JP2004040357A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】読み取り画像を再現性良くプリントし得る画像処理装置を提供する。
【解決手段】テストチャートから読み取ったEEPROM10に記憶した15点のデータを読み出し(ステップST1)、第1のγ補正テーブルを作成し、RAM4の第1のγ補正テーブルメモリ4aに記憶する(ステップST12)。続いて、デフォルトの読取モードに応じた第2のγ補正テーブルをROM3の第2のγ補正テーブルメモリ3aより読み出し、RAM4に格納する(ステップST13)。次に、第1のγ補正テーブルと第2のγテーブルから合成のγ補正テーブルを作成し(ステップST14)、このγ補正テーブルを画像処理回路9のRAM(ガンマ補正テーブルメモリ)9aに書き込む(ステップST15)。このγ補正テーブルをガンマ補正用に使用する。
【選択図】 図4
【解決手段】テストチャートから読み取ったEEPROM10に記憶した15点のデータを読み出し(ステップST1)、第1のγ補正テーブルを作成し、RAM4の第1のγ補正テーブルメモリ4aに記憶する(ステップST12)。続いて、デフォルトの読取モードに応じた第2のγ補正テーブルをROM3の第2のγ補正テーブルメモリ3aより読み出し、RAM4に格納する(ステップST13)。次に、第1のγ補正テーブルと第2のγテーブルから合成のγ補正テーブルを作成し(ステップST14)、このγ補正テーブルを画像処理回路9のRAM(ガンマ補正テーブルメモリ)9aに書き込む(ステップST15)。このγ補正テーブルをガンマ補正用に使用する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガンマ補正機能を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置などの画像処理装置では、原稿を画像読取手段で読み取り、ファックス送信したり、コピーする。この場合、スキャナ等の画像読取手段の特性がリニアでないと、色、濃度を精度良く再現できないので、従来は段階的に濃度の異なるテストチャートを読み込み、実際の値と本来の値との差に基づき、ガンマ補正テーブルを作成し、これを用いて補正する技術が知られている(特開平6−22140号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スキャナ単体の特性補正であれば、上記した従来の段階的な濃度の異なるテストチャートを読み込み、実際の値と本来の値との差に基づき、ガンマ補正データを作成する方法で良いが、デジタルコピー機や、コピー機能を有するファクシミリ装置、複合機では自機のプリンタで読み取った画像をプリントする。このため、単にスキャナの特性のみでガンマ補正は決まるのではなく、プリンタの特性も加味しなければ、読み取った画像を再現性良くプリントすることはできない。また、読取モード(文字、文字/写真、写真あるいは読み取り時の濃度)によっても、ガンマ補正は変える必要がある。
【0004】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、読み取った画像を再現性良く、プリントし得る画像処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像処理装置は、画像読取手段と、この画像読取手段で読み取られたテストチャートのデータを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたデータに基づき第1のガンマ補正情報を生成する第1のガンマ補正情報生成手段と、用紙上に画像記録する記録手段と、この記録手段における第2のガンマ補正情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1のガンマ補正情報と、第2の記憶手段から読み出された第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的なガンマ補正情報を生成する第2のガンマ補正情報生成手段とを備え、生成された最終的なガンマ補正情報を前記画像読取手段に設定する。
【0006】
また、この発明の画像処理装置は、画像読取手段と、画像読取手段で読み取られたテストチャートのデータを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたデータに基づき第1のガンマ補正情報を生成する第1のガンマ補正情報生成手段と、読み取りモードのそれぞれに対応した第2のガンマ補正情報を記憶する第2の記憶手段と、第1のガンマ補正情報と、読み取りモードに応じて第2の記憶手段から読み出された第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的なガンマ補正情報を生成する第2のガンマ補正情報生成手段とを備え、生成された最終的なガンマ補正情報を画像読取手段に設定する。
【0007】
また、この発明の画像処理装置において、第1のガンマ補正情報、第2のガンマ補正情報はテーブルであっても良いし、関数であっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の画像処理装置の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0009】
この実施形態ファクシミリ装置は、図1に示すように、NCU1と、MODEM2と、ROM3と、RAM4と、画像メモリ5と、MPU6と、CCDスキャナ7と、キーパッド8と、画像処理回路9と、EEPROM10と、CODEC11と、プリンタ12と、バス13とを備えている。
【0010】
NCU1は、電話回線14との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(=対応したダイヤル信号)の送出機能、及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM2は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。ROM3は装置全体を制御するためのプログラムを記憶する。ROM3は第2のγ補正テーブルを記憶する第2のγ補正テーブルメモリ3aを有する。
【0011】
RAM4は、ファクシミリ装置に関する各種情報を一時的に記憶する。RAM4には、第1のγ補正テーブルを記憶する第1のγ補正テーブルメモリ4aを有する。画像メモリ5は受信画像データやCCDスキャナ7で読み取られた画像データを一時的に記憶する。MPU6は、ROM3に記憶されたプログラムに従い、装置を構成する各部を制御する。CCDスキャナ7は原稿をスキャンして、原稿画像を読み取る。キーパット8は、読取モード切替キー8a、読取濃度切替キー8b、スタートキー8cの他、テンキー、ワンタッチキー等のキーを備えている。
【0012】
画像処理回路9はCCDスキャナ7で読み取った画像データを画像処理する。この画像処理回路9は、ガンマ補正テーブルを記憶するガンマ補正テーブルメモリ9aを有する。EEPROM10は、テストチャートの15点のデータを記憶している。CODEC11は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号する。プリンタ12は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画像データやコピー動作において、CCDスキャナ7で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に記録する。もっとも、ここに示す実施形態ファクシミリ装置のハード構成は、特に新規なものではなく、各回路構成自体は、既によく知られたものである。この実施形態ファクシミリ装置の新規な特徴事項は、後述するように、ガンマ補正テーブルデータの作成方法にある。
【0013】
この実施形態装置では、図2に示すように、15段階のテストチャートを読み取り、15点のデータとしてEEPROM10に記憶する。この15点のデータを基に、第1のγ補正テーブル(又は関数)を作成する。ここまでのγ補正テーブル作成は通常のものと同様である。図5に示すように、テストチャート濃度/出力特性が、理想的な特性▲3▼と、CCDスキャナの読み取り特性▲1▼とすると、▲3▼理想的特性から▲1▼CCD特性を減じた▲2▼特性〔=h(x)〕が第1のγ補正テーブルである。他方、ROM3に記憶してある読取モード毎の第2のγ補正テーブル1〜mのテーブルより、読み取るべき画像が文字、文字/写真、写真あるいは読み取り時の濃度等によって異なる読取モードに対応した第2の補正テーブルiをRAM5に記憶する。
【0014】
この第2のγ補正テーブルは、例えば図7に示す特性〔=g{f(x)}である。この第2のγ補正テーブルは「濃度補正テーブル」と「プリンタ補正テーブル」とから求めた特性である。濃度補正テーブルは、例えば図8に示すように、▲1▼理想的な入力特性に対し、▲3▼写真モード、普通濃度の特性とすると、特性▲3▼−▲1▼の特性である〔=f(x)〕。この濃度補正テーブルは、上記したようにモードの組み合わせの数(m個)を備えている。プリンタ補正テーブルは、この「プリンタ補正テーブル」で補正してからプリンタに入力することにより、プリンタを理想的な印字特性を持ったプリンタとして使用することができる。図9に示すように、▲3▼理想的な印字特性と、▲2▼プリンタの印字特性とすると、特性▲3▼−▲2▼が▲1▼プリンタ補正テーブル〔=g(x)〕である。
【0015】
そして、第1のγ補正テーブルと第2のγ補正テーブルを合成して、最終的なγ補正テーブルを作成する。この最終的なγ補正テーブルは、例えば図6に示す特性〔=g(f{h(x)})〕となる。この最終的なγ補正テーブルを画像処理回路9のRAM(ガンマ補正テーブルメモリ9a)に書き込み、実施形態装置のγ補正テーブルとして使用する。
【0016】
次に、この実施形態ファクシミリ装置におけるガンマ補正テーブルの設定処理を図3、図4に示すフロー図を参照して説明する。先ず、テストチャートの読取処理について説明する。ステップST1においては、テストチャートをFBS(フラットベットスキャナ)に置く。これは使用者が行う。次にステップST2へ移行する。ステップST2においては、テストチャート読取モードを選択する。このテストチャート読取モードの選択は、使用者がキーパッド8の読取モード切替キー8aを操作することにより、行うことができる。続いて、ステップST3へ移行する。
【0017】
ステップST3においては、キーパッド8のスタートキー8cが押下されたか否か判定する。スタートキー8cが押下されると、ステップST4へ移行する。ステップST4においては、テストチャートをCCDスキャナ7でスキャンし、15点のデータを読み取る。続いて、ステップST5へ移行する。ステップST5においては、読み取ったテストチャートの各濃度の値をEERROM10に格納する。次に、ステップST6へ移行する。
【0018】
ステップST6においては、スキャンが終了したか否かを判定する。終了でない場合は、ステップST4へ戻り、スキャンを続ける。一方、スキャンが終了の場合は、ステップST7へ移行する。ステップST7においては、キーパッド89の表示部に「テストチャートの読み取り終了しました」の表示を行い、処理を終了する。
【0019】
続いて、最終的なγ補正テーブル作成処理について説明する。ステップST11においては、EEPROM10よりデータを読み出す。次に、ステップST12へ移行する。ステップST12においては、読み出したデータに基づき、第1のγ補正テーブル(又は関数)4aを作成し〔具体例:図5の▲2▼参照〕、RAM4に記憶する。続いて、ステップST13へ移行する。
【0020】
ステップST13においては、デフォルトの読み取りモードに応じた第2のγ補正テーブル〔具体例:図7参照〕をROM3より読み出し、RAM4に格納する。次に、ステップST14へ移行する。ステップST14においては、第1のγ補正テーブルと第2のγ補正テーブルとからガンマ補正テーブルを作成する〔具体例:図6参照〕。続いて、ステップST15へ移行する。ステップST15においては、ガンマ補正テーブルを画像処理回路9のRAM(ガンマ補正テーブルメモリ)9aに書き込む。次に、ステップST16へ移行する。
【0021】
ステップST16においては、読み取りモードの変更有りか否かを判定する。読み取りモードの変更が有る場合には、ステップST17へ移行する。ステップST17においては、変更された読み取りモードに対する第2のガンマ補正テーブルをROM3より読み出し、RAM4に記憶する。そして、ステップST14へ戻る。
【0022】
なお、上記実施形態では、ガンマ補正情報をテーブルで格納しているが、関数(線形補間式)を用いても良い。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、テストチャートの読み取りデータに基づいて生成する第1のガンマ補正情報と、記録手段によるあるいは読み取りモードにおける第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的に生成したガンマ補正情報を画像読取手段に設定するものであるから、予めテストチャートをスキャンしておくことにより、単にスキャナの特性のみでなく、プリンタの特性や読み取りモードのそれぞれに応じたガンマ補正テーブルを生成し、読み取った画像を再現性良く、プリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態ファクシミリ装置のガンマ補正テーブルの設定処理を説明する図である。
【図3】同実施形態ファクシミリ装置のテストチャートの読み取り処理を説明するフロー図である。
【図4】同実施形態ファクシミリ装置の最終的にガンマ補正テーブルの作成処理を説明する図である。
【図5】同実施形態ファクシミリ装置における第1のγ補正テーブルの特性を説明する図である。
【図6】同実施形態ファクシミリ装置における最終的なγ補正テーブルの特性を説明する図である。
【図7】同実施形態ファクシミリ装置における第2のγ補正テーブルの特性を説明する図である。
【図8】濃度補正テーブルの特性を説明する図である。
【図9】プリンタ補正テーブルの特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 NCU
2 MODEM
3 ROM
3a 第2のγ補正テーブルメモリ
4 RAM
4a 第1のγ補正テーブルメモリ
5 画像メモリ
6 MPU
7 CCD
8 キーパット
8a 読取モード切替キー
8b 読取濃度切替キー
8c スタートキー
9 画像処理回路
9a ガンマ補正テーブルメモリ
10 EEPROM
11 CODEC
12 プリンタ
13 バス
14 電話回線
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガンマ補正機能を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置などの画像処理装置では、原稿を画像読取手段で読み取り、ファックス送信したり、コピーする。この場合、スキャナ等の画像読取手段の特性がリニアでないと、色、濃度を精度良く再現できないので、従来は段階的に濃度の異なるテストチャートを読み込み、実際の値と本来の値との差に基づき、ガンマ補正テーブルを作成し、これを用いて補正する技術が知られている(特開平6−22140号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スキャナ単体の特性補正であれば、上記した従来の段階的な濃度の異なるテストチャートを読み込み、実際の値と本来の値との差に基づき、ガンマ補正データを作成する方法で良いが、デジタルコピー機や、コピー機能を有するファクシミリ装置、複合機では自機のプリンタで読み取った画像をプリントする。このため、単にスキャナの特性のみでガンマ補正は決まるのではなく、プリンタの特性も加味しなければ、読み取った画像を再現性良くプリントすることはできない。また、読取モード(文字、文字/写真、写真あるいは読み取り時の濃度)によっても、ガンマ補正は変える必要がある。
【0004】
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、読み取った画像を再現性良く、プリントし得る画像処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の画像処理装置は、画像読取手段と、この画像読取手段で読み取られたテストチャートのデータを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたデータに基づき第1のガンマ補正情報を生成する第1のガンマ補正情報生成手段と、用紙上に画像記録する記録手段と、この記録手段における第2のガンマ補正情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1のガンマ補正情報と、第2の記憶手段から読み出された第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的なガンマ補正情報を生成する第2のガンマ補正情報生成手段とを備え、生成された最終的なガンマ補正情報を前記画像読取手段に設定する。
【0006】
また、この発明の画像処理装置は、画像読取手段と、画像読取手段で読み取られたテストチャートのデータを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたデータに基づき第1のガンマ補正情報を生成する第1のガンマ補正情報生成手段と、読み取りモードのそれぞれに対応した第2のガンマ補正情報を記憶する第2の記憶手段と、第1のガンマ補正情報と、読み取りモードに応じて第2の記憶手段から読み出された第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的なガンマ補正情報を生成する第2のガンマ補正情報生成手段とを備え、生成された最終的なガンマ補正情報を画像読取手段に設定する。
【0007】
また、この発明の画像処理装置において、第1のガンマ補正情報、第2のガンマ補正情報はテーブルであっても良いし、関数であっても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の画像処理装置の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0009】
この実施形態ファクシミリ装置は、図1に示すように、NCU1と、MODEM2と、ROM3と、RAM4と、画像メモリ5と、MPU6と、CCDスキャナ7と、キーパッド8と、画像処理回路9と、EEPROM10と、CODEC11と、プリンタ12と、バス13とを備えている。
【0010】
NCU1は、電話回線14との接続を制御するとともに、相手先の電話番号(=対応したダイヤル信号)の送出機能、及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM2は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。ROM3は装置全体を制御するためのプログラムを記憶する。ROM3は第2のγ補正テーブルを記憶する第2のγ補正テーブルメモリ3aを有する。
【0011】
RAM4は、ファクシミリ装置に関する各種情報を一時的に記憶する。RAM4には、第1のγ補正テーブルを記憶する第1のγ補正テーブルメモリ4aを有する。画像メモリ5は受信画像データやCCDスキャナ7で読み取られた画像データを一時的に記憶する。MPU6は、ROM3に記憶されたプログラムに従い、装置を構成する各部を制御する。CCDスキャナ7は原稿をスキャンして、原稿画像を読み取る。キーパット8は、読取モード切替キー8a、読取濃度切替キー8b、スタートキー8cの他、テンキー、ワンタッチキー等のキーを備えている。
【0012】
画像処理回路9はCCDスキャナ7で読み取った画像データを画像処理する。この画像処理回路9は、ガンマ補正テーブルを記憶するガンマ補正テーブルメモリ9aを有する。EEPROM10は、テストチャートの15点のデータを記憶している。CODEC11は、送信すべき画データを符号化し、また受信した画データを復号する。プリンタ12は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画像データやコピー動作において、CCDスキャナ7で読み取られた原稿の画像データを記録紙上に記録する。もっとも、ここに示す実施形態ファクシミリ装置のハード構成は、特に新規なものではなく、各回路構成自体は、既によく知られたものである。この実施形態ファクシミリ装置の新規な特徴事項は、後述するように、ガンマ補正テーブルデータの作成方法にある。
【0013】
この実施形態装置では、図2に示すように、15段階のテストチャートを読み取り、15点のデータとしてEEPROM10に記憶する。この15点のデータを基に、第1のγ補正テーブル(又は関数)を作成する。ここまでのγ補正テーブル作成は通常のものと同様である。図5に示すように、テストチャート濃度/出力特性が、理想的な特性▲3▼と、CCDスキャナの読み取り特性▲1▼とすると、▲3▼理想的特性から▲1▼CCD特性を減じた▲2▼特性〔=h(x)〕が第1のγ補正テーブルである。他方、ROM3に記憶してある読取モード毎の第2のγ補正テーブル1〜mのテーブルより、読み取るべき画像が文字、文字/写真、写真あるいは読み取り時の濃度等によって異なる読取モードに対応した第2の補正テーブルiをRAM5に記憶する。
【0014】
この第2のγ補正テーブルは、例えば図7に示す特性〔=g{f(x)}である。この第2のγ補正テーブルは「濃度補正テーブル」と「プリンタ補正テーブル」とから求めた特性である。濃度補正テーブルは、例えば図8に示すように、▲1▼理想的な入力特性に対し、▲3▼写真モード、普通濃度の特性とすると、特性▲3▼−▲1▼の特性である〔=f(x)〕。この濃度補正テーブルは、上記したようにモードの組み合わせの数(m個)を備えている。プリンタ補正テーブルは、この「プリンタ補正テーブル」で補正してからプリンタに入力することにより、プリンタを理想的な印字特性を持ったプリンタとして使用することができる。図9に示すように、▲3▼理想的な印字特性と、▲2▼プリンタの印字特性とすると、特性▲3▼−▲2▼が▲1▼プリンタ補正テーブル〔=g(x)〕である。
【0015】
そして、第1のγ補正テーブルと第2のγ補正テーブルを合成して、最終的なγ補正テーブルを作成する。この最終的なγ補正テーブルは、例えば図6に示す特性〔=g(f{h(x)})〕となる。この最終的なγ補正テーブルを画像処理回路9のRAM(ガンマ補正テーブルメモリ9a)に書き込み、実施形態装置のγ補正テーブルとして使用する。
【0016】
次に、この実施形態ファクシミリ装置におけるガンマ補正テーブルの設定処理を図3、図4に示すフロー図を参照して説明する。先ず、テストチャートの読取処理について説明する。ステップST1においては、テストチャートをFBS(フラットベットスキャナ)に置く。これは使用者が行う。次にステップST2へ移行する。ステップST2においては、テストチャート読取モードを選択する。このテストチャート読取モードの選択は、使用者がキーパッド8の読取モード切替キー8aを操作することにより、行うことができる。続いて、ステップST3へ移行する。
【0017】
ステップST3においては、キーパッド8のスタートキー8cが押下されたか否か判定する。スタートキー8cが押下されると、ステップST4へ移行する。ステップST4においては、テストチャートをCCDスキャナ7でスキャンし、15点のデータを読み取る。続いて、ステップST5へ移行する。ステップST5においては、読み取ったテストチャートの各濃度の値をEERROM10に格納する。次に、ステップST6へ移行する。
【0018】
ステップST6においては、スキャンが終了したか否かを判定する。終了でない場合は、ステップST4へ戻り、スキャンを続ける。一方、スキャンが終了の場合は、ステップST7へ移行する。ステップST7においては、キーパッド89の表示部に「テストチャートの読み取り終了しました」の表示を行い、処理を終了する。
【0019】
続いて、最終的なγ補正テーブル作成処理について説明する。ステップST11においては、EEPROM10よりデータを読み出す。次に、ステップST12へ移行する。ステップST12においては、読み出したデータに基づき、第1のγ補正テーブル(又は関数)4aを作成し〔具体例:図5の▲2▼参照〕、RAM4に記憶する。続いて、ステップST13へ移行する。
【0020】
ステップST13においては、デフォルトの読み取りモードに応じた第2のγ補正テーブル〔具体例:図7参照〕をROM3より読み出し、RAM4に格納する。次に、ステップST14へ移行する。ステップST14においては、第1のγ補正テーブルと第2のγ補正テーブルとからガンマ補正テーブルを作成する〔具体例:図6参照〕。続いて、ステップST15へ移行する。ステップST15においては、ガンマ補正テーブルを画像処理回路9のRAM(ガンマ補正テーブルメモリ)9aに書き込む。次に、ステップST16へ移行する。
【0021】
ステップST16においては、読み取りモードの変更有りか否かを判定する。読み取りモードの変更が有る場合には、ステップST17へ移行する。ステップST17においては、変更された読み取りモードに対する第2のガンマ補正テーブルをROM3より読み出し、RAM4に記憶する。そして、ステップST14へ戻る。
【0022】
なお、上記実施形態では、ガンマ補正情報をテーブルで格納しているが、関数(線形補間式)を用いても良い。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、テストチャートの読み取りデータに基づいて生成する第1のガンマ補正情報と、記録手段によるあるいは読み取りモードにおける第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的に生成したガンマ補正情報を画像読取手段に設定するものであるから、予めテストチャートをスキャンしておくことにより、単にスキャナの特性のみでなく、プリンタの特性や読み取りモードのそれぞれに応じたガンマ補正テーブルを生成し、読み取った画像を再現性良く、プリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態ファクシミリ装置のガンマ補正テーブルの設定処理を説明する図である。
【図3】同実施形態ファクシミリ装置のテストチャートの読み取り処理を説明するフロー図である。
【図4】同実施形態ファクシミリ装置の最終的にガンマ補正テーブルの作成処理を説明する図である。
【図5】同実施形態ファクシミリ装置における第1のγ補正テーブルの特性を説明する図である。
【図6】同実施形態ファクシミリ装置における最終的なγ補正テーブルの特性を説明する図である。
【図7】同実施形態ファクシミリ装置における第2のγ補正テーブルの特性を説明する図である。
【図8】濃度補正テーブルの特性を説明する図である。
【図9】プリンタ補正テーブルの特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 NCU
2 MODEM
3 ROM
3a 第2のγ補正テーブルメモリ
4 RAM
4a 第1のγ補正テーブルメモリ
5 画像メモリ
6 MPU
7 CCD
8 キーパット
8a 読取モード切替キー
8b 読取濃度切替キー
8c スタートキー
9 画像処理回路
9a ガンマ補正テーブルメモリ
10 EEPROM
11 CODEC
12 プリンタ
13 バス
14 電話回線
Claims (3)
- 画像読取手段と、この画像読取手段で読み取られたテストチャートのデータを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたデータに基づき第1のガンマ補正情報を生成する第1のガンマ補正情報生成手段と、用紙上に画像記録する記録手段と、この記録手段における第2のガンマ補正情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第1のガンマ補正情報と、第2の記憶手段から読み出された第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的なガンマ補正情報を生成する第2のガンマ補正情報生成手段とを備え、生成された最終的なガンマ補正情報を前記画像読取手段に設定することを特徴とする画像処理装置。
- 画像読取手段と、画像読取手段で読み取られたテストチャートのデータを記憶する第1の記憶手段と、この第1の記憶手段に格納されたデータに基づき第1のガンマ補正情報を生成する第1のガンマ補正情報生成手段と、読み取りモードのそれぞれに対応した第2のガンマ補正情報を記憶する第2の記憶手段と、第1のガンマ補正情報と、読み取りモードに応じて第2の記憶手段から読み出された第2のガンマ補正情報とに基づき、最終的なガンマ補正情報を生成する第2のガンマ補正情報生成手段とを備え、生成された最終的なガンマ補正情報を画像読取手段に設定することを特徴とする画像処理装置。
- 前記第1のガンマ補正情報、第2のガンマ補正情報はテーブルであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002193087A JP2004040357A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002193087A JP2004040357A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004040357A true JP2004040357A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31702129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002193087A Pending JP2004040357A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004040357A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009141714A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Kyocera Mita Corp | キャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びキャリブレーションプログラム |
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2002
- 2002-07-02 JP JP2002193087A patent/JP2004040357A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009141714A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Kyocera Mita Corp | キャリブレーション装置、キャリブレーション方法及びキャリブレーションプログラム |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060502 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060620 |
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A02 | Decision of refusal |
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