JP2004039494A - 自動車用放電電球 - Google Patents

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Katsuhiro Haruyama
春山 勝浩
Akito Inoue
井上 明人
Kazutaka Wada
和田 一貴
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Abstract

【課題】既存のリフレクタに使用できることと、リフレクタの光学設計が容易となることを目的とする。
【解決手段】サブ放電アークSの軸(サブ電極軸O3−O3)の位置とメイン放電アークMの軸(メイン電極軸O4−O4)の位置とがオフセットされている。この結果、サブ電極軸O3−O3の位置とメイン電極軸O4−O4の位置とを既存のバルブのサブフィラメントの軸位置とメインフィラメントの軸位置とに合わせることができるので、既存のリフレクタにそのまま使用することができる。しかも、既存のバルブを使用する既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用することができるので、リフレクタの設計変更が必要である場合であっても、既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用でき、リフレクタの光学設計が容易となる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッドランプやフォグランプなどの光源として使用される自動車用放電電球であって、電極が3つ有する、いわゆる、ダブルアークの自動車用放電電球にかかるものである。特に、この発明は、既存のリフレクタにそのまま使用することができ、しかも、既存のリフレクタにそのまま使用できない場合においては新たなリフレクタの光学設計が容易である自動車用放電電球に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のダブルアークの自動車用放電電球としては、たとえば、実開平3−40756号公報に記載のものなどがある。以下、従来の自動車用放電電球について図7を参照して説明する。従来の自動車用放電電球Bは、一般に、ガラス管1と、3つの電極、たとえば、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4とを備える。
【0003】
前記ガラス管1は、中央部のほぼ回転楕円形状の発光部5と、この発光部5のほぼ中間部と両端とに一体に設けられている3個のピンチシール部62、63、64とを有する。前記発光部5中には、1個の放電空間7が形成されている。
【0004】
前記3つの電極2、3、4は、たとえば、タングステン製の丸棒(線)からなる。この3つの電極2、3、4の一端部20、30、40は、ほぼ同一の直径の球形形状をなし、前記放電空間7中にそれぞれ突出し、かつ、隙間をあけてそれぞれ対向する。また、この3つの電極2、3、4の一部21、31、41は、前記ガラス管1のピンチシール部62、63、64中にそれぞれ埋設されている。さらに、この3つの電極2、3、4の他端部22、32、42は、前記ガラス管1のピンチシール部62、63、64からそれぞれ外部に引き出されてリード線として使用される。
【0005】
前記コモン電極2の一端部20は、前記サブ電極3の一端部30と前記メイン電極4の一端部40との間に配置されている。しかも、前記コモン電極2の一端部20と、前記サブ電極3の一端部30と、前記メイン電極4の一端部40とは、同一軸O−O(この自動車用放電電球Bが使用されるヘッドランプやフォグランプなどの光軸にほぼ対応する軸)上にそれぞれ配置されている。
【0006】
前記ガラス管1を絶縁性の口金(図示せず)に固定し、3本のリード線22、32、42を口金(図示せず)のコネクタ(図示せず)に接続する。または、前記ガラス管1を内管とし、このガラス管1の外側に外ガラス管を設け、この外ガラス管により内管のガラス管1を保護する2重ガラス管構造となし、この2重ガラス管構造を絶縁性の口金(図示せず)に固定し、3本のリード線22、32、42を口金(図示せず)のターミナル(図示せず)に接続する。
【0007】
このようにして、自動車用放電電球Bが構成される。口金をヘッドランプやフォグランプなどのリフレクタに着脱可能に取り付け、ターミナルにコネクタを接続して、自動車用放電電球Bと電源とをバラストを介して接続する。
【0008】
そして、リード線22、32を介して、コモン電極2とサブ電極3とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部20とサブ電極3の一端部30との間においてサブ放電アーク(図示せず)が発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてロービーム(すれ違いビーム)が得られて路面に照射される。このロービームにより、すれ違い用の配光パターンが得られる。
【0009】
一方、リード線22、42を介して、コモン電極2とメイン電極4とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部20とメイン電極4の一端部40との間においてメイン放電アーク(図示せず)が発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてハイビーム(走行ビーム)が得られて路面に照射される。このハイビームにより、走行用の配光パターンが得られる。
【0010】
ここで、図5(C)および(D)に示すように、既存の規格で定められているバルブ、たとえば、H4バルブB0(あるいは、HXバルブなど)のダブルフィラメントにおけるサブフィラメント103の軸O1−O1とメインフィラメント104の軸O2−O2とは、光軸Z−Zに対してオフセットされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の自動車用放電電球Bは、コモン電極2の一端部20と、サブ電極3の一端部30と、メイン電極4の一端部40とがそれぞれ同一軸O−O上に配置されている。このために、前記従来の自動車用放電電球Bは、コモン電極2の一端部20とサブ電極3の一端部30との間において発生するサブ放電アークの軸と、コモン電極2の一端部20とメイン電極4の一端部40との間において発生するメイン放電アークの軸とが前記同一軸O−O(光軸)上にあることとなる。
【0012】
この結果、前記従来の自動車用放電電球Bは、既存のバルブを使用するヘッドランプやフォグランプなどのリフレクタにそのまま使用できないので、新たに、リフレクタの光学設計、たとえば、リフレクタの反射面の配光設計などを行う必要がある。しかも、前記従来の自動車用放電電球Bにおいては、既存の規格のバルブを使用するリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用できないので、リフレクタの光学設計が煩雑となるなどの課題がある。
【0013】
この発明は、既存のリフレクタにそのまま使用することができ、しかも、既存のリフレクタにそのまま使用できない場合においては新たなリフレクタの光学設計が容易である自動車用放電を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、コモン電極の一端部とサブ電極の一端部との間において発生するサブ放電アークの軸と、コモン電極の一端部とメイン電極の一端部との間において発生するメイン放電アークの軸とがオフセットされている、ことを特徴とする。
【0015】
この結果、請求項1にかかる発明は、サブ放電アークの軸位置とメイン放電アークの軸位置とを既存のバルブのサブフィラメントの軸位置とメインフィラメントの軸位置とに合わせれば、既存のリフレクタにそのまま使用することができる。
【0016】
しかも、請求項1にかかる発明は、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とがオフセットされているので、サブフィラメントの軸とメインフィラメントの軸とがオフセットされている既存のバルブを使用する既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用することができる。これにより、請求項1にかかる発明は、既存のリフレクタにそのまま使用することができず、リフレクタの設計変更が必要である場合であっても、既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用できるので、リフレクタの光学設計が容易となる。
【0017】
また、請求項2にかかる発明は、コモン電極の一端部を、サブ電極の一端部に対向する第1端部と、メイン電極の一端部に対向する第2端部とに、分割構成したことを特徴とする。
【0018】
この結果、請求項2にかかる発明は、コモン電極の第1端部とサブ電極の一端部との間に発生するサブ放電アークと、コモン電極の第2端部とメイン電極の一端部との間に発生するメイン放電アークとが完全に分離することができる。このために、請求項2にかかる発明は、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とをさらに確実にオフセットすることができるので、前記請求項1にかかる発明の作用効果をさらに確実に達成することができる。
【0019】
また、請求項3にかかる発明は、コモン電極の第1端部およびサブ電極の一端部の大きさを、コモン電極の第2端部およびメイン電極の一端部の大きさよりも大きくしたことを特徴とする。
【0020】
この結果、請求項3にかかる発明は、3つの電極の一端部(コモン電極の第1端部、第2端部、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部)の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさに合わせて、コモン電極の第1端部とサブ電極の一端部側、コモン電極の第2端部とメイン電極の一端部側の順に大きくするので、3つの電極の一端部の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項3にかかる発明は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。すなわち、自動車用放電電球の長寿命化が図られる。
【0021】
また、請求項4にかかる発明は、3つの電極の一端部(すなわち、コモン電極の第1端部、第2端部、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部)をヒートシンク構造とする、ことを特徴とする。
【0022】
この結果、請求項4にかかる発明は、3つの電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、請求項4にかかる発明は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0023】
また、請求項5にかかる発明は、放電空間中に突出する3つの電極の一端部(すなわち、コモン電極の第1端部、第2端部、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部)の先端が尖端構造をなす、ことを特徴とする。
【0024】
この結果、請求項5にかかる発明は、3つの電極の一端部の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0025】
また、請求項6にかかる発明は、コモン電極の一端部を、サブ電極の一端部とメイン電極の一端部とにそれぞれ対向するほぼ球形形状に、することを特徴とする。
【0026】
この結果、請求項6にかかる発明は、コモン電極の一端部をほぼ球形形状にすることにより、コモン電極の一端部の加工が容易となる。
【0027】
また、請求項7にかかる発明は、コモン電極の一端部がほぼ球形形状をなす場合において、3つの電極の一端部の大きさを、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくする、ことを特徴とする。
【0028】
この結果、請求項7にかかる発明は、3つの電極の一端部の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさに合わせて、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくするので、コモン電極、サブ電極、メイン電極の一端部の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項7にかかる発明は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0029】
また、請求項8にかかる発明は、コモン電極の一端部がほぼ球形形状をなす場合において、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部をヒートシンク構造とする、ことを特徴とする。
【0030】
この結果、請求項8にかかる発明は、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、請求項8にかかる発明は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。なお、コモン電極の一端部は、ほぼ球形形状をなすので、表面積が比較的大きく、その分、ヒートシンク構造の作用効果が十分に得られる。
【0031】
また、請求項9にかかる発明は、コモン電極の一端部がほぼ球形形状をなす場合において、放電空間中に突出するサブ電極の一端部およびメイン電極の一端部の先端が尖端構造をなす、ことを特徴とする。
【0032】
この結果、請求項9にかかる発明は、コモン電極の一端部がほぼ球形形状をなす場合であっても、放電空間中に突出するサブ電極の一端部およびメイン電極の一端部の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0033】
また、請求項10にかかる発明は、サブ放電アークの位置とメイン放電アークの位置とを、既存の規格で定められているバルブのサブフィラメントの位置とメインフィラメントの位置とにそれぞれ対応させたことを特徴とする。
【0034】
この結果、請求項10にかかる発明は、既存のリフレクタにそのまま使用することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態の5例を図1〜図6を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0036】
(実施の形態1の説明)
図1は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態1を示す。この図1は、垂直軸に対してほぼ垂直に切断した横断面図である。図1中、図7と同符号は、同一のものを示す。
【0037】
この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、コモン電極2の一端部がサブ電極3の一端部33とメイン電極4の一端部43との間に配置されているものである。前記コモン電極2の一端部は、サブ電極3の一端部33に対向する第1端部231と、メイン電極4の一端部43に対向する第2端部232とに、鉤形状(クランク形状)に分割構成されている。
【0038】
この実施の形態1では、コモン電極2および第1端部231に対して第2端部232が溶接またはカシメなどにより加工固定されている。なお、コモン電極2および第2端部232に対して第1端部231が溶接またはカシメなどにより加工固定されているものであっても良い。
【0039】
前記コモン電極2の第1端部231および前記サブ電極3の一端部33の直径の大きさを、前記コモン電極2の第2端部232および前記メイン電極4の一端部43の直径の大きさよりも大きくする。
【0040】
また、前記コモン電極2の第1端部231、第2端部232、前記サブ電極3の一端部33および前記メイン電極4の一端部43の先端241、242、34、44を、尖端構造とする。
【0041】
そして、前記コモン電極2の第1端部231の尖端241と前記サブ電極3の一端部33の尖端34とを結ぶ軸(以下、単にサブ電極軸と称する)O3−O3と、前記コモン電極2の第2端部232の尖端242と前記メイン電極4の一端部43の尖端44とを結ぶ軸(以下、単にメイン電極軸と称する)O4−O4とは、光軸(図示せず)に対してオフセットされている。このサブ電極軸O3−O3とメイン電極軸O4−O4とのオフセット量は、約0.5〜1.5mm、たとえば、約0.8mmとする。
【0042】
この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用効果について説明する。
【0043】
リード線22、32を介して、コモン電極2とサブ電極3とに電圧をかける。すると、コモン電極2の第1端部231の尖端241とサブ電極3の一端部33の尖端34との間においてサブ放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてロービームが得られて路面に照射される。このロービームにより、すれ違い用の配光パターンが得られる。
【0044】
一方、リード線22、42を介して、コモン電極2とメイン電極4とに電圧をかける。すると、コモン電極2の第2端部232の尖端242とメイン電極4の一端部43の尖端44との間においてメイン放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてハイビームが得られて路面に照射される。このハイビームにより、走行用の配光パターンが得られる。
【0045】
このとき、コモン電極2の第1端部231の尖端241とサブ電極3の一端部33の尖端34との間において発生するサブ放電アークの軸は、サブ電極軸O3−O3上にほぼ位置する。一方、コモン電極2の第2端部232の尖端242とメイン電極4の一端部43の尖端44との間において発生するメイン放電アークの軸は、メイン電極軸O4−O4上にほぼ位置する。そして、サブ電極軸O3−O3とメイン電極軸O4−O4とは、光軸に対してオフセットされているので、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とは、同じく、光軸に対してオフセットされている。
【0046】
この結果、この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、サブ放電アークの軸位置とメイン放電アークの軸位置とを既存のバルブのサブフィラメントの軸位置とメインフィラメントの軸位置とに合わせれば、既存のリフレクタにそのまま使用することができる。
【0047】
しかも、この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とがオフセットされているので、サブフィラメントの軸とメインフィラメントの軸とがオフセットされている既存のバルブを使用する既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用することができる。これにより、この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、既存のリフレクタにそのまま使用することができず、リフレクタの設計変更が必要である場合であっても、既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用できるので、リフレクタの光学設計が容易となる。
【0048】
また、この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、コモン電極2の一端部を、サブ電極3の一端部33に対向する第1端部231と、メイン電極4の一端部43に対向する第2端部232とに、分割構成したものである。この結果、この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、サブ放電アークとメイン放電アークとを完全に分離させることができるので、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とをさらに確実にオフセットすることができる。
【0049】
さらに、この実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、コモン電極2の第1端部231、第2端部232、サブ電極3の一端部33およびメイン電極4の一端部43の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさに合わせて、コモン電極2の第1端部231とサブ電極3の一端部33側、コモン電極2の第2端部232とメイン電極4の一端部43側の順に大きくするものである。この結果、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2の第1端部231、第2端部232、サブ電極3の一端部33およびメイン電極4の一端部43の溶融劣化をほぼ均一にすることができるので、耐久性を向上され、長寿命化が図られる。
【0050】
さらにまた、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2の第1端部231およびサブ電極3の一端部33の直径がコモン電極2の第2端部232およびメイン電極4の一端部43の直径よりも大きいものである。このために、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2の第1端部231およびサブ電極3の一端部33の表面積がコモン電極2の第2端部232およびメイン電極4の一端部43の表面積よりも大きく、その分、コモン電極2の第1端部231およびサブ電極3の一端部33において、ヒートシンクの作用効果が得られる。
【0051】
すなわち、ヒートシンクの作用効果は、放電作用でコモン電極2およびサブ電極3が加熱されても、その熱がコモン電極2およびサブ電極3から効率よく放散されるので、コモン電極2およびサブ電極3の溶融劣化が防止され、コモン電極2およびサブ電極3の耐久性が向上される。
【0052】
さらにまた、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2の第1端部231、第2端部232、サブ電極3の一端部33およびメイン電極4の一端部43の先端241、242、34、44が尖端構造をなす。このために、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2の第1端部231、第2端部232、サブ電極3の一端部33およびメイン電極4の一端部43の尖端241、242、34、44から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0053】
(実施の形態2の説明)
図2は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態2を示す。この図2は、垂直軸に対してほぼ垂直に切断した横断面図である。図2中、図1および図7と同符号は、同一のものを示す。
【0054】
この実施の形態2にかかる自動車用放電電球B2は、コモン電極2の一端部が傾斜した状態で溶接またはカシメなどにより固定されている。この傾斜しているコモン電極2の一端部は、サブ電極3の一端部33に対向する第1端部251と、メイン電極4の一端部43に対向する第2端部252とに分割構成されている。
【0055】
前記コモン電極2の第1端部251および前記サブ電極3の一端部33の直径の大きさを、前記コモン電極2の第2端部252および前記メイン電極4の一端部43の直径の大きさよりも大きくする。
【0056】
また、前記コモン電極2の第1端部251、第2端部252、前記サブ電極3の一端部33および前記メイン電極4の一端部43の先端241、242、34、44を、尖端構造とする。
【0057】
そして、前記コモン電極2の第1端部251の尖端241と前記サブ電極3の一端部33の尖端34とを結ぶサブ電極軸O3−O3と、前記コモン電極2の第2端部252の尖端242と前記メイン電極4の一端部43の尖端44とを結ぶメイン電極軸O4−O4とは、光軸に対してオフセットされている。このサブ電極軸O3−O3とメイン電極軸O4−O4とのオフセット量は、約0.5〜1.5mm、たとえば、約0.8mmとする。
【0058】
この実施の形態2にかかる自動車用放電電球B2は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
【0059】
(実施の形態3の説明)
図3は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態3を示す。この図3は、垂直軸に対してほぼ垂直に切断した横断面図である。図3中、図1、図2および図7と同符号は、同一のものを示す。
【0060】
この実施の形態3にかかる自動車用放電電球B3は、コモン電極2の平行四辺形形状に加工された一端部が溶接またはカシメなどにより固定されている。このコモン電極2の平行四辺形形状の一端部は、サブ電極3の一端部33に対向する第1端部261と、メイン電極4の一端部43に対向する第2端部262とに分割構成されている。
【0061】
前記コモン電極2の第1端部261および前記サブ電極3の一端部33の直径の大きさを、前記コモン電極2の第2端部262および前記メイン電極4の一端部43の直径の大きさよりも大きくする。
【0062】
また、前記コモン電極2の第1端部261、第2端部262、前記サブ電極3の一端部33および前記メイン電極4の一端部43の先端241、242、34、44を、尖端構造とする。
【0063】
そして、前記コモン電極2の第1端部261の尖端241と前記サブ電極3の一端部33の尖端34とを結ぶサブ電極軸O3−O3と、前記コモン電極2の第2端部262の尖端242と前記メイン電極4の一端部43の尖端44とを結ぶメイン電極軸O4−O4とは、光軸に対してオフセットされている。このサブ電極軸O3−O3とメイン電極軸O4−O4とのオフセット量は、約0.5〜1.5mm、たとえば、約0.8mmとする。
【0064】
この実施の形態3にかかる自動車用放電電球B3は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1、2にかかる自動車用放電電球B1、B2とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
【0065】
(実施の形態4の説明)
図4は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態4を示す。この図4は、垂直軸に対してほぼ垂直に切断した横断面図である。図4中、図1〜図3および図7と同符号は、同一のものを示す。
【0066】
この実施の形態4にかかる自動車用放電電球B4は、コモン電極2の一端部27がほぼ球形形状に加工されている。また、サブ電極3の一端部33の直径の大きさをメイン電極4の一端部43の直径の大きさよりも大きくする。さらに、前記サブ電極3の一端部33および前記メイン電極4の一端部43の先端34、44を尖端構造とする。
【0067】
そして、前記コモン電極2の一端部27と前記サブ電極3の一端部33の尖端34とを結ぶサブ電極軸O3−O3と、前記コモン電極2の一端部27と前記メイン電極4の一端部43の尖端44とを結ぶメイン電極軸O4−O4とは、光軸に対してオフセットされている。このサブ電極軸O3−O3とメイン電極軸O4−O4とのオフセット量は、約0.5〜1.5mm、たとえば、約0.8mmとする。
【0068】
この実施の形態4にかかる自動車用放電電球B4は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1、2、3にかかる自動車用放電電球B1、B2、b3とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
【0069】
特に、この実施の形態4にかかる自動車用放電電球B4は、コモン電極2の一端部27がほぼ球形形状に加工されているので、このコモン電極2の一端部27の加工が容易となる。また、コモン電極2の一端部27がほぼ球形形状をなすので、表面積が比較的大きく、その分、ヒートシンク構造の作用効果が十分に得られる。なお、コモン電極2の一端部27の形状は、前記のほぼ球形形状の他に、回転楕円形状、円筒形などであっても良い。
【0070】
(実施の形態5の説明)
図5(A)および(B)は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態5を示す。この図5(A)および(B)中、図1〜図4および図7と同符号は、同一のものを示す。
【0071】
この実施の形態5にかかる自動車用放電電球B5は、コモン電極2の一端部がレの字形状に鋭角に折り曲げてなるものである。このコモン電極2のレの字形状の一端部は、サブ電極3の一端部33に対向する第1端部281と、メイン電極4の一端部43に対向する第2端部282とに分割構成されている。
【0072】
前記コモン電極2の第1端部281および前記サブ電極3の一端部33の直径の大きさを、前記コモン電極2の第2端部282および前記メイン電極4の一端部43の直径の大きさよりも大きくする。
【0073】
また、前記コモン電極2の第1端部281、第2端部282、前記サブ電極3の一端部33および前記メイン電極4の一端部43の先端241、242、34、44を、尖端構造とする。
【0074】
そして、前記コモン電極2の第1端部281の尖端241と前記サブ電極3の一端部33の尖端34との間において発生するサブ放電アークSの軸(サブ電極軸O3−O3)と、前記コモン電極2の第2端部282の尖端242と前記メイン電極4の一端部43の尖端44との間において発生するメイン放電アークMの軸(メイン電極軸O4−O4)とは、光軸Z−Zに対してオフセットされている。このサブ電極軸O3−O3とメイン電極軸O4−O4とのオフセット量は、約0.5〜1.5mm、たとえば、約0.8mmとする。
【0075】
なお、図5(A)、(B)に示すように、ガラス管1の一端部には、遮光用塗装8(図5(A)中、斜線が施されている部分)が施されている。また、リード線22、32、42は、口金9のターミナル(図示せず)に接続されている。この遮光用塗装8および口金9は、図5(C)および(D)に示すH4バルブB0(あるいは、HXバルブなど)の遮光用塗装105(図5(C)中、斜線が施されている部分)および口金106に対応する。
【0076】
この実施の形態5にかかる自動車用放電電球B5は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1、2、3、4にかかる自動車用放電電球B1、B2、B3、B4とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
【0077】
特に、この実施の形態5にかかる自動車用放電電球B5は、サブ電極軸O3−O3およびメイン電極軸O4−O4の位置が図5(C)および(D)に示すH4バルブB0(あるいは、HXバルブなど)のサブフィラメント103の軸O1−O1およびメインフィラメント104の軸O2−O2の位置とほぼ合致するので、H4バルブB0(あるいは、HXバルブなど)を使用するヘッドランプやフォグランプなどのリフレクタにそのまま使用できる。
【0078】
(3つの電極の一端部の変形例の説明)
なお、前記実施の形態1〜5において、コモン電極2の第1端部231、251、261、281およびサブ電極3の一端部33側の大きさと、コモン電極2の第2端部232、252、262、282およびメイン電極4の一端部43側の大きさとは、異なる。しかも、3つの電極2、3、4の先端241、242、34、44は、尖端構造をなす。
【0079】
ところが、この発明は、図6(A)〜(F)に示すように、コモン電極2の第1端部231、251、261、281およびサブ電極3の一端部33側の大きさと、コモン電極2の第2端部232、252、262、282およびメイン電極4の一端部43側の大きさとがほぼ同一であっても良い。しかも、3つの電極2、3、4の先端241、242、34、44が尖端構造でない場合でも良い。ここで、図6(A)は、実施の形態1に対応する3つの電極2、3、4の説明図である。図6(B)は、実施の形態2に対応する3つの電極2、3、4の説明図である。図6(C)は、実施の形態3に対応する3つの電極2、3、4の説明図である。図6(D)は、実施の形態4に対応する3つの電極2、3、4の説明図である。図6(E)および(F)は、実施の形態5に対応する3つの電極2、3、4の説明図である。
【0080】
(ヒートシンク構造の説明)
なお、前記実施の形態1〜5において、コモン電極2の第1端部231、251、261、281およびサブ電極3の一端部33と、コモン電極2の第2端部232、252、262、282およびメイン電極4の一端部43(以下、単に電極の一端部と称する)を、表面積が大きいヒートシンク構造とすることができる。
【0081】
たとえば、電極の一端部を、ほぼ球形状に膨張した形状、すなわち、表面積が大きいヒートシンク構造とする。また、電極の一端部を、表面積が大きい板構造のヒートシンク構造とする。さらに、電極の一端部に複数本の溝を軸方向に設けて、放射状の板構造のヒートシンク構造とする。さらにまた、電極の一端部に複数本の溝を周方向に設けて、フィン状の板構造のヒートシンク構造とする。さらにまた、電極の一端部に螺旋状の溝を設けて、螺旋状の板構造のヒートシンク構造とする。なお、このヒートシンク構造の先端を尖端構造としても良い。
【0082】
電極の一端部をヒートシンク構造とすることにより、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散されるので、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0083】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、前記実施の形態1〜5においては、リード線と一体の電極2、3、4について説明したが、この発明は、リード線と、3つの電極の一端部とが別体のものでも良い。この場合は、リード線の一端と電極の他端とが、たとえば、モリブデン箔などの金属箔にそれぞれ接続されてガラス管1のシピンチシール部において埋設されるものである。
【0084】
また、前記の実施の形態において、ガラス管1またはおよび2重ガラス管構造の外ガラス管に、たとえば、青色や黄色などの着色塗装を施しても良い。この着色塗装により、放電アークによる発光部5からの光(可視光)の色温度を任意に変化(上昇、降下)させることができる。たとえば、発光部5からの光を、人間の目に最も感度が良い光の1つである白色光(太陽光)に、または、感度が若干低下するがデザイン上の差別化が図られる青色光に、または、フォグランプに適した黄色光などに、変化させることができる。
【0085】
さらに、前記の実施の形態において、ガラス管1に車両用灯具のレンズ機能とリフレクタ機能とを持たせて、自動車用放電電球をシールドタイプの車両用灯具として構成しても良い。なお、リフレクタ機能は、ガラス管1にアルミ蒸着や銀塗装などの反射膜や反射層を施すことにより、機能する。
【0086】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項1)によれば、サブ放電アークの軸位置とメイン放電アークの軸位置とを既存のバルブのサブフィラメントの軸位置とメインフィラメントの軸位置とに合わせることができるので、既存のリフレクタにそのまま使用することができる。
【0087】
しかも、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項1)によれば、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とがオフセットされているので、サブフィラメントの軸とメインフィラメントの軸とがオフセットされている既存のバルブを使用する既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用することができる。これにより、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項1)は、既存のリフレクタにそのまま使用することができず、リフレクタの設計変更が必要である場合であっても、既存のリフレクタの光学設計の手法をそのまま利用できるので、リフレクタの光学設計が容易となる。
【0088】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項2)によれば、コモン電極の第1端部とサブ電極の一端部との間に発生するサブ放電アークと、コモン電極の第2端部とメイン電極の一端部との間に発生するメイン放電アークとが完全に分離することができる。このために、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項2)は、サブ放電アークの軸とメイン放電アークの軸とをさらに確実にオフセットすることができるので、前記請求項1にかかる発明の作用効果をさらに確実に達成することができる。
【0089】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項3)によれば、3つの電極の一端部(コモン電極の第1端部、第2端部、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部)の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさに合わせて、コモン電極の第1端部とサブ電極の一端部側、コモン電極の第2端部とメイン電極の一端部側の順に大きくするので、3つの電極の一端部の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項3)は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。すなわち、自動車用放電電球の長寿命化が図られる。
【0090】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項4)によれば、3つの電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項4)は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0091】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項5)によれば、3つの電極の一端部の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0092】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項6)によれば、コモン電極の一端部をほぼ球形形状にすることにより、コモン電極の一端部の加工が容易となる。
【0093】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項7)によれば、3つの電極の一端部の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさに合わせて、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくするので、コモン電極、サブ電極、メイン電極の一端部の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項7)は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0094】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項8)によれば、コモン電極の一端部がほぼ球形形状をなす場合において、サブ電極の一端部およびメイン電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項8)は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。なお、コモン電極の一端部は、ほぼ球形形状をなすので、表面積が比較的大きく、その分、ヒートシンク構造の作用効果が十分に得られる。
【0095】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項9)によれば、コモン電極の一端部がほぼ球形形状をなす場合であっても、放電空間中に突出するサブ電極の一端部およびメイン電極の一端部の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0096】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項10)によれば、サブ放電アークの位置とメイン放電アークの位置とを、既存の規格で定められているバルブのサブフィラメントの位置とメインフィラメントの位置とにそれぞれ対応させたことができるので、既存のリフレクタにそのまま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動車用放電電球の実施の形態1を示す断面図である。
【図2】この発明の自動車用放電電球の実施の形態2を示す断面図である。
【図3】この発明の自動車用放電電球の実施の形態3を示す断面図である。
【図4】この発明の自動車用放電電球の実施の形態4を示す断面図である。
【図5】(A)は、この発明の自動車用放電電球の実施の形態5を示す断面図、(B)は、(A)におけるB−B線断面図、(C)は、H4バルブの側面図、(D)は、(C)におけるC−C線断面図である。
【図6】(A)は、図1に対応する3つの電極の一端部の変形例を示す説明図、(B)は、図2に対応する3つの電極の一端部の変形例を示す説明図、(C)は、図3に対応する3つの電極の一端部の変形例を示す説明図、(D)は、図4に対応する3つの電極の一端部の変形例を示す説明図、(E)は、図5(A)に対応する3つの電極の一端部の変形例を示す説明図、(F)は、図5(B)に対応する3つの電極の一端部の変形例を示す説明図である。
【図7】従来の自動車用放電電球を示す断面図である。
【符号の説明】
B、B1、B2、B3、B4、B5 自動車用放電電球
1 ガラス管
2 コモン電極
3 サブ電極
4 メイン電極
20、30、40 一端部(電極)
21、31、41 一部(埋設部)
22、32、42 他端部(リード線)
231、251、261、281 第1端部(電極)
232、252、262、282 第2端部(電極)
27、33、43 一端部(電極)
241、242、34、44 尖端(先端)
5 発光部
62、63、64 ピンチシール部
7 放電空間
8 遮光用塗装
9 口金
O−O 同一軸
Z−Z 光軸
B0 H4バルブ
103 サブフィラメント
104 メインフィラメント
105 遮光用塗料
106 口金
O1−O1 サブフィラメントの軸
O2−O2 メインフィラメントの軸
O3−O3 サブ電極軸
O4−O4 メイン電極軸
S サブ放電アーク
M メイン放電アーク

Claims (10)

  1. 1個の放電空間が区画されている発光部を有するガラス管と、
    一端部が前記1個の放電空間中にそれぞれ突出するコモン電極、サブ電極、メイン電極と、
    を備え、
    前記コモン電極の一端部は、前記サブ電極の一端部と前記メイン電極の一端部との間に配置されており、
    前記コモン電極の一端部と前記サブ電極の一端部との間において発生するサブ放電アークの軸と、前記コモン電極の一端部と前記メイン電極の一端部との間において発生するメイン放電アークの軸とは、オフセットされている、ことを特徴とする自動車用放電電球。
  2. 前記コモン電極の一端部は、前記サブ電極の一端部に対向する第1端部と、前記メイン電極の一端部に対向する第2端部とに、分割構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用放電電球。
  3. 前記コモン電極の第1端部および前記サブ電極の一端部の大きさは、前記コモン電極の第2端部および前記メイン電極の一端部の大きさよりも大きい、ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用放電電球。
  4. 前記コモン電極の第1端部、第2端部、前記サブ電極の一端部および前記メイン電極の一端部は、ヒートシンク構造をなす、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用放電電球。
  5. 前記コモン電極の第1端部、第2端部、前記サブ電極の一端部および前記メイン電極の一端部の先端は、尖端構造をなす、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動車用放電電球。
  6. 前記コモン電極の一端部は、前記サブ電極の一端部と前記メイン電極の一端部とにそれぞれ対向するほぼ球形形状をなす、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用放電電球。
  7. 前記3つの電極の一端部の大きさは、前記コモン電極、前記サブ電極、前記メイン電極の順に大きくする、ことを特徴とする請求項6に記載の自動車用放電電球。
  8. 前記サブ電極の一端部および前記メイン電極の一端部は、ヒートシンク構造をなす、ことを特徴とする請求項6または7に記載の自動車用放電電球。
  9. 前記サブ電極の一端部および前記メイン電極の一端部の先端は、尖端構造をなす、ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の自動車用放電電球。
  10. 前記サブ放電アークの位置と前記メイン放電アークの位置とは、既存の規格で定められているバルブのサブフィラメントの位置とメインフィラメントの位置とにそれぞれ対応する、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の自動車用放電電球。
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