JP2004036147A - 除塵機 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的小さな水路において、ごみや流木等を確実に掻き揚げすることができる除塵機を提供する。
【解決手段】水路方向Xと交差する方向に設けたスクリーン2の水路1の上流側に該スクリーン2に沿って上昇するレーキ11を備える。レーキ11は直進案内手段19により昇降自在に保持され、直進案内手段19は移動体29に対して水路方向Xに回動自在に設けられる。取付けフレーム20の後方には手動移動用操作部たるハンドル23を設ける。移動体29と直進案内手段19との間に、直進案内手段19の傾斜駆動手段としての電動式油圧シリンダー装置33を設ける。レーキ11をスクリーン2に沿って上昇する前に、レーキ11をスクリーン2より離して下降することにより、ごみや流木に接触することなくレーキ11を下降でき、この後にレーキ11をスクリーンに近づけて上昇させてごみや流木を掻き上げることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】水路方向Xと交差する方向に設けたスクリーン2の水路1の上流側に該スクリーン2に沿って上昇するレーキ11を備える。レーキ11は直進案内手段19により昇降自在に保持され、直進案内手段19は移動体29に対して水路方向Xに回動自在に設けられる。取付けフレーム20の後方には手動移動用操作部たるハンドル23を設ける。移動体29と直進案内手段19との間に、直進案内手段19の傾斜駆動手段としての電動式油圧シリンダー装置33を設ける。レーキ11をスクリーン2に沿って上昇する前に、レーキ11をスクリーン2より離して下降することにより、ごみや流木に接触することなくレーキ11を下降でき、この後にレーキ11をスクリーンに近づけて上昇させてごみや流木を掻き上げることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除塵機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、除塵機は縦向きのスクリーンを水路方向と交差する方向に間隔をおいて複数並設し、前記スクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えており、スクリーンの上流側に溜まったごみや流木等を、レーキをスクリーンに沿って上昇してごみや流木等を掻き揚げて除去するようになっている。
【0003】
そして、従来の除塵機は、スクリーンのほぼ全幅にわたってレーキが配置され、スクリーンのほぼ全幅にわたって除塵を行なえるようになっている。このような従来の除塵機においては、スクリーンのほぼ全幅にわたってレーキが配置されるので、装置が大型化となってしまい、この結果、比較的小さな水路においては、除塵機を設置せずに人力によりごみや流木等を掻き揚げて除去したりしている。また、山奥の無人地帯にあるような比較的小さな水路においては、人力によりごみや流木等を冬季間においては掻き揚げて除去することができない。
【0004】
そこで、本発明は、比較的小さな水路において、ごみや流木等を確実に掻き揚げすることができる除塵機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、水路方向と交差する方向に設けたスクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えた除塵機において、前記スクリーンの上端の上方に移動案内路を前記スクリーンの幅方向に設け、前記移動案内路に沿って摺動可能な移動体を設け、前記移動体に前記レーキの昇降駆動手段を設けたことを特徴とする除塵機である。
【0006】
この請求項1の構成によれば、移動案内路に沿って移動体を移動させてスクリーンに掛かったごみや流木に対向するようにレーキを配置すると共に下降し、そしてレーキをスクリーンに沿って上昇することで、ごみや流木を掻き上げることができる。
【0007】
請求項2の発明は、前記レーキは直進案内手段により昇降自在に保持され、前記直進案内手段は前記移動体に対して前記水路方向に回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の除塵機である。
【0008】
この請求項2の構成によれば、レーキをスクリーンに沿って上昇する前に、レーキをスクリーンより離して下降することにより、ごみや流木に接触することなくレーキを下降でき、この後にレーキをスクリーンに近づけて上昇させてごみや流木を掻き上げることができる。
【0009】
請求項3の発明は、前記移動体に手動移動用操作部を設け、前記移動体と前記直進案内手段との間に、前記直進案内手段の傾斜駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の除塵機である。
【0010】
この請求項3の構成によれば、手動移動用操作部により移動体を移動案内路に沿って手動で移動した後、傾斜駆動手段を駆動することにより、レーキの下降時においてはレーキをスクリーンより離し、一方レーキの上昇時においてはレーキをスクリーンに近づけることができる。
【0011】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1〜図2の第1実施形態に示すように、水路方向Xと交差する方向に水路1に設けられるスクリーン2は、縦向きのスクリーンバー3を間隔をおいて複数並設して形成される。尚、スクリーン2の下端4は、水路1の底部5に接続されると共に、作業台6Aにほぼ連なる上端6は水面7の上方に位置しており、そして、上端6が下端4より後退するようにスクリーンバー3は斜めに設けられている。
【0012】
スクリーン2における水路1の上流側に設けられ、前記スクリーン2に沿って上昇し前記スクリーン2に掛かったごみや流木を掻き揚げるレーキ11は、複数間隔をおいて鉤形のレーキ本体12を複数並設して、その先端13をスクリーン2側に向けると共に、前記先端12を隣接するスクリーンバー3の間に挿入している。さらに、レーキ本体12の上端に位置する基端は、横長な取付け体14に接続している。また、レーキ本体13の中央においても横向き部材15が架設している。前記取付け体14の左右にはそれぞれ断面が円形で軸状の摺動部材16が立設している。また取付け体14の中央部には電動ウインチ等の昇降駆動手段17におけるワイヤーロープ等の駆動力伝達手段18が接続している。前記摺動部材16は縦向きで左右一対に設けられた筒状の摺動案内部材16Aに嵌合して貫通している。そして、前記摺動部材16と摺動案内部材16Aによってレーキ11が直線的に保持された状態で昇降することができる直進案内手段19が形成される。前記昇降駆動手段17と摺動案内部材16Aは、取付けフレーム20に一体的に設けられる。取付けフレーム20は前記左右一対の摺動案内部材16Aが兼用されており、その上部間及び下部間を上部及び下部架設部材21,22によって連結して形成され、前記昇降駆動手段17は上部架設部材21に取付けられている。さらに、取付けフレーム20の後方、すなわち水路方向Xには手動移動用操作部たるハンドル23が設けられる。このグリップ式バー形のハンドル23は左右一対の摺動案内部材16A間を架設するようにしている。また、取付けフレーム20には、昇降駆動手段17の上昇用スイッチ24と、下降用スイッチ25と、後述する取付けフレーム20の上向き傾斜スイッチ26と下向き傾斜スイッチ27を備えたスイッチ装置20Aが設けられている。
【0013】
前記スクリーン2の上端6の上方には、スクリーン2の幅方向に沿って断面I型鋼等により形成されガイドレールなどと称する移動案内路28を設ける。そして、この移動案内路28に移動体29を設けると共に、この移動体29に前記取付けフレーム20を回動自在に連結する。前記移動体29は、前記移動案内路28に正面が矩形の移動フレーム30が吊下げられるように設けられたものであり、上部の左右に移動案内路28を滑走するための車輪31が設けられており、前記左右一対の車輪31はそれぞれ前記移動案内路28を挟むように前後一対に設けられて、移動体29は移動案内路28を車輪31によって滑走できるようになっている。そして、移動フレーム30の左右下部にヒンジ軸32を介して前記取付けフレーム20が前後方向、すなわち水路方向Xの上流側と下流側の方向に回動できるようになっている。さらに、取付けフレーム20と移動フレーム30との間に傾斜駆動手段たる電動式油圧シリンダー装置33を設ける。移動フレーム30に回動自在に連結した電動式油圧シリンダー装置33の伸縮ロッド34を上部架設部材21に連結している。尚、35は移動フレーム30に設けた電源ボックスである。
【0014】
次に前記構成についてその作用を説明する。通常時においては昇降駆動手段17により駆動力伝達手段18のワイヤーロープを巻上げてレーキ11を水面7の上方に配置して、ごみや流木がスクリーン2に掛かかるようにする。
【0015】
そして、掛かったごみや流木を除去する場合は、作業者はまずハンドル23を握ってごみや流木の上方にレーキ11が位置するように移動フレーム30を移動案内路28に沿って移動させる。次に上向き傾斜スイッチ26を操作して伸縮ロッド34を伸長することにより、取付けフレーム20がヒンジ軸32を回転中心として回動し、レーキ11がスクリーン2より離れる。次に下降用スイッチ25を操作すると昇降駆動手段17の駆動力伝達手段18としてのワイヤーロープが繰出されて、レーキ11は図2の一点鎖線で示すように下降する。この際、摺動部材16が摺動案内部材16Aを摺動することにより、レーキ11は次第にレーキ11よりは成れるように直線的に下降する。次に下向き傾斜スイッチ27を操作すると、伸縮ロッド34が縮小することにより、図2の実線で示すように取付けフレーム20がヒンジ軸32を回転中心として回動し、レーキ11がスクリーン2に近づく。次に上昇用スイッチ24を操作すると昇降駆動手段17の駆動力伝達手段18としてのワイヤーロープが巻き込まれて、レーキ11は図2の二点鎖線で示すように上昇すると共に、スクリーン2に掛かったごみや流木を掻き上げることができる。
【0016】
以上のように、前記実施形態では、水路方向Xと交差する方向に設けたスクリーン2の前記水路1の上流側に該スクリーン2に沿って上昇するレーキ11を備えた除塵機において、前記スクリーン2の上端6の上方に移動案内路28を前記スクリーン2の幅方向に設け、前記移動案内路28に沿って摺動可能な移動体29を設け、前記移動体29に前記レーキ11の昇降駆動手段17を設け、移動案内路28に沿って移動体29を移動させてスクリーン2に掛かったごみや流木に対向するようにレーキ11を配置すると共に下降し、そしてレーキ11をスクリーン2に沿って上昇することで、ごみや流木を掻き上げることができる。したがって、レーキ11はスクリーン2の全幅にわたっても設けることはなく、設備の小型化等を図ることができる。
【0017】
また、前記レーキ11は直進案内手段19により昇降自在に保持され、前記直進案内手段19は前記移動体29に対して前記水路方向Xに回動自在に設けられたことにより、レーキ11をスクリーン2に沿って上昇する前に、レーキ11をスクリーン2より離して下降することにより、ごみや流木に接触することなくレーキ11を下降でき、この後にレーキ11をスクリーンに近づけて上昇させてごみや流木を掻き上げることができる。したがって、スクリーン2に掛かったごみや流木に接することなくレーキ11を下降できるので、スクリーン2に掛かったごみや流木を確実に引き上げることができる。
【0018】
さらに、前記移動体29に手動移動用操作部たるハンドル23を設け、前記移動体29と前記直進案内手段19との間に、前記直進案内手段19の傾斜駆動手段としての電動式油圧シリンダー装置33を設けたことにより、ハンドル23により移動体29を移動案内路28に沿って手動で移動するようにしたので、移動体29の移動のためのモータ等の駆動駆動源が不要となり、装置の小型化を図ることができる。また電動式油圧シリンダー装置33を駆動することにより、レーキ11の下降時においてはレーキ11をスクリーン2より離し、一方レーキ11の上昇時においてはレーキ11をスクリーン2に近づけることができ、スクリーン2に対するレーキ11の離間状態を簡単に行うことができ、作業効率を向上することができる。
【0019】
図3は第2実施形態を示しており、前記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施形態においては、前記直進案内手段19の傾斜駆動手段を手動のハンドル41を設けた装置により形成したものであり、後方に配置されるハンドル41に螺子軸42を接続し、この螺子軸42の先端43を移動フレーム30に回動自在に突き当て、螺子軸42の途中を取付けフレーム20の上部架設部材21に螺合させたものであって、ハンドル41を回動することで、螺子軸42に螺合する上部架設部材21、ひいては取付けフレーム20を回動してレーキ11をスクリーン2より離したり、近づけたりできるようにしたものである。
【0020】
このように、傾斜駆動手段を手動のハンドル41としたことにより、装置をより小型化することができる。
【0021】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、昇降駆動手段は手動ウインチでもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明は、水路方向と交差する方向に設けたスクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えた除塵機において、前記スクリーンの上端の上方に移動案内路を前記スクリーンの幅方向に設け、前記移動案内路に沿って摺動可能な移動体を設け、前記移動体に前記レーキの昇降駆動手段を設けたことを特徴とする除塵機であり、レーキはスクリーンの全幅にわたっても設けることはなく、設備の小型化等を図ることができる。
【0023】
請求項2の発明は、前記レーキは直進案内手段により昇降自在に保持され、前記直進案内手段は前記移動体に対して前記水路方向に回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の除塵機であり、スクリーンに掛かったごみや流木に接することなくレーキを下降できるので、スクリーンに掛かったごみや流木を確実に引き上げることができる。
【0024】
請求項3の発明は、前記移動体に手動移動用操作部を設け、前記移動体と前記直進案内手段との間に、前記直進案内手段の傾斜駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の除塵機であり、移動体の移動を手動とすることで装置の小型化を図ることができ、またスクリーンに対するレーキの離間状態を簡単に行うことができ、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 水路
2 スクリーン
6 上端
11 レーキ
17 昇降駆動手段
19 直進案内手段
23 ハンドル(手動移動用操作部)
28 移動案内路
29 移動体
33 電動式油圧シリンダー装置(傾斜駆動手段)
X 水路方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、除塵機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、除塵機は縦向きのスクリーンを水路方向と交差する方向に間隔をおいて複数並設し、前記スクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えており、スクリーンの上流側に溜まったごみや流木等を、レーキをスクリーンに沿って上昇してごみや流木等を掻き揚げて除去するようになっている。
【0003】
そして、従来の除塵機は、スクリーンのほぼ全幅にわたってレーキが配置され、スクリーンのほぼ全幅にわたって除塵を行なえるようになっている。このような従来の除塵機においては、スクリーンのほぼ全幅にわたってレーキが配置されるので、装置が大型化となってしまい、この結果、比較的小さな水路においては、除塵機を設置せずに人力によりごみや流木等を掻き揚げて除去したりしている。また、山奥の無人地帯にあるような比較的小さな水路においては、人力によりごみや流木等を冬季間においては掻き揚げて除去することができない。
【0004】
そこで、本発明は、比較的小さな水路において、ごみや流木等を確実に掻き揚げすることができる除塵機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、水路方向と交差する方向に設けたスクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えた除塵機において、前記スクリーンの上端の上方に移動案内路を前記スクリーンの幅方向に設け、前記移動案内路に沿って摺動可能な移動体を設け、前記移動体に前記レーキの昇降駆動手段を設けたことを特徴とする除塵機である。
【0006】
この請求項1の構成によれば、移動案内路に沿って移動体を移動させてスクリーンに掛かったごみや流木に対向するようにレーキを配置すると共に下降し、そしてレーキをスクリーンに沿って上昇することで、ごみや流木を掻き上げることができる。
【0007】
請求項2の発明は、前記レーキは直進案内手段により昇降自在に保持され、前記直進案内手段は前記移動体に対して前記水路方向に回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の除塵機である。
【0008】
この請求項2の構成によれば、レーキをスクリーンに沿って上昇する前に、レーキをスクリーンより離して下降することにより、ごみや流木に接触することなくレーキを下降でき、この後にレーキをスクリーンに近づけて上昇させてごみや流木を掻き上げることができる。
【0009】
請求項3の発明は、前記移動体に手動移動用操作部を設け、前記移動体と前記直進案内手段との間に、前記直進案内手段の傾斜駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の除塵機である。
【0010】
この請求項3の構成によれば、手動移動用操作部により移動体を移動案内路に沿って手動で移動した後、傾斜駆動手段を駆動することにより、レーキの下降時においてはレーキをスクリーンより離し、一方レーキの上昇時においてはレーキをスクリーンに近づけることができる。
【0011】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1〜図2の第1実施形態に示すように、水路方向Xと交差する方向に水路1に設けられるスクリーン2は、縦向きのスクリーンバー3を間隔をおいて複数並設して形成される。尚、スクリーン2の下端4は、水路1の底部5に接続されると共に、作業台6Aにほぼ連なる上端6は水面7の上方に位置しており、そして、上端6が下端4より後退するようにスクリーンバー3は斜めに設けられている。
【0012】
スクリーン2における水路1の上流側に設けられ、前記スクリーン2に沿って上昇し前記スクリーン2に掛かったごみや流木を掻き揚げるレーキ11は、複数間隔をおいて鉤形のレーキ本体12を複数並設して、その先端13をスクリーン2側に向けると共に、前記先端12を隣接するスクリーンバー3の間に挿入している。さらに、レーキ本体12の上端に位置する基端は、横長な取付け体14に接続している。また、レーキ本体13の中央においても横向き部材15が架設している。前記取付け体14の左右にはそれぞれ断面が円形で軸状の摺動部材16が立設している。また取付け体14の中央部には電動ウインチ等の昇降駆動手段17におけるワイヤーロープ等の駆動力伝達手段18が接続している。前記摺動部材16は縦向きで左右一対に設けられた筒状の摺動案内部材16Aに嵌合して貫通している。そして、前記摺動部材16と摺動案内部材16Aによってレーキ11が直線的に保持された状態で昇降することができる直進案内手段19が形成される。前記昇降駆動手段17と摺動案内部材16Aは、取付けフレーム20に一体的に設けられる。取付けフレーム20は前記左右一対の摺動案内部材16Aが兼用されており、その上部間及び下部間を上部及び下部架設部材21,22によって連結して形成され、前記昇降駆動手段17は上部架設部材21に取付けられている。さらに、取付けフレーム20の後方、すなわち水路方向Xには手動移動用操作部たるハンドル23が設けられる。このグリップ式バー形のハンドル23は左右一対の摺動案内部材16A間を架設するようにしている。また、取付けフレーム20には、昇降駆動手段17の上昇用スイッチ24と、下降用スイッチ25と、後述する取付けフレーム20の上向き傾斜スイッチ26と下向き傾斜スイッチ27を備えたスイッチ装置20Aが設けられている。
【0013】
前記スクリーン2の上端6の上方には、スクリーン2の幅方向に沿って断面I型鋼等により形成されガイドレールなどと称する移動案内路28を設ける。そして、この移動案内路28に移動体29を設けると共に、この移動体29に前記取付けフレーム20を回動自在に連結する。前記移動体29は、前記移動案内路28に正面が矩形の移動フレーム30が吊下げられるように設けられたものであり、上部の左右に移動案内路28を滑走するための車輪31が設けられており、前記左右一対の車輪31はそれぞれ前記移動案内路28を挟むように前後一対に設けられて、移動体29は移動案内路28を車輪31によって滑走できるようになっている。そして、移動フレーム30の左右下部にヒンジ軸32を介して前記取付けフレーム20が前後方向、すなわち水路方向Xの上流側と下流側の方向に回動できるようになっている。さらに、取付けフレーム20と移動フレーム30との間に傾斜駆動手段たる電動式油圧シリンダー装置33を設ける。移動フレーム30に回動自在に連結した電動式油圧シリンダー装置33の伸縮ロッド34を上部架設部材21に連結している。尚、35は移動フレーム30に設けた電源ボックスである。
【0014】
次に前記構成についてその作用を説明する。通常時においては昇降駆動手段17により駆動力伝達手段18のワイヤーロープを巻上げてレーキ11を水面7の上方に配置して、ごみや流木がスクリーン2に掛かかるようにする。
【0015】
そして、掛かったごみや流木を除去する場合は、作業者はまずハンドル23を握ってごみや流木の上方にレーキ11が位置するように移動フレーム30を移動案内路28に沿って移動させる。次に上向き傾斜スイッチ26を操作して伸縮ロッド34を伸長することにより、取付けフレーム20がヒンジ軸32を回転中心として回動し、レーキ11がスクリーン2より離れる。次に下降用スイッチ25を操作すると昇降駆動手段17の駆動力伝達手段18としてのワイヤーロープが繰出されて、レーキ11は図2の一点鎖線で示すように下降する。この際、摺動部材16が摺動案内部材16Aを摺動することにより、レーキ11は次第にレーキ11よりは成れるように直線的に下降する。次に下向き傾斜スイッチ27を操作すると、伸縮ロッド34が縮小することにより、図2の実線で示すように取付けフレーム20がヒンジ軸32を回転中心として回動し、レーキ11がスクリーン2に近づく。次に上昇用スイッチ24を操作すると昇降駆動手段17の駆動力伝達手段18としてのワイヤーロープが巻き込まれて、レーキ11は図2の二点鎖線で示すように上昇すると共に、スクリーン2に掛かったごみや流木を掻き上げることができる。
【0016】
以上のように、前記実施形態では、水路方向Xと交差する方向に設けたスクリーン2の前記水路1の上流側に該スクリーン2に沿って上昇するレーキ11を備えた除塵機において、前記スクリーン2の上端6の上方に移動案内路28を前記スクリーン2の幅方向に設け、前記移動案内路28に沿って摺動可能な移動体29を設け、前記移動体29に前記レーキ11の昇降駆動手段17を設け、移動案内路28に沿って移動体29を移動させてスクリーン2に掛かったごみや流木に対向するようにレーキ11を配置すると共に下降し、そしてレーキ11をスクリーン2に沿って上昇することで、ごみや流木を掻き上げることができる。したがって、レーキ11はスクリーン2の全幅にわたっても設けることはなく、設備の小型化等を図ることができる。
【0017】
また、前記レーキ11は直進案内手段19により昇降自在に保持され、前記直進案内手段19は前記移動体29に対して前記水路方向Xに回動自在に設けられたことにより、レーキ11をスクリーン2に沿って上昇する前に、レーキ11をスクリーン2より離して下降することにより、ごみや流木に接触することなくレーキ11を下降でき、この後にレーキ11をスクリーンに近づけて上昇させてごみや流木を掻き上げることができる。したがって、スクリーン2に掛かったごみや流木に接することなくレーキ11を下降できるので、スクリーン2に掛かったごみや流木を確実に引き上げることができる。
【0018】
さらに、前記移動体29に手動移動用操作部たるハンドル23を設け、前記移動体29と前記直進案内手段19との間に、前記直進案内手段19の傾斜駆動手段としての電動式油圧シリンダー装置33を設けたことにより、ハンドル23により移動体29を移動案内路28に沿って手動で移動するようにしたので、移動体29の移動のためのモータ等の駆動駆動源が不要となり、装置の小型化を図ることができる。また電動式油圧シリンダー装置33を駆動することにより、レーキ11の下降時においてはレーキ11をスクリーン2より離し、一方レーキ11の上昇時においてはレーキ11をスクリーン2に近づけることができ、スクリーン2に対するレーキ11の離間状態を簡単に行うことができ、作業効率を向上することができる。
【0019】
図3は第2実施形態を示しており、前記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施形態においては、前記直進案内手段19の傾斜駆動手段を手動のハンドル41を設けた装置により形成したものであり、後方に配置されるハンドル41に螺子軸42を接続し、この螺子軸42の先端43を移動フレーム30に回動自在に突き当て、螺子軸42の途中を取付けフレーム20の上部架設部材21に螺合させたものであって、ハンドル41を回動することで、螺子軸42に螺合する上部架設部材21、ひいては取付けフレーム20を回動してレーキ11をスクリーン2より離したり、近づけたりできるようにしたものである。
【0020】
このように、傾斜駆動手段を手動のハンドル41としたことにより、装置をより小型化することができる。
【0021】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、昇降駆動手段は手動ウインチでもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明は、水路方向と交差する方向に設けたスクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えた除塵機において、前記スクリーンの上端の上方に移動案内路を前記スクリーンの幅方向に設け、前記移動案内路に沿って摺動可能な移動体を設け、前記移動体に前記レーキの昇降駆動手段を設けたことを特徴とする除塵機であり、レーキはスクリーンの全幅にわたっても設けることはなく、設備の小型化等を図ることができる。
【0023】
請求項2の発明は、前記レーキは直進案内手段により昇降自在に保持され、前記直進案内手段は前記移動体に対して前記水路方向に回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の除塵機であり、スクリーンに掛かったごみや流木に接することなくレーキを下降できるので、スクリーンに掛かったごみや流木を確実に引き上げることができる。
【0024】
請求項3の発明は、前記移動体に手動移動用操作部を設け、前記移動体と前記直進案内手段との間に、前記直進案内手段の傾斜駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の除塵機であり、移動体の移動を手動とすることで装置の小型化を図ることができ、またスクリーンに対するレーキの離間状態を簡単に行うことができ、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 水路
2 スクリーン
6 上端
11 レーキ
17 昇降駆動手段
19 直進案内手段
23 ハンドル(手動移動用操作部)
28 移動案内路
29 移動体
33 電動式油圧シリンダー装置(傾斜駆動手段)
X 水路方向
Claims (3)
- 水路方向と交差する方向に設けたスクリーンの前記水路の上流側に該スクリーンに沿って上昇するレーキを備えた除塵機において、前記スクリーンの上端の上方に移動案内路を前記スクリーンの幅方向に設け、前記移動案内路に沿って摺動可能な移動体を設け、前記移動体に前記レーキの昇降駆動手段を設けたことを特徴とする除塵機。
- 前記レーキは直進案内手段により昇降自在に保持され、前記直進案内手段は前記移動体に対して前記水路方向に回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1記載の除塵機。
- 前記移動体に手動移動用操作部を設け、前記移動体と前記直進案内手段との間に、前記直進案内手段の傾斜駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の除塵機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192491A patent/JP2004036147A/ja active Pending
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