JP2004035159A - エレベータの安全装置 - Google Patents

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Atsuo Hase
長谷 充生
Hidehiko Kobayashi
小林 英彦
Kazuhiko Takai
高井 和彦
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Abstract

【課題】ガバナロープ振動抑制装置の部品点数の削減および小型化を図る。
【解決手段】ガバナロープ17の途中にガバナロープ振動抑制装置18を設け、乗りかごのセフティリンクの端部19aを連結する。このガバナロープ振動抑制装置18は、ストッパー26a,26bを設けたロッド22に1つのバネ要素部を構成するバネ24を有する保持具23を設けて構成される。この保持具23にはバネ24の上下方向両側に設けられた一対のバネ受け部25a,25bを介して、セフティリンクの上下方向の揺動に応動していずれか一方がバネ24を圧縮する方向に移動する一対の係止部23a,23bが設けられ、この係止部23a,23bによりバネ24を弾性収縮させて乗りかごの揺動を吸収する。バネ要素部を含むバネ機構部を一ヶ所とすることで、部品点数の削減および装置の小型化が可能となる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガバナロープ振動制装置を備えたエレベータの安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの安全装置として、乗りかごの昇降速度が過大となったときに作動して乗りかごを非常停止させるガバナ装置が設けられる。
【0003】
ガバナ装置は、昇降路の上部に設けられたガバナと、昇降路下部に設けられたガバナテンショナと、これらガバナおよびガバナテンショナに巻き掛けられたループ状のガバナロープとを有している。このガバナロープは、乗りかごの側方に位置して昇降路のほぼ全高にわたって設けられており、そのループの途中の一点にセフティリンクの端部が連結されている。セフティリンクは乗りかごに設けられており、乗りかごがセフティリンクを介してガバナロープを保持して走行することにより、このガバナロープを駆動するようになっている。ガバナには、ガバナロープが制限速度を超えて駆動されると、遠心力で作動してガバナロープを把持するキャッチが設けられ、他方、乗りかごのセフティリンクには、乗りかごの下部に設けられた非常止め装置が連結されている。これにより、乗りかごが何らかの理由により制限速度を超えて下降すると、キャッチがガバナロープを掴んでこれを固定し、相対的に移動する乗りかごのセフティリンクが駆動されて非常止め装置を作動し、非常止め装置がガイドレールを挟んで乗りかごを停止させるようになっている。
【0004】
ここで、乗りかごは、内部の乗客が飛び跳ねたりすると、乗りかごの懸垂ロープの弾性で、上下に縦揺れを生じることがある。特に小型エレベータの乗りかごでは大型エレベータの乗りかごに比べ、乗客一人の重量の乗りかご全重量に占める割合が大きいので、乗客が一人で乗りかごをゆすっても乗りかごの揺れがかなり大きくなる。この乗りかごの縦揺れがセフティリンクを介してガバナロープにそのまま伝わると、ガバナロープに横揺れを誘引することがある。そうすると、仮にガバナロープが乗りかごの近くに固定され保持されているとしても、ガバナロープが大きく揺れて昇降路壁に設置されている各種エレベータ制御装置等に衝突したり、引っかかる等の現象が発生し、エレベータ故障の原因に発展するおそれがある。
【0005】
またガバナロープの揺れによりガバナが誤動作し、乗りかごを非常停止させてしまうなどの問題も生じる。
【0006】
この問題を解決するために、ガバナロープとセフティリンクの端部とを連結する部分にガバナロープ振動抑制装置が設けられている。図10(a),(b)は従来のガバナロープ振動抑制装置の異なる動作状態を示す概略構成図である。図10に示すように、ガバナロープ振動抑制装置1は、ガバナロープ2の途中に設けられたロッド3にコの字状に構成した保持具4を摺動自在に貫通させて設け、この保持具4の上下にバネ5a,5bを設け、またバネ5a,5bの反保持具4側にストッパー6a,6bを設けて構成され、その保持具4の背面部にセフティリンクの端部7が連結されて、保持具4が上下方向に移動可能となっている。これにより乗りかごからセフティリンクを介して縦揺れが伝達されると、保持具4が上下動し、保持具4のバネ受け部4a,4bとストッパー6a,6bとの間に存在するいずれか一方のバネ5a,5bの弾性収縮により吸収されてガバナロープ2に振動が伝わらないようになっている。
【0007】
図10(a)は、乗りかごが矢印Aのように下方向に動いた場合を示し、この場合は下のバネ5bが圧縮することで振動を吸収する。図10(b)は、矢印Bのように乗りかごが上方向に動いた場合を示し、この場合は上のバネ5aが圧縮され振動を吸収する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のガバナロープ振動抑制装置1においては、保持具4の上下2ヶ所にそれぞれバネ機構部を構成するので、バネ5a,5bを含めバネ機構部の部品点数が増加してしまう。またバネ機構部が上下2ヶ所となることから装置自体が大型になり、乗りかごが昇降路の下端に下降したときに下端のガバナテンショナと接触してしまう可能性がある。この接触を避けるために、ピットを深くしなければならない等の新たな問題が生じる場合がある。
【0009】
本発明は、上述の問題点を考慮してなされたもので、ガバナロープ振動抑制装置の部品点数の削減および小型化が図れるエレベータの安全装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために、ガバナロープ振動抑制装置を、1つのバネ要素部と、このバネ要素部の上下方向両側に設けられ上下方向に移動可能な一対のバネ受け部と、セフティリンクの上下方向の揺動に応動し、いずれか一方がバネ受け部を介してバネ要素部に作用する一対の係止部により構成したことを特徴とする。
【0011】
このように構成すれば、バネ機構部を一ヶ所としてセフティリンクからガバナロープへの振動伝達が抑制でき、ガバナロープ振動抑制装置を構成する部品点数の削減および装置の小型化が可能となる。
【0012】
また本発明は、隣り合う係止部とバネ受け部との間にそれぞれ緩衝材を設けることもでき、このようにすれば、バネ機構部が復帰動作したときに生じる衝突音および衝撃力を減少することができる。
【0013】
さらに本発明は、バネ要素部を複数種のバネにより構成することもできる。これによりバネ特性を非線形とすることが可能となり、振動を緩やかに吸収することが可能となる。
【0014】
また本発明は、バネ要素部を包囲するように筒状体を設け、この筒状体に一対の係止部を設けることができ、バネ要素部に対する防塵効果を得ることが可能となる。
【0015】
さらに本発明は、筒状体を製作の容易な円筒体で構成することもできる。
【0016】
また本発明は、係止部をC止め輪で構成したり、ねじ込み式にしたりして筒状体の内側に着脱自在に取付けるようにすることもでき、このようにすれば、組立、分解が容易に行えることになる。
【0017】
さらに本発明は、筒状体の軸方向開口端を塞ぐ蓋を設けることができ、これによりバネ要素部内にゴミや埃が入らないので、バネ要素部の動作不良を防いで信頼性を高めることができる。
【0018】
また本発明は、係止部と蓋を一つの部品で構成することができ、このようにすれば、高い防塵効果が得られるほか、部品点数が低減し、組立、分解の作業性を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1はエレベータの安全装置を示す正面図である。昇降路10にはガイドレール11が敷設されており、このガイドレール11にガイドシュー12を介して乗りかご13が案内されて昇降する。昇降路10の上部に設けられたマシンビーム14にはガバナ15が設けられ、また昇降路10の下部にはガバナテンショナ16が設けられている。このガバナ15およびガバナテンショナ16にガバナロープ17が巻き付けられている。ガバナテンショナ16にはテンショナ重り16aが吊下げられ、このテンショナ重り16aによってガバナロープ17には所定の張力が加えられている。
【0020】
ガバナロープ17の途中には後述するガバナロープ振動抑制装置18が設けられており、このガバナロープ振動抑制装置18の上下方向中間部に、乗りかご13の側面に回動自在に保持して設けられたセフティリンク19の端部19aが図示しない連結ピンで回動自在に連結されている。
【0021】
従って乗りかご13が昇降すると、これに伴いガバナロープ17も駆動されてループ状に移動するようになっている。なお、ガバナ15にはガバナロープ17が制限速度を超えて駆動されると、遠心力で作動してガバナロープ17を把持して固定するキャッチが設けられている。
【0022】
セフティリンク19の両端部19a,19bには乗りかご13の両側に上下方向に沿って設けられた引き上げ棒20a,20bの上端がそれぞれ連結され、これら引き上げ棒20a,20bの下端は、乗りかご13の下端部に設けられた非常止め装置21a,21bのレバーの先端に連結されている。非常止め装置21a,21bは、詳細を図示しないがレバーに楔が連結されており、レバーが引き上げ棒20a,20bにより引き上げられると楔がガイドレール11を挟んで固定するようになっている。
【0023】
従って、昇降路10を下降する乗りかご13が何らかの理由により制限速度を超えて下降すると、ガバナ15に組み込まれたキャッチが遠心力で作動してガバナロープ17を把持し、これに伴い、下降する乗りかご13に設けられたセフティリンク19の端部19aが図示左側のピン19cを中心として時計方向に、図示右側のセフティリンク19の端部19bが図示右側のピン19dを中心として反時計方向に回動し、各端部19a,19bに連結された引き上げ棒20a,20bがそれぞれ上方に引き上げられる。これにより、この引き上げ棒20a,20bの下端にレバーを介して連結された非常止め装置21a,21bが作動し、図示しない楔が駆動されガイドレール11を挟むことにより、乗りかご13が停止されることになる。
【0024】
図2は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置18の第1実施の形態を示し、(a)ないし(c)は異なる動作状態を示す概略構成図である。
【0025】
図2において、ガバナロープ振動抑制装置18は、ガバナロープ17の途中に連結金具17aを介して剛体のロッド22が設けられ、このロッド22にコの字状に構成した保持具23が摺動自在に貫通して設けられている。この保持具23の背面部にはセフティリンクの端部19aが回動自在に連結され、セフティリンクの端部19aの縦揺れに応動して保持具23が上下方向に移動可能となっている。この保持具23のロッド22を貫通する上下部分は、係止部23a,23bを構成しており、この係止部23a,23bの間にバネ要素部を構成する1個のバネ24がロッド22を取り囲むように設けられている。また係止部23a,23bの間であってバネ24の上下方向の両側には、バネ受け部25a,25bがロッド22に対して摺動自在に貫通して設けられている。さらにロッド22には、係止部23a,23bの外側の位置にストッパー26a,26bが設けられている。
【0026】
このように構成されたガバナロープ振動抑制装置18において、その保持具23の背面部にセフティリンクの端部19aが連結されていることによって、乗りかごからセフティリンクを介して保持具23に縦揺れが伝達されると、保持具23の係止部23a,23bも応動してバネ受け部25a,25bを介しバネ24をいずれか一方のストッパー26a,26b側に向けて圧縮するように作用する。
【0027】
図2(a)は、乗りかごが矢印Aのように下方向に動いた場合を示し、この場合は上のストッパー26aに向けてバネ24を圧縮するように作用する。図2(b)は、復帰した状態を示している。図2(c)は、矢印Bのように乗りかごが上方向に動いた場合を示し、この場合は、下のストッパー26bに向けてバネ24を圧縮するように作用する。
【0028】
従ってこれらの工程が上下方向に繰り返され、バネ24の弾性収縮により縦揺れが吸収されるので、乗りかごの揺動に基づく振動がガバナロープ17には伝わらず、ガバナロープ17に横揺れを発生させたり、ガバナに誤動作を発生させるようなことがなくなる。
【0029】
本実施の形態によれば、ガバナロープ振動抑制装置18を一つのバネ機構部により縦揺れを吸収するように構成したことにより、バネ要素部のバネ24、バネ24に弾性収縮機能を作用させる係止部23a,23b、バネ受け部25a,25b等のバネ機構部を簡略化できて部品点数を削減することができ、また上下方向の寸法が短くなるので、装置の小型化を図ることができる。
【0030】
図3は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第2実施の形態を示す概略構成図である。
【0031】
本実施の形態では、図2に示す第1実施の形態における、隣り合う係止部23a,23bとバネ受け部25a,25bとの間にそれぞれゴムなどの緩衝材27a,27bを設けるようにしたところに特徴を有する。
【0032】
乗りかごの振動によりバネ受け部25a,25bは、係止部23a,23bに繰り返し衝突するが、その間に介在する緩衝材27a,27bの緩衝作用により、衝突する際の衝撃を緩和することができ、衝突音を減少させることができる。このため乗客の不安感を軽減できる。また連続衝突による係止部23a,23bの変形等を防止することができるため、信頼性が向上する。
【0033】
図4は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第3実施の形態を示す概略構成図である。
【0034】
本実施の形態は、基本的には第1の実施形態と同じであるが、バネ要素部を構成するバネを、外形寸法および軸方向長の異なる2個のバネ24,28を使用して同心的に配置して構成したところに特徴を有する。
【0035】
バネ要素部を外形寸法および軸方向長の異なる複数種のバネ24,28により構成することにより、係止部23a,23bの移動量により圧縮されるバネの数が変化するので、バネ特性(振動抑制力)を非線形とすることができる。バネ特性を非線形とし、バネ24,28に次第に硬くなる振動抑制力を持たせることによって、バネ24の圧縮直後は柔らかく、バネ28の圧縮が進むにつれて硬くなるので、緩やかに振動を吸収することができる。この場合、バネの数は2個に限らず3個以上使用することができる。
【0036】
図5は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第4実施の形態を示す概略構成図である。
【0037】
本実施の形態では、第1実施の形態における保持具23に代えてバネ要素部を包囲する筒状体29を用いたところに特徴を有する。筒状体29は、外周部の一部にセフティリンクの端部19aが連結され、また軸方向両端部に係止部を構成する端板29a,29bが溶接して取付けられている。このようにバネ要素部を筒状体29で覆うように構成することによってバネ要素部に対する防塵効果を得ることができ、バネ要素部に直接ゴミや埃が付着しないようになることによって、バネ要素部の耐久性が向上すると共に、ゴミ付着による動作不良も防げるので、信頼性を向上することができる。この場合、筒状体29を円筒体で構成すれば、製作が容易になる。
【0038】
図6は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第5実施の形態を示す概略構成図である。
【0039】
本実施の形態では、図5に示す第4実施の形態における端板29a,29bに代えてC止め輪30a,30bを使用したところに特徴を有する。筒状体29の内周面に周方向に連続して溝を設け、この溝にC止め輪30a,30bを嵌め込むことで、バネ受け部25a,25bを受ける係止部として構成する。
【0040】
このように係止部を着脱自在なC止め輪30a,30bにより構成することで、組立、分解が容易に行えることになる。
【0041】
図7は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第6実施の形態を示す概略構成図である。
【0042】
本実施の形態では、図5に示す第4実施の形態における端板29a,29bに代えて外周にネジを切った端板31a,31bを使用し、筒状体29の軸方向両端部の内周面に形成したネジ部にねじ込む形式で取付けるように構成したところに特徴を有する。
【0043】
係止部を構成する端板31a,31bを筒状体29にねじ込むようにして取付けることにより、着脱自在となって、上記第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】
図8は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第7実施の形態を示し、(a)および(b)は異なる動作状態を示す概略構成図である。
【0045】
本実施の形態では、図5に示す第4実施の形態において、端板29a,29bの外側にさらにロッド22に対する隙間を狭くした蓋32a,32bを取付けたところに特徴を有する。図8(a)は筒状体29が上下方向に移動していない状態を示し、図8(b)は筒状体29が上方向に移動した状態を示す。図8(b)に示すように、バネ24が伸縮する過程で、バネ受け部25aと端板29aとの間には隙間が生じるが、端板29a,29bの外側に防塵のための蓋32a,32bが設けられていることで、バネ受け部25a,25bと端板29a,29bが離れている場合でも軸方向開口端の隙間からバネ要素部内にゴミや埃が入ることはない。従ってバネ要素部にゴミや埃が付着、進入することがないので、バネ要素部の耐久性が向上すると共に、ゴミ付着による動作不良を防げるので、さらに信頼性を向上することができる。
【0046】
図9は、本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第8実施の形態を示す概略構成図である。
【0047】
本実施の形態では、図8に示す第7実施の形態における端板29a,29bと蓋32a,32bに代えて、これらを一体化した端板33a,33bで構成したところに特徴を有する。端板33a,33bは、ロッド22に対する隙間が狭くなるように貫通孔が形成され、外周にネジを切った円板部およびその軸方向一端に外側に延びる鍔部が形成されて構成されている。この端板33a,33bの円板部を筒状体29の軸方向両端部の内周面に形成したネジ部にねじ込むことにより、ロッド22を貫通した状態で筒状体29に取付けられる。
【0048】
このようにすれば、バネ要素部が筒状体29および端板33a,33bによりほぼ完全に包囲されるので、バネ要素部に対する防塵効果を更に高めることができる。また端板33a,33bが蓋を兼用し着脱自在に取付けられるので、部品点数の低減や組立、分解時の容易性が得られ、コストダウンと共に信頼性を向上することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエレベータの安全装置によれば、ガバナロープ振動抑制装置におけるバネ機構部を一ヶ所にして構成することにより、部品点数の削減および装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの安全装置を示す正面図である。
【図2】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第1実施の形態を示し、(a)ないし(c)は異なる動作状態を示す概略構成図である。
【図3】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第2実施の形態を示す概略構成図である。
【図4】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第3実施の形態を示す概略構成図である。
【図5】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第4実施の形態を示す概略構成図である。
【図6】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第5実施の形態を示す概略構成図である。
【図7】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第6実施の形態を示す概略構成図である。
【図8】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第7実施の形態を示し、(a)および(b)は異なる動作状態を示す概略構成図である。
【図9】本発明のエレベータの安全装置におけるガバナロープ振動抑制装置の第8実施の形態を示す概略構成図である。
【図10】(a),(b)は従来のガバナロープ振動抑制装置の異なる動作状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10…昇降路
11…ガイドレール
12…ガイドシュー
13…乗りかご
14…マシンビーム
15…ガバナ
16…ガバナテンショナ
17…ガバナロープ
18…ガバナロープ振動抑制装置
19…セフティリンク
19a,19b…セフティリンクの端部
20a,20b…引き上げ棒
21a,21b…非常止め装置
22…ロッド
23…保持具
23a,23b…係止部
24,28…バネ(バネ要素部)
25a,25b…バネ受け部
26a,26b…ストッパー
27a,27b…緩衝材
29…円筒体
29a,29b,31a,31b,33a,33b…端板(係止部)
30a,30b…C止め輪(係止部)
32a,32b…蓋

Claims (5)

  1. 昇降路内を昇降する乗りかごに設けられた非常止め装置と、前記乗りかごに回動自在に設けられ、端部が引き上げ棒を介して前記非常止め装置に連結されたセフティリンクと、前記乗りかごの側方に位置し、当該乗りかごの昇降行程のほぼ全高にわたって設けられたループ状のガバナロープと、このガバナロープが制限速度を超えて駆動されると当該ガバナロープを把持して固定するガバナと、前記ガバナロープの途中に設けられて前記セフティリンクの端部が連結され、前記乗りかごの昇降に応動して前記ガバナロープを駆動すると共に前記セフティリンクの揺動を吸収するガバナロープ振動抑制装置とを備え、前記ガバナロープ振動抑制装置は、一つのバネ要素部と、このバネ要素部の上下方向両側に設けられ上下方向に移動可能な一対のバネ受け部と、前記セフティリンクの上下方向の揺動に応動し、いずれか一方が前記バネ受け部を介して前記バネ要素部に作用する一対の係止部とを備えていることを特徴とするエレベータの安全装置。
  2. 隣り合う係止部とバネ受け部との間にそれぞれ緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの安全装置。
  3. 前記バネ要素部を包囲するように筒状体が設けられ、この筒状体に前記一対の係止部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの安全装置。
  4. 前記係止部がC止め輪で構成され、前記筒状体の内側に取付けられていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの安全装置。
  5. 前記係止部がねじ込みにより前記筒状体に取付けられていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの安全装置。
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