JP2004040529A - ネットワーク端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークパラメータが変更になった場合に対処することができるネットワーク端末装置を提供することを目的としている。
【解決手段】ネットワークパラメータが変更になった場合、自端末の通信動作にそのネットワークパラメータを反映させる前に、ネットワーク管理者に対してその旨を通知するための警告通知メールが送信されたり、あるいは、警告通知レポートが記録出力されるので、ネットワーク問題の早期発見が可能になる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ローカルエリアネットワークを構成する場合、そのローカルエリアネットワークに接続されるネットワーク端末装置が変更され、動的にローカルエリアネットワークの構成端末が変更されるときには、ローカルエリアネットワークにDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol;RFC2131参照))サーバを設け、接続される各端末に対して、IPアドレスを割り当てるとともに、適用するサブネットマスク、デフォルトゲートウェイのIPアドレス、および、DNSサーバ等のIPアドレス等のネットワークパラメータを通知するようにしている。
【0003】
したがって、このようなローカルエリアネットワークに接続される端末装置は、DHCPクライアントを利用して、DHCPサーバまたはBOOTPサーバに対して、ネットワークパラメータの取得を要求するだけで、ローカルエリアネットワークを用いて通信する際に必要なネットワークパラメータを取得することができ、非常に便利である。
【0004】
なお、このDHCPサーバと同等の機能を実現するものとしては、BOOTP(RFC1497を参照)サーバがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さて、DHCPサーバまたはBOOTPサーバでは通常ネットワークパラメータのリース(貸し出し)期間を定め、インターネットファクシミリは定期的かつ自動的にリース更新を行っている。ところが、DHCPサーバまたはBOOTPサーバ側での設定が変わった場合など、パラメータが取得できなくなる可能性がある。
【0006】
例えば、端末装置がDHCPサーバまたはBOOTPサーバから、電子メールを受信するPOPサーバのIPアドレスを取得して、使用しているような場合、DHCPサーバまたはBOOTPサーバ側でPOPサーバのIPアドレスの変更を行うと、電子メールの受信ができなくなる可能性が非常に大きい。そしてこの現象はユーザにとっては突然通信ができなくなったように見えてしまう。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ネットワークパラメータが変更になった場合に対処することができるネットワーク端末装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するようにしたものである。
【0009】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されたネットワーク管理者に対して、その旨を通知するようにしたものである。
【0010】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するとともに、その旨を通知するレポートを出力するようにしたものである。
【0011】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するとともにその旨を通知するレポートを出力するようにしたものである。
【0012】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されている上記ネットワークパラメータの値を自端末の所定機能に反映した後に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するようにしたものである。
【0013】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、第1のDHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知し、第2のDHCPサーバまたはBOOTPサーバより、上記ネットワークパラメータを取得するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0016】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、DNSサーバ装置DS、DHCPサーバ装置DP、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、DNSサーバ装置DS、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0017】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものであり、クライアントに対して受信した電子メールを配布するPOP(後述)サーバ機能と、クライアントから送信される電子メールを受け付けるSMTP(後述)サーバ機能を備えている。
【0018】
また、DNS(Domain Name System)サーバ装置DSは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、コンピュータ名を数値アドレスに変換(またはリゾルブ)するネームサービスを提供するものである。
【0019】
また、DHCPサーバ装置DPは、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、DNSサーバ装置DS、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワークパラメータの配布を行うためのものである。ここで、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXが取得するネットワークパラメータとしては、自端末のIPアドレス、適用するサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ(ルータ装置RT)のIPアドレス、メールサーバ装置SMのIPアドレス、DNSサーバ装置DSのIPアドレスである。
【0020】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0021】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能(ITU−T勧告T.37に準拠したインターネットファクシミリ通信機能)、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0022】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0023】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0024】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0025】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0026】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0027】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0028】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0029】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0030】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0031】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0032】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)3などを適用することができる。
【0033】
また、TCP/IP,SMTP,POP3などの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0034】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像を公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーションWSより(電子メールで)受信した画情報を、指定されたアナログ公衆回線網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
【0035】
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0036】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0037】
さて、本実施例では、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPから取得したネットワークパラメータを、図3(a)に示すようなネットワークパラメータテーブルに保存している。なお、DHCPサーバ装置DPから取得可能なネットワークパラメータの一覧は、RFC2131の付録Aを参照のこと。
【0038】
また、このネットワークパラメータテーブルは、現在使用中の値を記憶するためのネットワークパラメータ現在値テーブルと、新たにDHCPサーバ装置DPより取得した値を記憶するためのネットワークパラメータ取得値テーブルからなる。
【0039】
また、それぞれのネットワークパラメータは、同図(b)に示すように、自端末IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ(デフォルトゲートウェイ)IPアドレス、DNSサーバIPアドレス、SMTPサーバIPアドレス、および、POPサーバIPアドレスからなる。
【0040】
図4は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPからネットワークパラメータを取得するときの手順の一例を示している。
【0041】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPを検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する。
【0042】
これにより、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DPは、クライアント(ネットワークファクシミリ装置FX)へ割り当てるIPアドレスを選択し、その選択したIPアドレスを通知するためのメッセージDHCPOFFERを、クライアント(ネットワークファクシミリ装置FX)へ送信する。
【0043】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、提示されたIPアドレスの使用許可と、他のネットワークパラメータの取得を要求するために、メッセージDHCPREQUESTをDHCPサーバ装置DPへ送信する。
【0044】
それにより、DHCPサーバ装置DPは、IPアドレスの取得許可をあらわすとともに、要求された他のネットワークパラメータを通知するためのメッセージDHCPACKをクライアントへ送信する。
【0045】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXでは、必要なネットワークパラメータを取得できたので、それ以降、新たに取得したネットワークパラメータを用いて、所定の通信動作を行う。
【0046】
ただし、このとき、ネットワークファクシミリ装置FXは、新たに取得したネットワークパラメータの値を、ネットワークパラメータ取得値テーブルに登録するとともに、所定の条件下において、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーすることで、取得したネットワークパラメータの値を、通信動作に反映するようにしている。
【0047】
また、このようなDHCPサーバ装置DPからのネットワークパラメータの値の取得動作は、所定のリース更新期間を経過する毎に繰り返し行われる。このリース更新期間は、通常、設定されているリース期間(例えば、24時間)よりも短い期間(例えば、23時間30分)が設定される。
【0048】
図5は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の一例を示している。
【0049】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPを検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する(処理101)。次いで、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DPからメッセージDHCPOFFERを受信して、検索が成功するかどうかを調べる(判断102)。
【0050】
判断102の結果がYESになるときには、上述したネットワークパラメータの値の取得手順を行って、所定のネットワークパラメータを取得する(処理103)。
【0051】
このとき、ネットワークパラメータの取得に成功したかどうかを調べ(判断104)、判断104の結果がYESになるときには、取得値と、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容を比較し(処理105)、両者に差異があるかどうかを調べる(判断106)。
【0052】
判断106の結果がYESになるときには、そのときに電子メールの送信が可能な状態であるかどうかを調べ(判断107)、判断107の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されている管理者の電子メールアドレスに対し、図6(a)に示すような警告通知メールを作成して送信する(処理108)。この警告通知メールには、ネットワークパラメータが変更された旨の表示と、変更された値の名称、変更前後の値の表示が含まれる。
【0053】
また、判断107の結果がNOになるときには、図6(b)に示すような警告通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力する(処理109)。この警告通知レポートには、上述した警告通知メールの本文情報の内容に、ネットワーク管理者(管理者)への通知を促すような文面が含まれる。
【0054】
このようにして、警告通知メールまたは警告通知レポートを出力すると、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させる(処理110)。
【0055】
また、判断106の結果がNOになるときには、判断107から処理110の処理ステップをスキップする。
【0056】
次いで、リース更新期間が経過するまで待ち(処理111、判断112のNOループ)、リース更新期間が経過すると、処理103へ戻り、新たにネットワークパラメータの値を取得する。
【0057】
また、判断102の結果がNOになるとき、または、判断104の結果がNOになるときには、このときの動作をエラー終了する。
【0058】
このようにして、本実施例では、ネットワークパラメータが変更になった場合、自端末の通信動作にそのネットワークパラメータを反映させる前に、ネットワーク管理者に対してその旨を通知するための警告通知メールが送信されたり、あるいは、警告通知レポートが記録出力されるので、ネットワーク問題の早期発見が可能になる。なお、上述した実施例では、ネットワークパラメータの値が変更になった場合、警告通知メールの送信か、警告通知レポートの記録出力のいずれか一方を行うようにしているが、電子メールの送信が可能な場合には、警告通知メールを送信した後に、警告通知レポートも記録出力するようにすることができる。
【0059】
また、例えば、ユーザが手操作でネットワークパラメータの値を勝手に書き換えることがある。このように、手操作で書換作業が行われると、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容が、直接書き変わってしまう。そして、このようなネットワークパラメータの値の書換は、ネットワーク管理者の意図に沿わないものである場合がある。
【0060】
この場合には、DHCPサーバ装置DPより取得したネットワークパラメータの値が、前回の取得値と同じであった場合でも、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容と、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容が不一致となるので、ネットワークパラメータの値の変更が、ネットワーク管理者へ通知されることとなり、結果的に、上述のように、DHCPサーバ装置DPより取得したネットワークパラメータの値が変更された場合と同様の効果が得られる。
【0061】
図7は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の他の例を示している。
【0062】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPを検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する(処理201)。次いで、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DPからメッセージDHCPOFFERを受信して、検索が成功するかどうかを調べる(判断202)。
【0063】
判断202の結果がYESになるときには、上述したネットワークパラメータの値の取得手順を行って、所定のネットワークパラメータを取得する(処理203)。
【0064】
このとき、ネットワークパラメータの取得に成功したかどうかを調べ(判断204)、判断204の結果がYESになるときには、取得値と、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容を比較し(処理205)、両者に差異があるかどうかを調べる(判断206)。
【0065】
判断206の結果がYESになるときには、そのときに電子メールの送信が可能な状態であるかどうかを調べ(判断207)、判断207の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されている管理者の電子メールアドレスに対し、図6(a)に示すような警告通知メールを作成して送信する(処理208)。この警告通知メールには、ネットワークパラメータが変更された旨の表示と、変更された値の名称、変更前後の値の表示が含まれる。
【0066】
また、判断107の結果がNOになるときには、図6(b)に示すような警告通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力する(処理109)。この警告通知レポートには、上述した警告通知メールの本文情報の内容に、ネットワーク管理者(管理者)への通知を促すような文面が含まれる。
【0067】
このようにして、警告通知メールまたは警告通知レポートを出力すると、所定の保留時間だけ待機する(処理210)。この保留時間(Z)としては、例えば、リース期間をX、リース更新期間をYとすると、0<Z<(X−Y)の値に設定することが好ましい。次いで、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させる(処理211)。
【0068】
また、判断206の結果がNOになるときには、判断207から処理211の処理ステップをスキップする。
【0069】
次いで、リース更新期間が経過するまで待ち(処理212、判断213のNOループ)、リース更新期間が経過すると、処理203へ戻り、新たにネットワークパラメータの値を取得する。
【0070】
また、判断202の結果がNOになるとき、または、判断204の結果がNOになるときには、このときの動作をエラー終了する。
【0071】
このようにして、本実施例では、ネットワークパラメータが変更になった場合、自端末の通信動作にそのネットワークパラメータを反映させる前に、ネットワーク管理者に対してその旨を通知するための警告通知メールが送信されたり、あるいは、警告通知レポートが記録出力され、さらに、所定の保留時間を待機するようにしているので、ネットワーク問題の早期発見が可能になるとともに、ネットワーク管理者が調査する時間を確保することができる。
【0072】
図8および図9は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理のさらに他の例を示している。
【0073】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPを検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する(処理301)。次いで、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DPからメッセージDHCPOFFERを受信して、検索が成功するかどうかを調べる(判断302)。
【0074】
判断302の結果がYESになるときには、上述したネットワークパラメータの値の取得手順を行って、所定のネットワークパラメータを取得する(処理303)。
【0075】
このとき、ネットワークパラメータの取得に成功したかどうかを調べ(判断304)、判断304の結果がYESになるときには、取得値と、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容を比較し(処理305)、両者に差異があるかどうかを調べる(判断306)。
【0076】
判断306の結果がYESになるときには、取得したネットワークパラメータの値を調査する(処理307)。例えば、取得したゲートウェイIPアドレス、DNSサーバIPアドレス、SMTPサーバIPアドレス、および、POPサーバIPアドレスについて、それぞれICMPプロトコル(ping)を適用して、遅延時間の測定を行い、測定できたら(コマンドpingに対する応答を受信できたら)、それぞれのIPアドレスの値が適切であったと判断し、測定できなかった場合には、IPアドレスの値が異常であると判断する。また、DNSサーバのIPアドレスについては、「自ホストのアドレスを問い合わせる」、SMTPサーバのIPアドレスについては、「HELOコマンドが受け付けられるか調査する」、POPサーバのIPアドレスについては、「ログイン可能か調査する」という調査方法を適用することができる。
【0077】
この調査により、異常が発見できなかった場合には(判断308の結果がYES)、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させる(処理309)。
【0078】
また、判断306の結果がNOになるときには、判断307から処理309の処理ステップをスキップする。
【0079】
次いで、リース更新期間が経過するまで待ち(処理310、判断311のNOループ)、リース更新期間が経過すると(判断311の結果がYES)、処理303へ戻り、新たにネットワークパラメータの値を取得する。
【0080】
また、判断302の結果がNOになるとき、または、判断304の結果がNOになるときには、このときの動作をエラー終了する。
【0081】
一方、処理307の調査結果、ネットワーク通信異常が発見された場合には(判断308の結果がNO)、そのときに電子メールの送信が可能な状態であるかどうかを調べ(判断315)、判断315の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されている管理者の電子メールアドレスに対し、図10(a)に示すようなエラー通知メールを作成して送信する(処理316)。このエラー通知メールには、ネットワークパラメータが変更された旨の表示と、エラー通知内容表示、変更された値の名称、変更前後の値の表示、および、具体的なエラー内容等の表示が含まれる。
【0082】
また、判断315の結果がNOになるときには、図10(b)に示すようなエラー通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力する(処理317)。この警告通知レポートには、上述したエラー通知メールの本文情報の内容に、ネットワーク管理者(管理者)への通知を促すような文面が含まれる。
【0083】
このようにして、警告通知メールまたは警告通知レポートを出力すると、そのときに検出したエラーが、通信動作を行えないような致命的なエラーであったかどうかを調べ(判断318)、判断318の結果がYESになるときには、このときの動作をエラー終了する。
【0084】
また、判断318の結果がNOになるときには、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させ(処理319)、処理310へ移行し、それ以降の動作を行う。
【0085】
このようにして、本実施例では、ネットワークパラメータが変更になった場合、その変更後の値について、正当性を調査し、変更後の値が正当な値である場合には、変更後のネットワークパラメータの値を採用し、そうでない場合には、ネットワーク管理者に対してエラー発生の旨を通知するためのエラー通知メールが送信されたり、あるいは、エラー通知レポートが記録出力されるので、ネットワーク問題の早期発見が可能になる。ただし、正当性調査時に致命的なエラーが発生していない場合には、変更後のネットワークパラメータの値を用いて通信するようにしているので、通信の可能性を残すことができる。
【0086】
図11および図12は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理のまたさらに他の例を示している。
【0087】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPを検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する(処理401)。次いで、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DPからメッセージDHCPOFFERを受信して、検索が成功するかどうかを調べる(判断402)。
【0088】
判断402の結果がYESになるときには、上述したネットワークパラメータの値の取得手順を行って、所定のネットワークパラメータを取得する(処理403)。
【0089】
このとき、ネットワークパラメータの取得に成功したかどうかを調べ(判断404)、判断404の結果がYESになるときには、取得値と、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容を比較し(処理405)、両者に差異があるかどうかを調べる(判断406)。
【0090】
判断406の結果がYESになるときには、取得したネットワークパラメータの値を調査する(処理407)。例えば、取得したゲートウェイIPアドレス、DNSサーバIPアドレス、SMTPサーバIPアドレス、および、POPサーバIPアドレスについて、それぞれICMPプロトコル(ping)を適用して、遅延時間の測定を行い、測定できたら(コマンドpingに対する応答を受信できたら)、それぞれのIPアドレスの値が適切であったと判断し、測定できなかった場合には、IPアドレスの値が異常であると判断する。また、DNSサーバのIPアドレスについては、「自ホストのアドレスを問い合わせる」、SMTPサーバのIPアドレスについては、「HELOコマンドが受け付けられるか調査する」、POPサーバのIPアドレスについては、「ログイン可能か調査する」という調査方法を適用することができる。
【0091】
この調査により、異常が発見できなかった場合には(判断408の結果がYES)、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させる(処理409)。
【0092】
また、判断406の結果がNOになるときには、判断407から処理409の処理ステップをスキップする。
【0093】
次いで、リース更新期間が経過するまで待ち(処理410、判断411のNOループ)、リース更新期間が経過すると(判断411の結果がYES)、処理403へ戻り、新たにネットワークパラメータの値を取得する。
【0094】
一方、処理407の調査結果、ネットワーク通信異常が発見された場合には(判断408の結果がNO)、そのときに電子メールの送信が可能な状態であるかどうかを調べ(判断415)、判断415の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されている管理者の電子メールアドレスに対し、図10(a)に示すようなエラー通知メールを作成して送信する(処理416)。このエラー通知メールには、ネットワークパラメータが変更された旨の表示と、エラー通知内容表示、変更された値の名称、変更前後の値の表示、および、具体的なエラー内容等の表示が含まれる。
【0095】
次に、そのときに検出したエラーが、通信動作を行えないような致命的なエラーであったかどうかを調べ(判断417)、判断417の結果がYESになるときには、図10(b)に示すようなエラー通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力し(処理418)、このときの動作をエラー終了する。
【0096】
また、判断417の結果がNOになるときには、発生したエラーが通信動作を行えないような致命的なものではないため、図6(b)に示したような警告通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力し(処理419)、次いで、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させ(処理420)、処理410へ移行し、それ以降の動作を行う。
【0097】
また、判断402の結果がNOになるとき、または、判断404の結果がNOになるときには、図10(b)に示したようなエラー通知レポートを作成してプロッタ6より記録出力し(処理425)、このときの動作をエラー終了する。
【0098】
このようにして、本実施例では、ネットワークパラメータが変更になった場合、その変更後の値について、正当性を調査し、変更後の値が正当な値である場合には、変更後のネットワークパラメータの値を採用し、そうでない場合には、発生したネットワーク通信エラーに応じたエラー通知メールまたはエラー通知レポートまたは警告通知レポートが出力されるので、ネットワーク問題の早期発見が可能になる。
【0099】
図13および図14は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の別の例を示している。
【0100】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DPを検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する(処理501)。次いで、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DPからメッセージDHCPOFFERを受信して、検索が成功するかどうかを調べる(判断502)。
【0101】
判断502の結果がYESになるときには、上述したネットワークパラメータの値の取得手順を行って、所定のネットワークパラメータを取得する(処理503)。
【0102】
このとき、ネットワークパラメータの取得に成功したかどうかを調べ(判断504)、判断504の結果がYESになるときには、取得値と、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容を比較し(処理505)、両者に差異があるかどうかを調べる(判断506)。
【0103】
判断506の結果がYESになるときには、取得したネットワークパラメータの値を調査する(処理507)。例えば、取得したゲートウェイIPアドレス、DNSサーバIPアドレス、SMTPサーバIPアドレス、および、POPサーバIPアドレスについて、それぞれICMPプロトコル(ping)を適用して、遅延時間の測定を行い、測定できたら(コマンドpingに対する応答を受信できたら)、それぞれのIPアドレスの値が適切であったと判断し、測定できなかった場合には、IPアドレスの値が異常であると判断する。また、DNSサーバのIPアドレスについては、「自ホストのアドレスを問い合わせる」、SMTPサーバのIPアドレスについては、「HELOコマンドが受け付けられるか調査する」、POPサーバのIPアドレスについては、「ログイン可能か調査する」という調査方法を適用することができる。
【0104】
この調査により、異常が発見できなかった場合には(判断508の結果がYES)、ネットワークパラメータ取得値テーブルの内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、取得したネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させる(処理509)。
【0105】
また、判断506の結果がNOになるときには、判断507から処理509の処理ステップをスキップする。
【0106】
次いで、リース更新期間が経過するまで待ち(処理510、判断511のNOループ)、リース更新期間が経過すると(判断511の結果がYES)、処理503へ戻り、新たにネットワークパラメータの値を取得する。
【0107】
一方、処理507の調査結果、ネットワーク通信異常が発見された場合には(判断508の結果がNO)、そのときに電子メールの送信が可能な状態であるかどうかを調べ(判断515)、判断515の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されている管理者の電子メールアドレスに対し、図10(a)に示すようなエラー通知メールを作成して送信する(処理516)。このエラー通知メールには、ネットワークパラメータが変更された旨の表示と、エラー通知内容表示、変更された値の名称、変更前後の値の表示、および、具体的なエラー内容等の表示が含まれる。
【0108】
次に、そのときに検出したエラーが、通信動作を行えないような致命的なエラーであったかどうかを調べ(判断517)、判断517の結果がYESになるときには、図10(b)に示すようなエラー通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力し(処理518)、このときの動作をエラー終了する。
【0109】
また、判断517の結果がNOになるときには、発生したエラーが通信動作を行えないような致命的なものではないため、図6(b)に示したような警告通知レポートを作成して、プロッタ6より記録出力し(処理419)、次いで、あらかじめ登録されているバックアップのネットワークパラメータテーブル(図示略)の内容を、ネットワークパラメータ現在値テーブルの内容にコピーして、バックアップのネットワークパラメータの値を通信動作へ反映させ(処理520)、処理510へ移行し、それ以降の動作を行う。
【0110】
また、判断502の結果がNOになるとき、または、判断504の結果がNOになるときには、図10(b)に示したようなエラー通知レポートを作成してプロッタ6より記録出力し(処理525)、このときの動作をエラー終了する。
【0111】
このようにして、本実施例では、ネットワークパラメータが変更になった場合、その変更後の値について、正当性を調査し、変更後の値が正当な値である場合には、変更後のネットワークパラメータの値を採用し、そうでない場合には、発生したネットワーク通信エラーに応じたエラー通知メールまたはエラー通知レポートまたは警告通知レポートが出力されるので、ネットワーク問題の早期発見が可能になる。また、発生したネットワーク通信異常が、致命的なものではない場合には、あらかじめ登録されているバックアップのネットワークパラメータの値を採用して通信動作を行っているので、通信の可能性を残すことができる。
【0112】
図15は、本発明の他の実施例にかかるネットワークシステムを示している。なお、同図において図1と同一部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0113】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、DNSサーバ装置DS、2つのDHCPサーバ装置DP1,DP2、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、DNSサーバ装置DS、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0114】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものであり、クライアントに対して受信した電子メールを配布するPOP(後述)サーバ機能と、クライアントから送信される電子メールを受け付けるSMTP(後述)サーバ機能を備えている。
【0115】
また、DNS(Domain Name System)サーバ装置DSは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、コンピュータ名を数値アドレスに変換(またはリゾルブ)するネームサービスを提供するものである。
【0116】
また、DHCPサーバ装置DP1,DP2は、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、DNSサーバ装置DS、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ネットワークパラメータの配布を行うためのものである。ここで、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXが取得するネットワークパラメータとしては、自端末のIPアドレス、適用するサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ(ルータ装置RT)のIPアドレス、メールサーバ装置SMのIPアドレス、DNSサーバ装置DSのIPアドレスである。
【0117】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0118】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能(ITU−T勧告T.37に準拠したインターネットファクシミリ通信機能)、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0119】
図16は、ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DP1,DP2からネットワークパラメータを取得するときの手順の一例を示している。
【0120】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DP1,DP2を検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する。
【0121】
これにより、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DP1,DP2は、クライアント(ネットワークファクシミリ装置FX)へ割り当てるIPアドレスを選択し、その選択したIPアドレスをそれぞれ通知するためのメッセージDHCPOFFERを、クライアント(ネットワークファクシミリ装置FX)へ、おのおの送信する。
【0122】
このとき、ネットワークファクシミリ装置FXは、2つのメッセージDHCPOFFERを受信するので、いずれか一方を選択する。例えば、この場合、DHCPサーバ装置DP1を選択したとする。したがって、この場合には、DHCPサーバ装置DP1より提示されたIPアドレスの使用許可と、他のネットワークパラメータの取得を要求するために、メッセージDHCPREQUESTをDHCPサーバ装置DP1へ送信する。
【0123】
それにより、DHCPサーバ装置DP1は、IPアドレスの取得許可をあらわすとともに、要求された他のネットワークパラメータを通知するためのメッセージDHCPACKをクライアントへ送信する。
【0124】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXでは、必要なネットワークパラメータを取得できたので、それ以降、新たに取得したネットワークパラメータを用いて、所定の通信動作を行う。
【0125】
また、このようなDHCPサーバ装置DP1からのネットワークパラメータの値の取得動作は、所定のリース更新期間を経過する毎に繰り返し行われる。このリース更新期間は、通常、設定されているリース期間(例えば、24時間)よりも短い期間(例えば、23時間30分)が設定される。
【0126】
ここで、ある時点で、DHCPサーバ装置DP1より取得したネットワークパラメータの値が正当なものではなくて、ネットワーク通信異常を引き起こすような場合には、ネットワークファクシミリ装置FXは、ネットワークパラメータの値の取得を、DHCPサーバ装置DP1からDHCPサーバ装置DP2へ切換える。
【0127】
すなわち、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DP1,DP2を検索するために、メッセージDHCPDICOVERを送出する。
【0128】
これにより、このメッセージDHCPDICOVERを受信したDHCPサーバ装置DP1,DP2は、クライアント(ネットワークファクシミリ装置FX)へ割り当てるIPアドレスを選択し、その選択したIPアドレスをそれぞれ通知するためのメッセージDHCPOFFERを、クライアント(ネットワークファクシミリ装置FX)へ、おのおの送信する。
【0129】
このとき、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DP2を選択するために、DHCPサーバ装置DP2より提示されたIPアドレスの使用許可と、他のネットワークパラメータの取得を要求するために、メッセージDHCPREQUESTをDHCPサーバ装置DP2へ送信する。
【0130】
そして、それ以降は、上述したと同様の動作を行い、ネットワークファクシミリ装置FXは、DHCPサーバ装置DP2よりネットワークパラメータの値を取得する。
【0131】
このようにして、本実施例では、DHCPサーバ装置を複数用いることができる場合、最初に選択したDHCPサーバ装置から取得したネットワークパラメータの値が、ネットワーク通信異常を引き起こすような場合には、他のDHCPサーバ装置よりネットワークパラメータを取得するようにしているので、より確実に通信を行うことができる。
【0132】
なお、上述した実施例では、DHCPサーバ装置を用いて端末にネットワークパラメータを配布するようにしているが、BOOTPサーバを用いて端末にネットワークパラメータを配布する場合でも、本発明を同様にして適用することができる。
【0133】
また、本発明は、ネットワークファクシミリ装置以外の適宜なネットワーク端末装置について適用することができる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するようにしたので、ネットワーク問題の早期発見が可能になるという効果を得る。
【0135】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されたネットワーク管理者に対して、その旨を通知するようにしたので、ネットワーク問題の早期発見が可能になるという効果を得る。
【0136】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するとともに、その旨を通知するレポートを出力するようにしたので、ネットワーク問題の早期発見が可能になるという効果を得る。
【0137】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するとともにその旨を通知するレポートを出力するようにしたので、ネットワーク問題の早期発見が可能になるという効果を得る。
【0138】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されている上記ネットワークパラメータの値を自端末の所定機能に反映した後に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するようにしたので、ネットワーク問題の早期発見が可能になるという効果を得る。
【0139】
また、ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、第1のDHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知し、第2のDHCPサーバまたはBOOTPサーバより、上記ネットワークパラメータを取得するようにしたので、ネットワーク問題の早期発見が可能になる、また、より確実に通信を行うことができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ネットワークパラメータテーブルの一例を示した概略図。
【図4】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPからネットワークパラメータを取得するときの手順の一例を示したタイミングチャート。
【図5】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の一例を示したフローチャート。
【図6】警告通知メールおよび警告通知レポートの一例を示した概略図。
【図7】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の他の例を示したフローチャート。
【図8】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図9】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理のさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図10】エラー通知メールおよびエラー通知レポートの一例を示した概略図。
【図11】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理のまたさらに他の例を示したフローチャート。
【図12】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理のまたさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図13】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の別の例を示したフローチャート。
【図14】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPよりネットワークパラメータを取得する際に行う処理の別の例を示したフローチャート(続き)。
【図15】本発明の他の実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図16】ネットワークファクシミリ装置FXが、DHCPサーバ装置DPからネットワークパラメータを取得するときの手順の他の例を示したタイミングチャート。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
DP,DP1,DP2 DHCPサーバ装置

Claims (6)

  1. ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、
    DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知することを特徴とするネットワーク端末装置。
  2. ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、
    DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知することを特徴とするネットワーク端末装置。
  3. ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、
    DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するとともに、その旨を通知するレポートを出力することを特徴とするネットワーク端末装置。
  4. ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、
    DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知するとともに、その旨を通知するレポートを出力することを特徴とするネットワーク端末装置。
  5. ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、
    DHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した結果、エラー動作になった場合、あらかじめ登録されている上記ネットワークパラメータの値を自端末の所定機能に反映した後に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知することを特徴とするネットワーク端末装置。
  6. ローカルエリアネットワークに接続し、DHCPサーバまたはBOOTPサーバより自端末の1つ以上のネットワークパラメータを取得するネットワーク端末装置において、
    第1のDHCPサーバまたはBOOTPサーバより取得した上記ネットワークパラメータが変更になる場合、その新たに取得したネットワークパラメータを自端末の所定機能に反映した動作に移る前に、あらかじめ登録されたネットワーク管理者にその旨を通知し、
    第2のDHCPサーバまたはBOOTPサーバより、上記ネットワークパラメータを取得することを特徴とするネットワーク端末装置。
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