JP2004036666A - 油圧制御装置 - Google Patents

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判治 二十三
Kazuyuki Noda
野田 和幸
Kazutoshi Nozaki
野崎 和俊
Toshiki Kaneda
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Abstract

【課題】ソレノイドバルブの排出能力が低下する場合であっても複数の切替えバルブの切替え時間が長くなることを防止する油圧制御装置を提供する。
【解決手段】ソレノイドバルブSOLの信号圧が出力されるポートbと、切替えバルブ3の油室3aとを接続し、該切替えバルブ3が切替えられた際にライン圧PLが供給されているポート3bに連通するポート3cに油路c2を接続し、油路c2に連通する油路c3を切替えバルブ2の油室2aに、油路c2に連通する油路c4を切替えバルブ4の油室4aに、それぞれ接続する。ソレノイドバルブSOLからの信号圧が切替えバルブ3の油室3aに作用すると、該切替えバルブ3が切替えられると共に、油路c2、c3、c4を介してライン圧PLが上記油室2a及び油室4aに作用し、切替えバルブ2及び切替えバルブ4が切替えられる。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車輌等に搭載される自動変速機を制御する油圧制御装置に係り、詳しくは、1本のソレノイドバルブにより出力される信号圧に基づいて複数の切替えバルブを切替える際の応答遅れを低減することが可能な油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近来、例えば車輌等に搭載される自動変速機の油圧制御装置において、該油圧制御装置のコンパクト化やコスト低減などのために、共に切替えを行うことが可能な複数の切替えバルブの切替えを1本のソレノイドバルブのオン・オフ制御による信号圧で行うものがある。
【0003】
図4は従来の油圧制御装置100を示す概略図である。図4に示すように、油圧制御装置100には、例えば油圧発生源により供給される油圧をポートaに入力し、オン・オフ制御に基づく信号圧をポートbより出力するソレノイドバルブSOLが備えられており、該ソレノイドバルブSOLのポートbは、油路b1,b2,b3を介して切替えバルブ5の油室5a、切替えバルブ6の油室6a、切替えバルブ7の油室7aに接続されている。該ソレノイドバルブSOLがオフ制御されて該ポートbより信号圧が出力されていないと、切替えバルブ5,6,7が有しているスプリング5s,6s,7sの付勢力により、切替えバルブ5が左半位置、切替えバルブ6が右半位置、切替えバルブ7が右半位置にある。そして、上記ソレノイドバルブSOLがオン制御されて該ポートbより信号圧が出力されると、上記油室5a,6a,7aに信号圧が入力され、切替えバルブ5,6,7は、スプリング5s,6s,7sの付勢力に反して切替えバルブ5が右半位置、切替えバルブ6が左半位置、切替えバルブ7が左半位置となって、つまり3本の切替えバルブ5,6,7が共に切替えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで一般に、油温が低くなればなるほどオイルの粘性が増すため、例えば油温が低くなるとソレノイドバルブの信号圧の排出能力が低くなり、切替えバルブのスプールを動かすための信号圧を排出する時間が長くなる。特に上述したような油圧制御装置100などのように、1本のソレノイドバルブSOLにより例えば3本の切替えバルブ5,6,7を切替えるようなものであると、それら3本の切替えバルブ5,6,7のスプールを動かすためのオイル排出量が3本分となるため、ソレノイドバルブSOLの信号圧の排出能力が低くなることで、更に信号圧を排出する時間が長くなり、それら切替えバルブ5,6,7を切替える時間が更に長くなってしまう。そのため、特に低油温時など、ソレノイドバルブSOLの信号圧の排出能力が低くなる場合には、油圧制御装置としての機能上に影響を与える虞があった。
【0005】
そこで本発明は、ソレノイドバルブの排出能力が低下する場合であっても複数の切替えバルブを切替える時間が長くなることを防止することが可能な油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、信号圧(Psol)を出力自在なソレノイドバルブ(SOL)と、該ソレノイドバルブ(SOL)の信号圧(Psol)に基づいて共に切替えることが可能な複数の切替えバルブ(例えば2,3,4)と、を備える油圧制御装置(1)において、
前記複数の切替えバルブ(例えば2,3,4)のうちの少なくとも1つであって、前記ソレノイドバルブ(SOL)の信号圧(Psol)に基づき直接的に切替えられ、該切替えによって入力される所定油圧(例えばPL)を出力する直接切替えバルブ(例えば3)と、
前記複数の切替えバルブ(例えば2,3,4)のうちの前記直接切替えバルブ(例えば3)以外に、前記直接切替えバルブ(例えば3)の切替えによって出力される前記所定油圧(例えばPL)に基づき間接的に切替えられる間接切替えバルブ(例えば2,4)と、を備え、
前記ソレノイドバルブ(SOL)の信号圧(Psol)に基づき、前記直接切替えバルブ(例えば3)及び前記間接切替えバルブ(例えば2,4)が切替えられる、
ことを特徴とする油圧制御装置(1)にある。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記ソレノイドバルブ(SOL)は、オン・オフ制御に基づいて前記信号圧(Psol)を出力してなる、
請求項1記載の油圧制御装置(1)にある。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記ソレノイドバルブ(SOL)は、3ウェイソレノイドバルブである、
請求項2記載の油圧制御装置(1)にある。
【0009】
請求項4に係る本発明は、前記直接切替えバルブは、前記複数の切替えバルブ(例えば2,3,4)のうちのいずれか1つ(例えば3)であり、
前記ソレノイドバルブ(SOL)は、前記信号圧(Psol)を前記1つの直接切替えバルブ(例えば3)にのみ出力自在である、
請求項1ないし3のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0010】
請求項5に係る本発明は、前記ソレノイドバルブ(SOL)の信号圧(Psol)に基づく前記直接切替えバルブ(例えば3)の切替えに連動して前記間接切替えバルブ(例えば2,4)が切替えられてなる、
請求項1ないし4のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0011】
請求項6に係る本発明は、前記間接切替えバルブ(2,4)は、前記所定油圧(例えばPL)のみに基づき切替えられてなる、
請求項5記載の油圧制御装置(1)にある。
【0012】
請求項7に係る本発明は、前記ソレノイドバルブ(SOL)は、前記信号圧(Psol)を出力する信号圧出力ポート(b)を有してなり、
前記直接切替えバルブ(例えば3)は、前記所定油圧(例えばPL)を入力する入力ポート(3b)と、前記直接切替えバルブ(例えば3)の切替えに応じて前記入力ポート(3b)に連通し、前記所定油圧(例えばPL)を出力する所定油圧出力ポート(3c)と、を有してなり、
前記所定油圧入力ポート(3b)及び前記所定油圧出力ポート(3c)の油路面積の大きさを、前記信号圧出力ポート(b)の油路面積の大きさ以上にしてなる、
請求項1ないし6のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0013】
請求項8に係る本発明は、前記直接切替えバルブ(例えば3)は、切替え位置を位置決めするスプール(3p)と、前記ソレノイドバルブ(SOL)の信号圧(Psol)を入力し、該スプール(3p)に作用させる信号油室(3a)と、前記所定油圧(例えばPL)を入力する所定油圧入力ポート(3b)と、前記信号油室(3a)に入力される前記信号圧(Psol)に基づく前記切替えによって前記所定油圧入力ポート(3b)に連通する所定油圧出力ポート(3c)と、排出ポート(EX)と、を有してなり、
前記間接切替えバルブ(例えば2,4)は、切替え位置を位置決めするスプール(2p,4p)と、入力される油圧を該スプール(2p,4p)に作用させる油室(2a,4a)と、を有してなり、
前記直接切替えバルブ(例えば3)の所定油圧出力ポート(3c)と前記間接切替えバルブ(例えば2,4)の油室(2a,4a)とを連通させる油路(c2、c3、c4)を備えてなり、
前記直接切替えバルブ(例えば3)の所定油圧出力ポート(3c)は、前記所定油圧入力ポート(3b)に連通しない際に前記排出ポート(EX)に連通し、前記油路(c2、c3、c4)を介して前記間接切替えバルブ(2,4)の油室(2a,4a)の油圧を排出してなる、
請求項5記載の油圧制御装置(1)にある。
【0014】
請求項9に係る本発明は、前記ソレノイドバルブ(SOL)は、前記信号圧(Psol)を出力する信号圧出力ポート(b)を有してなり、
前記所定油圧入力ポート(3b)及び前記所定油圧出力ポート(3c)の油路面積の大きさを、前記信号圧出力ポート(b)の油路面積の大きさ以上にしてなる、
請求項8記載の油圧制御装置(1)にある。
【0015】
請求項10に係る本発明は、前記所定油圧は、前記ソレノイドバルブを介さない油圧(例えばPL)である、
請求項1ないし9のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0016】
請求項11に係る本発明は、前記所定油圧は、油圧発生源の油圧を調圧したライン圧(PL)である、
請求項1ないし10のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0017】
請求項12に係る本発明は、複数の前記間接切替えバルブ(2,4)を備えてなる、
請求項1ないし11のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0018】
請求項13に係る本発明は、油圧サーボに供給される油圧に基づいて係合状態が制御される複数の摩擦係合要素(例えばC−1,C−2,C−3,C−4,B−1,B−2,B−3,B−4)と、前記複数の摩擦係合要素の係合状態に基づき複数の変速段(例えば前進6速段、後進1速段)を形成する歯車機構(10)と、を有し、入力回転を変速して駆動車輪に出力する自動変速機、に適用されてなる、
請求項1ないし12のいずれか記載の油圧制御装置(1)にある。
【0019】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、複数の切替えバルブのうちの少なくとも1つであって、ソレノイドバルブの信号圧に基づき直接的に切替えられ、該切替えによって入力される所定油圧を出力する直接切替えバルブと、複数の切替えバルブのうちの直接切替えバルブ以外に、直接切替えバルブの切替えによって出力される所定油圧に基づき間接的に切替えられる間接切替えバルブとを備えて、ソレノイドバルブの信号圧に基づいて、直接切替えバルブ及び間接切替えバルブが切替えられるので、ソレノイドバルブが切替える切替えバルブを直接切替えバルブだけにすることができるものでありながら、複数の切替えバルブを略々同時に切替えることができる。それにより、特に低油温時であっても、ソレノイドバルブが複数の切替えバルブを切替える時間が長くなることを防止することができ、油圧制御装置としての機能上に影響を与えることを防止することができる。また、例えば複数のソレノイドバルブを設けることなく、複数の切替えバルブを切替えることができるので、油圧制御装置の肥大化やコスト増大も防止することができる。
【0021】
請求項2に係る本発明によると、ソレノイドバルブは、オン・オフ制御に基づいて信号圧を出力するので、ソレノイドバルブのオン・オフ制御に基づいて複数の切替えバルブを略々同時に切替えることができる。
【0022】
請求項3に係る本発明によると、ソレノイドバルブは、3ウェイソレノイドバルブであるので、例えば2ウェイソレノイドバルブである場合に比して、直接切替えバルブに作用する信号圧の応答性を良くすることができる。また、例えば2ウェイソレノイドバルブである場合に比して、オイルの消費流量を少なくすることができ、該ソレノイドバルブに油圧を供給する油圧発生源の駆動損失を小さくすることができる。
【0023】
請求項4に係る本発明によると、直接切替えバルブは、複数の切替えバルブのうちのいずれか1つであり、ソレノイドバルブは、信号圧を1つの直接切替えバルブにのみ出力自在であるので、1本のソレノイドバルブが切替える切替えバルブを直接切替えバルブの1本だけにすることができるものでありながら、複数の切替えバルブを略々同時に切替えることができる。それにより、特に低油温時であっても、ソレノイドバルブが直接切替えバルブを切替える時間が長くなることを防止することができるため、複数の切替えバルブを切替える時間が長くなることを防止することができ、油圧制御装置としての機能上に影響を与えることを防止することができる。
【0024】
請求項5に係る本発明によると、ソレノイドバルブの信号圧に基づく直接切替えバルブの切替えに連動して間接切替えバルブが切替えられるので、ソレノイドバルブの信号圧に基づき、直接切替えバルブと間接切替えバルブとを連動して切替えることができる。
【0025】
請求項6に係る本発明によると、間接切替えバルブは、所定油圧のみに基づき切替えられるので、間接切替えバルブの切替えをソレノイドバルブの信号圧に連動させることができる。それにより、ソレノイドバルブが切替える切替えバルブを直接切替えバルブだけにすることができるものでありながら、複数の切替えバルブを略々同時に切替えることができる。また、例えば複数のソレノイドバルブを設けることなく、複数の切替えバルブを切替えることができるので、油圧制御装置の肥大化やコスト増大も防止することができる。
【0026】
請求項7に係る本発明によると、直接切替えバルブの入力ポート及び所定油圧出力ポートの油路面積の大きさを、ソレノイドバルブの信号圧出力ポートの油路面積の大きさ以上にするので、間接切替えバルブの切替えにおける、直接切替えバルブの切替えに対する応答遅れを低減することができる。
【0027】
請求項8に係る本発明によると、直接切替えバルブの所定油圧出力ポートは、所定油圧入力ポートに連通しない際に排出ポートに連通し、油路を介して間接切替えバルブの油室の油圧を排出するので、間接切替えバルブの切替えをソレノイドバルブの信号圧に連動させることができる。それにより、ソレノイドバルブが切替える切替えバルブを直接切替えバルブだけにすることができるものでありながら、複数の切替えバルブを略々同時に切替えることができる。また、例えば複数のソレノイドバルブを設けることなく、複数の切替えバルブを切替えることができるので、油圧制御装置の肥大化やコスト増大も防止することができる。
【0028】
請求項9に係る本発明によると、直接切替えバルブの所定油圧入力ポート及び所定油圧出力ポートの油路面積の大きさを、ソレノイドバルブの信号圧出力ポートの油路面積の大きさ以上にするので、間接切替えバルブの切替えにおける、直接切替えバルブの切替えに対する応答遅れを低減することができる。
【0029】
請求項10に係る本発明によると、所定油圧はソレノイドバルブを介さない油圧であるので、間接切替えバルブはソレノイドバルブの信号圧以外の油圧により切替えることができ、それにより、該ソレノイドバルブが切替える切替えバルブを直接切替えバルブの1本だけにすることができる。
【0030】
請求項11に係る本発明によると、所定油圧は、油圧発生源の油圧を調圧したライン圧であるので、間接切替えバルブの切替えにおける、直接切替えバルブの切替えに対する応答遅れを低減することができる。
【0031】
請求項12に係る本発明によると、複数の間接切替えバルブを備えているが、それら間接切替えバルブは、所定油圧に基づき切替えられるので、1本のソレノイドバルブにより直接切替えバルブ及び複数の間接切替えバルブを切替えることができ、特に複数のソレノイドバルブを設けることなく、直接切替えバルブ及び複数の間接切替えバルブを切替えることができるので、油圧制御装置の肥大化やコスト増大をより効果的に防止することができる。また、例えば所定油圧がライン圧であると、切替える間接切替えバルブが複数であっても、直接切替えバルブの切替えに対する応答遅れを低減することができる。
【0032】
請求項13に係る本発明によると、油圧サーボに供給される油圧に基づいて係合状態が制御される複数の摩擦係合要素と、複数の摩擦係合要素の係合状態に基づき複数の変速段を形成する歯車機構とを有して、入力回転を変速して駆動車輪に出力する自動変速機に適用されるので、特に低油温時であっても、自動変速機の油圧制御装置としての機能上に影響を与えることを防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に沿って説明する。図1は本発明を適用し得る自動変速機構を示すスケルトン図、図2は各変速段における摩擦係合要素の係合状態とソレノイドバルブS4の作動状態とを示す作動表である。
【0034】
例えば車輌等に搭載される自動変速機には、本発明に係る油圧制御装置1と、該油圧制御装置1の油圧制御に基づき複数の摩擦係合要素(例えばクラッチC−1〜C−4、ブレーキB−1〜B−4)の係合状態が制御されることで例えば前進6速段後進1速段を形成する自動変速機構(歯車機構)10とが備えられている。
【0035】
図1に示すように、上記自動変速機構10は、入力軸11及び出力軸15を有しており、それら入力軸11及び出力軸15と同軸上に、サンギヤS1とキャリヤCR1とリングギヤR1とを有するダブルピニオンプラネタリギヤ12、サンギヤS2とキャリヤCR2とリングギヤR2とを有するシンプルプラネタリギヤ13、サンギヤS3とキャリヤCR3とリングギヤR3とを有するシンプルプラネタリギヤ14が配設されている。該自動変速機構10の入力側には、2つのクラッチが並設された形の、いわゆるダブルクラッチが内周側と外周側とにそれぞれ配設されており、即ち、内周側にクラッチC−1及びクラッチC−4が、外周側にクラッチC−2及びクラッチC−3が、それぞれ配設されている。
【0036】
上記クラッチC−4は上記サンギヤS2及びサンギヤS3に接続されており、また、上記クラッチC−1はワンウェイクラッチF−0を介して該サンギヤS2及び該サンギヤS3に接続されている。上記クラッチC−3は上記サンギヤS1に接続されており、該サンギヤS1はブレーキB−3の係止によって係合するワンウェイクラッチF−1により一方向の回転が規制される。また、キャリヤCR1はワンウェイクラッチF−1により一方向の回転が規制されていると共に、ブレーキB−1により固定自在となっている。更に、リングギヤR1はリングギヤR2に接続されており、該リングギヤR1及び該リングギヤR2はブレーキB−2により固定自在となっている。一方、上記クラッチC−2は上記キャリヤCR2に接続されると共に、該キャリヤCR2はリングギヤR3に接続されており、該キャリヤCR2及び該リングギヤR3はワンウェイクラッチF−3により一方向の回転が規制されていると共に、ブレーキB−4により固定自在となっている。そして、キャリヤCR3は出力軸15に接続されている。
【0037】
ついで、上記自動変速機構10の作動について図1及び図2に沿って説明する。前進1速段(1ST)では、図2に示すように、クラッチC−1を係合し、ワンウェイクラッチF−0及びワンウェイクラッチF−3を作動する。すると、図1に示すように、クラッチC−1を介して入力軸11の回転がサンギヤS3に入力されると共に、ワンウェイクラッチF−3によってリングギヤR3の回転が一方向に規制され、入力回転のサンギヤS3と回転が規制されたリングギヤR3とによりキャリヤCR3が減速回転になる。それにより、出力軸15より前進1速段としての正転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は前進1速段を形成する。
【0038】
なお、前進1速段のエンジンブレーキ(コースト)時では、図2に示すように、クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−0に代えてクラッチC−4を係合することでサンギヤS3の空転を防止し、また、ワンウェイクラッチF−3に代えてブレーキB−4を係止することでリングギヤR3の空転を防止する形でその回転を固定し、上述と同様に前進1速段を形成する。
【0039】
前進2速段(2ND)では、図2に示すように、クラッチC−1を係合すると共にブレーキB−3を係止し、ワンウェイクラッチF−0、ワンウェイクラッチF−1及びワンウェイクラッチF−2を作動する。すると、図1に示すように、ブレーキB−3の係止により係合するワンウェイクラッチF−2によってサンギヤS1の回転が一方向に規制されると共に、ワンウェイクラッチF−1によってキャリヤCR1の回転が一方向に規制され、リングギヤR1及びリングギヤR2の回転も一方向に規制される。クラッチC−1を介して入力軸11の回転がサンギヤS2に入力されると、入力回転のサンギヤS2と上記回転が規制されたリングギヤR2とによりキャリヤCR2及びリングギヤR3が減速回転となる。更に、クラッチC−1を介して入力軸11の回転がサンギヤS3に入力されると、入力回転のサンギヤS3と減速回転のリングギヤR3とによりキャリヤCR3が上記前進1速段より僅かに大きな減速回転となる。それにより、出力軸15より前進2速段としての正転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は前進2速段を形成する。
【0040】
なお、前進2速段のエンジンブレーキ(コースト)時では、図2に示すように、クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−0に代えてクラッチC−4を係合することでサンギヤS2及びサンギヤS3の空転を防止し、また、ワンウェイクラッチF−1及びワンウェイクラッチF−2に代えてブレーキB−2を係止することでリングギヤR1及びリングギヤR2の空転を防止する形でその回転を固定し、上述と同様に前進2速段を形成する。
【0041】
前進3速段(3RD)では、図2に示すように、クラッチC−1を係合すると共にクラッチC−3を係合し、ワンウェイクラッチF−0及びワンウェイクラッチF−1を作動する。すると、図1に示すように、クラッチC−3の係合によりサンギヤS1に入力回転が入力されると共に、ワンウェイクラッチF−1によってキャリヤCR1の回転が一方向に規制され、入力回転のサンギヤS1と回転が規制されたキャリヤCR1とによりリングギヤR1及びリングギヤR2が減速回転となる。一方、クラッチC−1を介して入力軸11の回転がサンギヤS2に入力されると、入力回転のサンギヤS2と上記減速回転のリングギヤR2とによりキャリヤCR2及びリングギヤR3が比較的大きな減速回転となる。更に、クラッチC−1を介して入力軸11の回転がサンギヤS3に入力されると、入力回転のサンギヤS3と減速回転のリングギヤR3とによりキャリヤCR3が上記前進2速段より僅かに大きな減速回転となる。それにより、出力軸15より前進3速段としての正転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は前進3速段を形成する。
【0042】
なお、前進3速段のエンジンブレーキ(コースト)時では、図2に示すように、クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−0に代えてクラッチC−4を係合することでサンギヤS2及びサンギヤS3の空転を防止し、また、ワンウェイクラッチF−1に代えてブレーキB−1を係止することでキャリヤCR1の空転を防止する形でその回転を固定し、上述と同様に前進3速段を形成する。
【0043】
前進4速段(4TH)では、図2に示すように、クラッチC−1を係合すると共にクラッチC−2を係合し、ワンウェイクラッチF−0を作動する。すると、図1に示すように、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2及びリングギヤR3に入力回転が入力されると共に、クラッチC−1を介して入力軸11の回転がサンギヤS3に入力される。すると、入力回転のサンギヤS3と入力回転のリングギヤR3とにより、即ち直結回転となってキャリヤCR3が入力回転となる。それにより、出力軸15より前進4速段としての正転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は前進4速段を形成する。
【0044】
なお、前進4速段のエンジンブレーキ(コースト)時では、図2に示すように、クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−0に代えてクラッチC−4を係合することでサンギヤS2及びサンギヤS3の空転を防止し、上述と同様に前進4速段を形成する。
【0045】
前進5速段(5TH)では、図2に示すように、クラッチC−2を係合すると共にクラッチC−3を係合し、ブレーキB−1を係止する。すると、図1に示すように、クラッチC−3の係合によりサンギヤS1に入力回転が入力されると共に、ブレーキB−1によりキャリヤCR1の回転が固定され、入力回転のサンギヤS1と固定されたキャリヤCR1とによりリングギヤR1及びリングギヤR2が減速回転となる。一方、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2及びリングギヤR3に入力回転が入力され、入力回転のキャリヤCR2と減速回転のリングギヤR2とによりサンギヤS2及びサンギヤS3が増速回転となる。更に、増速回転のサンギヤS3と入力回転のリングギヤR3とによりキャリヤCR3が増速回転となる。それにより、出力軸15より前進5速段としての正転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は前進5速段を形成する。
【0046】
前進6速段(6TH)では、図2に示すように、クラッチC−2を係合すると共に、ブレーキB−2を係止する。すると、図1に示すように、リングギヤR1及びリングギヤR2の回転が固定される。一方、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2及びリングギヤR3に入力回転が入力され、入力回転のキャリヤCR2と固定されたリングギヤR2とによりサンギヤS2及びサンギヤS3が(前進5速段のときより大きな)増速回転となる。更に、増速回転のサンギヤS3と入力回転のリングギヤR3とによりキャリヤCR3が増速回転となる。それにより、出力軸15より前進6速段としての正転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は前進6速段を形成する。
【0047】
後進1速段(REV)では、図2に示すように、クラッチC−3を係合すると共にブレーキB−4を係止し、ワンウェイクラッチF−1を作動する。すると、図1に示すように、クラッチC−3の係合によりサンギヤS1に入力回転が入力されると共に、ワンウェイクラッチF−1によりキャリヤCR1の回転が一方向に規制され、入力回転のサンギヤS1と回転が規制されたキャリヤCR1とによりリングギヤR1及びリングギヤR2が減速回転となる。一方、ブレーキB−4の係止によりキャリヤCR2及びリングギヤR3の回転が固定される。すると、減速回転のリングギヤR2と固定されたキャリヤCR2とによりサンギヤS2及びサンギヤS3が逆転回転となり、逆転回転のサンギヤS3と固定されたリングギヤR3とによりキャリヤCR3が逆転回転となる。それにより、出力軸15より後進1速段としての逆転回転が出力されて、つまり該自動変速機構10は後進1速段を形成する。
【0048】
なお、後進1速段のエンジンブレーキ(コースト)時では、図2に示すように、ワンウェイクラッチF−1に代えてブレーキB−1を係止することでキャリヤCR1の空転を防止し、上述と同様に後進1速段を形成する。
【0049】
つづいて、本発明の要部となる油圧制御装置1について図3に沿って説明する。図3は本発明に係る油圧制御装置1を示す概略図である。なお、図3に示す油圧制御装置は、本発明に係る部分を概略的に示したものであり、実際の油圧制御装置1は更に多くのバルブや油路などを有して構成されるものであって、例えば上述した自動変速機構10における複数の摩擦係合要素の係合状態を制御する油圧サーボ、ロックアップクラッチ、潤滑油回路などを油圧制御するものである。
【0050】
図3に示すように、油圧制御装置1には、ソレノイドバルブSOLの一例であり、3ウェイソレノイドバルブであるソレノイドNo.4バルブS4(以下、「ソレノイドバルブS4」とする。)と、複数の切替えバルブとして4−5シフトバルブ(間接切替えバルブ)2、リバースシーケンスバルブ(直接切替えバルブ)3、及びSL1リレーバルブ(間接切替えバルブ)4と、が備えられている。3ウェイソレノイドバルブであるソレノイドバルブS4は、ポートa、ポート(信号圧出力ポート)b及びドレーンポートcが備えられており、該ポートaには、ソレノイドバルブS4を介していない油圧として、詳しくは後述するライン圧が入力されている。該ソレノイドバルブS4は、ノーマルクローズであり、オフ制御されている際は、ポートbとドレーンポートcとが連通して、該ポートbより信号圧Psolを出力せず、オン制御された際に、ポートaとポートbとが連通して、該ポートbより信号圧Psolが出力(排出)され、油路b1に該信号圧Psolを出力する。
【0051】
また、上記ライン圧とは、車輌の走行状況(例えば入力トルク)に基づき演算される制御部(図示せず)からの信号によりリニアソレノイドバルブSLT(図示せず)が制御され、該リニアソレノイドバルブSLTからの制御圧に基づいてプライマリレギュレータバルブが制御されて、不図示のオイルポンプ(油圧発生源)により発生する油圧を該プライマリレギュレータバルブにより調圧した油圧であり、即ちライン圧は、車輌の走行状況に応じて高低に変化する油圧である。
【0052】
上記リバースシーケンスバルブ3は、スプリング3sにより図中下方(右半位置)に付勢されているスプール3pを有しており、供給される油圧により該スプール3pを介してスプリング3sに対向作用する油室(信号油室)3aに上記油路b1が接続されている。また、ポート(所定油圧入力ポート)3bには、上述したライン圧PLが供給されている油路c1が接続されており、該リバースシーケンスバルブ3が左半位置であると該ポート3bに連通するポート(所定圧出力ポート)3cには、後述する油路c3及び油路c4に連通する油路c2が接続されている。また、該リバースシーケンスバルブ3が右半位置であるとポート3cはドレーンポート(排出ポート)EXに連通する。なお、リバースシーケンスバルブ3のポート3b,3cの油路面積の大きさは、上記ソレノイドバルブS4のポートbの油路面積の大きさ以上に形成されており、つまり小さくならないように形成されている。また、油路c1,c2,c3,c4の油路面積も、油路b1の油路面積に対して小さくならないように形成されている。
【0053】
また、該リバースシーケンスバルブ3のポート3dには、例えば不図示のマニュアルシフトバルブなどを介して供給される油路e1が接続されており、該リバースシーケンスバルブ3が右半位置であると該ポート3dに連通するポート3eには、上記ブレーキB−4の油圧サーボに連通する油路e2が接続されている。更に、ポート3fには、不図示のマニュアルシフトバルブやその他の切替えバルブ(例えば2−3,5−6シフトバルブ)などを介して前進レンジ時のライン圧PL(D)が供給される油路f1が接続されており、該リバースシーケンスバルブ3が左半位置であると該ポート3fに連通するポート3gには、上記ブレーキB−2の油圧サーボに連通する油路f2が接続されている。
【0054】
上記4−5シフトバルブ2は、スプリング2sにより図中上方(左半位置)に付勢されているスプール2pを有しており、供給される油圧により該スプール2pを介してスプリング2sに対向作用する油室2aに、上記油路c2に連通する油路c3が接続されている。また、該4−5シフトバルブ2のポート2bには、例えば不図示のマニュアルシフトバルブなどを介して前進レンジ時のライン圧PL(D)が供給される油路d1が接続されており、該4−5シフトバルブ2が右半位置であると該ポート2bに連通するポート2cには、上記ブレーキB−1の油圧サーボに連通する油路d2が接続されている。
【0055】
上記SL1リレーバルブ4は、スプリング4sにより図中下方(右半位置)に付勢されているスプール4pを有しており、供給される油圧により該スプール4pを介してスプリング4sに対向作用する油室4aに、上記油路c2に連通する油路c4が接続されている。また、該SL1リレーバルブ4のポート4bには、ライン圧PLが供給されている油路g2が接続されており、ポート4cには、例えば不図示のリニアソレノイドバルブなどによってスロットル開度に基づきライン圧PLを調圧制御した制御圧PSL1が供給されている油路g1が接続されている。そして、SL1リレーバルブ4が右半位置であると該ポート4bに連通し、左半位置であると該ポート4cに連通しポート4dには、例えば不図示のクラッチコントロールバルブなどに連通する油路g3が接続されている。
【0056】
ついで、上記油圧制御装置1の作用について説明する。上記ソレノイドバルブS4がオフ制御されると(図3参照)、上述のようにポートbから信号圧Psolが出力されなく、上記リバースシーケンスバルブ3の油室3aに油圧が作用せずに、上記スプリング3sの付勢力によって該リバースシーケンスバルブ3は右半位置となる。該リバースシーケンスバルブ3が右半位置にあると、ポート3bとポート3cとが遮断されており、油路c1に供給されているライン圧PLが遮断されて、油路c2には油圧が供給されない。また、ポート3cはドレーンポートEXに連通し、油路c2,c3,c4を介して4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4の油室2a,4aの油圧を排出する。
【0057】
すると、上記油路c2に油圧が供給されない(排出されている)ので、油路c3及び油路c4にも油圧が供給されず、4−5シフトバルブ2の油室2a及びSL1リレーバルブ4の油室4aには油圧が作用しない。すると、上記スプリング2sの付勢力によって該4−5シフトバルブ2は左半位置になり、また、上記スプリング4sの付勢力によって該SL1リレーバルブ4は右半位置となる。
【0058】
この際、上記リバースシーケンスバルブ3が右半位置にあると、ポート3dとポート3eとは連通され、例えば不図示のマニュアルシフトバルブが後進位置(Rレンジ、リバースレンジ)であって後進1速段(REV)であると、該マニュアルシフトバルブ及び不図示の切替えバルブ(例えば1−2シフトバルブ)等を介して後進レンジ時のライン圧PL(R)が該ポート3dに供給され、更にポート3eを介してブレーキB−4の油圧サーボに供給され、該ブレーキB−4が係合する(図2参照)。なお、前進1速段のエンジンブレーキ時には、不図示の切替えバルブ(例えば1−2シフトバルブ、B−4チェックバルブ)などを介して上記ブレーキB−4の油圧サーボに油圧が供給され、該ブレーキB−4が係合する。また、ポート3fとポート3gとは遮断され、ブレーキB−2の油圧サーボには油圧が供給されない。
【0059】
また、該4−5シフトバルブ2が左半位置であると、ポート2bとポート2cとは遮断され、図2に示すように、該4−5シフトバルブ2からのライン圧PLはブレーキB−1の油圧サーボに供給されない。なお、前進3速段及び後進1速段におけるエンジンブレーキ時には、不図示の切替えバルブ(例えば2−3,5−6シフトバルブ、B−1リレーバルブ)などを介して上記ブレーキB−1の油圧サーボに油圧が供給され、該ブレーキB−1が係合する。
【0060】
更に、上記SL1リレーバルブ4が右半位置であると、ポート4bとポート4dとが連通され、油路g2に供給されているライン圧PLが油路g3に供給されて、例えば不図示のコントロールバルブ(例えばクラッチコントロールバルブ)などに出力され、該コントロールバルブを介して例えばクラッチC−1の油圧サーボなどに油圧が供給される。
【0061】
一方、図2に示すように、前進5速段、前進6速段、前進2速段のエンジンブレーキ時において、上記ソレノイドバルブS4がオン制御されると、図3に示すように、上記ポートbから信号圧Psolが出力され、上記リバースシーケンスバルブ3の油室3aに該信号圧Psolが作用して、上記スプリング3sの付勢力に反して該リバースシーケンスバルブ3は切替えられ、左半位置となる。それにより、該リバースシーケンスバルブ3のポート3bとポート3cとが連通して、油路c1に供給されているライン圧PLが油路c2に供給される。
【0062】
すると、該油路c2を介して油路c3及び油路c4にライン圧PLが供給され、4−5シフトバルブ2の油室2a及びSL1リレーバルブ4の油室4aには該ライン圧PLが作用して、上記スプリング2sの付勢力に反して該4−5シフトバルブ2が切替えられて右半位置になり、また、上記スプリング4sの付勢力に反して該SL1リレーバルブ4が切替えられて左半位置となる。つまり、ソレノイドバルブS4の信号圧Psolに基づき、上記リバースシーケンスバルブ3、該4−5シフトバルブ2、及び該SL1リレーバルブ4が連動して切替えられる。なお、本実施の形態において、連動とは、正常時にあって、略々同時に必ず切替えられることをいい、特にソレノイドバルブS4の信号圧Psolのオン・オフ制御に基づき、リバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2、及びSL1リレーバルブ4が共に必ず切替えられることをいう。
【0063】
この際、上記リバースシーケンスバルブ3が左半位置であると、ポート3fとポート3gとが連通され、油路f1に供給される前進レンジ時のライン圧PL(D)が油路f2に供給されて、上記ブレーキB−2の油圧サーボに油圧が供給され、該ブレーキB−2が係合する(図2参照)。なお、前進5速段においては、不図示の切替えバルブ(例えば2−3,5−6シフトバルブ)などにより油路f2とブレーキB−2の油圧サーボとの間が遮断され、該ブレーキB−2の油圧サーボに油圧は供給されない。また、ポート3dとポート3eとは遮断され、該リバースシーケンスバルブ3からの後進レンジ時のライン圧PL(R)は、ブレーキB−4の油圧サーボに供給されない。
【0064】
また、4−5シフトバルブ2が右半位置であると、ポート2bとポート2cとが連通され、油路d1に供給される前進レンジ時のライン圧PL(D)が油路d2に供給されて、上記ブレーキB−1の油圧サーボに油圧が供給され、該ブレーキB−1が係合する(図2参照)。なお、前進2速段のエンジンブレーキ時においては、不図示の切替えバルブ(例えば2−3,5−6シフトバルブ)により油路d2とブレーキB−1の油圧サーボとの間が遮断され、該ブレーキB−1の油圧サーボに油圧は供給されない。
【0065】
更に、上記SL1リレーバルブ4が左半位置であると、ポート4cとポート4dとが連通され、油路g1に供給される上述の制御圧PSL1が油路4dに供給されて、例えば不図示のコントロールバルブ(例えばクラッチコントロールバルブ)などに出力され、該コントロールバルブを介して例えばクラッチC−1の油圧サーボなどに油圧が供給される。
【0066】
ついで、図2に示す前進5速段、前進6速段、前進2速段のエンジンブレーキ時の状態からその他の状態、つまり上記ソレノイドバルブS4がオン制御からオフ制御されると、リバースシーケンスバルブ3の油室3aに信号圧Psolが入力されなくなり、該リバースシーケンスバルブ3が右半位置になって、ポート3cとポート3bと遮断されると共に、ポート3cとドレーンポートEXとが連通する。すると、油路c2、c3、c4を介して4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4の油室2a,4aの油圧が排出され、4−5シフトバルブ2が左半位置に、SL1リレーバルブ4が右半位置に切替えられ、つまりソレノイドバルブS4の信号圧に連動してリバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2、及びSL1リレーバルブ4が切替えられる。
【0067】
なお、例えばソレノイドバルブS4が3ウェイソレノイドバルブでなく、2ウェイソレノイドバルブである場合、信号圧を出力しない際には、ドレーンポートに連通するため、入力ポートに入力される元圧(ライン圧PL)が排出されつづけることになる。それにより、オイルの消費流量を多くし、元圧を発生させる例えばオイルポンプ(油圧発生源)の駆動損失が大きくなってしまう。また、そのため、入力ポートに元圧を供給する油路にオリフィスを設けて、該元圧の排出を絞り、上記駆動損失を減らすと共に元圧の油圧低下を防ぐ必要がある。ところが、このオリフィスを設けると、元圧が該オリフィスを介して供給されるため、オフ制御からオン制御され、ドレーンポートが閉じてから信号圧として油圧が上昇するまでの応答性、つまりリバースシーケンスバルブ3の油室3aに作用する信号圧の(入力に対する)応答性が悪くなってしまう虞がある。更に、反対に、オン制御からオフ制御され、ドレーンポートが開いて信号圧をドレーンする際には、オリフィスを介して供給されている元圧と共に該信号圧をドレーンするため、信号圧として油圧が排出されるまでの応答性、つまりリバースシーケンスバルブ3の油室3aに作用している信号圧の(排出に対する)応答性が悪くなってしまう虞がある。
【0068】
しかしながら、本実施の形態においては、ソレノイドバルブS4が3ウェイソレノイドバルブであるので、上記2ウェイソレノイドバルブである場合に比して、リバースシーケンスバルブ3の油室3aに作用する信号圧の(入力及び排出に対する)応答性を良くすることができる。また、上記2ウェイソレノイドバルブである場合に比して、オイルの消費流量を少なくすることができ、該ソレノイドバルブS4に油圧を供給するオイルポンプの駆動損失を小さくすることができる。
【0069】
以上のように、本発明に係る油圧制御装置1は、ソレノイドバルブS4の信号圧に基づき、リバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2、及びSL1リレーバルブ4が連動して切替えられるので、つまり1本のソレノイドバルブS4が切替えるバルブをリバースシーケンスバルブ3の1本だけにすることができる。それにより、特に低油温時であっても、ソレノイドバルブS4がリバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4を切替える時間が長くなることを防止することができ、油圧制御装置としての機能上に影響を与えることを防止することができる。
【0070】
また、例えばリバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2、SL1リレーバルブ4のそれぞれに各専用のソレノイドバルブを設けることにより、それらの切替え時間が長くなることを防止することができるが、本発明によれば、1本のソレノイドバルブS4により、それらリバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2、SL1リレーバルブ4を各専用のソレノイドバルブを設けることなく、同様に切替えることができるので、油圧制御装置の肥大化やコスト増大も防止することができる。
【0071】
特に、リバースシーケンスバルブ3の切替えによって4−5シフトバルブ2の油室2a及びSL1リレーバルブ4の油室4aに供給される油圧(ライン圧PL)は、ソレノイドバルブS4を介さない油圧であるので、4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4は、ソレノイドバルブS4の信号圧Psol以外の油圧(即ち、ライン圧PL)により切替えることができ、それにより、該ソレノイドバルブS4が切替える切替えバルブをリバースシーケンスバルブ3の1本だけにすることができる。
【0072】
また、リバースシーケンスバルブ3の切替えによって4−5シフトバルブ2の油室2a及びSL1リレーバルブ4の油室4aに供給される油圧が、オイルポンプの油圧を調圧したライン圧PLであるので、4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4の切替えにおけるリバースシーケンスバルブ3の切替えに対する応答遅れを低減することができる。更に、リバースシーケンスバルブ3のポート3b及びポート3cの油路面積の大きさを、ソレノイドバルブS4のポートbの油路面積の大きさ以上にしているので、4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4の切替えにおけるリバースシーケンスバルブ3の切替えに対する応答遅れを低減することができる。
【0073】
なお、ソレノイドバルブS4は、例えばリニアソレノイドバルブなどと違い、オン・オフ制御を行うソレノイドバルブであり、リバースシーケンスバルブ3、4−5シフトバルブ2、SL1リレーバルブ4は、例えば制御圧を入力してスプールの位置をコントロールするコントロールバルブなどではなく、切替えバルブであるので、比較的容易に略々同時に切替える構成を可能としている。
【0074】
また、上述したように、4−5シフトバルブ2、リバースシーケンスバルブ3、及びSL1リレーバルブ4は、自動変速機の油圧制御装置における機能上、同時に切替えることが可能なものであるので、該油圧制御装置の肥大化やコスト増大も防止するものであって、かつ切替える時間が長くなることを防止するものでありながら、略々同時に切替える本発明に係る構成を可能としている。
【0075】
なお、以上の本発明に係る実施の形態において、ソレノイドバルブS4、4−5シフトバルブ2、リバースシーケンスバルブ3、SL1リレーバルブ4を一例に説明したが、これらに限らず、1本のソレノイドバルブにより同時に切替えられる複数の切替えバルブであれば、何れのものであってもよい。
【0076】
また、ソレノイドバルブS4の信号圧Psolにより4−5シフトバルブ2、リバースシーケンスバルブ3、SL1リレーバルブ4が連動して切替えられるものについて説明したが、例えば4−5シフトバルブ2やSL1リレーバルブ4において油室2a,4aの他に油室を設け、ちがう油圧を入力して、一部の状態では連動しないようにしてもよい。
【0077】
更に、ソレノイドバルブS4によりリバースシーケンスバルブ3を直接低に切替えて、4−5シフトバルブ2及びSL1リレーバルブ4を間接的に切替えるものを一例に説明しているが、4−5シフトバルブ2、又はSL1リレーバルブ4を直接的に切替え、他のバルブを間接的に切替えてもよい。
【0078】
また、1本のソレノイドバルブにより3本の切替えバルブを切替えるものを説明しているが、切替えバルブの本数は、この限りではなく、同時に切替えることが可能な切替えバルブの本数が多いほど、油圧制御装置の肥大化やコスト増大に対して効果的であることは、勿論である。特に、同時に切替えることが可能な切替えバルブの本数が多い場合は、例えば1本のソレノイドバルブにより2本以上の切替えバルブを直接的に切替え、更に多くの切替えバルブを間接的に切替えるようにしてもよく、これに限らず、1本のソレノイドバルブが直接切替える切替えバルブの本数を減らせるものであれば、何れのものであってもよい。
【0079】
更に、所定油圧としてライン圧PLを用いた場合について説明しているが、いわゆるモジュレータ圧などの一定圧に調圧された油圧であってもよく、これらに限らず、ソレノイドバルブS4を介さない油圧であって、少なくとも直接切替えバルブ(リバースシーケンスバルブ3)が切替えられた際に、間接切替えバルブ(4−5シフトバルブ2、SL1リレーバルブ4)を切替えるための圧が供給される油圧であれば何れのものであってもよく、好ましくは該所定油圧が例えばライン圧PLのように大きな圧であることで、応答遅れを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る自動変速機構を示すスケルトン図。
【図2】各変速段における摩擦係合要素の係合状態とソレノイドバルブS4の作動状態とを示す作動表。
【図3】本発明に係る油圧制御装置1を示す概略図。
【図4】従来の油圧制御装置100を示す概略図。
【符号の説明】
1  油圧制御装置
2  複数の切替えバルブ、間接切替えバルブ(4−5シフトバルブ)
2a  油室
2p  スプール
3  複数の切替えバルブ、直接切替えバルブ(リバースシーケンスバルブ)
3a  信号油室
3b  所定油圧入力ポート
3c  所定油圧出力ポート
3p  スプール
4  複数の切替えバルブ、間接切替えバルブ(SL1リレーバルブ)
4a  油室
4p  スプール
10  歯車機構(自動変速機構)
Psol  信号圧
PL  所定油圧、ライン圧
PSL1  制御圧
SOL(S4)  ソレノイドバルブ
EX  排出ポート
b  信号圧出力ポート
c2  (所定油圧出力ポートと油室とを連通する)油路
c3  (所定油圧出力ポートと油室とを連通する)油路
c4  (所定油圧出力ポートと油室とを連通する)油路

Claims (13)

  1. 信号圧を出力自在なソレノイドバルブと、該ソレノイドバルブの信号圧に基づいて共に切替えることが可能な複数の切替えバルブと、を備える油圧制御装置において、
    前記複数の切替えバルブのうちの少なくとも1つであって、前記ソレノイドバルブの信号圧に基づき直接的に切替えられ、該切替えによって入力される所定油圧を出力する直接切替えバルブと、
    前記複数の切替えバルブのうちの前記直接切替えバルブ以外に、前記直接切替えバルブの切替えによって出力される前記所定油圧に基づき間接的に切替えられる間接切替えバルブと、を備え、
    前記ソレノイドバルブの信号圧に基づき、前記直接切替えバルブ及び前記間接切替えバルブが切替えられる、
    ことを特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記ソレノイドバルブは、オン・オフ制御に基づいて前記信号圧を出力してなる、
    請求項1記載の油圧制御装置。
  3. 前記ソレノイドバルブは、3ウェイソレノイドバルブである、
    請求項2記載の油圧制御装置。
  4. 前記直接切替えバルブは、前記複数の切替えバルブのうちのいずれか1つであり、
    前記ソレノイドバルブは、前記信号圧を前記1つの直接切替えバルブにのみ出力自在である、
    請求項1ないし3のいずれか記載の油圧制御装置。
  5. 前記ソレノイドバルブの信号圧に基づく前記直接切替えバルブの切替えに連動して前記間接切替えバルブが切替えられてなる、
    請求項1ないし4のいずれか記載の油圧制御装置。
  6. 前記間接切替えバルブは、前記所定油圧のみに基づき切替えられてなる、
    請求項5記載の油圧制御装置。
  7. 前記ソレノイドバルブは、前記信号圧を出力する信号圧出力ポートを有してなり、
    前記直接切替えバルブは、前記所定油圧を入力する所定油圧入力ポートと、前記直接切替えバルブの切替えに応じて前記入力ポートに連通し、前記所定油圧を出力する所定油圧出力ポートと、を有してなり、
    前記所定油圧入力ポート及び前記所定油圧出力ポートの油路面積の大きさを、前記信号圧出力ポートの油路面積の大きさ以上にしてなる、
    請求項1ないし6のいずれか記載の油圧制御装置。
  8. 前記直接切替えバルブは、切替え位置を位置決めするスプールと、前記ソレノイドバルブの信号圧を入力し、該スプールに作用させる信号油室と、前記所定油圧を入力する所定油圧入力ポートと、前記信号油室に入力される前記信号圧に基づく前記切替えによって前記所定油圧入力ポートに連通する所定油圧出力ポートと、排出ポートと、を有してなり、
    前記間接切替えバルブは、切替え位置を位置決めするスプールと、入力される油圧を該スプールに作用させる油室と、を有してなり、
    前記直接切替えバルブの所定油圧出力ポートと前記間接切替えバルブの油室とを連通させる油路を備えてなり、
    前記直接切替えバルブの所定油圧出力ポートは、前記所定油圧入力ポートに連通しない際に前記排出ポートに連通し、前記油路を介して前記間接切替えバルブの油室の油圧を排出してなる、
    請求項5記載の油圧制御装置。
  9. 前記ソレノイドバルブは、前記信号圧を出力する信号圧出力ポートを有してなり、
    前記所定油圧入力ポート及び前記所定油圧出力ポートの油路面積の大きさを、前記信号圧出力ポートの油路面積の大きさ以上にしてなる、
    請求項8記載の油圧制御装置。
  10. 前記所定油圧は、前記ソレノイドバルブを介さない油圧である、
    請求項1ないし9のいずれか記載の油圧制御装置。
  11. 前記所定油圧は、油圧発生源の油圧を調圧したライン圧である、
    請求項1ないし10のいずれか記載の油圧制御装置。
  12. 複数の前記間接切替えバルブを備えてなる、
    請求項1ないし11のいずれか記載の油圧制御装置。
  13. 油圧サーボに供給される油圧に基づいて係合状態が制御される複数の摩擦係合要素と、前記複数の摩擦係合要素の係合状態に基づき複数の変速段を形成する歯車機構と、を有し、入力回転を変速して駆動車輪に出力する自動変速機、に適用されてなる、
    請求項1ないし12のいずれか記載の油圧制御装置。
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