JP2002333269A - 冷却加温装置とそれを用いた自動販売機 - Google Patents

冷却加温装置とそれを用いた自動販売機

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JP2002333269A
JP2002333269A JP2001139781A JP2001139781A JP2002333269A JP 2002333269 A JP2002333269 A JP 2002333269A JP 2001139781 A JP2001139781 A JP 2001139781A JP 2001139781 A JP2001139781 A JP 2001139781A JP 2002333269 A JP2002333269 A JP 2002333269A
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Japan
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refrigerant
heating
cooling
heater
heating heater
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Application number
JP2001139781A
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English (en)
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Kazuo Nakatani
和生 中谷
Michiyoshi Kusaka
道美 日下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可燃性冷媒を使用しても冷却と加温を安全に
行える冷却加温装置を提供する。 【解決手段】 略柱形状を成す加温ヒータ25,26,
27のジュール熱による発熱量を、加温ヒータ25,2
6,27の有効な伝熱表面積で除した値を略2W/cm2
以下としたので、送風がない場合にも、加温ヒータ2
5,26,27の表面温度が過度に上昇することはな
く、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極
めて低くなる。このとき、可燃性冷媒を、R600a、
R290の単一冷媒もしくはR600aとR290との
混合冷媒のいずれかとすると、可燃性冷媒の入手が容易
になるばかりでなく、発火温度などの特性を容易に特定
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可燃性冷媒を使用
した冷凍サイクルを備えた冷却加温装置とこの装置を用
いた自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球のオゾン層を保護する観点か
ら、冷却装置の冷凍サイクルに使用されていた冷媒CF
C(クロロフルオロカーボン)−12あるいはHCFC
(ハイドロク口口フルオロカーボン)−22といった塩
素原子を含んだ冷媒の使用が規制され、塩素原子を含ま
ず、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカ
ーボン)冷媒への転換が進行している。
【0003】また、従来、主にHFC−22を用いてい
た自動販売機においては、その代替冷媒としてHFC冷
媒の混合冷媒であるR407Cが採用され販売されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用
いられているR407CなどのHFC冷媒は、オゾン層
破壊はないものの、地球温暖化係数が高いため、地球温
暖化に対しては不十分な冷媒となり、そのため地球温暖
化係数の低い冷媒として、HFCに代わってHC(ハイ
ドロカーボン)が注目されている。
【0005】一方、HC系冷媒は可燃性を有しているた
め、冷却加温装置における冷凍サイクルの冷媒として使
用する場合には可燃性冷媒の漏れに注意を払わなければ
ならず、特に自動販売機等のように物品の収納庫で半密
閉空間内部へ漏れた可燃性冷媒へ引火しないように安全
性を高める必要がある。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、冷凍サイクルの冷媒として可燃性冷媒を使用しても
冷却と加温を安全に行える冷却加温装置とこの装置を用
いた自動販売機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の冷却加温装置の発明は、庫
内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を含む混合冷媒ある
いは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷凍サイク
ルと、前記庫内を加温可能に配置される略柱形状を成す
加温ヒータとからなり、前記加温ヒータのジュール熱に
よる発熱量を、前記加温ヒータの有効な伝熱表面積で除
した値を略2W/cm2以下としたものであり、冷却加温
装置の運転異常時などにおいて、ファンによる送風が停
止し、加温ヒータが通電されているような場合において
も、単位表面積当たりの発熱量を規定したので、送風が
ない場合にも、加温ヒータを庫内下部に配置したときは
自然対流による冷却効果とバランスして、加温ヒータの
表面温度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏
洩した場合にも発火する可能性は極めて低くなるという
作用を有する。
【0008】また、請求項2に記載の冷却加温装置の発
明は、庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を含む混合
冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷
凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置される加温ヒ
ータと、前記加温ヒータにより加温される空気を送風す
るファンの回転数を制御する制御装置とからなり、前記
制御装置は、前記加温ヒータの表面温度が前記可燃性冷
媒の発火温度に達しないように前記ファンの回転数を所
定回転数以上で回転させるように構成されたものであ
り、制御装置によりファンは、加温ヒータの表面温度が
可燃性冷媒の発火温度に達しない所定回転数以上で回転
し、ファンにより循環する空気により加温ヒータの表面
が冷却されるため、加温ヒータ表面温度を安全な温度に
制御することができるという作用を有する。
【0009】また、請求項3に記載の冷却加温装置の発
明は、庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を含む混合
冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷
凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置されるPTC
サーミスタからなる加温ヒータとからなるものであり、
冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンによる
送風が停止し、加温ヒータのみが通電されているような
場合においても、温度上昇により抵抗値か急激に増加ず
るというPTCサーミスタの特性から、発熱量が増加す
ることがないため、加温ヒータの表面温度が過度に上昇
することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火す
る可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0010】また、請求項4に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項3記載の発明に加えて、PTCサーミスタ
により加温される空気を送風するファンの回転数を制御
する制御装量を設けたものであり、ファンの風量を低下
させることにより加温ヒータ表面温度を上昇させ、抵抗
値を上昇させることにより加熱能力を低減することがで
きるので、熱量を多く必要としない時などにおいて加熱
能力を容易に制御できるという作用を有する。
【0011】また、請求項5に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項3または4に記載の発明において、PTC
サーミスタのキューリー温度を、可燃性冷媒の発火温度
より低くしたものであり、温度上昇により抵抗値か急激
に増加ずる温度(キューリー点)が、冷媒の発火温度以
下となるので、加温ヒータの表面温度が発火温度以上に
上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発
火する可能性は極めて低くなるという作用を有する。
【0012】また、請求項6に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明にお
いて、加温ヒータの少なくとも一部を、冷凍サイクルを
構成する蒸発器のフィンまたは伝熱管に密着する構成と
したものであり、冷却加温装置の運転異常時などにおい
て、ファンによる送風が停止し、加温ヒータのみが通電
されているような場合においても、加温ヒータからの熱
伝導により、加温ヒータの熱量を蒸発器のフィンまたは
伝熱管に伝えることができるので、放熱が促進され、加
温ヒータの表面温度が過度に上昇することはなく、可燃
性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低く
なるという作用を有する。
【0013】また、請求項7に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明にお
いて、可燃性冷媒を、R600a、R290の単一冷媒
もしくはR600aとR290との混合冷媒のいずれか
とするものであり、可燃性冷媒の入手が容易になるばか
りでなく、発火温度などの特性を容易に特定することが
できるという作用を有する。
【0014】また、請求項8に記載の自動販売機の発明
は、請求項1から7のいずれか一項に記載の冷却加温装
置を用いたものであり、缶ビン飲料のような販売商品を
加温ヒータを過熱することなく安全に加温でき、もし可
燃性冷媒が漏洩した場合にも、より安全な自動販売機を
提供することができるという作用を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による冷却加温装置
とそれを用いた自動販売機の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における冷却加温装置を用いた自動販売機の冷却
加温システムを自動販売機の正面から見た概略構成図で
ある。
【0017】図において、1は冷却加温装置を用いた自
動販売機の本体で、上部に真中と左右の各庫内2,3,
4と下部に機械室5を有している。各庫内2,3,4は
断熱壁6によって、外部および機械室5から断熱されて
おり、同じく断熱壁7,8によって各庫内2,3,4間
が断熱され所望の温度空間となる。
【0018】また、冷却加温システムは、圧縮機9、凝
縮器10、流路の開閉が可能な電磁弁11,12,1
3、減圧手段としてのキャピラリ伝熱管14,15,1
6、各庫内2,3,4に設けられた蒸発器17,18,
19を配管で環状回路に接続し、ここでは可燃性冷媒の
炭化水素の一種であるR600a(イソブタン)を封入
して冷凍サイクルを構成している。
【0019】20は凝縮器10に送風するファン、2
1,22,23は各蒸発器17,18,19に送風する
庫内ファンである。24は各庫内2,3,4に収納され
た缶ビン飲料などの販売商品である。
【0020】さらに、各庫内2,3,4には略円柱形状
を成す加温ヒータ25,26,27を設けてあり、その
加温ヒータ25,26,27の詳細断面図を図2に示
す。
【0021】28はステンレスなどで製造された円筒状
の金属管であり、その内部の円筒中心付近の長手方向に
適度な螺旋状に巻かれたニクロム線29が挿入されてい
る。ニクロム線29と金属管28の間には、電気的な絶
縁物である酸化マグネシウムなどの粉体30が充填され
て、電気絶縁とニクロム線29の発熱を金属管28を介
して外部に熱伝導する役割をなしている。
【0022】31は粉体30を保持するキャップで同じ
く絶縁物よりなり、また、32はニクロム線29の電極
であり、この両端に電圧をかけることにより、ニクロム
線29が発熱する。
【0023】これらの加温ヒータ25,26,27はそ
れぞれ蒸発器17,18,19と対をなして各庫内2,
3,4の底部に配置され、所定の庫内を冷却または加温
できるように構成されている。
【0024】ここで、たとえば庫内2を冷却する場合に
は、電磁弁11を開放、電磁弁12,13を閉止するこ
とにより、圧縮機9より吐出した冷媒は矢印のように流
れ、凝縮器10に流入し、ファン20により送風された
外気と間接的に熱交換して自らは液化し、さらに開放し
ている電磁弁11を通過してキャピラリ伝熱管14によ
り減圧し、蒸発器17に流入する。
【0025】ここではファン21により送風された庫内
2の空間にある空気と間接的に熱交換し、自らは気化し
て、再び圧縮機9に帰還するサイクルを繰り返す。
【0026】このようにして庫内2の空間にある空気は
徐々に冷却され、その冷却空気と接触する販売商品24
も徐々に冷却され所望の温度に到達する。この場合には
加温ヒータ25は停止した状態で、加熱されることはな
く、その表面温度も庫内空気と同様の低い温度になって
いる。
【0027】なお、庫内3,4の冷却時にも同様な動作
が行われるため、ここでは説明は省略する。
【0028】一方、庫内2を加温する場合には、電磁弁
11が閉止され、加温ヒータ25に通電することによ
り、ジュール熱が発生する。具体的には、電極32を介
して通電されたニクロム線29より発生した熱量が、粉
体30を介して金属管28を加熱し、ファン21より送
風された庫内2の空間にある空気と熱交換することによ
り、庫内2の空間にある空気は徐々に加熱され、その加
熱空気と接触する販売商品24も徐々に加熱されて所望
の温度に到達する。
【0029】なお、庫内3,4の加熱時にも同様な動作
が行なわれるため、ここでは説明は省略する。
【0030】ここにおいて、加温ヒータ25に通電中
に、自動販売機本体1の電気的な故障により、ファン2
1が停止した場合、加温ヒータ25への送風が停止する
ため、金属管28から空気への熱伝達は自然対流のみと
なるため悪化し、金属管28の表面温度は上昇してい
く。
【0031】この場合、ニクロム線29のジュール熱量
を金属管28の表面積で除した値を電力密度と定義する
と、電力密度と加温ヒータ25表面温度の関係は、およ
そ図3に示すような関係が得られることが実験で確認で
きた。
【0032】図3において、横軸は電力密度、縦軸は加
温ヒータ25表面温度、すなわち金属管28の表面温度
であり、電力密度が約2W/cm2を超えるR600aな
どの可燃性冷媒の発火温度になることがわかる。
【0033】したがって、電力密度を略2W/cm2以下
とすることで、ファン21が停止した場合にも、加温ヒ
ータ25表面温度は冷媒の発火温度を超えることはな
く、万一、可燃性冷媒が蒸発器17の配管ロー付け部分
などから庫内2に漏れて、庫内2が可燃性冷媒の燃焼範
囲濃度に達したような場合においても、加温ヒータが着
火源となって冷媒が発火するようなことはなく、安全な
自動販売機を提供することができる。
【0034】なお、電力密度を約2W/cm2以下にする
方法としては、ニクロム線29の直径や長さを変更して
抵抗値を調整する方法や金属管28の直径や長さを調整
する方法などが考えられる。
【0035】なお、ここでは加温ヒータ25の形状を略
円柱状としているが、その断面が楕円形状や多角形など
でも同様な効果が得られ、これらも本発明に含まれるも
のである。
【0036】また、ここにおいて可燃性冷媒はR600
aやR290を用いることにより、冷媒の入手が容易に
なると共に、各冷媒の発火温度を容易に特定することが
できる。
【0037】以上のように本実施の形態の冷却加温装置
は、庫内2,3,4を冷却可能に蒸発器17,18,1
9が庫内2,3,4底部に配置され可燃性冷媒を含む混
合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した
冷凍サイクルと、庫内2,3,4を加温可能に庫内2,
3,4底部に配置される略柱形状を成す加温ヒータ2
5,26,27とからなり、加温ヒータ25,26,2
7のジュール熱による発熱量を、加温ヒータ25,2
6,27の有効な伝熱表面積で除した値を略2W/cm2
以下としたものであり、冷却加温装置の運転異常時など
において、ファン21,22,23による送風が停止
し、加温ヒータ25,26,27が通電されているよう
な場合においても、単位表面積当たりの発熱量を規定し
たので、送風がない場合にも、自然対流による冷却効果
とバランスして、加温ヒータ25,26,27の表面温
度が過度に上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した
場合にも発火する可能性は極めて低くなる。
【0038】また、可燃性冷媒を、R600a、R29
0の単一冷媒もしくはR600aとR290との混合冷
媒のいずれかとしたことにより、可燃性冷媒の入手が容
易になるばかりでなく、発火温度などの特性を容易に特
定することができる。
【0039】また、上記冷却加温装置を自動販売機に用
いたことにより、缶ビン飲料のような販売商品を加温ヒ
ータ25,26,27を過熱することなく安全に加温で
き、もし可燃性冷媒が漏洩した場合にも、より安全な自
動販売機を提供することができる。
【0040】(実施の形態2)以下、本発明による冷却
加温装置とそれを用いた自動販売機の実施の形態2につ
いて、図面を参照しながら説明するが、実施の形態1と
同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明
は省略する。
【0041】図4は、本発明の実施の形態2における冷
却加温装置を用いた自動販売機の冷却加温システムを自
動販売機の正面から見た概略構成図である。
【0042】本実施の形態では、各庫内2,3,4を加
温する場合に、加温ヒータ25,26,27をオンオフ
するための加温ヒータ制御装置40と、加温ヒータ2
5,26,27に送風する庫内ファン21,22,23
の回転数を制御する庫内ファン回転数制御装置41、さ
らに庫内が加温か冷却かを選別し、加温運転の場合、そ
の庫内の加温ヒータ通電を指令する主制御装置42とを
備えている。
【0043】ここで、たとえば、庫内2を加温する場合
には、庫内2の加温設定信号が主制御部42を通して、
加温ヒータ制御装置40に送られ、ここで加温ヒータ2
5への通電信号が出力されて加温ヒータ25は通電さ
れ、ジュール熱により発熱する。
【0044】また、加温ヒータ25の通電と同時または
それ以前に庫内ファン21の運転信号が出力されて庫内
ファン21は運転される。こうすることにより、ジュー
ル熱により加温ヒータ25が発熱し、庫内ファン21に
よって送風された空気は加温され、庫内2は徐々に空気
温度が上昇し、販売商品24が加温される。
【0045】ここで、庫内ファン21は、たとえばDC
モータを用いており(図示せず)、DC電圧を可変する
ことにより、回転数は容易に可変できる。
【0046】したがって、庫内ファン21の回転数(ま
たは、DCモータ電圧)と加温ヒータ25の表面温度と
の関係をあらかじめ把握しておき、庫内ファン21の回
転数を規定値の範囲内に制御することによって、加温ヒ
ータ25の表面温度は可燃性冷媒の発火温度より低くな
るように制御することができる。
【0047】すなわち、これを図5に示した庫内ファン
21の回転数と加温ヒータ25の表面温度との関係を用
いて説明すると、庫内ファン21の回転数が増加すると
加温ヒータ25の表面温度付近の風速が増加し、加温ヒ
ータ25の表面から空気中への熱伝達が良くなり、加温
ヒータ表面温度はやや低くなってバランスする。
【0048】この関係をあらかじめ測定しておけば、図
5のような特性が得られ、たとえば、庫内ファン21の
回転数をR1で運転すると、加温ヒータ25の表面温度
はT1と一義的に定まるため、冷媒の発火温度をTeと
すると、加温ヒータ25の表面温度をTe以下とする庫
内ファン21の回転数を逆に求めることが可能となる。
【0049】したがって、庫内ファン21の回転数をR
1以上で運転制御することにより、加温ヒータ25の表
面温度を発火温度より低くすることができるので、万
一、可燃性冷媒が蒸発器17の配管ロー付け部分などか
ら庫内2に漏れて、庫内2が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度
に達したような場合においても、加温ヒータ25が若火
源となって冷媒が発火するようなことはなく、安全な自
動販売機1を提供することができる。
【0050】なお、ここで庫内ファン21の回転数は、
インバータなどを用いた周波数変化により制御してもよ
い。また、加温ヒータ25近傍の風速を実際に測定し
て、庫内ファン21の回転数を制御してもよく、これら
も本発明に含まれるものである。
【0051】また、ここにおいて可燃性冷媒はR600
aやR290を用いることにより、冷媒の入手が容易に
なると共に、各冷媒の発火温度を容易に特定することが
できる。
【0052】以上のように本実施の形態の冷却加温装置
は、庫内2,3,4を冷却可能に蒸発器17,18,1
9が庫内2,3,4底部に配置され可燃性冷媒を含む混
合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した
冷凍サイクルと、庫内2,3,4を加温可能に庫内2,
3,4底部に配置される加温ヒータ25,26,27
と、加温ヒータ25,26,27により加温される空気
を送風するファン21,22,23の回転数を制御する
庫内ファン回転数制御装置41とからなり、庫内ファン
回転数制御装置41は、加温ヒータ25,26,27の
表面温度が可燃性冷媒の発火温度に達しないようにファ
ン21,22,23の回転数を所定回転数以上で回転さ
せるように構成されたものであり、庫内ファン回転数制
御装置41によりファン21,22,23は、加温ヒー
タ25,26,27の表面温度が可燃性冷媒の発火温度
に達しない所定回転数以上で回転し、ファン21,2
2,23により循環する空気により加温ヒータ25,2
6,27の表面が冷却されるため、加温ヒータ25,2
6,27の表面温度を安全な温度に制御することができ
る。
【0053】また、可燃性冷媒を、R600a、R29
0の単一冷媒もしくはR600aとR290との混合冷
媒のいずれかとしたことにより、可燃性冷媒の入手が容
易になるばかりでなく、発火温度などの特性を容易に特
定することができる。
【0054】また、上記冷却加温装置を自動販売機に用
いたことにより、缶ビン飲料のような販売商品を加温ヒ
ータ25,26,27を過熱することなく安全に加温で
き、もし可燃性冷媒が漏洩した場合にも、より安全な自
動販売機を提供することができる。
【0055】(実施の形態3)以下、本発明による冷却
加温装置とそれを用いた自動販売機の実施の形態3につ
いて、図面を参照しながら説明するが、実施の形態1ま
たは2と同一構成については同一符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0056】図6は、本発明の実施の形態3における冷
却加温装置を用いた自動販売機の冷却加温システムを自
動販売機の右側面から見た概略構成図である。
【0057】本実施の形態では、冷却加温装置を用いた
自動販売機の本体1は、断熱壁6と前面扉50によって
外部、および機械室5と隔離され、庫内51を構成して
いる。また、52は販売商品である。
【0058】53は庫内51にある販売商品52を加温
するための熱源となる加温ヒータで、庫内フアン21に
よって送風された空気は図中矢印で示すように、販売商
品52の隙間を通って循環し、ダクト54、蒸発器17
を通って再び庫内ファン21に帰還する構成となってい
る。
【0059】また、庫内51を加温する場合に、加温ヒ
ータ53をオンオフするための加温ヒータ制御装置55
と、加温ヒータ53に送風する庫内ファン21の回転数
を制御する庫内ファン回転数制御装置56、さらに庫内
が加温か冷却かを選別し、加温運転の場合、その庫内の
加温ヒータ通電を指令する主制御装置57とを備えてい
る。
【0060】ここで加温ヒータ53は、図7のような構
造としている。図7において、60はPTCサーミス
タ、61はPTCサーミスタ60に熱的に接触したフィ
ン、62はPTCサーミスタ60の電極である。
【0061】ここにおいて、庫内51を加温する場合
に、加温ヒータ53に庫内2の加温設定信号が主制御部
57を通して、加温ヒータ制御装置55に送られ、ここ
で加温ヒータ53への通電信号が出力されて加温ヒータ
53の亀極62に通電され、PTCサーミスタ60がジ
ュール熱により発熱する。
【0062】また、加温ヒータ53の通電と同時または
それ以前に庫内ファン21の運転信号が主制御部57を
通って、ファン制御装量56から出力されて庫内ファン
20は運転される。
【0063】こうすることにより、ジュール熱によりP
TCサーミスタ60が発熱し、PTCサーミスタと熱的
に接触したフィン61に熱伝導で伝わって、庫内ファン
21によって送風された空気と熱交換して、空気が加温
され、加温された空気は矢印のように販売商品52を加
温しながらその隙間を流れて、ダクト54を通り庫内フ
アン21に帰還する。
【0064】ここにおいて、庫内ファン21が何らかの
原因で送風できず、加温ヒータ53が通電されている場
合には、PTCサーミスタ60の温度が上昇していく。
ここではPTCサーミスタ60の特性より、その表面温
度と電気抵抗の関係は図8で示すようになる。
【0065】すなわち、PTCサーミスタ60の表面温
度が低い場合には、ほぼ安定した抵抗値であるのに対
し、表面温度がTc以上となると点A(キューリー点と
呼ぶ)より温度の高い部分で急激に抵抗が増加する特性
を示す。
【0066】したがって、電極62にかかる電圧が一定
の場合、電力は抵抗値に反比例するため、徐々に電力が
低下し、表面温度が低下するため、抵抗値が下がり、表
面温度に対して抵抗値変化が急なB点付近でバランスす
る。すなわち、この付近の温度以上にならないことにな
る。
【0067】すなわち、横軸にファン回転数(すなわち
風量)を、縦軸にPTCサーミスタ60の表面温度をと
ると、その関係は図9に示すようになり、ファン回転数
がゼロすなわち無風になった場合にも表面温度は、ある
一定値で安定する。
【0068】ここで、可燃性冷媒の発火温度TeをB点
以上の温度にしておくことにより、PTCサーミスタ6
0の温度は、庫内ファン21の制御や加温ヒータ53の
電圧制御など複雑な制御を行なわなくても必ず発火点温
度Teより低くなるため、万一、可燃性冷媒が蒸発器1
7の配管ロー付け部分などから庫内51に漏れて、庫内
51が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達したような場合に
おいても、加温ヒータ53が着火源となって冷媒が発火
するようなことはなく、安全な自動販売機1を提供する
ことができる。
【0069】また、PTCサーミスタ60に送風する庫
内ファン21の回転数を制御する庫内ファン制御装蟹5
5の指令で、風量を低下させることにより、PTCサー
ミスタ60の表面温度を上昇させ、抵抗値を上昇させる
ことにより加熱能力を簡単に低減することができるの
で、能力を多く必要としない場合などにおいて、必要な
加熱能力を容易に制御することができる。
【0070】以上のように本実施の形態の冷却加温装置
は、庫内51を冷却可能に庫内51底部に配置され可燃
性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性
冷媒を封入した冷凍サイクルと、庫内51を加温可能に
配置されるPTCサーミスタ60からなる加温ヒータ5
3とから構成されているので、冷却加温装置の運転異常
時などにおいて、ファン21による送風が停止し、加温
ヒータ53のみが通電されているような場合において
も、温度上昇により抵抗値か急激に増加ずるというPT
Cサーミスタ60の特性から、発熱量が増加することが
ないため、加温ヒータ53の表面温度が過度に上昇する
ことはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可
能性は極めて低くなる。
【0071】また、PTCサーミスタ60により加温さ
れる空気を送風するファン21の回転数を制御する庫内
ファン回転数制御装置56を設け、ファン21の風量を
低下させることにより加温ヒータ53表面温度を上昇さ
せ、抵抗値を上昇させることにより加熱能力を低減する
ことができるので、熱量を多く必要としない時などにお
いて加熱能力を容易に制御できる。
【0072】また、PTCサーミスタ60のキューリー
温度を、可燃性冷媒の発火温度より低くしたものであ
り、温度上昇により抵抗値か急激に増加ずる温度(キュ
ーリー点A)が、冷媒の発火温度以下となるので、加温
ヒータ53の表面温度が発火温度以上に上昇することは
なく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は
極めて低くなる。
【0073】(実施の形態4)以下、本発明による冷却
加温装置とそれを用いた自動販売機の実施の形態4につ
いて、図面を参照しながら説明するが、実施の形態2と
同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明
は省略する。
【0074】図10は、本発明の実施の形態4における
冷却加温装置を用いた自動販売機の冷却加温システムを
自動販売機の正面から見た概略構成図である。
【0075】図10に示すように、本実施の形態では、
各庫内2,3,4の各蒸発器70,71,72と加温ヒ
ータ73,74,75が熱的に接触している。これを、
図11を用いて、代表的に蒸発器70を取り上げて具体
的に示す。
【0076】図11において、80は蒸発器70を構成
する直管の伝熱管、81は各伝熱管80を接続し、流れ
方向を180度変えるベンド部、82は伝熱管80に接
触したフィンであり、伝熱管80は、図11に示すよう
な形態で、孔を有する一定の間隔に配列されたフィン8
2群に挿入されている。
【0077】73は加温ヒータで、加温ヒータ本体の直
管部83がフィン82群に挿入されている。そして、電
極84を介して加温ヒータ本体83に通電される。ま
た、加温ヒータ73は蒸発器70の位置的に下部に設け
られている。
【0078】ここで、たとえば、庫内2を加温する場合
には、庫内2の加温設定信号が主制御部42を通して、
加温ヒータ制御装置40に送られ、ここで加温ヒータ7
3への通電信号が出力されて加温ヒータ73は通電さ
れ、ジュール熱により発熱する。また、加温ヒータ73
の通電と同時またはそれ以前に庫内ファン21の運転信
号が出力されて庫内ファン21は運転される。
【0079】こうすることにより、庫内ファン21によ
って送風された空気は加温され、庫内2は徐々に空気温
度が上昇し、販売商品24が加温される。
【0080】ここにおいて、庫内ファン21が何らかの
原因で送風できず、加温ヒータ73が通電されている場
合には、加温ヒータ73の温度が上昇していくが、加温
ヒータ本体83がフィン82群に挿入されているため、
その熱量はフィン82群に伝わり、放熱を促進すると共
に、上昇気流により加温ヒータ本体83から温度の低い
空気が自然対流によって流れ込むため、加温ヒータ73
の表面温度は過度に上昇することなく、庫内ファン21
の制御や加温ヒータ73の電圧制御など複雑な制御を行
なわなくても発火温度より低くすることができ、万一、
可燃性冷媒が蒸発器70の配管ロー付け部分などから庫
内2に漏れて、庫内2が可燃性冷媒の燃焼範囲濃度に達
したような場合においても、加温ヒータ73が着火源と
なって冷媒が発火するようなことはなく、安全な自動販
売機1を提供することができる。
【0081】以上のように本実施の形態の冷却加温装置
は、加温ヒータ73,74,75の少なくとも一部を、
冷凍サイクルを構成する蒸発器70,71,72のフィ
ン82または伝熱管80に密着する構成(加温ヒータ7
3,74,75の直管部本体83をフィン82に挿通さ
せた構成)としたことにより、冷却加温装置の運転異常
時などにおいて、ファン21,22,23による送風が
停止し、加温ヒータ73,74,75のみが通電されて
いるような場合においても、加温ヒータ73,74,7
5からの熱伝導により、加温ヒータ73,74,75の
熱量を蒸発器70,71,72のフィン82(または伝
熱管80)に伝えることができるので、放熱が促進さ
れ、加温ヒータ73,74,75の表面温度が過度に上
昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火
する可能性は極めて低くなる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の冷却加温装置の発明は、庫内を冷却可能に配置
され可燃性冷媒を含む混合冷媒あるいは単一冷媒からな
る可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記庫内を加
温可能に配置される略柱形状を成す加温ヒータとからな
り、前記加温ヒータのジュール熱による発熱量を、前記
加温ヒータの有効な伝熱表面積で除した値を略2W/cm
2以下としたことにより、冷却加温装置の運転異常時な
どにおいて、ファンによる送風が停止し、加温ヒータが
通電されているような場合においても、単位表面積当た
りの発熱量を規定したので、送風がない場合にも、加温
ヒータを庫内下部に配置したときは自然対流による冷却
効果とバランスして、加温ヒータの表面温度が過度に上
昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発火
する可能性は極めて低くなる。
【0083】また、請求項2に記載の冷却加温装置の発
明は、庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を含む混合
冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷
凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置される加温ヒ
ータと、前記加温ヒータにより加温される空気を送風す
るファンの回転数を制御する制御装置とからなり、前記
制御装置は、前記加温ヒータの表面温度が前記可燃性冷
媒の発火温度に達しないように前記ファンの回転数を所
定回転数以上で回転させるように構成されたことによ
り、制御装置によりファンは、加温ヒータの表面温度が
可燃性冷媒の発火温度に達しない所定回転数以上で回転
し、ファンにより循環する空気により加温ヒータの表面
が冷却されるため、加温ヒータ表面温度を安全な温度に
制御することができる。
【0084】また、請求項3に記載の冷却加温装置の発
明は、庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を含む混合
冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封入した冷
凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置されるPTC
サーミスタからなる加温ヒータとから構成したことによ
り、冷却加温装置の運転異常時などにおいて、ファンに
よる送風が停止し、加温ヒータのみが通電されているよ
うな場合においても、温度上昇により抵抗値か急激に増
加ずるというPTCサーミスタの特性から、発熱量が増
加することがないため、加温ヒータの表面温度が過度に
上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発
火する可能性は極めて低くなる。
【0085】また、請求項4に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項3記載の発明に加えて、PTCサーミスタ
により加温される空気を送風するファンの回転数を制御
する制御装量を設け、ファンの風量を低下させることに
より加温ヒータ表面温度を上昇させ、抵抗値を上昇させ
ることにより加熱能力を低減することができるので、熱
量を多く必要としない時などにおいて加熱能力を容易に
制御できる。
【0086】また、請求項5に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項3または4に記載の発明において、PTC
サーミスタのキューリー温度を、可燃性冷媒の発火温度
より低くしたことにより、温度上昇により抵抗値か急激
に増加ずる温度(キューリー点)が、冷媒の発火温度以
下となるので、加温ヒータの表面温度が発火温度以上に
上昇することはなく、可燃性冷媒が漏洩した場合にも発
火する可能性は極めて低くなる。
【0087】また、請求項6に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明にお
いて、加温ヒータの少なくとも一部を、冷凍サイクルを
構成する蒸発器のフィンまたは伝熱管に密着する構成と
したことにより、冷却加温装置の運転異常時などにおい
て、ファンによる送風が停止し、加温ヒータのみが通電
されているような場合においても、加温ヒータからの熱
伝導により、加温ヒータの熱量を蒸発器のフィンまたは
伝熱管に伝えることができるので、放熱が促進され、加
温ヒータの表面温度が過度に上昇することはなく、可燃
性冷媒が漏洩した場合にも発火する可能性は極めて低く
なる。
【0088】また、請求項7に記載の冷却加温装置の発
明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明にお
いて、可燃性冷媒を、R600a、R290の単一冷媒
もしくはR600aとR290との混合冷媒のいずれか
とすることにより、可燃性冷媒の入手が容易になるばか
りでなく、発火温度などの特性を容易に特定することが
できる。
【0089】また、請求項8に記載の自動販売機の発明
は、請求項1から7のいずれか一項に記載の冷却加温装
置を用いたことにより、缶ビン飲料のような販売商品を
加温ヒータを過熱することなく安全に加温でき、もし可
燃性冷媒が漏洩した場合にも、より安全な自動販売機を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における冷却加温装置を
用いた自動販売機の冷却加温システムを自動販売機の正
面から見た概略構成図
【図2】同実施の形態の冷却加温装置に用いる加温ヒー
タの構成図
【図3】同実施の形態の冷却加温装置における加温ヒー
タの電力密度と加温ヒータの表面温度との関係を示す特
性図
【図4】本発明の実施の形態2における冷却加温装置を
用いた自動販売機の冷却加温システムを自動販売機の正
面から見た概略構成図
【図5】同実施の形態の冷却加温装置における庫内ファ
ンの回転数と加温ヒータの表面温度との関係を示す特性
【図6】本発明の実施の形態3における冷却加温装置を
用いた自動販売機の冷却加温システムを自動販売機の右
側面から見た概略構成図
【図7】同実施の形態の冷却加温装置に用いる加温ヒー
タの構成図
【図8】同実施の形態の冷却加温装置における加温ヒー
タの表面温度と電気抵抗との関係を示す特性図
【図9】同実施の形態の冷却加温装置における庫内ファ
ンの回転数と加温ヒータの表面温度との関係を示す特性
【図10】本発明の実施の形態4における冷却加温装置
を用いた自動販売機の冷却加温システムを自動販売機の
正面から見た概略構成図
【図11】同実施の形態の冷却加温装置における蒸発器
と加温ヒータを示す概略構成図
【符号の説明】
2,3,4,51 庫内 17,18,19,70,71,72 蒸発器 21,22,23 庫内ファン 25,26,27,53,73,74,75 加温ヒー
タ 41,56 庫内フアン回転数制御装置 60 PTCサーミスタ 80 伝熱管 82 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07F 9/10 101 G07F 9/10 101A 102 102A Fターム(参考) 3E044 AA01 DB16 DD10 FB11 3L045 AA01 AA02 BA01 CA02 CA09 DA02 EA01 GA07 KA00 LA10 LA13 LA17 MA01 NA09 PA01 PA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を
    含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封
    入した冷凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置され
    る略柱形状を成す加温ヒータとからなり、 前記加温ヒータのジュール熱による発熱量を、前記加温
    ヒータの有効な伝熱表面積で除した値を略2W/cm2
    下とした冷却加温装置。
  2. 【請求項2】 庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を
    含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封
    入した冷凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置され
    る加温ヒータと、前記加温ヒータにより加温される空気
    を送風するファンの回転数を制御する制御装置とからな
    り、 前記制御装置は、前記加温ヒータの表面温度が前記可燃
    性冷媒の発火温度に達しないように前記ファンの回転数
    を所定回転数以上で回転させることを特徴とした冷却加
    温装置。
  3. 【請求項3】 庫内を冷却可能に配置され可燃性冷媒を
    含む混合冷媒あるいは単一冷媒からなる可燃性冷媒を封
    入した冷凍サイクルと、前記庫内を加温可能に配置され
    るPTCサーミスタからなる加温ヒータとからなる冷却
    加温装置。
  4. 【請求項4】 PTCサーミスタにより加温される空気
    を送風するファンの回転数を制御する制御装量を設けた
    請求項3記載の冷却加温装置。
  5. 【請求項5】 PTCサーミスタのキューリー温度を、
    可燃性冷媒の発火温度より低くした請求項3または4に
    記載の冷却加温装置。
  6. 【請求項6】 加温ヒータの少なくとも一部を、冷凍サ
    イクルを構成する蒸発器のフィンまたは伝熱管に密着す
    る構成とした請求項1から5のいずれか一項に記載の冷
    却加温装置。
  7. 【請求項7】 可燃性冷媒を、R600a、R290の
    単一冷媒もしくはR600aとR290との混合冷媒の
    いずれかとする請求項1から6のいずれか一項に記載の
    冷却加温装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか一項に記載の
    冷却加温装置を用いた自動販売機。
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