JPH04106188U - 吸着装置 - Google Patents

吸着装置

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JPH04106188U
JPH04106188U JP836391U JP836391U JPH04106188U JP H04106188 U JPH04106188 U JP H04106188U JP 836391 U JP836391 U JP 836391U JP 836391 U JP836391 U JP 836391U JP H04106188 U JPH04106188 U JP H04106188U
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suction
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vacuum pad
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淳次 古川
雅幸 小関
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トーヨーカネツ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バキュームパッドの変形を防止して物品の吸着
及び把持を確実に行い得るようにした吸着装置を提供す
る。 【構成】把持部12に圧縮空気に基づいて真空状態を作
り出すバキュームエジェクタ14を取り付けると共に、
該バキュームエジェクタ14に自在継ぎ手17を用いて
バキュームパッド23の縁部に硬質発泡ゴムからなる枠
体24を設けた吸着部21を取り付け、把持部12に設
けた操作具を操作してバキュームエジェクタ14の吸気
作用に基づき吸着部により物品を吸着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種物品を真空吸着により把持する吸着装置に関するものであり、 特にセロファンや軟性合成樹脂等のフイルム状包装材により包装された物品を確 実に把持し得るようにした吸着部に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記吸着装置は、物品を傷つけることなく把持できるので、物流工程や精密加 工を必要とする工場等で多用されている。 図5及び図6は従来の吸着装置を用いた物品把持の形態を示すものである。 即ち、1はバキュームパッド、2は吸着される物品であり、フィルム状の包装 材3により覆われている。そして、図示のようにバキュームパッド1が物品2に 接触していない状態では、バキュームパッド1の底面4が円形であれば、図5に 示したように円形に広がっている。
【0003】 一方、バキュームパッド1を物品2に接触させると、真空圧によってバキュー ムパッド1が変形し、包装材3をバキュームパット1内に吸い込んでしまい、吸 い込み面積が図6に4aで示したように小面積になってしまう。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
バキュームパッド1の吸面積が前記のように縮小すると、吸引力が低下し、甚 だしい場合は、把持不可になる。また、把持したとしても不安定な把持になり、 途中で落下する等の不所望な事故が発生しやすい。 本考案は前記問題点に鑑み てなされたものであり、その目的はバキュームパッドの変形を防止して物品の把 持を確実に行い得るようにした吸着具を設けた吸着装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る目的は、吸着操作具を設けた把持部と、該把持部に固定され、供 給される圧縮空気に基づいて真空状態を作り出すバキュームエジェクタと、物品 を吸着するバキュームパッド及び該バキュームパッドの縁部に取り付けた硬質発 泡ゴムからなる枠体とにより構成した吸着部と、前記バキュームエジェクタと前 記吸着部とを吸気可能に接続する自在継手とを具備した吸着装置によって達成さ れる。
【0006】
【作用】
バキュームパッドは柔軟性のある樹脂製で形成され、その縁部、即ち前記バキ ュームパッドの形状が例えば椀状であれば、その円形の縁部に硬質の発泡ゴムか らなる板状の枠体を取り付け、真空吸着時に前記バキュームパッドが吸い込みに より変形しないように構成されている。 従って、前記把持部を持ち、且つ吸着操作具を操作して物品を吸着した場合、 枠体によってバキュームパッドが変形しない。この結果、吸着面積が縮小するこ とがなく、常に安定した吸着を行うことができる。 しかも、吸着部と把持部と は自在継ぎ手により接続されているので、物品の傾斜等に合わせて吸着操作を行 うことができる。
【0007】
【実施例】
以下、図1〜図4を参照して本考案の一実施例を説明する。 なお、図1は本考案を適用した吸着装置の全体図、図2は吸着部の斜視図、図 3及び図4は吸着作用を示す説明図である。 先ず、図1を参照して吸着装置11の構造を説明する。 把持部12は装置11全体を把持するものであり、片手によって把持及び吸着 操作を行い得るように構成されている。パイプ13は、図示を省略したエヤーコ ンプレッサから装置11に圧縮空気を供給するものである。把持部12には、圧 縮空気を後述するバキュームエジェクタ14に供給し且つ遮断する弁15が設け られ、該弁15はトリガー16により操作されるようになっている。なお、弁1 5及びトリガー16が、本考案でいう吸着操作具に相当する。
【0008】 バキュームエジェクタ14は、弁15の操作により供給される圧縮空気を取入 れ且つ排出口から排出させ、発生した負圧により真空状態を作り出す。そして、 このバキュームエジェクタ14を設けることにより、後述する物品を吸着するた めの吸着力が生じる。
【0009】 自在継ぎ手17は、バキュームエジェクタ14と吸着具21とを接続するもの であり、バキュームエジェクタ14が吸着具21を介して吸気し得る構造になさ れている。なお、バキュームエジェクタ14は、アルミニュウム等の軽金属によ り構成されたカバー18により覆われ、該カバー18は自在継ぎ手17側と把持 部12側とにおいて、一対の樹脂製ブッシュ19により固定されている。
【0010】 吸着具21は、図1に一部切り欠いて図示したように、広域の開口部22を形 成したバキュームパッド23、該バキュームパッド23の外側面に取り付けた枠 体24により構成されている。 バキュームパッド23は、軟質性の樹脂を言わ ば升の如き一端が開口された箱体に形成したものであり、その外側面を囲うよう にして枠体24が取り付けられている。なお、枠体24は硬質発泡ゴムを成形し たものであり、バキュームパッド23より硬質になされている。そして、枠体2 4は、図2に示すようにバキュームパッド23全体を覆うことなく取り付けられ ている。
【0011】 ここで注目すべきは、バキュームパッド23は枠体24より柔らかいのである が、枠体24の先端がバキュームパッド23の縁部から張り出すように取り付け られているので、物品に接触させ且つ吸着する場合に吸着面が変形しないことで ある。しかし、バキュームパッド23は柔らかく、しかも枠体24によって全体 が覆われていないので、バキュームパッド23の頂部付近での変形は可能である が、吸着面が縮小する程の変形はない。
【0012】 次に、図3及び図4を参照して吸着作用を説明する。 物品31を吸着する場合は、図3に示すように吸着具21を物品31の表面に 近付ける。吸着具21は自在継ぎ手17によりバキュームエジェクタ14に取り 付けられているので、吸着具21を物品31に近づける際の角度はラフでよい。 そして、図4に示すように、吸着具21の開口部24が物品31の表面により閉 塞された状態でトリガー16を引き弁15を押すと、バキュームエジェクタ14 により吸気が行われ、物品31が吸着される。
【0013】 この際、枠体24の作用により吸気面積が縮小することがない。従って、物品 31がセロファン等のフィルム状包装材により包装されていても確実に吸着する ことができ、把持部12を持ち上げることにより他に移動させることができる。
【0014】 このように構成された吸着装置11の用途は広いのであるが、特に吸着力が低 下しないことから以下に述べるような使用に好適である。 例えば段ボール箱に1カートンずつ包装して積み込んだタバコ等を抜き取るよ うな場合、抜取りたいカートンとその周囲のカートンとの摩擦が大である。しか も、1カートンずつセロファン等により包装されているので、従来構造の吸着装 置では抜取りにくかった。 しかし、本考案を適用した吸着装置11にあっては、吸気面積が縮小せず、吸 着力が低下しないのであるから、抜取り時の摩擦が大であっても容易に抜き取る ことができ、非常に便利であるうえに、作業性が向上する。
【0015】 以上に本考案の実施例を説明したが、本考案は前記実施例に限定されるもので はない。 例えば、吸着具21は箱型に限定されず、椀型に形成してもよい。ま た、吸着する物品の形状に合わせて変形してもよい。 更に、片手により装置の把持と吸着操作ができ、しかも吸着具の変形が可能で あることから、例えば半導体ウエハの吸着把持用等、特定の用途に合わせること ができ、広い範囲に利用することができる。
【0016】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案に係る吸着装置は、把持部に圧縮空気に基づい て真空状態を作り出すバキュームエジェクタを取り付けると共に、該バキューム エジェクタに自在継ぎ手を用いてバキュームパッドの縁部に硬質発泡ゴムからな る枠体を設けた吸着部を取り付け、前記把持部に設けた操作具を操作してバキュ ームエジェクタに圧縮空気を供給し、バキュームエジェクタの吸気作用に基づき 吸着部により物品を吸着するものである。 前記吸着部を構成するバキュームパッドは軟性であるが、その縁部に該バキュ ームパッドより硬質の枠体が取り付けられているので、物品を吸着する際に吸気 により吸着部が変形することがなく、吸着面積が縮小しない。従って、セロファ ン等のフイルム状包装材で包装した物品であっても、確実に吸着把持することが でき、吸着装置としての信頼性が向上する。 また、前記吸着部は自在継ぎ手を用いてバキュームエジェクタに取り付けられ たいるので、吸着装置全体の角度に関わりなく吸着部を物品の表面に当てつけて 吸着することができる。従って、前記把持部の手元操作と相まって使い勝手がよ く、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す吸着装置の構成図であ
る。
【図2】吸着部の斜視図である。
【図3】吸着作用を説明する要部の側面図である。
【図4】吸着作用を説明する要部の側面図である。
【図5】従来の吸着装置の吸着作用を示す説明図であ
る。
【図6】従来の吸着装置の吸着作用を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 吸着装置 12 把持部 14 バキュームエジェクタ 15 弁 16 トリガー 17 自在継ぎ手 21 吸着部 23 バキュームパッド 24 枠体 31 物品

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸着操作具を設けた把持部と、該把持部に
    固定され、供給される圧縮空気に基づいて真空状態を作
    り出すバキュームエジェクタと、物品を吸着するバキュ
    ームパッド及び該バキュームパッドの縁部に取り付けた
    硬質発泡ゴムからなる枠体とにより構成した吸着部と、
    前記バキュームエジェクタと前記吸着部とを吸気可能に
    接続する自在継手とを具備した吸着装置。
JP836391U 1991-02-22 1991-02-22 吸着装置 Expired - Lifetime JP2512633Y2 (ja)

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JP836391U JP2512633Y2 (ja) 1991-02-22 1991-02-22 吸着装置

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JPH04106188U true JPH04106188U (ja) 1992-09-11
JP2512633Y2 JP2512633Y2 (ja) 1996-10-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004039712A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Meidensha Corp ハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004039712A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Meidensha Corp ハンドリング治具及びこれを備えたハンドリング装置

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JP2512633Y2 (ja) 1996-10-02

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