理ストッカー11を複数
個積み重ねて使用することができて便利である。

なお、この考案はこの実施例に限定するものではなく、
例えば受け台の下側を側板の下端を受ける程度に拡大
し、複数の整理ストッカーを積み重ねたとき、受け台の
下面が下段の整理ストッカーの上端に当接載置するよう
にしてもよい。この場合、受け台の下面の一部を側板の
間に嵌入させる等の任意の方法で上段の整理ストッカー
が下段の整理ストッカーに対してずれないようにしてお
くことが望ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第11図はこの考案の古新聞等の整理ストッカ
ーの実施例を示し、第１図は古新聞等の整理ストッカー
の正面図、第２図は同じく平面図、第３図は同じく側面
図、第４図は受け台の平面図、第５図は同じく正面図、
第６図は同じく側面図、第７図は側板の正面図、第８図
は同じく背面図、第９図は同じく側面図、第10図は同じ
く側断面図、第11図は鍵部の契合状態を説明するための
腰部側断面図、第12図は従来の古新聞等の整理ストッカ
ーの斜視図である。 11……古新聞等の整理ストッカー 12……受け台 13……側板 13a…側部 13b…背部 14……紐通し溝 15……嵌合部 16……支持突片 17……嵌着孔 18……支持片 19……切欠き凹部 20……嵌入突起 21……鍵部 22……係止片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】受け台にはその左右両側面に嵌着孔を形成
   するとともに組立て終了時に側板下縁と係合する支持部
   材を突設し、側板には前記嵌着孔の開口縁を挟持する鍵
   部を形成するとともに組立て終了時に受け台上縁と係合
   して前記支持部材と協動して同側板を受け台に対してほ
   ぼ垂直に取着固定可能になす係止片を形成して、受け台
   の左右両側に側板を着脱可能になし、複数の古新聞等の
   整理ストッカーを上下に積み重ねたとき、下段の整理ス
   トッカーの左右両側の側板の上端に上段の整理ストッカ
   ーの両側板の下端が当接するようになしたことを特徴と
   する古新聞等の整理ストッカー。