JP2004035808A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Toshie Kadota
門田 敏恵
Norifumi Mori
森 典史
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Abstract

【課題】洗浄性、微生物分解性に優れ、さらに石けんカス分散性に優れた液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】脂肪酸塩20〜40重量%と、下記一般式[I]で示されるアルキルポリグリコシド4.0〜22.0重量%と、有機酸塩および/または無機酸塩0.1〜10.0重量%と、水を含有する(全体で100重量%)ことを特徴とする液体洗浄剤組成物である。
一般式
【化1】
Figure 2004035808

(式中、Rは炭素数8〜16のアルキル基、nは1〜2の数を表す。)
【選択図】  なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、衣類や硬質表面の洗浄に用いられる液体洗浄剤組成物に関し、より詳しくは脂肪酸塩とアルキルポリグリコシドを必須成分として含有する液体洗浄剤組成物であって洗浄性、微生物分解性に優れ、さらに石けんカス分散性に優れた液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
石けんは古くから用いられてきた洗浄剤であり優れた起泡性と洗浄性を有し、また生分解性がよく環境に優しいものである。しかし粉石けんは冷水に対する溶解性が低く、使用時に予め溶解して使用しなければならないという不便性がある。また硬水に対していわゆる石けんカスが発生しやすい等の問題点がある。一方、液体石けんは液中で安定な状態を保つための石けんの配合量が限られており十分な洗浄力を得ることが難く、硬水に対してはやはり石けんカスが発生する。これらの欠点を改良するために複合石けんの検討も種々行われており、ある程度の洗浄力と石けんカス分散性は得られているが未だ十分ではない。
【0003】
近年、石けんカス等が洗濯槽内に残り細菌や黴の発生源となり、その細菌や黴がアトピー性皮膚炎の原因につながるとも言われている。従って石けん即ち脂肪酸塩を含有する洗浄剤についてはこのような欠点を克服することが切望されている。
【0004】
従来、石けんカスを防止する目的で、エデト酸誘導体などのキレート剤が用いられてきた。しかしながら、キレート剤だけでは十分な効果が得られず、これを多量に配合すると環境影響を招く恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術の上記のような問題点に鑑み、洗浄性、微生物分解性に優れ、尚且つ石けんカスの発生量が少ない液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、脂肪酸塩とともにアルキルポリグリコシドを特定の割合で配合すれば、石けんカスの発生を抑え、洗浄性、微生物分解性が高い液体洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、脂肪酸塩20〜40重量%と、下記一般式[I]で示されるアルキルポリグリコシド4.0〜22.0重量%と、有機酸塩および/または無機酸塩0.1〜10.0重量%と、水を含有する(全体で100重量%)ことを特徴とする液体洗浄剤組成物を提供するものである。
【0008】
【化2】
Figure 2004035808
(式中、Rは炭素数8〜16のアルキル基、nは1〜2の数を表す。)
【0009】
nが1〜2であるとは、一般式[I]で示されるアルキルポリグリコシドが、n=1のアルキルポリグリコシド、n=2のアルキルポリグリコシド、またはn=1のアルキルポリグリコシドとn=2のアルキルポリグリコシドとの混合物であることを意味する。
【0010】
本発明で用いられる脂肪酸塩の配合量は組成物全体に対して20〜40重量%であり、中和に必要な対イオンとしてはカリウムイオンおよび/またはアンモニウムイオンが好ましい。
【0011】
脂肪酸塩を構成する脂肪酸の炭素数は好ましくは6〜20であり、より好ましくは10〜18である。また、脂肪酸塩を構成する脂肪酸は、直鎖状または分岐状、飽和または不飽和のいずれでも良く、単独で使用しても複数種を併せて使用してもよい。脂肪酸としては、ヤシ油、パーム核油、オリーブ油、大豆油等の植物油脂などを常法により高圧分解して得た脂肪酸混合物や、これらを分離精製して得られるラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸等の単独または複数種を使用することができる。
【0012】
本発明で用いられるアルキルポリグリコシドの配合量は組成物全体に対して4〜22重量%であり、好ましくは5〜20重量%、より好ましくは7〜12重量%である。この配合量が少なすぎると効果的な洗浄性、石けんカス分散性を発揮できず、多すぎても改善点がなく、経済的に不利益である。
【0013】
本発明における脂肪酸塩およびアルキルポリグリコシドの配合比率は重量比で脂肪酸塩:アルキルポリグリコシド=8:1〜1:1が好ましく、より好ましくは7:3〜4:1である。
【0014】
脂肪酸塩およびアルキルポリグルコシドはいずれも天然由来原料であり、微生物分解性に優れている。したがって、これらを主成分とする本発明品は環境に優しい液体洗浄剤組成物である。
【0015】
有機酸塩または無機酸塩の配合量は用いる塩によって異なるが、組成物全体に対して0.1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%の範囲である。塩類の量が少なすぎると塩類を配合する目的である組成物の水への溶解性の改善が十分ではない。有機酸塩としてはクエン酸塩、コハク酸塩、エデト酸塩、イソクエン酸塩などが例示され、無機酸塩としては塩化ナトリウム、炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩などが例示される。性能および環境への配慮からクエン酸塩が最も好ましい。
【0016】
任意付加成分として、ポリプロピレングリコールやプロピレングリコール等の多価アルコールを組成物全体に対して好ましくは0〜5重量%、より好ましくは1〜3重量%配合する。多価アルコールは配合しなくても本発明組成物は安定であるが、調合途中に増粘することがあるので配合する方が好ましい。
【0017】
もう一つの任意付加成分として、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコールを組成物全体に対して好ましくは0〜15重量%、より好ましくは1〜12重量%配合する。低級アルコールを上記多価アルコールと組み合わせて配合するのが最も好ましい。
【0018】
本発明組成物には必要に応じて、香料、色素(蛍光剤、漂白剤、酵素)、アルカリ剤、その他の目的に応じた添加物を適宜に加えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0020】
実施例1、比較例1〜4
表1に示す各成分を表1に示す割合で配合し、実施例1と比較例1〜4の液体洗浄剤組成物を調製した。
【0021】
性能試験
a)洗浄効率試験
各組成物を90.5ppm炭酸カルシウム含有水で濃度1.0(g/l)に希釈し、洗浄効率試験用のサンプルNo.1〜5を調製した。各サンプル1リットルに、下記のように作製した10cm×10cmの油人工汚染布4枚と泥人工汚染布5cm×5cmを15枚入れ、ターゴトメーターにて、洗浄温度30℃、洗浄時間10分、攪拌数100rpmの条件下でこれらを洗浄し、油洗浄効率および泥洗浄効率を判定した。洗浄効率の判定値は、原布、洗浄前の汚染布および洗浄後の汚染布の反射率をそれぞれ測定し次の式により求めた。下記の基準に従って各サンプルの評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0022】
【数1】
Figure 2004035808
【0023】
(判定基準)
Figure 2004035808
【0024】
Figure 2004035808
【0025】
油人工汚染布
オレイン酸15.0重量%、パルミチン酸7.5重量%、ミリスチン酸7.5重量%、牛脂30.0重量%、コレステロール10.0重量%、スクアレン10.0重量%およびセチルアルコール10.0重量%からなる組成物80gをビーカーにとり、60〜80℃の水浴上で全体を混ぜ合わせて溶かし、ここにカーボンブラック12gを加える。これを12リットルの有機溶剤に分散させ、この分散液に金巾2023布を浸漬して、上記組成物とカーボンブラックからなる汚れを付着させた後、有機溶剤を乾燥除去し油人工汚染布を得た。
【0026】
泥人工汚染布
ベントナイト18.8重量%、カーボンブラック0.8重量%および水80.4重量%をビーカー中にて十分攪拌し、均一な汚染浴を得た。この浴を金巾2023に均一に塗り付けた。乾燥後、余分な泥分は除去し泥人工汚染布を得た。
【0027】
b)石けんカス付着性試験
表1に示す濃度1.0(g/l)のサンプルNo.1〜5を100ppm炭酸カルシウム含有水で石けんカス試験濃度(0.1g/l)に希釈し、石けんカス付着性試験サンプルを調製した。ターゴトメーターの洗浄釜内側に黒色のプラスチック板を円柱状にして入れ、ターゴトメーターにて各サンプル液を液温30℃、攪拌数100rpm、攪拌時間10分の条件で撹拌した後、黒色のプラスチック板を静かに洗浄釜内から取り出し乾燥させた。乾燥プラスチック板に残った石けんカスの付着量を目視にて判定した。
【0028】
比較として市販品A(「液体複合石けん」(ミヨシ油脂社製))を用いて、濃度0.13g/lの希釈液で上記と同じ操作で試験を行った。下記の基準に従って各サンプルの評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0029】
(判定基準)
Figure 2004035808
【0030】
【表1】
Figure 2004035808
【0031】
実施例2〜6、比較例5〜6
表2に示す各成分を表2に示す割合で配合し、実施例2〜6および比較例5〜6の液体洗浄剤組成物を調製した。
【0032】
性能試験
実施例2〜6および比較例5〜6の液体洗浄剤組成物についても、実施例1と同様にして、洗浄効率試験および石けんカス試験を行った。評価結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
Figure 2004035808
【0034】
なお、表1、2においてアルキルポリグリコシドはグルコポンCSUP(ヘンケル社)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルはエマルミンNL−100(三洋化成)、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルエーテルはエマルミンFL−80(三洋化成)、ココアミドプロピルベタインはテゴベタインL−7(ヘンケル社)である。
【0035】
表1および表2から判るように、実施例の液体洗浄剤組成物は、いずれの項目においても良好な結果を示した。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば洗浄性、微生物分解性に優れ、さらに石けんカス分散性に優れた液体洗浄剤組成物を提供することができる。

Claims (2)

  1. 脂肪酸塩20〜40重量%と、下記一般式[I]で示されるアルキルポリグリコシド4.0〜22.0重量%と、有機酸塩および/または無機酸塩0.1〜10.0重量%と、水を含有する(全体で100重量%)ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
    一般式
    Figure 2004035808
    (式中、Rは炭素数8〜16のアルキル基、nは1〜2の数を表す。)
  2. さらに多価アルコール0〜5重量%と低級アルコール0〜15重量%を含有することを特徴とする請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04227998A (ja) * 1990-05-25 1992-08-18 Huels Ag 弱起泡性の洗濯機用洗剤
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