JP2004039258A - 光電気ハイブリッドコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】光電気ハイブリッドコネクタ部を構成する各部品の部品点数を削減し、組立作業の簡素化を図ると共に低コスト化を図る。
【解決手段】プラグコネクタ22のコネクタハウジング11に形成されたフェルール収容孔44にフェルール41を挿入し、リテーナ50をコネクタハウジング11のリテーナ取付部11aに取り付けた後、圧着端子61を端子収容孔45から挿入し、リテーナ50に形成された端子挿通孔54を挿通させる。フェルール41は、コネクタハウジング11に、リテーナ50の切欠部52及び切欠段差部53に溝部41e及び基端部41hがそれぞれ嵌合することにより係止固定され、圧着端子61は、リテーナ50の端子挿通孔54に形成されたランス部56が段差部61a又は穴部61bに係合することにより経止固定される。フェルール41及び圧着端子61をリテーナ50によりコネクタハウジング11に取り付けることができるため、プラグコネクタ22の組立作業を簡単にし、部品点数を削減して部品コストを抑えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】プラグコネクタ22のコネクタハウジング11に形成されたフェルール収容孔44にフェルール41を挿入し、リテーナ50をコネクタハウジング11のリテーナ取付部11aに取り付けた後、圧着端子61を端子収容孔45から挿入し、リテーナ50に形成された端子挿通孔54を挿通させる。フェルール41は、コネクタハウジング11に、リテーナ50の切欠部52及び切欠段差部53に溝部41e及び基端部41hがそれぞれ嵌合することにより係止固定され、圧着端子61は、リテーナ50の端子挿通孔54に形成されたランス部56が段差部61a又は穴部61bに係合することにより経止固定される。フェルール41及び圧着端子61をリテーナ50によりコネクタハウジング11に取り付けることができるため、プラグコネクタ22の組立作業を簡単にし、部品点数を削減して部品コストを抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用高速光LAN(Local Area Network)等に用いられるPOF(Plastic Optical Fiber)等の光ファイバを結合し電線を接続する光電気ハイブリッドコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、光LANシステム等の光電気通信システムの基本構成の一部を示す概略図である。図4に示すように、光電気通信システムでは、一方のデバイス100及び他方のデバイス(図示せず)がPOF140を介して相互に接続されると共に、ユニット基板150及び他の基板(図示せず)が電線160を介して相互に接続されている。一方のデバイス100及び他方のデバイスとPOF140とは、ユニット基板150上に実装された光電気トランシーバ120によってインターフェイスされると共に、ユニット基板150及び他の基板と電線160とも同じく光電気トランシーバ120によってインターフェイスされる。なお、POF140は、図示しない第1のコネクタ(プラグコネクタ)及び第2のコネクタ(レセプタクルコネクタ)からなる中継コネクタによって適宜中継されて、任意の距離まで光信号を伝送する。
【0003】
ここで、光電気トランシーバ120は、第1のコネクタ(プラグコネクタ(雄コネクタ))122及び第2のコネクタ(レセプタクルコネクタ(雌コネクタ))121からなる光電気ハイブリッドコネクタ部123と、受信モジュール(受光素子)124及び送信モジュール(発光素子)125からなる受発光素子モジュール部126と、これら光電気ハイブリッドコネクタ部123と受発光素子モジュール部126とを中継する中継POF127とから構成されている。光電気ハイブリッドコネクタ部123の第1のコネクタ122及び第2のコネクタ121は、受発光素子モジュール部126とPOF140とを中継POF127を介して結合すると共に、電線160とユニット基板150とを接続するためのコネクタである。
【0004】
このように、光電気ハイブリッドコネクタ部123と受発光素子モジュール部126とを中継POF127により分離した構造とすることにより、受信モジュール124及び送信モジュール125をユニット基板150上に実装された通信用IC130の近傍に配設し、両モジュール124,125と通信用IC130との配線長を短くすることができるため、高周波通信により発生するノイズの面で有利なデバイス100を構成することができるようになる。なお、中継POF127の光電気ハイブリッドコネクタ部123側の端末部には、コネクタ用フェルール128が、受発光素子モジュール部126側の端末部には、モジュール用フェルール129がそれぞれ取り付けられ、POF140の第1のコネクタ122側の端末部には、フェルール141が取り付けられると共に、電線160の先端には、圧着端子161が取り付けられている。また、ユニット基板150の回路部(図示せず)には、圧着端子161と接続される接続端子170が接続されており、第2のコネクタ121内に収容されている。
【0005】
図5は、この光電気トランシーバ120における光電気ハイブリッドコネクタ部123の構造を示す分解斜視図である。図5に示すように、光電気ハイブリッドコネクタ部123は、POF140と中継POF127とを結合すると共に、ユニット基板150(図4参照)と電線160とを接続する中継コネクタであり、上述した第1のコネクタ122及び第2のコネクタ121から構成されている。第2のコネクタ121には、その内部に中継POF127及び接続端子170が収容されると共に、第1のコネクタ122には、その内部にPOF140及び圧着端子161が収容されており、両コネクタ121,122を互いに嵌合することにより、POF140と中継POF127とを結合すると共に、ユニット基板150と電線160とを接続するように構成されている。
【0006】
第2のコネクタ121は、第1のコネクタ122との接続側に、第1のコネクタ122のコネクタアウターハウジング151が差し込まれる空間部131が形成されると共に、中継POF127及び接続端子170との接続側に、中継POF127が収容される中継POF収容部138及び接続端子170が収容される端子収容部171が形成されたコネクタハウジング152と、中継POF127の端末部に装着されたコネクタ用フェルール128(図4参照)と、端子収容部171に収容された接続端子170とから構成されている。
【0007】
一方、第1のコネクタ122は、POF140の端末部に装着されたフェルール141を収容するためのフェルール挿入孔153が形成されたフェルール用インナーハウジング154と、電線160の先端に圧着された圧着端子161を収容するための端子収容孔162が形成された圧着端子用インナーハウジング155と、これらフェルール用インナーハウジング154及び圧着端子用インナーハウジング155を内部に収容する空間部136,137が形成されたコネクタアウターハウジング151と、フェルール挿入孔153に挿入されるフェルール141と、端子収容孔162に収容される圧着端子161とから構成されている。なお、フェルール挿入孔153に挿入されたフェルール141は、フェルール固定用リテーナ156によりフェルール用インナーハウジング154内に固定される。
【0008】
このように構成された第1のコネクタ122及び第2のコネクタ121を互いに嵌合することにより、圧着端子161と接続端子170とが接続されると共に、POF140の端面と中継POF127の端面とが当接し、光と電気の両方の接続が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造による光電気ハイブリッドコネクタ部123では、特に第1のコネクタ122を構成する各部品の点数が多く、形状等も複雑であるため、組立作業が煩雑化し、部品コストが増加してしまうという問題がある。
【0010】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、光電気ハイブリッドコネクタ部を構成する各部品の部品点数を削減し、組立作業の簡素化を図ると共に低コスト化を図ることができる光電気ハイブリッドコネクタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光電気ハイブリッドコネクタは、光ファイバを結合すると共に、電線を接続する第2のコネクタに嵌合される第1のコネクタからなる光電気ハイブリッドコネクタにおいて、前記第1のコネクタは、前記光ファイバの端末部に外装されて、先端部が他の部分よりも小径の筒状部を形成すると共に、この筒状部に続く基端部の外周に溝部が形成されたフェルールと、前記電線の端末部に接続されて、先端部に他の接続端子と接続される接続部が形成されると共に、この接続部に続く基端部に前記電線が圧着される圧着部が形成され、前記接続部の基端側に段差部が形成されると共に前記接続部と前記圧着部との間に穴部が形成された圧着端子と、前記フェルールを内部に収容するフェルール収容孔が形成されると共に、前記圧着端子を内部に収容する端子収容孔が形成され、これらフェルール収容孔及び端子収容孔に臨み、前記フェルール及び圧着端子を係止固定するための係止部材が嵌合される凹状の係止部材取付部が形成されたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの前記係止部材取付部に取り付けられると共に、取付時に前記フェルールの溝部に嵌合するU字型の切欠部と、前記端子収容孔と連通し前記端子収容孔に挿入された前記圧着端子の段差部及び穴部のいずれか一方と係合するランス部を有する端子挿通孔とが形成された前記係止部材とを備えてなることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、第1のコネクタを構成するコネクタハウジングに、光ファイバに外装されたフェルールと電線に接続された圧着端子とを1つの係止部材を介して係止固定する構造を実現する。このため、第1のコネクタにフェルールや圧着端子を取り付けるための従来のコネクタアウターハウジングやフェルール用及び圧着端子用インナーハウジング等の部品が不要となると共に、第1のコネクタの構造を簡単なものにすることができる。これにより、光電気ハイブリッドコネクタの部品コストを抑えつつ組立作業を簡単なものにすることが可能となる。
【0013】
なお、圧着端子の接続部は、他の接続端子の先端部が挿入される筒状体を構成し、この筒状体の内部空間に入り込んで他の接続端子に所定の接触圧をもって接触する接触片が形成されたものであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る光電気ハイブリッドコネクタが適用された光電気トランシーバを構成する各部品を示す分解斜視図、図2は、同光電気トランシーバを示す側面断面図である。
図1に示すように、この光電気トランシーバ1は、光電変換素子としての受信モジュール(受光素子)24及び送信モジュール(発光素子)25をそれぞれ内蔵したモジュールハウジング26と、このモジュールハウジング26を覆うように内部に収容するシールドケース35と、モジュールハウジング26に内蔵された受信モジュール24及び送信モジュール25と外部のプラスティック光ファイバ(以下、「POF」と呼ぶ。)40とを光学的に中継するための中継プラスティック光ファイバ(以下、「中継POF」と呼ぶ。)27と、第1のコネクタ(例えば、プラグコネクタ)22が嵌合されると共に中継POF27の端末部に装着されたコネクタ用フェルール28とユニット基板51(図2参照)に接続された接続端子17とを収容する第2のコネクタ(例えば、レセプタクルコネクタ)21と、このレセプタクルコネクタ21に嵌合され、フェルール41が端末部に装着された外部のPOF40を収容すると共に電線60(図2(b)参照)に接続された圧着端子61を収容するプラグコネクタ22と、中継POF27の一方の端末部に装着されレセプタクルコネクタ21と結合されるコネクタ用フェルール28と、中継POF27の他方の端末部に装着されモジュールハウジング26と結合されるモジュール用フェルール29とを備えて構成され、これらがユニット基板51上に実装された構造からなる。
【0015】
モジュールハウジング26は、例えば樹脂成型部材からなり、受信モジュール24及び送信モジュール25をそれぞれ内部に収容するモジュール収容部26a,26bと、これらモジュール収容部26a,26bのモジュール用フェルール29との接続側に突出するように一体的に形成され、モジュール用フェルール29の先端側の筒状部29gがそれぞれ挿入されて収容されるスリーブ34a,34bとを備えて構成されている。
【0016】
シールドケース35は、例えば金属薄板の材料をプレス加工等により箱型に成形したものであり、モジュールハウジング26のスリーブ34a,34bのモジュール用フェルール29との接続方向先端側に対応する位置の壁部35cに、U字型の切欠部35a,35bがそれぞれ形成されている。これら切欠部35a,35bには、モジュール用フェルール29の溝部29eが嵌合する構造となっている。また、これら切欠部35a,35b形成側の壁部35cと反対側に位置する壁部35dには、シールドケース35の内部空間に連続した3辺が入り込むように切り欠いて曲げられた矩形状のバネ片(図示せず)が複数形成されている。
【0017】
中継POF27は、図2(a)に示すように、中心のファイバ素線27aを被覆部27bで覆った構造からなるものであり、モジュールハウジング26との接続方向先端側では、この被覆部27bが除去されて、ファイバ素線27aが直接モジュール用フェルール29のファイバ挿入孔29dの内面に、例えば接着剤等で固着されている。同様に、レセプタクルコネクタ21との接続方向先端側でも被覆部27bが除去されて、ファイバ素線27bが直接コネクタ用フェルール28のファイバ挿入孔28dの内面に接着剤等で固着されている。
【0018】
レセプタクルコネクタ21は、プラグコネクタ22との嵌合側に、プラグコネクタ22のコネクタハウジング11が嵌合する、コネクタハウジング11の外形に合わせた形状の凹状のコネクタ収容空間部12が形成されると共に、中継POF27との接続側に、中継POF27の端末部に外装されたコネクタ用フェルール28の基端部28hを収容するフェルール収容部13が形成され、コネクタ収容空間部12内にコネクタ用フェルール28の筒状部28gを収容するスリーブ部30が突設されたコネクタハウジング14と、中継POF27の端末部に外装されたコネクタ用フェルール28を、コネクタハウジング14内に位置決め固定するための中継POF27の取付部材となるコイル状のスプリング42及びストッパ部材43とから構成されている。
【0019】
なお、コネクタハウジング14のコネクタ収容空間部12内に突設されたスリーブ部30の内孔30aの基端部とフェルール収容部13の内部空間13aの先端部との間には、空間段差部13bが形成されると共に、フェルール収容部13の外壁部13cには、ストッパ部材43の係合片16が係合する係合突起15が形成されている。
【0020】
スプリング42のコネクタハウジング14側の端部は、コネクタ用フェルール28の筒状部28gと基端部28hとの境界位置に筒状部28gの外周に沿って形成された鍔部28aに当接し、他方の端部はストッパ部材43の基端部43aに当接する。ストッパ部材43には、フェルール収容部13への取付時に、フェルール収容部13の外壁部13cに形成された係合突起15と対応する位置にくるように、上述した係合片16が形成されている。この係合片16は、ストッパ部材43のコネクタハウジング14への着脱時に、係合突起15を乗り越えるのに十分な柔軟性を備えて形成されており、コネクタハウジング14への装着時には、係合突起15を乗り越えて係合突起15と係合し、ストッパ部材43をコネクタハウジング14に取付固定する構造からなる。これらスプリング42及びストッパ部材43により、フェルール収容部13内に収容されたコネクタ用フェルール28は、常にプラグコネクタ収容空間部12方向へ押し付けられる状態で収容される。また、コネクタハウジング14には、コネクタ用フェルール28の他に電気接続用の複数の接続端子17が収容されており、図2(b)に示すように、その先端部をコネクタ収容空間部12内に突出させた状態で収容されている。
【0021】
一方、光電気ハイブリッドコネクタを構成するプラグコネクタ22は、フェルール41が外装されたPOF40の端末部と、圧着端子61が接続された電線60(図2(b)参照)の端末部とを内部に収容するコネクタハウジング11と、このコネクタハウジング11に収容されるフェルール41及び圧着端子61と、コネクタハウジング11に取り付けられ、フェルール41及び圧着端子61をコネクタハウジング11の内部に係止固定するための係止部材としてのリテーナ50とから構成されている。
【0022】
コネクタハウジング11のレセプタクルコネクタ21への嵌合方向後端側から先端側にかけては、フェルール41が挿入されると共に挿入されたフェルール41を内部に収容するフェルール収容孔44と、圧着端子61が挿入されると共に挿入された圧着端子61を内部に収容する端子収容孔45とが形成され、コネクタハウジング11のリテーナ50との嵌合側には、これらフェルール収容孔44及び端子収容孔45に臨み、リテーナ50の外形に合わせた形状の凹状のリテーナ取付部11aが形成されている。
【0023】
このリテーナ取付部11aに取り付けられるリテーナ50には、図3(a)に示すように、フェルール41の基端部41hに形成された溝部41eに嵌合する切欠部52及びフェルール41の基端部41hと嵌合する切欠段差部53と、リテーナ取付部11aへの取付時に、端子収容孔45と連通し圧着端子61を挿通する端子挿通孔54とが形成されており、更に、リテーナ取付部11aの内壁部に形成された凹部(図示せず)に係合してリテーナ50をコネクタハウジング11に固定するための固定爪55が形成されている。また、端子挿通孔54内には、同図(b)に示すように、挿通された圧着端子61に係合して圧着端子61をコネクタハウジング11に係止固定するためのランス部56が形成されている。なお、このランス部56は、圧着端子61の端子収容孔45及び端子挿通孔54への完全挿入時に、圧着端子61の段差部61a又は穴部61b(図1参照)にその先端が係合して圧着端子61が端子収容孔45から外部に抜けてしまうことを防止するものである。
【0024】
コネクタハウジング11へのフェルール41及び圧着端子61の取り付けは、次のような手順で行われる。即ち、まず、コネクタハウジング11のフェルール収容孔44内に、フェルール41を完全に挿入した後、リテーナ50をリテーナ取付部11aに取り付けてフェルール41の溝部41e及び基端部41hにリテーナ50の切欠部52及び切欠段差部53を嵌合する。そして、圧着端子61を端子収容孔45及び端子挿通孔54に完全に挿入し、圧着端子61の段差部61a又は穴部61bをランス部56に係合させる。このようにしてフェルール41及び圧着端子61は、プラグコネクタ22内に位置決め固定される。
【0025】
なお、コネクタハウジング11の先端側には、コネクタハウジング14のスリーブ部30が嵌合すると共にフェルール収容孔44に連通するスリーブ収容空間部44c(図2(a)参照)が形成されており、フェルール41は、その先端側の筒状部41gがこのスリーブ収容空間部44c内に位置するような状態でコネクタハウジング11内に固定される構造となっている。このような構造により、レセプタクルコネクタ21との嵌合時には、コネクタハウジング14のスリーブ30がスリーブ収容空間部44c内に収容されると共に、フェルール41の筒状部41gがスリーブ部30の内孔30a内に収容されることになり、POF40の端面と中継POF27の端面とが当接することになる。
【0026】
また、端子収容孔45内に収容された圧着端子61の先端側の筒状体からなる接続部61cには、コネクタ収容空間部12内に突出した接続端子17の先端部が嵌合され、接続部61cに形成された接触片61dにより、両者が接続されて、電気的接続が図られる構造となっている。
【0027】
このような構造によるプラグコネクタ22によれば、コネクタハウジング11に、直接POF40に外装されたフェルール41と電線60に接続された圧着端子61とをリテーナ50を介して取り付けることができるので、プラグコネクタ22の組立作業を簡単にすることができ、フェルール41及び圧着端子61を取り付けるための部品の点数も減らすことができる。これにより、プラグコネクタ22の組立作業の簡素化と部品コストの削減とを図ることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、第1のコネクタを構成するコネクタハウジングに、光ファイバに外装されたフェルールと電線に接続された圧着端子とを1つの係止部材を介して係止固定する構造を実現する。このため、第1のコネクタにフェルールや圧着端子を取り付けるための従来のコネクタアウターハウジングやフェルール用及び圧着端子用インナーハウジング等の部品が不要となると共に、第1のコネクタの構造を簡単なものにすることができる。これにより、光電気ハイブリッドコネクタの部品コストを抑えつつ組立作業を簡単なものにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る光電気ハイブリッドコネクタを適用した光電気トランシーバを構成する各部品を示す分解斜視図である。
【図2】同光電気トランシーバを示す側面断面図である。
【図3】同光電気トランシーバのプラグコネクタのリテーナを示す斜視図である。
【図4】光LANシステム等の光電気通信システムの基本構成の一部を示す概略図である。
【図5】同光電気通信システムの光電気トランシーバにおける光電気ハイブリッドコネクタ部の構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】1…光電気トランシーバ、11,14…コネクタハウジング、12…コネクタ収容空間部、13…フェルール収容部、15…係合突起、16…係合片、17…接続端子、21…レセプタクルコネクタ、22…プラグコネクタ、24…受信モジュール、25…送信モジュール、26…モジュールハウジング、27…中継POF、27a…ファイバ素線、27b…被覆部、28…コネクタ用フェルール、29…モジュール用フェルール、30…スリーブ部、34a,34b…スリーブ、35…シールドケース、40…POF、41…フェルール、42…スプリング、43…ストッパ部材、44…フェルール収容孔、45…端子収容孔、50…リテーナ、51…ユニット基板、52…切欠部、53…切欠段差部、54…端子挿通孔、55…固定爪、56…ランス部、60…電線、61…圧着端子。
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用高速光LAN(Local Area Network)等に用いられるPOF(Plastic Optical Fiber)等の光ファイバを結合し電線を接続する光電気ハイブリッドコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、光LANシステム等の光電気通信システムの基本構成の一部を示す概略図である。図4に示すように、光電気通信システムでは、一方のデバイス100及び他方のデバイス(図示せず)がPOF140を介して相互に接続されると共に、ユニット基板150及び他の基板(図示せず)が電線160を介して相互に接続されている。一方のデバイス100及び他方のデバイスとPOF140とは、ユニット基板150上に実装された光電気トランシーバ120によってインターフェイスされると共に、ユニット基板150及び他の基板と電線160とも同じく光電気トランシーバ120によってインターフェイスされる。なお、POF140は、図示しない第1のコネクタ(プラグコネクタ)及び第2のコネクタ(レセプタクルコネクタ)からなる中継コネクタによって適宜中継されて、任意の距離まで光信号を伝送する。
【0003】
ここで、光電気トランシーバ120は、第1のコネクタ(プラグコネクタ(雄コネクタ))122及び第2のコネクタ(レセプタクルコネクタ(雌コネクタ))121からなる光電気ハイブリッドコネクタ部123と、受信モジュール(受光素子)124及び送信モジュール(発光素子)125からなる受発光素子モジュール部126と、これら光電気ハイブリッドコネクタ部123と受発光素子モジュール部126とを中継する中継POF127とから構成されている。光電気ハイブリッドコネクタ部123の第1のコネクタ122及び第2のコネクタ121は、受発光素子モジュール部126とPOF140とを中継POF127を介して結合すると共に、電線160とユニット基板150とを接続するためのコネクタである。
【0004】
このように、光電気ハイブリッドコネクタ部123と受発光素子モジュール部126とを中継POF127により分離した構造とすることにより、受信モジュール124及び送信モジュール125をユニット基板150上に実装された通信用IC130の近傍に配設し、両モジュール124,125と通信用IC130との配線長を短くすることができるため、高周波通信により発生するノイズの面で有利なデバイス100を構成することができるようになる。なお、中継POF127の光電気ハイブリッドコネクタ部123側の端末部には、コネクタ用フェルール128が、受発光素子モジュール部126側の端末部には、モジュール用フェルール129がそれぞれ取り付けられ、POF140の第1のコネクタ122側の端末部には、フェルール141が取り付けられると共に、電線160の先端には、圧着端子161が取り付けられている。また、ユニット基板150の回路部(図示せず)には、圧着端子161と接続される接続端子170が接続されており、第2のコネクタ121内に収容されている。
【0005】
図5は、この光電気トランシーバ120における光電気ハイブリッドコネクタ部123の構造を示す分解斜視図である。図5に示すように、光電気ハイブリッドコネクタ部123は、POF140と中継POF127とを結合すると共に、ユニット基板150(図4参照)と電線160とを接続する中継コネクタであり、上述した第1のコネクタ122及び第2のコネクタ121から構成されている。第2のコネクタ121には、その内部に中継POF127及び接続端子170が収容されると共に、第1のコネクタ122には、その内部にPOF140及び圧着端子161が収容されており、両コネクタ121,122を互いに嵌合することにより、POF140と中継POF127とを結合すると共に、ユニット基板150と電線160とを接続するように構成されている。
【0006】
第2のコネクタ121は、第1のコネクタ122との接続側に、第1のコネクタ122のコネクタアウターハウジング151が差し込まれる空間部131が形成されると共に、中継POF127及び接続端子170との接続側に、中継POF127が収容される中継POF収容部138及び接続端子170が収容される端子収容部171が形成されたコネクタハウジング152と、中継POF127の端末部に装着されたコネクタ用フェルール128(図4参照)と、端子収容部171に収容された接続端子170とから構成されている。
【0007】
一方、第1のコネクタ122は、POF140の端末部に装着されたフェルール141を収容するためのフェルール挿入孔153が形成されたフェルール用インナーハウジング154と、電線160の先端に圧着された圧着端子161を収容するための端子収容孔162が形成された圧着端子用インナーハウジング155と、これらフェルール用インナーハウジング154及び圧着端子用インナーハウジング155を内部に収容する空間部136,137が形成されたコネクタアウターハウジング151と、フェルール挿入孔153に挿入されるフェルール141と、端子収容孔162に収容される圧着端子161とから構成されている。なお、フェルール挿入孔153に挿入されたフェルール141は、フェルール固定用リテーナ156によりフェルール用インナーハウジング154内に固定される。
【0008】
このように構成された第1のコネクタ122及び第2のコネクタ121を互いに嵌合することにより、圧着端子161と接続端子170とが接続されると共に、POF140の端面と中継POF127の端面とが当接し、光と電気の両方の接続が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造による光電気ハイブリッドコネクタ部123では、特に第1のコネクタ122を構成する各部品の点数が多く、形状等も複雑であるため、組立作業が煩雑化し、部品コストが増加してしまうという問題がある。
【0010】
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、光電気ハイブリッドコネクタ部を構成する各部品の部品点数を削減し、組立作業の簡素化を図ると共に低コスト化を図ることができる光電気ハイブリッドコネクタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光電気ハイブリッドコネクタは、光ファイバを結合すると共に、電線を接続する第2のコネクタに嵌合される第1のコネクタからなる光電気ハイブリッドコネクタにおいて、前記第1のコネクタは、前記光ファイバの端末部に外装されて、先端部が他の部分よりも小径の筒状部を形成すると共に、この筒状部に続く基端部の外周に溝部が形成されたフェルールと、前記電線の端末部に接続されて、先端部に他の接続端子と接続される接続部が形成されると共に、この接続部に続く基端部に前記電線が圧着される圧着部が形成され、前記接続部の基端側に段差部が形成されると共に前記接続部と前記圧着部との間に穴部が形成された圧着端子と、前記フェルールを内部に収容するフェルール収容孔が形成されると共に、前記圧着端子を内部に収容する端子収容孔が形成され、これらフェルール収容孔及び端子収容孔に臨み、前記フェルール及び圧着端子を係止固定するための係止部材が嵌合される凹状の係止部材取付部が形成されたコネクタハウジングと、このコネクタハウジングの前記係止部材取付部に取り付けられると共に、取付時に前記フェルールの溝部に嵌合するU字型の切欠部と、前記端子収容孔と連通し前記端子収容孔に挿入された前記圧着端子の段差部及び穴部のいずれか一方と係合するランス部を有する端子挿通孔とが形成された前記係止部材とを備えてなることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、第1のコネクタを構成するコネクタハウジングに、光ファイバに外装されたフェルールと電線に接続された圧着端子とを1つの係止部材を介して係止固定する構造を実現する。このため、第1のコネクタにフェルールや圧着端子を取り付けるための従来のコネクタアウターハウジングやフェルール用及び圧着端子用インナーハウジング等の部品が不要となると共に、第1のコネクタの構造を簡単なものにすることができる。これにより、光電気ハイブリッドコネクタの部品コストを抑えつつ組立作業を簡単なものにすることが可能となる。
【0013】
なお、圧着端子の接続部は、他の接続端子の先端部が挿入される筒状体を構成し、この筒状体の内部空間に入り込んで他の接続端子に所定の接触圧をもって接触する接触片が形成されたものであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る光電気ハイブリッドコネクタが適用された光電気トランシーバを構成する各部品を示す分解斜視図、図2は、同光電気トランシーバを示す側面断面図である。
図1に示すように、この光電気トランシーバ1は、光電変換素子としての受信モジュール(受光素子)24及び送信モジュール(発光素子)25をそれぞれ内蔵したモジュールハウジング26と、このモジュールハウジング26を覆うように内部に収容するシールドケース35と、モジュールハウジング26に内蔵された受信モジュール24及び送信モジュール25と外部のプラスティック光ファイバ(以下、「POF」と呼ぶ。)40とを光学的に中継するための中継プラスティック光ファイバ(以下、「中継POF」と呼ぶ。)27と、第1のコネクタ(例えば、プラグコネクタ)22が嵌合されると共に中継POF27の端末部に装着されたコネクタ用フェルール28とユニット基板51(図2参照)に接続された接続端子17とを収容する第2のコネクタ(例えば、レセプタクルコネクタ)21と、このレセプタクルコネクタ21に嵌合され、フェルール41が端末部に装着された外部のPOF40を収容すると共に電線60(図2(b)参照)に接続された圧着端子61を収容するプラグコネクタ22と、中継POF27の一方の端末部に装着されレセプタクルコネクタ21と結合されるコネクタ用フェルール28と、中継POF27の他方の端末部に装着されモジュールハウジング26と結合されるモジュール用フェルール29とを備えて構成され、これらがユニット基板51上に実装された構造からなる。
【0015】
モジュールハウジング26は、例えば樹脂成型部材からなり、受信モジュール24及び送信モジュール25をそれぞれ内部に収容するモジュール収容部26a,26bと、これらモジュール収容部26a,26bのモジュール用フェルール29との接続側に突出するように一体的に形成され、モジュール用フェルール29の先端側の筒状部29gがそれぞれ挿入されて収容されるスリーブ34a,34bとを備えて構成されている。
【0016】
シールドケース35は、例えば金属薄板の材料をプレス加工等により箱型に成形したものであり、モジュールハウジング26のスリーブ34a,34bのモジュール用フェルール29との接続方向先端側に対応する位置の壁部35cに、U字型の切欠部35a,35bがそれぞれ形成されている。これら切欠部35a,35bには、モジュール用フェルール29の溝部29eが嵌合する構造となっている。また、これら切欠部35a,35b形成側の壁部35cと反対側に位置する壁部35dには、シールドケース35の内部空間に連続した3辺が入り込むように切り欠いて曲げられた矩形状のバネ片(図示せず)が複数形成されている。
【0017】
中継POF27は、図2(a)に示すように、中心のファイバ素線27aを被覆部27bで覆った構造からなるものであり、モジュールハウジング26との接続方向先端側では、この被覆部27bが除去されて、ファイバ素線27aが直接モジュール用フェルール29のファイバ挿入孔29dの内面に、例えば接着剤等で固着されている。同様に、レセプタクルコネクタ21との接続方向先端側でも被覆部27bが除去されて、ファイバ素線27bが直接コネクタ用フェルール28のファイバ挿入孔28dの内面に接着剤等で固着されている。
【0018】
レセプタクルコネクタ21は、プラグコネクタ22との嵌合側に、プラグコネクタ22のコネクタハウジング11が嵌合する、コネクタハウジング11の外形に合わせた形状の凹状のコネクタ収容空間部12が形成されると共に、中継POF27との接続側に、中継POF27の端末部に外装されたコネクタ用フェルール28の基端部28hを収容するフェルール収容部13が形成され、コネクタ収容空間部12内にコネクタ用フェルール28の筒状部28gを収容するスリーブ部30が突設されたコネクタハウジング14と、中継POF27の端末部に外装されたコネクタ用フェルール28を、コネクタハウジング14内に位置決め固定するための中継POF27の取付部材となるコイル状のスプリング42及びストッパ部材43とから構成されている。
【0019】
なお、コネクタハウジング14のコネクタ収容空間部12内に突設されたスリーブ部30の内孔30aの基端部とフェルール収容部13の内部空間13aの先端部との間には、空間段差部13bが形成されると共に、フェルール収容部13の外壁部13cには、ストッパ部材43の係合片16が係合する係合突起15が形成されている。
【0020】
スプリング42のコネクタハウジング14側の端部は、コネクタ用フェルール28の筒状部28gと基端部28hとの境界位置に筒状部28gの外周に沿って形成された鍔部28aに当接し、他方の端部はストッパ部材43の基端部43aに当接する。ストッパ部材43には、フェルール収容部13への取付時に、フェルール収容部13の外壁部13cに形成された係合突起15と対応する位置にくるように、上述した係合片16が形成されている。この係合片16は、ストッパ部材43のコネクタハウジング14への着脱時に、係合突起15を乗り越えるのに十分な柔軟性を備えて形成されており、コネクタハウジング14への装着時には、係合突起15を乗り越えて係合突起15と係合し、ストッパ部材43をコネクタハウジング14に取付固定する構造からなる。これらスプリング42及びストッパ部材43により、フェルール収容部13内に収容されたコネクタ用フェルール28は、常にプラグコネクタ収容空間部12方向へ押し付けられる状態で収容される。また、コネクタハウジング14には、コネクタ用フェルール28の他に電気接続用の複数の接続端子17が収容されており、図2(b)に示すように、その先端部をコネクタ収容空間部12内に突出させた状態で収容されている。
【0021】
一方、光電気ハイブリッドコネクタを構成するプラグコネクタ22は、フェルール41が外装されたPOF40の端末部と、圧着端子61が接続された電線60(図2(b)参照)の端末部とを内部に収容するコネクタハウジング11と、このコネクタハウジング11に収容されるフェルール41及び圧着端子61と、コネクタハウジング11に取り付けられ、フェルール41及び圧着端子61をコネクタハウジング11の内部に係止固定するための係止部材としてのリテーナ50とから構成されている。
【0022】
コネクタハウジング11のレセプタクルコネクタ21への嵌合方向後端側から先端側にかけては、フェルール41が挿入されると共に挿入されたフェルール41を内部に収容するフェルール収容孔44と、圧着端子61が挿入されると共に挿入された圧着端子61を内部に収容する端子収容孔45とが形成され、コネクタハウジング11のリテーナ50との嵌合側には、これらフェルール収容孔44及び端子収容孔45に臨み、リテーナ50の外形に合わせた形状の凹状のリテーナ取付部11aが形成されている。
【0023】
このリテーナ取付部11aに取り付けられるリテーナ50には、図3(a)に示すように、フェルール41の基端部41hに形成された溝部41eに嵌合する切欠部52及びフェルール41の基端部41hと嵌合する切欠段差部53と、リテーナ取付部11aへの取付時に、端子収容孔45と連通し圧着端子61を挿通する端子挿通孔54とが形成されており、更に、リテーナ取付部11aの内壁部に形成された凹部(図示せず)に係合してリテーナ50をコネクタハウジング11に固定するための固定爪55が形成されている。また、端子挿通孔54内には、同図(b)に示すように、挿通された圧着端子61に係合して圧着端子61をコネクタハウジング11に係止固定するためのランス部56が形成されている。なお、このランス部56は、圧着端子61の端子収容孔45及び端子挿通孔54への完全挿入時に、圧着端子61の段差部61a又は穴部61b(図1参照)にその先端が係合して圧着端子61が端子収容孔45から外部に抜けてしまうことを防止するものである。
【0024】
コネクタハウジング11へのフェルール41及び圧着端子61の取り付けは、次のような手順で行われる。即ち、まず、コネクタハウジング11のフェルール収容孔44内に、フェルール41を完全に挿入した後、リテーナ50をリテーナ取付部11aに取り付けてフェルール41の溝部41e及び基端部41hにリテーナ50の切欠部52及び切欠段差部53を嵌合する。そして、圧着端子61を端子収容孔45及び端子挿通孔54に完全に挿入し、圧着端子61の段差部61a又は穴部61bをランス部56に係合させる。このようにしてフェルール41及び圧着端子61は、プラグコネクタ22内に位置決め固定される。
【0025】
なお、コネクタハウジング11の先端側には、コネクタハウジング14のスリーブ部30が嵌合すると共にフェルール収容孔44に連通するスリーブ収容空間部44c(図2(a)参照)が形成されており、フェルール41は、その先端側の筒状部41gがこのスリーブ収容空間部44c内に位置するような状態でコネクタハウジング11内に固定される構造となっている。このような構造により、レセプタクルコネクタ21との嵌合時には、コネクタハウジング14のスリーブ30がスリーブ収容空間部44c内に収容されると共に、フェルール41の筒状部41gがスリーブ部30の内孔30a内に収容されることになり、POF40の端面と中継POF27の端面とが当接することになる。
【0026】
また、端子収容孔45内に収容された圧着端子61の先端側の筒状体からなる接続部61cには、コネクタ収容空間部12内に突出した接続端子17の先端部が嵌合され、接続部61cに形成された接触片61dにより、両者が接続されて、電気的接続が図られる構造となっている。
【0027】
このような構造によるプラグコネクタ22によれば、コネクタハウジング11に、直接POF40に外装されたフェルール41と電線60に接続された圧着端子61とをリテーナ50を介して取り付けることができるので、プラグコネクタ22の組立作業を簡単にすることができ、フェルール41及び圧着端子61を取り付けるための部品の点数も減らすことができる。これにより、プラグコネクタ22の組立作業の簡素化と部品コストの削減とを図ることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、第1のコネクタを構成するコネクタハウジングに、光ファイバに外装されたフェルールと電線に接続された圧着端子とを1つの係止部材を介して係止固定する構造を実現する。このため、第1のコネクタにフェルールや圧着端子を取り付けるための従来のコネクタアウターハウジングやフェルール用及び圧着端子用インナーハウジング等の部品が不要となると共に、第1のコネクタの構造を簡単なものにすることができる。これにより、光電気ハイブリッドコネクタの部品コストを抑えつつ組立作業を簡単なものにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る光電気ハイブリッドコネクタを適用した光電気トランシーバを構成する各部品を示す分解斜視図である。
【図2】同光電気トランシーバを示す側面断面図である。
【図3】同光電気トランシーバのプラグコネクタのリテーナを示す斜視図である。
【図4】光LANシステム等の光電気通信システムの基本構成の一部を示す概略図である。
【図5】同光電気通信システムの光電気トランシーバにおける光電気ハイブリッドコネクタ部の構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】1…光電気トランシーバ、11,14…コネクタハウジング、12…コネクタ収容空間部、13…フェルール収容部、15…係合突起、16…係合片、17…接続端子、21…レセプタクルコネクタ、22…プラグコネクタ、24…受信モジュール、25…送信モジュール、26…モジュールハウジング、27…中継POF、27a…ファイバ素線、27b…被覆部、28…コネクタ用フェルール、29…モジュール用フェルール、30…スリーブ部、34a,34b…スリーブ、35…シールドケース、40…POF、41…フェルール、42…スプリング、43…ストッパ部材、44…フェルール収容孔、45…端子収容孔、50…リテーナ、51…ユニット基板、52…切欠部、53…切欠段差部、54…端子挿通孔、55…固定爪、56…ランス部、60…電線、61…圧着端子。
Claims (2)
- 光ファイバを結合すると共に、電線を接続する第2のコネクタに嵌合される第1のコネクタからなる光電気ハイブリッドコネクタにおいて、
前記第1のコネクタは、
前記光ファイバの端末部に外装されて、先端部が他の部分よりも小径の筒状部を形成すると共に、この筒状部に続く基端部の外周に溝部が形成されたフェルールと、
前記電線の端末部に接続されて、先端部に他の接続端子と接続される接続部が形成されると共に、この接続部に続く基端部に前記電線が圧着される圧着部が形成され、前記接続部の基端側に段差部が形成されると共に前記接続部と前記圧着部との間に穴部が形成された圧着端子と、
前記フェルールを内部に収容するフェルール収容孔が形成されると共に、前記圧着端子を内部に収容する端子収容孔が形成され、これらフェルール収容孔及び端子収容孔に臨み、前記フェルール及び圧着端子を係止固定するための係止部材が嵌合される凹状の係止部材取付部が形成されたコネクタハウジングと、
このコネクタハウジングの前記係止部材取付部に取り付けられると共に、取付時に前記フェルールの溝部に嵌合するU字型の切欠部と、前記端子収容孔と連通し前記端子収容孔に挿入された前記圧着端子の段差部及び穴部のいずれか一方と係合するランス部を有する端子挿通孔とが形成された前記係止部材とを備えてなる
ことを特徴とする光電気ハイブリッドコネクタ。 - 前記圧着端子の接続部は、前記他の接続端子の先端部が挿入される筒状体を構成し、この筒状体の内部空間に入り込んで前記他の接続端子に所定の接触圧をもって接触する接触片が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の光電気ハイブリッドコネクタ。
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