JP2004039495A - 自動車用放電電球 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車用放電電球の耐久性の向上を目的とする。
【解決手段】自動車用放電電球B1において、3つの電極のうち、放電空間6に突出する一端部23、33、43の大きさを、使用頻度、すなわち、溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順に大きくする。この結果、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、自動車用放電電球B1の耐久性が向上され、長寿命化が図られる。
【選択図】 図1
【解決手段】自動車用放電電球B1において、3つの電極のうち、放電空間6に突出する一端部23、33、43の大きさを、使用頻度、すなわち、溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順に大きくする。この結果、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、自動車用放電電球B1の耐久性が向上され、長寿命化が図られる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッドランプやフォグランプなどの光源として使用される自動車用放電電球であって、電極が3つもしくは3つ以上有する、いわゆる、ダブルアークの自動車用放電電球にかかるものである。特に、この発明は、耐久性が向上された自動車用放電電球に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のダブルアークの自動車用放電電球としては、たとえば、実開平3−40756号公報に記載のもの、特開2001−210272号公報に記載のもの、特開2001−210273号公報に記載のものなどがある。以下、従来の自動車用放電電球について図4を参照して説明する。従来の自動車用放電電球Bは、一般に、ガラス管1と、3つの電極、たとえば、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4とを備える。
【0003】
前記ガラス管1は、中央部のほぼ回転楕円形状の発光部5を有する。前記発光部5中には、1個の放電空間6が形成されている。前記3つの電極2、3、4は、たとえば、タングステン製の丸棒(線)からなる。この3つの電極2、3、4の一端部20、30、40は、ほぼ同一の大きさをなし、前記放電空間6中にそれぞれ突出し、かつ、隙間をあけてそれぞれ対向する。また、この3つの電極2、3、4の一部21、31、41は、前記ガラス管1中に埋設されている。さらに、この3つの電極2、3、4の他端部22、32、42は、前記ガラス管1から外部に引き出されてそれぞれリード線として使用される。
【0004】
前記ガラス管1を絶縁性の口金(図示せず)に固定し、3本のリード線22、32、42を口金(図示せず)のコネクタ(図示せず)に接続する。または、前記ガラス管1を内管とし、このガラス管1の外側に外ガラス管を設け、この外ガラス管により内管のガラス管1を保護する2重ガラス管構造となし、この2重ガラス管構造を絶縁性の口金(図示せず)に固定し、3本のリード線22、32、42を口金(図示せず)のターミナル(図示せず)に接続する。
【0005】
このようにして、自動車用放電電球Bが構成される。口金をヘッドランプやフォグランプなどのリフレクタに着脱可能に取り付け、ターミナルにコネクタを接続して、自動車用放電電球Bと電源とをバラストを介して接続する。
【0006】
そして、リード線22、32を介して、コモン電極2とサブ電極3とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部20とサブ電極3の一端部30との間においてサブ放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてロービーム(すれ違いビーム)が得られて路面に照射される。このロービームにより、すれ違い用の配光パターンが得られる。
【0007】
一方、リード線22、42を介して、コモン電極2とメイン電極4とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部20とメイン電極4の一端部40との間においてメイン放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてハイビーム(走行ビーム)が得られて路面に照射される。このハイビームにより、走行用の配光パターンが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前記自動車用放電電球Bにおいて、3つの電極2、3、4の使用頻度(使用時間)は、それぞれ異なる。すなわち、コモン電極2は、ロービーム点灯時およびハイビーム点灯時双方において使用されるので、使用頻度が最も高い。また、日本国内においては、ロービームのほうがハイビームよりも使用頻度が高いので、サブ電極3のほうがメイン電極4よりも使用頻度が高い。この結果、使用頻度は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順で高い。
【0009】
また、前記自動車用放電電球Bの電極2、3、4は、使用頻度に対応して溶融(昇華)劣化する。このために、溶融劣化は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順で大きい。
【0010】
ところが、前記従来の自動車用放電電球Bは、3つの電極2、3、4の一端部20、30、40の大きさがほぼ同一の大きさをなしている。このために、前記従来の自動車用放電電球Bは、使用頻度が最も高いコモン電極2が他のサブ電極3およびメイン電極4と比較して、いち早く溶融劣化する。これにより、前記従来の自動車用放電電球Bは、サブ電極3およびメイン電極4が使用に十分に耐え得るにも拘わらず、コモン電極2の溶融劣化によって使用できなくなることがある。このように、前記従来の自動車用放電電球Bは、耐久性(寿命)に課題がある。
【0011】
この発明は、耐久性が向上された、すなわち、長寿命化が図れる自動車用放電を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、3つ以上の電極の一端部の大きさを、電極の使用頻度が高い順に大きくする、ことを特徴とする。
【0013】
この結果、請求項1にかかる発明は、3つ以上の電極の一端部の大きさを、使用頻度に対応する溶融劣化の大きさにあわせて大きくするので、3つ以上の電極の一端部の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項1にかかる発明は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0014】
また、請求項2にかかる発明は、3つの電極の一端部の大きさを、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくする、ことを特徴とする。
【0015】
この結果、請求項2にかかる発明は、3つの電極の一端部の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくするので、コモン電極、サブ電極、メイン電極の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項3にかかる発明は、電極の一端部をヒートシンク構造とする、ことを特徴とする。
【0017】
この結果、請求項3にかかる発明は、電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、請求項3にかかる発明は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0018】
また、請求項4にかかる発明は、電極の放電空間中に突出する一端部の先端が尖端構造をなす、ことを特徴とする。
【0019】
この結果、請求項4にかかる発明は、電極の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態の3例を図1〜図3を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1の説明)
図1は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態1を示す。図1中、図4と同符号は、同一のものを示す。
【0022】
実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、3つの電極、すなわち、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43が他の部分(一部21、31、41および他端部22、32、42)の丸棒(線)に対してほぼ球形状に膨張した形状をなす。この3つの電極の一端部23、33、43の大きさは、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順に大きい。
【0023】
また、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43は、ほぼ球形状に膨張した形状、すなわち、表面積が大きいヒートシンク構造をなす。さらに、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43の先端24、34、44は、尖端構造をなす。
【0024】
この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用効果について説明する。
【0025】
リード線22、32を介して、コモン電極2とサブ電極3とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部23の尖端24とサブ電極3の一端部33の尖端34との間においてサブ放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてロービームが得られて路面に照射される。このロービームにより、すれ違い用の配光パターンが得られる。
【0026】
一方、リード線22、42を介して、コモン電極2とメイン電極4とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部23の尖端24とメイン電極4の一端部43の尖端44との間においてメイン放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてハイビームが得られて路面に照射される。このハイビームにより、走行用の配光パターンが得られる。
【0027】
このように、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、3つの電極、すなわち、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順に大きくするものである。この結果、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、3つの電極(コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4)の一端部23、33、43の溶融劣化をほぼ均一にすることができるので、耐久性が向上され、長寿命化が図られる。
【0028】
また、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43を、ほぼ球形状に膨張した形状、すなわち、表面積が大きいヒートシンク構造とする。このために、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、放電作用でコモン電極2、サブ電極3、メイン電極4が加熱されても、その熱がコモン電極2、サブ電極3、メイン電極4から効率よく放散される。これにより、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の溶融劣化が防止され、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の耐久性が向上される。
【0029】
さらに、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43の先端24、34、44が尖端構造をなす。このために、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の尖端24、34、44から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0030】
(実施の形態2の説明)
図2は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態2を示す。図2中、図1、図4と同符号は、同一のものを示す。
【0031】
実施の形態2にかかる自動車用放電電球B2は、直径がそれぞれ異なるたとえばタングステン製の丸棒からなる3つの電極、すなわち、コモン電極25、サブ電極35、メイン電極45を使用する。そして、この3つの電極の一端部26、36、46の大きさ(直径の大きさ)は、コモン電極25、サブ電極35、メイン電極45の順に大きい。また、コモン電極25、サブ電極35、メイン電極45の一端部26、36、46の先端27、37、47は、尖端構造をなす。
【0032】
この実施の形態2における自動車用放電電球B2は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1における自動車用放電電球B1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、コモン電極25の直径は、サブ電極35、メイン電極45の直径よりも大きいので、コモン電極25の一端部26の表面積は、サブ電極35の一端部36、メイン電極45の一端部46の表面積よりも大きく、その分、ヒートシンクの作用効果が得られる。また、サブ電極35の直径は、メイン電極45の直径よりも大きいので、サブ電極35の一端部36の表面積は、メイン電極45の一端部46の表面積よりも大きく、その分、ヒートシンクの作用効果がコモン電極25ほどではないが得られる。
【0033】
(実施の形態3の説明)
図3は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態3を示す。図3中、図1、図2、図4と同符号は、同一のものを示す。
【0034】
実施の形態3にかかる自動車用放電電球B3は、前記実施の形態1における自動車用放電電球B1において、コモン電極2を中央に配置し、サブ電極3とメイン電極4とをコモン電極2の左右にほぼ直角の方向に配置してなるものである。
【0035】
この実施の形態3における自動車用放電電球B3は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1における自動車用放電電球B1および前記実施の形態2における自動車用放電電球B2とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
【0036】
(ヒートシンク構造の変形例の説明)
電極の他端部のヒートシンク構造としては、たとえば、下記がある。すなわち、電極の他端部に複数本の溝を軸方向に設けて、放射状の板構造をなす。このヒートシンク構造の先端を尖端構造とする。また、電極の他端部に複数本の溝を周方向に設けて、フィン状の板構造をなす。このヒートシンク構造の先端を尖端構造とする。さらに、電極の他端部に螺旋状の溝を設けて、螺旋状の板構造をなす。このヒートシンク構造の先端を尖端構造とする。
【0037】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、前記の実施の形態1、2、3における図1、図2、図3は、垂直軸に対してほぼ垂直に切断した横断面図である。前記の実施の形態1、2、3において、3つの電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)は、ガラス管1にほぼ等間隔に配置されている。ところが、この発明は、図1、図2、図3に示す3つの電極2、25、3、35、4、45の配置などに特に限定されない。たとえば、サブ電極とメイン電極とを並べ、このサブ電極およびメイン電極側とコモン電極側とを対向させて配置したり、または、サブ電極とメイン電極とを対向させて配置し、かつ、このサブ電極とメイン電極との間にコモン電極を配置したりしても良い。
【0038】
また、前記の実施の形態1、2、3においては、3つの電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)について説明したが、この発明は、4つ以上の電極の場合でも良い。
【0039】
さらに、前記の実施の形態1、2、3においては、リード線と一体の電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)について説明したが、この発明は、リード線と、電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45の一端部23、26、33、36、43、46)とが別体のものでも良い。この場合は、リード線の一端と電極の他端とが、たとえば、モリブデン箔などの金属箔にそれぞれ接続されてガラス管1のピンチシール部において埋設されるものである。
【0040】
また、前記の実施の形態1、2、3において、ガラス管1またはおよび2重ガラス管構造の外ガラス管に、たとえば、青色や黄色などの着色塗装を施しても良い。この着色塗装により、放電アークによる発光部5からの光(可視光)の色温度を任意に変化(上昇、降下)させることができる。たとえば、発光部5からの光を、人間の目に最も感度が良い光の1つである白色光(太陽光)に、または、感度が若干低下するがデザイン上の差別化が図られる青色光に、または、フォグランプに適した黄色光などに、変化させることができる。
【0041】
さらに、前記の実施の形態1、2、3において、ガラス管1に車両用灯具のレンズ機能とリフレクタ機能とを持たせて、自動車用放電電球をシールドタイプの車両用灯具として構成しても良い。なお、リフレクタ機能は、ガラス管1にアルミ蒸着や銀塗装などの反射膜や反射層を施すことにより、機能する。
【0042】
さらにまた、前記の実施の形態1、2、3においては、電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)の一端部23、26、33、36、43、46をヒートシンク構造とするものであるが、この発明においては、電極の他端部をヒートシンク構造としない場合でも良い。
【0043】
さらにまた、前記の実施の形態1、2、3においては、電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)の一端部23、26、33、36、43、46の先端24、27、34、37、44、47を尖端構造とするものであるが、この発明においては、電極の他端部の先端を尖端構造としない場合でも良い。
【0044】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項1)によれば、3つ以上の電極の一端部の大きさを、使用頻度に対応する溶融劣化の大きさにあわせて大きくするので、3つ以上の電極の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項1にかかる発明は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0045】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項2)によれば、3つの電極の一端部の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくするので、コモン電極、サブ電極、メイン電極の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0046】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項3)によれば、電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、請求項3にかかる発明は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0047】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項4)によれば、電極の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動車用放電電球の実施の形態1を示す横断面図である。
【図2】この発明の自動車用放電電球の実施の形態2を示す横断面図である。
【図3】この発明の自動車用放電電球の実施の形態3を示す横断面図である。
【図4】従来の自動車用放電電球を示す横断面図である。
【符号の説明】
B、B1、B2、B3 自動車用放電電球
1 ガラス管
2、25 コモン電極
3、35 サブ電極
4、45 メイン電極
20、30、40 一端部(電極)
21、31、41 一部(埋設部)
22、32、42 他端部(リード線)
23、26、33、36、43、46 一端部(電極)
24、27、34、37、44、47 尖端(先端)
5 発光部
6 放電空間
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッドランプやフォグランプなどの光源として使用される自動車用放電電球であって、電極が3つもしくは3つ以上有する、いわゆる、ダブルアークの自動車用放電電球にかかるものである。特に、この発明は、耐久性が向上された自動車用放電電球に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のダブルアークの自動車用放電電球としては、たとえば、実開平3−40756号公報に記載のもの、特開2001−210272号公報に記載のもの、特開2001−210273号公報に記載のものなどがある。以下、従来の自動車用放電電球について図4を参照して説明する。従来の自動車用放電電球Bは、一般に、ガラス管1と、3つの電極、たとえば、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4とを備える。
【0003】
前記ガラス管1は、中央部のほぼ回転楕円形状の発光部5を有する。前記発光部5中には、1個の放電空間6が形成されている。前記3つの電極2、3、4は、たとえば、タングステン製の丸棒(線)からなる。この3つの電極2、3、4の一端部20、30、40は、ほぼ同一の大きさをなし、前記放電空間6中にそれぞれ突出し、かつ、隙間をあけてそれぞれ対向する。また、この3つの電極2、3、4の一部21、31、41は、前記ガラス管1中に埋設されている。さらに、この3つの電極2、3、4の他端部22、32、42は、前記ガラス管1から外部に引き出されてそれぞれリード線として使用される。
【0004】
前記ガラス管1を絶縁性の口金(図示せず)に固定し、3本のリード線22、32、42を口金(図示せず)のコネクタ(図示せず)に接続する。または、前記ガラス管1を内管とし、このガラス管1の外側に外ガラス管を設け、この外ガラス管により内管のガラス管1を保護する2重ガラス管構造となし、この2重ガラス管構造を絶縁性の口金(図示せず)に固定し、3本のリード線22、32、42を口金(図示せず)のターミナル(図示せず)に接続する。
【0005】
このようにして、自動車用放電電球Bが構成される。口金をヘッドランプやフォグランプなどのリフレクタに着脱可能に取り付け、ターミナルにコネクタを接続して、自動車用放電電球Bと電源とをバラストを介して接続する。
【0006】
そして、リード線22、32を介して、コモン電極2とサブ電極3とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部20とサブ電極3の一端部30との間においてサブ放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてロービーム(すれ違いビーム)が得られて路面に照射される。このロービームにより、すれ違い用の配光パターンが得られる。
【0007】
一方、リード線22、42を介して、コモン電極2とメイン電極4とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部20とメイン電極4の一端部40との間においてメイン放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてハイビーム(走行ビーム)が得られて路面に照射される。このハイビームにより、走行用の配光パターンが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前記自動車用放電電球Bにおいて、3つの電極2、3、4の使用頻度(使用時間)は、それぞれ異なる。すなわち、コモン電極2は、ロービーム点灯時およびハイビーム点灯時双方において使用されるので、使用頻度が最も高い。また、日本国内においては、ロービームのほうがハイビームよりも使用頻度が高いので、サブ電極3のほうがメイン電極4よりも使用頻度が高い。この結果、使用頻度は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順で高い。
【0009】
また、前記自動車用放電電球Bの電極2、3、4は、使用頻度に対応して溶融(昇華)劣化する。このために、溶融劣化は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順で大きい。
【0010】
ところが、前記従来の自動車用放電電球Bは、3つの電極2、3、4の一端部20、30、40の大きさがほぼ同一の大きさをなしている。このために、前記従来の自動車用放電電球Bは、使用頻度が最も高いコモン電極2が他のサブ電極3およびメイン電極4と比較して、いち早く溶融劣化する。これにより、前記従来の自動車用放電電球Bは、サブ電極3およびメイン電極4が使用に十分に耐え得るにも拘わらず、コモン電極2の溶融劣化によって使用できなくなることがある。このように、前記従来の自動車用放電電球Bは、耐久性(寿命)に課題がある。
【0011】
この発明は、耐久性が向上された、すなわち、長寿命化が図れる自動車用放電を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、3つ以上の電極の一端部の大きさを、電極の使用頻度が高い順に大きくする、ことを特徴とする。
【0013】
この結果、請求項1にかかる発明は、3つ以上の電極の一端部の大きさを、使用頻度に対応する溶融劣化の大きさにあわせて大きくするので、3つ以上の電極の一端部の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項1にかかる発明は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0014】
また、請求項2にかかる発明は、3つの電極の一端部の大きさを、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくする、ことを特徴とする。
【0015】
この結果、請求項2にかかる発明は、3つの電極の一端部の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくするので、コモン電極、サブ電極、メイン電極の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項3にかかる発明は、電極の一端部をヒートシンク構造とする、ことを特徴とする。
【0017】
この結果、請求項3にかかる発明は、電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、請求項3にかかる発明は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0018】
また、請求項4にかかる発明は、電極の放電空間中に突出する一端部の先端が尖端構造をなす、ことを特徴とする。
【0019】
この結果、請求項4にかかる発明は、電極の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態の3例を図1〜図3を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1の説明)
図1は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態1を示す。図1中、図4と同符号は、同一のものを示す。
【0022】
実施の形態1にかかる自動車用放電電球B1は、3つの電極、すなわち、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43が他の部分(一部21、31、41および他端部22、32、42)の丸棒(線)に対してほぼ球形状に膨張した形状をなす。この3つの電極の一端部23、33、43の大きさは、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順に大きい。
【0023】
また、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43は、ほぼ球形状に膨張した形状、すなわち、表面積が大きいヒートシンク構造をなす。さらに、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43の先端24、34、44は、尖端構造をなす。
【0024】
この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用効果について説明する。
【0025】
リード線22、32を介して、コモン電極2とサブ電極3とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部23の尖端24とサブ電極3の一端部33の尖端34との間においてサブ放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてロービームが得られて路面に照射される。このロービームにより、すれ違い用の配光パターンが得られる。
【0026】
一方、リード線22、42を介して、コモン電極2とメイン電極4とに電圧をかける。すると、コモン電極2の一端部23の尖端24とメイン電極4の一端部43の尖端44との間においてメイン放電アークが発生して発光部5が発光する。この発光部5からの光がリフレクタの反射面で反射されてハイビームが得られて路面に照射される。このハイビームにより、走行用の配光パターンが得られる。
【0027】
このように、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、3つの電極、すなわち、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の順に大きくするものである。この結果、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、3つの電極(コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4)の一端部23、33、43の溶融劣化をほぼ均一にすることができるので、耐久性が向上され、長寿命化が図られる。
【0028】
また、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43を、ほぼ球形状に膨張した形状、すなわち、表面積が大きいヒートシンク構造とする。このために、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、放電作用でコモン電極2、サブ電極3、メイン電極4が加熱されても、その熱がコモン電極2、サブ電極3、メイン電極4から効率よく放散される。これにより、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の溶融劣化が防止され、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の耐久性が向上される。
【0029】
さらに、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の一端部23、33、43の先端24、34、44が尖端構造をなす。このために、この実施の形態1における自動車用放電電球B1は、コモン電極2、サブ電極3、メイン電極4の尖端24、34、44から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【0030】
(実施の形態2の説明)
図2は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態2を示す。図2中、図1、図4と同符号は、同一のものを示す。
【0031】
実施の形態2にかかる自動車用放電電球B2は、直径がそれぞれ異なるたとえばタングステン製の丸棒からなる3つの電極、すなわち、コモン電極25、サブ電極35、メイン電極45を使用する。そして、この3つの電極の一端部26、36、46の大きさ(直径の大きさ)は、コモン電極25、サブ電極35、メイン電極45の順に大きい。また、コモン電極25、サブ電極35、メイン電極45の一端部26、36、46の先端27、37、47は、尖端構造をなす。
【0032】
この実施の形態2における自動車用放電電球B2は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1における自動車用放電電球B1とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、コモン電極25の直径は、サブ電極35、メイン電極45の直径よりも大きいので、コモン電極25の一端部26の表面積は、サブ電極35の一端部36、メイン電極45の一端部46の表面積よりも大きく、その分、ヒートシンクの作用効果が得られる。また、サブ電極35の直径は、メイン電極45の直径よりも大きいので、サブ電極35の一端部36の表面積は、メイン電極45の一端部46の表面積よりも大きく、その分、ヒートシンクの作用効果がコモン電極25ほどではないが得られる。
【0033】
(実施の形態3の説明)
図3は、この発明にかかる自動車用放電電球の実施の形態3を示す。図3中、図1、図2、図4と同符号は、同一のものを示す。
【0034】
実施の形態3にかかる自動車用放電電球B3は、前記実施の形態1における自動車用放電電球B1において、コモン電極2を中央に配置し、サブ電極3とメイン電極4とをコモン電極2の左右にほぼ直角の方向に配置してなるものである。
【0035】
この実施の形態3における自動車用放電電球B3は、以上のごとき構成からなるので、前記実施の形態1における自動車用放電電球B1および前記実施の形態2における自動車用放電電球B2とほぼ同様の作用効果を達成することができる。
【0036】
(ヒートシンク構造の変形例の説明)
電極の他端部のヒートシンク構造としては、たとえば、下記がある。すなわち、電極の他端部に複数本の溝を軸方向に設けて、放射状の板構造をなす。このヒートシンク構造の先端を尖端構造とする。また、電極の他端部に複数本の溝を周方向に設けて、フィン状の板構造をなす。このヒートシンク構造の先端を尖端構造とする。さらに、電極の他端部に螺旋状の溝を設けて、螺旋状の板構造をなす。このヒートシンク構造の先端を尖端構造とする。
【0037】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、前記の実施の形態1、2、3における図1、図2、図3は、垂直軸に対してほぼ垂直に切断した横断面図である。前記の実施の形態1、2、3において、3つの電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)は、ガラス管1にほぼ等間隔に配置されている。ところが、この発明は、図1、図2、図3に示す3つの電極2、25、3、35、4、45の配置などに特に限定されない。たとえば、サブ電極とメイン電極とを並べ、このサブ電極およびメイン電極側とコモン電極側とを対向させて配置したり、または、サブ電極とメイン電極とを対向させて配置し、かつ、このサブ電極とメイン電極との間にコモン電極を配置したりしても良い。
【0038】
また、前記の実施の形態1、2、3においては、3つの電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)について説明したが、この発明は、4つ以上の電極の場合でも良い。
【0039】
さらに、前記の実施の形態1、2、3においては、リード線と一体の電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)について説明したが、この発明は、リード線と、電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45の一端部23、26、33、36、43、46)とが別体のものでも良い。この場合は、リード線の一端と電極の他端とが、たとえば、モリブデン箔などの金属箔にそれぞれ接続されてガラス管1のピンチシール部において埋設されるものである。
【0040】
また、前記の実施の形態1、2、3において、ガラス管1またはおよび2重ガラス管構造の外ガラス管に、たとえば、青色や黄色などの着色塗装を施しても良い。この着色塗装により、放電アークによる発光部5からの光(可視光)の色温度を任意に変化(上昇、降下)させることができる。たとえば、発光部5からの光を、人間の目に最も感度が良い光の1つである白色光(太陽光)に、または、感度が若干低下するがデザイン上の差別化が図られる青色光に、または、フォグランプに適した黄色光などに、変化させることができる。
【0041】
さらに、前記の実施の形態1、2、3において、ガラス管1に車両用灯具のレンズ機能とリフレクタ機能とを持たせて、自動車用放電電球をシールドタイプの車両用灯具として構成しても良い。なお、リフレクタ機能は、ガラス管1にアルミ蒸着や銀塗装などの反射膜や反射層を施すことにより、機能する。
【0042】
さらにまた、前記の実施の形態1、2、3においては、電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)の一端部23、26、33、36、43、46をヒートシンク構造とするものであるが、この発明においては、電極の他端部をヒートシンク構造としない場合でも良い。
【0043】
さらにまた、前記の実施の形態1、2、3においては、電極(コモン電極2、25、サブ電極3、35、メイン電極4、45)の一端部23、26、33、36、43、46の先端24、27、34、37、44、47を尖端構造とするものであるが、この発明においては、電極の他端部の先端を尖端構造としない場合でも良い。
【0044】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項1)によれば、3つ以上の電極の一端部の大きさを、使用頻度に対応する溶融劣化の大きさにあわせて大きくするので、3つ以上の電極の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項1にかかる発明は、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0045】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項2)によれば、3つの電極の一端部の大きさを、使用頻度すなわち溶融劣化の大きさにあわせて、コモン電極、サブ電極、メイン電極の順に大きくするので、コモン電極、サブ電極、メイン電極の溶融劣化をほぼ均一にすることができる。これにより、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、自動車用放電電球の耐久性を向上させることができる。
【0046】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項3)によれば、電極の一端部がヒートシンク構造をなすので、放電作用で電極が加熱されても、その熱が電極から効率よく放散される。これにより、請求項3にかかる発明は、電極の溶融劣化が防止され、電極の耐久性が向上される。
【0047】
また、この発明にかかる自動車用放電電球(請求項4)によれば、電極の尖端から電子が飛び易く、放電効率が良くなるので、起動電圧を低くすることができ、その分、起動回路を始めとする電気回路への負荷を小さくすることができ、電気回路の耐久性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動車用放電電球の実施の形態1を示す横断面図である。
【図2】この発明の自動車用放電電球の実施の形態2を示す横断面図である。
【図3】この発明の自動車用放電電球の実施の形態3を示す横断面図である。
【図4】従来の自動車用放電電球を示す横断面図である。
【符号の説明】
B、B1、B2、B3 自動車用放電電球
1 ガラス管
2、25 コモン電極
3、35 サブ電極
4、45 メイン電極
20、30、40 一端部(電極)
21、31、41 一部(埋設部)
22、32、42 他端部(リード線)
23、26、33、36、43、46 一端部(電極)
24、27、34、37、44、47 尖端(先端)
5 発光部
6 放電空間
Claims (4)
- 1個の放電空間が区画されている発光部を有するガラス管と、
一端部が前記1個の放電空間中にそれぞれ突出する3つ以上の電極と、
を備え、
前記3つ以上の電極の一端部の大きさは、電極の使用頻度が高い順に大きくする、ことを特徴とする自動車用放電電球。 - 1個の放電空間が区画されている発光部を有するガラス管と、
一端部が前記1個の放電空間中にそれぞれ突出する3つの電極と、
を備え、
前記3つの電極は、コモン電極と、前記コモン電極との間においてサブ放電アークが発生してロービームが得られるサブ電極と、前記コモン電極との間においてメイン放電アークが発生してハイビームが得られるメイン電極とからなり、
前記3つの電極の一端部の大きさは、前記コモン電極、前記サブ電極、前記メイン電極の順に大きくする、ことを特徴とする自動車用放電電球。 - 前記電極の一端部は、ヒートシンク構造をなす、ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用放電電球。
- 前記電極の一端部の先端は、尖端構造をなす、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車用放電電球。
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