JP2004037918A - 投射型映像表示装置用支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射型映像表示装置の支持装置において、投射型映像表示装置側及び照明器具側への電力供給を互いに独立して行え、かつ投射型映像表示装置を、照明器具に独立して着脱可能にする。
【解決手段】投射型映像表示装置を保持す構成を有し天井側に結合される保持部と、天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部と、該電力取り出し部から電力が、上記第1の経路と並行する第2の経路を介して供給され照明器具を接続可能な第2の接続部とを備えた構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタなどの投射型映像表示装置を天井側に支持する投射型映像表示装置用支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタなどの投射型映像表示装置は、従来は事務所などにおいて業務用として使われるのが主体であったが、最近は家庭用としても使われるようになってきた。家庭で使用する場合は、投射型映像表示装置を天井から吊り下げ状態で設置する構成が有効である。該構成例としては、例えば、特開2000−122180号公報、特開平7−264527号公報、及び、特開平9−139905号に記載されたものがある。特開2000−122180号公報には、簡単かつ安全にプロジェクターを天吊りできるプロジェクター天吊り装置の提供を目的に、天井側に固定する天井側ブラケットに対し、プロジェクターに固定するプロジェクター側ブラケットを固定し、プロジェクターを天吊り状態に支持する構成であって、プロジェクター側ブラケットにフックを、また、天井側ブラケットにフック掛止機構を設け、プロジェクター側ブラケットを固定したプロジェクターを下方から持ち上げてフックとねじとを係合させ、上記両ブラケットを仮固定するようにした構成が記載されている。プロジェクターを照明器具と共存させる構成の記載はない。特開平7−264527号公報には、天井吊り型液晶プロジェクタの設置性向上と投射準備の簡略化とを目的に、一般住宅における照明器具取付け用の引掛埋め込みローゼット及び引掛シーリング対応の取付けコネクタを利用して、液晶プロジェクタの設置と電源供給とを同時に行うようにした構成が記載されている。液晶プロジェクタを設置するときは、照明器具が上記取付けコネクタから取外される。また、特開平9−139905号には、特別な工事を必要とせず、照明器具が障害ともならず、投影方向を容易に変えられる吊り下げ型投写表示装置の提供を目的に、照明器具用コンセントを利用して投写表示装置を吊り下げ状に支持する構成が記載されている。支持された投写表示装置は、照明器具引掛差込コンセントと照明器具用差込プラグとの結合状態を変えることで水平方向に姿勢を変え、光学系は装置本体側に対し垂直平面内で回転して姿勢を変える構成とされている。照明器具は、投写表示装置の下部側に設けた照明器具用プラグ受けに差込プラグで接続されることによって該投写表示装置の下方に吊り下げられる。照明器具用プラグ受けには、天井側から投写表示装置に取込まれた電力が供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のうち、特開2000−122180号公報記載の技術は、プロジェクター天吊り装置の構成が複雑な上、大掛かりな設置工事を伴うことが予想される。また、照明器具が共存できる構成にもなっていない。特開平7−264527号公報記載の技術は、液晶プロジェクタを設置するときには、照明器具を取付けコネクタから取外す必要があり、やはり、照明器具を共存させることができない。特開平9−139905号公報記載の技術は、投写表示装置の姿勢は、水平方向のみに変化可能であってしかも固定用ねじを通す穴の位置によって限定される特定方向のみに変化する構成に過ぎないし、また、光学系は垂直方向のみに変化可能な構成である。このため、画像の投影方向の調整動作が制限され、調整作業が複雑化し易く、調整にも時間がかかるおそれがある。特に、頻繁に投影方向を変える使い方をする場合には、頻繁にその都度、固定用ねじを穴からはずす必要がある。さらには、投写表示装置は、その設置される場所により、取付け姿勢を傾けて調整し固定する必要があるが、該特開平9−139905号公報には回転以外の姿勢を変える手段についての記載がない。仮に天井側の引掛けシーリングコネクタを傾けた場合には、下側に取付ける照明器具も傾いた状態で設置することになり、実用上問題となる。また、投写表示装置を経由して照明器具に電力を供給する構成のため、照明器具への電力供給は投写表示装置の状態によって制限されてしまい、照明器具に対し独立して並行的に電力を供給することができない。照明器具への電力供給のとき、電力をむだに消費するおそれもある。また、投写表示装置を天井側から取外すと、付随的に照明器具も取外された状態となってしまい、照明器具だけを天井側に吊り下げ状態で残して照明動作を行わせることが困難となる。つまり、照明器具だけを残して、投写表示装置を、移動やチェック等のために天井側から取外すことができない。さらに、投写表示装置自体に照明器具用差込プラグや照明器具用プラグ受けを設けているため、投写表示装置が大型化され、該投写表示装置を単独で持ち運んで使用する場合などにおいて不都合である。
【0004】
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、投射型映像表示装置用支持装置において、(1)設置が容易であること、(2)投射型映像表示装置が、照明器具と干渉しない状態で共存可能なこと、(3)投射型映像表示装置側への電力供給と、照明器具側への電力供給とを互いに独立して並行的に行えること、(4)設置状態で投射型映像表示装置の姿勢調整が、水平方向、垂直方向以外の方向にも容易に可能なこと、(5)投射型映像表示装置を、照明器具とは独立的に着脱できるようにすること、等である。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために、本発明では、基本的に、投射型映像表示装置用支持装置において、投射型映像表示装置を所定の姿勢に保持するとともに、天井側の配線部から電力を、該投射型映像表示装置と照明器具とに対し別個の経路で供給できる構成とする。また、天井側に対し、投射型映像表示装置と照明器具とを並列的に支持し、投射型映像表示装置を、照明器具には独立して着脱可能な支持構成とする。具体的には、投射型映像表示装置を天井側に支持する投射型映像表示装置用支持装置として、(1)自身を天井側に結合する構成を有し、投射型映像表示装置(該当実施例:符号300)を保持する保持部(該当実施例:符号50、51、52、155)と、天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路(該当実施例:符号112)を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部(該当実施例:符号115)と、上記電力取り出し部から電力が、上記第1の経路と並行する第2の経路(該当実施例:符号111)を介して供給され照明器具(該当実施例:符号200)を接続可能な第2の接続部(該当実施例:符号120)とを備え、上記投射型映像表示装置を天井から吊り下げた状態で支持するとともに、該投射型映像表示装置及び上記照明器具に対し電力を、互いに別の経路で供給可能にした構成とする。(2)上記(1)において、上記第1の接続部は、上記保持部上に設けられる構成とする。(3)上記(1)において、上記保持部は、上記投射型映像表示装置の保持姿勢を、照明器具の接続位置または姿勢を変えることなく調整可能な構成(該当実施例:符号130)を備えたものとする。(4)自身を天井側に結合する第1の部分(該当実施例:符号50)と該第1の部分に結合され上記投射型映像表示装置(該当実施例:符号300)を保持する第2の部分(該当実施例:符号155)とを有する保持部(該当実施例:符号50、155)と、該保持部上に設けられ天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路(該当実施例:符号112)を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部(該当実施例:符号115)と、上記保持部に結合され上記第2の部分よりも下方に、上記第1の経路に対し並列的に配線を案内する配線案内部(該当実施例:符号170)と、該第1の接続部よりも下方位置にあって上記配線案内部上に設けられ上記電力取り出し部から電力が上記配線案内部(該当実施例:符号170)で案内された第2の経路(該当実施例:符号111)を介して供給され照明器具(該当実施例:符号200)を接続可能な第2の接続部(該当実施例:符号120)とを備え、上記投射型映像表示装置及び上記照明器具を支持するとともに該投射型映像表示装置及び該照明器具に電力を供給可能にした構成とする。(5)自身を天井側に結合する第1の部分(該当実施例:符号52)と、該第1の部分に結合され上記投射型映像表示装置(該当実施例:符号300)を保持するとともに該投射型映像表示装置の保持姿勢を調整可能な第2の部分(該当実施例:符号155)と、上記第1の部分に結合され略天井面に沿う方向に延びたアーム状の第3の部分(該当実施例:符号180)と、上記第1の部分(該当実施例:符号52)上に設けられ天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部(該当実施例:符号115)と、上記第3の部分(該当実施例:符号180)上に設けられ上記電力取り出し部から電力が、上記第1の経路と並行する第2の経路を介して供給され照明器具(該当実施例:符号200)を接続可能な第2の接続部(該当実施例:符号120)とを備え、上記投射型映像表示装置を支持するとともに、該投射型映像表示装置及び該照明器具に電力を、互いに別の経路で供給可能にした構成とする。(6)上記(1)、(4)または(5)において、上記第2の接続部を、引掛けシーリングコネクタで構成する。(7)天井側に結合される構成を有し、投射型映像表示装置(該当実施例:符号300)を保持する第1の保持部(該当実施例:符号50、52)と、天井側に対し照明器具(該当実施例:符号200)を上記投射型映像表示装置と並列的に保持する第2の保持部(該当実施例:符号170、180、120)とを備え、上記投射型映像表示装置を、該照明器具に独立して着脱可能にした構成とする。(8)天井側に結合される構成を有し投射型映像表示装置(該当実施例:符号300)を保持する保持部(該当実施例:符号51)と、照明器具を接続する接続部(該当実施例:符号120)とを備え、上記投射型映像表示装置を、該照明器具に独立して着脱可能にした構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
図1〜図6は、本発明の第1の実施例の説明図である。図1は、投射型映像表示装置用支持装置の構成例図、図2は図1の投射型映像表示装置用支持装置の使用時の状態説明図、図3は、図1の構成の拡大図、図4は、図3の構成の一部の拡大図、図5は、図1の構成の電気系における接続部の説明図、図6は、図1の投射型映像表示装置用支持装置の単体状態における説明図である。
本実施例は、投射型映像表示装置用の保持部に、略環状の部材で形成した配線案内部を結合させて設け、該部材上に照明器具接続用のコネクタを設けて照明器具の支持と電力供給とを行えるようにした場合の構成例である。
図1〜図6において、100は本発明の投射型映像表示装置用支持装置、10は、天井側に固定され、天井側の電力取り出し部として配線端末が接続される埋め込みローゼット、300は投射型映像表示装置、320は投射型映像表示装置300の投射レンズ、200は照明器具、50は、投射型映像表示装置300を保持する保持部のうち投射型映像表示装置用支持装置100自身を天井側に結合する構成を備えた第1の部分、155は、保持部のうち上記第1の部分50に結合され投射型映像表示装置300を保持する第2の部分としての雲台である。投射型映像表示装置300は該雲台155を介して上記第1の部分50に結合される。該雲台155は、固定部材150と、可動部材140と、該可動部材140、該固定部材150に対する固定位置を調整する調整レバー130とを備えて構成される。110は、天井側の電力取り出し部としての埋め込みローゼット10に接続され、天上側から商用電力を取り出す入力プラグ、112は、該入力プラグ110に接続され商用電力の第1の供給経路を構成するための導線、111は、該入力プラグ110に接続され、上記第1の供給経路に並列的に商用電力の第2の供給経路を構成するための導線、115は、保持部の第1の部分50上に固定され上記第1の供給経路の導線112の端末が接続された第1の接続部としてのコンセント、310は、投射型映像表示装置300の電源コード用プラグ、170は、保持部の第1の部分50に結合され、パイプ状の構成を有し、内部に導線111が通され、該保持部の第2の部分の雲台155(調整レバー130、可動部材140、固定部材150)の下方に環状に延びて該導線111を該下方側に案内する配線案内部としての配線案内用パイプ部材、120は、配線案内用パイプ部材170上に設けられ、導線111の端末が接続された第2の接続部としての角型引掛けシーリングコネクタ、210は、照明器具200側に設けられた引掛けプラグ、11、12は、天井側に設けた埋め込みローゼット10に対し保持部の第2の部分50を取付ける取付け用ねじ、160は、保持部の第2の部分50に設けた穴、400は天井面、410は壁面、500は投射画面である。かかる構成の投射型映像表示装置用支持装置100において、保持部の第1の部分50により該支持装置100自身が天井側に取付けられ、該第1の部分50に結合された保持部の第2の部分の雲台155により、投射型映像表示装置300が所定の位置に所定の姿勢で吊り下げられた状態で保持される。投射型映像表示装置300は、該保持部の第2の部分の雲台155の可動部材140の平面部に、ねじにより取付けられる。また、該保持部の第1の部分に結合された環状の配線案内用パイプ部材170の下部には、角型引掛けシーリングコネクタ120により照明器具200が吊り下げ状態で支持される。また、天井側の埋め込みローゼット10に接続された入力プラグ110からは、天井側からの商用電力が取り出され、導線112による第1の供給経路を経てコンセント115に供給されるとともに、導線111による第2の供給経路を経て配線案内用パイプ部材170上の角型引掛けシーリングコネクタ120に供給される。コンセント115には、投射型映像表示装置300の電源コード用プラグ310が接続され、商用電力が投射型映像表示装置300に供給され、該投射型映像表示装置300が動作可能状態とされる。一方、角型引掛けシーリングコネクタ120には引掛けプラグ210が接続され、照明器具200が、上記投射型映像表示装置300の下方位置において配線案内用パイプ部材170側に吊り下げ状態で支持されるようにするとともに、該照明器具200側に商用電力を取込んで供給する。
【0007】
図1に示すように、投射型映像表示装置用支持装置100の配線案内用パイプ部材170は、環状の内部にあって投射型映像表示装置300が、少なくとも姿勢調整のための回転変位や傾斜変位等を行える寸法を有している。
【0008】
図2に示すように、本発明の投射型映像表示装置用支持装置100で保持された投射型映像表示装置300では、投射レンズ320からの投射光は、照明器具200の上方から壁面410等の所定位置に投射されて投射画面500を形成する。投射時は適宜、照明器具200を消灯状態にするなどする。逆に、照明器具200による照明のみを行う場合は、投射型映像表示装置300をオフ状態にする。投射画面500における画像の歪みは上記保持部の第2の部分による投射型映像表示装置300の姿勢の調整によって軽減することができる。
【0009】
図3に示すように、天井側の埋め込みローゼット10に接続された入力プラグ110からは、分岐状に、商用電力の第1の供給経路を形成する導線112と、第2の供給経路を形成する導線111が引き出され、導線112はコンセント115に接続され、導線111は配線案内用パイプ部材170に案内され角型引掛けシーリングコネクタ120に接続される。
【0010】
図4、図5に示すように、入力プラグ110は引掛け式の構成を有し、埋め込みローゼット10に挿入後回転変位されることで該埋め込みローゼット10に接続される。保持部の第1の部分を構成する部材50は、その上部に設けた穴160の中に、上記埋め込みローゼット10と、取付け用ねじ11、12を設けた部分とをはめ込んだ状態で、該取付け用ねじ11、12により、上方部の板状部が天井面側に押し付けられ固定される。このため、穴160は、上記埋め込みローゼット10と、取付け用ねじ11、12を設けた部分とを挿入可能な寸法とされている。
【0011】
図6に示すように、投射型映像表示装置用支持装置100の保持部の第2の部分としての雲台155の可動部材140は、その平面部に、投射型映像表示装置300を固定するためのねじを通す穴141〜143が設けられている。
【0012】
上記第1の実施例構成によれば、投射型映像表示装置300を、簡単な構成かつ照明器具200とぶつかり合う等の干渉がない状態で、天井側に吊り下げ状態で支持することが可能となる。投射型映像表示装置300に対して専用の支持装置を必要とせず、照明器具200の支持用としても共用することができる。投射型映像表示装置300を支持装置から取外して別な場所に移動するような場合にも、余分な機構を付帯させて持ち運ぶ必要がない。また、投射型映像表示装置300は、支持状態において、水平方向、垂直方向の他、斜め方向にも姿勢の調整が容易に可能である。該投射型映像表示装置300の該姿勢は、照明器具200の接続位置または姿勢を変えることなく、照明器具200には独立して調整可能である。また、天井側から供給される電力を、電力取り出し部から分岐し互いに並列的に構成された第1、第2の供給経路により、投射型映像表示装置300側と照明器具200側とに並列的に分配する構成のため、投射型映像表示装置300と照明器具200とに対して、互いに独立的にかつ並行して電力を供給することができる。このため、投射型映像表示装置300と照明器具200とを互いに選択的に使用可能となり、使い勝手も良い。また、天井側に対し、投射型映像表示装置300と照明器具200とが互いに並列的に支持されるため、投射型映像表示装置300を、照明器具200には独立して着脱することができる。例えば、照明器具200を支持装置の下方に吊り下げ状態で残したまま、投射型映像表示装置300を、移動やチェック等のために支持装置から取外すことができる。
【0013】
なお、上記実施例では、投射型映像表示装置300を上方に、照明器具200を下方に配する構成としたが、本発明はこれに限定されず、逆に、投射型映像表示装置300を下方に、照明器具200を上方に配する構成としてもよい。
【0014】
図7、図8は、本発明の第2の実施例の説明図である。図7は、投射型映像表示装置用支持装置の使用時の状態説明図で、投射型映像表示装置の後部側からの斜視図、図8は、図7の構成の拡大図であって、投射型映像表示装置の前面側からの斜視図である。
本実施例は、投射型映像表示装置用支持装置内で、投射型映像表示装置の保持と電力供給、及び、照明器具への電力供給とを行い、照明器具の支持は該支持装置外の天井面側で行うようにした場合の構成例である。
図7、図8において、51は、投射型映像表示装置300を保持する保持部のうち投射型映像表示装置用支持装置100自身を天井側に結合する第1の部分、220は照明器具のコードを天井面400に固定する固定具である。その他、上記第1の実施例構成と同様の部分には、第1の実施例の場合と同じ符号を付す。上記保持部の第1の部分51には側面部に、入力プラグ110からの導線111が接続された角型引掛けシーリングコネクタ120が取付けられている。入力プラグ110は天井側の電力取り出し部としての埋め込みローゼット10に接続される。導線111は商用電力の第2の供給経路を構成し、角型引掛けシーリングコネクタ120は第2の接続部を構成する。該角型引掛けシーリングコネクタ120には、照明器具200側に設けられた引掛けプラグ210が接続される。該引掛けプラグ210からのコードは、長さ方向の中間部が固定具220によって天井面に固定され、コード先端部に接続された照明器具200を天井面からの吊り下げ状態で支持する。上記保持部の第1の部分51の下部には第1の接続部としてのコンセント115が設けられている。該コンセント115には、商用電力の第1の供給経路を構成する入力プラグ110からの導線112が接続されている。上記保持部の第1の部分51における他部の構成及び第2の部分としての雲台155(調整レバー130、可動部材140、固定部材150)の構成も、上記第1の実施例の場合と同様である。かかる構成の投射型映像表示装置用支持装置100’において、保持部の第1の部分51により該支持装置100’自身が天井側に取付けられ、該第1の部分51に結合された保持部の第2の部分としての雲台155、すなわち調整レバー130、可動部材140、及び固定部材150により、投射型映像表示装置300が、所定位置に所定姿勢で吊り下げ状態で保持される。投射型映像表示装置300は、上記第1の実施例の場合と同様、該保持部の第2の部分としての雲台155中の可動部材140の平面部に、ねじにより取付けられる。また、該保持部の第1の部分51の側面部に設けた角型引掛けシーリングコネクタ120には、照明器具200の電源コードが、引掛けプラグ210により接続される。また、天井側の埋め込みローゼット10に接続された入力プラグ110からは、上記第1の実施例の場合と同様に、天井側からの商用電力が取り出され、導線112による第1の供給経路を経てコンセント115に供給されるとともに、導線111による第2の供給経路を経て角型引掛けシーリングコネクタ120に供給される。コンセント115には、投射型映像表示装置300の電源コード用プラグ310が接続され、商用電力が投射型映像表示装置300に供給され、該投射型映像表示装置300が動作可能状態にされる。一方、角型引掛けシーリングコネクタ120には引掛けプラグ210が接続され、照明器具200側に商用電力を取込んで供給する。
【0015】
上記第2の実施例構成によれば、上記第1の実施例の場合と同様、投射型映像表示装置300を、簡単な構成、かつ照明器具200とぶつかり合う等の干渉がない状態で、天井側に対し吊り下げ状態で支持することが可能となる。特に、本第2の実施例構成では、固定具220と投射型映像表示装置用支持装置100’との間の距離や相互間位置を適宜設定することができるため、照明器具200の位置とは独立的に投射型映像表示装置300の設定位置等を決めることができる。また、投射型映像表示装置用支持装置100’の寸法を小型化できる。また、投射型映像表示装置300は、支持された状態で、水平方向、垂直方向の他、斜め方向にも姿勢調整が容易に可能である。該投射型映像表示装置300の該姿勢は、照明器具200の接続位置または姿勢を変えることなく、照明器具200とは独立して調整可能である。また、天井側から供給される電力を、電力取り出し部から分岐した第1、第2の供給経路により、投射型映像表示装置300側と照明器具200側とに並列的に分配する構成のため、投射型映像表示装置300と照明器具200とに互いに並行して電力を供給することができる。このため、投射型映像表示装置300と照明器具200とを、互いに選択的に電源をオン、オフでき、使い勝手も良い。また、天井側に対し、投射型映像表示装置300と照明器具200とが互いに並列的に別個に支持されるため、投射型映像表示装置300を、照明器具200には独立して着脱することができる。例えば、照明器具200を天井側に吊り下げ状態にして残したまま、投射型映像表示装置300を、移動やチェック等のために支持装置から取外すことができる。
【0016】
図9は、本発明の第3の実施例の説明図である。
本実施例は、投射型映像表示装置を保持する保持部として、自身を天井側に結合し投射型映像表示装置を保持・姿勢調整する部分の他に、略天井面に沿う方向に延びたアーム状の部分を備えた構成とし、該アーム状の部分で照明器具の保持と電力供給とを行えるようにした場合の構成例である。
図9において、52は、投射型映像表示装置300を保持する保持部のうち投射型映像表示装置用支持装置100’’自身を天井側に結合する第1の部分、180は該第1の部分52に結合され略天井面に沿う方向に延びた第3の部分としてのアーム状部材である。その他、上記第1、第2の実施例構成と同様の部分には、第1、第2の実施例の場合と同じ符号を付す。上記保持部の第3の部分としてのアーム状部材180は、上記第1の部分52の側面部に結合され、内部に、照明器具200へ商用電力を供給するための入力プラグ110からの導線(図示なし)が通されている。また、該アーム状部材180には角型引掛けシーリングコネクタ120が取付けられ、該コネクタ120に上記入力プラグ110からの導線の端末が接続されている。入力プラグ110は天井側の電力取り出し部としての埋め込みローゼット10に接続される。上記入力プラグ110から上記角型引掛けシーリングコネクタ120に至る導線(図示なし)は、商用電力の第2の供給経路を構成し、該角型引掛けシーリングコネクタ120は第2の接続部を構成する。該角型引掛けシーリングコネクタ120には、照明器具200側に設けられた引掛けプラグ210が接続され、照明器具200を天井面からの吊り下げ状態で支持する。上記保持部の第1の部分52の下部には、上記第1、第2の実施例の場合と同様、第1の接続部としてのコンセント115が設けられている。該コンセント115には、商用電力の第1の供給経路を構成する入力プラグ110からの導線(図示なし)が接続されている。上記保持部の第1の部分52における他部の構成、及び第2の部分としての雲台155すなわち調整レバー130、可動部材140、固定部材150の構成も、上記第1、第2の実施例の場合と同様である。かかる構成の投射型映像表示装置用支持装置100’’において、保持部の第1の部分52により該支持装置100’’自身が天井側に取付けられ、該第1の部分52に結合された保持部の第2の部分としての雲台155すなわち調整レバー130、可動部材140、固定部材150により、投射型映像表示装置300が、所定位置に所定姿勢で吊り下げ状態で保持され、保持部の第3の部分としてのアーム状部材180により、照明器具200が吊り下げ状態で保持される。角型引掛けシーリングコネクタ120には照明器具200の電源コードが引掛けプラグ210により接続される。また、天井側の埋め込みローゼット10に接続された入力プラグ110からは、上記第1、第2の実施例の場合と同様に天上側からの商用電力が取り出され、導線による第1の供給経路を経てコンセント115に供給されるとともに、別の並列導線による第2の供給経路を経て角型引掛けシーリングコネクタ120に供給される。コンセント115には、投射型映像表示装置300の電源コード用プラグ310が接続され、商用電力が投射型映像表示装置300に供給され、該投射型映像表示装置300が動作可能状態とされる。一方、アーム状部材180上の角型引掛けシーリングコネクタ120には引掛けプラグ210が接続され、照明器具200側に商用電力が取込まれる。
【0017】
上記第3の実施例構成によれば、上記第1、第2の実施例の場合と同様、投射型映像表示装置300を、簡単な構成かつ照明器具200とぶつかり合う等の干渉がない状態で、天井側に吊り下げ状態で支持することができる。特に、本第3の実施例構成では、アーム状部材180の長さを適宜調節することで、投射型映像表示装置300の、照明器具200との距離を変えることができる。また、投射型映像表示装置300は、支持された状態で、水平方向、垂直方向の他、斜め方向にも姿勢の調整が容易に可能である。該投射型映像表示装置300の該姿勢は、照明器具200の接続位置または姿勢を変えることなく、照明器具200とは独立して調整可能である。また、天井側から供給される電力を、電力取り出し部から分岐した第1、第2の供給経路により、投射型映像表示装置300側と照明器具200側とに並列的に分配する構成のため、投射型映像表示装置300と照明器具200とに互いに独立して並行的に電力を供給することができる。このため、投射型映像表示装置300と照明器具200とを、互いに選択的に電源をオン、オフでき、使い勝手も良い。また、投射型映像表示装置300と照明器具200とが互いに並列的に別個に支持されるため、投射型映像表示装置300を、照明器具200には独立して着脱することができる。例えば、照明器具200を天井側に吊り下げ状態にしたまま、投射型映像表示装置300を、移動やチェック等のために支持装置から取外すことができる。
【0018】
なお、上記各実施例の説明では、商用電力を2経路で供給する構成としたが、本発明はこれに限定されず、3個以上の経路で電力供給してもよいし、商用電力以外の電力を供給するようにしてもよい。また、接続部も2個としたが、本発明はこれにも限定されず、3個以上であってもよい。また、電力取り出し部としての埋め込みローゼット部分はむき出し構成の例で説明したが、本発明はこれにも限定されることなく、キャップなどを設ける構成としてもよいし、場合によっては、電力取り出し部として該埋め込みローゼットを用いない構成であってもよい。また、各接続部の構成は、コンセントや角型シーリングコネクタに限定されない。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、液晶プロジェクタ等の投射型映像表示装置を、照明器具とぶつかり合う等の干渉がない共存状態で、天井側に支持することができる。投射型映像表示装置と照明器具とのそれぞれに対し、電源電力を、独立的にかつ並行して供給可能である。支持状態での投射型映像表示装置の姿勢調整も、容易かつ照明器具の支持状態に独立して調整可能である。さらに、投射型映像表示装置を、照明器具とは独立して着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の投射型映像表示装置用支持装置の構成例を示す図である。
【図2】図1の投射型映像表示装置用支持装置の使用時の状態説明図である。
【図3】図1の構成の拡大図である。
【図4】図3の構成の一部拡大図である。
【図5】図1の構成の電気系における接続部の説明図である。
【図6】図1の投射型映像表示装置用支持装置の単体状態における説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例の投射型映像表示装置用支持装置の使用状態図である。
【図8】図7の構成の拡大図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10…埋め込みローゼット、 11、12…取付け用ねじ、 50、51、52…保持部の第1の部分、 100、100’、100’’…投射型映像表示装置用支持装置、 110…入力プラグ、 111、112…導線、 115…コンセント、 120…角型引掛けシーリングコネクタ、 130…調整レバー、 140…可動部材、 150…固定部材、 155…雲台、 160…穴、 170…配線案内用パイプ部材、 180…アーム状部材、 200…照明器具、210…引掛けプラグ、 220…固定具、 300…投射型映像表示装置、310…投射型映像表示装置の電源コード用プラグ、 320…投射型映像表示装置の投射レンズ、 400…天井面、 410…壁面、 500…投射画面。

Claims (8)

  1. 投射型映像表示装置を支持する投射型映像表示装置用支持装置であって、
    自身を天井側に結合する構成を有し上記投射型映像表示装置を保持する保持部と、天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部と、上記電力取り出し部から電力が、上記第1の経路と並行する第2の経路を介して供給され照明器具を接続可能な第2の接続部とを備え、上記投射型映像表示装置を天井から吊り下げた状態で支持するとともに、該投射型映像表示装置及び上記照明器具に対し電力を、互いに別の経路で供給可能にした構成を特徴とする投射型映像表示装置用支持装置。
  2. 上記第1の接続部は、上記保持部上に設けられる請求項1に記載の投射型映像表示装置用支持装置。
  3. 上記保持部は、上記投射型映像表示装置の保持姿勢を、上記照明器具の接続位置または姿勢を変えることなく調整可能な構成を備える請求項1または請求項2に記載の投射型映像表示装置用支持装置。
  4. 投射型映像表示装置を天井側に支持する投射型映像表示装置用支持装置であって、
    自身を天井側に結合する第1の部分と該第1の部分に結合され上記投射型映像表示装置を保持する第2の部分とを有する保持部と、該保持部上に設けられ天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部と、上記保持部に結合され上記第2の部分よりも下方に、上記第1の経路に対し並列的に配線を案内する配線案内部と、該第1の接続部よりも下方位置にあって上記配線案内部上に設けられ上記電力取り出し部から電力が上記配線案内部で案内された第2の経路を介して供給され照明器具を接続可能な第2の接続部とを備え、上記投射型映像表示装置及び上記照明器具を支持するとともに、該投射型映像表示装置及び該照明器具に天井側からの電力を、互いに別の経路で供給可能にした構成を特徴とする投射型映像表示装置用支持装置。
  5. 投射型映像表示装置を天井側に支持する投射型映像表示装置用支持装置であって、
    自身を天井側に結合する第1の部分と、該第1の部分に結合され上記投射型映像表示装置を保持するとともに該投射型映像表示装置の保持姿勢を調整可能な第2の部分と、上記第1の部分に結合され略天井面に沿う方向に延びたアーム状の第3の部分と、上記第1の部分上に設けられ天井側の1つの電力取り出し部から電力が第1の経路を介して供給され上記投射型映像表示装置を接続可能な第1の接続部と、上記第3の部分上に設けられ上記電力取り出し部から電力が、上記第1の経路と並行する第2の経路を介して供給され照明器具を接続可能な第2の接続部とを備え、上記投射型映像表示装置を支持するとともに、該投射型映像表示装置及び該照明器具に電力を、互いに別の経路で供給可能にした構成を特徴とする投射型映像表示装置用支持装置。
  6. 上記第2の接続部は、引掛けシーリングコネクタで構成される請求項1、4または5に記載の投射型映像表示装置用支持装置。
  7. 投射型映像表示装置を天井側に支持する投射型映像表示装置用支持装置であって、
    天井側に結合される構成を有し、上記投射型映像表示装置を保持する第1の保持部と、天井側に対し照明器具を上記投射型映像表示装置と並列的に保持する第2の保持部とを備え、上記投射型映像表示装置を、該照明器具に独立して着脱可能にした構成を特徴とする投射型映像表示装置用支持装置。
  8. 投射型映像表示装置を天井側に支持する投射型映像表示装置用支持装置であって、
    天井側に結合される構成を有し上記投射型映像表示装置を保持する保持部と、照明器具を接続する接続部とを備え、上記投射型映像表示装置を、該照明器具に独立して着脱可能にした構成を特徴とする投射型映像表示装置用支持装置。
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