JP2004038732A - 自動販売機の冷却加温装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動販売機等のように物品の収納庫で半密閉空間内部へ漏れた可燃性冷媒へ引火しないように安全性を高める。
【解決手段】加温ヒータ8に通電中に、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止した場合、加温ヒータ8への送風が停止するため、加温装置6の表面温度は上昇していき、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているため加温装置6が着火源となって冷媒が発火することなく安全に運転を行える。
【選択図】 図1
【解決手段】加温ヒータ8に通電中に、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止した場合、加温ヒータ8への送風が停止するため、加温装置6の表面温度は上昇していき、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているため加温装置6が着火源となって冷媒が発火することなく安全に運転を行える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可燃性冷媒を使用した冷却加温装置を用いた自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球のオゾン層を保護する観点から、冷却装置の冷凍サイクルに使用されていた冷媒CFC(クロロフルオロカーボン)−12あるいはHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)−22といった塩素原子を含んだ冷媒の使用が規制され、塩素原子を含まず、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒への転換が進行している。
【0003】
また、従来、主にHFC−22冷媒を用いていた自動販売機においては、その代替冷媒としてHFC冷媒の混合冷媒であるR407Cが採用され販売されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来用いられているR407CなどのHFC冷媒は、オゾン層破壊はないものの、地球温暖化係数が高いため、地球温暖化に対しては不十分な冷媒となり、そのため地球温暖化係数の低い冷媒として、HFC冷媒に代わってHC(ハイドロカーボン)冷媒が注目されている。
【0005】
一方、HC系冷媒は可燃性を有しているため、冷却加温装置における冷凍サイクルの冷媒として使用する場合には可燃性冷媒の漏れに注意を払わなければならず、特に自動販売機等のように物品の収納庫で半密閉空間内部へ漏れた可燃性冷媒へ引火しないように安全性を高める必要がある。
【0006】
また、従来の自動販売機の冷却加温装置は、特開昭57−52988、実開昭62−75578に示されるように、自動販売機の庫内の下部に冷却器、ヒータ、ファンモータを配置し、加温時はヒータに通電し、加熱された空気をファンモータにて庫内を循環させて、庫内に収納された商品を加温する方法が一般的である。
【0007】
しかし、上記従来例で述べたような加温装置では、加温用のヒータ(通常パイプヒータ等を使用)の表面温度は800℃に達するために、可燃性冷媒が漏れた場合に、着火温度を超えるために、安全性に問題があった。
【0008】
また、自動販売機においては冷媒の入手が容易であり、能力的なことよりR600(イソブタン)やR290(プロパン)の採用が行われようとしている。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷凍サイクルの冷媒として可燃性冷媒を使用しても冷却と加温を安全に行える自動販売機の冷却加温装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、プレートフィンに加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなり、冷却装置より上部に加温装置を配置したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に前記冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である前記加温装置に到達せず発火する可能性はさらに極めて低くなるという作用を有する。
【0011】
また、請求項2に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置と、プレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置と、前記収納棚を温度のバラツキなく冷却または加温するファンとからなり、前記加温装置は放熱用のプレートフィンを有したものであり、このプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成されることで、加温装置が小型化でき、熱効率が良くなることで、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0012】
また、請求項3に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に、冷却装置より上部に配置されプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置とからなり、前記加温装置を前記冷却装置より上部に配置したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に前記冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である前記加温装置に到達せず発火する可能性はさらに極めて低くなるという作用を有する。
【0013】
また、請求項4に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記収納室内の背面あるいは側面に前記ファンの室内対流を促進するダクトと、前記ダクトの内部に収納されプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置とからなり、前記加温装置をダクトに収納することにより、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に前記冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である前記加温装置に到達せず発火する可能性は極めて低くなるとともに、ダクト内を有効活用することにより収納効果を上げるという作用を有する。
【0014】
また、請求項5に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置と、プレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置と、前記収納棚を温度のバラツキなく冷却または加温するファンとからなり、室内対流の方向に対し前記冷却装置、前記ファン、前記加温装置の順に配置された構成からなり、前記加温装置を室内対流の方向に対して前記ファンの後に配置し、前記加温装置の熱の影響を直接ファンに与えなくしたものであり、ファンの寿命を長くできるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0015】
また、請求項6に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、前記冷却装置のプレートフィンの一部に加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなるものであり、前記加温装置を同一のプレートフィンにて前記冷却装置と一体にしたものであり、冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0016】
また、請求項7に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置と、前記冷却装置のプレートフィンの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置と、前記収納棚を温度のバラツキなく冷却または加温するファンとからなり、前記加温装置を同一のプレートフィンにて前記冷却装置と一体にしたものであり、かつこのプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成されることで、加温装置が小型化でき、熱効率が良くなることで、冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0017】
また、請求項8に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項7に記載の発明に、前記冷却装置のデフロスト時に前記加温装置の通電を行う制御部とからなり、前記加温装置を冷却運転時のデフロスト時に通電を行うようにしたものであり、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるとともに、デフロストを早く確実に行うことができるという作用を有する。
【0018】
また、請求項9に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の発明において、前記加温装置を金属製のメッシュ部材で覆った構成を備えたものであり、金属製のメッシュ部材により前記冷却装置から可燃性冷媒が大量に漏洩した場合に発火しても外部に火炎伝播するのを防止し、外部発火を防止するという作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による自動販売機の冷却加温装置の側面図である。図2は同実施の形態の加温装置の詳細図である。
【0021】
図1、図2において1は断熱性のよい収納室である。2は販売される商品を冷却または加温保存する収納棚である。3は収納室1の下部に収納棚2を冷却可能に配置され、プレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒R600またはR290を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置である。4は収納棚2に収納されている商品を温度のバラツキなく冷却または加温する庫内空気を循環させるファンである。5は収納棚2の背面に配置され、ファン4の室内対流を促進させるダクトである。6は放熱用のプレートフィン7にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8を挿入し構成される加温装置である。
【0022】
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置についてその動作を説明する。
【0023】
収納棚2に収納された商品を冷却する場合、冷却装置3の冷却運転を行い、ファン4により冷却装置3で冷却された冷気を循環させる。ファン4により循環された冷気は収納棚2に収納された商品を冷却し、ダクト5を通り再度冷却装置3へ戻り冷却を繰り返す。
【0024】
収納棚2に収納された商品を加温する場合、加温ヒータ8に通電を行い、放熱用プレートフィン7にて放熱を行う加温装置6が加温運転を行う。ファン4により加温装置6で加温された暖気を循環させる。ファン4により循環された暖気は収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト5を通り再度加温装置6へ戻り加温を繰り返す。
【0025】
ここにおいて、加温ヒータ8に通電中に、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止した場合、加温ヒータ8への送風が停止するため、加温ヒータ8またはプレートフィン7表面から空気への熱伝導は自然対流のみとなるため悪化し、加温ヒータ8の表面温度は上昇する。
【0026】
この時、万一冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているためプレートフィン7の表面温度は可燃性冷媒の着火温度まで上昇しないので、加温装置6が着火源となって冷媒が発火することはありません。
【0027】
よって万一、冷却装置から可燃性冷媒が漏れた場合においても、冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0028】
また、本実施の形態では、加温装置6を冷却装置3より上部に配置されているため、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れた場合においても、可燃性冷媒R600、R290は空気より重いため収納室1の下部に溜まり、着火源の加温装置6まで到達しにくくなりより安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0029】
なお、ここでは加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているが、加温装置6を冷却装置3より上部に配置することにより加温ヒータ8のみでも安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0030】
また、加温装置6をダクト5に収納することにより、商品収納効率が向上し、販売可能な商品数が増加し、商品収納に係わるコストを削減できる。
【0031】
さらに、加温時にファン4を逆転させて暖気を循環させることも考えられる。これは、ファン4が正転時には、加温装置6から発生した熱は、冷却装置3を通過するときに、吸熱されて、熱エネルギーを奪われてしまうことが発生する。
【0032】
しかし、ファン4を逆転させて暖気の循環方向を逆にすることで、加熱装置6で発生した熱は、直ぐ近くに配置されている収納棚2に収納されている商品を加温することができ、ファン4を正転した場合よりも効率よく商品を暖めることができる。
【0033】
以上のように本実施の形態の自動販売機の冷却加温装置は、断熱性のよい収納室1と、販売される商品を冷却または加温保存する収納棚2と、収納室1の下部に収納棚2を冷却可能に配置され、プレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒R600またはR290を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置3と、収納棚2に収納されている商品を温度のバラツキなく冷却または加温する冷気または温気を循環させるファン4と、収納棚2の背面に配置され、ファン4の室内対流を促進させるダクト5と、放熱用のプレートフィン7にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8を挿入し構成される加温装置8とから構成されているので、自然対流となり、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているため加温装置6が着火源となって冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0034】
また、本実施の形態では、加温装置6を冷却装置3より上部に配置されているため、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れた場合においても、可燃性冷媒R600、R290は空気より重いため収納室1の下部に溜まり、着火源の加温装置6まで到達しにくくなりより安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0035】
なお、ここでは加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているが、加温装置6を冷却装置3より上部に配置することにより加温ヒータ8のみでも安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0036】
また、加温装置6をダクト5に収納することにより、商品収納効率が向上し、販売可能な商品数が増加し、商品収納に係わるコストを削減できる。
【0037】
(実施の形態2)
以下、本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0038】
図3は、本発明の実施の形態2による自動販売機の冷却加温装置の側面図である。
【0039】
図3において、室内対流の方向に対し冷却装置3、ファン4、加温装置6の順に配置されている。
【0040】
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置について図3でその動作を説明する。
【0041】
収納棚2に収納された商品を加温する場合、加温ヒータ8に通電を行い、放熱用プレートフィン7にて放熱を行う加温装置5が加温運転を行う。ファン4によりダクト5より吸込んだ空気を加温装置6に送風し加温された暖気を循環させる。加温装置6により加温された温気により収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト5を通り再度ファン4へ戻り送風を繰り返す。
【0042】
ここにおいて、ファン4を加温装置6の風上側に配置することにより、加温装置6により加温された温気が直接影響しないため、ファン4の寿命を伸ばせることができる。
【0043】
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8の表面温度が上昇し、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているためプレートフィン7の表面温度は可燃性冷媒の着火温度まで上昇しないので、加温装置6が着火源となって冷媒が発火することがない。
【0044】
以上のように本実施の形態の自動販売機の冷却加温装置は、室内対流の方向に対し冷却装置3、ファン4、加温装置6の順に配置され、ファン4を加温装置6の風上側に配置することにより、加温装置6により加温された暖気が直接影響しないため、ファン4の寿命を伸ばせる自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0045】
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8の表面温度が上昇し、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているため加温装置6が着火源となって冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0046】
(実施の形態3)
以下、本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1または2と同一構成については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0047】
図4は、本発明の実施の形態3による自動販売機の冷却加温装置の側面図である。図5は、本発明の実施の形態3による冷却装置と加温装置の一体仕様の詳細図である。
【0048】
図4、図5において、3aは収納室1下部に収納棚2を冷却可能に配置されプレートフィン7aに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置である。6aはプレートフィン7aの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8aを挿入し構成される加温装置であり、冷却装置3aとプレートフィン7aにて一体となっている。9は制御部であり、冷却運転時のデフロスト制御時に加温装置6aに通電を行う。10は金属製のメッシュ部材であり加温装置8aと冷却装置3aを覆う構成となっている。
【0049】
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置について図4,5でその動作を説明する。
【0050】
収納棚2に収納された商品を冷却する場合、冷却装置3aの冷却運転を行い、ファン4により冷却装置3aで冷却された冷気を循環させる。ファン4により循環された冷気は収納棚2に収納された商品を冷却し、ダクト5を通り再度冷却装置3aへ戻り冷却を繰り返す。また、デフロスト制御時には、制御部9により加温装置6aに通電を行うと、加温装置6aが冷却装置3aとプレートフィン7aで一体の構造となっていることで、熱伝導が良く冷却装置6aのデフロストを確実に早く行うことができる。
【0051】
収納棚2に収納された商品を加温する場合、加温ヒータ8aに通電を行い、放熱用プレートフィン7aにて放熱を行う加温装置6aが加温運転を行う。ファン4により加温装置6aで加温された温気を循環させる。ファン4により循環された温気は収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト5を通り再度加温装置6aへ戻り加温を繰り返す。
【0052】
また、万一冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達し、加温装置6aにより発火した場合においても、金属製のメッシュ部材10が加温装置6aを覆っているため、火炎伝播を防止することができる。
【0053】
ここにおいて、冷却装置3aと加温装置6aの放熱用プレートフィン7aを一体化することにより、冷却運転時に加温ヒータ8aの挿入部のプレートフィン7aも放熱部として使用でき、加温運転時に冷却装置3aのプレートフィン7aも放熱部として使用することができ、さらに効率良く冷却加温運転を行える。
【0054】
また、冷却運転中のデフロスト時に加温装置6aの通電を制御部9により制御を行い、プレートフィン7aにより加温ヒータ8aの熱が均一に伝導しデフロストを確実に早く行える。
【0055】
また、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達し、加温装置6aにより発火した場合においても、金属製のメッシュ部材10が加温装置6aを覆っているため、火炎伝播を防止し、外部への影響を防止することができる。
【0056】
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8aの表面温度が上昇し、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6aは放熱用のプレートフィン7aを有しているため、プレートフィン7の表面温度は可燃性冷媒の着火温度まで上昇しないので、加温装置6aが着火源となって冷媒が発火することがない。
【0057】
以上のように本実施の形態の自動販売機の冷却加温装置は、収納室1の下部に収納棚2を冷却可能に配置されプレートフィン7aに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置3aと、プレートフィン7aの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8aを挿入し構成され、冷却装置3aとプレートフィン7aにて一体となっている加温装置6aと、冷却運転中のデフロスト制御時に加温装置6aに通電を行う制御部9と、加温装置8aと冷却装置3aを覆う構成となっている金属製のメッシュ部材10とから構成され、冷却装置3aと加温装置6aの放熱用プレートフィン7aを一体化することにより、冷却運転及び加温運転の双方を効率良く冷却加温運転を行える。
【0058】
また、冷却運転中のデフロスト時に加温装置6aの通電を制御部9により制御を行い、プレートフィン7aにより加温ヒータ8aの熱が均一に伝導しデフロストを確実に早く行える。
【0059】
また、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達し、加温装置6aにより発火した場合においても、金属製のメッシュ部材10により火炎伝播を防止し、外部への影響を防止する。
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8aの表面温度が上昇し、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6aは放熱用のプレートフィン7aを有しているため加温装置6aが着火源となって冷媒が発火することを防ぐことができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本請求項1に記載の発明は、加温装置は放熱用のプレートフィンを有しているため、加温ヒータに通電中に自動販売機の電気的な故障等によりファンが停止し、加温ヒータの表面温度が最高に上昇した場合でも、表面温度が燃焼範囲濃度の発火温度に到達することなく冷媒が発火しない安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0061】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、加温装置はサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒーターを他のプレートフィンに挿入したものであり、加温装置が小型化することができ、熱効率を向上させることができ、加温ヒータに通電中に自動販売機の電気的な故障等によりファンが停止し、加温ヒータの表面温度が最高に上昇した場合でも、表面温度が燃焼範囲濃度の発火温度に到達することなく冷媒が発火しない安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0062】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に加え、加温装置を冷却装置より上部に配置したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である加温装置に到達せず発火する可能性はさらに極めて低くすることができる。
【0063】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3に記載の発明に加え、加温装置をダクトに収納することにより、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である加温装置に到達せず発火する可能性は極めて低くなるとともに、ダクト内を有効活用することにより収納効果を上げることができる。
【0064】
また、本請求項5に記載の発明は、加温装置を室内対流の方向に対してファンの後に配置し、加温装置の熱の影響を直接ファンに与えなくしたものであり、ファンの寿命を長くできるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなることができる。
【0065】
また、本請求項6に記載の発明は、加温装置を同一のプレートフィンにて冷却装置と一体にしたものであり、冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くすることができる。
【0066】
また、本請求項7に記載の発明は、加温装置を同一のプレートフィンにて冷却装置と一体にしたものであり、このプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成されることで、加温装置が小型化でき、熱効率が良くなることで冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くすることができる。
【0067】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明に加え、加温装置を冷却運転時のデフロスト時に通電を行うようにしたものであり、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるとともに、デフロストを早く確実に行うことができる。
【0068】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から8に記載の発明に加え、金属製のメッシュ部材により加温装置を覆うことにより、冷却装置から可燃性冷媒が大量に漏洩した場合に発火しても外部に火炎伝播するのを防止し、外部発火を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態1の側面図
【図2】同実施の形態の加温装置の詳細図
【図3】本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態2の側面図
【図4】本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態3の側面図
【図5】同実施の形態の冷却加温装置一体の詳細図
【符号の説明】
1 収納室
2 収納棚
3、3a 冷却装置
4 ファン
5 ダクト
6、6a 加温装置
7,7a プレートフィン
8,8a 加温ヒータ
9 制御部
10 メッシュ部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、可燃性冷媒を使用した冷却加温装置を用いた自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球のオゾン層を保護する観点から、冷却装置の冷凍サイクルに使用されていた冷媒CFC(クロロフルオロカーボン)−12あるいはHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)−22といった塩素原子を含んだ冷媒の使用が規制され、塩素原子を含まず、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒への転換が進行している。
【0003】
また、従来、主にHFC−22冷媒を用いていた自動販売機においては、その代替冷媒としてHFC冷媒の混合冷媒であるR407Cが採用され販売されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来用いられているR407CなどのHFC冷媒は、オゾン層破壊はないものの、地球温暖化係数が高いため、地球温暖化に対しては不十分な冷媒となり、そのため地球温暖化係数の低い冷媒として、HFC冷媒に代わってHC(ハイドロカーボン)冷媒が注目されている。
【0005】
一方、HC系冷媒は可燃性を有しているため、冷却加温装置における冷凍サイクルの冷媒として使用する場合には可燃性冷媒の漏れに注意を払わなければならず、特に自動販売機等のように物品の収納庫で半密閉空間内部へ漏れた可燃性冷媒へ引火しないように安全性を高める必要がある。
【0006】
また、従来の自動販売機の冷却加温装置は、特開昭57−52988、実開昭62−75578に示されるように、自動販売機の庫内の下部に冷却器、ヒータ、ファンモータを配置し、加温時はヒータに通電し、加熱された空気をファンモータにて庫内を循環させて、庫内に収納された商品を加温する方法が一般的である。
【0007】
しかし、上記従来例で述べたような加温装置では、加温用のヒータ(通常パイプヒータ等を使用)の表面温度は800℃に達するために、可燃性冷媒が漏れた場合に、着火温度を超えるために、安全性に問題があった。
【0008】
また、自動販売機においては冷媒の入手が容易であり、能力的なことよりR600(イソブタン)やR290(プロパン)の採用が行われようとしている。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷凍サイクルの冷媒として可燃性冷媒を使用しても冷却と加温を安全に行える自動販売機の冷却加温装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、プレートフィンに加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなり、冷却装置より上部に加温装置を配置したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に前記冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である前記加温装置に到達せず発火する可能性はさらに極めて低くなるという作用を有する。
【0011】
また、請求項2に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置と、プレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置と、前記収納棚を温度のバラツキなく冷却または加温するファンとからなり、前記加温装置は放熱用のプレートフィンを有したものであり、このプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成されることで、加温装置が小型化でき、熱効率が良くなることで、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0012】
また、請求項3に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に、冷却装置より上部に配置されプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置とからなり、前記加温装置を前記冷却装置より上部に配置したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に前記冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である前記加温装置に到達せず発火する可能性はさらに極めて低くなるという作用を有する。
【0013】
また、請求項4に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記収納室内の背面あるいは側面に前記ファンの室内対流を促進するダクトと、前記ダクトの内部に収納されプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置とからなり、前記加温装置をダクトに収納することにより、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に前記冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である前記加温装置に到達せず発火する可能性は極めて低くなるとともに、ダクト内を有効活用することにより収納効果を上げるという作用を有する。
【0014】
また、請求項5に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置と、プレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置と、前記収納棚を温度のバラツキなく冷却または加温するファンとからなり、室内対流の方向に対し前記冷却装置、前記ファン、前記加温装置の順に配置された構成からなり、前記加温装置を室内対流の方向に対して前記ファンの後に配置し、前記加温装置の熱の影響を直接ファンに与えなくしたものであり、ファンの寿命を長くできるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0015】
また、請求項6に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、前記冷却装置のプレートフィンの一部に加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなるものであり、前記加温装置を同一のプレートフィンにて前記冷却装置と一体にしたものであり、冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0016】
また、請求項7に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置と、前記冷却装置のプレートフィンの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される加温装置と、前記収納棚を温度のバラツキなく冷却または加温するファンとからなり、前記加温装置を同一のプレートフィンにて前記冷却装置と一体にしたものであり、かつこのプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成されることで、加温装置が小型化でき、熱効率が良くなることで、冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0017】
また、請求項8に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項7に記載の発明に、前記冷却装置のデフロスト時に前記加温装置の通電を行う制御部とからなり、前記加温装置を冷却運転時のデフロスト時に通電を行うようにしたものであり、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるとともに、デフロストを早く確実に行うことができるという作用を有する。
【0018】
また、請求項9に記載の自動販売機の冷却加温装置の発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の発明において、前記加温装置を金属製のメッシュ部材で覆った構成を備えたものであり、金属製のメッシュ部材により前記冷却装置から可燃性冷媒が大量に漏洩した場合に発火しても外部に火炎伝播するのを防止し、外部発火を防止するという作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による自動販売機の冷却加温装置の側面図である。図2は同実施の形態の加温装置の詳細図である。
【0021】
図1、図2において1は断熱性のよい収納室である。2は販売される商品を冷却または加温保存する収納棚である。3は収納室1の下部に収納棚2を冷却可能に配置され、プレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒R600またはR290を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置である。4は収納棚2に収納されている商品を温度のバラツキなく冷却または加温する庫内空気を循環させるファンである。5は収納棚2の背面に配置され、ファン4の室内対流を促進させるダクトである。6は放熱用のプレートフィン7にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8を挿入し構成される加温装置である。
【0022】
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置についてその動作を説明する。
【0023】
収納棚2に収納された商品を冷却する場合、冷却装置3の冷却運転を行い、ファン4により冷却装置3で冷却された冷気を循環させる。ファン4により循環された冷気は収納棚2に収納された商品を冷却し、ダクト5を通り再度冷却装置3へ戻り冷却を繰り返す。
【0024】
収納棚2に収納された商品を加温する場合、加温ヒータ8に通電を行い、放熱用プレートフィン7にて放熱を行う加温装置6が加温運転を行う。ファン4により加温装置6で加温された暖気を循環させる。ファン4により循環された暖気は収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト5を通り再度加温装置6へ戻り加温を繰り返す。
【0025】
ここにおいて、加温ヒータ8に通電中に、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止した場合、加温ヒータ8への送風が停止するため、加温ヒータ8またはプレートフィン7表面から空気への熱伝導は自然対流のみとなるため悪化し、加温ヒータ8の表面温度は上昇する。
【0026】
この時、万一冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているためプレートフィン7の表面温度は可燃性冷媒の着火温度まで上昇しないので、加温装置6が着火源となって冷媒が発火することはありません。
【0027】
よって万一、冷却装置から可燃性冷媒が漏れた場合においても、冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0028】
また、本実施の形態では、加温装置6を冷却装置3より上部に配置されているため、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れた場合においても、可燃性冷媒R600、R290は空気より重いため収納室1の下部に溜まり、着火源の加温装置6まで到達しにくくなりより安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0029】
なお、ここでは加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているが、加温装置6を冷却装置3より上部に配置することにより加温ヒータ8のみでも安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0030】
また、加温装置6をダクト5に収納することにより、商品収納効率が向上し、販売可能な商品数が増加し、商品収納に係わるコストを削減できる。
【0031】
さらに、加温時にファン4を逆転させて暖気を循環させることも考えられる。これは、ファン4が正転時には、加温装置6から発生した熱は、冷却装置3を通過するときに、吸熱されて、熱エネルギーを奪われてしまうことが発生する。
【0032】
しかし、ファン4を逆転させて暖気の循環方向を逆にすることで、加熱装置6で発生した熱は、直ぐ近くに配置されている収納棚2に収納されている商品を加温することができ、ファン4を正転した場合よりも効率よく商品を暖めることができる。
【0033】
以上のように本実施の形態の自動販売機の冷却加温装置は、断熱性のよい収納室1と、販売される商品を冷却または加温保存する収納棚2と、収納室1の下部に収納棚2を冷却可能に配置され、プレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒R600またはR290を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置3と、収納棚2に収納されている商品を温度のバラツキなく冷却または加温する冷気または温気を循環させるファン4と、収納棚2の背面に配置され、ファン4の室内対流を促進させるダクト5と、放熱用のプレートフィン7にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8を挿入し構成される加温装置8とから構成されているので、自然対流となり、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているため加温装置6が着火源となって冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0034】
また、本実施の形態では、加温装置6を冷却装置3より上部に配置されているため、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れた場合においても、可燃性冷媒R600、R290は空気より重いため収納室1の下部に溜まり、着火源の加温装置6まで到達しにくくなりより安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0035】
なお、ここでは加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているが、加温装置6を冷却装置3より上部に配置することにより加温ヒータ8のみでも安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0036】
また、加温装置6をダクト5に収納することにより、商品収納効率が向上し、販売可能な商品数が増加し、商品収納に係わるコストを削減できる。
【0037】
(実施の形態2)
以下、本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0038】
図3は、本発明の実施の形態2による自動販売機の冷却加温装置の側面図である。
【0039】
図3において、室内対流の方向に対し冷却装置3、ファン4、加温装置6の順に配置されている。
【0040】
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置について図3でその動作を説明する。
【0041】
収納棚2に収納された商品を加温する場合、加温ヒータ8に通電を行い、放熱用プレートフィン7にて放熱を行う加温装置5が加温運転を行う。ファン4によりダクト5より吸込んだ空気を加温装置6に送風し加温された暖気を循環させる。加温装置6により加温された温気により収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト5を通り再度ファン4へ戻り送風を繰り返す。
【0042】
ここにおいて、ファン4を加温装置6の風上側に配置することにより、加温装置6により加温された温気が直接影響しないため、ファン4の寿命を伸ばせることができる。
【0043】
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8の表面温度が上昇し、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているためプレートフィン7の表面温度は可燃性冷媒の着火温度まで上昇しないので、加温装置6が着火源となって冷媒が発火することがない。
【0044】
以上のように本実施の形態の自動販売機の冷却加温装置は、室内対流の方向に対し冷却装置3、ファン4、加温装置6の順に配置され、ファン4を加温装置6の風上側に配置することにより、加温装置6により加温された暖気が直接影響しないため、ファン4の寿命を伸ばせる自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0045】
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8の表面温度が上昇し、冷却装置3から可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6は放熱用のプレートフィン7を有しているため加温装置6が着火源となって冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0046】
(実施の形態3)
以下、本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1または2と同一構成については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0047】
図4は、本発明の実施の形態3による自動販売機の冷却加温装置の側面図である。図5は、本発明の実施の形態3による冷却装置と加温装置の一体仕様の詳細図である。
【0048】
図4、図5において、3aは収納室1下部に収納棚2を冷却可能に配置されプレートフィン7aに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置である。6aはプレートフィン7aの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8aを挿入し構成される加温装置であり、冷却装置3aとプレートフィン7aにて一体となっている。9は制御部であり、冷却運転時のデフロスト制御時に加温装置6aに通電を行う。10は金属製のメッシュ部材であり加温装置8aと冷却装置3aを覆う構成となっている。
【0049】
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置について図4,5でその動作を説明する。
【0050】
収納棚2に収納された商品を冷却する場合、冷却装置3aの冷却運転を行い、ファン4により冷却装置3aで冷却された冷気を循環させる。ファン4により循環された冷気は収納棚2に収納された商品を冷却し、ダクト5を通り再度冷却装置3aへ戻り冷却を繰り返す。また、デフロスト制御時には、制御部9により加温装置6aに通電を行うと、加温装置6aが冷却装置3aとプレートフィン7aで一体の構造となっていることで、熱伝導が良く冷却装置6aのデフロストを確実に早く行うことができる。
【0051】
収納棚2に収納された商品を加温する場合、加温ヒータ8aに通電を行い、放熱用プレートフィン7aにて放熱を行う加温装置6aが加温運転を行う。ファン4により加温装置6aで加温された温気を循環させる。ファン4により循環された温気は収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト5を通り再度加温装置6aへ戻り加温を繰り返す。
【0052】
また、万一冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達し、加温装置6aにより発火した場合においても、金属製のメッシュ部材10が加温装置6aを覆っているため、火炎伝播を防止することができる。
【0053】
ここにおいて、冷却装置3aと加温装置6aの放熱用プレートフィン7aを一体化することにより、冷却運転時に加温ヒータ8aの挿入部のプレートフィン7aも放熱部として使用でき、加温運転時に冷却装置3aのプレートフィン7aも放熱部として使用することができ、さらに効率良く冷却加温運転を行える。
【0054】
また、冷却運転中のデフロスト時に加温装置6aの通電を制御部9により制御を行い、プレートフィン7aにより加温ヒータ8aの熱が均一に伝導しデフロストを確実に早く行える。
【0055】
また、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達し、加温装置6aにより発火した場合においても、金属製のメッシュ部材10が加温装置6aを覆っているため、火炎伝播を防止し、外部への影響を防止することができる。
【0056】
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8aの表面温度が上昇し、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6aは放熱用のプレートフィン7aを有しているため、プレートフィン7の表面温度は可燃性冷媒の着火温度まで上昇しないので、加温装置6aが着火源となって冷媒が発火することがない。
【0057】
以上のように本実施の形態の自動販売機の冷却加温装置は、収納室1の下部に収納棚2を冷却可能に配置されプレートフィン7aに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷却装置3aと、プレートフィン7aの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータ8aを挿入し構成され、冷却装置3aとプレートフィン7aにて一体となっている加温装置6aと、冷却運転中のデフロスト制御時に加温装置6aに通電を行う制御部9と、加温装置8aと冷却装置3aを覆う構成となっている金属製のメッシュ部材10とから構成され、冷却装置3aと加温装置6aの放熱用プレートフィン7aを一体化することにより、冷却運転及び加温運転の双方を効率良く冷却加温運転を行える。
【0058】
また、冷却運転中のデフロスト時に加温装置6aの通電を制御部9により制御を行い、プレートフィン7aにより加温ヒータ8aの熱が均一に伝導しデフロストを確実に早く行える。
【0059】
また、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達し、加温装置6aにより発火した場合においても、金属製のメッシュ部材10により火炎伝播を防止し、外部への影響を防止する。
また、自動販売機の電気的な故障等により、ファン4が停止し、加温ヒータ8aの表面温度が上昇し、冷却装置3aから可燃性冷媒が収納室1に漏れて、収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、加温装置6aは放熱用のプレートフィン7aを有しているため加温装置6aが着火源となって冷媒が発火することを防ぐことができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本請求項1に記載の発明は、加温装置は放熱用のプレートフィンを有しているため、加温ヒータに通電中に自動販売機の電気的な故障等によりファンが停止し、加温ヒータの表面温度が最高に上昇した場合でも、表面温度が燃焼範囲濃度の発火温度に到達することなく冷媒が発火しない安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0061】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、加温装置はサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒーターを他のプレートフィンに挿入したものであり、加温装置が小型化することができ、熱効率を向上させることができ、加温ヒータに通電中に自動販売機の電気的な故障等によりファンが停止し、加温ヒータの表面温度が最高に上昇した場合でも、表面温度が燃焼範囲濃度の発火温度に到達することなく冷媒が発火しない安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
【0062】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に加え、加温装置を冷却装置より上部に配置したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である加温装置に到達せず発火する可能性はさらに極めて低くすることができる。
【0063】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3に記載の発明に加え、加温装置をダクトに収納することにより、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなくなる上に冷却装置より可燃性冷媒が漏洩した場合にもR600、R290は空気より重いため収納室内の下部に溜まり、発火要因である加温装置に到達せず発火する可能性は極めて低くなるとともに、ダクト内を有効活用することにより収納効果を上げることができる。
【0064】
また、本請求項5に記載の発明は、加温装置を室内対流の方向に対してファンの後に配置し、加温装置の熱の影響を直接ファンに与えなくしたものであり、ファンの寿命を長くできるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなることができる。
【0065】
また、本請求項6に記載の発明は、加温装置を同一のプレートフィンにて冷却装置と一体にしたものであり、冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くすることができる。
【0066】
また、本請求項7に記載の発明は、加温装置を同一のプレートフィンにて冷却装置と一体にしたものであり、このプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成されることで、加温装置が小型化でき、熱効率が良くなることで冷却運転時には加温装置のプレートフィンを放熱板として有効活用でき、加温運転時には冷却装置のプレートフィンを有効活用できるとともに、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停止し、加温装置が通電されているような場合においても、冷却加温のプレートフィンの放熱効果により加温装置の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くすることができる。
【0067】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明に加え、加温装置を冷却運転時のデフロスト時に通電を行うようにしたものであり、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるとともに、デフロストを早く確実に行うことができる。
【0068】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から8に記載の発明に加え、金属製のメッシュ部材により加温装置を覆うことにより、冷却装置から可燃性冷媒が大量に漏洩した場合に発火しても外部に火炎伝播するのを防止し、外部発火を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態1の側面図
【図2】同実施の形態の加温装置の詳細図
【図3】本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態2の側面図
【図4】本発明による自動販売機の冷却加温装置の実施の形態3の側面図
【図5】同実施の形態の冷却加温装置一体の詳細図
【符号の説明】
1 収納室
2 収納棚
3、3a 冷却装置
4 ファン
5 ダクト
6、6a 加温装置
7,7a プレートフィン
8,8a 加温ヒータ
9 制御部
10 メッシュ部材
Claims (9)
- 断熱構造の商品を収納する収納室内に冷却装置および加温装置、ファンを備え、商品を冷却および加温し販売する自動販売機において、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、他のプレートフィンに加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなり、冷却装置より上部に加温装置を配置したことを特徴とする自動販売機の冷却加温装置。
- 断熱構造の商品を収納する収納室内に冷却装置および加温装置、ファンを備え、商品を冷却および加温し販売する自動販売機において、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、他のプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなる自動販売機の冷却加温装置。
- 冷却装置より上部に加温装置を配置したことを特徴とする請求項2記載の自動販売機の冷却加温装置。
- 前記収納室内の背面あるいは側面に前記ファンの室内対流を促進するダクトと、前記ダクトの内部に加温装置を収納したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自動販売機の冷却加温装置。
- 断熱構造の商品を収納する収納室内に冷却装置および加温装置、ファンを備え、商品を冷却および加温し販売する自動販売機において、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、他のプレートフィンにサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなり、室内対流の方向に対し前記冷却装置、前記ファン、前記加温装置の順に配置されたことを特徴とする自動販売機の冷却加温装置。
- 断熱構造の商品を収納する収納室内に冷却装置および加温装置、ファンを備え、商品を冷却および加温し販売する自動販売機において、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、前記冷却装置の前記プレートフィンの一部に加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなる自動販売機の冷却加温装置。
- 断熱構造の商品を収納する収納室内に冷却装置および加温装置、ファンを備え、商品を冷却および加温し販売する自動販売機において、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納棚下部に前記収納棚を冷却可能に配置されプレートフィンに冷媒配管を挿入し構成された可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した前記冷却装置と、前記冷却装置の前記プレートフィンの一部にサーペンタイン状に曲げ加工した加温ヒータを挿入し構成される前記加温装置と、前記収納室の空気を循環することで冷却または加温する前記ファンとからなる自動販売機の冷却加温装置。
- 前記冷却装置のデフロスト時に前記加温装置の通電を行う制御部とからなる請求項6または請求項7に記載の自動販売機の冷却加温装置。
- 加温装置を金属製のメッシュ部材で覆った構成とした請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の自動販売機の冷却加温装置。
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006138520A (ja) * | 2004-11-11 | 2006-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加温システムとそれを用いた自動販売機 |
JP2008165721A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-07-17 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 商品収容装置 |
JP2008171191A (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-24 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 商品収容装置 |
-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002197053A patent/JP2004038732A/ja not_active Withdrawn
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