JP2004042439A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出ノズルの不良による濃度ムラやすじ状の画像劣化を抑制する。
【解決手段】吐出ノズル毎に吐出量と着弾ずれの量から決定されたノズル情報と記録手段を具備し、この情報から印字マスクを作成することにより不良ノズルを用いずに画像を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】吐出ノズル毎に吐出量と着弾ずれの量から決定されたノズル情報と記録手段を具備し、この情報から印字マスクを作成することにより不良ノズルを用いずに画像を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材上に高品位の画像を得る事ができるインクジェットプリント方式の吐出制御方法および該記録方法を利用したインクジェットプリント装置に関するものである。
【0002】
なお、本発明は紙や布、不織布、OHP用紙等の記録媒体を用いる機器全てに適用でき、具体的な適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど事務機器や大量生産機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】
従来、紙、布、プラスチックシート、OHP用シートとうの被記録媒体(以下、メディア)に対して記録を行うインクジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、情報処理システムの出力手段、たとえば複写機、ファクシミリ、電子タイプライター、ワードプロセッサー、ワークステーションとうの出力媒体としてのプリンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置とうに具備されるハンディまたはポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されている。
【0004】
この場合、インクジェット記録装置は、これらの装置固有の機能、使用形態とうに対応した構成をとる。一般にインクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送手段とこれらを制御するための制御手段とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせるとともに、一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送するものである。この方法は、記録信号に応じてインクを記録用紙上に吐出させて記録を行うものであり、ランニングコストが安く、静かな記録方式として広く用いられている。また、インクを吐出する多数のノズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記録用紙上を走行することでノズル数に対応した幅の記録がなされる。そのため、記録動作の高速化を達成することが可能である。
【0005】
さらに昨今では、このような記録ヘッドを3〜4色分搭載し、フルカラーで画像形成が可能な装置が実用化されている。この装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色またはこれらにブラック(B)を含めた4色に対応する4種類の記録ヘッドおよびインクタンクを搭載したものである。
【0006】
しかし、インクジェット記録装置側でインク吐出の安定化を図っているが、記録される画像の品位は記録ヘッド単体の性能に依存するところが大きい。記録ヘッドの吐出口の形状や電気熱変換体(吐出ヒータ)のバラツキ等の記録ヘッド製作工程時に生じる僅かな違いが、それぞれ吐出されるインクの吐出量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、最終的に形成される画像の濃度ムラやすじ状の画像劣化として画像品位を劣化させる原因となってしまう。
【0007】
その具体例を図1、2を用いて説明する。図1−aにおいて、1101はマルチヘッドであり、簡単のため8個のマルチノズル(1102)によって構成されているものとする。1103はマルチノズル1102によって吐出されたインクドロップレットであり、通常はこの図のように揃った吐出量で、揃った方向にインクが吐出されるのが理想である。もし、この様な吐出が行われれば、図1−bに示したように紙面上に揃った大きさのドットが着弾され、全体的にも濃度ムラの無い一様な画像が得られるのである(図1−c)。
【0008】
しかし、実際には先にも述べたようにノズル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記と同じように印字を行ってしまうと、図2−aに示したようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロップの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上においては図2−bに示すように着弾される。この図によれば、ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクター100%を満たせない白紙の部分が存在したり、また逆に必要以上にドットが重なり合ったり、あるいはこの図中央に見られる様な白いすじ状の画像劣化が発生したりしている。この様な状態で着弾されたドットの集まりはノズル並び方向に対し、図2−cに示した濃度分布となり、結果的には、通常人間の目でみた限りで、これらの現象が濃度のムラやすじ状の画像劣化として感知される。
【0009】
そこでこの画像劣化対策として、例えば特開昭60−107975号公報のような方法が考案されている。図3及び図4によりその方法を説明する。この方法によると図1及び図2で示した印字領域を完成させるのにマルチヘッド2001を3回スキャンしているが、その半分4画素単位の領域は2パスで完成している。この場合マルチヘッドの8ノズルは、上4ノズルと、下4ノズルのグループに分けられ、1ノズルが1回のスキャンで印字するドットは、規定の画像データを、ある所定の画像データ配列に従い、約半分に間引いたものである。そして2回目のスキャン時に残りの半分の画像データへドットを埋め込み、4画素単位領域の印字を完成させる。以上の様な記録法を、以下マルチパス記録法と称す。
【0010】
この様な記録法を用いると、図2で示したマルチヘッドと等しいものを使用しても、各ノズル固有の印字画像への影響が半減されるので、印字された画像は図3−bの様になり、図2−bに見るような黒筋や白筋が余り目立たなくなる。従って濃度ムラも図3−cに示す様に図2の場合と比べ、かなり緩和される。
【0011】
この様な記録を行う際、1スキャン目と2スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い互いに埋め合わせる形で分割するが、通常この画像データ配列(間引きパターン)とは図4に示すように、縦横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを用いるのが最も一般的である。
【0012】
従って、単位印字領域(ここでは4画素単位)においては千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が完成されるものである。
【0013】
この様な間引き印字を行う場合の電気的制御例を図5、6を用いて以下に示す。Headユニット部は印字データSiを印字データ同期クロックCLKiで8ビットのシフトレジスタにセットし、BEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4*信号をそれぞれオンすることでHEADのトランジスタアレイを駆動しHeaterを発熱させ印字を行なう。ここで、* はローアクティブを示す。LATCH*信号は印字データをラッチする制御信号、CARESi*信号はラッチをクリアするリセット信号である。1回のヒートはHeat Trigger信号で開始されパルス発生器よりBEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4*の信号を出力する。この信号は時間的にずらして出力することもあるがここでは、簡単のために同時に出力することにする。
【0014】
間引きを行なうためには図中のフリップフロップをHeat Trigger信号で叩き、ヒートの度に交互にマスクする信号(例えばBEi1*とBEi3*)を変化させる。実際には図6に示すタイミングチャートのようにフリップフロップの出力信号DATAENBのHigh/Lowによる。Heat Trigger信号がかかるとBEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4*信号がLowになり、それぞれのノズルがヒートする。図中波線で書かれているのがマスクされたタイミングであり、DATAENB信号と対応している。EVEN信号とODD信号は共にマスクパターンの初期設定用の信号であり、千鳥パターンで印字したいときには、1ラインの印字前にEVEN信号を送るとフリップフロップがプリセットされ、千鳥印字が可能となる。また、逆千鳥印字を行ないたいラインでは、ODD信号を送るとフリップフロップがリセットされ、BEi2*,BEi4*信号が先にオンとなり逆千鳥印字が可能となる。
【0015】
図4の4−a、4−b、4−cはそれぞれこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定領域の記録がどのように完成されて行くかを図3と同様、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説明したものである。まず1スキャン目では、下4ノズルを用いて千鳥パターン(斜線丸印)の記録を行う(図4−a)。次に2スキャン目には紙送りを4画素(ヘッド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン(白丸印)の記録を行う(図4−b)。更に3スキャン目には再び4画素(ヘッド長の1/2)だけの紙送りを行い、再び千鳥パターンの記録を行う(図4−c)。
【0016】
この様にして順次4画素単位の紙送りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うことにより、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させていく。以上説明したように、同じ領域内に異なる2種類のノズルにより印字が完成されていくことにより、濃度ムラの内高画質な画像を得ることが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この様なマルチパス記録を行った場合でも、デューティーによっては全く上記濃度ムラが解消されていなかったり、また特に中間調では新たな画像劣化が確認されていたりする。以下にその現象を説明する。
【0018】
通常、プリンタが受けるある領域の記録するべき画像データとは、既に規則的に配列化されているものである。記録装置側ではそれらデータを一定量バッファにストックし、既に説明したような千鳥、或いは逆千鳥という新たなマスク(画像配列パターン)をかけ、双方がON状態になったとき初めてその画素の印字が行われる様になっている。
【0019】
図7〜9はこの様子を説明したものである。図7において、1710はバッファにためられた既に配列化されたデータ、1720は1パス目に印字を許す画素を示す千鳥パターンのマスク、1730は2パス目に印字を許す画素を示した逆千鳥パターンのマスク、1740、および1750はそれぞれ1パス目及び2パス目に印字される画素を表している。
【0020】
図7において、バッファにはある領域25%の印字を行う場合に、既に配列化されたデータがストックされている。このデータは、指定された一定領域において一様に濃度を保つため、印字データがなるべくばらついた状態に配置されているのが一般である。これらがどの様な画像配列になっているかは、プリンタ本体に転送される以前の画像処理時にどの様な面積階調法が行われているかに依るものである。1710に示したものは、25%データに対するある画像配列の一例であるが、この様なデータに対し、それぞれ1720,1730のマスクをかけて印字を行えば1パス目及び2パス目には、1740,1750に示すように丁度データを等分した状態で配分記録される。
【0021】
しかし、図8に示したように丁度50%のデータが来たときには、最もばらついた状態に画像配列したデータ1810と、千鳥パターンマスク(1802)或いは逆千鳥パターンマスク(1830)のどちらか一方が、全く一致した配列状態になることは容易に想像できる。
【0022】
この様なことが起こると1パス目(1810)で全ての画像データの印字が終了してしまい、2パス目(1850)では全く記録を行わないことになってしまう。つまり、全ての印字データ(1810)を同一ノズルで印字してしまう。従って、ノズルのバラツキの影響をそのまま濃度ムラに反映してしまうこととなり、上記分割記録法の本来の目的が達成されない。
【0023】
図9は図7、8より更にデューティーを上げた状態の配列画像データが入力されたときの印字状態を示したものであるが、これにおいても1パス目と2パス目で、印字数にかなりの差がでていることがわかる。この様に100%近くの高デューティーでは改善されていた濃度ムラも、低デューティーから50%付近のデータでは再び現れてしまうという弊害があった。
【0024】
以上説明してきたような弊害により、ノズルのバラツキ等を補正するために行われていたマルチパス印字では、画像劣化に関して常に十分な画質が得られるとは限らない。
【0025】
そこで、本発明は画像劣化を低減して常に十分な画質を得ることが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、インクを吐出する複数の吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させ、各走査で間引きパタンに従って間引き画像を形成して画像を完成させるインクジェット記録装置において、前記吐出部の吐出状態を記録する手段と前記記録にしたがって前記間引きパタンを作成する手段を有することを特徴とする。
【0027】
(作用)
前記構成によれば、画像劣化を引き起こす原因となる吐出状態の悪い吐出分を使用せずに画像を構成することができるので、画像劣化のない画像記録を実現することができ、高画質を実現させることで克服することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明のインクジェット記録装置に係る実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図10乃至図14は、本発明が実施もしくは適用される好適なインクジェットユニットIJU,インクジェットヘッドIJH,インクタンクIT,インクジェットカートリッジIJC,インクジェット記録装置本体IJRA,キャリッジHCの夫々及び夫々の関係を説明するための説明図である。以下、これらの図面を用いて各部構成の説明を行う。
【0030】
(i)装置本体の概略説明
図10は、本発明に適用されるインクジェット記録装置IJRAの外観図の一例である。図において、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリッジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭載されている。5002は紙押さえ板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン5000に対して押圧する。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切換等を行うためのホームポジション検知手段である。5016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板5018にこれらは支持されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用できることはいうまでもない。
【0031】
また、5012は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020の異動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0032】
これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきたときにリードスクリュー5005の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれば、本例には何れも適用できる。
【0033】
本例でのインクジェットカートリッジIJCは、インクの収納割合が大きくなっているもので、インクタンクITの前方面よりもわずかにインクジェットユニットIJUの先端部が突出した形状である。このインクジェットカートリッジIJCは、インクジェット記録装置本体IJRAに載置されているキャリッジHCの前述の位置決め手段、及び電気的接点とによって固定支持されると共に、該キャリッジHCに対して着脱可能なタイプである。
【0034】
(ii)インクジェットユニットIJU構成説明
インクジェットユニットIJUは、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行う方式のユニットである。このユニットは、黒インクを吐出させるためのノズル列1k、シアンのインクを突出させるためのノズル列1c、マゼンタのインクを突出させるためのノズル列1m、イエローのインクを突出させるためのノズル列1yを具備している。
【0035】
ノズル列1k、1c、1m、1yはそれぞれ256個のノズルからなり、1インチ当たり600個の密度で配置されている。各ノズルからは、約15ngの処理液またはインクが吐出され、副走査方向の記録密度は600dpi(dot per inch)であり、それにともない主走査方向の記録密度も600dpiで記録されるように構成されている。
【0036】
(iii) ヒーターボードの説明
図11は本実施例で使用しているヘッドのヒーターボード100の模式図を示している。ヘッドの温度を制御するための温調用(サブ)ヒーター8d、インクを吐出させるための吐出用(メイン)ヒーター8cが配された吐出部列8g、駆動素子8hが同図で示される様な位置関係で同一基板上に形成されている。この様に各素子を同一基板上に配することでヘッド温度の検出、制御が効率よく行え、更にヘッドのコンパクト化、製造工程の簡略化を計ることができる。また同図には、ヒーターボードがインクで満たされる領域と、そうでない領域とに分離する天板の外周壁断面8fの位置関係を示す。この天板の外周壁断面8fの吐出用ヒーター8d側が、共通液室として機能する。なお、天板の外周壁断面8fの吐出部列8g上に形成された溝部によって、液路が形成される。
【0037】
(iv)制御構成の説明
次に、上述した装置構成の各部の記録制御を実行するための制御構成について、図12に示すブロック図を参照して説明する。
【0038】
制御回路を示す同図において、10は記録信号を入力するインターフェース、11はMPU、12はMPU11が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、13は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAMであり、印字ドット数や、インク記録ヘッドの交換回数等も記憶できる。14は記録ヘッド18に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インターフェース10、MPU11、RAM13間のデータの転送制御も行う。20は記録ヘッド18を搬送するためのキャリアモータ、19は記録用紙搬送のための搬送モータである。15はヘッドを駆動するヘッドドライバ、16,17は夫々搬送モータ19、キャリアモータ20を駆動するモータドライバである。
【0039】
搬送モータ19は、MPU11によって設定される搬送量(紙送り量)に従って、記録媒体を搬送する。
【0040】
図13は、図12の各部の詳細を示す回路図である。ゲートアレイ14は、データラッチ141、セグメント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプレクサ(MPX)143、コモン(COM)タイミング発生回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド18は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コモン信号COMとセグメント信号SEGが一致したところの吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流れ、これによりインクが加熱され吐出する。
【0041】
上記デコーダ145は、上記コモンタイミング発生回路144が発生したタイミングをデコードして、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択する。データラッチ141はRAM13から読み出された記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データをマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ142に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力する。マルチプレクサ143からの出力は、後述するように1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てなど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更することができる。
【0042】
上記制御構成の動作を説明すると、インターフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14とMPU11との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ16,17が駆動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われる。
【0043】
次に図14に記録装置内部での記録データの流れを説明する構成図を示す。ホストコンピュータから送られた記録データはインターフェースを介して記録装置内部の受信バッファに蓄えられる。受信バッファは数k〜数十kバイトの容量を持っている。受信バッファに蓄えられた記録データに対してコマンド解析が行われてからテキストバッファへ送られる。テキストバッファ中では一行分の中間形式として記録データが保持され、各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、文字(コード)、フォントのアドレス等が付加される処理が行われる。テキストバッファの容量は各機種毎により異なり、シリアルプリンタであれば数行分の容量、ページプリンタであれば1ページ分の容量を持っている。更にテキストバッファに蓄えられた記録データを展開してプリントバッファに2値化された状態で蓄え、記録ヘッドに記録データとして信号を送り、記録が行われる。本実施例ではプリントバッファに蓄えられている2値化データに後述する印字マスクパターンデータを掛けてから記録ヘッドに信号を送るようにしている。そのため、プリントバッファに蓄えられている状態のデータを見てからマスクパターンデータを設定することもできる。記録装置の種類によってはテキストバッファを有することなく、受信バッファに蓄積した記録データをコマンド解析と同時に展開してプリントバッファに書き込むものもある。
【0044】
このような装置を用いて以下に本発明での具体的な実施例を示す。
【0045】
(実施例1)
第1実施例として、インクジェット記録装置において、印字ヘッドに実装されたメモリ上の記録ノズルの状態から印字マスクを作成し、画像を形成する例を図面を用いて説明する。
【0046】
印字ヘッドに実装されたメモリには、記録ノズルの状態が書き込まれている。具体的には、図15に示すように、インク吐出量の平均からのずれと着弾位置のずれから3つのカテゴリーに分けられており、そのラベルが書き込まれている。ラベルAは、正常に吐出できないノズルであり、ラベルBは、文字画像を出力する程度には使用できるノズルであり、ラベルCは、写真調の画像を出力するために使用できるノズルである。カテゴリー分けの条件としては、ラベルCが、吐出量14.5[ng]以上、16[ng]以下であり、理想着弾点からのずれ量が、20[μm]以下であること。ラベルAは、吐出量10[ng]以下のもの。その他のものがラベルBとなっている。
【0047】
つぎに、4回の印字パスによって画像を形成するための印字マスクを作成する過程を図17を用いて説明する。本実施例で使用する印字マスクは画素の大きさであり、1から4の数字からなる。この印字マスクを印字データの大きさと等しくなるようにならべたものと2値化された印字データとを比較して印字ヘッドを駆動させることになる。基本となる印字マスクは図16に示すように4×4の大きさである。まず、文字を印字する場合のマスクを作成する。逐次的に印字マスクを埋めていくが、1番目に、第一列の印字マスク中の数値1に相当するノズル、つまり1パスでこの画素位置にくるノズルは193ノズルであり、このノズルの吐出状況はCであるので、文字の印字に使用できると判断し印字マスクへ1を入れる。2番目に、印字マスクの数値2に相当するノズル、つまり2パスでこの画素位置にくるノズルは129ノズルであり、このノズルの吐出状況は、Bであるので文字の印字に使用できると判断し印字マスクへ1を入れる。3番目に、印字マスクの数値3に相当するノズル、つまり3パスでこの画素位置にくるノズルは65ノズルであり、に示すようにこのノズルの吐出状況は、Cであるので文字の印字に使用できると判断し印字マスクへ1を入れる。最後に印字マスクの数値4に相当するノズル、つまり4パスでこの画素位置にくるノズルは1ノズルであり、このノズルの吐出状況は、Aであるので文字の印字に使用できないと判断し印字マスクへ4以外の数値を入れる。本実施例では、3を入れる。同様の処理を繰り返して印字マスクを作成する。ここで、主走査方向の画素すべてが使用できないラベルAのノズルであった場合、256ノズル中252番目までのノズルを使い63ノズル分の紙送り量で印字することにより主走査方向に並ぶノズルの組み合わせを変化させることにより対応する。また、記録ヘッド不良として印字を行わないということもできる。なお、印字マスクを作成する処理は印字前に行われるので、印字時間を遅らせる原因にはなりえない。
【0048】
写真調の画像を形成するための印字マスクを作成する場合、ラベルCのノズルのみを用いるようにし、同様の処理を行い印字マスクを作成する。
【0049】
つぎに、画像を形成する過程を説明する。図18は、画像を形成する過程を模式的に示す図である。説明を簡素化するために黒画像のみを例に取る。まず、第1走査で印字データがあり、かつ対応する印字マスクの中の数値が1の画素だけ吐出を行う。つぎに、被記録媒体を記録ヘッドの走査方向と垂直な方向に64画素分移動する。これを紙送り(LF)と称する。第2走査も同様に、印字データがあり、かつ対応する印字マスクの中の数値が2の画素だけ吐出を行い、64画素分の紙送りを行う。以降、第3走査、第4走査を行うことで、64画素分の画像形成が完了する。
【0050】
以上説明してきたように、複数回の走査でひとつの記録領域の印字を完成するマルチパス記録方法において、画像劣化を引き起こす原因であるノズルを用いずに記録を行うことから濃度ムラやすじ状の画像劣化の発生を抑えることが可能となる。
【0051】
(その他の実施例)
本実施例は4パス印字で画像が形成されていく場合を説明したきたが、2パスや8パス等のその他のマルチパス記録法に用いられても同様の効果がある。また、基本となる印字マスクの大きさを大きくしさらにランダムに設定することで、その効果をより大きなものにすることができる。
【0052】
さらに、スキャナのように吐出状況を読み取る装置をプリンタ本体に組み込んでもよい。この場合、吐出状況のパラメタとして、吐出されたインク的の量ではなく、形成されたドットのおおきさをパラメタにすることになるが、ノズル周辺の汚れや記録ヘッドのヒータの断線といった計時的変化にも対応できるので、その効果をより大きなものにすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、濃度ムラやすじ状の画像劣化の原因となる吐出のばらつきを抑えることができ、高品位の画像記録を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの理想的な印字状態を示す図。
【図2】濃度ムラのあるインクジェットプリンタの印字状態を示す図。
【図3】従来例の分割印字を説明する図。
【図4】従来例の分割印字を説明する図。
【図5】従来例による間引きパタンを発生させる電気回路図。
【図6】従来例によるヒートパルスのタイミングチャート。
【図7】従来例の分割印字の25%データと印字ドットを表す図。
【図8】従来例の分割印字の50%データと印字ドットを表す図。
【図9】従来例の分割印字の63%データと印字ドットを表す図。
【図10】本発明が適用されるインクジェット記録装置。
【図11】ヒータボード。
【図12】制御回路を表すブロック図。
【図13】制御構成を示すブロック図。
【図14】印字データの流れを示す構成図。
【図15】記録ノズルのインク吐出状態の記録イメージ図。
【図16】基本印字マスク。
【図17】印字マスク作成方法の説明図。
【図18】印字方法の説明図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材上に高品位の画像を得る事ができるインクジェットプリント方式の吐出制御方法および該記録方法を利用したインクジェットプリント装置に関するものである。
【0002】
なお、本発明は紙や布、不織布、OHP用紙等の記録媒体を用いる機器全てに適用でき、具体的な適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど事務機器や大量生産機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】
従来、紙、布、プラスチックシート、OHP用シートとうの被記録媒体(以下、メディア)に対して記録を行うインクジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、情報処理システムの出力手段、たとえば複写機、ファクシミリ、電子タイプライター、ワードプロセッサー、ワークステーションとうの出力媒体としてのプリンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置とうに具備されるハンディまたはポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されている。
【0004】
この場合、インクジェット記録装置は、これらの装置固有の機能、使用形態とうに対応した構成をとる。一般にインクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する搬送手段とこれらを制御するための制御手段とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせるとともに、一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送するものである。この方法は、記録信号に応じてインクを記録用紙上に吐出させて記録を行うものであり、ランニングコストが安く、静かな記録方式として広く用いられている。また、インクを吐出する多数のノズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッドを用いることにより、記録ヘッドが記録用紙上を走行することでノズル数に対応した幅の記録がなされる。そのため、記録動作の高速化を達成することが可能である。
【0005】
さらに昨今では、このような記録ヘッドを3〜4色分搭載し、フルカラーで画像形成が可能な装置が実用化されている。この装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色またはこれらにブラック(B)を含めた4色に対応する4種類の記録ヘッドおよびインクタンクを搭載したものである。
【0006】
しかし、インクジェット記録装置側でインク吐出の安定化を図っているが、記録される画像の品位は記録ヘッド単体の性能に依存するところが大きい。記録ヘッドの吐出口の形状や電気熱変換体(吐出ヒータ)のバラツキ等の記録ヘッド製作工程時に生じる僅かな違いが、それぞれ吐出されるインクの吐出量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、最終的に形成される画像の濃度ムラやすじ状の画像劣化として画像品位を劣化させる原因となってしまう。
【0007】
その具体例を図1、2を用いて説明する。図1−aにおいて、1101はマルチヘッドであり、簡単のため8個のマルチノズル(1102)によって構成されているものとする。1103はマルチノズル1102によって吐出されたインクドロップレットであり、通常はこの図のように揃った吐出量で、揃った方向にインクが吐出されるのが理想である。もし、この様な吐出が行われれば、図1−bに示したように紙面上に揃った大きさのドットが着弾され、全体的にも濃度ムラの無い一様な画像が得られるのである(図1−c)。
【0008】
しかし、実際には先にも述べたようにノズル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記と同じように印字を行ってしまうと、図2−aに示したようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロップの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上においては図2−bに示すように着弾される。この図によれば、ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクター100%を満たせない白紙の部分が存在したり、また逆に必要以上にドットが重なり合ったり、あるいはこの図中央に見られる様な白いすじ状の画像劣化が発生したりしている。この様な状態で着弾されたドットの集まりはノズル並び方向に対し、図2−cに示した濃度分布となり、結果的には、通常人間の目でみた限りで、これらの現象が濃度のムラやすじ状の画像劣化として感知される。
【0009】
そこでこの画像劣化対策として、例えば特開昭60−107975号公報のような方法が考案されている。図3及び図4によりその方法を説明する。この方法によると図1及び図2で示した印字領域を完成させるのにマルチヘッド2001を3回スキャンしているが、その半分4画素単位の領域は2パスで完成している。この場合マルチヘッドの8ノズルは、上4ノズルと、下4ノズルのグループに分けられ、1ノズルが1回のスキャンで印字するドットは、規定の画像データを、ある所定の画像データ配列に従い、約半分に間引いたものである。そして2回目のスキャン時に残りの半分の画像データへドットを埋め込み、4画素単位領域の印字を完成させる。以上の様な記録法を、以下マルチパス記録法と称す。
【0010】
この様な記録法を用いると、図2で示したマルチヘッドと等しいものを使用しても、各ノズル固有の印字画像への影響が半減されるので、印字された画像は図3−bの様になり、図2−bに見るような黒筋や白筋が余り目立たなくなる。従って濃度ムラも図3−cに示す様に図2の場合と比べ、かなり緩和される。
【0011】
この様な記録を行う際、1スキャン目と2スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い互いに埋め合わせる形で分割するが、通常この画像データ配列(間引きパターン)とは図4に示すように、縦横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを用いるのが最も一般的である。
【0012】
従って、単位印字領域(ここでは4画素単位)においては千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆千鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が完成されるものである。
【0013】
この様な間引き印字を行う場合の電気的制御例を図5、6を用いて以下に示す。Headユニット部は印字データSiを印字データ同期クロックCLKiで8ビットのシフトレジスタにセットし、BEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4*信号をそれぞれオンすることでHEADのトランジスタアレイを駆動しHeaterを発熱させ印字を行なう。ここで、* はローアクティブを示す。LATCH*信号は印字データをラッチする制御信号、CARESi*信号はラッチをクリアするリセット信号である。1回のヒートはHeat Trigger信号で開始されパルス発生器よりBEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4*の信号を出力する。この信号は時間的にずらして出力することもあるがここでは、簡単のために同時に出力することにする。
【0014】
間引きを行なうためには図中のフリップフロップをHeat Trigger信号で叩き、ヒートの度に交互にマスクする信号(例えばBEi1*とBEi3*)を変化させる。実際には図6に示すタイミングチャートのようにフリップフロップの出力信号DATAENBのHigh/Lowによる。Heat Trigger信号がかかるとBEi1*,BEi2*,BEi3*,BEi4*信号がLowになり、それぞれのノズルがヒートする。図中波線で書かれているのがマスクされたタイミングであり、DATAENB信号と対応している。EVEN信号とODD信号は共にマスクパターンの初期設定用の信号であり、千鳥パターンで印字したいときには、1ラインの印字前にEVEN信号を送るとフリップフロップがプリセットされ、千鳥印字が可能となる。また、逆千鳥印字を行ないたいラインでは、ODD信号を送るとフリップフロップがリセットされ、BEi2*,BEi4*信号が先にオンとなり逆千鳥印字が可能となる。
【0015】
図4の4−a、4−b、4−cはそれぞれこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定領域の記録がどのように完成されて行くかを図3と同様、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説明したものである。まず1スキャン目では、下4ノズルを用いて千鳥パターン(斜線丸印)の記録を行う(図4−a)。次に2スキャン目には紙送りを4画素(ヘッド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン(白丸印)の記録を行う(図4−b)。更に3スキャン目には再び4画素(ヘッド長の1/2)だけの紙送りを行い、再び千鳥パターンの記録を行う(図4−c)。
【0016】
この様にして順次4画素単位の紙送りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うことにより、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させていく。以上説明したように、同じ領域内に異なる2種類のノズルにより印字が完成されていくことにより、濃度ムラの内高画質な画像を得ることが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この様なマルチパス記録を行った場合でも、デューティーによっては全く上記濃度ムラが解消されていなかったり、また特に中間調では新たな画像劣化が確認されていたりする。以下にその現象を説明する。
【0018】
通常、プリンタが受けるある領域の記録するべき画像データとは、既に規則的に配列化されているものである。記録装置側ではそれらデータを一定量バッファにストックし、既に説明したような千鳥、或いは逆千鳥という新たなマスク(画像配列パターン)をかけ、双方がON状態になったとき初めてその画素の印字が行われる様になっている。
【0019】
図7〜9はこの様子を説明したものである。図7において、1710はバッファにためられた既に配列化されたデータ、1720は1パス目に印字を許す画素を示す千鳥パターンのマスク、1730は2パス目に印字を許す画素を示した逆千鳥パターンのマスク、1740、および1750はそれぞれ1パス目及び2パス目に印字される画素を表している。
【0020】
図7において、バッファにはある領域25%の印字を行う場合に、既に配列化されたデータがストックされている。このデータは、指定された一定領域において一様に濃度を保つため、印字データがなるべくばらついた状態に配置されているのが一般である。これらがどの様な画像配列になっているかは、プリンタ本体に転送される以前の画像処理時にどの様な面積階調法が行われているかに依るものである。1710に示したものは、25%データに対するある画像配列の一例であるが、この様なデータに対し、それぞれ1720,1730のマスクをかけて印字を行えば1パス目及び2パス目には、1740,1750に示すように丁度データを等分した状態で配分記録される。
【0021】
しかし、図8に示したように丁度50%のデータが来たときには、最もばらついた状態に画像配列したデータ1810と、千鳥パターンマスク(1802)或いは逆千鳥パターンマスク(1830)のどちらか一方が、全く一致した配列状態になることは容易に想像できる。
【0022】
この様なことが起こると1パス目(1810)で全ての画像データの印字が終了してしまい、2パス目(1850)では全く記録を行わないことになってしまう。つまり、全ての印字データ(1810)を同一ノズルで印字してしまう。従って、ノズルのバラツキの影響をそのまま濃度ムラに反映してしまうこととなり、上記分割記録法の本来の目的が達成されない。
【0023】
図9は図7、8より更にデューティーを上げた状態の配列画像データが入力されたときの印字状態を示したものであるが、これにおいても1パス目と2パス目で、印字数にかなりの差がでていることがわかる。この様に100%近くの高デューティーでは改善されていた濃度ムラも、低デューティーから50%付近のデータでは再び現れてしまうという弊害があった。
【0024】
以上説明してきたような弊害により、ノズルのバラツキ等を補正するために行われていたマルチパス印字では、画像劣化に関して常に十分な画質が得られるとは限らない。
【0025】
そこで、本発明は画像劣化を低減して常に十分な画質を得ることが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、インクを吐出する複数の吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させ、各走査で間引きパタンに従って間引き画像を形成して画像を完成させるインクジェット記録装置において、前記吐出部の吐出状態を記録する手段と前記記録にしたがって前記間引きパタンを作成する手段を有することを特徴とする。
【0027】
(作用)
前記構成によれば、画像劣化を引き起こす原因となる吐出状態の悪い吐出分を使用せずに画像を構成することができるので、画像劣化のない画像記録を実現することができ、高画質を実現させることで克服することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明のインクジェット記録装置に係る実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図10乃至図14は、本発明が実施もしくは適用される好適なインクジェットユニットIJU,インクジェットヘッドIJH,インクタンクIT,インクジェットカートリッジIJC,インクジェット記録装置本体IJRA,キャリッジHCの夫々及び夫々の関係を説明するための説明図である。以下、これらの図面を用いて各部構成の説明を行う。
【0030】
(i)装置本体の概略説明
図10は、本発明に適用されるインクジェット記録装置IJRAの外観図の一例である。図において、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリッジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭載されている。5002は紙押さえ板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン5000に対して押圧する。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切換等を行うためのホームポジション検知手段である。5016は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板5018にこれらは支持されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用できることはいうまでもない。
【0031】
また、5012は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020の異動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0032】
これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきたときにリードスクリュー5005の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれば、本例には何れも適用できる。
【0033】
本例でのインクジェットカートリッジIJCは、インクの収納割合が大きくなっているもので、インクタンクITの前方面よりもわずかにインクジェットユニットIJUの先端部が突出した形状である。このインクジェットカートリッジIJCは、インクジェット記録装置本体IJRAに載置されているキャリッジHCの前述の位置決め手段、及び電気的接点とによって固定支持されると共に、該キャリッジHCに対して着脱可能なタイプである。
【0034】
(ii)インクジェットユニットIJU構成説明
インクジェットユニットIJUは、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行う方式のユニットである。このユニットは、黒インクを吐出させるためのノズル列1k、シアンのインクを突出させるためのノズル列1c、マゼンタのインクを突出させるためのノズル列1m、イエローのインクを突出させるためのノズル列1yを具備している。
【0035】
ノズル列1k、1c、1m、1yはそれぞれ256個のノズルからなり、1インチ当たり600個の密度で配置されている。各ノズルからは、約15ngの処理液またはインクが吐出され、副走査方向の記録密度は600dpi(dot per inch)であり、それにともない主走査方向の記録密度も600dpiで記録されるように構成されている。
【0036】
(iii) ヒーターボードの説明
図11は本実施例で使用しているヘッドのヒーターボード100の模式図を示している。ヘッドの温度を制御するための温調用(サブ)ヒーター8d、インクを吐出させるための吐出用(メイン)ヒーター8cが配された吐出部列8g、駆動素子8hが同図で示される様な位置関係で同一基板上に形成されている。この様に各素子を同一基板上に配することでヘッド温度の検出、制御が効率よく行え、更にヘッドのコンパクト化、製造工程の簡略化を計ることができる。また同図には、ヒーターボードがインクで満たされる領域と、そうでない領域とに分離する天板の外周壁断面8fの位置関係を示す。この天板の外周壁断面8fの吐出用ヒーター8d側が、共通液室として機能する。なお、天板の外周壁断面8fの吐出部列8g上に形成された溝部によって、液路が形成される。
【0037】
(iv)制御構成の説明
次に、上述した装置構成の各部の記録制御を実行するための制御構成について、図12に示すブロック図を参照して説明する。
【0038】
制御回路を示す同図において、10は記録信号を入力するインターフェース、11はMPU、12はMPU11が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、13は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAMであり、印字ドット数や、インク記録ヘッドの交換回数等も記憶できる。14は記録ヘッド18に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インターフェース10、MPU11、RAM13間のデータの転送制御も行う。20は記録ヘッド18を搬送するためのキャリアモータ、19は記録用紙搬送のための搬送モータである。15はヘッドを駆動するヘッドドライバ、16,17は夫々搬送モータ19、キャリアモータ20を駆動するモータドライバである。
【0039】
搬送モータ19は、MPU11によって設定される搬送量(紙送り量)に従って、記録媒体を搬送する。
【0040】
図13は、図12の各部の詳細を示す回路図である。ゲートアレイ14は、データラッチ141、セグメント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプレクサ(MPX)143、コモン(COM)タイミング発生回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド18は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コモン信号COMとセグメント信号SEGが一致したところの吐出用ヒータ(H1からH64)に駆動電流が流れ、これによりインクが加熱され吐出する。
【0041】
上記デコーダ145は、上記コモンタイミング発生回路144が発生したタイミングをデコードして、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択する。データラッチ141はRAM13から読み出された記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データをマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ142に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力する。マルチプレクサ143からの出力は、後述するように1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てなど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更することができる。
【0042】
上記制御構成の動作を説明すると、インターフェース10に記録信号が入るとゲートアレイ14とMPU11との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ16,17が駆動されるとともに、ヘッドドライバ15に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動され、印字が行われる。
【0043】
次に図14に記録装置内部での記録データの流れを説明する構成図を示す。ホストコンピュータから送られた記録データはインターフェースを介して記録装置内部の受信バッファに蓄えられる。受信バッファは数k〜数十kバイトの容量を持っている。受信バッファに蓄えられた記録データに対してコマンド解析が行われてからテキストバッファへ送られる。テキストバッファ中では一行分の中間形式として記録データが保持され、各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、文字(コード)、フォントのアドレス等が付加される処理が行われる。テキストバッファの容量は各機種毎により異なり、シリアルプリンタであれば数行分の容量、ページプリンタであれば1ページ分の容量を持っている。更にテキストバッファに蓄えられた記録データを展開してプリントバッファに2値化された状態で蓄え、記録ヘッドに記録データとして信号を送り、記録が行われる。本実施例ではプリントバッファに蓄えられている2値化データに後述する印字マスクパターンデータを掛けてから記録ヘッドに信号を送るようにしている。そのため、プリントバッファに蓄えられている状態のデータを見てからマスクパターンデータを設定することもできる。記録装置の種類によってはテキストバッファを有することなく、受信バッファに蓄積した記録データをコマンド解析と同時に展開してプリントバッファに書き込むものもある。
【0044】
このような装置を用いて以下に本発明での具体的な実施例を示す。
【0045】
(実施例1)
第1実施例として、インクジェット記録装置において、印字ヘッドに実装されたメモリ上の記録ノズルの状態から印字マスクを作成し、画像を形成する例を図面を用いて説明する。
【0046】
印字ヘッドに実装されたメモリには、記録ノズルの状態が書き込まれている。具体的には、図15に示すように、インク吐出量の平均からのずれと着弾位置のずれから3つのカテゴリーに分けられており、そのラベルが書き込まれている。ラベルAは、正常に吐出できないノズルであり、ラベルBは、文字画像を出力する程度には使用できるノズルであり、ラベルCは、写真調の画像を出力するために使用できるノズルである。カテゴリー分けの条件としては、ラベルCが、吐出量14.5[ng]以上、16[ng]以下であり、理想着弾点からのずれ量が、20[μm]以下であること。ラベルAは、吐出量10[ng]以下のもの。その他のものがラベルBとなっている。
【0047】
つぎに、4回の印字パスによって画像を形成するための印字マスクを作成する過程を図17を用いて説明する。本実施例で使用する印字マスクは画素の大きさであり、1から4の数字からなる。この印字マスクを印字データの大きさと等しくなるようにならべたものと2値化された印字データとを比較して印字ヘッドを駆動させることになる。基本となる印字マスクは図16に示すように4×4の大きさである。まず、文字を印字する場合のマスクを作成する。逐次的に印字マスクを埋めていくが、1番目に、第一列の印字マスク中の数値1に相当するノズル、つまり1パスでこの画素位置にくるノズルは193ノズルであり、このノズルの吐出状況はCであるので、文字の印字に使用できると判断し印字マスクへ1を入れる。2番目に、印字マスクの数値2に相当するノズル、つまり2パスでこの画素位置にくるノズルは129ノズルであり、このノズルの吐出状況は、Bであるので文字の印字に使用できると判断し印字マスクへ1を入れる。3番目に、印字マスクの数値3に相当するノズル、つまり3パスでこの画素位置にくるノズルは65ノズルであり、に示すようにこのノズルの吐出状況は、Cであるので文字の印字に使用できると判断し印字マスクへ1を入れる。最後に印字マスクの数値4に相当するノズル、つまり4パスでこの画素位置にくるノズルは1ノズルであり、このノズルの吐出状況は、Aであるので文字の印字に使用できないと判断し印字マスクへ4以外の数値を入れる。本実施例では、3を入れる。同様の処理を繰り返して印字マスクを作成する。ここで、主走査方向の画素すべてが使用できないラベルAのノズルであった場合、256ノズル中252番目までのノズルを使い63ノズル分の紙送り量で印字することにより主走査方向に並ぶノズルの組み合わせを変化させることにより対応する。また、記録ヘッド不良として印字を行わないということもできる。なお、印字マスクを作成する処理は印字前に行われるので、印字時間を遅らせる原因にはなりえない。
【0048】
写真調の画像を形成するための印字マスクを作成する場合、ラベルCのノズルのみを用いるようにし、同様の処理を行い印字マスクを作成する。
【0049】
つぎに、画像を形成する過程を説明する。図18は、画像を形成する過程を模式的に示す図である。説明を簡素化するために黒画像のみを例に取る。まず、第1走査で印字データがあり、かつ対応する印字マスクの中の数値が1の画素だけ吐出を行う。つぎに、被記録媒体を記録ヘッドの走査方向と垂直な方向に64画素分移動する。これを紙送り(LF)と称する。第2走査も同様に、印字データがあり、かつ対応する印字マスクの中の数値が2の画素だけ吐出を行い、64画素分の紙送りを行う。以降、第3走査、第4走査を行うことで、64画素分の画像形成が完了する。
【0050】
以上説明してきたように、複数回の走査でひとつの記録領域の印字を完成するマルチパス記録方法において、画像劣化を引き起こす原因であるノズルを用いずに記録を行うことから濃度ムラやすじ状の画像劣化の発生を抑えることが可能となる。
【0051】
(その他の実施例)
本実施例は4パス印字で画像が形成されていく場合を説明したきたが、2パスや8パス等のその他のマルチパス記録法に用いられても同様の効果がある。また、基本となる印字マスクの大きさを大きくしさらにランダムに設定することで、その効果をより大きなものにすることができる。
【0052】
さらに、スキャナのように吐出状況を読み取る装置をプリンタ本体に組み込んでもよい。この場合、吐出状況のパラメタとして、吐出されたインク的の量ではなく、形成されたドットのおおきさをパラメタにすることになるが、ノズル周辺の汚れや記録ヘッドのヒータの断線といった計時的変化にも対応できるので、その効果をより大きなものにすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、濃度ムラやすじ状の画像劣化の原因となる吐出のばらつきを抑えることができ、高品位の画像記録を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの理想的な印字状態を示す図。
【図2】濃度ムラのあるインクジェットプリンタの印字状態を示す図。
【図3】従来例の分割印字を説明する図。
【図4】従来例の分割印字を説明する図。
【図5】従来例による間引きパタンを発生させる電気回路図。
【図6】従来例によるヒートパルスのタイミングチャート。
【図7】従来例の分割印字の25%データと印字ドットを表す図。
【図8】従来例の分割印字の50%データと印字ドットを表す図。
【図9】従来例の分割印字の63%データと印字ドットを表す図。
【図10】本発明が適用されるインクジェット記録装置。
【図11】ヒータボード。
【図12】制御回路を表すブロック図。
【図13】制御構成を示すブロック図。
【図14】印字データの流れを示す構成図。
【図15】記録ノズルのインク吐出状態の記録イメージ図。
【図16】基本印字マスク。
【図17】印字マスク作成方法の説明図。
【図18】印字方法の説明図。
Claims (4)
- インクを吐出する複数の吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させ、各走査で間引きパターンに従って間引き画像を形成して画像を完成させるインクジェット記録装置において、
吐出部の吐出状況を記録する記録手段と、前記記録手段に応じて前記間引きパターンを作成することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記走査方向で使用できる前記記録ヘッドの吐出状況に応じて、前記記録ヘッドの使用数ならびに、前記間引きマスクパターンを設定するマスクパターン設定手段を更に具備したことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- インクを吐出する複数の吐出部を有する記録ヘッドを記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させ、各走査で間引きパターンに従って間引き画像を形成して画像を完成させるインクジェット記録装置において、
吐出部の吐出状況を読み取る読み取り手段と、読み取った吐出部の吐出状況を記録する記録手段と、前記記録手段に応じて前記間引きパターンを作成することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項3に記載のインクジェット記録装置において、前記走査方向で使用できる前記記録ヘッドの吐出状況に応じて、前記記録ヘッドの使用数ならびに、前記間引きマスクパターンを設定するマスクパターン設定手段を更に具備したことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
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2002
- 2002-07-11 JP JP2002202917A patent/JP2004042439A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |