JP4007838B2 - 包装材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に液晶表示基板、液晶用ガラス基板、パソコンに内蔵されるハードディスクその他の略四角形の板状体等を包装するための緩衝支持用の包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
例えば、携帯電話や電卓の液晶表示基板や液晶用ガラス基板あるいはハードディスク等の比較的小さい略四角形の板状体を輸送する場合、数十枚〜数百枚の多数枚の板状体を重ね合わせ、これをラップフィルム等により包んで角形のブロック状にして、包装することとしている。
【0003】
従来は、前記の角形のブロック状物をさらに柔軟なポリウレタンフォームで包んで外装箱に収容し、必要に応じて周囲に緩衝保護材を詰めて動きを止めるようにして包装していた。この場合、包装作業や輸送先での取り出し作業等が面倒になる上、輸送時の安定性にも欠け、対象物が前記の液晶表示基板等の繊細なものの包装方法としては問題があった。
【0004】
また、ハードディスクや液晶用ガラス基板等の比較的大きい板状体を相互に接触させずに安定性よく包装するための包装材として、合成樹脂発泡シートから一体に成形された緩衝材であって、底板とその両側縁に連設された折曲起立自在な両側板とからなり、この底板及び両側板にそれぞれ仕切用凸部と受支用凸部とを並設してなる包装材(包装用支持枠)が提案されている(例えば、特許第2990330号公報)。
【0005】
しかしながら、前記提案の包装材は、ハードディスク等の比較的大きい板状体を収納するためのものであって、前記の液晶表示基板等の比較的小さい板状体の包装、特に該板状体を重ね合わせた状態での包装には不向きである上、前記包装材による包装形態では、大きさが一定の板状体にしか対応できず、板状体の大きさや形状が多少異なったものに対しても、それぞれに対応する別の包装材を必要とする。
【0006】
特に、前記の液晶表示基板等は、基本形状は略四角形の板状をなすものであっても、その大きさや形状は数十種類もしくはそれ以上にもなり、そのためこれらの各種類毎の包装材を製作するのは、製作のための費用、工数が増大することになり、きわめて不経済なものである。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、主として液晶表示基板、液晶用ガラス基板、ハードディスク等の比較的小さい略四角形の板状体もしくは該板状体を多数枚重ね合わせた角形のブロック状物等の包装に使用する包装材として、前記板状体等の各角部を当接させずに安定性よく支持できてその保護を良好になし、さらには各板状体等の少々の大きさや形状の違い、つまりは複数のサイズの違いにも柔軟に対応できる包装材を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、合成樹脂の発泡シートもしくは非発泡シートから成形された上下一組の支持部材からなり、略四角形の板状体もしくはこれを重ね合わせたブロック状物等の角形状物を支持する包装材であって、上下の両支持部材は、それぞれ周縁部に対して膨出形成された互いの対向面側に、前記角形状物の対角位置の角部を支持する支持凹部が形成されてなり、各支持凹部は、前記角部をその両側辺部で支持する二つの傾斜面部を有するとともに、両傾斜面部間の部分が前記角部が当接しないようにさらに凹設せしめられており、さらに、前記上下の両支持部材は、それぞれの支持凹部の傾斜面部と交差する横方向の外形寸法が異なり、一方が他方より僅かに小さくなっていることを特徴とする。
【0009】
この包装材によれば、液晶表示基板、液晶用ガラス基板、ハードディスク等の比較的小さい略四角形の板状体もしくはこれを重ね合わせたブロック状物等の角形状物を、上下の両支持部材の支持凹部により対角位置の角部を上下から支持できる。特に該支持凹部の二つの傾斜面部により前記角部の両側辺部で各角部を支持部材に当接させずにかつ安定性よく支持できる。しかも支持対象の角形状物すなわち液晶表示基板等の板状体のサイズが少々変化しても、上下の両支持部材の間隔や位置を調整することにより、双方の支持凹部により上下に対応する対角位置の角部を前記同様に支持できる。
【0010】
前記の包装材において、上下の両支持部材には、それぞれ上下に対応する前記支持凹部が所要幅の凸状仕切部を挟んで複数形成されてなるものが好ましい。これにより、多数の支持対象の角形状物を同時に支持できることになる。
【0011】
前記の包装材において、各支持凹部の両傾斜面部が、傾斜角度を異にしてかつ両者の角度が略直角をなすように形成されてなるものが好ましい。これにより、縦横の寸法を異にする長方形の板状体を、非支持側の角部を通る対角線を略水平にする等、支持対象の角形状物に応じた最適な支持状態を得ることが容易に可能になる。
【0012】
本発明の包装材においては、上下の両支持部材が、それぞれの支持凹部の傾斜面部と交差する横方向の外形寸法が異なり、一方が他方より僅かに小さくなっているため、サイズが少々異なる角形状物を支持した際の上下の支持部材のずれを吸収でき、一定の大きさの段ボール箱等の外装箱に問題なく収納できる。
【0013】
前記包装材の上下の両支持部材の各支持凹部間に形成された凸状仕切部に補強用のリブが形成されてなるものが好ましい。これにより、上下両支持部材の膨出形成された対向面側の強度が高められ、角形状物の支持状態さらには複数段に積み重ね包装する場合の安定性も高められる。
【0014】
前記の包装材において、上側の支持部材の支持凹部における両傾斜面部間の凹設部分の上面に、押し潰し可能な凸部が設けられてなるものが好ましい。
【0015】
これにより、例えば支持対象の角形状物のサイズが変更になり、両支持部材により支持した状態の全体の高さ寸法が僅かに変化した場合に、外装箱との関係で前記凸部の押しつぶしにより高さ調整が可能になり、外装箱の高さに容易に合わせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の1実施例に係る包装材の上下の支持部材を分離した斜視図であり、図2および図3はそれぞれ上下の支持部材の対向面側からの平面図、図4は支持対象の角形状物を鎖線で示す上下の支持部材の支持状態の断面図、図5は前図の一部の拡大図、図6は図4のVI−VI線の断面図、図7は支持対象の角形状物のサイズを異にした場合の支持状態の断面図である。
【0018】
この実施例の包装材(A)は、適度の剛性と弾性を有し比較的腰のある合成樹脂製の発泡シートもしくは非発泡シート、例えばポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート等の発泡シートや非発泡シートから成形されてなる上下一組の支持部材(1)(2)からなる。
【0019】
上下の両支持部材(1)(2)は、それぞれ略四角形の素材シートによる周縁部(1a)(2a)をフランジ状に残存させるようにして、その内方部分が互いの対向側に膨出形成されており、この膨出した内方部分(10)(20)による対向面がそれぞれ前記周縁部(1a)(2a)に対して平行をなしている。
【0020】
そして、前記両支持部材(1)(2)の内方部分(10)(20)には、それぞれの対向面側において、支持対象の角形状物(B)をその対角位置の各角部(b1)(b2)でそれぞれ支持するための支持凹部(11)(21)が形成されている。支持対象の角形状物(B)は、例えば液晶表示基板等の比較的薄肉の板状体を数枚〜数百枚重ね合わせてラップフィルムにより包むか、あるいはテープ等でまとめた角形をなすブロック状物である。もちろんハードディスク等の他の四角形の板状体や角形状物を支持対象とすることもできる。
【0021】
図示する実施例の場合、前記支持凹部(11)(21)が横方向に所要幅の凸状仕切部(12)(22)を挟んで複数形成されており、複数の角形状物(B)を並列して支持できるようになっている。この凸状仕切部(12)(22)による前記支持凹部(11)(21)の並列間隔は、後述するように支持対象の角形状物のサイズの変更によっても、支持した角形状物(B)(B)同士が接触しないように設定される。また、前記支持凹部(11)(21)を前後幅方向にも複数に仕切り形成しておく場合もある。
【0022】
前記上下の両支持部材(1)(2)の各支持凹部(11)(21)は、それぞれ前記角形状物(B)の対角位置の各角部(b1)(b2)を、その両側辺部つまり該角部を挟んで隣接する両側面で支持する二つの傾斜面部(13)(14),(23)(24)が形成されるとともに、両傾斜面部(13)(14),(23)(24)間の部分が、ある程度の幅を持って角形状物(B)の角部が当接しないようにさらに凹設せしめられている。(15)(25)はその凹設部を示し、該凹設部(15)(25)の底面(15a)(25a)は前記素材シートによる周縁部(1a)(2a)と同一平面にあるように形成される。すなわち、前記内方部分(10)(20)は前記凹設部(15)(25)の底面(15a)(25a)を除いて膨出形成されることになる。
【0023】
前記の両支持部材(1)(2)の各支持凹部(11)(21)における両傾斜面部(13)(14),(23)(24)の傾斜角度(水平面に対する傾斜角度)(α1)(α2)については、支持対象の角形状物(B)の形状、つまりは液晶表示基板等の板状体の四角形状や支持状態等に応じて適宜設定できる。すなわち、両者の傾斜角度(α1)(α2)を同角度に設定することも、両者の傾斜角度(α1)(α2)を異にすることもできる。いずれの場合も、支持対象の角形状物(B)が長方形の板状体よりなるものの場合は、両傾斜面部(13)(14)または(23)(24)のなす角度が略直角になるように設定する。
【0024】
特に、支持対象の角形状物(B)が図のように長方形の板状体よりなり断面略長方形をなす場合は、前記両傾斜面部(13)(14)または(23)(24)の傾斜角度(α1)(α2)を異にして、主として基本形及び基本サイズの板状体よりなる角形状物(B)を支持した状態において、非支持側の両角部(b3)(b4)を通る対角線が略水平をなすように設定しておくのが実施上好ましい。すなわち、主として支持する前記角部(b1)(b2)の両側辺部のうちの長辺側を支持する傾斜面部(13),(23)の角度を小さく(緩傾斜に)し、また短辺側を支持する傾斜面部(14),(24)の角度をやや大きく(やや急傾斜に)し、かつ両傾斜面部(13)(14)または(23)(24)のなす角度が略直角になるように形成しておくのが好ましい。
【0025】
これにより、上下の支持部材(1)(2)の対向面同士が略対接もしくはごく近接した状態において、上下の両支持凹部(11)(21)間に、これに対応する基本形の最小サイズの角形状物(B)を、その非支持側の角部(b3)(b4)を両対向面間にちょうど位置させて支持できることになる。これにより、相似形でややサイズの大きい角形状物(B)の場合も同様に支持できる。
【0026】
支持対象の角形状物(B)が正方形の板状体よりなるものの場合は、両傾斜面部(13)(14)または(23)(24)の傾斜角度を同角度に設定しておけば、前記同様に支持できる。
【0027】
もちろん、図8のように、支持対象の角形状物(B)の非支持側の両角部(b3)(b4)を通る対角線を傾斜させて支持するように、前記両傾斜面部(13)(14),(23)(24)の傾斜角度(α1)(α2)を設定することも可能である。例えば、長辺側を支持する傾斜面部(13),(23)の角度を大きく(急傾斜に)、また短辺側を支持する傾斜面部(14),(24)の角度を小さく(緩傾斜に)設定することもできる。これらの場合、支持した角形状物(B)の非支持側の両角部(b3)(b4)に高低差が生じることになるので、支持対象の角形状物(B)が最小サイズの場合にも、両支持部材(1)(2)間に前記高低差に相当する間隔を保有することになる。
【0028】
なお、前記の支持状態において、角形状物(B)の支持側の角部(b1)(b2)を通る対角線が水平面に対して垂直をなすように、前記傾斜角度が設定されている場合は、支持対象の角形状物(B)の相似形のサイズ変更によって、支持状態における包装材(A)全体の高さが変わるだけであるが、図4及び図7のように前記支持側の角部(b1)(b2)を通る対角線が傾斜している場合は、支持対象の角形状物(B)の相似形のサイズ変更によって、該包装材(A)全体の高さが変わるとともに、上下の支持部材(1)(2)の位置が横方向に相互にずれることになる。
【0029】
したがって、本発明においては、前記のサイズ変更に伴う位置ずれを考慮して、上下の両支持部材(1)(2)の外形における前記支持凹部(11)(21)の傾斜面部(13)(14),(23)(24)と交差する横方向、つまりは支持凹部(11)(21)が並列する横方向の外形寸法を異にして、一方を他方より僅かに小さく形成し、少々のサイズ変更では、前記の位置ずれを吸収して包装材(A)全体としての平面外形が変化しないようにする。これにより、外装箱(C)のサイズ変更を要さず、特に好ましいものとなる
【0030】
例えば、図示する実施例の場合、上下の両支持部材(1)(2)の縦方向(前後幅方向)の寸法は同じであるが、上側の支持部材(1)の前記支持凹部(11)が並列する横方向の外形寸法(L1)が、他方の外形寸法(L2)より僅かに小さく形成されている。
【0031】
その具体的手段としては、図のように、フランジ状の周縁部(1a)(2a)の突出形状をそのままにして、内方部分(10)の前記横方向寸法を他方の内方部分(20)の前記横方向寸法より小さく形成し、前記外形寸法(L1)を他方の外形寸法(L2)より僅かに小さく形成するほか、フランジ状の周縁部(1a)(2a)の突出寸法のみを異にして、上側の支持部材(1)の前記外形寸法を小さくすることができる。
【0032】
前記において、他方の支持部材(2)の前記外形寸法(L2)は包装材(A)としての外形寸法となる。なお、前記上下の支持部材(1)(2)の寸法設定を、上下逆にすることも可能である。
【0033】
上記した実施例の包装材(A)の場合、下側の支持部材(2)の各支持凹部(21)の縦方向(前後幅方向)の両側部は、膨出形の内方部分(20)による側壁部を有しており、収納される角形状物(B)の前後方向の動きを規制できるように形成されているが、上側の支持部材(1)の各支持凹部(11)の縦方向(前後幅方向)の両側部は、前記両傾斜面部(13)(14)からの延長面で凹設部(15)の部分を除いて開口せしめられており、角形状物(B)に対する被着操作を容易に行えるようになっている。
【0034】
また、前記上下の両支持部材(1)(2)の各支持凹部(11)(21)間に形成された凸状仕切部(12)(22)に補強用のリブ(16)(26)が形成されており、膨出した内方部分(10)(20)の対向面側を補強できるようになっている。
【0035】
図の(17)は上側の支持凹部(11)の両傾斜面部(13)(14)間の凹設部(15)の底面(15a)による上面側に突出する高さ寸法吸収のための高さが5mm前後の凸部であり、外装箱へ収納する際、支持する角形状物(B)のサイズ変更により、支持状態全体の高さが変わった場合に、その全体の高さを前記凸部(17)の押しつぶし等により外装箱の高さに応じて調整できるようにしている。
【0036】
例えば、段ボール箱やプラスチック製箱等の外装箱としては、図9のように、角形状物(B)を支持した状態の前記包装材(A)を殆ど遊動させずに収納できるように、該包装材(A)の平面における縦横の寸法に略対応したサイズの外装箱(C)を用い、高さについては、通常、前記包装材(A)を複数段に積み重ね収納できる外装箱(C)を用いる。特に、包装材(A)により支持する角形状物(B)のサイズ変更によって、前記包装材(A)の積み重ね高さが変ることになるので、この高さ変更に対応できるように、例えば5mm等の所定寸法毎に段階的に高さ調整が可能に構成された外装箱(図示せず)を用いるのが好ましい。
【0037】
この場合においても、例えば5mm毎の外装箱の高さ調整では対応できない積み重ね高さとの寸法差を、前記凸部(17)の押しつぶしの程度等により吸収するようにして高さ調整でき、外装箱(C)に対し上部に遊動できる空間を生じさせずに安定性よく収納し包装できることになる。
【0038】
もちろん、本発明の包装材(A)は、前記のように高さ調整できない外装箱を用いる場合にも使用でき、この場合にも、前記凸部(17)の押しつぶし調整により、サイズ変更に伴う積み重ね高さの変化をある程度吸収できることになる。また、他の詰め物を利用することもできる。
【0039】
なお、本発明の包装材(A)は、上下の支持部材(1)(2)の平面形状が図1〜4のような平面略四角形をなすもののほか、例えば、平面における四隅角部落として斜状に形成したもの(図示せず)等、上記同様に支持できるものであれば他の形状での実施も可能である。
【0040】
上記の包装材(A)の構成素材として用いる合成樹脂発泡シートとしては、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂その他の適度の剛性および弾性を有して保形強度のある合成樹脂発泡シート、あるいはこれらの合成樹脂発泡シートの片面もしくは両面に非発泡樹脂を積層した合成樹脂発泡シートが好適に用いられる。中でも、適度に剛性および弾性がありかつ強靭性があって、ヒンジ強度や補形強度、緩衝性、深絞り成形性に優れ、しかも微粉が発生し難い点より、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂の発泡シートが好ましい。
【0041】
ポリエステル系樹脂は、芳香族ジカルボン酸に、二価アルコールを反応させて得られる高分子量の鎖状ポリエステルであり、中でも耐熱性等の機械的特性や経済性の点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするものが好適に用いられる。
【0042】
前記の合成樹脂発泡シートの厚みは、使用素材によっても異なるが、ポリプロピレン系樹脂発泡シートやポリエステル系樹脂発泡シートの場合、0.5〜8.0mm程度、好ましくは1.0〜3.0mm程度であり、発泡倍率は2〜60倍程度のものが好適である。特には3〜30倍程度がより好ましい。厚みが前記より小さくなると、充分な支持強度が得られなくなり、また厚みが前記より大きくなると、発泡シートからの成形が困難になる上に嵩高になる。また発泡倍率が2倍より小さいと、緩衝性が劣ることになる上、使用樹脂量が多くなり不経済であり、また発泡倍率が60倍より大きくなると、強度上問題がある。
【0043】
構成素材としては前記素材の非発泡シートを用いることもできるが、緩衝保護の効果の点からは前記の発泡シートが好ましい。
【0044】
しかして、本発明の包装材(A)によれば、液晶表示基板、液晶用ガラス基板、ハードディスク等の比較的小さい略四角形の板状体もしくはその多数枚を重ね合わせたブロック状物等の角形状物(B)を、図4の鎖線のように、上下の両支持部材(1)(2)の支持凹部(11)(21)により対角位置の角部(b1)(b2)において上下から支持できる。特に、該支持凹部(11)(21)の二つの傾斜面部(13)(14),(23)(24)により前記角部(b1)(b2)の両側辺部で各角部を支持部材(1)(2)に当接させずにかつ安定性よく支持できる。
【0045】
そして、図7のように、前記支持対象の角形状物(B)のサイズ、すなわち液晶表示基板等の板状体のサイズが少々変更された場合においても、該角形状物(B)の上下に対応する対角位置の角部(b1)(b2)を前記同様に支持できる。
【0046】
しかも、このサイズ変更により、上下の両支持部材(1)(2)の位置が横方向に若干ずれることになるが、両支持部材(1)(2)の横方向の外形寸法の違い、すなわち一方(主に上側の支持部材)の外形寸法が他方より小さくなっていることにより、前記の若干の位置ずれを吸収でき、包装材(A)全体としての平面の外形寸法は変わらず、したがって、そのまま同じ外装箱(C)に問題なく収納包装できる。なお、高さの変化は前記のように凸部(17)により、あるいは詰め物により吸収すればよい。
【0047】
【発明の効果】
上記したように、本発明の包装材によれば、主として液晶表示基板、液晶用ガラス基板、ハードディスク等の比較的小さい略四角形の板状体もしくは該板状体を多数枚重ね合わせた角形のブロック状物等の支持対象の角形状物を、その各角部を当接させずに安定性よく支持できてその保護を良好になし得る。
【0048】
しかも、各板状体等の少々の大きさや形状の違い、つまりは複数のサイズの違いにも柔軟に対応でき、その包装作業を簡略化できる。また、支持対象の角形状物、例えば液晶表示基板等の板状体のサイズが多数あっても、前記のように一つの包装材で複数のサイズに対応できるために、各サイズ毎に個別の包装材を製作しておく必要がなく、工数削減、コスト低下に寄与でき、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る包装材の上下の支持部材を分離した斜視図である。
【図2】上側の支持部材の対向面側(下面側)からの平面図である。
【図3】下側の支持部材の対向面側からの平面図である。
【図4】上下の支持部材の支持対象の角形状物を鎖線で示す支持状態の断面図である。
【図5】前図の一部の拡大図である。
【図6】図4のVI−VI線の断面図である。
【図7】支持対象の角形状物のサイズを異にした場合の支持状態の断面図である。
【図8】支持形態を異にした一部の断面図である。
【図9】本発明の包装材を外装箱に積み重ね収納した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(A) 包装材
(B) 支持対象の角形状物
(C) 外装箱
(b1)(b2) 支持側の角部
(b3)(b4) 非支持側の角部
(1)(2) 上下の支持部材
(1a)(2a) 上下支持部材の周縁部
(10)(20) 上下支持部材の内方部分
(11)(21) 上下支持部材の支持凹部
(12)(22) 上下支持部材の凸状仕切部
(13)(14) 上側の支持部材の傾斜面部
(23)(24) 下側の支持部材の傾斜面部
(15)(25) 上下支持部材の凹設部
(15a)(25a) 底面
(16)(26) 補強用のリブ
(17) 凸部
(α1)(α2) 傾斜角度

Claims (5)

  1. 合成樹脂の発泡シートもしくは非発泡シートから成形された上下一組の支持部材からなり、略四角形の板状体もしくはこれを重ね合わせたブロック状物等の角形状物を支持する包装材であって、
    上下の両支持部材は、それぞれ周縁部に対して膨出形成された互いの対向面側に、前記角形状物の対角位置の角部を支持する支持凹部が形成されてなり、各支持凹部は、前記角部をその両側辺部で支持する二つの傾斜面部を有するとともに、両傾斜面部間の部分が前記角部が当接しないようにさらに凹設せしめられており、
    さらに、前記上下の両支持部材は、それぞれの支持凹部の傾斜面部と交差する横方向の外形寸法が異なり、一方が他方より僅かに小さくなっていることを特徴とする包装材。
  2. 上下の両支持部材には、対応する前記支持凹部が所要幅の凸状仕切部を挟んで複数形成されてなる請求項1に記載の包装材。
  3. 各支持凹部の両傾斜面部が、傾斜角度を異にしてかつ両者の角度が略直角をなすように形成されてなる請求項1又は2に記載の包装材。
  4. 上下の両支持部材の各支持凹部間に形成された凸状仕切部に補強用のリブが形成されてなる請求項2又は3に記載の包装材。
  5. 上側の支持部材の支持凹部における両傾斜面部間の凹設部分の上面に、押し潰し可能な凸部が設けられてなる請求項1〜のいずれか1項に記載の包装材。
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