JP2004042709A - 点灯制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】灯具光源としてLEDを用いた場合に生ずるテールランプ用照明の発光ムラを防止するとともに、灯具光源としてダブルフィラメント電球を用いた場合であってテールランプ用フィラメントが断線したときにはストップランプ用フィラメントをテールランプ用照明として点灯させることが可能な点灯制御回路を提供する。
【解決手段】灯具判別手段22は、テールランプ用電力供給線28の電流値を検出してソケット部21に接続された灯具用光源の種類を判別する。減光制御手段23は、灯具判別手段22からの制御信号に応じて、テールランプ用電力供給線28を流れる電流を変調させてストップランプ用電力供給端子24に流し、ソケット部21に接続される灯具光源を減光点灯させる。
【選択図】 図1
【解決手段】灯具判別手段22は、テールランプ用電力供給線28の電流値を検出してソケット部21に接続された灯具用光源の種類を判別する。減光制御手段23は、灯具判別手段22からの制御信号に応じて、テールランプ用電力供給線28を流れる電流を変調させてストップランプ用電力供給端子24に流し、ソケット部21に接続される灯具光源を減光点灯させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テールランプ用の車両用灯具における点灯制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テールランプ用の車両用灯具には、灯具光源として図7に示すようなダブルフィラメント電球が用いられている。ダブルフィラメント電球1は、ストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用電力供給端子2と、テールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用電力供給端子3と、前記ストップランプ用電力供給端子2及び前記テールランプ用電力供給端子3用の共通端子4とを有するソケット部5に着脱可能に接続される。ダブルフィラメント電球1には、ストップランプ用の大フィラメント6とテールランプ用の小フィラメント7とが設けられている。大フィラメント6はストップランプ用電力供給端子2と共通端子4とに接続され、小フィラメント7はテールランプ用電力供給端子3と共通端子4とに接続されている。テールランプを点灯させる場合には、テールランプ用電力供給端子3に接続されたテールランプ用電力供給線8を介して電圧(例えば12V)が小フィラメント7に印可され、ストップランプを点灯させる場合には、ストップランプ用電力供給端子2に接続されたストップランプ用電力供給線9を介して電圧(例えば12V)が大フィラメント6に印可され、これにより、大フィラメント6又は小フィラメント7に電流が流れて点灯する。
【0003】
今日では、ダブルフィラメント電球1に代えて、直列に接続された複数個の発光ダイオードを複数列並べたLED(LEDパネル)10を用いた車両用灯具が用いられている。LED10を用いた車両用灯具では、図8に示すように、LED10のアノード側がストップランプ用電力供給端子2に接続されるとともに、抵抗11を介してテールランプ用電力供給端子3にも接続され、LED10のカソード側が共通端子4に接続される。テールランプ用電力供給端子3のみに電圧が印可された場合は、図8の鎖線で示した矢印のように、抵抗11によって制限された電流がLED10に流れるので、LED10はテールランプ用照明として減光点灯される。ストップランプ用電力供給端子2のみに電圧が印可された場合は、LED10に直接電流が流れるので、LED10はテールランプ用電力供給端子3のみに電圧が印可された場合よりも明るく点灯する。テールランプ用電力供給端子3とストップランプ用電力供給端子2とに電圧が印可された場合には、ストップランプ用電力供給端子2において電圧(12V)が直接LED10に加えられるので、ストップランプ用電力供給端子2のみに電圧が印可された場合と同様の明るさで点灯する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、LEDには個体差があり、LEDに流す電流が小さい場合には、各LEDに同じ電圧を印可してもLED毎に明るさに差が生じてしまう。そのため、テールランプ用の灯具光源としてLED10を用いる場合にLED10に小さい電流を流すと、LED毎の明るさが異なるように感じて、テールランプに発光ムラがあると感じやすいので、配光特性の観点からまた見栄えの観点から望ましくない結果を招くおそれがあるという問題があった。
【0005】
このような問題を回避するために、図9に示すように抵抗11の代わりにパルス幅変調回路12をテールランプ用電圧供給線8に設置し、パルス幅変調回路12を用いて断続的に電流を流すことによってLED10を高速点滅させてLED10の発光ムラを防止する方法が考えられているが、灯具光源としてダブルフィラメント電球が使用されている場合には、LEDのような発光ムラは生じないのでパルス幅変調回路12を設ける必要が無く、パルス幅変調回路12の設置が無駄になってしまうという問題がある。
【0006】
一方、図7に示すように、灯具光源としてダブルフィラメント電球1が用いられている場合に、ダブルフィラメント電球1の小フィラメント7が断線すると、ストップランプ用電力供給端子2に接続された大フィラメント6を、ストップランプ用照明として点灯させることはできるのに、テールランプ用照明としては点灯させることができないという不都合が生じていた。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みて為されたものであり、パルス幅変調回路を設けることにより、灯具光源としてLEDを用いた場合に生ずるテールランプ用照明の発光ムラを防止するとともに、灯具光源としてダブルフィラメント電球を用いた場合であってテールランプ用フィラメントが断線したときにはストップランプ用フィラメントをテールランプ用照明として点灯させることが可能な点灯制御回路を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ストップランプ用電力供給線を通じてストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用電力供給端子と、テールランプ用電力供給線を通じてテールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用電力供給端子と、前記ストップランプ用電力供給端子及び前記テールランプ用電力供給端子用の共通端子とを有するソケット部と、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出し、検出された電流値と予め記憶された灯具光源の種類ごとの電流値とを比較することによって、前記ソケット部に接続された灯具用光源の種類を判別する灯具判別手段と、該灯具判別手段からの制御信号に応じて、前記テールランプ用電力供給線に流れる電流を変調させて前記ストップランプ用電力供給端子に流すことにより、前記ソケット部に接続された灯具光源を減光点灯させる減光制御手段とを備えた点灯制御回路であることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の点灯制御回路において、前記減光制御手段は、前記テールランプ用電力供給線に流れる電流を矩形波電流に変調させ、前記灯具判別手段により判別された灯具用光源の種類に応じて前記矩形波電流のデューティ比及び周波数を変化させて前記ストップランプ用電力供給端子に流すことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の点灯制御回路において、前記ソケット部には、前記ストップランプ用電力供給端子に接続されるストップランプ用フィラメントと前記テールランプ用電力供給端子に接続されるテールランプ用フィラメントとを備えたダブルフィラメント電球と、前記ストップランプ用電力供給端子に接続されるLEDとを前記灯具用光源として接続することができ、前記灯具判別手段は、前記減光制御手段を制御して前記テールランプ用電力供給線と前記ストップランプ用電力供給線とを遮断状態としてから、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出することにより前記ソケット部に接続された灯具光源が前記ダブルフィラメント電球であるか前記LEDであるかを判別することを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の点灯制御回路において、前記灯具判別手段は、前記減光制御手段を制御して前記テールランプ用電力供給線と前記ストップランプ用電力供給線とを通電状態としてから、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出することにより前記ソケット部に接続された灯具光源が前記テールランプ用フィラメントが断線された前記ダブルフィラメント電球であるか前記LEDであるかを判別することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る点灯制御回路を、図面に基づいて説明する。
【0013】
本発明に係る点灯制御回路20は、車両後部のテールランプ取付位置に設けられており、図1に示すように、バルブ光源(灯具光源)が接続されるソケット部21と、電流値を検出してソケット部21に接続されたバルブ光源を判別する光源判別部(灯具判別手段)22と、バルブ光源に対して矩形波電流を流すPWM駆動部(パルス幅変調回路)23とを備えている。
【0014】
ソケット部21には、ストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用端子(ストップランプ用電力供給端子)24と、テールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用端子(テールランプ用電力供給端子)25と、ストップランプ用端子24及びテールランプ用端子25用の共通端子26との3つの端子が設けられている。ストップランプ用端子24は、ストップランプ用ライン(ストップランプ用電力供給線)27を介して図示を省略した電源(12V)に接続されており、テールランプ用端子25は、テールランプ用ライン(テールランプ用電力供給線)28とを介して図示を省略した電源(12V)に接続されている。
【0015】
光源判別部22は、テールランプ用ライン28上に設けられており、テールランプ用ライン28の電流値を検出して検出された電流値と予め記憶しておいたバルブ光源ごとの電流値とを比較することによって、ソケット部21に接続されたバルブ光源の種類を判別する。また、光源判別部22には、PWM駆動部23に対して制御信号を送信するための制御信号ライン29が接続されており、光源判別部22は制御信号ライン29を介してPWM駆動部23の制御を行う。
【0016】
PWM駆動部23は、一端がストップランプ用ライン27に接続され、他端が光源判別部22とテールランプ用端子25とを繋ぐテールランプ用ライン28に接続されている。PWM駆動部23は、上述した制御信号ライン29を介して受信した光源判別部22からの制御命令に基づいて、テールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とを通電状態又は遮断状態に切り替え、さらに、テールランプ用ライン28からストップランプ用ライン27へと流れる電流を制御命令により指定されたデューティ比及び周波数の矩形波電流に変調させる。
【0017】
以下、ソケット部21に接続されるバルブ光源としてLEDが接続された場合とダブルフィラメント電球が接続された場合とに分けて説明する。なお、ダブルフィラメント電球はストップランプ用端子24に接続される21Wの大フィラメントとテールランプ用端子25に接続される5Wの小フィラメントにより構成されている。また、LED10は、直列に接続された複数個の発光ダイオードを複数列並べたLEDパネルである。
【0018】
まず、ソケット部21にLED30が接続され、PWM駆動部23が遮断状態となっている場合に、テールランプ用ライン28に電圧が印可されると、図2に示すようにテールランプ用端子25は開放状態(テールランプ用端子25に何も接続されていない状態)となっているので、テールランプ用ライン28には電流が流れず、光源判別部22では電流を検出することができない。光源判別部22は、電流を検出することができないのでテールランプ用端子25が開放状態にあると判断し、ソケット部21に接続されたバルブ光源がLED30であるか、または、小フィラメントが断線されたダブルフィラメント電球であると判別する。
【0019】
その後、光源判別部22は、制御信号ライン29を介して制御命令をPWM駆動部23に送信し、PWM駆動部23を駆動させてテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とを通電状態にさせる。PWM駆動部23が駆動してテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とが通電状態となると、テールランプ用ライン28に印可された電圧により、電流が図2の鎖線で示す矢印のように光源判別部22、PWM駆動部23、ストップランプ用端子24を介してLED30に流れて、LED30が点灯する。光源判別部22は、PWM駆動部23が通電状態となった後にテールランプ用ライン28の電流を検出し、検出された電流値によりストップランプ用端子24に接続されたバルブ光源の種類を判別する。
【0020】
光源判別部22は、検出された電流値によりバルブ光源がLED30であると判別した場合に、矩形波電流を流すことによってLED30をテールランプ用照明として最適な明るさで点灯させる矩形波電流のデューティ比と周波数とを、制御信号ライン29を介してPWM駆動部23に送信する。PWM駆動部23は、光源判別部22より受信したデューティ比及び周波数の矩形波電流となるように電流を変調する。
【0021】
このように、バルブ光源としてLED30が接続されている場合には、テールランプ照明として最適な明るさでLED30が点灯するデューティ比及び周波数を備えた矩形波電流を、LED30に対して流すので、LED30をテールランプ用照明として点灯させることができるとともに、LEDの発光ムラを防止することが可能となる。
【0022】
ストップランプ用ライン27に電力が供給された場合には、ストップランプ用ライン27に印可される電圧(12V)が直接LED30に加えられるのに対して、テールランプ用ライン28に印可された電圧(12V)は光源判断部22の存在により電圧値が低下する。このため、ストップランプ用ライン27を通過する電力がLED30に供給され、LED30はストップランプ用照明に適した明るさで点灯する。
【0023】
次に、ソケット部21にダブルフィラメント電球が31が接続され、PWM駆動部23が遮断状態となっている場合に、テールランプ用ライン28に電圧が印可されると、図3に示すようにテールランプ用端子25には小フィラメント32が接続されているので、テールランプ用ライン28に図3の太線で示す矢印のように電流が流れて小フィラメント32が点灯する。光源判別部22は、PWM駆動部23が遮断状体であってもテールランプ用ライン28に電流が流れていることから、テールランプ用端子25に小フィラメント32が接続されていると判断し、ソケット部21に接続されているバルブ光源がダブルフィラメント電球31であると判別する。この場合、光源判別部22は、制御信号ライン29を介して制御命令をPWM駆動部23に送信して、PWM駆動部23を遮断状態にさせておく。このように、光源判別部22は、検出された電流値からソケット部21にダブルフィラメント電球31が接続されていると判断した場合に、PWM駆動部23を遮断状態とさせることによって、テールランプ用ライン28に電力が供給されたときには小フィラメント32が点灯し、ストップランプ用ライン27に電力が供給されたときには大フィラメント33が点灯するように配線を行う。
【0024】
ソケット部21に、小フィラメント32の破断したダブルフィラメント電球31’が接続され、PWM駆動部23が遮断状態となっている場合に、テールランプ用ライン28に電圧が印可されると、図4に示すようにテールランプ用端子25に接続された小フィラメント32が破断しているのでテールランプ用ライン28に電流が流れず、光源判別部22では電流を検出することができない。光源判別部22は、電流を検出することができないのでテールランプ用端子25が開放状態にあると判断し、ソケット部21に接続されたバルブ光源がLED30であるか、または、小フィラメント32が断線されたダブルフィラメント電球31であると判別する。
【0025】
その後、光源判別部22は、制御信号ライン29を介して制御命令をPWM駆動部23に送信し、PWM駆動部23を駆動させてテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とを通電状態にさせる。PWM駆動部23によりテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とが通電状態となると、テールランプ用ライン28に印可された電圧により電流が図4の破線で示す矢印のように光源判別部22、PWM駆動部23、ストップランプ用端子24を介して大フィラメント33に流れ、ダブルフィラメント電球31’が点灯する。光源判別部22はPWM駆動部23が通電状態となった後にテールランプ用ライン28の電流を検出し、検出された電流値によりストップランプ用端子24に接続されたバルブ光源の種類を判別する。
【0026】
光源判別部22は、ソケット部21に接続されたバルブ光源が大フィラメント33であると判断した場合に、矩形波電流を大フィラメント33に流すことによって大フィラメント33をテールランプ用照明として最適な明るさで点灯させる矩形波電流のデューティ比と周波数とを制御信号ライン29を介してPWM駆動部23に送信する。PWM駆動部23は、受信したデューティ比及び周波数の矩形波電流となるように電流を変調させる。
【0027】
このように、ソケット部21に小フィラメント32が破断したダブルフィラメント電球31’が接続されている場合であっても、テールランプ用照明として最適な明るさで大フィラメント33を点灯させるデューティ比及び周波数を備えた矩形波電流を、大フィラメント33に対して流すことにより、小フィラメント32の代わりにストップランプ用バルブ光源である大フィラメント33をテールランプ用照明として点灯させることが可能となる。
【0028】
ストップランプ用ライン27に電力が供給された場合、ストップランプ用ライン27に印可される電圧(12V)が直接大フィラメント33に加えられるのに対して、テールランプ用ライン28に印可される電圧(12V)は光源判断部22の存在により電圧値が低下するので、ストップランプ用ライン27を通過した電力が大フィラメント33に供給され、大フィラメント33はストップランプ用照明に適した明るさで点灯する。
【0029】
以上説明したように、本発明に係る点灯制御回路を用いることにより、光源判別部22により判別されたバルブ光源の種類に応じて、PWM駆動部23を制御して判別されたバルブ光源を減光点灯させることができるので、上述したようにソケット部21に接続されたダブルフィラメント電球31’のテールランプ用の小フィラメント32が破断した場合であっても、ストップランプ用の大フィラメント33をテールランプ用照明として点灯させることが可能となる。
【0030】
また、PWM駆動部23によりテールランプ用ライン28を流れる電流を変調させてストップランプ用端子24へ断続的に流すことができるので、ソケット部21にLED30が接続されている場合にもLED30の発光ムラを防止することができる。
【0031】
さらにPWM駆動部23により、電流を判別されたバルブ光源の種類に適したデューティ比及び周波数の矩形波電流に変調してバルブ光源へ流すことにより、LED30や大フィラメント33をテールランプ用照明に適した明るさで点灯させることが可能となる。
【0032】
また、PWM駆動部23を制御して電流をバルブ光源の種類ごとに矩形波電流に変調させることにより、バルブ光源の種類に限定されることなくPWM駆動部23を用いることができるので、PWM駆動部の量産効果による価格低下を招き、点灯制御回路の低廉化を図ることが容易となる。
【0033】
以上、本発明に係る点灯制御回路を発明の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上述した発明の実施の形態において説明した事項に限定されるものではない。例えば、実施の形態において、本発明に係る点灯回路手段20を車両本体に設置することとしたが、図5、6に示すように、光源判別部22及びPWM駆動部23をソケット部21と灯具光源との間に設置し、点灯制御回路20を車両本体ではなく車両用灯具に設ける構造としても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る点灯制御回路は、灯具判別手段によりソケット部に接続される灯具光源を判別し、判別された灯具光源の種類に応じて減光制御手段を制御することによって電流を変調させて灯具光源を減光点灯させることができるので、灯具光源としてLEDが用いられている場合には、LEDの発光ムラを防止することができ、灯具光源としてダブルフィラメント電球が用いられる場合であってテールランプ用フィラメントが断線されているときには、ストップランプ用フィラメントをテールランプ用照明として点灯させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点灯制御回路を示した図である。
【図2】灯具光源としてLEDが接続さた点灯制御回路を示した図である。
【図3】灯具光源としてダブルフィラメント電球が接続された点灯制御回路を示した図である。
【図4】灯具光源として小フィラメントが破断したダブルフィラメント電球が接続された点灯制御回路を示した図である。
【図5】光源判別部及びPWM駆動部をソケット部とダブルフィラメント電球との間に設置した点灯制御回路を示した図である。
【図6】光源判別部及びPWM駆動部をソケット部とLEDとの間に設置した点灯制御回路を示した図である。
【図7】ダブルフィラメント電球を用いた従来の点灯回路を示した図である。
【図8】LEDを用いた従来の点灯回路を示した図である。
【図9】図8に示した点灯回路の抵抗の代わりにパルス幅変調回路を設置した従来の点灯回路を示した図である。
【符号の説明】
1、31、31’ ダブルフィラメント電球
2、24 ストップランプ用端子(ストップランプ用電力供給端子)
3、25 テールランプ用端子(テールランプ用電力供給端子)
4、26 共通端子
5、21 ソケット部
6、33 大フィラメント(ストップランプ用フィラメント)
7、32 小フィラメント(テールランプ用フィラメント)
8、28 テールランプ用ライン(テールランプ用電力供給線)
9、29 ストップランプ用ライン(ストップランプ用電力供給線)
10、30 LED
【発明の属する技術分野】
本発明は、テールランプ用の車両用灯具における点灯制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、テールランプ用の車両用灯具には、灯具光源として図7に示すようなダブルフィラメント電球が用いられている。ダブルフィラメント電球1は、ストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用電力供給端子2と、テールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用電力供給端子3と、前記ストップランプ用電力供給端子2及び前記テールランプ用電力供給端子3用の共通端子4とを有するソケット部5に着脱可能に接続される。ダブルフィラメント電球1には、ストップランプ用の大フィラメント6とテールランプ用の小フィラメント7とが設けられている。大フィラメント6はストップランプ用電力供給端子2と共通端子4とに接続され、小フィラメント7はテールランプ用電力供給端子3と共通端子4とに接続されている。テールランプを点灯させる場合には、テールランプ用電力供給端子3に接続されたテールランプ用電力供給線8を介して電圧(例えば12V)が小フィラメント7に印可され、ストップランプを点灯させる場合には、ストップランプ用電力供給端子2に接続されたストップランプ用電力供給線9を介して電圧(例えば12V)が大フィラメント6に印可され、これにより、大フィラメント6又は小フィラメント7に電流が流れて点灯する。
【0003】
今日では、ダブルフィラメント電球1に代えて、直列に接続された複数個の発光ダイオードを複数列並べたLED(LEDパネル)10を用いた車両用灯具が用いられている。LED10を用いた車両用灯具では、図8に示すように、LED10のアノード側がストップランプ用電力供給端子2に接続されるとともに、抵抗11を介してテールランプ用電力供給端子3にも接続され、LED10のカソード側が共通端子4に接続される。テールランプ用電力供給端子3のみに電圧が印可された場合は、図8の鎖線で示した矢印のように、抵抗11によって制限された電流がLED10に流れるので、LED10はテールランプ用照明として減光点灯される。ストップランプ用電力供給端子2のみに電圧が印可された場合は、LED10に直接電流が流れるので、LED10はテールランプ用電力供給端子3のみに電圧が印可された場合よりも明るく点灯する。テールランプ用電力供給端子3とストップランプ用電力供給端子2とに電圧が印可された場合には、ストップランプ用電力供給端子2において電圧(12V)が直接LED10に加えられるので、ストップランプ用電力供給端子2のみに電圧が印可された場合と同様の明るさで点灯する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、LEDには個体差があり、LEDに流す電流が小さい場合には、各LEDに同じ電圧を印可してもLED毎に明るさに差が生じてしまう。そのため、テールランプ用の灯具光源としてLED10を用いる場合にLED10に小さい電流を流すと、LED毎の明るさが異なるように感じて、テールランプに発光ムラがあると感じやすいので、配光特性の観点からまた見栄えの観点から望ましくない結果を招くおそれがあるという問題があった。
【0005】
このような問題を回避するために、図9に示すように抵抗11の代わりにパルス幅変調回路12をテールランプ用電圧供給線8に設置し、パルス幅変調回路12を用いて断続的に電流を流すことによってLED10を高速点滅させてLED10の発光ムラを防止する方法が考えられているが、灯具光源としてダブルフィラメント電球が使用されている場合には、LEDのような発光ムラは生じないのでパルス幅変調回路12を設ける必要が無く、パルス幅変調回路12の設置が無駄になってしまうという問題がある。
【0006】
一方、図7に示すように、灯具光源としてダブルフィラメント電球1が用いられている場合に、ダブルフィラメント電球1の小フィラメント7が断線すると、ストップランプ用電力供給端子2に接続された大フィラメント6を、ストップランプ用照明として点灯させることはできるのに、テールランプ用照明としては点灯させることができないという不都合が生じていた。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みて為されたものであり、パルス幅変調回路を設けることにより、灯具光源としてLEDを用いた場合に生ずるテールランプ用照明の発光ムラを防止するとともに、灯具光源としてダブルフィラメント電球を用いた場合であってテールランプ用フィラメントが断線したときにはストップランプ用フィラメントをテールランプ用照明として点灯させることが可能な点灯制御回路を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ストップランプ用電力供給線を通じてストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用電力供給端子と、テールランプ用電力供給線を通じてテールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用電力供給端子と、前記ストップランプ用電力供給端子及び前記テールランプ用電力供給端子用の共通端子とを有するソケット部と、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出し、検出された電流値と予め記憶された灯具光源の種類ごとの電流値とを比較することによって、前記ソケット部に接続された灯具用光源の種類を判別する灯具判別手段と、該灯具判別手段からの制御信号に応じて、前記テールランプ用電力供給線に流れる電流を変調させて前記ストップランプ用電力供給端子に流すことにより、前記ソケット部に接続された灯具光源を減光点灯させる減光制御手段とを備えた点灯制御回路であることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の点灯制御回路において、前記減光制御手段は、前記テールランプ用電力供給線に流れる電流を矩形波電流に変調させ、前記灯具判別手段により判別された灯具用光源の種類に応じて前記矩形波電流のデューティ比及び周波数を変化させて前記ストップランプ用電力供給端子に流すことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の点灯制御回路において、前記ソケット部には、前記ストップランプ用電力供給端子に接続されるストップランプ用フィラメントと前記テールランプ用電力供給端子に接続されるテールランプ用フィラメントとを備えたダブルフィラメント電球と、前記ストップランプ用電力供給端子に接続されるLEDとを前記灯具用光源として接続することができ、前記灯具判別手段は、前記減光制御手段を制御して前記テールランプ用電力供給線と前記ストップランプ用電力供給線とを遮断状態としてから、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出することにより前記ソケット部に接続された灯具光源が前記ダブルフィラメント電球であるか前記LEDであるかを判別することを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の点灯制御回路において、前記灯具判別手段は、前記減光制御手段を制御して前記テールランプ用電力供給線と前記ストップランプ用電力供給線とを通電状態としてから、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出することにより前記ソケット部に接続された灯具光源が前記テールランプ用フィラメントが断線された前記ダブルフィラメント電球であるか前記LEDであるかを判別することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る点灯制御回路を、図面に基づいて説明する。
【0013】
本発明に係る点灯制御回路20は、車両後部のテールランプ取付位置に設けられており、図1に示すように、バルブ光源(灯具光源)が接続されるソケット部21と、電流値を検出してソケット部21に接続されたバルブ光源を判別する光源判別部(灯具判別手段)22と、バルブ光源に対して矩形波電流を流すPWM駆動部(パルス幅変調回路)23とを備えている。
【0014】
ソケット部21には、ストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用端子(ストップランプ用電力供給端子)24と、テールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用端子(テールランプ用電力供給端子)25と、ストップランプ用端子24及びテールランプ用端子25用の共通端子26との3つの端子が設けられている。ストップランプ用端子24は、ストップランプ用ライン(ストップランプ用電力供給線)27を介して図示を省略した電源(12V)に接続されており、テールランプ用端子25は、テールランプ用ライン(テールランプ用電力供給線)28とを介して図示を省略した電源(12V)に接続されている。
【0015】
光源判別部22は、テールランプ用ライン28上に設けられており、テールランプ用ライン28の電流値を検出して検出された電流値と予め記憶しておいたバルブ光源ごとの電流値とを比較することによって、ソケット部21に接続されたバルブ光源の種類を判別する。また、光源判別部22には、PWM駆動部23に対して制御信号を送信するための制御信号ライン29が接続されており、光源判別部22は制御信号ライン29を介してPWM駆動部23の制御を行う。
【0016】
PWM駆動部23は、一端がストップランプ用ライン27に接続され、他端が光源判別部22とテールランプ用端子25とを繋ぐテールランプ用ライン28に接続されている。PWM駆動部23は、上述した制御信号ライン29を介して受信した光源判別部22からの制御命令に基づいて、テールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とを通電状態又は遮断状態に切り替え、さらに、テールランプ用ライン28からストップランプ用ライン27へと流れる電流を制御命令により指定されたデューティ比及び周波数の矩形波電流に変調させる。
【0017】
以下、ソケット部21に接続されるバルブ光源としてLEDが接続された場合とダブルフィラメント電球が接続された場合とに分けて説明する。なお、ダブルフィラメント電球はストップランプ用端子24に接続される21Wの大フィラメントとテールランプ用端子25に接続される5Wの小フィラメントにより構成されている。また、LED10は、直列に接続された複数個の発光ダイオードを複数列並べたLEDパネルである。
【0018】
まず、ソケット部21にLED30が接続され、PWM駆動部23が遮断状態となっている場合に、テールランプ用ライン28に電圧が印可されると、図2に示すようにテールランプ用端子25は開放状態(テールランプ用端子25に何も接続されていない状態)となっているので、テールランプ用ライン28には電流が流れず、光源判別部22では電流を検出することができない。光源判別部22は、電流を検出することができないのでテールランプ用端子25が開放状態にあると判断し、ソケット部21に接続されたバルブ光源がLED30であるか、または、小フィラメントが断線されたダブルフィラメント電球であると判別する。
【0019】
その後、光源判別部22は、制御信号ライン29を介して制御命令をPWM駆動部23に送信し、PWM駆動部23を駆動させてテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とを通電状態にさせる。PWM駆動部23が駆動してテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とが通電状態となると、テールランプ用ライン28に印可された電圧により、電流が図2の鎖線で示す矢印のように光源判別部22、PWM駆動部23、ストップランプ用端子24を介してLED30に流れて、LED30が点灯する。光源判別部22は、PWM駆動部23が通電状態となった後にテールランプ用ライン28の電流を検出し、検出された電流値によりストップランプ用端子24に接続されたバルブ光源の種類を判別する。
【0020】
光源判別部22は、検出された電流値によりバルブ光源がLED30であると判別した場合に、矩形波電流を流すことによってLED30をテールランプ用照明として最適な明るさで点灯させる矩形波電流のデューティ比と周波数とを、制御信号ライン29を介してPWM駆動部23に送信する。PWM駆動部23は、光源判別部22より受信したデューティ比及び周波数の矩形波電流となるように電流を変調する。
【0021】
このように、バルブ光源としてLED30が接続されている場合には、テールランプ照明として最適な明るさでLED30が点灯するデューティ比及び周波数を備えた矩形波電流を、LED30に対して流すので、LED30をテールランプ用照明として点灯させることができるとともに、LEDの発光ムラを防止することが可能となる。
【0022】
ストップランプ用ライン27に電力が供給された場合には、ストップランプ用ライン27に印可される電圧(12V)が直接LED30に加えられるのに対して、テールランプ用ライン28に印可された電圧(12V)は光源判断部22の存在により電圧値が低下する。このため、ストップランプ用ライン27を通過する電力がLED30に供給され、LED30はストップランプ用照明に適した明るさで点灯する。
【0023】
次に、ソケット部21にダブルフィラメント電球が31が接続され、PWM駆動部23が遮断状態となっている場合に、テールランプ用ライン28に電圧が印可されると、図3に示すようにテールランプ用端子25には小フィラメント32が接続されているので、テールランプ用ライン28に図3の太線で示す矢印のように電流が流れて小フィラメント32が点灯する。光源判別部22は、PWM駆動部23が遮断状体であってもテールランプ用ライン28に電流が流れていることから、テールランプ用端子25に小フィラメント32が接続されていると判断し、ソケット部21に接続されているバルブ光源がダブルフィラメント電球31であると判別する。この場合、光源判別部22は、制御信号ライン29を介して制御命令をPWM駆動部23に送信して、PWM駆動部23を遮断状態にさせておく。このように、光源判別部22は、検出された電流値からソケット部21にダブルフィラメント電球31が接続されていると判断した場合に、PWM駆動部23を遮断状態とさせることによって、テールランプ用ライン28に電力が供給されたときには小フィラメント32が点灯し、ストップランプ用ライン27に電力が供給されたときには大フィラメント33が点灯するように配線を行う。
【0024】
ソケット部21に、小フィラメント32の破断したダブルフィラメント電球31’が接続され、PWM駆動部23が遮断状態となっている場合に、テールランプ用ライン28に電圧が印可されると、図4に示すようにテールランプ用端子25に接続された小フィラメント32が破断しているのでテールランプ用ライン28に電流が流れず、光源判別部22では電流を検出することができない。光源判別部22は、電流を検出することができないのでテールランプ用端子25が開放状態にあると判断し、ソケット部21に接続されたバルブ光源がLED30であるか、または、小フィラメント32が断線されたダブルフィラメント電球31であると判別する。
【0025】
その後、光源判別部22は、制御信号ライン29を介して制御命令をPWM駆動部23に送信し、PWM駆動部23を駆動させてテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とを通電状態にさせる。PWM駆動部23によりテールランプ用ライン28とストップランプ用ライン27とが通電状態となると、テールランプ用ライン28に印可された電圧により電流が図4の破線で示す矢印のように光源判別部22、PWM駆動部23、ストップランプ用端子24を介して大フィラメント33に流れ、ダブルフィラメント電球31’が点灯する。光源判別部22はPWM駆動部23が通電状態となった後にテールランプ用ライン28の電流を検出し、検出された電流値によりストップランプ用端子24に接続されたバルブ光源の種類を判別する。
【0026】
光源判別部22は、ソケット部21に接続されたバルブ光源が大フィラメント33であると判断した場合に、矩形波電流を大フィラメント33に流すことによって大フィラメント33をテールランプ用照明として最適な明るさで点灯させる矩形波電流のデューティ比と周波数とを制御信号ライン29を介してPWM駆動部23に送信する。PWM駆動部23は、受信したデューティ比及び周波数の矩形波電流となるように電流を変調させる。
【0027】
このように、ソケット部21に小フィラメント32が破断したダブルフィラメント電球31’が接続されている場合であっても、テールランプ用照明として最適な明るさで大フィラメント33を点灯させるデューティ比及び周波数を備えた矩形波電流を、大フィラメント33に対して流すことにより、小フィラメント32の代わりにストップランプ用バルブ光源である大フィラメント33をテールランプ用照明として点灯させることが可能となる。
【0028】
ストップランプ用ライン27に電力が供給された場合、ストップランプ用ライン27に印可される電圧(12V)が直接大フィラメント33に加えられるのに対して、テールランプ用ライン28に印可される電圧(12V)は光源判断部22の存在により電圧値が低下するので、ストップランプ用ライン27を通過した電力が大フィラメント33に供給され、大フィラメント33はストップランプ用照明に適した明るさで点灯する。
【0029】
以上説明したように、本発明に係る点灯制御回路を用いることにより、光源判別部22により判別されたバルブ光源の種類に応じて、PWM駆動部23を制御して判別されたバルブ光源を減光点灯させることができるので、上述したようにソケット部21に接続されたダブルフィラメント電球31’のテールランプ用の小フィラメント32が破断した場合であっても、ストップランプ用の大フィラメント33をテールランプ用照明として点灯させることが可能となる。
【0030】
また、PWM駆動部23によりテールランプ用ライン28を流れる電流を変調させてストップランプ用端子24へ断続的に流すことができるので、ソケット部21にLED30が接続されている場合にもLED30の発光ムラを防止することができる。
【0031】
さらにPWM駆動部23により、電流を判別されたバルブ光源の種類に適したデューティ比及び周波数の矩形波電流に変調してバルブ光源へ流すことにより、LED30や大フィラメント33をテールランプ用照明に適した明るさで点灯させることが可能となる。
【0032】
また、PWM駆動部23を制御して電流をバルブ光源の種類ごとに矩形波電流に変調させることにより、バルブ光源の種類に限定されることなくPWM駆動部23を用いることができるので、PWM駆動部の量産効果による価格低下を招き、点灯制御回路の低廉化を図ることが容易となる。
【0033】
以上、本発明に係る点灯制御回路を発明の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上述した発明の実施の形態において説明した事項に限定されるものではない。例えば、実施の形態において、本発明に係る点灯回路手段20を車両本体に設置することとしたが、図5、6に示すように、光源判別部22及びPWM駆動部23をソケット部21と灯具光源との間に設置し、点灯制御回路20を車両本体ではなく車両用灯具に設ける構造としても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る点灯制御回路は、灯具判別手段によりソケット部に接続される灯具光源を判別し、判別された灯具光源の種類に応じて減光制御手段を制御することによって電流を変調させて灯具光源を減光点灯させることができるので、灯具光源としてLEDが用いられている場合には、LEDの発光ムラを防止することができ、灯具光源としてダブルフィラメント電球が用いられる場合であってテールランプ用フィラメントが断線されているときには、ストップランプ用フィラメントをテールランプ用照明として点灯させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点灯制御回路を示した図である。
【図2】灯具光源としてLEDが接続さた点灯制御回路を示した図である。
【図3】灯具光源としてダブルフィラメント電球が接続された点灯制御回路を示した図である。
【図4】灯具光源として小フィラメントが破断したダブルフィラメント電球が接続された点灯制御回路を示した図である。
【図5】光源判別部及びPWM駆動部をソケット部とダブルフィラメント電球との間に設置した点灯制御回路を示した図である。
【図6】光源判別部及びPWM駆動部をソケット部とLEDとの間に設置した点灯制御回路を示した図である。
【図7】ダブルフィラメント電球を用いた従来の点灯回路を示した図である。
【図8】LEDを用いた従来の点灯回路を示した図である。
【図9】図8に示した点灯回路の抵抗の代わりにパルス幅変調回路を設置した従来の点灯回路を示した図である。
【符号の説明】
1、31、31’ ダブルフィラメント電球
2、24 ストップランプ用端子(ストップランプ用電力供給端子)
3、25 テールランプ用端子(テールランプ用電力供給端子)
4、26 共通端子
5、21 ソケット部
6、33 大フィラメント(ストップランプ用フィラメント)
7、32 小フィラメント(テールランプ用フィラメント)
8、28 テールランプ用ライン(テールランプ用電力供給線)
9、29 ストップランプ用ライン(ストップランプ用電力供給線)
10、30 LED
Claims (4)
- ストップランプ用電力供給線を通じてストップランプ点灯用の電力が供給されるストップランプ用電力供給端子と、テールランプ用電力供給線を通じてテールランプ点灯用の電力が供給されるテールランプ用電力供給端子と、前記ストップランプ用電力供給端子及び前記テールランプ用電力供給端子用の共通端子とを有するソケット部と、
前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出し、検出された電流値と予め記憶された灯具光源の種類ごとの電流値とを比較することによって、前記ソケット部に接続された灯具用光源の種類を判別する灯具判別手段と、
該灯具判別手段からの制御信号に応じて、前記テールランプ用電力供給線に流れる電流を変調させて前記ストップランプ用電力供給端子に流すことにより、前記ソケット部に接続された灯具光源を減光点灯させる減光制御手段と
を備えたことを特徴とする点灯制御回路。 - 前記減光制御手段は、前記テールランプ用電力供給線に流れる電流を矩形波電流に変調させ、前記灯具判別手段により判別された灯具用光源の種類に応じて前記矩形波電流のデューティ比及び周波数を変化させて前記ストップランプ用電力供給端子に流すことを特徴とする請求項1に記載の点灯制御回路。
- 前記ソケット部には、前記ストップランプ用電力供給端子に接続されるストップランプ用フィラメントと前記テールランプ用電力供給端子に接続されるテールランプ用フィラメントとを備えたダブルフィラメント電球と、前記ストップランプ用電力供給端子に接続されるLEDとを前記灯具用光源として接続することができ、
前記灯具判別手段は、前記減光制御手段を制御して前記テールランプ用電力供給線と前記ストップランプ用電力供給線とを遮断状態としてから、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出することにより前記ソケット部に接続された灯具光源が前記ダブルフィラメント電球であるか前記LEDであるかを判別することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点灯制御回路。 - 前記灯具判別手段は、前記減光制御手段を制御して前記テールランプ用電力供給線と前記ストップランプ用電力供給線とを通電状態としてから、前記テールランプ用電力供給線の電流値を検出することにより前記ソケット部に接続された灯具光源が前記テールランプ用フィラメントが断線された前記ダブルフィラメント電球であるか前記LEDであるかを判別することを特徴とする請求項3に記載の点灯制御回路。
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JP2002200003A JP2004042709A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 点灯制御回路 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200449535Y1 (ko) | 2008-06-17 | 2010-07-16 | 장진 | 차량의 엘이디 턴 시그널램프용 부하 매칭 장치 |
-
2002
- 2002-07-09 JP JP2002200003A patent/JP2004042709A/ja active Pending
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KR200449535Y1 (ko) | 2008-06-17 | 2010-07-16 | 장진 | 차량의 엘이디 턴 시그널램프용 부하 매칭 장치 |
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