JP2004037036A - 空気調和機および空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機および空気調和機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をより効率的に洗浄することができる空気調和機および空気調和機の制御方法を提供する。
【解決手段】空気調和機1は、室内熱交換器20と、クロスフローファン21と、超音波振動子24と、制御部60とを備える。室内熱交換器20は、空気との間で熱交換を行う。クロスフローファン21は、室内熱交換器20に空気を通す。超音波振動子24は、室内熱交換器20を振動させる。制御部60は、クロスフローファン21の運転の抑制を開始してから所定時間後に室内熱交換器20を加振手段により振動させる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機および空気調和機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気との間で熱交換を行う熱交換器を備える空気調和機においては、熱交換器の表面に埃等の汚れが付着して熱交換率の低下を招くことや熱交換器にカビが発生して臭気が生じること等があるため、特開2001−208367号広報において開示されている空気調和機のように熱交換器の洗浄が行われることが多い。
【0003】
ところで、ヒートポンプサイクルにおいて空気調和機を運転すると、蒸発側熱交換器の表面温度が低下する。このとき、蒸発側熱交換器に空気をとおすファン等を停止させておくと、蒸発側熱交換器の表面に結露による水滴が発生しやすくなる。近年、空気調和機の運転開始時などに意図的にファン等の運転を抑制して蒸発側熱交換器に結露を生じさせる制御が行われることがある。このような制御によれば、結露により生じた水滴が成長して自重により滴下する際に、蒸発側熱交換器の表面の汚れ等が洗い流されて蒸発側熱交換器の洗浄を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の様な制御によれば簡易に蒸発側熱交換器の洗浄を行うことができる。しかし、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等は前述したように熱交換の能力の低下や臭気の発生などの原因となるため、熱交換蒸発側熱交換器に付着した汚れ等は、より効率的に洗浄されることが望ましい。
【0005】
本発明の課題は、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をより効率的に洗浄することができる空気調和機および空気調和機の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の空気調和機は、蒸発側熱交換器と、送風手段と、加振手段と、制御手段とを備える。蒸発側熱交換器は、空気との間で熱交換を行う。送風手段は、蒸発側熱交換器に空気を通す。加振手段は、蒸発側熱交換器を振動させる。制御手段は、送風手段の運転の抑制を開始してから所定時間後に蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。
【0007】
この空気調和機では、制御部が、送風手段の運転の抑制を開始してから所定時間後に蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。送風手段の運転の抑制が開始されると、蒸発側熱交換器の表面に結露による水滴が発生して所定期間に成長する。そして、蒸発側熱交換器が振動することにより、成長して大きくなった水滴が蒸発側熱交換器に付着した汚れ等と共に滴下する。このように、この空気調和機では、水滴の滴下を振動により促進させることができる。従って、この空気調和機によれば、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をより効率的に洗浄することができる。
【0008】
請求項2に記載の空気調和機は、請求項1に記載の空気調和機であって、加振手段は超音波振動を発振する超音波振動子である。
この空気調和機では、蒸発側熱交換器に超音波振動が加えられる。このため、超音波洗浄の効果により、蒸発側熱交換器の表面に付着した汚れ等がより効果的に洗い流される。これにより、この空気調和機によれば、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等に対する洗浄効果をさらに高めることができる。
【0009】
請求項3に記載の空気調和機は、請求項1または2に記載の空気調和機であって、蒸発側熱交換器は、室内へ送られる空気がとおる室内熱交換器である。
この空気調和機では、室内へ送られる空気がとおる室内熱交換機に付着した汚れ等を効率よく洗浄することができる。このため、室内熱交換器に付着した汚れやカビ等の臭気が室内へ吹き込むことを低減させることができる。
【0010】
請求項4に記載の空気調和機は、請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機であって、制御手段は、送風手段の運転の抑制を解除する時と概ね同時に、蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。
この空気調和機では、制御部は、送風手段の運転の抑制を解除する時と概ね同時に、蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。このため、送風手段の運転が抑制されている間に成長した水滴が十分に成長した状態で滴下させることができる。これにより、この空気調和機では、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をよりよく落とすことができる。
【0011】
請求項5に記載の空気調和機は、請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機であって、制御手段は、加振手段による蒸発側熱交換器の振動を終了させた後に、送風手段の運転の抑制を解除する。
蒸発側熱交換器を通った空気が機外へ吹出す場合、蒸発側熱交換器に水滴が付着していると機外へ吹出す空気と共に水滴が機外へと吹出す恐れがある。
【0012】
しかし、この空気調和機では、蒸発側熱交換器に振動を加えることにより蒸発側熱交換器の表面に付着した水滴の滴下を促進させた後に送風手段の運転の抑制を解除する。このため、送風手段の運転の抑制が解除されたときには、蒸発側熱交換器に付着している水滴は減少している。これにより、この空気調和機では、水滴が機外へと吹出す恐れを低減させることができる。
【0013】
請求項6に記載の空気調和機は、請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機であって、空気が吹出す吹出し口と、吹出し口を開閉する開閉手段とをさらに備える。そして、制御手段は、蒸発側熱交換器を加振手段により振動させている間には開閉手段により吹出し口を閉じる。
この空気調和機では、制御手段は、蒸発側熱交換器を加振手段により振動させている間には開閉手段により吹出し口を閉じる。このため、蒸発側熱交換器に付着した水滴が空気と共に機外へ吹出すことを低減させることができる。
【0014】
請求項7に記載の空気調和機の制御方法は、空気との間で熱交換を行う蒸発側熱交換器と、蒸発側熱交換器に空気を通す送風手段と、蒸発側熱交換器を振動させる加振手段とを備える空気調和機の制御方法であって、送風手段の運転の抑制を開始する第1ステップと、送風手段の運転の抑制を開始してから所定時間後に蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる第2ステップとを備える。
【0015】
この空気調和機の制御方法では、送風手段の運転の抑制を開始してから所定時間後に蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。送風手段の運転の抑制が開始されると、蒸発側熱交換器の表面に結露による水滴が発生して所定期間に成長する。そして、蒸発側熱交換器が振動することにより、成長して大きくなった水滴が蒸発側熱交換器に付着した汚れ等と共に滴下する。このように、この空気調和機の制御方法では、水滴の滴下を振動により促進させることができる。従って、この空気調和機の制御方法によれば、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をより効率的に洗浄することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
<構成>
〔空気調和機の外観〕
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
この空気調和機1は、室内の壁面などに取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。
【0017】
室内機2内には室内熱交換器が収納され、室外機3内には室外熱交換器が収納されており、各熱交換器が冷媒配管4により接続されることにより冷媒回路を構成している。
〔空気調和機の構成〕
空気調和機1の冷媒回路5の構成を図2に示す。この冷媒回路5は、主として室内熱交換器20、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30及び電動膨張弁34で構成される。
【0018】
室内機2に設けられている室内熱交換器20は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、接触する空気との間で熱交換を行う。また、室内機2には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器20との間で熱交換を行った後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン21が設けられている。クロスフローファン21は、円筒形状に構成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられているものであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン21は、室内機2内に設けられるファンモータ22によって回転駆動される。
【0019】
室内機2の断面図を図3に示す。前述した室内熱交換器20とクロスフローファン21とは、室内機2のケーシング23内に収容されており、室内熱交換器20はクロスフローファン21の前方、上方および後部上方を取り囲むように取り付けられている。室内熱交換器20は、クロスフローファン21の駆動により吸込口230から吸い込まれた空気をクロスフローファン21側に通過させ、伝熱管内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。
【0020】
また、室内熱交換器20の下方には、熱交換時に室内熱交換器の表面に発生する水滴を受け取るためのドレンパン234が設けられている。このドレンパン234には、受け取った水滴を外部に排出するためのドレンホース(図示せず)が取り付けられている。冷房運転時には、室内熱交換器20は蒸発側熱交換器として作用するため、室内熱交換器20と接触する空気中に含まれる水分が凝縮して水滴となって滴下する。ドレンパン234は、このような水滴を受け取ってドレンホースによって排水するように構成されている。
【0021】
ケーシング23の上部には、複数のスリット状の開口からなる吸込み口230が設けられている。ケーシング23の下部には室内機2の長手方向に長い開口からなる吹出し口231が設けられている。また、吹出し口231には、室内へと吹出す空気が案内される水平フラップ232が設けられている。この水平フラップ232は、室内機2の長手方向に平行な軸を中心に回動自在に設けられている。水平フラップ232は、フラップモータ233(図5参照)によって回動することにより、吹出し口231の開閉を行うことができる。
【0022】
また、図4に示すように、室内熱交換器20の側面には超音波振動子24が設けられている。超音波振動子24は、室内熱交換器20に直接接触するように設けられており、超音波振動子24が振動することにより、その振動を室内熱交換器20へと伝えて室内熱交換器20を振動させる。超音波振動子24は、約100kHzの周波数を有する超音波振動を発振する。
【0023】
室外機3には、図2に示すように、圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、フィルタ35および液閉鎖弁36を介して配管41に接続されており、この配管41を介して室内熱交換器20の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁37を介して配管42に接続されており、この配管42を介して室内熱交換器20の他端と接続されている。この配管41,42は、図1の冷媒配管4に相当する。
【0024】
室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン38が設けられている。このプロペラファン38は、ファンモータ39によって回転駆動される。
また、図5に示すように、空気調和機1には、圧縮機32、四路切換弁33、電動膨張弁34、プロペラファン38、ファンモータ22、フラップモータ233、超音波振動子24、リモコン50等と接続される制御部60が設けられている。リモコン50に入力された空気調和機1の運転内容は、制御部60へと送られ、制御部は、各構成に対して制御信号を出力することにより空気調和機1の運転を制御する。
【0025】
以下、本発明において特徴的な室内熱交換器20の洗浄に関する制御について説明する。
<室内熱交換器の洗浄に関する制御>
制御部60は、クロスフローファン21による送風を停止させてから所定時間後に超音波振動子24により室内熱交換器20を振動させることにより、室内熱交換器20の洗浄を行う。室内熱交換器20の洗浄に関する制御における各構成の制御のタイミングチャートを図6に示す。
【0026】
リモコン50から空気調和機1の運転の開始が入力されると制御部60は、圧縮機32を起動させる。圧縮機32が起動されると室内熱交換器20及び室外熱交換器30において熱交換が行われる。空気調和機1が冷房運転を行っている場合は、室内熱交換器20は蒸発側熱交換器として機能している。
制御部60は、圧縮機32の起動後、直ちにファンモータ22を駆動してクロスフローファン21による送風を開始させるのではなく、図中矢印D1で示される期間だけ遅らせてからファンモータ22の駆動を開始させる。ここで、この期間は約1〜2分程度の時間である。冷房運転時には室内熱交換器20の表面の温度が低下するため、空気中の水分が冷やされて室内熱交換器20の表面で結露することにより水滴が生じる。制御部は、圧縮機32の起動後にファンモータ22を1〜2分ほど停止させておくことにより、クロスフローファン21による送風を停止させ、室内熱交換器20の表面の温度をさらに低下させて室内熱交換器20の表面に結露した水滴を成長させる。
【0027】
制御部60は、上記のように意図的に水滴を成長させた後、超音波振動子24を駆動して室内熱交換器20に超音波振動を加える。制御部60は、図中の矢印D2で示される期間だけ超音波振動子24を駆動する。ここで、この超音波振動子24を駆動する期間は、約10秒である。室内熱交換器20の表面に生じている水滴は、超音波振動により室内熱交換器20の表面から滴下する。このとき、水滴は、室内熱交換器20に付着した汚れやカビ等を洗い流し、ドレンパン234により回収される。
【0028】
制御部60は、約10秒間、超音波振動子24を駆動して室内熱交換器20を振動させると共に、振動の開始と概ね同時にファンモータ22の駆動を開始させて徐々にクロスフローファン21の回転数を上昇させる(図中矢印D3で示される期間)。そして、制御部60は、室内熱交換器20の振動を終了させた後にファンモータ22を完全に駆動させてクロスフローファン21による送風を完全に機能させる(図中矢印D4で示される期間)。クロスフローファン21が完全に回転し始めると室内熱交換器20と空気との熱交換が促進されて室内熱交換器20の温度が若干上昇する。
【0029】
なお、上記のように空気調和機1の運転の開始から超音波振動子24の振動が停止するまでの間、制御部60は、フラップモータ233を駆動して水平フラップ232により吹出し口231を閉じる。あるいは、空気調和機1の運転を開始した際に吹出し口231が水平フラップ232により閉じられた状態の場合は、超音波振動子24の振動が停止するまで吹出し口231を閉じた状態のままにしておき、超音波振動子24の振動が停止した後に吹出し口231を開く。
【0030】
上記の制御内容を表すフローチャートを図7に示す。
まず、ステップS1において、リモコン50から空気調和機1の運転開始が制御部60へ入力されて、空気調和機1の運転が開始される。そして、ステップS2において直ちに圧縮機32が起動される。
圧縮機32が起動された後、ファンモータ22は、直ちに起動されるのではなく、ステップS3において1〜2分ほど停止した状態で抑制される。この間、クロスフローファン21による送風は停止している。
【0031】
ファンモータ22の抑制が開始されてから1〜2分後に、ステップS4において、超音波振動子24が駆動されて室内熱交換器20に超音波振動が加えられる。また、超音波振動の開始と概ね同時にステップS5においてファンモータ22の駆動が開始される。
その後、ステップS6において、超音波振動は、開始から約10秒後に停止される。
【0032】
超音波振動の停止後に、ファンモータ22の回転は通常の回転数に達して、ステップS7において通常運転が行われる。
なお、上記の室内熱交換器20の洗浄に関する制御においては、空気調和機1の運転を開始した当初に洗浄を行う場合について説明したが、空気調和機1の運転を行っている途中で室内熱交換器20の洗浄を行ってもよい。すなわち、空気調和機1の運転を行っている間に圧縮機32を駆動させたままでファンモータ22のみを停止させることにより、室内熱交換器20の温度を低下させる。そして、水滴が成長した後に、室内熱交換器20を振動させて室内熱交換器20の洗浄を行ってもよい。
【0033】
また、上記の制御では冷房運転について説明しているが、暖房運転においても運転開始の当初のみ四路切換弁33を冷房側に切り替えることにより室内熱交換器20の温度を低下させて上記と同様の洗浄を行うことができる。
<特徴>
(1)この空気調和機1では、室内熱交換器20に生じた水滴を成長させた後に超音波振動を加えて滴下させるため、水滴の滴下が促進される。従って、振動を加えずに自重によって水滴が滴下する場合と比べて、効率よく室内熱交換器20に付着した汚れやカビ等を洗い流すことができる。また、室内熱交換器20は超音波の周波数で振動するため、超音波洗浄の効果により高い洗浄効果が得られる。すなわち、室内熱交換器20の表面に付着した汚れ等は、超音波振動により浮き上がり剥がれやすくなり、水滴と共に容易に洗い流される。このため、この空気調和機1では、悪臭の原因となる室内熱交換器20の汚れやカビを効率よく洗浄することができる。従って、この空気調和機1は、室内へ悪臭が吹出すことを防止することができる。これにより、室内の居住者等に不快感を与えることを防止することができる。また、室内熱交換器20に埃等が付着していると熱交換率の低下を招くが、この空気調和機1によれば、このような埃等も効果的に洗浄することができ、熱交換率の低下を防止することができる。
【0034】
(2)この空気調和機1では、室内熱交換器20に振動を加えることにより水滴を滴下させる。このため、室内熱交換器20に生じた水滴を確実に落とすことができる。ファンモータ22を駆動してクロスフローファン21により空気を通し始めたときに室内熱交換器20に水滴が残っていると、空気と共に室内へ吹出してしまう恐れがある。しかし、この空気調和機1では、室内熱交換器20に振動を加えることにより室内熱交換器20に生じた水滴を確実に落とすことができる。このため、上記の様に水滴が室内へ吹出すことを防止することができる。
【0035】
また、この空気調和機1では、室内熱交換器20に振動が加えられている間には水平フラップ232により吹出し口231が閉じられている。このため、水滴が室内へ吹出すことをより確実に防止することができる。
なお、上記の制御では、超音波振動が終了する前にファンモータ22の駆動が開始されているが、超音波振動が終了した後にファンモータ22の駆動を開始させてもよい。この場合、水滴を十分に滴下させた後にファンモータ22が駆動されるため、水滴が室内へ吹出すことをより確実に防止することができる。
【0036】
(3)この空気調和機1では、室内熱交換器20に振動を加えることにより水滴を滴下させるため、自重により滴下させる場合よりも短時間で水滴を滴下させることができる。室内熱交換器20に成長した水滴が多量に付いている場合にクロスフローファン21を回転させると室内へと水滴が吹出してしまう恐れがある。従って、水滴の室内への吹出しを防止するためには、ある程度水滴を滴下させてからクロスフローファン21を回転させることが望ましい。しかし、水滴が成長して自重により滴下するのを待っていたのでは、クロスフローファン21を回転させて冷房運転を立ち上げるための処理時間が長くなってしまう。しかし、この空気調和機1では、振動を加えることにより短時間で水滴を滴下させることができるため、冷房運転の立ち上げるための処理時間を短縮することができる。
【0037】
また、この空気調和機1では、超音波振動を開始した後、超音波振動が終了する前にファンモータ22を徐々に駆動させている。このため、超音波振動が終了した後にファンモータ22の駆動を開始させる場合よりも冷房運転の立ち上げるための処理時間が短縮されている。
<他の実施形態>
(1)上記の実施形態においては、室内熱交換器20の洗浄について説明しているが、室外熱交換器30の洗浄に応用してもよい。すなわち、プロペラファン38を停止させて意図的に水滴を成長させた後に室外熱交換器30に超音波振動を加えることにより、室外熱交換器30の洗浄を行ってもよい。この場合も上記と同様の効果が得られる。
【0038】
また、室外熱交換器30は暖房時には蒸発側熱交換器として機能するため結露が生じやすくなり、結露した水分が凍結して室外熱交換器30に着氷することがある。この場合、空気調和機1の暖房能力が低下する恐れがある。しかし、室外熱交換器30に超音波振動子24を設けて超音波振動を加えれば、結露した水分を滴下させて着氷を防ぐことができる。この場合、室外熱交換器30に超音波振動を定期的に加えることにより、定期的に水分を滴下させて運転中の室外熱交換器30への着氷を防ぐことができる。なお、超音波振動を加えるタイミングを定期的にではなく、水分を滴下させることが必要となる所定の条件を満たした場合に行うこととしても同様の効果が得られる。
【0039】
(2)上記の実施形態においては、超音波振動の周波数を約100kHzとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、20kHzや40kHz等の周波数のように超音波洗浄による高い洗浄効果が得られる周波数であればよい。
また、超音波の周波数に限らず、それよりも低い周波数の振動であっても、水滴の滴下の促進については上記と同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載の空気調和機では、制御部が、送風手段の運転の抑制を開始してから所定時間後に蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。送風手段の運転の抑制が開始されると、蒸発側熱交換器の表面に結露による水滴が発生して所定期間に成長する。そして、蒸発側熱交換器が振動することにより、成長して大きくなった水滴が蒸発側熱交換器に付着した汚れ等と共に滴下する。このように、この空気調和機では、水滴の滴下を振動により促進させることができる。従って、この空気調和機によれば、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をより効率的に洗浄することができる。
【0041】
請求項2に記載の空気調和機では、蒸発側熱交換器に超音波振動が加えられる。このため、超音波洗浄の効果により、蒸発側熱交換器の表面に付着した汚れ等がより効果的に洗い流される。これにより、この空気調和機によれば、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等に対する洗浄効果をさらに高めることができる。
請求項3に記載の空気調和機では、室内へ送られる空気がとおる室内熱交換機に付着した汚れ等を効率よく洗浄することができる。このため、室内熱交換器に付着した汚れやカビ等の臭気が室内へ吹き込むことを低減させることができる。
【0042】
請求項4に記載の空気調和機では、制御部は、送風手段の運転の抑制を解除する時と概ね同時に、蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。このため、送風手段の運転が抑制されている間に成長した水滴が十分に成長した状態で滴下させることができる。これにより、この空気調和機では、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をよりよく落とすことができる。
【0043】
請求項5に記載の空気調和機では、蒸発側熱交換器に振動を加えることにより蒸発側熱交換器の表面に付着した水滴の滴下を促進させた後に送風手段の運転の抑制を解除する。このため、送風手段の運転の抑制が解除されたときには、蒸発側熱交換器に付着している水滴は減少している。これにより、この空気調和機では、水滴が機外へと吹出す恐れを低減させることができる。
【0044】
請求項6に記載の空気調和機では、制御手段は、蒸発側熱交換器を加振手段により振動させている間には開閉手段により吹出し口を閉じる。このため、蒸発側熱交換器に付着した水滴が空気と共に機外へ吹出すことを低減させることができる。
請求項7に記載の空気調和機の制御方法では、送風手段の運転の抑制を開始してから所定時間後に蒸発側熱交換器を加振手段により振動させる。送風手段の運転の抑制が開始されると、蒸発側熱交換器の表面に結露による水滴が発生して所定期間に成長する。そして、蒸発側熱交換器が振動することにより、成長して大きくなった水滴が蒸発側熱交換器に付着した汚れ等と共に滴下する。このように、この空気調和機の制御方法では、水滴の滴下を振動により促進させることができる。従って、この空気調和機の制御方法によれば、蒸発側熱交換器に付着した汚れ等をより効率的に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和機の外観図。
【図2】冷媒回路の構成図。
【図3】室内機の断面図。
【図4】超音波振動子の配置を示す図。
【図5】制御ブロック図。
【図6】室内熱交換器の洗浄に関する制御のタイミングチャート。
【図7】室内熱交換器の洗浄に関する制御のフローチャート。
【符号の説明】
1         空気調和機
20        室内熱交換器(蒸発側熱交換器)
21        クロスフローファン(送風手段)
24        超音波振動子(加振手段)
30        室外熱交換器(蒸発側熱交換器)
38        プロペラファン(送風手段)
60        制御部(制御手段)
231       吹出し口
232       水平フラップ(開閉手段)

Claims (7)

  1. 空気との間で熱交換を行う蒸発側熱交換器(20,30)と、
    前記蒸発側熱交換器(20,30)に前記空気を通す送風手段(21,38)と、
    前記蒸発側熱交換器(20,30)を振動させる加振手段(24)と、
    前記送風手段(21,38)の運転の抑制を開始してから所定時間後に前記蒸発側熱交換器(20,30)を前記加振手段(24)により振動させる制御手段(60)と、
    を備える空気調和機(1)。
  2. 前記加振手段は超音波振動を発振する超音波振動子(24)である、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  3. 前記蒸発側熱交換器は、室内へ送られる前記空気がとおる室内熱交換器(20)である、
    請求項1または2に記載の空気調和機(1)。
  4. 前記制御手段(60)は、前記送風手段(21,38)の運転の抑制を解除する時と概ね同時に、前記蒸発側熱交換器(20,30)を前記加振手段(24)により振動させる、
    請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)。
  5. 前記制御手段(60)は、前記加振手段(24)による前記蒸発側熱交換器(20,30)の振動を終了させた後に、前記送風手段(21,38)の運転の抑制を解除する、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1)。
  6. 前記空気が吹出す吹出し口(231)と、
    前記吹出し口(231)を開閉する開閉手段(232)と、
    をさらに備え、
    前記制御手段(60)は、前記蒸発側熱交換器(20,30)を前記加振手段(24)により振動させている間には前記開閉手段(232)により前記吹出し口(231)を閉じる、
    請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機(1)。
  7. 空気との間で熱交換を行う蒸発側熱交換器(20,30)と、前記蒸発側熱交換器(20,30)に前記空気を通す送風手段(21,38)と、前記蒸発側熱交換器(20,30)を振動させる加振手段(24)とを備える空気調和機(1)の制御方法であって、
    前記送風手段(21,38)の運転の抑制を開始する第1ステップ(S3)と、
    前記送風手段(21,38)の運転の抑制を開始してから所定時間後に前記蒸発側熱交換器(20,30)を前記加振手段(24)により振動させる第2ステップ(S4)と、
    を備える空気調和機(1)の制御方法。
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