JP2004078150A - 投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定位置に常設可能で、その利便性を向上させることが可能な投射型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、天井9に配設されたシーリングコンセント8に対して取付自在に構成され、このシーリングコンセント8への取付けにより電源供給を可能にする取付部2と、照明器具10を吊下げ自在にし、照明器具10に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントとを備えており、天井9に対して、プロジェクタ1、照明器具10の順で取り付けることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】プロジェクタ1は、天井9に配設されたシーリングコンセント8に対して取付自在に構成され、このシーリングコンセント8への取付けにより電源供給を可能にする取付部2と、照明器具10を吊下げ自在にし、照明器具10に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントとを備えており、天井9に対して、プロジェクタ1、照明器具10の順で取り付けることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射型表示装置に関し、特に一般住宅等の天井に設置可能な投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示装置として、液晶ライトバルブを用いた光学系を含んでなる映像源から出射される画像を、投射レンズを通してスクリーンに拡大投射するプロジェクタが知られており、一般家庭においても映画やテレビ観賞用として使われる機会が増えてきている。このような投射型プロジェクタは、例えば一般家庭において使用時には所定位置に設置して投射表示を行う一方、使用しないときには邪魔になるため収納スペースに移動させ片付けておくのが一般的である。
一般家庭において投射型プロジェクタを常時設置可能とする手段として、特許文献1に提案されている方法がある。これは投射型プロジェクタに照明器具の機能を持たせるとともに照明器具用のシーリングコンセントコネクタを設け、照明器具の代わりに、常時天井に取り付けるようにするというものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−264527号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような場合、プロジェクタを使用する都度、適当な位置に移動させ、電源ケーブル、映像ケーブル等の配線接続を行うため、非常に手間が掛かるとともに、非使用時の収納スペース確保も面倒である。また、映像を鑑賞する際は部屋を暗くすることが望ましいが、鑑賞の都度、照明器具を操作して部屋の明るさを調整することも面倒で煩わしさがある。
さらに特許文献1で提案されているような手段によっては、既存の照明器具を使用することが出来ないため、使用者にとっては非常に不便であるとともに、スクリーンの設置方法も限定されたものとなってしまう。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、従来の照明器具を使用可能としながらもスクリーンに対して最適な位置に常設可能で、その利便性を向上させることが可能な投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の投射型表示装置は、天井に配設されたシーリングコンセントに対して取付自在に構成され、該シーリングコンセントへの取付けにより当該投射型表示装置に電源供給を可能にする取付部と、電気器具を取付け可能とし、該取付けにより前記電気器具に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントとを備えることを特徴とする。
【0007】
このような本発明の投射型表示装置は取付部を有するため、例えば一般家庭の天井に配設されているシーリングコンセントに対して該取付部を取り付けることにより、当該投射型表示装置を天井に常設しておくことが可能となり、使用の都度、当該投射型表示装置を移動させ配線接続を行う等の手間がなくなり、また収納スペースの確保等の問題も解消できることとなる。しかも、シーリングによる取付けは電源供給も可能なため、新たな電源配線の工事を必要とせず、特別な技術を有しない一般人が簡便に取付けを行うことができる。さらに、本発明の投射型表示装置は器具取付用シーリングコンセントを有するため、例えば照明器具等の電気器具を取付け自在にするとともに、該電気器具に対しても電源供給が可能となり、当該投射型表示装置の天井への取付けに伴って照明装置等の電気器具が使用できなくなる等の不具合を解消できることとなる。したがって、本発明の投射型表示装置をシーリングコンセントに取り付けた場合にも、従来シーリングコンセントに取り付けていた電気器具をそのまま使用することが可能となり、非常に効率の良い使用環境を提供することができる。また、本発明の投射型表示装置によると、例えば天井に直接投射型表示装置を配設し、その下方に電気器具を設置することが可能となるために、当該投射型表示装置が視聴者にとって電気器具の影となり、目立たない位置への常設となり美観を損ねることもない。
【0008】
一方、上記の目的を達成するために、本発明の投射型表示装置は、その異なる態様として、天井に配設されたシーリングコンセントに対して取付自在に構成され、該シーリングコンセントへの取付けにより当該投射型表示装置に電源供給を可能にする取付部を備える取付本体部と、該取付本体部により軸支され取付本体部に対して回転可能とされた投射表示本体部とを備えることを特徴とする。
【0009】
このような本発明の投射型表示装置は取付部を備える取付本体部を有するため、例えば一般家庭の天井に配設されているシーリングコンセントに対して、該取付部を取り付けることで当該投射型表示装置を天井に常設しておくことが可能となり、使用の都度、当該投射型表示装置を移動させ配線接続を行う等の手間がなくなり、また収納スペースの確保等の問題も解消できることとなる。しかも、シーリングによる取付けは電源供給も可能なため、新たな電源配線の工事を必要とせず、特別な技術を有しない一般人が簡便に取付けを行うことができる。さらに、本発明の投射型表示装置は、取付本体部により軸支され、該取付本体部に対して回転可能に取り付けられた投射表示本体部を備えるため、取付部を介して取付本体部を天井に取り付けた状態で、投射表示本体部を回転可能となり、投射方向を任意に変更可能となる。したがって、被表示体たるスクリーンの位置を任意に変更可能となり、表示位置を固定することなく種々の位置において投射表示を鑑賞することができるようになる。この場合、例えば取付本体部と投射表示本体部との間に軸受部を設け、該軸受部により投射型表示本体部が取付本体部に対して軸支される構成とすることができる。
【0010】
さらに、上記取付本体部が、電気器具を取付け可能にし該取付けにより前記電気器具に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントを備えるものとすることができる。この場合、電気器具を取付本体部に取り付ける構成としたために、投射表示本体部の回転を妨げることなく電気器具を取り付けることが可能となり、すなわち投射表示本体部の回転に伴って電気器具が回転することなく投射表示方向を変更することが可能となる。また、この場合も、当該投射型表示装置の天井への取付けに伴って照明装置等の電気器具が使用できなくなる等の不具合を解消できることとなる。したがって、本発明の投射型表示装置の使用により、従来シーリングコンセントに取り付けていた電気器具をそのまま使用することが可能となり、非常に効率の良い使用環境を提供することができる。さらに、本発明の投射型表示装置によると、例えば天井に直接投射型表示装置を配設し、その下方に電気器具を設置することが可能となるために、当該投射型表示装置が視聴者にとって電気器具の影となり、目立たない位置への常設となり美観を損ねることもない。
【0011】
また、前記投射表示本体部は、前記シーリングコンセント又は前記取付本体部に対してアーム部を介して接続されているものとすることができる。この場合、例えば大型の電気器具を設置する場合にも、アーム部により該電気器具の影にならない位置に投射表示本体部を配設することが可能となり、電気器具が投射表示の影となって、該表示の妨げとなるような不具合発生を防止することができるようになる。特に昨今の電気器具の大型化の背景下では、このように投射型表示本体部を少なくとも水平方向に延設するアーム部を介して、投射型表示本体部をシーリングコンセント又は取付本体部に接続する場合には効果は非常に大きいものとなる。なお、前記アーム部は、前記シーリングコンセント又は前記取付本体部に対して回動自在に取り付けることができ、また前記投射表示本体部を前記アーム部と回動自在に接続することもできる。このように回動自在に取り付けることで、シーリングコンセント部を中心に投射表示本体部を回動させることが可能となり、様々な方向に投射表示を行うことが可能となる。
【0012】
なお、上述した各態様の投射型表示装置においては、電気器具への通電制御を行う通電制御部を具備させることができる。このような通電制御部を具備させることにより、例えば映像を鑑賞する場合は部屋を暗くし、映像を鑑賞しない場合は部屋を明るくする等の制御を行うことができるようになる。通電制御部は、例えば投射型表示装置の作動時には器具取付用シーリングコンセントにおいて非通電とし、投射型表示装置の非作動時には器具取付用シーリングコンセントにおいて通電とする制御を行うものとすることができる。さらには、所定の遠隔操作装置の操作に基づき、投射型表示装置と別個に器具取付用シーリングコンセントにおける通電性を制御するものとすることもでき、この場合、遠隔操作装置からの操作信号を受信するための遠隔操作信号受信部を当該投射型表示装置に設けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の投射型表示装置の一実施の形態たるプロジェクタ1について、その設置方法を示す説明図で、図2はプロジェクタ1の接続関係を示す説明図、図3はプロジェクタ1の平面図、図4はプロジェクタ1の断面構造を示す断面模式図である。
【0014】
本実施の形態のプロジェクタ1は、図1に示すように、一般家屋の部屋H内の天井9に設けられた雌型のシーリングコンセント8に対して取り付けられ、さらに下方側において照明器具10が吊下げ形態で取り付けられている。すなわち、天井9に対しプロジェクタ1が取り付けられ、そのプロジェクタ1に対し照明器具10が吊り下げられている。
【0015】
このように天井9に取り付けられたプロジェクタ1及び照明器具10には、天井側シーリング8を介して電源が供給され、使用者Aによる遠隔操作装置(操作信号送信装置)20に基づき作動するものとされている。プロジェクタ1への画像信号は例えば部屋H内に設けられた画像信号送信装置4から無線手段により送信され、その画像信号に基づきプロジェクタ1からの投影画像がスクリーン7に表示される。
【0016】
次に、天井9への取付構造について更に詳しく説明する。シーリングコンセント8と対になる雄型の取付部2がプロジェクタ1の上面に設けられ、取付部2をシーリングコンセント8に取り付けることにより、プロジェクタ1の取付けと電源供給を同時に行うことが可能とされている。具体的には、取付部2をシーリングコンセント8に差し込んで捻るだけで、取付けと電源確保を同時に行うことができ、設置作業を極めて簡便にできる。
【0017】
一方、プロジェクタ1の下面には、取付部2の反対側に位置する器具取付用シーリングコンセント3が設けられ、照明器具10に取り付けられた雄型の器具側取付部11を介して照明器具10を取付け可能にしている。具体的には、器具側取付部11を器具取付用シーリングコンセント3に差し込んで捻ることで、照明器具10の取付けと電源確保を同時に行うことができる。
【0018】
したがって、例えば従来から天井9に設置してあった照明器具10を取り外し、その天井9にプロジェクタ1を設置するとともに、設置したプロジェクタ1に照明器具10を吊り下げることにより、図1に示した設置方法が完了する。このような本実施の形態のプロジェクタによると、該プロジェクタを天井に常設することができるため使用毎にプロジェクタの移動を行う必要がなくなり、非使用時のプロジェクタの収納スペースを確保する必要もなくなる。さらに、従来からの照明器具10を有効に使用することができ、無駄を省けるとともに、使用者にとってプロジェクタが照明器具の影になるため、従来の照明器具を付けていた外観との差が生じ難く視覚的違和感等も生じ難いものとなる。
【0019】
また、図2に示すように、プロジェクタ1は取付部2及び器具取付用シーリングコンセント3を有する取付本体部5と、該取付本体部5により軸支され取付本体部5に対して回転可能に取り付けられた投射表示本体部6とを備えている。これにより、投射表示本体部6は照明器具10とは独立して回転可能となり、例えば図1に示した部屋H内において投射表示方向を任意に変更可能とされている。具体的には、図3に示すように投射表示本体部6は取付本体部5を中心として回転可能に構成され、例えば符号6a〜6b等に示すように任意の角度で投射方向を変更可能に構成されている。
【0020】
取付本体部5に対する投射表示本体部6の取付けは、例えば図4に示すようなベアリングを介して行われている。すなわち、取付本体部5に設けられた環状凹部51に対して、投射表示本体部6の環状凸部67が複数のベアリングボール30を介して嵌め込まれ、天井9に軸固定された取付本体部5を軸として投射表示本体部6が回転する構成とされている。
【0021】
次に、投射表示本体部6の構成について図4を参照して説明する。投射表示本体部6は、シーリングコンセント8からの電力導通を制御する電源回路61と、図1に示した遠隔操作装置20から送信される操作信号及び画像信号送信装置4から送信される画像信号を受信する信号受信部65と、操作信号及び画像信号に基づき当該投射表示本体部6の駆動制御を行う制御回路64とを備えている。また、制御回路64からの駆動制御信号に基づき作動する光源及び液晶ライトバルブを備えた投射用光学系62と、投射レンズ63とを備え、この投射レンズ63から投射された映像が図1に示したスクリーンに表示されることとなる。
【0022】
電源回路61は、投射表示本体部6への通電制御を行う一方、照明器具10(図1参照)への通電制御も行っている。この場合、遠隔操作装置20(図1参照)からの操作信号に基づき、投射表示本体部6に設けられた器具取付用シーリングコンセント3における通電性を制御しており、例えば投射表示本体部6の表示作動時には器具取付用シーリングコンセント3において通電オフとし、投射表示本体部6の表示非作動時には器具取付用シーリングコンセント3において通電オンとする制御を行うものとしている。このような通電制御により、例えば映像を鑑賞する場合は部屋Hを暗くし、映像を鑑賞しない場合は部屋Hを明るくする等の制御をプロジェクタ1と一体で行うことができるようになる。
【0023】
また、投射表示本体部6の回転操作は、遠隔操作装置20からの操作信号に基づいて行われ、図示しない回転モーターにより無段階式の回転が可能となっている。なお、予め所定角度毎に回転角度を定めた多段階式の回転を行うものとすることもでき、また手動操作により投射表示本体部6の回転を行うものとすることもできる。
【0024】
以上、本発明に係る実施の形態を示したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、投射表示本体部6に台形補正機能を具備させ、スクリーンに映し出される映像の歪みを少なくする構成とすることが可能である。また、画像信号送信装置4としてはチューナー、ビデオプレーヤー、DVDプレーヤー等を例示することができる。
【0025】
また、投射用光学系62に用いる光源としてはLED光源等を用いることができ、この場合、投射表示本体部6を小型ないし軽量化することができ、シーリングコンセント8と取付部2との耐荷重を一層満足できるようになり、一層の安全性向上に寄与できることとなる。なお、場合によっては当該プロジェクタ1に脱落防止用の補助フックを設け、これを天井9に引掛けることにより更に安全性を高めることもできる。
【0026】
(第2の実施の形態)
図5は本発明の投射型表示装置の一実施の形態たるプロジェクタ100について、その接続関係を示す説明図、図6はプロジェクタ100の断面構造を示す断面模式図、図7はプロジェクタ100の設置状況を平面的に示す説明図である。なお、本実施の形態について各図面中、第1の実施の形態と同様の構成要素には、それぞれ第1の実施の形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0027】
本実施の形態のプロジェクタ100は、第1の実施の形態と同様、一般家屋の部屋内の天井9に設けられた雌型のシーリングコンセント8に対して取り付けられ、さらに下方側において照明器具110が吊下げ形態で取り付けられている。すなわち、天井9に対しプロジェクタ100が取り付けられ、そのプロジェクタ100に対し照明器具110が吊り下げられている。なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態とは異なり、照明器具110が例えば8畳以上のリビングルーム等に好適に用いられる大型の照明器具(例えば直径1m以上のものであって、以下、大型照明器具とも言う)である。
【0028】
ここで、本実施の形態のプロジェクタ100に関し、天井9への取付構造について説明する。図5に示すように、シーリングコンセント8と対になる雄型の取付部2がプロジェクタ100の上面に設けられ、取付部2をシーリングコンセント8に取り付けることにより、プロジェクタ100の取付けと電源供給を同時に行うことが可能とされている。具体的には、取付部2をシーリングコンセント8に差し込んで捻るだけで、取付けと電源確保を同時に行うことができ、設置作業を極めて簡便にできる。一方、プロジェクタ100の下面には、取付部2の反対側に位置する器具取付用シーリングコンセント3が設けられ、大型照明器具110に取り付けられた雄型の器具側取付部11を介して照明器具110を取付け可能にしている。具体的には、器具側取付部11を器具取付用シーリングコンセント3に差し込んで捻ることで、大型照明器具110の取付けと電源確保を同時に行うことができる。
【0029】
また、プロジェクタ100は取付部2及び器具取付用シーリングコンセント3を有する取付本体部5と、該取付本体部5により軸支され取付本体部5に対して回動可能に接続されたアーム部16と、さらに該アーム部16に対して回動可能に接続された投射表示本体部6とを備えている。つまり、投射表示本体部6は、取付本体部5に対してアーム部16を介して接続されており、アーム部16は、取付本体部5と投射表示本体部6とにそれぞれ回動自在に接続されているのである。
【0030】
これにより、図7に示すように投射表示本体部6は照明器具110とは独立して回転可能となり、例えば部屋内において投射表示方向を任意に変更可能とされている。なお、本実施の形態では、取付本体部5に対してアーム部16を取り付けた構成を示したが、例えばシーリングコンセント8に対して回動自在に取り付けることによっても、投射表示方向を任意に変更することが可能となる。また、投射表示本体部6をアーム部16の軸方向に対し垂直な方向(鉛直方向)に回動できるように取り付けることで、その表示方向の幅を一層広くすることが可能となる。
【0031】
また、取付本体部5に対しアーム部16を介して投射表示本体部6を取り付ける方法は、例えば図6に示すようなベアリングを介して行われている。すなわち、取付本体部5に設けられた環状凹部51に対して、まずアーム部16の一端側に設けられた環状凸部17aが複数のベアリングボール30を介して嵌め込まれ、天井9に軸固定された取付本体部5を軸としてアーム部16が回転する構成とされている。そして、アーム部16の他端側に設けられた環状凸部17bに対して、投射表示本体部6の環状凹部68が複数のベアリングボール30を介して嵌め込まれ、該投射表示本体部6がアーム部16に対して回動自在に構成されている。
【0032】
一方、本実施の形態のプロジェクタ100では、図5に示すように大型照明器具110が取り付けられているため、例えば図2に示したように取付本体部5に対して直接投射表示本体部6を取り付けると、投射表示本体部6からの投射表示が大型照明器具110の影となってしまう場合がある。ところが、本実施の形態では、取付本体部5に対し、アーム部16を介して投射表示本体部6を接続する構成を採用しているため、該アーム部16により投射型表示本体部6が取付本体部5(照明器具110の中心部)から離れて配設されることとなり、少なくとも大型照明器具110が投射表示の影となる可能性を低減することが可能となる。なお、アーム部16は照明器具110の大きさに従ってその大きさ(長さ)を設計変更することが好ましく、特に少なくとも水平方向に伸縮自在に構成することが好ましい。
【0033】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の投射型表示装置は取付部を有するため、例えば一般家庭の天井に配設されているシーリングコンセントに対して該取付部を取り付けることにより、当該投射型表示装置を天井に常設しておくことが可能となり、使用の都度、当該投射型表示装置を移動させ配線接続を行う等の手間がなくなり、また収納スペースの確保等の問題も解消できることとなる。さらに、本発明の投射型表示装置は器具取付用シーリングコンセントを有するため、例えば照明器具等の電気器具を取付け自在にするとともに、該電気器具に対しても電源供給を可能となり、当該投射型表示装置の天井への取付けに伴って照明装置等の電気器具が使用できなくなる等の不具合を解消できることとなる。したがって、従来シーリングコンセントに取り付けていた電気器具をそのまま使用することが可能となり、非常に効率の良い使用環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のプロジェクタの設置方法を示す説明図。
【図2】図1のプロジェクタの設置に係る接続関係を示す説明図。
【図3】図1に示したプロジェクタの構成を示す説明図。
【図4】図1に示したプロジェクタの断面模式図。
【図5】第2実施形態のプロジェクタの設置に係る接続関係を示す説明図。
【図6】図5に示したプロジェクタの断面模式図。
【図7】図5に示したプロジェクタの設置状況を平面的に示す説明図。
【符号の説明】
1…プロジェクタ(投射型表示装置)、2…取付部、3…器具取付用シーリングコンセント、4…画像信号送信装置、5…取付本体部、6…投射表示本体部、10…照明器具(電気器具)、30…ベアリング(軸受部)、61…電源回路(通電制御部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射型表示装置に関し、特に一般住宅等の天井に設置可能な投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示装置として、液晶ライトバルブを用いた光学系を含んでなる映像源から出射される画像を、投射レンズを通してスクリーンに拡大投射するプロジェクタが知られており、一般家庭においても映画やテレビ観賞用として使われる機会が増えてきている。このような投射型プロジェクタは、例えば一般家庭において使用時には所定位置に設置して投射表示を行う一方、使用しないときには邪魔になるため収納スペースに移動させ片付けておくのが一般的である。
一般家庭において投射型プロジェクタを常時設置可能とする手段として、特許文献1に提案されている方法がある。これは投射型プロジェクタに照明器具の機能を持たせるとともに照明器具用のシーリングコンセントコネクタを設け、照明器具の代わりに、常時天井に取り付けるようにするというものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−264527号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような場合、プロジェクタを使用する都度、適当な位置に移動させ、電源ケーブル、映像ケーブル等の配線接続を行うため、非常に手間が掛かるとともに、非使用時の収納スペース確保も面倒である。また、映像を鑑賞する際は部屋を暗くすることが望ましいが、鑑賞の都度、照明器具を操作して部屋の明るさを調整することも面倒で煩わしさがある。
さらに特許文献1で提案されているような手段によっては、既存の照明器具を使用することが出来ないため、使用者にとっては非常に不便であるとともに、スクリーンの設置方法も限定されたものとなってしまう。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、従来の照明器具を使用可能としながらもスクリーンに対して最適な位置に常設可能で、その利便性を向上させることが可能な投射型表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の投射型表示装置は、天井に配設されたシーリングコンセントに対して取付自在に構成され、該シーリングコンセントへの取付けにより当該投射型表示装置に電源供給を可能にする取付部と、電気器具を取付け可能とし、該取付けにより前記電気器具に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントとを備えることを特徴とする。
【0007】
このような本発明の投射型表示装置は取付部を有するため、例えば一般家庭の天井に配設されているシーリングコンセントに対して該取付部を取り付けることにより、当該投射型表示装置を天井に常設しておくことが可能となり、使用の都度、当該投射型表示装置を移動させ配線接続を行う等の手間がなくなり、また収納スペースの確保等の問題も解消できることとなる。しかも、シーリングによる取付けは電源供給も可能なため、新たな電源配線の工事を必要とせず、特別な技術を有しない一般人が簡便に取付けを行うことができる。さらに、本発明の投射型表示装置は器具取付用シーリングコンセントを有するため、例えば照明器具等の電気器具を取付け自在にするとともに、該電気器具に対しても電源供給が可能となり、当該投射型表示装置の天井への取付けに伴って照明装置等の電気器具が使用できなくなる等の不具合を解消できることとなる。したがって、本発明の投射型表示装置をシーリングコンセントに取り付けた場合にも、従来シーリングコンセントに取り付けていた電気器具をそのまま使用することが可能となり、非常に効率の良い使用環境を提供することができる。また、本発明の投射型表示装置によると、例えば天井に直接投射型表示装置を配設し、その下方に電気器具を設置することが可能となるために、当該投射型表示装置が視聴者にとって電気器具の影となり、目立たない位置への常設となり美観を損ねることもない。
【0008】
一方、上記の目的を達成するために、本発明の投射型表示装置は、その異なる態様として、天井に配設されたシーリングコンセントに対して取付自在に構成され、該シーリングコンセントへの取付けにより当該投射型表示装置に電源供給を可能にする取付部を備える取付本体部と、該取付本体部により軸支され取付本体部に対して回転可能とされた投射表示本体部とを備えることを特徴とする。
【0009】
このような本発明の投射型表示装置は取付部を備える取付本体部を有するため、例えば一般家庭の天井に配設されているシーリングコンセントに対して、該取付部を取り付けることで当該投射型表示装置を天井に常設しておくことが可能となり、使用の都度、当該投射型表示装置を移動させ配線接続を行う等の手間がなくなり、また収納スペースの確保等の問題も解消できることとなる。しかも、シーリングによる取付けは電源供給も可能なため、新たな電源配線の工事を必要とせず、特別な技術を有しない一般人が簡便に取付けを行うことができる。さらに、本発明の投射型表示装置は、取付本体部により軸支され、該取付本体部に対して回転可能に取り付けられた投射表示本体部を備えるため、取付部を介して取付本体部を天井に取り付けた状態で、投射表示本体部を回転可能となり、投射方向を任意に変更可能となる。したがって、被表示体たるスクリーンの位置を任意に変更可能となり、表示位置を固定することなく種々の位置において投射表示を鑑賞することができるようになる。この場合、例えば取付本体部と投射表示本体部との間に軸受部を設け、該軸受部により投射型表示本体部が取付本体部に対して軸支される構成とすることができる。
【0010】
さらに、上記取付本体部が、電気器具を取付け可能にし該取付けにより前記電気器具に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントを備えるものとすることができる。この場合、電気器具を取付本体部に取り付ける構成としたために、投射表示本体部の回転を妨げることなく電気器具を取り付けることが可能となり、すなわち投射表示本体部の回転に伴って電気器具が回転することなく投射表示方向を変更することが可能となる。また、この場合も、当該投射型表示装置の天井への取付けに伴って照明装置等の電気器具が使用できなくなる等の不具合を解消できることとなる。したがって、本発明の投射型表示装置の使用により、従来シーリングコンセントに取り付けていた電気器具をそのまま使用することが可能となり、非常に効率の良い使用環境を提供することができる。さらに、本発明の投射型表示装置によると、例えば天井に直接投射型表示装置を配設し、その下方に電気器具を設置することが可能となるために、当該投射型表示装置が視聴者にとって電気器具の影となり、目立たない位置への常設となり美観を損ねることもない。
【0011】
また、前記投射表示本体部は、前記シーリングコンセント又は前記取付本体部に対してアーム部を介して接続されているものとすることができる。この場合、例えば大型の電気器具を設置する場合にも、アーム部により該電気器具の影にならない位置に投射表示本体部を配設することが可能となり、電気器具が投射表示の影となって、該表示の妨げとなるような不具合発生を防止することができるようになる。特に昨今の電気器具の大型化の背景下では、このように投射型表示本体部を少なくとも水平方向に延設するアーム部を介して、投射型表示本体部をシーリングコンセント又は取付本体部に接続する場合には効果は非常に大きいものとなる。なお、前記アーム部は、前記シーリングコンセント又は前記取付本体部に対して回動自在に取り付けることができ、また前記投射表示本体部を前記アーム部と回動自在に接続することもできる。このように回動自在に取り付けることで、シーリングコンセント部を中心に投射表示本体部を回動させることが可能となり、様々な方向に投射表示を行うことが可能となる。
【0012】
なお、上述した各態様の投射型表示装置においては、電気器具への通電制御を行う通電制御部を具備させることができる。このような通電制御部を具備させることにより、例えば映像を鑑賞する場合は部屋を暗くし、映像を鑑賞しない場合は部屋を明るくする等の制御を行うことができるようになる。通電制御部は、例えば投射型表示装置の作動時には器具取付用シーリングコンセントにおいて非通電とし、投射型表示装置の非作動時には器具取付用シーリングコンセントにおいて通電とする制御を行うものとすることができる。さらには、所定の遠隔操作装置の操作に基づき、投射型表示装置と別個に器具取付用シーリングコンセントにおける通電性を制御するものとすることもでき、この場合、遠隔操作装置からの操作信号を受信するための遠隔操作信号受信部を当該投射型表示装置に設けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の投射型表示装置の一実施の形態たるプロジェクタ1について、その設置方法を示す説明図で、図2はプロジェクタ1の接続関係を示す説明図、図3はプロジェクタ1の平面図、図4はプロジェクタ1の断面構造を示す断面模式図である。
【0014】
本実施の形態のプロジェクタ1は、図1に示すように、一般家屋の部屋H内の天井9に設けられた雌型のシーリングコンセント8に対して取り付けられ、さらに下方側において照明器具10が吊下げ形態で取り付けられている。すなわち、天井9に対しプロジェクタ1が取り付けられ、そのプロジェクタ1に対し照明器具10が吊り下げられている。
【0015】
このように天井9に取り付けられたプロジェクタ1及び照明器具10には、天井側シーリング8を介して電源が供給され、使用者Aによる遠隔操作装置(操作信号送信装置)20に基づき作動するものとされている。プロジェクタ1への画像信号は例えば部屋H内に設けられた画像信号送信装置4から無線手段により送信され、その画像信号に基づきプロジェクタ1からの投影画像がスクリーン7に表示される。
【0016】
次に、天井9への取付構造について更に詳しく説明する。シーリングコンセント8と対になる雄型の取付部2がプロジェクタ1の上面に設けられ、取付部2をシーリングコンセント8に取り付けることにより、プロジェクタ1の取付けと電源供給を同時に行うことが可能とされている。具体的には、取付部2をシーリングコンセント8に差し込んで捻るだけで、取付けと電源確保を同時に行うことができ、設置作業を極めて簡便にできる。
【0017】
一方、プロジェクタ1の下面には、取付部2の反対側に位置する器具取付用シーリングコンセント3が設けられ、照明器具10に取り付けられた雄型の器具側取付部11を介して照明器具10を取付け可能にしている。具体的には、器具側取付部11を器具取付用シーリングコンセント3に差し込んで捻ることで、照明器具10の取付けと電源確保を同時に行うことができる。
【0018】
したがって、例えば従来から天井9に設置してあった照明器具10を取り外し、その天井9にプロジェクタ1を設置するとともに、設置したプロジェクタ1に照明器具10を吊り下げることにより、図1に示した設置方法が完了する。このような本実施の形態のプロジェクタによると、該プロジェクタを天井に常設することができるため使用毎にプロジェクタの移動を行う必要がなくなり、非使用時のプロジェクタの収納スペースを確保する必要もなくなる。さらに、従来からの照明器具10を有効に使用することができ、無駄を省けるとともに、使用者にとってプロジェクタが照明器具の影になるため、従来の照明器具を付けていた外観との差が生じ難く視覚的違和感等も生じ難いものとなる。
【0019】
また、図2に示すように、プロジェクタ1は取付部2及び器具取付用シーリングコンセント3を有する取付本体部5と、該取付本体部5により軸支され取付本体部5に対して回転可能に取り付けられた投射表示本体部6とを備えている。これにより、投射表示本体部6は照明器具10とは独立して回転可能となり、例えば図1に示した部屋H内において投射表示方向を任意に変更可能とされている。具体的には、図3に示すように投射表示本体部6は取付本体部5を中心として回転可能に構成され、例えば符号6a〜6b等に示すように任意の角度で投射方向を変更可能に構成されている。
【0020】
取付本体部5に対する投射表示本体部6の取付けは、例えば図4に示すようなベアリングを介して行われている。すなわち、取付本体部5に設けられた環状凹部51に対して、投射表示本体部6の環状凸部67が複数のベアリングボール30を介して嵌め込まれ、天井9に軸固定された取付本体部5を軸として投射表示本体部6が回転する構成とされている。
【0021】
次に、投射表示本体部6の構成について図4を参照して説明する。投射表示本体部6は、シーリングコンセント8からの電力導通を制御する電源回路61と、図1に示した遠隔操作装置20から送信される操作信号及び画像信号送信装置4から送信される画像信号を受信する信号受信部65と、操作信号及び画像信号に基づき当該投射表示本体部6の駆動制御を行う制御回路64とを備えている。また、制御回路64からの駆動制御信号に基づき作動する光源及び液晶ライトバルブを備えた投射用光学系62と、投射レンズ63とを備え、この投射レンズ63から投射された映像が図1に示したスクリーンに表示されることとなる。
【0022】
電源回路61は、投射表示本体部6への通電制御を行う一方、照明器具10(図1参照)への通電制御も行っている。この場合、遠隔操作装置20(図1参照)からの操作信号に基づき、投射表示本体部6に設けられた器具取付用シーリングコンセント3における通電性を制御しており、例えば投射表示本体部6の表示作動時には器具取付用シーリングコンセント3において通電オフとし、投射表示本体部6の表示非作動時には器具取付用シーリングコンセント3において通電オンとする制御を行うものとしている。このような通電制御により、例えば映像を鑑賞する場合は部屋Hを暗くし、映像を鑑賞しない場合は部屋Hを明るくする等の制御をプロジェクタ1と一体で行うことができるようになる。
【0023】
また、投射表示本体部6の回転操作は、遠隔操作装置20からの操作信号に基づいて行われ、図示しない回転モーターにより無段階式の回転が可能となっている。なお、予め所定角度毎に回転角度を定めた多段階式の回転を行うものとすることもでき、また手動操作により投射表示本体部6の回転を行うものとすることもできる。
【0024】
以上、本発明に係る実施の形態を示したが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、投射表示本体部6に台形補正機能を具備させ、スクリーンに映し出される映像の歪みを少なくする構成とすることが可能である。また、画像信号送信装置4としてはチューナー、ビデオプレーヤー、DVDプレーヤー等を例示することができる。
【0025】
また、投射用光学系62に用いる光源としてはLED光源等を用いることができ、この場合、投射表示本体部6を小型ないし軽量化することができ、シーリングコンセント8と取付部2との耐荷重を一層満足できるようになり、一層の安全性向上に寄与できることとなる。なお、場合によっては当該プロジェクタ1に脱落防止用の補助フックを設け、これを天井9に引掛けることにより更に安全性を高めることもできる。
【0026】
(第2の実施の形態)
図5は本発明の投射型表示装置の一実施の形態たるプロジェクタ100について、その接続関係を示す説明図、図6はプロジェクタ100の断面構造を示す断面模式図、図7はプロジェクタ100の設置状況を平面的に示す説明図である。なお、本実施の形態について各図面中、第1の実施の形態と同様の構成要素には、それぞれ第1の実施の形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0027】
本実施の形態のプロジェクタ100は、第1の実施の形態と同様、一般家屋の部屋内の天井9に設けられた雌型のシーリングコンセント8に対して取り付けられ、さらに下方側において照明器具110が吊下げ形態で取り付けられている。すなわち、天井9に対しプロジェクタ100が取り付けられ、そのプロジェクタ100に対し照明器具110が吊り下げられている。なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態とは異なり、照明器具110が例えば8畳以上のリビングルーム等に好適に用いられる大型の照明器具(例えば直径1m以上のものであって、以下、大型照明器具とも言う)である。
【0028】
ここで、本実施の形態のプロジェクタ100に関し、天井9への取付構造について説明する。図5に示すように、シーリングコンセント8と対になる雄型の取付部2がプロジェクタ100の上面に設けられ、取付部2をシーリングコンセント8に取り付けることにより、プロジェクタ100の取付けと電源供給を同時に行うことが可能とされている。具体的には、取付部2をシーリングコンセント8に差し込んで捻るだけで、取付けと電源確保を同時に行うことができ、設置作業を極めて簡便にできる。一方、プロジェクタ100の下面には、取付部2の反対側に位置する器具取付用シーリングコンセント3が設けられ、大型照明器具110に取り付けられた雄型の器具側取付部11を介して照明器具110を取付け可能にしている。具体的には、器具側取付部11を器具取付用シーリングコンセント3に差し込んで捻ることで、大型照明器具110の取付けと電源確保を同時に行うことができる。
【0029】
また、プロジェクタ100は取付部2及び器具取付用シーリングコンセント3を有する取付本体部5と、該取付本体部5により軸支され取付本体部5に対して回動可能に接続されたアーム部16と、さらに該アーム部16に対して回動可能に接続された投射表示本体部6とを備えている。つまり、投射表示本体部6は、取付本体部5に対してアーム部16を介して接続されており、アーム部16は、取付本体部5と投射表示本体部6とにそれぞれ回動自在に接続されているのである。
【0030】
これにより、図7に示すように投射表示本体部6は照明器具110とは独立して回転可能となり、例えば部屋内において投射表示方向を任意に変更可能とされている。なお、本実施の形態では、取付本体部5に対してアーム部16を取り付けた構成を示したが、例えばシーリングコンセント8に対して回動自在に取り付けることによっても、投射表示方向を任意に変更することが可能となる。また、投射表示本体部6をアーム部16の軸方向に対し垂直な方向(鉛直方向)に回動できるように取り付けることで、その表示方向の幅を一層広くすることが可能となる。
【0031】
また、取付本体部5に対しアーム部16を介して投射表示本体部6を取り付ける方法は、例えば図6に示すようなベアリングを介して行われている。すなわち、取付本体部5に設けられた環状凹部51に対して、まずアーム部16の一端側に設けられた環状凸部17aが複数のベアリングボール30を介して嵌め込まれ、天井9に軸固定された取付本体部5を軸としてアーム部16が回転する構成とされている。そして、アーム部16の他端側に設けられた環状凸部17bに対して、投射表示本体部6の環状凹部68が複数のベアリングボール30を介して嵌め込まれ、該投射表示本体部6がアーム部16に対して回動自在に構成されている。
【0032】
一方、本実施の形態のプロジェクタ100では、図5に示すように大型照明器具110が取り付けられているため、例えば図2に示したように取付本体部5に対して直接投射表示本体部6を取り付けると、投射表示本体部6からの投射表示が大型照明器具110の影となってしまう場合がある。ところが、本実施の形態では、取付本体部5に対し、アーム部16を介して投射表示本体部6を接続する構成を採用しているため、該アーム部16により投射型表示本体部6が取付本体部5(照明器具110の中心部)から離れて配設されることとなり、少なくとも大型照明器具110が投射表示の影となる可能性を低減することが可能となる。なお、アーム部16は照明器具110の大きさに従ってその大きさ(長さ)を設計変更することが好ましく、特に少なくとも水平方向に伸縮自在に構成することが好ましい。
【0033】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の投射型表示装置は取付部を有するため、例えば一般家庭の天井に配設されているシーリングコンセントに対して該取付部を取り付けることにより、当該投射型表示装置を天井に常設しておくことが可能となり、使用の都度、当該投射型表示装置を移動させ配線接続を行う等の手間がなくなり、また収納スペースの確保等の問題も解消できることとなる。さらに、本発明の投射型表示装置は器具取付用シーリングコンセントを有するため、例えば照明器具等の電気器具を取付け自在にするとともに、該電気器具に対しても電源供給を可能となり、当該投射型表示装置の天井への取付けに伴って照明装置等の電気器具が使用できなくなる等の不具合を解消できることとなる。したがって、従来シーリングコンセントに取り付けていた電気器具をそのまま使用することが可能となり、非常に効率の良い使用環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のプロジェクタの設置方法を示す説明図。
【図2】図1のプロジェクタの設置に係る接続関係を示す説明図。
【図3】図1に示したプロジェクタの構成を示す説明図。
【図4】図1に示したプロジェクタの断面模式図。
【図5】第2実施形態のプロジェクタの設置に係る接続関係を示す説明図。
【図6】図5に示したプロジェクタの断面模式図。
【図7】図5に示したプロジェクタの設置状況を平面的に示す説明図。
【符号の説明】
1…プロジェクタ(投射型表示装置)、2…取付部、3…器具取付用シーリングコンセント、4…画像信号送信装置、5…取付本体部、6…投射表示本体部、10…照明器具(電気器具)、30…ベアリング(軸受部)、61…電源回路(通電制御部)
Claims (7)
- 天井に配設されたシーリングコンセントに対して取付自在に構成され、該シーリングコンセントへの取付けにより当該投射型表示装置に電源供給を可能にするコネクタと、電気器具を取付け可能とし、該取付けにより前記電気器具に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントとを備えることを特徴とする投射型表示装置。
- 天井に配設されたシーリングコンセントに対して取付自在に構成され、該シーリングコンセントへの取付けにより当該投射型表示装置に電源供給を可能にする取付部を備える取付本体部と、該取付本体部により軸支され取付本体部に対して回転可能とされた投射表示本体部とを備えることを特徴とする投射型表示装置。
- 前記取付本体部が、電気器具を取付け可能とし該取付けにより前記電気器具に対して電源供給を可能とする器具取付用シーリングコンセントを備えることを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置。
- 前記投射表示本体部は、前記シーリングコンセント又は前記取付本体部に対してアーム部を介して接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の投射型表示装置。
- 前記アーム部は、前記シーリングコンセント又は前記取付本体部に対して回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の投射型表示装置。
- 前記投射表示本体部が、前記アーム部と回動自在に接続されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の投射型表示装置。
- 前記電気器具への通電制御を行う通電制御部が具備されてなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の投射型表示装置。
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- 2003-04-08 JP JP2003104020A patent/JP2004078150A/ja not_active Withdrawn
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