JP2004036950A - 実管スリーブ及びダクトの連結構造 - Google Patents

実管スリーブ及びダクトの連結構造 Download PDF

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JP2004036950A JP2002192382A JP2002192382A JP2004036950A JP 2004036950 A JP2004036950 A JP 2004036950A JP 2002192382 A JP2002192382 A JP 2002192382A JP 2002192382 A JP2002192382 A JP 2002192382A JP 2004036950 A JP2004036950 A JP 2004036950A
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Hiroyuki Hatano
波多野 宏行
Haruki Shirai
白井 治喜
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Abstract

【課題】作業性の向上を図るとともに、労力やコストの低減を図ることのできる実管スリーブ及びその実管スリーブを用いたダクトの連結構造を提供する。
【解決手段】実管スリーブ8は、筒状のスリーブ本体9と、該スリーブ本体9の内壁に固定されるフランジ部12とを備える。該実管スリーブ8をプレート2上に固定して、該プレート2のうちスリーブ本体9の内壁面よりも内側において開口を形成する。該開口に対し、ダクト本体16と、該ダクト本体16に固定されるダクトフランジ部18とを備えるダクト6の一部を挿通せしめ、前記フランジ部12に対し前記ダクトフランジ部18を接合させ、実管スリーブ8とダクト6とを連結する。スリーブ本体9及び開口は、ダクトフランジ部18を含むダクト6の挿通を許容するのに十分な内径を具備し、かつ、フランジ部12が、ダクトフランジ部18を接合するのに十分な幅を有している。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設物のフロア等の隔離体において、その隔離された空間に配設されるダクトを連結させる実管スリーブ、及びその実管スリーブを用いたダクトの連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、図7に示すように、フロア56の下方空間に設けられる下ダクト57と、フロア56の上方空間に設けられる図示しない上ダクトとを連結させるべく、フロア56に対し実管スリーブ58と称される筒状体を設ける技術がある。
【0003】
一般に、実管スリーブ58は、四角筒状のスリーブ本体59と、スリーブ本体59の内壁面に設けられた、断面L字型の下部スリーブアングル60及び上部スリーブアングル61とを備えている。
【0004】
前記実管スリーブ58を用いて前記下ダクト57と図示しない上ダクトとを連通させる工程について、同図に基づいて説明する。まず、前記フロア56を構成するベースとしてデッキプレート62が設置される。その上部に、図示しない鉄筋が組まれ、デッキプレート62の所定位置に、前記実管スリーブ58が固定される。その後、前記実管スリーブ58の外側にコンクリートが打設され、コンクリート層が形成される。次に、デッキプレート62のうち、前記スリーブ本体59の内壁面よりも内側部分が切断され、開口が形成される。そして、その開口に下ダクト57が挿通され、下部スリーブアングル60と、下ダクト本体63の上端外側に接合された下ダクトアングル64とが固定される。また、実管スリーブ58の上部においても、上部スリーブアングル61と、図示しない上ダクトアングルとが固定される。これにより、下ダクト57と図示しない上ダクトとが、実管スリーブ58を介して連通される。
【0005】
ところで、従来の下部スリーブアングル60及び下ダクトアングル64の各フランジ部の幅は、互いに等しく設定されており、さらに、スリーブ本体59の内径W11と下ダクト57の最外径W12とが、ほぼ同じ長さに設定されている。このため、デッキプレート62に設ける開口としては、図8(B)に示すように、スリーブ本体59の内周壁面にちょうど合う形状としない限り、スリーブ本体59の内部に下ダクト57を挿入することができない。一方で、開口は一般にバーナ等が用いられることで形成され、しかも、スリーブ本体59を傷つけてはならないため、実際に形成される開口は、スリーブ本体59よりも内側に形成される傾向にある。すなわち、図8(A)に示すように、デッキプレート62のうち、スリーブ本体59内壁面よりも内側部分が切残し部65となって残存してしまう。そのため、開口をスリーブ本体59の内壁面に揃えるように後加工しなければならず、結果として施工に際し、多大な労力を要するという不具合が生じていた。
【0006】
これに対し、図9に示すように、スリーブ本体86の下部に、スリーブ本体86よりも径が大きく、四角筒状の拡径部87を形成することが考えられる。このように拡径部87を形成することで、スリーブ本体86の内径W21と下ダクト88の最外径W22とが、ほぼ同じ長さであっても、拡径部87の内径W23が下ダクト88の最外径W22よりも大きくなる。このため、デッキプレート89の開口の切断部90が拡径部分87の内壁面よりも多少内側にあったとしても、デッキプレート89の開口より下ダクト88を挿通できるようになり、スリーブ本体86と下ダクト88とを連通させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の技術では、スリーブ本体86の下部に、前記拡径部87を余分に設けなければならない。そのため、構造の複雑化を招くのみならず、労力及びコストの増大を招いてしまう。
【0008】
本発明は、上記各事情に鑑みてなされたものであり、作業性の向上を図るとともに、労力やコストの低減を図ることのできる実管スリーブ及びその実管スリーブを用いたダクトの連結構造を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0010】
手段1.隔離体にて隔離された各空間のうち少なくとも一方に配設されるダクトを、前記隔離体に設置される実管スリーブを用いて連結させるダクトの連結構造において、前記実管スリーブは、筒状のスリーブ本体と、該スリーブ本体の内壁に固定されるフランジ部とを備えるとともに、前記ダクトは、ダクト本体と、該ダクト本体に固定されるダクトフランジ部とを備え、前記スリーブ本体は、前記ダクト本体の一部及び前記ダクトフランジ部の前記スリーブ本体への挿通を許容するのに十分な内径を具備し、かつ、前記フランジ部が、前記ダクトフランジ部を接合するのに十分な幅を有していることを特徴とするダクトの連結構造。
【0011】
上記手段1によれば、筒状のスリーブ本体は十分な内径を具備しており、これにより、ダクト本体の一部及びダクトフランジ部の前記スリーブ本体への挿通が許容される。つまり、所定の労力や困難を伴うことなく前記ダクト本体の一部及び前記ダクトフランジ部を前記スリーブ本体内部にスムースに挿通することができる。また、前記スリーブ本体の内壁に固定されるフランジ部が、前記ダクトフランジ部を接合するのに十分な幅を有しているため、前記フランジ部に対し、前記ダクトフランジ部を確実に接合することができる。このように、手段1では、筒状のスリーブ本体を用いた上で、実管スリーブとそれに対応するダクトとを比較的容易に連結することができる。すなわち、スリーブ本体に拡径部を設ける等の特殊な構成を採用せずとも済み、結果として労力やコストの低減を図ることができる。尚、「筒状の」とあるのは、従来の技術で説明したような拡径部等を有しない、といった意味合いを含むものである。また、「筒状の」とあるのを、「中心軸に沿った断面をとったときの内壁間の距離がいずれの部位においても等しい(同じ内径を有する)筒状の」としてもよい(以下、各手段において同様)。
【0012】
手段2.前記スリーブ本体の内径が、前記ダクト本体の一部及び前記ダクトフランジ部の挿通部分の最外径よりも大きく構成され、かつ、前記フランジ部の幅が、対応するダクトフランジ部の幅よりも大きく構成されていることを特徴とする手段1に記載のダクトの連結構造。
【0013】
上記手段2によれば、筒状のスリーブ本体の内径が、ダクト本体の一部及びダクトフランジ部の挿通部分の最外径よりも大きく構成されていることにより、労力や困難を伴う加工をすることなく、ダクトをスリーブ本体内部にスムースに挿通することができる。また、前記スリーブ本体内部に固定されるフランジ部が、対応するダクトフランジ部の幅よりも大きく構成されていることにより、前記フランジ部に対し、前記ダクトフランジ部を確実に当接することができ、ひいては両者を確実に連結することができる。
【0014】
手段3.前記フランジ部は、断面L字状のアングルの一部であり、該アングルのうち前記フランジ部以外の部位が前記スリーブ本体の内壁面に当接した状態で固定されていることを特徴とする手段1又は2に記載のダクトの連結構造。
【0015】
上記手段3によれば、フランジ部を断面L字状のアングルの一部とすることで、該アングルのうち前記フランジ部以外の部位をスリーブ本体の内壁面に当接することができるため、前記スリーブ本体の内壁面への固定が容易になり、しかも固定を強固なものとすることができる。
【0016】
手段4.筒状のスリーブ本体と、該スリーブ本体の内壁に固定されるフランジ部とを備える実管スリーブを、プレート上に固定して、その周囲にコンクリートを打設することでフロアを構成し、前記プレートのうち前記スリーブ本体の内壁面よりも内側において開口を形成するとともに該開口に対し、ダクト本体と、該ダクト本体に固定されるダクトフランジ部とを備えるダクトの一部を挿通せしめ、前記フランジ部に対し前記ダクトフランジ部を接合させてなるダクトの連結構造であって、前記スリーブ本体及び前記開口は、前記ダクトフランジを含むダクトの挿通を許容するのに十分な内径を具備し、かつ、前記フランジ部が、前記ダクトフランジ部を接合するのに十分な幅を有していることを特徴とするダクトの連結構造。
【0017】
上記手段4によれば、筒状のスリーブ本体及び開口は十分な内径を具備しており、これにより、ダクト本体の一部及びダクトフランジ部の前記スリーブ本体への挿通が許容される。つまり、所定の労力や困難を伴うことなく前記ダクト本体の一部及び前記ダクトフランジ部を前記スリーブ本体内部にスムースに挿通することができる。また、前記スリーブ本体の内壁に固定されるフランジ部が、前記ダクトフランジ部を接合するのに十分な幅を有しているため、前記フランジ部に対し、前記ダクトフランジ部を確実に接合することができる。このように、手段4では、フロアにおいて、筒状のスリーブ本体を用いた上で、実管スリーブとそれに対応するダクトとを比較的容易に連結することができる。すなわち、スリーブ本体に拡径部を設ける等の特殊な構成を採用せずとも済み、結果として労力やコストの低減を図ることができる。
【0018】
手段5.前記スリーブ本体の内径及び前記開口が、前記ダクトのうちの前記挿通部分の最外径よりも大きく構成され、かつ、前記フランジ部の幅が、対応するダクトフランジ部の幅よりも大きく構成されていることを特徴とする手段4に記載のダクトの連結構造。
【0019】
上記手段5によれば、筒状のスリーブ本体及び開口は、ダクト本体の一部及びダクトフランジ部の挿通部分の最外径よりも大きく構成されていることにより、労力や困難を伴う加工をすることなく、ダクトを前記スリーブ本体内部にスムースに挿通することができる。また、前記スリーブ本体内部に固定されるフランジ部は、対応するダクトフランジ部の幅よりも大きく構成されているため、前記フランジ部に対し、ダクトフランジ部を確実に当接することができ、ひいては両者を確実に連結することができる。
【0020】
手段6.前記スリーブ本体には、前記フランジ部よりも上方位置において、前記フロアよりも上方に設けられる別のダクトを連結するための別のフランジ部が固定されていることを特徴とする手段4又は5に記載のダクトの連結構造。
【0021】
上記手段6によれば、フロアの上方と下方に設けられるダクトをそれぞれに対応するフランジ部において各々連結することができる。
【0022】
手段7.前記フランジ部は、断面L字状のアングルの一部であり、該アングルのうち前記フランジ部以外の部位が前記スリーブ本体の内壁面に当接した状態で固定されていることを特徴とする手段4乃至6のいずれかに記載のダクトの連結構造。
【0023】
上記手段7によれば、フランジ部を断面L字状のアングルの一部とすることで、該アングルのうち前記フランジ部以外の部位をスリーブ本体の内壁面に当接することができるため、前記スリーブ本体の内壁面への固定が容易になり、しかも接合を強固なものとすることができる。
【0024】
手段8.前記ダクトフランジ部は、前記ダクト本体の上端部に固定され、かつ、該ダクト本体の内周側に向かって延びていることを特徴とする手段4乃至7のいずれかに記載のダクトの連結構造。
【0025】
上記手段8によれば、ダクトフランジ部がダクト本体の上端部において、内周側に向かって延びているため、スリーブ本体の上方から該スリーブ本体内に手を入れて、ダクトのフランジ部と、それに対応する前記スリーブ本体のフランジ部とを比較的容易に固定することができる。
【0026】
手段9.手段1乃至8のいずれかに記載のダクトの連結構造に用いられる実管スリーブ。
【0027】
上記手段9の実管スリーブを用いることで、施工に際し上記手段1乃至8の作用効果を奏しうる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図1乃至図5を参照しつつ説明する。
【0029】
まず、図1に基づいて、本実施の形態のダクトの連結構造の概略構成について説明する。フロア1は鉄製のデッキプレート2と、その上に打設されたコンクリート層3とからなっている。デッキプレート2は、平坦な板状部4と、板状部4に対し所定間隔毎に設けられ、下方に延びるようにして一体的に折り曲げ形成されたリブ状の脚部5とからなっている。脚部5の存在により、デッキプレート2自身の強度が高められ、コンクリート打設時のデッキプレート2の変形等が防止されるようになっている。
【0030】
本実施の形態では、フロア1の上下に下ダクト6と上ダクト7とがそれぞれ設けられており、両ダクト6,7が、フロア1に対応する部分において、実管スリーブ8を介して連結されている。
【0031】
実管スリーブ8は、フロア1の上下を連通するように配置されており、四角筒状をなし、縦断面のいずれの部位においても同一の内径を有するスリーブ本体9と、スリーブ本体9の内壁に溶接固定された下部スリーブアングル10及び上部スリーブアングル11とから構成されている。両スリーブアングル10,11は、断面L字状をなし、それぞれ内周方向に向かって延びるフランジ部12,13を有している。スリーブ本体9の外側下端には接合用金具14が所定間隔毎に設けられ、接合用金具14が前記デッキプレート2に対し、スクリューネジ15で固定されている。このスリーブ本体9の内周壁面に対応するようにして、前記デッキプレート2には、前記下部ダクト6を挿通させる為の開口が設けられている。
【0032】
前記下ダクト6は、下ダクト本体16及び下ダクトアングル17により構成されている。つまり、下ダクト本体16の上端には、内側に向かって延びるフランジ部18を有する下ダクトアングル17が溶接固定されている。そして、下ダクトアングル17と前記下部スリーブアングル10とが各フランジ部18,12においてボルト19で固定されている。また、前記上ダクト7は、上ダクト本体20及び上ダクトアングル21により構成されている。つまり、上ダクト本体20の下端には、外側に向かって延びるフランジ部22を有する上ダクトアングル21が溶接固定されている。そして、上ダクトアングル21と前記上部スリーブアングル11とが各フランジ部22,13においてボルト23で固定されている。尚、スリーブ本体9の内側には、落下防止鉄筋24が所定間隔毎に設けられている。
【0033】
さて、本実施の形態においては、前記スリーブ本体9の内径W1は、前記下ダクトアングル17のフランジ部18を含む前記下ダクト6の最外径W2よりも大きく構成されている。また、デッキプレート2の開口の幅W3は、前記下ダクト6の最外径W2よりも大きく形成されている。さらに、前記下部スリーブアングル10のフランジ部12の幅W4が、下ダクトアングル17のフランジ部18の幅W5よりも、大きく構成されている。
【0034】
以上のように構成された実管スリーブ8を用いて、フロア1の上下に設けられるダクト6,7が連通される工程について説明する。
【0035】
まず、図2に示すように前記デッキプレート2が前記フロア1を構成するベースとして設置される。このとき、前記実管スリーブ8が前記接合用金具14を介して、前記デッキプレート2の所定の位置に固定される。なお、実管スリーブ8の外周側には、図示しない鉄筋が配置される。
【0036】
次に、図3に示すように、実管スリーブ8の周囲にコンクリートが打設され、コンクリート層3が形成される。
【0037】
続いて、図4に示すように、前記スリーブ本体9の内周壁にほぼ対応して、前記デッキプレート2に対し、下部ダクト6を挿通させる為の開口が、バーナ等が用いられることで形成される。このとき、上述したように、開口の幅W3は、下ダクト6の最外径W2よりも大きく形成される。ここで、開口は、スリーブ本体9の内壁よりも幾分内側が切断されることで形成される。しかも、バーナ等が用いられることで開口が形成されるため、その切り口は鋸歯状となっている。つまり、この時点において開口幅W3は、スリーブ本体9の内壁よりも内側に形成され、切り口が鋸歯状の切残し部25の幅W6の分だけ、スリーブ本体9の内径W1よりも小さいものとなる(図1参照)。
【0038】
次に、図5に示すように、前記下ダクト6が前記開口からスリーブ本体9に挿入される。このとき、前記スリーブ本体9の内径W1は、下ダクト6の最外径W2と前記切残し部25の幅W6の分との和よりも大きく構成される。このため、下ダクト6を前記開口からスリーブ本体9内にスムースに挿通できる(図1参照)。
【0039】
続いて、前記下ダクトアングル17と前記下部スリーブアングル10とが、前記各フランジ部18,12同士が当接した状態で、前記ボルト19で固定される。このとき、前記下部スリーブアングル10のフランジ部12の幅W4が、下ダクトアングル17のフランジ部18の幅W5と切残し部25の幅W6との和よりも大きく構成されている。つまり、十分な幅を有している。このため、前記フランジ部12に対し、前記フランジ部18を確実に固定することができる。これにより、実管スリーブ8と下ダクト6とを連結することができる。
【0040】
また、前記上ダクト7についても、前記上ダクトアングル21と前記上部スリーブアングル11とが前記各フランジ部22,13同士が当接した状態で、前記ボルト23で固定される。
【0041】
以上のようにして、図1に示すように、フロア1の上下に位置する両ダクト7,6を実管スリーブ8を介して連結することができる。本実施の形態によれば、デッキプレート2の開口部に、断面筒状のスリーブ本体9内周壁よりも内側に切残し部25が多少残ったとしても、スリーブ本体9の内径W1が、下ダクト6の最外径W2と前記切残し部25の幅W6の分との和よりも大きく構成されているため、前記下ダクト6を前記開口から確実に挿通することができる。さらに、下部スリーブアングル10のフランジ部12の幅W4が、下ダクトアングル17のフランジ部18の幅W5と切残し部25の幅W6との和よりも大きく構成されることで、実管スリーブ8と下ダクト6とを確実に連結することができる。そのため、実管スリーブ8に対し下ダクト6を連結するのに際し、スリーブ本体9の内壁面に揃えるべく、切残し部25を切削する等の後加工を必要とせず、結果として施工に際し、多大な労力を要するという不具合を解消することができる。
【0042】
また、スリーブ本体9は縦断面のいずれの部位においても同じ内径W1を有するよう、その断面が筒状に形成されているにも関わらず、上記したように確実な連結が可能となる。従って、スリーブ本体の下部に拡径部を設けることなく、上記作用効果が奏され、結果として、構造の複雑化や、労力及びコストの増大といった不具合を防止できる。
【0043】
さらに、下ダクトアングル17のフランジ部18は、下ダクト6の内周方向に向かって延びているため、実管スリーブ8の上方から実管スリーブ8内に手を入れ、下部スリーブアングル10と下ダクトアングル17とを、各フランジ部12,18においてボルト19で、比較的容易に固定することができる。
【0044】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0045】
(a)上記実施の形態では、スリーブ本体9の内径W1及びデッキプレート2に設けられる開口の幅W3は、下ダクト6の最外径W2よりも大きく構成されている。かかる要件は、実管スリーブ8と下ダクト6との連結状態において、下ダクト6のうち、少なくともデッキプレート2よりも上に位置する部分について適用されればよい。すなわち、デッキプレート2の下方位置において、下ダクト6の径がスリーブ本体9の内径W1よりも大きく構成されていても差し支えない。
【0046】
(b)上記実施の形態では、下ダクトアングル17が、下ダクト本体16の内側上端に固定されているが、図6に示すように、下ダクト本体16の外周側に延びるようにして設置されていてもよい。
【0047】
(c)上記実施の形態では、下部スリーブアングル10のフランジ部12の幅W4は、下ダクトアングル17のフランジ部18の幅W5よりも大きく構成されている。これに対し、フランジ部18が下ダクト本体16の内周側に延びるように設置される場合には、前記フランジ部12が、前記フランジ部18を接合するのに十分な幅を有していればよい。従って、場合によっては、フランジ部12の幅W4が、フランジ部18の幅W5よりも小さく構成されていても差し支えない。
【0048】
ただし、上記(b)のように下ダクトアングル17が下ダクト本体16の外周側に固定される場合(図6参照)においては、下部スリーブアングル10のフランジ部12の幅W4が、下ダクトアングル17のフランジ部18の幅W5よりも大きく構成されることが必要である。
【0049】
(d)上記実施の形態では、下部スリーブアングル10と下ダクトアングル17の各フランジ部12,18同士の固定、及び、上部スリーブアングル11と上ダクトアングル21の各フランジ部13,22同士の固定に際し、それぞれ、ボルト19,23を用いることとしているが、固定方法は特に限定されるものではなく、例えば溶接固定することとしてもよい。
【0050】
また、スリーブ本体9とデッキプレート2との固定方法や、スリーブ本体9と上下スリーブアングル11,10との固定方法に関しても、上記例に限定されるものでない。
【0051】
(e)各アングルの断面形状は、上記実施の形態に限定されるものでなく、種々の形状を採用することができる。例えば、断面L字状以外の形状としては、板状、断面T字状、断面ロ字状等を挙げることができる。
【0052】
(f)上記実施の形態では、スリーブ本体9は四角筒状に構成されているが、種々の筒形状を採用することができる。例えば、四角筒状以外の筒形状としては、円筒状、楕円筒状、六角筒状等を挙げることができる。
【0053】
(g)また、上記実施の形態ではフロア部におけるダクトの連結構造について具体化しているが、フロア部だけに限定されるものではない。すなわち、隔離体として、例えば、壁に具体化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるダクトの連結構造を示す断面図。
【図2】ダクトの連通過程を示し、デッキプレートに実管スリーブが固定された時点の断面図。
【図3】ダクトの連通過程を示し、図2の状態にコンクリート層が設けられた時点の断面図。
【図4】ダクトの連通過程を示し、図3の状態から、開口がデッキプレートに設けられた時点の断面図。
【図5】ダクトの連通過程を示し、ダクトの挿通状態を示す断面図。
【図6】別の実施の形態におけるダクト連通構成を示す断面図。
【図7】従来のダクトの連結構造を示す断面図。
【図8】(A)、(B)は、図7のα部分を示す拡大部分断面図。
【図9】従来の拡径部を設けた構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…フロア、2…デッキプレート(プレート)、6…下ダクト、7…上ダクト、8…実管スリーブ、9…スリーブ本体、10…下部スリーブアングル、11…上部スリーブアングル、12…下部スリーブアングルのフランジ部、13…上部スリーブアングルのフランジ部、16…下ダクト本体、18…下ダクトアングルのフランジ部、W1…スリーブ本体の内径、W2…下ダクトの最外径、W3…デッキプレートの開口幅、W4…下部スリーブアングルのフランジ部の幅、W5…下ダクトアングルのフランジ部の幅。

Claims (9)

  1. 隔離体にて隔離された各空間のうち少なくとも一方に配設されるダクトを、前記隔離体に設置される実管スリーブを用いて連結させるダクトの連結構造において、
    前記実管スリーブは、筒状のスリーブ本体と、該スリーブ本体の内壁に固定されるフランジ部とを備えるとともに、前記ダクトは、ダクト本体と、該ダクト本体に固定されるダクトフランジ部とを備え、
    前記スリーブ本体は、前記ダクト本体の一部及び前記ダクトフランジ部の前記スリーブ本体への挿通を許容するのに十分な内径を具備し、かつ、前記フランジ部が、前記ダクトフランジ部を接合するのに十分な幅を有していることを特徴とするダクトの連結構造。
  2. 前記スリーブ本体の内径が、前記ダクト本体の一部及び前記ダクトフランジ部の挿通部分の最外径よりも大きく構成され、かつ、前記フランジ部の幅が、対応するダクトフランジ部の幅よりも大きく構成されていることを特徴とする請求項1に記載のダクトの連結構造。
  3. 前記フランジ部は、断面L字状のアングルの一部であり、該アングルのうち前記フランジ部以外の部位が前記スリーブ本体の内壁面に当接した状態で固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダクトの連結構造。
  4. 筒状のスリーブ本体と、該スリーブ本体の内壁に固定されるフランジ部とを備える実管スリーブを、プレート上に固定して、その周囲にコンクリートを打設することでフロアを構成し、前記プレートのうち前記スリーブ本体の内壁面よりも内側において開口を形成するとともに該開口に対し、ダクト本体と、該ダクト本体に固定されるダクトフランジ部とを備えるダクトの一部を挿通せしめ、前記フランジ部に対し前記ダクトフランジ部を接合させてなるダクトの連結構造であって、
    前記スリーブ本体及び前記開口は、前記ダクトフランジを含むダクトの挿通を許容するのに十分な内径を具備し、かつ、前記フランジ部が、前記ダクトフランジ部を接合するのに十分な幅を有していることを特徴とするダクトの連結構造。
  5. 前記スリーブ本体の内径及び前記開口が、前記ダクトのうちの前記挿通部分の最外径よりも大きく構成され、かつ、前記フランジ部の幅が、対応するダクトフランジ部の幅よりも大きく構成されていることを特徴とする請求項4に記載のダクトの連結構造。
  6. 前記スリーブ本体には、前記フランジ部よりも上方位置において、前記フロアよりも上方に設けられる別のダクトを連結するための別のフランジ部が固定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のダクトの連結構造。
  7. 前記フランジ部は、断面L字状のアングルの一部であり、該アングルのうち前記フランジ部以外の部位が前記スリーブ本体の内壁面に当接した状態で固定されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のダクトの連結構造。
  8. 前記ダクトフランジ部は、前記ダクト本体の上端部に固定され、かつ、該ダクト本体の内周側に向かって延びていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載のダクトの連結構造。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のダクトの連結構造に用いられる実管スリーブ。
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