JP4269896B2 - 自動販売機の冷却加温装置 - Google Patents

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本発明は、可燃性冷媒を使用した冷却装置を用いた自動販売機、フロンを使用しない自動販売機の冷却加温装置に関するものである。
近年、地球のオゾン層を保護する観点から、冷却装置の冷凍サイクルに使用されていた冷媒CFC(クロロフルオロカーボン)−12あるいはHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)−22といった塩素原子を含んだ冷媒の使用が規制され、塩素原子を含まず、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒への転換が進行している。
また、従来、主にHCFC−22を用いていた自動販売機においては、その代替冷媒としてHFC冷媒の混合冷媒であるR407Cが採用され販売されている。
しかしながら、現在用いられているR407CなどのHFC冷媒は、オゾン層破壊はないものの、地球温暖化係数が高いため、地球温暖化に対しては不十分な冷媒となり、そのため地球温暖化係数の低い冷媒として、HFCに代わってHC(ハイドロカーボン)等の自然系冷媒が注目されている。
さらに、地球温暖化防止のため、自動販売機の消費電力量削減に対する要求も年々厳しくなってきており、地球環境に優しい、環境対応型の製品開発・市場投入が課題となっているのに加え、収納効率の向上、加温時の商品劣化も課題となっている。
一方、HC系冷媒は可燃性を有しているため、冷却装置における冷凍サイクルの冷媒として使用する場合には安全性確保が課題であり、冷媒漏れに対する配慮が必要である。
従来の自動販売機の冷却加温装置としては、自動販売機の庫内の下部に冷却器、ヒータ、ファンモータを配置し、加温時はヒータに通電し、加熱された空気をファンモータにて庫内を循環させて、庫内に収納された商品を加温する方法(例えば、特許文献1参照)が一般的である。
しかし、上記従来例で述べたような加温装置では、加温用のヒータ(通常パイプヒータ等を使用)の表面温度は800℃に達するために、可燃性冷媒が漏れた場合に、着火温度(470℃)を超えるために、安全性に問題があった。
このことから、万一可燃性冷媒の漏れが発生した場合にも安全性を確保するために、次のような方法があります。
密閉された庫内に可燃性冷媒を漏らさないようにした例として冷凍装置をカスケード式に接続し、可燃性冷媒を使用した冷凍サイクルは庫外に設け、庫内側にはブラインを流し冷却する方法(例えば、特許文献2参照)があります。
また、可燃性冷媒の漏洩が生じても内部への冷媒漏れを少なくし、発火、爆発の危険性を回避できる冷蔵庫について開示したもの(例えば、特許文献3参照)があります。
また、庫内での冷媒の漏れを検知し、ダンパーを設けた排気口より漏洩冷媒を排出させる自動販売機について開示したもの(例えば、特許文献4参照)があります。
実開昭62−75578号公報 特開2001−118134号公報 特開平9−42817号公報 特開2001−134827号公報
しかしながら、前記従来の構成では、加温用のヒータ(通常パイプヒータ等を使用)の表面温度は800℃に達するために、可燃性冷媒が漏れた場合に、発火温度(470℃)を超えるために、安全性に問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷凍サイクルの冷媒として可燃性冷媒を使用しても安全性の高い自動販売機の冷却加温装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動販売機の冷却加温装置は、第一の加温手段の異常時の温度上昇を抑制する温度過昇防止装置と、庫内送風用電動機と、可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒を封入した冷却装置とを備え、前記第一の加温手段の電力を前記第一の加温手段の有効な電熱表面積で除した値である電力密度を1W/cm2以下とし、前記庫内送風用電動機と前記第一の加温手段を近接して配置可能とするとともに、前記温度過昇防止装置は、前記第一の加温手段および前記庫内送風用電動機を収納する取り付け箱の天面部を介して反対面に取り付け、前記温度過昇防止装置近傍の前記天面部に通気穴を設けたことにより、冷却装置や加温装置の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機による送風が停止し、加温手段が通電されているような場合においても、電力密度低減により第一の加温手段の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合の安全性を高めることができるとともに、加温装置の省スペース化を図ることができ、さらに、温度過昇防止装置を確実に動作させることができる。
本発明の自動販売機の冷却加温装置は、冷却装置や加温装置の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機による送風が停止し、加温手段が通電されているような場合においても、電力密度低減により第一の加温手段の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低くできる。さらに、加温装置の省スペース化を図ることができ、さらに、温度過昇防止装置を確実に動作させることができる。
請求項1に記載の発明は、第一の加温手段の異常時の温度上昇を抑制する温度過昇防止装置と、庫内送風用電動機と、可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒を封入した冷却装置とを備え、前記第一の加温手段の電力を前記第一の加温手段の有効な電熱表面積で除した値である電力密度を1W/cm2以下とし、前記庫内送風用電動機と前記第一の加温手段を近接して配置可能とするとともに、前記温度過昇防止装置は、前記第一の加温手段および前記庫内送風用電動機を収納する取り付け箱の天面部を介して反対面に取り付け、前記温度過昇防止装置近傍の前記天面部に通気穴を設けたことにより、冷却装置や加温装置の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機による送風が停止し、加温手段が通電されているような場合においても、電力密度低減により第一の加温手段の表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合の安全性を高めることができるとともに、加温装置の省スペース化を図ることができ、さらに、温度過昇防止装置を確実に動作させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明の第一の加温手段が異常時な温度上昇が生じた時は、庫内温度検知手段で検知した温度で制御せずに、第一の加温手段の温度上昇を抑制する温度過昇防止装置で第一の加温手段の通電を停止したことにより、異常時において温度過昇防止装置を確実に動作することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の自動販売機の冷却加温装置を第一の加温手段にさらに、電力の異なる加温手段を組み合わせをすることで、収納商品の負荷変動に応じて加温手段を運転することで自動販売機の消費電力量の低減ができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による自動販売機の冷却加温装置の側面断面図である。
図1において収納室1は断熱材により半密閉構造となっている。収納棚2は販売される商品を冷却または加温保存するものである。庫内送風用電動機3は収納棚2に収納されている商品を温度のばらつきなく冷気または温風を循環させるものである。ダクト4は収納棚2の背面に配置され、庫内送風用電動機3の室内対流風路である。第一の加温手段5はサ−ペンタイン状に曲げ加工した第一の加温手段5の電力を第一の加温手段5の有効な電熱表面積で除した値である電力密度を1W/cm2以下としたものである。第一の加温手段5を連続通電した場合でも、表面温度は350℃以下に抑えられており、自然冷媒の発火温度である470℃には到達しない。
冷却器6は収納棚2に収納された商品を冷却する。機械室には収納室1と隔離され、本体の下部に形成されており、圧縮機7と凝縮器8と凝縮器ファン9が収納されている。冷却装置10は圧縮機7と凝縮器8と減圧装置(図示せず)と冷却器6を順次接続し、収納室1内を冷却する。冷却装置10には、自然冷媒としてR290単一冷媒もしくはR290を含む混合冷媒を封入されている。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置についてその動作を説明する。
収納棚2に収納された商品を加温する場合、第一の加温手段5に通電を行い、加温運転を行う。庫内送風用電動機3により循環された温風は収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト4を通り再度第一の加温手段5へ戻り加温を繰り返す。
このとき、第一の加温手段5に通電中に自動販売機の電気的な故障等により、庫内送風用電動機3が停止した場合、第一の加温手段5への送風が停止することにより第一の加温手段5の表面からの空気への熱伝導は自然対流のみとなるため、加温手段5の表面温度は上昇していく。
ここで、万一、冷却器6から可燃性冷媒が収納室1に漏れて収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、第一の加温手段5の電力密度が1W/cm2以下であるため第一の加温手段5の表面温度(350℃以下)が可燃性冷媒の発火温度(470℃)まで上昇することがないことより可燃性冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置は、第一の加温手段5の電力を第一の加温手段5の有効な電熱表面積で除した値である電力密度を1W/cm2以下としたので、冷却装置10や第一の加温手段5の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機3による送風が停止し、第一の加温手段5が連続通電されているような場合に、万一、冷却器6から可燃性冷媒が収納室1に漏れて収納室1が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達した場合においても、第一の加温手段5の電力密度が1W/cm2以下であるため第一の加温手段5の表面温度が可燃性冷媒の発火温度まで上昇することがないことより可燃性冷媒が発火することなく安全な自動販売機の冷却加温装置を提供することができる。
また、本実施の形態において第一の加温手段5の電力密度が1W/cm2以下であるために、奥行きの薄い自動販売機で庫内送風用電動機3の表面温度が第一の加温手段5の輻射熱で上がらない距離に第一の加温手段5を配置でき、奥行きの薄い庫内でも各部品のレイアウトが可能となる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2による自動販売機の冷却加温装置の側面断面図である。
図2において、温度過昇防止装置11は、第一の加温手段5と電気回路上で直列に接続されており、異常時に一定の温度以上であれば接点を開けて第一の加温手段の通電を停止し、接点はその後閉じることはなく、開いた状態のままである。第一の加温手段取り付け部材12は、第一の加温手段5を挟みこみして固定する。第一の加温手段取り付け板13は、取り付けねじ14によって第一の加温手段取り付け部材12を固定する。第一の加温手段取り付け箱15はその内側に第一の加温手段5を中空に浮かす配置でその天面に第一の加温手段取り付け板13を取り付けて構成する。温度過昇防止装置11は第一の加温手段取り付け箱15の上側に配置する。第一の加温手段取り付け板13と第一の加温手段取り付け箱15においては温度過昇防止装置11の下側にそれぞれ通気穴36を設ける。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置についてその動作を説明する。
収納棚2に収納された商品を加温する場合、第一の加温手段5に通電を行い、庫内送風用電動機3により加温された空気を循環し加温運転を行う。
ここで、万一、庫内装風用電動機3が故障した場合に第一の加温手段5の加熱された空気をより早く第一の加温手段取り付け板13と第一の加温手段取り付け箱15の温度過昇防止装置11の下側に設けた通気穴36を通して温度過昇防止装置11を動作させて第一の加温手段5の通電を停止することができる。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置は第一の加温手段取り付け板13と第一の加温手段取り付け箱15において温度過昇防止装置11の下側に通気穴を設けたので第一の加温手段5の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機3による送風が停止し、第一の加温手段5が連続通電されているような場合に、第一の加温手段5の加熱された空気をより早く第一の加温手段取り付け板13と第一の加温手段取り付け箱15の温度過昇防止装置11の下側に設けた通気穴36を通して温度過昇防止装置11を動作させて第一の加温手段の通電を停止することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3による自動販売機の冷却加温装置の側面断面図である。
図3において、第一の加温手段5は取り付けねじ14によって第一の加温手段取り付け部材12で挟み直接第一の加温手段取り付け箱15の天面の内面に固定する。温度過昇防止装置11は第一の加温手段取り付け箱15の天面上部に取り付けられており、第一の加温手段5と温度過昇防止装置11は第一の加温手段取り付け箱15の天面をはさんで互いに反対側に取り付けられている。以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置についてその動作を説明する。
収納棚2に収納された商品を加温する場合、第一の加温手段5に通電を行い、庫内送風用電動機3により加温された空気を循環し加温運転を行う。
ここで、万一、庫内送風用電動機3が故障した場合に第一の加温手段5の加熱された熱をより早く熱伝導で温度過昇防止装置11を動作させて第一の加温手段の通電を停止することができる。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置は第一の加温手段5の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機3による送風が停止し、第一の加温手段5が連続通電されているような場合に、第一の加温手段5の加熱された熱を直接熱伝導させることにより温度過昇防止装置11を早く動作させて第一の加温手段の通電を停止することができる。
また、本実施の形態の第一の加温手段の取り付け部材12あるいは第一の加温手段の取り付け箱15の材料を熱伝導の良い材料(銅、アルミ等)にすることあるいは板厚を薄くすることにより温度過昇防止装置11に対して熱伝導を良くし、温度過昇防止装置11を早く動作させることができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態5による自動販売機の冷却加温装置の側面断面図である。
図5は、本発明の実施の形態4による自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。図6は、同実施の形態の動作を示すフロ−チャ−トである。
図4において、庫内温度検知手段16は、冷却器6の近傍に配置され、収納室1内の温度を検知して第一の加温手段5の通電の開始と停止を行う。
図5において、各ブロックは庫内送風用電動機3の停止等の第一の加温手段の異常になる状態を検知する第一の加温手段異常検知手段17、商品温度毎に予め第一の加温手段5の通電を停止する商品温度を設定する通電停止温度設定手段18、通電停止温度設定手段18で設定した商品温度を記憶する記憶部19、庫内温度検知手段16と記憶部19の信号を受ける演算部20、演算部20からの信号により第一のリレ−22を制御する制御部21から構成されている。
さらに、第一のリレ−22には第一の接点23が対応しており、電源ライン間に第一の加温手段5が温度過昇防止装置11と直列に接続されている。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置について図6でその動作を説明する。
STEP1では、通電停止温度設定手段18で第一の加温手段5の通電停止温度A1を設定する。設定された通電停止温度A1は記憶部19に記憶される。
STEP2では、演算部20が庫内温度検知手段16で検知した商品温度a1がSTEP1で設定した商品温度A1以上と判断し、さらにSTEP3では庫内送風用電動機3の停止等の第一の加温手段の異常がなければ制御部21は第一のリレ−22を励磁し第一の接点23を開きSTEP4で第一の加温手段5の通電を停止する。
STEP3で、庫内送風用電動機3の停止等の第一の加温手段5の異常があれば、制御部21は第一のリレ−22を励磁し第一の接点23を閉じたままにしSTEP5で第一の加温手段5の通電を温度過昇防止装置11によって停止する。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置は第一の加温手段5の運転異常時などにおいて、庫内送風用電動機3による送風が停止し、第一の加温手段5が連続通電されているような場合に、第一の加温手段5の加熱された熱により温度過昇防止装置11が動作するより前に庫内温度検知手段で検知した温度で第一の加温手段の通電を停止させるのではなく、温度過昇防止装置5をより確実に動作させて第一の加温手段の通電を停止することができる。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5による自動販売機の冷却加温装置の側面断面図である。図8は、本発明の実施の形態5による自動販売機の冷却加温装置のブロック図である。図9は、同実施の形態の動作を示すフロ−チャ−トである。
図7において、電熱面積を大きくした面状の第二の加温手段25はダクト4内に配置されており第二の加温手段25の輻射熱は、ダクト内の空気を加熱し、庫内送風用電動機3により収納室1を循環され、収納棚2に収納された商品を加温し、ダクト4へ戻り加温を繰り返す。第三の加温手段26は断熱材27の加温される収納室1に面する側に取り付け輻射熱で商品を加温する。商品規制板28は収納室1の下部に設け、商品通路幅を規制する。商品搬出装置29は収納室1の下部に設けた商品を商品を搬出する装置である。デリバリシュート30は収納室1の下部に設け、商品を取り出し口まで搬出する通路部材である。
なお、第四の加温手段31は図7に示すとおり、商品規制板24、商品搬出装置25、デリバリシュート26のいずれかに取り付けるものとし、直接熱伝導により商品を加温する。
図8において、各ブロックは商品温度毎に予め第一の加温手段5と第二の加温手段25の通電を停止する商品温度を設定する通電停止温度設定手段18a、通電停止温度設定手段18aで設定した商品温度を記憶する記憶部19a、庫内温度検知手段16と記憶部19aの信号を受ける演算部20a、演算部20aからの信号により第二のリレ−27、第三のリレ−28を制御する制御部21aから構成されている。
さらに、第二のリレ−27には第二の接点29が対応しており、電源ライン間に第一の加温手段5が接続されている。第三のリレ−28には第三の接点30が対応しており、電源ライン間に第二の加温手段25が接続されている。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置について図9でその動作を説明する。
STEP1では、通電停止温度設定手段18aで第一の加温手段5の通電停止温度B1と第二の加温手段26の通電停止温度B2を設定する。設定された通電停止温度B1、通電停止温度B2は記憶部19aに記憶される。
STEP2では、演算部20aが庫内温度検知手段16で検知した商品温度b1がSTEP1で設定した商品温度B1以上と判断したとき、制御部21aは第二のリレ−27を励磁し第二の接点29を開きSTEP4で第一の加温手段5の通電を停止する。
STEP3では、演算部20aが庫内温度検知手段16で検知した商品温度b2がSTEP1で設定した商品温度B2以上と判断したとき、制御部21aは第三のリレ−28を励磁し第三の接点30を開きSTEP5で第二の加温手段25の通電を停止する。
また、図8において、電源ライン間に第三の加温手段26を接続すれば、図9で第三の加温手段についても第二の加温手段と同様に通電停止の制御ができる。
また、さらに、図8において、電源ライン間に第四の加温手段31を接続すれば、図9で第四の加温手段についても第二の加温手段と同様に通電停止の制御ができる。
以上のように構成された自動販売機の冷却加温装置は、第一の加温手段5と第二の加温手段25および第三の加温手段26および第四の加温手段31を庫内温度検知手段16により商品温度に応じて収納室内の発熱容量を変えることでより自動販売機の消費電力量を低減できる。
また、さらに、商品補充時の商品温度低下時において、第一の加温手段5と庫内送風用電動機3の温風循環効果により加温速度を上げることができる。
本発明の自動販売機の冷却加温装置は、加温手段の表面温度を下げることができるので、奥行きの薄い自動販売機の狭い庫内のスペースに庫内送風用電動機の表面温度を上げることなく加温手段を配置できる。
本発明の実施の形態1における自動販売機の冷却加温装置の側面断面図 本発明の実施の形態2における自動販売機の冷却加温装置の側面断面図 本発明の実施の形態3における自動販売機の冷却加温装置の側面断面図 本発明の実施の形態4における自動販売機の冷却加温装置の側面断面図 本発明の実施の形態4における自動販売機の冷却加温装置のブロック図 本発明の実施の形態4における自動販売機の冷却加温装置のフロ−チャ−ト 本発明の実施の形態5における自動販売機の冷却加温装置の側面断面図 本発明の実施の形態5における自動販売機の冷却加温装置のブロック図 本発明の実施の形態5における自動販売機の冷却加温装置のフロ−チャ−ト
符号の説明
1 収納室
2 収納棚
4 ダクト
5 第一の加温手段
10 冷却装置
11 温度過昇防止装置
16 庫内温度検知手段
25 第二の加温手段
26 第三の加温手段
27 断熱材
31 第四の加温手段
36 通気穴

Claims (3)

  1. 商品を収納する断熱構造の収納室と、収納室内に商品を収納する収納棚と、前記収納室を冷却する冷却装置と、前記収納室の商品を加温する第一の加温手段と、前記第一の加温手段の異常時の温度上昇を抑制する温度過昇防止装置と、庫内送風用電動機と、可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒を封入した冷却装置とを備え、前記第一の加温手段の電力を前記第一の加温手段の有効な電熱表面積で除した値である電力密度を1W/cm2以下とし、前記庫内送風用電動機と前記第一の加温手段を近接して配置可能とするとともに、前記温度過昇防止装置は、前記第一の加温手段および前記庫内送風用電動機を収納する取り付け箱の天面部を介して反対面に取り付け、前記温度過昇防止装置近傍の前記天面部に通気穴を設けたことを特徴とした自動販売機の冷却加温装置。
  2. 前記第一の加温手段が異常時な温度上昇が生じた時は、庫内温度検知手段で検知した温度で前記第一の加温手段を制御せずに、前記温度過昇防止装置で前記第一の加温手段の通電を停止することを特徴とした請求項1に記載の自動販売機の冷却加温装置。
  3. 前記収納室の背面に室内対流を促進するダクト内に設けた第二の加温手段もしくは、前記収納室の前面の断熱内扉に設けた第三の加温手段もしくは、前記収納棚の最下段に収納された商品近傍の部品表面に設けた第四の加温手段の内、すくなくともいずれか一つと組み合わせたことを特徴とした請求項1または2に記載の自動販売機の冷却加温装置。
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