JP2004039231A - 可調整電流モード差動増幅器 - Google Patents

可調整電流モード差動増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】わずかな電流及び電圧の変化を検出してメモリの状態をセンスすることが可能な手段を提供する。
【解決手段】調整可能な電流モード差動センスアンプ70は、選択されたメモリセルR及び所定値を有する基準セルRに連絡するように配置される。アンプ70は、選択されたメモリセルRに関連する電流及び電圧の変化を検知して、それらを基準セルRに関連する電流及び電圧の変化と比較する。アンプ70の動作ポイントは、アンプ内の選択されたトランジスタ72,73に印加されるバックゲート74のバイアスに関連する閾値電圧を変更することによって変えることができる。この調整機能により、アンプ70の感度が最大化されるように、アンプ70の電流または電圧を設定することが可能になる。感度が向上することにより、アンプ70のダイナミックレンジを、メモリ回路のパラメータに悪影響を与える可能性のあるコンポーネントを導入せずに大幅に拡大することができる。
【選択図】図6

Description

 本発明は、メモリ・センス増幅器の分野に関するものである。特に、本発明は、可調整センス及び基準回路要素を備えたメモリ差動センス増幅器に関するものである。
 ランダム・アクセス・メモリ(RAM)・アレイの場合、増幅器を利用して、アドレス指定されたメモリ・セルの状態を検知し、検知した状態を表す信号をアレイの出力に供給する。このセンス増幅器は、RAMアレイのタイプに応じてさまざまな形態をとる。スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)・アレイまたはダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)・アレイの場合、メモリは揮発性、すなわち、アレイの電源がオフになると、データを保持しない場合が多い。こうしたメモリは、複雑で、ステアリング(デコーダ)回路及びクロックに同期して動作する電流モード増幅器のような、複雑な検知回路要素を必要とする場合が多い。
 対照的に、クロスポイント(交差点)アレイのような不揮発性メモリ・アレイでは、長期保持、高密度、及び、高速アクセスを重視した、クロスポイントタイプのような、極めて単純で、コンパクトなメモリ・セルが用いられる。不揮発性メモリ・アレイは、各交差点セル毎にヒューズまたはアンチヒューズを備える追記型とすることもできるし、または、それぞれが、2つ以上の状態間での変化が可能なクロスポイント磁気セルを備えた磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)・アレイのような複数回読み取り・書き込み型とすることも可能である。
 MRAMセルを利用するアレイのような抵抗性メモリ・アレイに関する問題の1つは、メモリ・セルの論理状態を正確に判定するのが難しいという点である。この問題が生じるのは、アンチヒューズ・メモリにおけるように、セル状態がコンダクタンスまたは非コンダクタンスによって測定されないためである。むしろ、MRAMセルの状態は、MRAMメモリ・セル内に埋め込まれた薄い絶縁接合に隣接する強磁性層の相対的磁化方向によって生じる、その薄い絶縁接合の導電率のわずかな差によって決定される。一般に、MRAMセルの状態は、固定磁性層に対してデータ磁性層が示す磁気モーメントが「平行」か「逆平行」かによって決定される。MRAMセルの状態は、固定磁性層に対してデータ層の磁化が「平行」または「逆平行」であることによって生じる抵抗の差によって測定される。この抵抗は、絶縁層を通る電流によって検知されるが、センス電流の大きさは、一般に、ほぼ500nA程度であり、「平行」状態と「逆平行」状態との間における電流差は、一般に約50nAである。
 従って、セルの論理状態を正確に判定するためには、選択されたメモリ・セルを通る検知電流のわずかな変動を慎重に検知することがきわめて重要である。一般的なセンス増幅器の1つに、センス増幅器の一部としての、精密電流ミラーに依存する回路によって、メモリ・セル電流を検知しなければならない、電流モード・センス増幅器がある。従って、電流モード・センス増幅器の場合、セルからセンス増幅器に検知電流の正確な「ミラー」を提供すること、並びに、信頼できる標準に対して検知電流を測定し、セルの状態を判定するための手段を提供することも重要になる。
 さらに、ますます複雑さを増す装置のメモリ要件を満たすため、より高密度のメモリデバイス(以下、メモリ素子とも記載)がいっそう必要とされている。この要求によって、従来にも増して、よりいっそうの小型化及びよりコンパクトなデータ記憶装置が実現されるようになった。現在では、原子分解能記憶装置と呼ばれる場合もある、数ナノメートルまたは数十ナノメートル規模のデータ記憶装置を可能にするために、テクノロジを適応させようとする努力が進められているところである。メモリ素子のこのサイズ縮小及びコンパクトさは、電圧及び電流の減少を要求することとなり、その結果、セル内のデータを正確に判定するには、より正確な電流及び電圧測定が必要とされる。
 小型化された回路及び極めてわずかな電流及び電圧を取り扱うには、検知機能の妨害性を最小限に抑えることが重要である。検知回路に用いられる各素子は、センサの測定正確度に影響を及ぼすことになる電圧及び電流歪または漏洩の一因となる可能性がある。従って、高密度メモリ・セルのセンス増幅器は、検知されるパラメータに悪影響を及ぼす可能性のある、メモリ・マトリックスへの妨害を最小限に抑えなければならない。
 電圧モード・センス増幅器は、正確さを実現するのに複雑な回路要素を必要とする場合もある。例えば、ある電圧モード差動増幅器は、2001年7月17日にPerner他に付与された米国特許第6,262,625号に見受けられるように、必要な検知を実施するのに、複雑な回路をなす5つのトランジスタを必要とする。その回路では、センス増幅器のオフセット・パラメータにインクリメンタル調整(増分式の調整)を施すことができるように、1対のトランジスタに対してバック・ゲート・ディジタル制御電圧が印加される。バック・ゲート・ディジタル制御値は、センス増幅器の精度を制御するためにレジスタ・メモリに記憶されるので、検知回路の複雑性がいっそう増すことになる。
 電流モード・センス増幅器は、高密度で、高感度なメモリ・マトリックス検知に用いられる場合もある。しかし、電流モード・センス増幅器の場合、こうした回路のダイナミック・レンジは制限されるので、高レベルのコンポーネントの整合が必要とされる傾向にある。基準セルの電流が、検知されるメモリ・セルの電流と大幅に異なる場合、電流モード・センス増幅器は、メモリ・セルの論理状態を正確に判定することができない。この場合、追加センス抵抗器のようなコンポーネントの追加によって、この制限されたダイナミック・レンジ問題を補償することが可能である。しかし、電流センス回路にコンポーネントを追加すると、検知される回路に悪影響を及ぼすことになりがちである。
 他のセンス増幅器では、アナログ・ディジタル変換(ADC)を利用して、センス電流及び基準電流を測定し、それらをディジタル的に比較する。このアプローチは、コンポーネントのダイナミック・レンジを拡大するのに有効である。しかし、検知回路の複雑さが増すのは、重大な欠点である。
米国特許第6,262,625号明細書 米国特許第6,169,686号明細書
 従って、本発明の目的は、極めて低いセンス電流及び電圧レベルで、メモリ・セル・マトリックスを測定する単純なセンス増幅器を提供することにある。本発明のもう1つの目的は、センス・パラメータの正確なミラーリングを行い、検知回路にそれを反映させる検知コンポーネントを提供することにある。さらに、本発明の目的は、メモリ・マトリックスへの妨害を最小限に抑えるため、少数のコンポーネントを利用するセンス増幅器を提供することにある。本発明のさらにもう1つの目的は、さまざまな電流及び電圧レベルに対応するために、比較的ダイナミック・レンジの広いセンス増幅器を提供することにある。
 本発明によれば、可調整電流モード差動センス増幅器の性質を帯びた、有用かつ独自の検知回路が得られる。増幅器は、選択されたメモリ・セル及び所定の値を有する基準セルと連絡する。増幅器は、選択されたメモリ・セルに関連した電流及び電圧の変化を検知して、それらを基準セルに関連した電流及び電圧の変化と比較することが可能である。
 センス増幅器の動作点は、センス増幅器の分離(または隔離)されたトランジスタのしきい値電圧を変更することによって変更可能である。これは、分離(隔離)トランジスタのバック・ゲート電極に制御電圧を印加することによって妨害しないように実施される。この調整能力により、増幅器の感度を最大にするために、選択されたメモリ・セルに第1のバイアス電圧を印加するときに、センス増幅器の電流または電圧を設定することが可能になる。メモリ・セルの値を求めるために、メモリ・セル及び基準セルに第2のバイアス電圧を印加すると、増幅器は、選択されたメモリ・セル及び基準セルに関連した電流または電圧のわずかな変化を検知して、それらを比較し、メモリ・セルの状態を判定することが可能になる。この感度の向上によって、メモリ回路のパラメータに悪影響を及ぼす可能性のあるコンポーネントを導入することなく、増幅器のダイナミック・レンジを大幅に拡大することが可能になる。
 本発明の装置の実施態様には、抵抗性メモリデバイス(以下では、抵抗性メモリ素子とも記載。尚、本願においてデバイスには装置も含まれる)におけるメモリ・セルの論理状態を判定するための検知回路が含まれる。検知回路には、あらかじめ選択された論理状態を有する基準セルが含まれる。メモリ・セル検知回路は、メモリ・セルに第1のバイアス電圧が印加されると、メモリ・セルに関連した第1のメモリ・セル電圧を求め、メモリ・セルに第2のバイアス電圧が印加されると、メモリ・セルに関連した第2のメモリ・セル電圧を求めるように構成される。基準セル検知回路は、基準セルに第1のバイアス電圧が印加されると、基準セルに関連した第1の基準セル電圧を求め、基準セルに第2のバイアス電圧が印加されると、基準セルに関連した第2の基準セル電圧を求めるように構成される。第1のバイアス電圧において、第1の基準セル電圧が第1のメモリ・セル電圧に等しくなるように、調整回路を使用して、第1の基準セル電圧または第1のメモリ・セル電圧が修正される。状態判定回路は、メモリ・セルの論理状態を判定するために、第2のバイアス電圧における第2のメモリ・セル電圧と第2の基準セル電圧との差を検知するように配置される。
 上述の装置の実施態様と同様、本発明の方法の実施態様は、あらかじめ既知の論理状態に設定された基準セルを用いて、抵抗性メモリ素子におけるメモリ・セルの論理状態を判定するための方法である。この方法には、あらかじめ選択された論理状態を有する基準セルに対する抵抗性メモリ素子におけるメモリ・セルの論理状態を判定することが含まれる。メモリ・セル及び基準セルに第1のバイアス電圧が印加されると、メモリ・セルに関連した第1のメモリ・セル電圧、及び、基準セルに関連した第1の基準セル電圧が検知される。次に、第1の基準セル電圧と第1のメモリ・セル電圧が互いにほぼ等しくなるように、非妨害バック・ゲート制御電圧を利用して、第1のメモリ・セル電圧または第1の基準セル電圧が調整される。次に、メモリ・セル及び基準セルに第2のバイアス電圧が印加されると、メモリ・セルに関連した第2のメモリ・セル電圧、及び、基準セルに関連した第2の基準セル電圧が検知される。さらに、第2のメモリ・セル電圧と第2の基準セル電圧との差を測定して、メモリ・セルの論理状態が判定される。
 もちろん、上述の装置及び方法の実施態様は、両方とも、第1及び第2のメモリ・セル電圧、及び、第1及び第2の基準セル電圧の検知及び調整ではなく、選択されたメモリ・セルの状態を判定するために、電流または抵抗といった、メモリ・セル及び基準セルに関連した他のパラメータの検知及び調整を実施することも可能である。本発明の範囲は、本発明の原理に従って検知され、調整されることになる、選択されたメモリ・セル及び基準セルに関連した任意のパラメータの選択を含むように意図されている。
 本発明の他の態様及び利点については、本発明の原理を例示した添付の図面と共に下記の詳細な説明から明らかになるであろう。
 本発明によれば、より低レベルの電流及び電圧でメモリをセンスすることが可能なセンス増幅器が提供される。
 図1には、先行技術による典型的なクロスポイントメモリ・アレイ10が示されている。1つの方向に延びる行導体12は、ワード線と呼ばれ、その方向に対して通常垂直であるもう1つの方向に延びる列導体14は、ビット線と呼ばれる。メモリ・セル16は、通常、正方形または矩形アレイをなすように配列され、各メモリ・セル・ユニット16が、1つのワード線12及び交差ビット線14と接続されるようになっている。
 抵抗性RAMアレイの場合、各メモリ・セルの抵抗には2つ以上の状態があり、メモリ・セルのデータは、セルの抵抗状態を測定することによって確かめることが可能である。抵抗性メモリ・セルには、1つ以上の磁性層、ヒューズまたはアンチヒューズ、あるいは、素子の公称抵抗の大きさに影響を及ぼすことによって情報を記憶または生成する任意の素子を含めることが可能である。抵抗性RAMアレイに用いられる他のタイプの抵抗性素子には、読み出し専用メモリの一部としてのポリ・シリコン抵抗器、及び、光メモリ、撮像デバイス、または、フローティング・ゲート・メモリ素子の一部としてのフローティング・ゲート・トランジスタが含まれる。
 抵抗性ランダム・アクセス・メモリのタイプの1つに、各メモリ・セルが、絶縁層によって隔てられた複数の磁性層から形成された、磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)がある。磁性層の1つは、ピン留め層または基準層と呼ばれ、磁気配向が、対象とする範囲内に印加磁界が存在する場合に回転しないように固定される。もう1つの磁性層は、センス層またはデータ層と呼ばれ、磁気配向が、ピン留め層の状態と整合している状態とピン留め層の状態と整合していない状態との間で可変である。絶縁トンネル障壁層が、磁性ピン留め層と磁性センス層の間に挟まれる。この絶縁トンネル障壁層によって、外部センス電圧が印加されると、センス層とピン留め層の間に量子力学トンネル電流を流すことが可能になる。トンネル効果は、電子スピンに依存するので、メモリ・セルの抵抗は、センス層とピン留め層の相対的な磁化の配向の関数になる。センス層の2つの状態に関する接合抵抗の変動によって、メモリ・セルに記憶されたデータが確かめられる。2001年1月2日にBrug他に付与された米国特許第6,169,686号には、こうした磁気メモリ・セルによるメモリが開示されている。
 図2を参照すると、MRAMメモリ・セルが示されている。メモリ・ユニット16は、3層磁気トンネル接合(MTJ)メモリ・セル20として示されている。各MTJセル20毎に、セル20の可変磁気センス層22の配向に従って1ビットの情報が記憶される。通常、セル20は、論理状態「1」及び「0」に対応する2つの安定した磁気状態を有している。センス層22における双方向矢印15は、この2値状態能力を示している。セル20のピン留め層24は、薄い絶縁体26によってセンス層から隔てられている。MTJメモリ・セル20両端の抵抗は、薄い絶縁体26の特性と可変磁性センス層22の配向によって決まる。
 ピン留め層24は、層24における一方向矢印17によって示されるように、固定された磁化配向を有している。センス層22の磁気状態に、ピン留め層24の磁化方向と同じ方向になる配向が施されている場合、セルの磁化は「平行」と呼ばれる。同様に、センス層22の磁気状態に、ピン留め層24の磁化方向と逆方向になる配向が施されている場合、セルの磁化は「逆平行」と呼ばれる。これらの配向は、それぞれ、低抵抗状態と高抵抗状態に対応する。任意に、平行状態は、メモリ・セルの「0」の状態または論理値に対応するとみなし、逆平行状態は、「1」の状態に対応するとみなすことが可能であるが、所望の場合には、「0」及び「1」の状態の割り当てを逆にすることも可能である。
 選択されたメモリ・セル20の磁気状態は、選択されたメモリ・セルと交差する、ワード線12及びビット線14に電流を加えることによって変更可能である。この電流によって、結合すると、平行状態と逆平行状態の間で、選択されたメモリ・セル20のセンス層の磁気配向をスイッチすることになる、2つの直交磁界が生じる。選択されなかった他のメモリ・セルは、選択されなかったメモリ・セルと交差するワード線とビット線のいずれか一方からの磁界だけを受けることになる。単一の磁界は、選択されなかったセルのセンス層の磁気配向を変化させるほど強力ではなく、従って、それらの磁気配向が保持されることになる。
 上述のように、抵抗性メモリ・セル素子の場合、メモリ・セルの論理状態の違いは、平行状態及び逆平行状態にあるメモリ・セルの抵抗の差によって決まる。図3のグラフ30において明らかなように、抵抗性セル、とりわけ、MRAMセルの抵抗レベルは、セルに印加されるバイアス電圧のさまざまなレベルに応じて変動することが分っている。一般に、抵抗性セルの抵抗は、バイアス電圧の上昇につれて低減することが分っている。ライン32によって示される逆平行状態のセルは、抵抗値が、ライン34によって示される平行状態のセルより大きい。
 ライン32の勾配とライン34の勾配を比較すれば明らかなように、逆平行状態にあるセルの抵抗は、通常、バイアス電圧の上昇につれて、平行状態にあるセルの抵抗よりもはるかに速い速度で減少することが分っている。当該技術分野において周知のように、さまざまなバイアス電圧におけるこの動的抵抗差は、一般に、磁気トンネル接合(MTJ)メモリ素子のトンネル磁気−抵抗比(TMR)を求めることによって定量化される、磁気トンネル接合(MTJ)メモリ素子の一貫した特性である。
 逆平行状態及び平行状態にあるセルのこの動的抵抗差は、2002年1月23日に提出された、「System and Method For Determining the Logic State of a Memory Cell in a Magnetic Tunnel Junction Memory Device」と題する同時係属の米国特許出願第10/055,229号に記載の2サンプル法において利用された。この方法では、メモリ・セルの電流が、2つの異なるバイアス電圧V及びVにおいてサンプリングされ、第1と第2の電流値36及び37(逆平行状態)または38及び39(平行状態)の比と所定の値を比較して、メモリ・セルの論理状態が判定される。所定の値は、テーブルに記憶することもできるし、または、既知の論理状態を有する基準セルから求めることも可能である。
 逆平行状態の場合の曲線32の勾配または傾きは、平行状態に関する曲線34の勾配よりかなり急であるため、異なるバイアス電圧における2つの測定値の対応する比によって、メモリ・セルの論理状態を判定するのは容易である。
 本発明の場合、基準値は、メモリ・セルと同じバイアス電圧を受ける基準セルによって得られる。センス回路が、センス回路におけるセンス電流と基準電流の両方を比較することによって、選択されたバイアス電圧における、基準セルとメモリ・セルの両方の電流を比較する。基準電流及びセンス電流は、結果として、基準セル及びメモリ・セルに印加されるバイアス電圧に応じて変動する、センス回路の入力ノードに基準電圧及びセンス電圧を生じることになる。第1のバイアス電圧において、第1の基準電圧が第1のセンス電圧とほぼ同じ値になるように、センス回路の調整が行われる。この調整によって、第1のバイアス電圧測定点における第1の基準電圧と第1のセンス電圧との差が比例的に減少し、このため、回路の綿密な調整が可能になる。従って、電流サンプリングのダイナミック・レンジは、基準メモリ素子と検知されるメモリ素子とのコモン・モードの差を除去することによって改善される。
 上述の構成が、異なるバイアス電圧に関する及び異なるメモリ・セル論理状態における、基準セルの推定相対抵抗に対するメモリ・セルの推定相対抵抗の関係を示した図4A、4B、及び、4Cに例示されている。この抵抗関係は、選択されたメモリ・セル及び基準セルに関連した電流及び電圧の差もあらわしている。ここでは、本発明において適用される原理の例示を単純にするために、抵抗の線形関係を使用する。後で明らかになるように、選択されたメモリ・セル及び基準セルに関連した電圧の検知及び調整によって、電流を間接的に検知し、調整するのが望ましい。
 さらなる説明として、図4A〜Cを使用して、既知状態の基準素子を検知し、それを選択された素子と比較する概念を示す。決定される基本パラメータは、抵抗である。しかし、この実施態様の場合、センス増幅器によって実際に検知されるパラメータは、電圧及び電流である。今の検知構成の場合、センス電流がスニーク・パスによって変更されるので、絶対抵抗の測定は不可能である。代わりに、他のパラメータの相対値を検知して、その値から、抵抗値が推定される。図4A〜Cにおいて、y軸は、印加電圧、増幅器オフセット、及び、スニーク・パス抵抗の複合関数である推定抵抗値を表す。
 図4Aのライン40によって示されるように、基準セル抵抗Rは、平行状態R(P)に設定される。この平行状態の場合、MRAMセルの特性は、バイアス電圧に対する依存度が弱い。従って、バイアス電圧の変化時に、抵抗はほとんど変化しないので、ライン40はわずかな勾配を示すだけである。
 選択されたメモリ・セル抵抗Rは、ライン42によって示される平行状態R(P)と、ライン44によって示される逆平行状態R(AP)のいずれかにある。選択されたセルの抵抗Rの電圧依存度は、基準セルの抵抗Rの電圧依存度と同様である。従って、バイアス電圧の変化に対して、逆平行状態にあるメモリ・セルの抵抗R(AP)の勾配または変化がより大きいことを示すライン44と比べて、ライン42は、選択されたセルが平行状態にある場合は、バイアス電圧の変化に対して、抵抗R(P)の変化が比較的少ないことを表わしている。基準セルを、選択されたメモリ・セルの近くに物理的に配置して、基準セル及びメモリ・セルが、同じかまたは極めてよく似た処理及び環境条件を共有するようにするのが望ましい。
 留意すべきは、選択されたメモリ・セル及び基準セルの図4A〜4Cに示された抵抗の絶対抵抗値が同じである必要はなく、実際、異なると想定されている点である。さらに詳細に後述するように、これらの絶対値の相違は、上述の比には影響しない。
 図4B及び4Cには、選択されたメモリが、それぞれ、平行状態(ライン42)にあるか、逆平行状態(ライン44)にあるかによって決まる、相対抵抗R及びR間の差が示されている。図4B及び4Cに示すように、第1の電圧Vが印加される時点におけるメモリ・セルの状態に関係なく、基準セルの抵抗Rを通る電流は、メモリ・セルの抵抗Rを通る電流とほぼ同じになるように調整される。抵抗Rを通る電流の調整プロセスによって、増幅器オフセット・パラメータを調整して、基準素子を表わす推定相対抵抗が、抵抗Rを表す推定相対抵抗にほぼ等しくなるようにする。抵抗Rを通る電流が、抵抗Rを通る電流よりわずかに少なく、電流値間、及び、推定相対抵抗値間に、図4B及び4Cの両方においてデルタ差46として示された、わずかな差が生じるのが望ましい。
 Vの印加時点において基準セルのRを通る電流に施されるこの調整は、結果として、メモリ・セルの状態に応じて、Vにおける電流間に劇的な差を生じることになる。図4Bに示すように、選択されたメモリ・セルが平行状態にある場合、推定抵抗Rは、VとVとの間でほとんど変化せず、従って、バイアス電圧Vにおける推定抵抗RとRとのデルタ差48は、バイアス電圧Vにおけるデルタ差46とほぼ同じになる。従って、この差の測定に用いられる検知回路は、その出力値がほとんど変化しないことになる。
 対照的に、図4Cに示すように、バイアス電圧Vの印加時点において、ライン44によって示された逆平行状態にある選択されたメモリ・セルの推定相対抵抗Rは、ライン40で示された基準セルの推定抵抗Rをかなり下回る値まで降下し、その結果、デルタ差49が大きくなった。さらに、ライン40及び44は、交差し、そのため、デルタ差49の符号が変化する。
 センス回路における電流の変化は、推定相対抵抗の変化に対応するので、以上の分析は、基準セル及びメモリ・セルの抵抗を表している。従って、メモリ・セルの論理状態は、第2のバイアス電圧の時点における、基準セルとメモリ・セルの電流値を比較することによって判定することが可能である。第2のバイアス電圧Vにおけるメモリ・セルと基準セルの電流値の差48が、第1のバイアス電圧Vにおけるメモリ・セルと基準セルの電流値の差46とほぼ同じである場合、メモリ・セルの抵抗は、図4Bに示すように平行(これは、論理値0とすることが可能である)であると理解される。メモリ・セルと基準セルの電流値が変化し、値の交差が生じる場合は、メモリ・セルは逆平行である。メモリ・セル電流が、依然として基準電流を超える場合は、メモリ・セルは平行である。
 図6の回路要素に関する説明において明らかになるように、メモリ・セルと基準セルに関連したノードの電圧について、同様の分析を行うことが可能である。
 図5において、抵抗性メモリ・アレイ50は、本発明の検知回路に関する状況の1つを示している。行セレクタ回路53及び列デコーダ回路54が、メモリ・アレイ50に接続され、セル56の適切な行及び列に電圧を加えることによって、メモリ・セル56を選択するようになっている。センス増幅器52が、列デコーダ回路54のスイッチ58を介して、選択メモリ・セル56のビット線60に接続される。行セレクタ回路53によって、選択メモリ・セル56のワード線62に電圧Vrowが印加され、電圧Vreadがビット線60に印加される。
 同じビット線電圧Vreadが、ビット線60に沿った非選択セルの全てに印加される。しかし、非選択セルは、ワード線電圧Vrowを受けないので、それらはビット線60にほとんど出力電流を供給しない。メモリ・セルの選択が済むと、センス増幅器52の増幅器(不図示)が、列60を電圧Vreadに保持する働きをする。
 メモリ・コントローラ64は、読み出し制御及びアドレス選択信号66を受信して、ライン67及び68の行選択回路53及び列デコーダ回路54に、それぞれ、適切な行及び列選択信号を供給する。タイミング・パルスが所望される場合には、コンパレータ・クロック信号69が、図6に示す演算増幅器76にクロックを供給(してクロックに同期して動作するように)するために、センス増幅器52に加えられる。演算増幅器76は、図6の回路要素に関連して説明するように、伝送ゲートを制御して、トランジスタ73のバック・ゲートに可変電圧を供給する。
 図5に示すように、基準素子57は、ワード線62及び基準列線61に接続されている。電圧Vrowによって、メモリ・セル56が選択されると、基準素子57も選択される。選択が済むと、センス増幅器52の演算増幅器(不図示)が、基準列61を読み出し電圧Vreadに保持する働きをする。従って、基準素子57は、選択メモリ・セル56に印加されるのと同じ電圧を受けることになる。
 センス増幅器52は、セル56からそれに記憶されているデータを表わした信号電流をS′において受信する。同様に、基準素子57からの出力信号電流がスイッチ59を介してS″においてセンス増幅器52に加えられる。さらに、センス増幅器52は、メモリ・セルからのS′におけるセンス電流とS″における基準電流とを比較して、メモリ・セル56に記憶されているデータを表わす出力信号Vを送り出す。
 次に図6を参照すると、選択メモリ・セル及び基準セルに関連した電圧の検知及び調整との関係において、図4A〜Cを参照して述べた概念を適用する、センス増幅器52が示されている。センス増幅器52は、メモリ・セル検知回路のしきい値電圧を調整するためのバック・ゲート・バイアス制御機構を備えた、可調整電流モード差動増幅器(ACMDA)である。ACMDAは、基本的に、可調整装置を備えた電流ミラーである。この実施態様の場合、PチャネルMOSFETトランジスタが用いられる。しかし、後述するように、Nチャネルトランジスタを用いることも可能である。NPNまたはPNPバイポーラ・トランジスタを使用して、本発明の目的を達成することも可能である。
 センス増幅器52の1実施態様が図6のACMDA70において示されており、この構成では、「スレーブ」・トランジスタ72と「マスター」・トランジスタ73のゲートが互いに結合されてミラー素子を形成する。ミラー素子は、スレーブ・トランジスタ72両端のVDS電圧(不図示のドレイン・ソース間電圧)が、マスター・トランジスタ73両端のVDS電圧に等しくなるように調整される。トランジスタ72及び73のソースに同じ電圧VDDが印加され、また、これら2つのトランジスタ両端の電圧VDSが等しいので、トランジスタ72及び73のドレイン・ノードにおける電圧V及びVも、それぞれ、等しくなる。
 マスター・トランジスタ73のゲートは、コネクタ75によってマスター・トランジスタ73のドレインに接続されている。この接続によって、マスター・ゲートとマスター・ソースの間に、図示のIsenと同じであるドレイン電流Iに基づく、制御電位VGS(不図示のゲート・ソース間電圧)が生じる。制御電位VGSは、スレーブ・トランジスタ72のゲートに印加され、これによって、さらに、スレーブ・トランジスタ72に、図示のIrefと同じであるドレイン電流Iが生じることになる。VはVと等しいので、Isen及びIrefは、それぞれのトランジスタの物理的設計及びサイズに比例することになる。センス電流Isen及び基準電流Irefは、メモリ・セルR及び基準セルRに関連した汎用回路要素80を流れる。
 重要なのは、マスター・トランジスタ73両端の電圧VDSが、スレーブ・トランジスタ72両端の電圧VDSに等しいという点を理解することである。これらの電圧が等しい場合には、それぞれの電流IrefとIsenの関係が、それぞれのトランジスタ73及び72の物理的パラメータだけによって決まる。電流の不均衡がある場合には、電圧関係は、電流の不均衡と、電流の不均衡の方向を表わすことになる。
 マスター・トランジスタ73のドレインは、演算増幅器76の負入力(反転入力)である電圧Vがかかるノードに接続されている。スレーブ・トランジスタ72のドレインは、演算増幅器76の正入力(非反転入力)である電圧Vがかかるノードに接続されている。演算増幅器76の出力Vは、マスター・トランジスタ73のバック・ゲート74にランプ発生器78を選択的に接続する伝送ゲート77に接続されている。バック・ゲートの電圧を維持するために、コンデンサ79がバック・ゲート74に並列に接続されている。
 センス増幅器70と、メモリ・セル及び基準セルを組み込んだ回路要素80との間の接続は、異なる形態をとることが可能である。図6に提示の一般化された形態には、Vとアースの間に接続されたセンス電流発生器82が示されている。同様に、Vとアースの間には、基準電流発生器84が接続されている。
 選択メモリ・セルRは、バイアス電圧VB(1)及びVB(2)用にアースと入力ノード86の間に接続されている。同様に、基準セルRは、アースと入力ノード86の間に接続されている。電流発生器82及び84は、バイアス電圧入力に応答して、それぞれのセンス回路及び基準回路に電流が発生することを表している。留意すべきは、図6のV及びVに関するノードが、それぞれ、図5のビット線60及び61に対応するという点である。同様に、図6の抵抗器R及びRは、それぞれ、図5のメモリ素子56及び57に対応する。
 回路要素80は、本出願人による同時係属出願である、2002年10月1日に提出された「Multiple Bias Point MRAM With An Adjustable Current Mode Sense Amplifier and Equi−potential Isolation」と題する米国特許出願第10/262,051号、及び2002年10月1日に提出された「Mutiple Bias Point MRAM With An Adjustable Current Mode Sense Amplifier and Diode Isolation」と題する米国特許出願第10/261,532号に記載されている独立しているが関連する発明の主題である。
 センス増幅器70のセットアップにおける第1のステップは、IrefのN倍がIsenに等しくなるIsen及びIrefの所与の初期値において、VがVに等しくなるようにするためのバック・ゲート・バイアス接続を確立することである。Nは、N=(W/Lref)/(W/Lsen)として定義される、物理的ミラー比(physical mirror ratio)である。N=1の場合、V=Vであれば、スレーブ電流Irefはマスター電流Isenに等しくなる。しかし、マスター・トランジスタ73だけに印加されるバック・ゲート電圧VBGが変動すると、IsenがIrefに等しくなるように、マスター・トランジスタ73のしきい値を調整するために、VDDを超える電位が必要になる可能性がある。原理的にはこれは実施可能であるが、実際には、供給電圧(電源電圧)VDDを超える電圧の発生は困難である。
 従って、供給されるIsen及びIrefについて、V=Vの均衡をとるため、バック・ゲートに対してVDD未満の電圧だけしか印加する必要がないように、Nは1を超えるように設定される。実施態様の1つでは、3.3ボルトで、0.5ミクロンのCMOSテクノロジにおいて2に等しいNが使用される。ここで、W/Lは、スレーブ・トランジスタについて20/1、マスター・トランジスタについて10/1であり、Isen及びIrefは、約500ナノアンペア(nanoamp)にほぼ等しく、バック・ゲート電圧VBG(不図示)は、約3.2ボルトである。同様の関係及び値が、Nチャネルのトランジスタ及びバイポーラ・トランジスタ回路にも適用される。
 上述のバック・ゲート・バイアス接続を確立するために、1つの技法では、V及びVを入力として備えた、基本的な5トランジスタCMOS演算増幅器76を利用する。演算増幅器76は、VがVを超えるか、V未満になると、これを判定して、伝送ゲート77に出力信号Vを加える。この出力信号によって、伝送ゲート77が開き、ランプ発生器78がマスター・トランジスタ73のバック・ゲートに接続されて、その結果、VがVにほぼ等しくなるように、マスター・トランジスタ73の動作点が調整されることになる。その時点において、出力信号Vは変化し、伝送ゲート77が閉じて、ランプ発生器78がマスター・トランジスタ73のバック・ゲートから切り離される。
 下記の手順では、選択メモリ・セル及び基準セルに第1のバイアス電圧VB(1)を印加して、マスター・トランジスタ73のバック・ゲート電圧を調整し、VをVにほぼ等しくなるように設定するためのステップをより詳しく示す。
 (1)VBG「マスター」=VDDから開始する。
 (2)(VBG=VDDにおける)Isenは、(VがVに等しくなるようなVBGにおける)Isenを超えるので、IsenはIrefを超える。
 (3)VBG=VDDのセットアップによりVがVを超えることになり、これにより、論理1であるVDDにほぼ等しいVを生じることになる。
 (4)V=論理1が加えられると、伝送ゲートがオンになる。伝送ゲートがオンになると、VBG=Vrampになる。
 (5)バック・ゲート電圧が、VDDから第2のより低い電圧まで線形に低下する(VDDが3.3ボルトの場合、この第2のより低い電圧は3.0ボルトとすることが可能である)。
 (6)Vrampの印加中のある時点において、バック・ゲート電圧は、V=Vになるポイントに達する。その時点において、演算増幅器76は、その出力を論理1から論理0にスイッチする。伝送ゲート77がオフになり、バック・ゲート電圧VBGがVrampから分離され、コンデンサ79により、検知機能の実施中、マスター・トランジスタ73のバック・ゲート・ノード74にVrampの値(V=Vの場合の)が蓄積される。
 (7)この時点において、セットアップは完了する。検知ステップの期間中、バック・ゲート電圧VBGが蓄積される。この働きによって、検知機能の実施中、VとVがほぼ等しく保たれるので、Isen及びIrefは、それぞれ、メモリ・セル及び基準セルの検知によって変動することになる。
 ACMDAは、この時点において、メモリ・セルの状態を検知する用意が整っている。第1のバイアス電圧VB(1)より高い値の第2のバイアス電圧VB(2)が印加される。Isenが変化して、Iref未満になると、VがVを超えるように、Vがプルダウンされる。その時点において、演算増幅器76の出力Vは論理「0」に移行することになる。IsenがIrefを超えると、VがVを超えるように、Vがプルダウンされ、演算増幅器76の出力Vは論理「1」に移行することになる。
 上述の実施態様では、センス電圧と基準電圧が互いに等しくなるようにするために、マスター(センス)・トランジスタのバック・ゲート電圧を調整する。もちろん、代わりに、スレーブ(基準)・トランジスタのバック・ゲート電圧を調整することもできるし、あるいは、両方のバック・ゲート電圧を調整して、同じ結果が達成されるようにすることも可能である。
 次に図7を参照すると、図6に示す実施態様において用いられるPチャネル・トランジスタの代わりに、PウェルCMOSプロセスにおけるNチャネルMOSFETトランジスタが用いられる。従って、回路構成のレイアウトは、本質的に、図6に示す回路構成の反転鏡像になる。マスター・トランジスタ94及びスレーブ・トランジスタ92は、互いに接続された共通ゲートを有しており、共通ゲートは、ライン96によってトランジスタ94のドレインにも接続されている。トランジスタ94のドレインは、演算増幅器98への正入力(非反転入力)を形成する、電圧Vがかかるノードにも接続されている。トランジスタ92のドレインは、演算増幅器98への負入力(反転入力)を形成する、電圧Vがかかるノードにも接続されている。演算増幅器98の出力によって、ランプ発生器102をマスター・トランジスタ94のバック・ゲートに選択的に接続する伝送ゲート100が制御される。
 トランジスタ94のドレインは、センス電圧Vを供給するノード、並びに、もう一方の側がVDDに接続された電流発生器112にも接続されている。同様に、トランジスタ92のドレインは、基準電圧Vを供給するノード、並びに、もう一方の側がVDDに接続された電流発生器114にも接続されている。入力ノード116は、メモリ・セルRを介してVDDに接続され、基準セルRを介して、やはり、VDDに接続されている。センス回路要素90に関する説明は、当業者であれば、図6に関連して行った説明を参照することによって明らかになるであろう。
 上述のACMDA回路の利点の1つは、それぞれのメモリ・セル及び基準セルを流れる初期電流が等しくない用途に関して、基準セルを利用して選択されたメモリを検知するために、バック・ゲート・バイアス技法を利用した、単純な差動電流センサ回路を用いることができるという点である。メモリ・セルと基準セルの電流関係が変化すると、センサ回路は、その変化を検出して、その変化を比較し、選択されたメモリ・セルの状態を判定することになる。
 上記実施態様は、本発明の典型的なものであるが、当業者であれば、本明細書及び特許請求の範囲を検討することによって、または、開示された本発明の実施態様を実施することによって、他の実施態様が明らかになるであろう。明細書及びそれに記載の実施態様は、単なる例示とみなされるように意図されたものであり、本発明は特許請求の範囲及びその等価物によって規定される。
 以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.あらかじめ選択された論理状態を有する基準セルRに対する抵抗性メモリデバイスにおけるメモリ・セルRの論理状態を判定するための検知回路(センス回路。以下同じ)であって、
 (a)第1のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第1のメモリ・セル・パラメータ(V)を求め、第2のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第2のメモリ・セル・パラメータ(V)を求めるように構成されたメモリ・セル検知回路(70、80)と、
 (b)前記第1のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第1の基準セル・パラメータ(V)を求め、前記第2のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第2の基準セル・パラメータ(V)を求めるように構成された基準セル検知回路(70、80)と、
 (c)前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)及び/または前記第1の基準セル・パラメータ(V)を変更して、前記第1のバイアス電圧(V)において、前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第1の基準セル・パラメータ(V)がほぼ等しくなるようにするための調整回路(76、77、78、79)と、
 (d)前記第2のバイアス電圧(V)における前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するために、前記第2のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第2の基準セル・パラメータ(V)との差を求めるための状態判定回路(76、80)
を備える、検知回路。
2.前記メモリ・セル検知回路(70、80)が、第1のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連したメモリ・セルのノードにおける第1のメモリ・セル電圧(V)を求め、第2のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セルのノードにおける第2のメモリ・セル電圧(V)を求めるように構成されることからなる、上項1に記載の検知回路。
3.前記基準セル検知回路が、第1のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した基準・セルのノードにおける第1の基準セル電圧(V)を求め、第2のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セルのノードにおける第2の基準セル電圧(V)を求めるように構成されることからなる、上項2に記載の検知回路。
4.前記状態判定回路(76、80)に、(i)前記メモリ・セル・パラメータ(V)と前記基準セル・パラメータ(V)との差を(ii)あるしきい値とを比較して、前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するための装置(またはデバイス)(76)が含まれる、上項1に記載の検知回路。
5.前記メモリ・セル検知回路(70、80)に、検知トランジスタ(73)が含まれ、前記基準セル検知回路(70、80)に、前記検知トランジスタ(73)のゲートと共通であるゲートを有する基準トランジスタ(72)が含まれる、上項3に記載の検知回路。
6.前記調整回路(76、77、78、79)に、前記検知トランジスタ(73)及び/または前記基準トランジスタ(72)のバック・ゲート(74)に接続され、前記検知トランジスタ(73)及び/または前記基準トランジスタ(72)のバック・ゲート(74)における電圧を選択的に変更して、前記第1の基準セル電圧(V)が前記第1のメモリ・セル電圧(V)にほぼ等しい均衡点に至るようにする電圧調整装置(またはデバイス)(77、78)が含まれる、上項5に記載の検知回路。
7.あらかじめ選択された論理状態を有する基準セル(R)に対する抵抗性メモリデバイスにおけるメモリ・セル(R)の論理状態を判定する方法であって、
 (a)第1のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第1のメモリ・セル・パラメータ(V)を検知し、第2のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第2のメモリ・セル・パラメータ(V)を検知するステップと、
 (b)前記第1のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第1の基準セル・パラメータ(V)を検知し、前記第2のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第2の基準セル・パラメータ(V)を検知するステップと、
 (c)前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)及び/または前記第1の基準セル・パラメータ(V)を変更して、前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第1の基準セル・パラメータ(V)がほぼ等しくなるようにするステップと、
 (d)前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するために、前記第2のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第2の基準セル・パラメータ(V)との差を求めるステップ
を含む、方法。
8.前記第1及び第2のメモリ・セル・パラメータ(V)が、前記メモリ・セル(R)に関連したメモリ・セルのノードにおける第1及び第2の電圧(V)であり、前記第1及び第2の基準セル・パラメータ(V)が、前記基準セル(R)に関連した第1及び第2の電圧(V)である、上項7に記載の方法。
9.前記第1及び第2のメモリ・セル・パラメータが、前記メモリ・セル(R)に関連した第1及び第2の電流(Isen)であり、前記第1及び第2の基準セル・パラメータが、前記基準セル(R)に関連した第1及び第2の電流(Iref)である、上項7に記載の方法。
10.前記比較するステップに、前記第1のメモリ・セル電圧(V)と前記第1の基準セル電圧(V)との差をあるしきい値と比較して、前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するステップが含まれる、上項7に記載の方法。
 本発明による調整可能な電流モード差動センスアンプ70は、選択されたメモリセルR及び所定値を有する基準セルRに電気的に連絡するように配置される。アンプ70は、選択されたメモリセルRに関連する電流及び電圧の変化を検知して、それらを、基準セルRに関連する電流及び電圧の変化と比較することができる。センスアンプ70の動作ポイントは、アンプ内の選択されたトランジスタ72,73に印加されるバックゲート74のバイアスに関連する閾値電圧を変更することによって変えることができる。この調整機能により、アンプ70の感度を最大化するために、第1のバイアス電圧Vが選択されたメモリセルRに印加されるときに、センスアンプ70,80の電流または電圧を設定することが可能になる。メモリセルRの値を決定するために第2のバイアス電圧VをメモリセルR及び基準セルRに印加するときに、アンプ70は、選択されたメモリセルR及び基準セルRに関連する電流又は電圧のわずかな変化を検出し、それらを比較してメモリセルRの状態を決定することができる。感度が向上することにより、アンプ70のダイナミックレンジを、メモリ回路のパラメータに悪影響を与える可能性のあるコンポーネントを導入することなく大幅に拡大することができる。
先行技術による抵抗性クロスポイントメモリ素子を示す概略図である。 MRAMメモリ・セル及びそれに接続された導体の先行技術による構造を示す概略図である。 セルの2つの異なる論理状態について、印加バイアス電圧の関数として測定されたMRAMメモリ・セルの抵抗値を例示したグラフである。 本発明に従って、種々のバイアス電圧におけるメモリ・セル抵抗と基準セル抵抗との関係を示すグラフである。 本発明に従って、種々のバイアス電圧におけるメモリ・セル抵抗と基準セル抵抗との関係を示すグラフである。 本発明に従って、種々のバイアス電圧におけるメモリ・セル抵抗と基準セル抵抗との関係を示すグラフである。 本発明によるMRAMメモリ・セルのアレイ及び検知素子の構造を示す略ブロック図である。 本発明によるセンス増幅器の1つの実施態様を示す略回路図である。 本発明によるセンス増幅器のもう1つの実施態様を示す略回路図である。
符号の説明
70 検知回路(差動増幅器)
72 基準(スレーブ)トランジスタ
73 検知(マスター)トランジスタ
74 バック・ゲート
76、77、78、79 調整回路
80 検知回路
 (選択された)メモリ・セル(の抵抗)
 基準セル(の抵抗)

Claims (10)

  1. あらかじめ選択された論理状態を有する基準セルRに対する抵抗性メモリデバイスにおけるメモリ・セルRの論理状態を判定するための検知回路であって、
     (a)第1のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第1のメモリ・セル・パラメータ(V)を求め、第2のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第2のメモリ・セル・パラメータ(V)を求めるように構成されたメモリ・セル検知回路(70、80)と、
     (b)前記第1のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第1の基準セル・パラメータ(V)を求め、前記第2のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第2の基準セル・パラメータ(V)を求めるように構成された基準セル検知回路(70、80)と、
     (c)前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)及び/または前記第1の基準セル・パラメータ(V)を変更して、前記第1のバイアス電圧(V)において、前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第1の基準セル・パラメータ(V)がほぼ等しくなるようにするための調整回路(76、77、78、79)と、
     (d)前記第2のバイアス電圧(V)における前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するために、前記第2のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第2の基準セル・パラメータ(V)との差を求めるための状態判定回路(76、80)
    を備える、検知回路。
  2. 前記メモリ・セル検知回路(70、80)が、第1のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連したメモリ・セルのノードにおける第1のメモリ・セル電圧(V)を求め、第2のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セルのノードにおける第2のメモリ・セル電圧(V)を求めるように構成されることからなる、請求項1に記載の検知回路。
  3. 前記基準セル検知回路が、第1のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した基準・セルのノードにおける第1の基準セル電圧(V)を求め、第2のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セルのノードにおける第2の基準セル電圧(V)を求めるように構成されることからなる、請求項2に記載の検知回路。
  4. 前記状態判定回路(76、80)に、(i)前記メモリ・セル・パラメータ(V)と前記基準セル・パラメータ(V)との差を(ii)あるしきい値とを比較して、前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するための装置(またはデバイス)(76)が含まれる、請求項1に記載の検知回路。
  5. 前記メモリ・セル検知回路(70、80)に、検知トランジスタ(73)が含まれ、前記基準セル検知回路(70、80)に、前記検知トランジスタ(73)のゲートと共通であるゲートを有する基準トランジスタ(72)が含まれる、請求項3に記載の検知回路。
  6. 前記調整回路(76、77、78、79)に、前記検知トランジスタ(73)及び/または前記基準トランジスタ(72)のバック・ゲート(74)に接続され、前記検知トランジスタ(73)及び/または前記基準トランジスタ(72)のバック・ゲート(74)における電圧を選択的に変更して、前記第1の基準セル電圧(V)が前記第1のメモリ・セル電圧(V)にほぼ等しい均衡点に至るようにする電圧調整装置(またはデバイス)(77、78)が含まれる、請求項5に記載の検知回路。
  7. あらかじめ選択された論理状態を有する基準セル(R)に対する抵抗性メモリデバイスにおけるメモリ・セル(R)の論理状態を判定する方法であって、
     (a)第1のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第1のメモリ・セル・パラメータ(V)を検知し、第2のバイアス電圧(V)が前記メモリ・セル(R)に印加されたときに、前記メモリ・セル(R)に関連した第2のメモリ・セル・パラメータ(V)を検知するステップと、
     (b)前記第1のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第1の基準セル・パラメータ(V)を検知し、前記第2のバイアス電圧(V)が前記基準セル(R)に印加されたときに、前記基準セル(R)に関連した第2の基準セル・パラメータ(V)を検知するステップと、
     (c)前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)及び/または前記第1の基準セル・パラメータ(V)を変更して、前記第1のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第1の基準セル・パラメータ(V)がほぼ等しくなるようにするステップと、
     (d)前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するために、前記第2のメモリ・セル・パラメータ(V)と前記第2の基準セル・パラメータ(V)との差を求めるステップ
    を含む、方法。
  8. 前記第1及び第2のメモリ・セル・パラメータ(V)が、前記メモリ・セル(R)に関連したメモリ・セルのノードにおける第1及び第2の電圧(V)であり、前記第1及び第2の基準セル・パラメータ(V)が、前記基準セル(R)に関連した第1及び第2の電圧(V)である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1及び第2のメモリ・セル・パラメータが、前記メモリ・セル(R)に関連した第1及び第2の電流(Isen)であり、前記第1及び第2の基準セル・パラメータが、前記基準セル(R)に関連した第1及び第2の電流(Iref)である、請求項7に記載の方法。
  10. 前記比較するステップに、前記第1のメモリ・セル電圧(V)と前記第1の基準セル電圧(V)との差をあるしきい値と比較して、前記メモリ・セル(R)の論理状態を判定するステップが含まれる、請求項7に記載の方法。
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