JP2004042810A - 汚濁防止膜の係留用アンカー - Google Patents

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Masahiro Rikitake
力竹 正広
Moriyasu Kondo
近藤 盛安
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Abstract

【課題】小型の作業船でも設置が行え、設置及び運搬が容易で、設置にかかる経費が安価な、係留用アンカーを提供する。
【解決手段】内部が中空となっている空気室2と、空気室の下部に接合されるおもり本体1とを備え、空気室には、空気室内に空気を出し入れするための空気孔4と、空気室内に水を出し入れするための注排水孔3とが設けられている。空気室に空気が充満した際の浮力は、空気室及びおもり本体の重力よりも大となるように形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、海、湖、沼、河川等の水域において、汚濁物の拡散を防止するために用いられる汚濁拡散防止用のフェンスや、海上に流出した油の拡散を防止または回収するために用いられるオイルフェンスなどに装着される、浮沈式の係留用アンカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、例えば、海、湖、沼、河川等における汚濁物の拡散を防止するために用いられる汚濁拡散防止用のフェンスや、海上に流出した油の拡散を防止または回収するために用いられるオイルフェンスなどに装着される係留用アンカーは、おもり本体だけから成るものが知られている。
【0003】
このおもり本体は、その重量が、ひとつあたり、最低1トン程度以上とかなり重いものである。そして、1つのフェンスについて、複数のおもり本体が必要となり、運搬及び設置には、相当の負担がかかる。
【0004】
具体的には、複数個のおもり本体を設置場所まで運搬し、複数のおもり本体を水面下に沈降させた後、汚濁防止膜に連結する必要があるため、クレーン付台船等が用いられることが多い。このクレーン付台船等は、大型船であり、小回りが利かない。したがって、設置場所の水深や周辺の地形によっては、作業が困難であり、汚濁防止膜の設置に支障をきたす場合があった。また、設置に高額の経費を要するという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、小型の作業船でも設置が行え、設置及び運搬が容易で、設置にかかる経費が安価な、係留用アンカーを提供することを、目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の汚濁防止膜の係留用アンカーでは、内部が中空となっている空気室と、空気室の下部に接合されるおもり本体とを備え、空気室には、空気室内に空気を流通させるための空気孔と、空気室内に水を流通させるための注排水孔とが設けられている。
【0007】
この構成により、空気室に空気を充満させることにより、係留用アンカー全体の重量を軽くして、係留用アンカーが水面に浮いた状態で、小型の作業船により、目的の場所まで曳航できる。そして、注排水孔から水を空気室に注入することにより、係留用アンカーの重量を重くし、水中に沈降させることができる。
【0008】
これにより、小型の作業船でも設置が行え、設置及び運搬が容易で、設置にかかる経費を安価にすることができる。
【0009】
請求項2記載の汚濁防止膜の係留用アンカーでは、注排水孔は、空気室側面の最下部に設けられ、空気孔は、空気室の上面に設けられている。
【0010】
この構成において、注排水孔を、空気室側面の最下部に設けたため、空気室内の水を完全に排水することができる。また、空気孔を、空気室の上面に設けたため、空気室から空気を完全に排気できる。
【0011】
請求項3記載の汚濁防止膜の係留用アンカーでは、空気室とおもり本体とは、それぞれ同一の直径を有する円筒形に形成され、空気室とおもり本体とは、同軸状に接合され、空気室の上面中央に吊り上げフックを設けて牽引可能に形成し、おもり本体の側面におもり本体フックを設けて汚濁防止膜を係留可能に形成してある。
【0012】
この構成により、係留用アンカーは、円柱状をなすから、鉛直軸周りにどちらを向いても、水の抵抗を受けにくく、スムーズに曳航できる。しかも、吊り上げフックにより曳航が容易に行え、おもり本体の側面のおもり本体フックにより係留が容易に行える。
【0013】
請求項4記載の汚濁防止膜の係留用アンカーでは、空気室に空気が充満した際の浮力は、空気室及びおもり本体の重力よりも大となるように形成されている。
【0014】
この構成により、空気室に空気を充満した状態では、係留用アンカーは、水面に浮き、空気室の上面は、水面よりわずかに上に出た状態となり、小さな力で曳航できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1は係留用アンカーの断面図である。図1に示されるとおり、本発明の構成の主要部分は、おもり本体1、空気室2、注排水孔3、空気孔4、の4部材から構成される。他には、おもり本体1と空気室2を接合するための固定用ボトル7、及びナット8a、8b、吊り上げフック5、おもり本体フック6、及び空気室上面2aがある。図2は同係留用アンカーの平面図である。
【0016】
まず、本発明の要点は、次のとおりである。本発明は、おもり本体1の上部に、浮沈用の空気室2を接合させ、設置場所までは空気室2を中空の状態で水面に浮かせ小型の作業船で曳航させ、設置場所に到着した時点で空気室2に水を注入し沈降させる。小型船での曳航が可能なため、設置場所の水深や周辺の地形による影響が小さくなり、かつ、工事の簡素化により経費削減を図るものである。
【0017】
本形態の係留用アンカーは、設置場所まで曳航する際の安定を考慮し、中空の状態での空気室2の浮力と、おもり本体1及び空気室2の総重量にかかる重力がほぼ等しくなるように設計されている。すなわち、円筒形の直径1500mm、空気室2の高さ600mm、おもり本体1の高さ250mmであり、材質は空気室2が鋼鉄、おもり本体1はコンクリートである。前述の設計に従うと、空気室2の内部を完全に空気で満した状態で、空気室上部2aが水面から約150mm浮き出る。勿論、このような数値は、一例に過ぎず、本発明の趣旨を変更しない限り、さまざまな寸法をとっても差し支えない。
【0018】
図3は、小型作業船9で係留用アンカーを牽引している状態の模式図である。この場合、係留用アンカーの空気室2の内部は空気で満たされており、空気室上部2aが水面から約150mm浮き出ており、吊り上げフック5と小型作業船9をロープ又はワイヤー5aで連結して牽引する。
【0019】
設置場所に到着した時点で、図4(a)〜(e)に示したように必要に応じて係留用アンカーを沈降または浮上させる。図4(a)は空気室2の中が全て空気で満たされ空気室上部2aが水面から約150mm浮き出た状態を示している。図4(b)で示してあるように、係留用アンカーを矢印N1方向に沈降させる際は、注排水孔3から水を注入し同時に空気孔4から空気を排出する。図4(c)は、空気室2の内部に水が完全に充填された状態を示している。図3(d)で示してあるように、矢印N2方向に浮上させる際は、注排水孔3から水を排出し空気孔4から空気を吸入する。図4(e)は空気室2から完全に水を排出した状態を示している。すなわち、図4(a)〜(e)は係留用アンカーの沈降から浮上までの一連の手順を示しており、図4(a)と図4(e)は同一の状態である。
【0020】
図5は、図4(c)の状態で空気室2の内部が完全に水で充填され、係留用アンカーが水底13まで沈降した場合の模式図である。空気室2に設けられた注排水孔3と空気室4にはそれぞれホース3a、4aがつながれており、このホース3a、4aの先端は、両方水面上に浮いているブイ10aまで延びて固定されている。空気孔に接続されたホース4aの先端は、水面上で解放され、注排水孔3に接続されたホース3aの先端のみ必要に応じてポンプ等の動力部分と接続し空気室2の内部に注水または排水する。おもり本体フック6には、ロープ又はワイヤー6aが接続され、汚濁防止膜に連結される前は、その先端は水面上のブイ10bにつないでおく。
【0021】
図6は、汚濁防止膜11の1枚につきふたつの係留用アンカーで実際に係留している様子を示す模式図である。汚濁防止膜11の上部には、フロート12が連結されている。
【0022】
【発明の効果】
係留用アンカーを小型船で設置場所まで曳航することが可能である。従って、設置場所の水深や周辺の地形に左右される範囲を最小限に抑え、かつ、設置にかかる経費を安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における係留用アンカーの断面図
【図2】同係留用アンカーの平面図
【図3】同係留用アンカーの曳航方法説明図
【図4】(a)同アンカーの動作説明図
(b)同アンカーの動作説明図
(c)同アンカーの動作説明図
(d)同アンカーの動作説明図
(e)同アンカーの動作説明図
【図5】同係留用アンカーが水底まで沈降した場合の状況説明図
【図6】同係留用アンカーを用い汚濁防止膜を係留した場合の状況説明図
【符号の説明】
1 おもり本体
2 空気室
2a 空気室上面
3 注排水孔
3a ホース
4 空気孔
4a ホース
5 吊り上げフック
5a ロープ又はワイヤー
6 おもり本体フック
6a ロープ又はワイヤー
7 固定用ボルト
8a ナット
8b ナット
9 小型作業船
10a ブイ
10b ブイ
11 汚濁防止膜
12 フロート
13 水底

Claims (5)

  1. 内部が中空となっている空気室と、
    前記空気室の下部に接合されるおもり本体とを備え、
    前記空気室には、前記空気室内に空気を流通させるための空気孔と、前記空気室内に水を流通させるための注排水孔とが設けられている汚濁防止膜の係留用アンカー。
  2. 前記注排水孔は、前記空気室側面の最下部に設けられ、前記空気孔は、前記空気室の上面に設けられている請求項1記載の汚濁防止膜の係留用アンカー。
  3. 前記空気室と前記おもり本体とは、それぞれ同一の直径を有する円筒形に形成され、前記空気室と前記おもり本体とは、同軸状に接合される請求項1から2記載の汚濁防止膜の係留用アンカー。
  4. 前記空気室の上面中央に吊り上げフックを設けて、前記おもり本体の側面におもり本体フックを設けて形成した請求項1から3記載の汚濁防止膜の係留用アンカー。
  5. 前記空気室に空気が充満した際の浮力は、前記空気室及び前記おもり本体の重力よりも大となるように形成されている請求項1から4記載の汚濁防止膜の係留用アンカー。
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