JP3135208U - 曳航自沈式アンカーブロック - Google Patents

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明久 佐藤
英明 大友
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Abstract

【課題】アンカーブロックは旋回しながら自沈して行き、所定位置に正確に沈設することができる。そして、アンカーブロックをほぼ垂直に、かつ、転倒していない正規の姿で着底させることができる。中空状の浮体の浮力を利用することにより、作業船にてアンカーブロックを所定の沈設位置まで曳航することができるので、その施工費が縮減でき、かつ、安定した礎繋装置を安価に提供する。
【解決手段】アンカーブロック本体1に中空状の浮体2を備え、このアンカーブロックの平面形状を円形とし、その外周面に旋回翼7を設ける。前記浮体2にその内部と連通する排気バルブ3と注気バルブ5を設ける。また、前記浮体2の下部に注水孔4を設ける。
【選択図】図2

Description

本考案は、海洋やダム湖その他の水域において、海洋構造物、ダム付帯設備、浮体構造物を係留する場合に用いるアンカーブロックに関するものである。
海洋やダム湖その他の水域において、海洋構造物、ダム付帯設備、浮体構造物を係留する場合には、コンクリート製のブロックからなる重力式の礎繋装置、いわゆるアンカーブロックを使用するのが最も一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−204827号公報
この種の礎繋装置(アンカーブロック)を用いる方法は、アンカーブロック自体のコストが他の工法に比べて安い反面、その沈設にクレーン台船(水上クレーンを搭載した船舶)が必要となるため、施工費が割高となる場合が多い。トータルコストで比較すると、礎繋装置(アンカーブロック)の設置個所や設置個数が多ければ、全体的には割安であるが、設置個所や設置個数が少ない場合には非常に割高となっていた。
施工場所が海洋や河川(下流域)であれば、クレーン台船を曳航させることで使用可能であるが、内水面の場合にはそれが使用できないから、それに代えて組立式の台船を用い、その上に大型クレーン(クローラクレーンと称されている)を搭載するのが一般的である。クレーン台船の曳航ならびに組立式台船の回送、組立、大型クレーン搭載等一連の準備作業は、施工費の大部分を占める場合が多い。また、これらの仮設費用は、アンカーブロックが1個でも100個でも同様に発生するため、特に、施工数量が少ない場合には非常に割高になることが避けられない。
本考案の目的は、上述した種々の欠点を解消し得るアンカーブロックを提供することである。
そして、この目的を達成するために、本考案では、アンカーブロック本体に中空状の浮体を備え、このアンカーブロックの平面形状を円形とし、その外周面に旋回翼を設けたものとした。このようにすることにより、アンカーブロックは旋回しながら自沈して行き、所定位置に正確に沈設することができる。そして、アンカーブロックをほぼ垂直に、かつ、転倒していない正規の姿で着底させることができる。中空状の浮体の浮力を利用することにより、作業船にてアンカーブロックを所定の沈設位置まで曳航することができる。
浮体にその内部と連通する排気バルブを、また、浮体の下部に注水孔を設けておくことが望ましい。中空状の浮体内の空気を排気バルブから排気するだけで注水孔から中空状の浮体内に注水され、自動的にアンカーブロックの浮力が減じられるから、アンカーブロックを自重により極めて簡単に所定位置に沈設することができる。
浮体にその内部と連通する注気バルブを設けておくことが望ましい。浮体に通じる注気バルブを設けておくと、アンカーブロックを移設する必要が生じた際、注気バルブを介して浮体内に注気することでアンカーブロックを簡単に再浮上させることができ、曳航・沈設を繰り返すことができる。
コンクリート製のアンカーブロック本体を鋼製の函体と一体的ならしめ、この函体と前記アンカーブロック本体との間に1つの浮体が形成されたものとすることが望ましい。この場合には、函体自体が一種の型枠となるから、アンカーブロック作製時の型枠が不要となり、また、排気バルブも1箇所に設置するだけで済むから、コスト削減につながる。
アンカーブロックの底面に突起を形成しておくことが望ましい。アンカーブロックの底面に突起が形成されていると、着底した際前記突起が水底に食い込み、水底との摩擦力が増大するから、係留力の向上につながり、ひいてはアンカーブロック重量の低減、さらにはコスト縮減につながる。
請求項1記載の考案によれば、アンカーブロックは旋回しながら自沈して行き、所定位置に正確に沈設することができる。そして、アンカーブロックをほぼ垂直に、かつ、転倒していない正規の姿で着底させることができる。中空状の浮体の浮力を利用することにより、作業船にてアンカーブロックを所定の沈設位置まで曳航することができるので、その施工費が縮減でき、かつ、安定した礎繋装置を安価に提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、施工費が廉価で、かつ、極めて簡単に所定位置に沈設できる礎繋装置を提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、アンカーブロックを移設する必要が生じた際、アンカーブロックを極めて簡単に再浮上させることができ、曳航・沈設を繰り返すことができるという利点を有する。
請求項4記載の考案によれば、函体自体が一種の型枠となるから、アンカーブロック作製時の型枠が不要となり、また、排気バルブも1箇所に設置するだけで済むから、コスト削減につながるという利点を有する。
請求項5記載の考案によれば、着底した際突起が水底に食い込み、水底との摩擦力が増大するから、係留力の向上につながり、ひいてはアンカーブロック重量の低減、さらにはコスト縮減につながるという利点を有する。
本考案によるアンカーブロックの好ましい実施の形態を、図面に基いて説明する。図1に、本考案によるアンカーブロックの基本形態を、図2に、その最良の形態を示す。 なお、図2において、(a)は簡略化した外観図、(b)は簡略化した断面図である。
図1、図2において、図面符号1はコンクリート製のアンカーブロック本体、2は中空状の浮体、3は前記浮体2の上部に設けられ、その内部と連通する排気バルブ、4は前記浮体2の底面に設けられた注水孔で、この孔4を通って浮体2内への注水が円滑に行われる。また、図2(b)における図面符号5は前記浮体2の上部に設けられ、その内部と連通する注気バルブである。なお、図1、図2において、実質的に同じ機能を果たすものについては、同一の図面符号で表わした。
中空状の浮体2の浮力を利用することにより、作業船にてアンカーブロックAを所定の沈設位置まで曳航することができる。アンカーブロックAの曳航を可能ならしめるためには、数トンないし数十トン程度の浮力が必要であり、浮体2としての強度を考慮すると、鋼製の函体6とするのが実用的である。
そして、中空状の浮体2内の空気を排気バルブ3から排気するだけで注水孔4から中空状の浮体2内に注水され、自動的にアンカーブロックAの浮力が減じられるから、アンカーブロックAの自重で極めて簡単に所定位置に沈設することができる。
一方、アンカーブロックAを移設する必要が生じた場合には、コンプレッサー(図示しない)により前記浮体2の上部に設けられている注気バルブ5を介して浮体2内に注気するだけで、アンカーブロックAを極めて簡単に再浮上させることができ、曳航・沈設を繰り返すことができる。
また、図2(a)に示すように、アンカーブロックAの平面形状を円形とし、その外周面に旋回翼7を設ける。平面形状が円形のアンカーブロックA外周面にこの旋回翼7を設けることにより、アンカーブロックAを図2(a)の矢印で示すように旋回させながらほぼ垂直に、かつ、所定位置に正確に、しかも、転倒していない正規の姿で水底G上に着底させることができる。アンカーブロックAが方形状の場合には、水の抵抗により旋回させながらほぼ垂直に沈めて行くことが難しく、また、転倒した状態で着底する場合があるが、ここに例示したような構成とすることにより、そのような事態が生じるのを回避することができる。
また、図2(b)に示すように、コンクリート製のアンカーブロック本体1,1を鋼製の函体6と一体的ならしめ、この函体6と前記アンカーブロック本体1,1との間に1つの浮体2が形成されたものとしてある。このようにすると、函体6自体が一種の型枠となるから、アンカーブロック作製時の型枠が不要となり、また、排気バルブ3も1箇所に設置するだけで済むから、コスト削減につながる。
さらに、アンカーブロックAの底面には突起8が多数形成されている。この突起8はいわゆるスパイク状のもので、アンカーブロックAの底面にこの突起8が形成されていると、着底した際この突起が水底Gに食い込み、水底Gとの摩擦力が増大するから、係留力の向上につながり、ひいてはアンカーブロック重量の低減、さらにはコスト縮減につながる。
次に、このアンカーブロックの沈設方法の一例を、図3および図4に基いて説明する。図3に、図1に示すアンカーブロックの沈設方法の一例を、図4に、図2に示すアンカーブロックの沈設方法の一例を示す。アンカーブロックAに備えられている中空状の浮体2内に空気を注入すると、その浮力を利用して図3(a)に示すようにアンカーブロックAを所定の沈設場所まで曳航することが可能となる。そして、その場所で浮体2内の空気を排気すると、図3(b)に示すように、アンカーブロックAの浮力が減じられ、アンカーブロックAを自重により自沈させることができる。この沈設方法を採用することにより、極めて簡単にアンカーブロックAを沈設することができ、かつ、施工費を縮減することができる。
図4(a)に示すように、アンカーブロックAを移動式のクレーンBにより陸上Cから着水させることができる。そして、このアンカーブロックAを図4(b)に示すように作業船Dにより所定の沈設場所まで曳航する。この方法を採用すると、クレーン台船(水上クレーンを搭載した船舶)が不要となるため、施工費を大幅に縮減することができる。
そして、所定の沈設位置においてアンカーブロックAに備えられている浮体2内の空気を排気すると、図4(c)に示すように、アンカーブロックAの浮力が減じられ、アンカーブロックAを自重により自沈させることができる。
図4(d)に示すように、水底G上に着底したアンカーブロックAに係留索Eを接続し、この係留索Eの上端に係留対象物Fを係留することができる。この場合には、礎繋装置(アンカーブロック)の移動が容易であるから、移設が必要となる係留対象物Fの移動も容易に行うことができ、施設の維持費縮減に寄与することができる。
この曳航自沈式アンカーブロックは、浮桟橋や浮島の係留や流木止めの中間係留等に利用できる。特に、クレーン台船の曳航進入が不可能な水域や組立式台船の搬入・組立が困難なダム湖などにおいて、小型の作業船と移動式の油圧クレーンのみで施工可能であるから、極めて有利である。さらに、養殖施設など移設が必要となる浮体構造物の礎繋にも適用できる。
本考案によるアンカーブロックの基本形態を示す概略図である。 本考案によるアンカーブロックの最良の形態を示す概略図で、(a)は簡略化した外観図、(b)は簡略化した断面図である。 図1に示すアンカーブロックの沈設方法の一例を、工程順に示す概略図である。 図2に示すアンカーブロックの沈設方法の一例を、工程順に示す概略図である。
符号の説明
1…アンカーブロック本体、2…浮体、3…排気バルブ、4…注水孔、5…注気バルブ、6…函体、7…旋回翼、8…突起、9…係留索、A…アンカーブロック、B…クレーン、C…陸上、D…作業船、E…係留索、F…係留対象物、G…水底。

Claims (5)

  1. アンカーブロック本体に中空状の浮体を備え、このアンカーブロックの平面形状を円形とし、その外周面に旋回翼を設けたことを特徴とする曳航自沈式アンカーブロック。
  2. 浮体にその内部と連通する排気バルブを、また、浮体の下部に注水孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の曳航自沈式アンカーブロック。
  3. 浮体にその内部と連通する注気バルブを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の曳航自沈式アンカーブロック。
  4. コンクリート製のアンカーブロック本体を鋼製の函体と一体的ならしめ、この函体と前記アンカーブロック本体との間に1つの浮体が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の曳航自沈式アンカーブロック。
  5. アンカーブロックの底面に突起を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の曳航自沈式アンカーブロック。
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