JP2004039712A - ハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置 - Google Patents

ハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータなどの積層作業を容易に効率よく行うことができるハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置を提供する。
【解決手段】セパレータなどを吸着面の孔から吸引して吸着面に吸着する多孔質板24と、この多孔質板24の背面側に接合されて多孔質板24との間に吸気の通路となる空間部26を形成する背面板25とを有してなる治具本体22と、背面板25の背面に設けられた把手23とを有するハンドリング治具21を用いて、セパレータや電極板の積層作業を行う。また、パッキンを吸着面の周縁部に形成された孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、背面板の背面に設けられた把手とを有するハンドリング治具を用いて、パッキンの積層作業を行う。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置に関し、積層型電気二重層キャパシタの製造に際してセパレータなどを積層する場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
図21は積層型電気二重層キャパシタユニットの構成を分解して示す斜視図、図22は積層型電気二重層キャパシタユニットの構成を示す断面図である。また、図23はセパレータと電極板の積層作業の様子を示す斜視図、図24はパッキンの構成を示す平面図、図25はパッキンの積層作業の様子を示す斜視図である。
【0003】
図21及び図22に示すように、積層型電気二重層キャパシタユニット(以下、単にキャパシタユニットともいう)は、アルミニウムなどの金属の基材2の片面に活性炭電極3を接着してなる矩形状の集電極板1、アルミ箔基材5の両面に活性炭電極3を接着してなる矩形状の中間電極板(分極電極板)4、樹脂などの材料からなる矩形状のセパレータ6などを備えている。そして、集電極板1を両側に配置し、この集電極板1の間でセパレータ6と中間電極板4とを交互に積層したバイポーラ構造となっている。対向する活性炭電極3と、この活性炭電極3の間に挟まれるセパレータ6とからなる最小単位をセルと呼称する。
【0004】
また、セパレータ6と中間電極板4の積層体の外周部にはロ字状のパッキン7が積層されている。このパッキン7の積層体を両側の集電極板1の金属基材2で挟み、且つ、各々の中間電極板4のアルミ箔基材5の周縁部を隣接するパッキン7で挟んでいる。このことによってパッキン7はセル内部の電解質が漏れ出すのを防止するシール機能をはたし、且つ、中間電極板4同士が接触するのを防止する絶縁機能も兼ねている。パッキン7は図23に示すようにロ字状に形成されるとともに締め付けボルト用の通し孔7aを有している。パッキン7の材料としては耐溶剤性に優れ且つ絶縁性のよいゴムシートが使用され、且つ、電極厚さに応じて0.3〜0.7mmの厚さのものが使用される。
【0005】
キャパシタユニットの組み立てに際しては、図22に示すように動作電圧に対して必要な個数のセルを積み重ね(1セルの耐電圧は2.5V程度)、最後にエンドプレート8を積層体の両側(集電極板1の外側)に配置した後、これらを締め付けボルト9で締め付けることにより、密閉構造を保ち、セル内部に加圧力を加える。なお、図22において10はガス抜き弁、11はガス抜き弁キャップである。
【0006】
かかる構成のキャパシタユニットでは両側の集電極板1に図示しない充電電源などに接続されるリード線を取り付ければユニット内ではセルが直列接続となり、(1セル耐電圧)×(セル積層数)だけの耐電圧を持つことになる。このような積層型電気二重層キャパシタユニットは、一般的な巻き取り方式を用いた同一容量の電気二重層キャパシタと比較して、ケーブル等を必要とせず、コンパクトに耐電圧を高く設計することができるため、設置体積を小さくすることができる。
【0007】
そして、従来、キャパシタユニットの組み立てに際し、中間電極板4とセパレータ6とを積層するときには図24に示すように作業員が手12で直接セパレータ6や中間電極板4を持って積層作業をしていた。パッキン7を積層する際にも、作業員が手12で直接パッキン7を持って積層していた。また、パッキン7の積層時には通し孔7aの位置ずれが生じないように図25に示すような位置決め治具13を用いていた。位置決め治具13は基板14に複数の位置決め案内棒15を立設したものであり、パッキン7を押し込んで位置決め案内棒13を通し孔7aに挿通することによりパッキン7の位置決めを行なう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の積層方法では次のような問題がある。
【0009】
▲1▼ 中間電極板4やセパレータ6は薄くてたわみやすいことから、作業員が直接手12で扱うことが難しく、積層作業がしにくかった。
▲2▼ 中間電極板4とセパレータ6とを交互に積層する際、セパレータ6によって中間電極板4の活性炭電極3の面を完全に覆うように両者の位置合せを行う必要があるが、かかる位置合せは困難である。中間電極板4に対するセパレータ6の位置がずれて中間電極板4同士が接触するとセル間に短絡が起こり、キャパシタ特性を低下させるおそれがある。
▲3▼ 中間電極板4同士が接触してセル間の短絡が起こらないように中間電極板4とセパレータ6の位置を確認しながら積層作業を行うと、作業工数がかる。
▲4▼ 中間電極板4とセパレータ6とを交互に積層する際、電解液として有機溶媒と電解質塩の混合溶液(以下、単に混合溶液ともいう)を所定量セルに添加する必要があるが、従来、この混合溶液の添加作業は別の注液装置を使用して行っていたため、作業効率が悪かった。
【0010】
▲5▼ パッキン7はゴムシート製で柔らかく、厚さが0.3〜0.7mmと薄いことから、パッキン7同士がくっつきやすいため、手12だけでは取り扱いが難しく、積層作業に時間がかかる。
▲6▼ 位置決め治具13を用いてパッキン7を積層する場合、パッキン7の多数の通し孔7aに位置決め案内棒15をそれぞれ挿通しなければならず、また、積層後には位置決め案内棒15を通し孔7aから抜き取らなければならないため、作業工数がかかる。
▲7▼ パッキン7はゴムシートをプレス抜き加工して製作するが、このプレス抜き工程と積層工程とが別工程であるため、作業効率が悪かった。
【0011】
従って、本発明は上記の事情に鑑み、セパレータなどの積層作業を容易に効率よく行うことができるハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明のハンドリング治具は、積層型電気二重層キャパシタの構成部材であるセパレータ又は電極板をハンドリングして積層するためのハンドリング治具であって、
前記セパレータ又は前記電極板を吸着面の孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、
前記背面板の背面に設けられた把手とを有することを特徴とする。
【0013】
また、第2発明のハンドリング治具は、第1発明のハンドリング治具において、前記把手には前記空間部に通じる吸気通路が形成されていることを特徴とする。
【0014】
また、第3発明のハンドリング治具は、第1又は第2発明のハンドリング治具において、
前記吸着板は多孔質板であることを特徴とする。
【0015】
また、第4発明のハンドリング治具は、第1,第2又は第3発明のハンドリング治具において、
前記治具本体には前記セパレータ又は前記電極板の外周を囲むことにより吸引時に前記セパレータ又は前記電極板と前記吸着板との間に外周から空気が流入するのを防止する仕切り板を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、第5発明のハンドリング治具は、第4発明のハンドリング治具において、前記仕切り板はシートから前記セパレータを切り抜くカッタであることを特徴とする。
【0017】
また、第6発明のハンドリング治具は、第2,第3,第4又は第5発明のハンドリング治具において、
前記多孔質板は吸着面の周縁部に吸引強化用の孔が形成されていること特徴とする。
【0018】
また、第7発明のハンドリング治具は、第2,第3,第4又は第5発明のハンドリング治具において、
前記多孔質板は吸着面の周縁部に吸引強化用の溝が形成されていること特徴とする。
【0019】
また、第8発明のハンドリング装置は、第1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7に記載するハンドリング治具と、
このハンドリング治具の吸着板の孔及び空間部を介して又は前記吸着板の孔、前記空間部及び前記把手の吸気通路を介して、吸引と加圧とを行う吸引・加圧手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、第9発明のハンドリング装置は、第8発明のハンドリング装置において、電解液を供給する電解液供給手段を備え、
この電解液供給手段から吐出される電解液を、前記吸引・加圧手段から供給される加圧エアで輸送することにより、積層時に前記セパレータ又は前記電極板に供給するように構成したことを特徴とする。
【0021】
また、第10発明のハンドリング装置は、第8又は第9発明のハンドリング装置において、
前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記セパレータ又は前記電極板が置かれる吸引工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。
【0022】
また、第11発明のハンドリング装置は、第8,第9又は第10発明のハンドリング装置において、
前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記ハンドリング治具で前記セパレータと前記電極板とが積層される積層工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。
【0023】
また、第12発明のハンドリング治具は、積層型電気二重層キャパシタの構成部材であるパッキンをハンドリングして積層するためのハンドリング治具であって、
前記パッキンを吸着面の周縁部に形成された孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、
前記背面板の背面に設けられた把手とを有することを特徴とする。
【0024】
また、第13発明のハンドリング治具は、第12発明のハンドリング治具において、
前記把手には前記空間部に通じる吸気通路が形成されていることを特徴とする。
【0025】
また、第14発明のハンドリング治具は、第12又は第13発明のハンドリング治具において、
前記治具本体には前記パッキンの外周を囲むことにより吸引時に前記パッキンと前記吸着板との間に外周から空気が流入するのを防止する第1仕切り板と、前記パッキンの内周を囲むことにより吸引時に前記パッキンと前記吸着板との間に内周から空気が流入するのを防止する第2仕切り板とを備えたことを特徴とする。
【0026】
また、第15発明のハンドリング治具は、第14発明のハンドリング治具において、
前記第1仕切り板及び第2仕切り板はシートから前記パッキンを切り抜くカッタであることを特徴とする。
【0027】
また、第16発明のハンドリング装置は、第12,第13,第14又は第15発明のハンドリング治具と、
このハンドリング治具の吸着板の孔及び空間部を介して又は前記吸着板の孔、前記空間部及び前記把手の吸気通路を介して、吸引と加圧とを行う吸引・加圧手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
また、第17発明のハンドリング装置は、第16発明のハンドリング装置において、
前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記パッキンが置かれる吸引工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。
【0029】
また、第18発明のハンドリング装置は、第16又は第17発明のハンドリング装置において、
前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記ハンドリング治具で前記パッキンが積層される積層工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、積層型電気二重層キャパシタユニットの構成については従来と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図21〜図23参照)。
【0031】
<実施の形態1>
図1(a)は本発明の実施の形態1に係るハンドリング治具の正面図、図1(b)は図1(a)のA部拡大断面図、図2は図1(a)のB方向矢視図、図3は多孔質板を省略して示す図1(a)のB方向矢視図である。また、図4は前記ハンドリング治具を用いた積層作業の様子を示す斜視図である。
【0032】
図1、図2及び図3に示すように、本実施の形態1のハンドリング治具21は矩形状の治具本体22に棒状の把手23を取り付けてなるT字状のものである。治具本体22は吸着板としての多孔質板24と、この多孔質板24の背面側に接着剤などの接合手段により接合された背面板25とを有してなるものである。多孔質板24はSUS製のものであり、セパレータ6や中間電極板4の形状に合わせて矩形状に形成されている。背面板25もSUSなどを用いて矩形状に形成されている。
【0033】
背面板25の接合面には凹部25aが形成されており、この背面板25と多孔質板24とを接合することによって両者の間には吸気の通路となる空間部26が形成されている。把手23は背面板25の背面の中央部に取り付けられている。把手23の中心部には吸気通路27が形成されており、この吸気通路27は空間部26に通じている。
【0034】
このハンドリング治具21を用いた積層作業の様子を図4に基づいて説明する。図4に示すように積層作業は吸引工程、移動工程及び積層工程からなり、これらの工程の繰り返し作業となる。
【0035】
ハンドリング治具21の把手23(吸気通路27)には、パイプ34を介して、吸引・加圧手段としてのハンドリング治具制御装置35が接続される。ハンドリング治具制御装置35は、吸引・加圧機能やその制御機能などを備えたものである。
【0036】
そして、吸引工程ではハンドリング治具21によってセパレータ6と中間電極板4とを順次吸着する。このときハンドリング治具21の位置決めは位置決め治具31を用いて行なう。位置決め治具31は矩形状の基板32の対角線上の角部に一対の位置決め部33を設けたものである。位置決め部33は、ハンドリング治具21の治具本体22の外周面に接して治具本体22を案内する案内面33aを有しており、案内面33aの内側に中間電極板4やセパレータ6がそれぞれ置かれる。
【0037】
セパレータ6を吸着する場合、作業員は手12でハンドリング治具21の把手23を持って治具本体22を、位置決め治具31における位置決め部33の案内面33aの内側に挿入する。その結果、治具本体22は案内面33aに案内されてセパレータ6の上に精度よく位置決めされる。この状態でハンドリング治具制御装置35を作動させて吸引運転を開始すると、エアが矢印のようにハンドリング治具21の多孔質板24の孔、空間部26及び吸気通路27を介して吸引されることにより、セパレータ6が多孔質板24に吸着される。続いて、作業員はセパレータ6をハンドリング治具21とともに持ち上げた後、積層工程へと移動させる(移動工程)。
【0038】
中間電極板4を吸着する場合も同様であり、作業員は手12でハンドリング治具21の把手23を持って治具本体22を位置決め治具31における位置決め部33の案内面33aの内側に挿入する。その結果、治具本体22が案内面33aに案内されて中間電極板4の上に精度よく位置決めされる。この状態でハンドリング治具制御装置35を作動させて吸引運転を開始すると、エアが矢印のようにハンドリング治具21の多孔質板24の孔、空間部26及び吸気通路27を介して吸引されることにより、中間電極板4が多孔質板24に吸着される。続いて、作業員は中間電極板4をハンドリング治具21とともに引き上げた後、積層工程へと移動させる(移動工程)。
【0039】
積層工程ではハンドリング治具21によってセパレータ6と中間電極板4とを交互に積層する。このときにもハンドリング治具21の位置決めは位置決め治具41を用いて行なう。位置決め治具41は矩形状の基板42の対角線上の角部に一対の位置決め部43を設けたものである。これらの位置決め部43は、ハンドリング治具21の治具本体22の外周面に接して治具本体22を案内する案内面43aを有しており、案内面33aの内側にセパレータ6及び中間電極板4が積層される。勿論、位置決め治具31と位置決め治具41は同じハンドリング治具21の位置決めを行うため、位置決め部33の案内面33aと位置決め部43の案内面43aは同じ寸法となっている。
【0040】
セパレータ6を積層する場合、作業員は手12でハンドリング治具21の把手23を持って治具本体22を位置決め治具41の位置決め部43の案内面43aの内側に挿入する。その結果、治具本体22が案内面43aに案内されることにより、治具本体22(多孔質板24)に吸着されているセパレータ6が、中間電極板4に対して精度よく位置決めされる。即ち、セパレータ6によって中間電極板4の一方の活性炭電極3が完全に覆われる。この状態でハンドリング治具制御装置35を作動させて加圧運転を開始すると、加圧エアが矢印のようにハンドリング治具21の吸気通路27、空間部26及び多孔質板24の孔を介して供給されることにより、セパレータ6が治具本体22(多孔質板24)から剥がれる。
【0041】
中間電極板4を積層する場合も同様であり、作業員は手12でハンドリング治具21の把手23を持って治具本体22を位置決め治具41の位置決め部43の案内面43aの内側に挿入する。その結果、治具本体22が案内面43aに案内されることにより、治具本体22(多孔質板24)に吸着されている中間電極板4が、セパレータ6に対して精度よく位置決めされる。即ち、中間電極板4の他方の活性炭電極3がセパレータ6によって完全に覆われる。この状態でハンドリング治具制御装置35を作動させて加圧運転を開始すると、加圧エアが矢印のようにハンドリング治具21の吸気通路27、空間部26及び多孔質板24の孔を介して供給され、中間電極板4が治具本体22(多孔質板24)から剥がれる。
【0042】
以後、同様して吸引工程、移動工程、積層工程を繰り返すことにより、所望の耐電圧が得られるセル数となるまでセパレータ6と中間電極板4とを順次積層する。その後、このセパレータ6と中間電極板4の積層体の両側に集電極板1を積層し、更に集電極板1の両側にエンドプレート8を積層する。なお、集電極板1もハンドリング治具21を用いて積層してもよい。この場合、吸引に際しては、集電極板は剛性(厚み)があるため、吸引力が大きければハンドリング治具の吸着面を大きくしなくてもよい。
【0043】
以上のように、本実施の形態1によれば、ハンドリング治具21を用いることにより、従来に比べて容易にセパレータ6や中間電極板4などを扱うことができるため、効率的にセパレータ6や中間電極板4などの積層作業を行うことができる。即ち、ハンドリング治具21によってセパレータ6や中間電極板4に対する吸引工程、移動工程、積層工程を容易且つ確実に行うことができるため、作業性がよくなって作業効率が向上する。
【0044】
また、ハンドリング治具21の把手23に吸気通路27を設けたことにより、ハンドリング治具制御装置35とつなぐためのパイプ34を、把手23の吸気通路27につなぐことになるため、例えばパイプ34を直接空間部26につなぐ場合などに比べてパイプ34が積層作業の邪魔にならず、作業性がよい。
【0045】
また、吸着板として多孔質板24を用いたため、セパレータ6や中間電極板4を全体的に吸引・加圧することができるため、吸引時や加圧時にセパレータ6や中間電極板4が破れたり、よじれたりすることがない。このため、製品の歩留りが向上する。
【0046】
また、位置決め治具31や位置決め治具41を用いてハンドリング治具21の治具本体22を位置決めするため、吸引工程におけるセパレータ6や中間電極板4に対する治具本体22の位置決めや、積層工程におけるセパレータ6や中間電極板4の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
【0047】
<実施の形態2>
図5(a)は本発明の実施の形態2に係るハンドリング治具を一部破断して示す正面図、図5(b)は図5(a)のC部拡大断面図、図6は図5(a)のD方向矢視図である。また、図7(a)は前記ハンドリング治具を用いた吸引工程の様子を一部破断して示す図、図7(b)は図7(a)のE部拡大断面図である。
【0048】
図5及び図6に示すように、本実施の形態2のハンドリング治具21では、治具本体22の外周に額縁状(ロ字状)の仕切り板51が設けられている。仕切り板51は先端側が多孔質板24の吸着面よりも突出し、セパレータ6を多孔質板24の吸着面で吸着するときにセパレータ6の外周を囲むようになっている。また、仕切り板51の先端には刃51aがついている。即ち、仕切り板51はシートからセパレータ6を切り抜くためのカッタにもなっている。
【0049】
なお、本実施の形態2のハンドリング治具21の他の構成については上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0050】
本実施の形態2のハンドリング治具21を用いる場合、図7に示すように吸引工程では、セパレータ6を切り抜くためのシート53が基板(はがし板)52の上に設けられる。シート53の材質は樹脂などであり、陰極・陽極を電気的に遮蔽し、且つ、イオンを通す膜(セパレータ)であればよい。
【0051】
そして、作業員は手12でハンドリング治具21の把手23を持ち、治具本体22の仕切り板(カッタ)51をシート53に当てて矢印のように押圧する。その結果、仕切り板(カッタ)51によって、シート53から、キャパシタユニットでの使用に適した所定の寸法のセパレータ6が切り抜かれる。その後、ハンドリング治具制御装置35(図4参照)を作動させて吸引運転を開始すると、エアがハンドリング治具21の多孔質板24の孔、空間部26及び吸気通路27を介して吸引されることにより、切り抜かれたセパレータ6が多孔質板24に吸着される。このとき、セパレータ6の外周は仕切り板51によって囲まれている。
【0052】
このように本実施の形態2によれば、仕切り板(カッタ)51によるセパレータ6の切り抜きと、多孔質板24へのセパレータ6の吸着とを同時に行うことができるため、吸引時にセパレータ6をセッティングする作業が削減され、作業効率をより向上させることができる。しかも、仕切り板51によってセパレータ6の周囲を囲むことにより、吸引時にセパレータ6と多孔質板24との間に外周から空気が流入して真空度が低下するのを防止することができるため、セパレータ6の吸着をより確実に行うことができる。
【0053】
なお、上記では仕切り板51を治具本体22の外周に設けたが、必ずしもこれに限定するものではなく、治具本体22の下面側(吸着面側)に仕切り板51を設けてもよい。即ち、仕切り板51によってセパレータ6の外周を囲むことにより、吸引時にセパレータ6と多孔質板24との間に空気が流入して真空度が低下するのを防止することができればよい。
【0054】
また、上記では仕切り板51を備えたハンドリング治具21を、セパレータ6に適用した場合について説明したが、これに限定するものではなく中間電極板4にも適用することができる。即ち、ハンドリング治具21の治具本体22の外周等に設けた仕切り板51で中間電極板4の外周を囲むことにより、吸引時に中間電極板4と吸着板(多孔質板24)との間に空気が流入して真空度が低下するのを防止することができる。なお、この場合、図21及び図22に示すようにセパレータ6の外形寸法よりも中間電極板4(アルミ箔基材5)の外形寸法のほうが大きいため、ハンドリング治具21の治具本体22の外形寸法やこの治具本体22に設ける仕切り板51の寸法を適宜設定することにより、仕切り板51で中間電極板4の外周を囲むことができるようにする。なお、中間電極4はアルミ箔基材5と活性炭電極3とからなるが、両方の材料が接着している場合と分離(重ね置き)する場合とがある。前者の場合には、セパレータより仕切り板(カッタ)の寸法を大きくし、この仕切り板でアルミ箔基材(中間電極)を切断する。後者の場合には、セパレータより仕切り板(カッタ)の寸法を小さくし、この仕切り板で活性炭電極を切断し、アルミ箔基材は切断してあるものを使用して積層する(アルミ箔基材もハンドリング治具を使用し切断してもよいが、その場合には前者同様セパレータより仕切り板(カッタ)の寸法を大きくする)。
【0055】
<実施の形態3>
図8(a)は本発明の実施の形態3に係るハンドリング治具の正面図、図8(b)は図8(a)のF部拡大断面図、図9は図8(a)のG方向矢視図である。
【0056】
図8及び図9に示すように、本実施の形態3のハンドリング治具21では、多孔質板24の吸着面24aの周縁部に複数の吸引強化用の孔61が形成されている。なお、本実施の形態3のハンドリング治具21の他の構成については上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0057】
本実施の形態3のハンドリング治具21によれば、多孔質板24の吸着面24aの周縁部に吸引強化用の孔61を設けて吸引面積を大きくしたことにより、比較的吸引力の弱い治具本体22の周縁部の吸引力が強化されるため、セパレータ6や中間電極板4をより確実に多孔質板24に吸着させることができる。このため、製品の歩留りが向上する。
【0058】
<実施の形態4>
図10(a)は本発明の実施の形態4に係るハンドリング治具の正面図、図10(b)は図10(a)のH部拡大断面図、図11は図10(a)のI方向矢視図である。
【0059】
図10及び図11に示すように、本実施の形態4のハンドリング治具21では、多孔質板24の吸着面24aの周縁部に吸引強化用の溝71が形成されている。なお、本実施の形態4のハンドリング治具21の他の構成については上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0060】
本実施の形態4のハンドリング治具21によれば、多孔質板24の吸着面24aの周縁部に吸引強化用の溝71を設けて吸引面積を大きくしたことにより、比較的吸引力の弱い治具本体22の周縁部の吸引力が強化されるため、セパレータ6や中間電極板4をより確実に多孔質板24に吸着させることができる。このため、製品の歩留りが向上する。
【0061】
<実施の形態5>
図12は本発明の実施の形態5に係るハンドリング装置の構成を示す斜視図である。同図に示すように本実施の形態5では、ハンドリング装置としてハンドリング治具21と、吸引・加圧手段としてのハンドリング治具制御装置72と、電解液供給手段としての混合溶液供給装置73とを備えている。
【0062】
ハンドリング治具21の把手23(吸気通路27)はパイプ74を介してハンドリング治具制御装置72に接続されている。また、ハンドリング治具制御装置72には電気ケーブル75を介して混合溶液供給装置73が接続されている。ハンドリング治具制御装置72は吸引・加圧機能やその制御機能、更には混合溶液供給装置73の制御機能などを備えたものである。混合溶液供給装置73は内部に電解液として有機溶媒と電解質塩の混合溶液を収容しており、混合溶液の吐出口73aがパイプ74の途中に接続されている。
【0063】
吸引工程では、ハンドリング治具制御装置72を作動させて吸引運転を開始すると、エアがハンドリング治具21の多孔質板24の孔、空間部26及び吸気通路27を介して吸引されることにより、セパレータ6や中間電極板4が多孔質板24に吸着される。
【0064】
一方、積層工程では、ハンドリング治具制御装置72を作動させて加圧運転を開始すると、矢印のように加圧エアがハンドリング治具21の吸気通路27、空間部26及び多孔質板24の孔を介して供給され、治具本体22(多孔質板24)からセパレータ6や中間電極板4が剥がれる。そして、このときにハンドリング治具制御装置72では混合溶液供給装置73へ供給指令信号を77し、混合溶液供給装置73ではこの供給指令信号に基づき、混合溶液を吐出口73aから吐出してパイプ74内へ送り込む。その結果、パイプ74内に送り込まれた混合溶液が、矢印のようにハンドリング治具制御装置72から供給される加圧エアによって輸送されることにより、積層されているセパレータ6や中間電極板4に供給される。
【0065】
なお、ハンドリング治具21の構成については上記実施の形態1,2,3又は4のハンドリング治具21と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0066】
本実施の形態5のハンドリング装置によれば、セパレータ6や中間電極板4の積層作業を行うと同時にセパレータ6や中間電極板4への混合溶液の添加作業も行うことができるため、作業効率が大幅に向上する。
【0067】
<実施の形態6>
図13(a)は本発明の実施の形態6に係るハンドリング治具の正面図、図13(b)は図13(a)のJ部拡大断面図、図14は図13(a)のK方向矢視図である。また、図15は吸着板にパッキンを吸着したときの状態を示す図13(a)のK方向矢視図、図16は前記ハンドリング治具を用いた積層作業の様子を示す斜視図である。
【0068】
図13及び図14に示すように、本実施の形態1のハンドリング治具81は矩形状の治具本体82に棒状の把手83を取り付けてなるT字状のものである。治具本体82は吸着板84と、この吸着板84の背面側に接着剤などの接合手段により接合された背面板85とを有してなるものである。吸着板64はSUS製のものであり、パッキン7の形状に合わせて矩形状に形成されている。背面板85もSUSなどを用いて矩形状に形成されている。
【0069】
背面板85の接合面には凹部85aが形成されており、この背面板85と吸着板84とを接合することによって両者の間には吸気の通路となる空間部86が形成されている。把手83は背面板85の背面の中央部に取り付けられている。把手83の中心部には吸気通路87が形成されており、この吸気通路87は空間部86に通じている。そして、吸着板84の吸着面84aの周縁部には複数の孔88が開けられている。図15に示すように、孔88はパッキン7の形状に合わせて適宜に(図示例では一列に)配設され、且つ、パッキン7が吸着板84に吸着されたときにパッキン7の通し孔4aと重ならない位置に設けられている。
【0070】
このハンドリング治具81を用いた積層作業の様子を図16に基づいて説明する。図16に示すように積層作業は吸引工程、移動工程及び積層工程からなり、これらの工程の繰り返し作業となる。
【0071】
ハンドリング治具81の把手83(吸気通路87)には、パイプ81を介して、吸引・加圧手段としてのハンドリング治具制御装置92が接続される。ハンドリング治具制御装置92は、吸引・加圧機能やその制御機能などを備えたものである。
【0072】
そして、吸引工程ではハンドリング治具81によってパッキン7を吸着する。このときハンドリング治具81の位置決めは位置決め治具93を用いて行なう。位置決め治具93は矩形状の基板94の対角線上の角部に一対の位置決め部95を設けたものである。位置決め部95は、ハンドリング治具81の治具本体82の外周面に接して治具本体82を案内する案内面95aを有しており、案内面95aの内側にパッキン7が置かれる。
【0073】
パッキン7を吸着する場合、作業員は手12でハンドリング治具81の把手83を持って治具本体82を、位置決め治具93における位置決め部95の案内面95aの内側に挿入する。その結果、治具本体82は案内面95aに案内されてパッキン7の上に精度よく位置決めされる。この状態でハンドリング治具制御装置92を作動させて吸引運転を開始すると、エアが矢印のようにハンドリング治具81の吸着板84の孔88、空間部86及び吸気通路87を介して吸引されることにより、パッキン7が吸着板84に吸着される。続いて、作業員はパッキン7をハンドリング治具81とともに持ち上げた後、積層工程へと移動させる(移動工程)。
【0074】
積層工程ではハンドリング治具81によってパッキン7を積層する。このときのハンドリング治具81の位置決めは位置決め治具101を用いて行う。位置決め治具101は矩形状の基板103の対角線上の角部に一対の位置決め部102を設けたものである。位置決め部102は、ハンドリング治具81の治具本体82の外周面に接して治具本体82を案内する案内面102aを有しており、案内面102aの内側にパッキン7が順次積層される。
【0075】
パッキン7を積層する場合、作業員は手12でハンドリング治具81の把手83を持って治具本体82を位置決め治具101における位置決め部102の案内面102aの内側に挿入する。その結果、治具本体82が案内面102aに案内されてパッキン7が先に積層されたパッキン7の上に精度よく位置決めされる。即ち、積層されたパッキン7の通し孔7aの位置が揃う。この状態でハンドリング治具制御装置92を作動させて加圧運転を開始すると、加圧エアが矢印のようにハンドリング治具81の吸気通路87、空間部86及び吸着板84の孔88を介して供給され、治具本体82(吸着板84)からパッキン7が剥がれる。
【0076】
以後、同様にして吸引工程、移動工程、積層工程を繰り返すことにより、所望のセル数に応じた所定の枚数だけパッキン7を順次積層する。
【0077】
以上のように、本実施の形態6によれば、ハンドリング治具81を用いることにより、従来に比べて容易にパッキン7を扱うことができるため、効率的にパッキン7の積層作業を行うことができる。即ち、ハンドリング治具81によってパッキン7に対する吸引工程、移動工程、積層工程を容易且つ確実に行うことができるため、作業性がよくなって作業効率が向上する。
【0078】
また、ハンドリング治具81の把手83に吸気通路87を設けたことにより、ハンドリング治具制御装置92と接続するためのパイプ91を、把手83の吸気通路87につなぐことになるため、例えばパイプ91を直接空間部86につなぐ場合などに比べてパイプ91が積層作業の邪魔にならず、作業性がよい。
【0079】
また、位置決め治具93や位置決め治具101を用いてハンドリング治具81の治具本体82を位置決めするため、吸引工程におけるパッキン7に対する治具本体82の位置決めや、積層工程におけるパッキン7の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。即ち、従来の面倒な位置決め治具13を用いることなく、容易にパッキン7の通し孔7aの位置を合わせることができる。
【0080】
なお、図22に示すようにパッキン7で中間電極板4のアルミ箔基材5の周縁部を挟む必要があるため、パッキン7の積層と中間電極板4やセパレータ6の積層とは、同じ積層工程で交互に行う必要がある。また、このときに本実施の形態6のハンドリング治具81と上記実施の形態1〜4のハンドリング治具21とを位置決め治具31,41,93,101を用いて位置決めを行うには各位置決め治具の位置決め部33,43,93,102の案内面33a,43a,93a,102aの寸法を同じにする必要がある。即ち、積層工程では、位置決め治具41と位置決め治具101とを同じ1つの位置決め治具とし、この位置決め治具をハンドリング治具21とハンドリング治具81とで共用することになる。換言すれば、同じ1つの位置決め治具を共用することができるようにするため、ハンドリング治具21における治具本体22の外周面の寸法と、ハンドリング治具81における治具本体82の外周面の寸法とが同じになるように設定する必要がある。また、これに応じて吸引工程で用いる位置決め治具31,93の寸法も同じにする必要がある。
【0081】
<実施の形態7>
図17(a)は本発明の実施の形態7に係るハンドリング治具を一部破断して示す正面図、図17(b)は図17(a)のL部拡大断面図、図18はパッキンを吸着したときの状態を示す図17(a)のM方向矢視図である。また、図19は前記ハンドリング治具を用いた積層作業の様子を示す斜視図、図20は前記ハンドリング治具によってシートからパッキンを切り抜いたときの状態を示す断面図である。
【0082】
図17及び図18に示すように、本実施の形態7のハンドリング治具81では、治具本体82の吸着板84にロ字状の第1仕切り板111と第2仕切り板112とが設けられている。第1仕切り板111と第1仕切り板112は吸着板84の吸着面84aに突設され、孔88を挟んで外側と内側とに位置している。そして、パッキン7を吸引して吸着板84の吸着面84aに吸着させるとき、第1仕切り板111はパッキン7の外周を囲むことにより、パッキン7と吸着板84との間に外周から空気が流入するのを防止し、第2仕切り板112はパッキン7の内周を囲むことにより、パッキン7と吸着板84との間に内周から空気が流入するのを防止する構成となっている。
【0083】
また、第1仕切り板111と第2仕切り板111,112の先端には、それぞれ刃111a,112aがついている。即ち、第1仕切り板111と第2仕切り板112はシートからパッキン7を切り抜くためのカッタにもなっている。
【0084】
なお、本実施の形態7のハンドリング治具81の他の構成については上記実施の形態6と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0085】
本実施の形態7のハンドリング治具81を用いる場合、図19に示すように吸引工程では、パッキン7を切り抜くためのゴムシート113が基板(はがし板)114の上に設けられる。
【0086】
そして、作業員は手12でハンドリング治具81の把手83を持ち、治具本体82(第1仕切り板111及び第2仕切り板112)をゴムシート113に当てて矢印のように押圧する。その結果、カッタとしての第1仕切り板111及び第2仕切り板112によって、ゴムシート113から、キャパシタユニットでの使用に適した所定の寸法のパッキン7が切り抜かれる。図20にはこのときの状態を示している。その後、ハンドリング治具制御装置92(図16参照)を作動させて吸引運転を開始すると、エアがハンドリング治具81の孔88、空間部86及び吸気通路87を介して吸引されることにより、切り抜かれたパッキン7が吸着板84に吸着される。このとき、パッキン7の外周及び内周は第1仕切り板111と第2仕切り板112とによって囲まれている。なお、移動工程及び積層工程は上記実施の形態6と同様である。
【0087】
このように本実施の形態7によれば、カッタとしての第1仕切り板111及び第2仕切り板112によるパッキン7の切り抜きと、吸着板84へのパッキン7の吸着とを同時に行うことができるため、吸引時にパッキン7をセッティングする作業が削減され、作業効率をより向上させることができる。しかも、第1仕切り板111及び第2仕切り板112によってパッキン7の外周及び内周を囲むことにより、吸引時にパッキン7と吸着板84との間に外周及び内周から空気が流入して真空度が低下するのを防止することができるため、パッキン7の吸着をより確実に行うことができる。
【0088】
【発明の効果】
以上発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明のハンドリング治具は、積層型電気二重層キャパシタの構成部材であるセパレータ又は電極板をハンドリングして積層するためのハンドリング治具であって、前記セパレータ又は前記電極板を吸着面の孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、前記背面板の背面に設けられた把手とを有することを特徴とする。従って、このハンドリング治具を用いることにより、従来に比べて容易にセパレータや電極板(中間電極板又は集電極板)を扱うことができるため、効率的にセパレータや電極板の積層作業を行うことができる。即ち、ハンドリング治具によってセパレータや電極板に対する吸引工程、移動工程、積層工程を容易且つ確実に行うことができるため、作業性がよくなって作業効率が向上する。
【0089】
また、第2発明のハンドリング治具は、第1発明のハンドリング治具において、前記把手には前記空間部に通じる吸気通路が形成されていることを特徴とする。従って、このハンドリング治具では吸引・加圧手段とつなぐためのパイプを、把手の吸気通路につなぐことになるため、例えばパイプを直接空間部につなぐ場合などに比べてパイプが積層作業の邪魔にならず、作業性がよい。
【0090】
また、第3発明のハンドリング治具は、第1又は第2発明のハンドリング治具において、前記吸着板は多孔質板であることを特徴とする。従って、このハンドリング治具では吸着板として多孔質板を用いたため、セパレータや電極板を全体的に吸引・加圧することができるため、吸引時や加圧時にセパレータや電極板が破れたり、よじれたりすることがない。このため、製品の歩留りが向上する。
【0091】
また、第4発明のハンドリング治具は、第1,第2又は第3発明のハンドリング治具において、前記治具本体には前記セパレータ又は前記電極板の外周を囲むことにより吸引時に前記セパレータ又は前記電極板と前記吸着板との間に外周から空気が流入するのを防止する仕切り板を備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング治具では仕切り板によってセパレータや電極板の周囲を囲むことにより、吸引時にセパレータ又は電極板と多孔質板との間に外周から空気が流入して真空度が低下するのを防止することができるため、セパレータや電極板の吸着をより確実に行うことができる。
【0092】
また、第5発明のハンドリング治具は、第4発明のハンドリング治具において、前記仕切り板はシートから前記セパレータを切り抜くカッタであることを特徴とする。従って、このハンドリング治具ではカッタとしての仕切り板によるセパレータの切り抜きと、吸着板へのセパレータの吸着とを同時に行うことができるため、吸引時にセパレータをセッティングする作業が削減され、作業効率をより向上させることができる。
【0093】
また、第6発明のハンドリング治具は、第2,第3,第4又は第5発明のハンドリング治具において、前記多孔質板は吸着面の周縁部に吸引強化用の孔が形成されていること特徴とする。従って、このハンドリング治具では多孔質板の吸着面の周縁部に吸引強化用の孔を設けて吸引面積を大きくしたことにより、比較的吸引力の弱い治具本体の周縁部の吸引力が強化されるため、セパレータや電極板をより確実に多孔質板に吸着させることができる。このため、製品の歩留りが向上する。
【0094】
また、第7発明のハンドリング治具は、第2,第3,第4又は第5発明のハンドリング治具において、前記多孔質板は吸着面の周縁部に吸引強化用の溝が形成されていること特徴とする。従って、このハンドリング治具では多孔質板の吸着面の周縁部に吸引強化用の溝を設けて吸引面積を大きくしたことにより、比較的吸引力の弱い治具本体の周縁部の吸引力が強化されるため、セパレータや電極板をより確実に多孔質板に吸着させることができる。このため、製品の歩留りが向上する。
【0095】
また、第8発明のハンドリング装置は、第1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7に記載するハンドリング治具と、このハンドリング治具の吸着板の孔及び空間部を介して又は前記吸着板の孔、前記空間部及び前記把手の吸気通路を介して、吸引と加圧とを行う吸引・加圧手段とを備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、ハンドリング治具を用いることにより、従来に比べて容易にセパレータや電極板を扱うことができるため、効率的にセパレータや電極板の積層作業を行うことができる。即ち、ハンドリング治具によってセパレータや電極板に対する吸引工程、移動工程、積層工程を容易且つ確実に行うことができるため、作業性がよくなって作業効率が向上する。
【0096】
また、第9発明のハンドリング装置は、第8発明のハンドリング装置において、電解液を供給する電解液供給手段を備え、この電解液供給手段から吐出される電解液を、前記吸引・加圧手段から供給される加圧エアで輸送することにより、積層時に前記セパレータ又は前記電極板に供給するように構成したことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、セパレータや電極板の積層作業を行うと同時にセパレータや電極板への混合溶液の添加作業も行うことができるため、作業効率が大幅に向上する。
【0097】
また、第10発明のハンドリング装置は、第8又は第9発明のハンドリング装置において、前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記セパレータ又は前記電極板が置かれる吸引工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、位置決め治具を用いてハンドリング治具の治具本体を位置決めするため、吸引工程におけるセパレータや電極板に対する治具本体の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
【0098】
また、第11発明のハンドリング装置は、第8,第9又は第10発明のハンドリング装置において、前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記ハンドリング治具で前記セパレータと前記電極板とが積層される積層工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、位置決め治具を用いてハンドリング治具の治具本体を位置決めするため、積層工程におけるセパレータや電極板の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
【0099】
また、第12発明のハンドリング治具は、積層型電気二重層キャパシタの構成部材であるパッキンをハンドリングして積層するためのハンドリング治具であって、前記パッキンを吸着面の周縁部に形成された孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、前記背面板の背面に設けられた把手とを有することを特徴とする。従って、このハンドリング治具を用いることにより、従来に比べて容易にパッキンを扱うことができるため、効率的にパッキンの積層作業を行うことができる。即ち、ハンドリング治具によってパッキンに対する吸引工程、移動工程、積層工程を容易且つ確実に行うことができるため、作業性がよくなって作業効率が向上する。
【0100】
また、第13発明のハンドリング治具は、第12発明のハンドリング治具において、前記把手には前記空間部に通じる吸気通路が形成されていることを特徴とする。従って、このハンドリング治具では吸引・加圧手段とつなぐためのパイプを、把手の吸気通路につなぐことになるため、例えばパイプを直接空間部につなぐ場合などに比べてパイプが積層作業の邪魔にならず、作業性がよい。
【0101】
また、第14発明のハンドリング治具は、第12又は第13発明のハンドリング治具において、前記治具本体には前記パッキンの外周を囲むことにより吸引時に前記パッキンと前記吸着板との間に外周から空気が流入するのを防止する第1仕切り板と、前記パッキンの内周を囲むことにより吸引時に前記パッキンと前記吸着板との間に内周から空気が流入するのを防止する第2仕切り板とを備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング治具では第1仕切り板及び第2仕切り板によってパッキンの外周及び内周を囲むことにより、吸引時にパッキンと吸着板との間に外周及び内周から空気が流入して真空度が低下するのを防止することができるため、パッキンの吸着をより確実に行うことができる。
【0102】
また、第15発明のハンドリング治具は、第14発明のハンドリング治具において、前記第1仕切り板及び第2仕切り板はシートから前記パッキンを切り抜くカッタであることを特徴とする。従って、このハンドリング治具ではカッタとしての第1仕切り板及び第2仕切り板によるパッキンの切り抜きと、吸着板へのパッキンの吸着とを同時に行うことができるため、吸引時にパッキンをセッティングする作業が削減され、作業効率をより向上させることができる。
【0103】
また、第16発明のハンドリング装置は、第12,第13,第14又は第15発明のハンドリング治具と、このハンドリング治具の吸着板の孔及び空間部を介して又は前記吸着板の孔、前記空間部及び前記把手の吸気通路を介して、吸引と加圧とを行う吸引・加圧手段とを備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、ハンドリング治具を用いることにより、従来に比べて容易にパッキンを扱うことができるため、効率的にパッキンの積層作業を行うことができる。即ち、ハンドリング治具によってパッキンに対する吸引工程、移動工程、積層工程を容易且つ確実に行うことができるため、作業性がよくなって作業効率が向上する。
【0104】
また、第17発明のハンドリング装置は、第16発明のハンドリング装置において、前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記パッキンが置かれる吸引工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、位置決め治具を用いてハンドリング治具の治具本体を位置決めをするため、吸引工程におけるパッキンに対する治具本体の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
【0105】
また、第18発明のハンドリング装置は、第16又は第17発明のハンドリング装置において、前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記ハンドリング治具で前記パッキンが積層される積層工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とする。従って、このハンドリング装置によれば、位置決め治具を用いてハンドリング治具の治具本体を位置決めするため、積層工程におけるパッキンの位置決めを容易且つ確実に行うことができる。このため、従来の面倒な位置決め治具を用いることなく、容易にパッキンの通し孔の位置を合わせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1に係るハンドリング治具の正面図、(b)は(a)のA部拡大断面図である。
【図2】図1(a)のB方向矢視図である。
【図3】多孔質板を省略して示す図1(a)のB方向矢視図である。
【図4】前記ハンドリング治具を用いた積層作業の様子を示す斜視図である。
【図5】(a)は本発明の実施の形態2に係るハンドリング治具を一部破断して示す正面図、(b)は(a)のC部拡大断面図である。
【図6】図5(a)のD方向矢視図である。
【図7】(a)は前記ハンドリング治具を用いた吸引工程の様子を一部破断して示す図、(b)は(a)のE部拡大断面図である。
【図8】(a)は本発明の実施の形態3に係るハンドリング治具の正面図、(b)は(a)のF部拡大断面図である。
【図9】図8(a)のG方向矢視図である。
【図10】(a)は本発明の実施の形態4に係るハンドリング治具の正面図、(b)は(a)のH部拡大断面図である。
【図11】図10(a)のI方向矢視図である。
【図12】本発明の実施の形態5に係るハンドリング装置の構成を示す斜視図である。
【図13】(a)は本発明の実施の形態6に係るハンドリング治具の正面図、(b)は(a)のJ部拡大断面図である。
【図14】図13(a)のK方向矢視図である。
【図15】吸着板にパッキンを吸着したときの状態を示す図13(a)のK方向矢視図である。
【図16】前記ハンドリング治具を用いた積層作業の様子を示す斜視図である。
【図17】(a)は本発明の実施の形態7に係るハンドリング治具を一部破断して示す正面図、(b)は(a)のL部拡大断面図である。
【図18】パッキンを吸着したときの状態を示す図17(a)のM方向矢視図である。
【図19】前記ハンドリング治具を用いた積層作業の様子を示す斜視図である。
【図20】前記ハンドリング治具によってシートからパッキンを切り抜いたときの状態を示す断面図である。
【図21】積層型電気二重層キャパシタユニットの構成を分解して示す斜視図である。
【図22】積層型電気二重層キャパシタユニットの構成を示す断面図である。
【図23】セパレータと電極板の積層作業の様子を示す斜視図である。
【図24】パッキンの構成を示す平面図である。
【図25】パッキンの積層作業の様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 集電極板
2 金属基材
3 活性炭電極
4 中間電極板(分極電極板)
5 アルミ箔基材
6 セパレータ
7 パッキン
7a 通し孔
8 エンドプレート
9 締め付けボルト
10 ガス抜き弁
11 ガス抜き弁キャップ
12 手
13 位置決め治具
14 基板
15 位置決め案内棒
21 ハンドリング治具
22 治具本体
23 把手
24 多孔質板
24a 吸着面
25 背面板
25a 凹部
26 空間部
27 吸気通路
31 位置決め治具
32 基板
33 位置決め部
33a 案内面
34 パイプ
35 ハンドリング治具制御装置
41 位置決め治具
42 基板
43 位置決め部
43a 案内面
51 仕切り板
51a 刃
52 基板(剥がし板)
53 シート
61 吸引強化用の孔
71 吸引強化用の溝
72 ハンドリング治具制御装置
73 混合溶液供給装置
73a 吐出口
74 パイプ
75 電気ケーブル
81 ハンドリング治具
82 治具本体
83 把手
84 吸着板
84a 吸着面
85 背面板
85a 凹部
86 空間部
87 吸気通路
88 孔
91 パイプ
92 ハンドリング治具制御装置
93 位置決め治具
94 基板
95 位置決め部
95a 案内面
101 位置決め治具
102 位置決め部
102a 案内面
103 基板
111 第1仕切り板
111a 刃
112 第2仕切り板
112a 刃
113 ゴムシート
114 基板(はがし板)

Claims (18)

  1. 積層型電気二重層キャパシタの構成部材であるセパレータ又は電極板をハンドリングして積層するためのハンドリング治具であって、
    前記セパレータ又は前記電極板を吸着面の孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、
    前記背面板の背面に設けられた把手とを有することを特徴とするハンドリング治具。
  2. 請求項1に記載するハンドリング治具において、
    前記把手には前記空間部に通じる吸気通路が形成されていることを特徴とするハンドリング治具。
  3. 請求項1又は2に記載するハンドリング治具において、
    前記吸着板は多孔質板であることを特徴とするハンドリング治具。
  4. 請求項1,2又は3に記載するハンドリング治具において、前記治具本体には前記セパレータ又は前記電極板の外周を囲むことにより吸引時に前記セパレータ又は前記電極板と前記吸着板との間に外周から空気が流入するのを防止する仕切り板を備えたことを特徴とするハンドリング治具。
  5. 請求項4に記載するハンドリング治具において、
    前記仕切り板はシートから前記セパレータを切り抜くカッタであることを特徴とするハンドリング治具。
  6. 請求項2,3,4又は5に記載するハンドリング治具において、
    前記多孔質板は吸着面の周縁部に吸引強化用の孔が形成されていること特徴とするハンドリング治具。
  7. 請求項2,3,4又は5に記載するハンドリング治具において、
    前記多孔質板は吸着面の周縁部に吸引強化用の溝が形成されていること特徴とするハンドリング治具。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載するハンドリング治具と、
    このハンドリング治具の吸着板の孔及び空間部を介して又は前記吸着板の孔、前記空間部及び前記把手の吸気通路を介して、吸引と加圧とを行う吸引・加圧手段とを備えたことを特徴とするハンドリング装置。
  9. 請求項8に記載するハンドリング装置において、
    電解液を供給する電解液供給手段を備え、
    この電解液供給手段から吐出される電解液を、前記吸引・加圧手段から供給される加圧エアで輸送することにより、積層時に前記セパレータ又は前記電極板に供給するように構成したことを特徴とするハンドリング装置。
  10. 請求項8又は9に記載するハンドリング装置において、
    前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記セパレータ又は前記電極板が置かれる吸引工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とするハンドリング装置。
  11. 請求項8,9又は10に記載するハンドリング装置において、
    前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記ハンドリング治具で前記セパレータと前記電極板とが積層される積層工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とするハンドリング装置。
  12. 積層型電気二重層キャパシタの構成部材であるパッキンをハンドリングして積層するためのハンドリング治具であって、
    前記パッキンを吸着面の周縁部に形成された孔から吸引して吸着面に吸着する吸着板と、この吸着板の背面側に接合されて吸着板との間に吸気の通路となる空間部を形成する背面板とを有してなる治具本体と、
    前記背面板の背面に設けられた把手とを有することを特徴とするハンドリング治具。
  13. 請求項12に記載するハンドリング治具において、
    前記把手には前記空間部に通じる吸気通路が形成されていることを特徴とするハンドリング治具。
  14. 請求項12又は13に記載するハンドリング治具において、前記治具本体には前記パッキンの外周を囲むことにより吸引時に前記パッキンと前記吸着板との間に外周から空気が流入するのを防止する第1仕切り板と、前記パッキンの内周を囲むことにより吸引時に前記パッキンと前記吸着板との間に内周から空気が流入するのを防止する第2仕切り板とを備えたことを特徴とするハンドリング治具。
  15. 請求項14に記載するハンドリング治具において、
    前記第1仕切り板及び第2仕切り板はシートから前記パッキンを切り抜くカッタであることを特徴とするハンドリング治具。
  16. 請求項12,13,14又は15に記載するハンドリング治具と、
    このハンドリング治具の吸着板の孔及び空間部を介して又は前記吸着板の孔、前記空間部及び前記把手の吸気通路を介して、吸引と加圧とを行う吸引・加圧手段とを備えたことを特徴とするハンドリング装置。
  17. 請求項16に記載するハンドリング装置において、
    前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記パッキンが置かれる吸引工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とするハンドリング装置。
  18. 請求項16又は17に記載するハンドリング装置において、前記ハンドリング治具の治具本体の外周面に接して前記治具本体を案内する案内面を有し、この案内面の内側に前記ハンドリング治具で前記パッキンが積層される積層工程用の位置決め治具を備えたことを特徴とするハンドリング装置。
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