JP6512993B2 - 荷役機械の脱輪防止装置 - Google Patents

荷役機械の脱輪防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6512993B2
JP6512993B2 JP2015161220A JP2015161220A JP6512993B2 JP 6512993 B2 JP6512993 B2 JP 6512993B2 JP 2015161220 A JP2015161220 A JP 2015161220A JP 2015161220 A JP2015161220 A JP 2015161220A JP 6512993 B2 JP6512993 B2 JP 6512993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link member
link
lower side
traveling
cargo handling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015161220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016044075A (ja
Inventor
浩祐 岩本
浩祐 岩本
佐藤 祐二
祐二 佐藤
晃祥 大豊
晃祥 大豊
宗典 堀内
宗典 堀内
英聡 酒井
英聡 酒井
晴輝 荒井
晴輝 荒井
正憲 蔦森
正憲 蔦森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, IHI Transport Machinery Co Ltd filed Critical IHI Corp
Priority to JP2015161220A priority Critical patent/JP6512993B2/ja
Publication of JP2016044075A publication Critical patent/JP2016044075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6512993B2 publication Critical patent/JP6512993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

本発明は、港湾部等で使用される走行クレーンやアンローダ等の荷役機械において、巨大な地震が発生した場合に、荷役機械にレールと直角方向の揺れが発生し、車輪が浮き上がる現象及び脱輪するといった問題を、簡単な構成にて防止できるようにした荷役機械の脱輪防止装置に関する。尚、本発明における荷役機械は、港湾に備えられる大型の走行クレーンであるコンテナクレーンを含むが、これに限定されず、脚構造が門形を有してレール上を走行するものであれば、アンローダもこれに該当する。
荷役機械としてのコンテナクレーン等の走行クレーンやアンローダは、支持脚が門形に形成されたクレーン本体やアンローダ本体を有し、該クレーン本体やアンローダ本体の支持脚の四隅部に備えた走行装置によって、岸壁に設けたレールに沿って走行する。
このような荷役機械としての走行クレーンやアンローダにおいて地震が発生した場合には、荷役機械の走行方向と直角方向の加振力が外力として荷役機械に作用することになる。前記荷役機械としての走行クレーンのクレーン本体やアンローダのアンローダ本体は、柔軟性を有しており、小規模、又は中規模の地震が発生して走行方向と直角方向の加振力が作用しても、クレーン本体やアンローダ本体が柔軟に変形することで加振力を吸収するため、問題が生じることはない。
しかし、大規模な地震が発生した場合には、荷役機械が大きく揺れることにより支持脚に浮き上がりが発生し、このために車輪がレールから脱輪してしまう虞がある。
こうした問題に対処するために、従来の荷役機械では、種々の脱輪防止装置を備えることが提案されている。
例えば、特許文献1では、下部イコライザビームと上部イコライザビームとの間に脱輪を防止するための免震装置を設けたものを提案している。この免震装置は、下部イコライザビームに設けられ上部イコライザビームに沿って鉛直方向に摺動する摺動部と、下部イコライザビームと上部イコライザビームとの間に設けられた油圧シリンダを含む減衰要素を有する油圧機構と、油圧機構の制御部と、により構成されている。
特開2007−284230号公報
しかし、特許文献1の免震装置では、構成が大掛かりになると共に、油圧機構を制御するための制御装置も必要となり、脱輪防止のための構造が複雑且つ高価になるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなしたもので、巨大な地震が発生した際に、荷役機械のレールと直角方向の揺れが発生し、支持脚が浮き上がることにより脱輪するような問題を、簡単な構成によって防止できるようにした荷役機械の脱輪防止装置を提供しようとするものである。
本発明は、レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
前記イコライザビームは、
走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
を備え
前記制限機構は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか一方に備えたピンと、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方に形成されて前記ピンがスライド自在に嵌合する制限穴とを備え、
前記ピンが前記制限穴の端に当接することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置にかかるものである。
又、本発明は、レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
前記イコライザビームは、
走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
を備え、
前記制限機構は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材に夫々互いに係合・離脱自在に形成された係止片を備え、
該係止片が互いに離脱することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容され、前記係止片が互いに係合することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置にかかるものである
更に又、本発明は、レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
前記イコライザビームは、
走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
を備え、
前記制限機構は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の夫々に一端が回動自在に取り付けられ、各他端が連結ピンにより連結される制限リンクと、
該制限リンクが一直線上に配置されることを阻止するリンクストッパとを備え、
前記制限リンクが連結ピンの部分で屈曲することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容され、前記制限リンクが互いに引っ張られて前記リンクストッパに当接することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置にかかるものである
又、本発明は、レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
前記イコライザビームは、
走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
を備え、
前記制限機構は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか一方に一端が取り付けられ且つ他端が前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方の側へ延びる直動ロッドと、
該直動ロッドの他端に設けられたフランジと、
該フランジに対し係合・離脱自在となるよう前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方に設けられたロッドストッパとを備え、
該ロッドストッパから前記直動ロッドのフランジが離脱することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容され、前記ロッドストッパに前記直動ロッドのフランジが係合することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置にかかるものである
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記第一リンク部材の下側と前記第二リンク部材の下側を近づける方向へ弾性力を付与する弾性部材を備えることが好ましい。
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記弾性部材は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側を近づける方向へ弾性力を付与するよう連結部材の上側に配置された圧縮コイルバネであることが好ましい。
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記制限リンクの連結ピンと前記連結部材との間に配設され、前記第一リンク部材の下側と前記第二リンク部材の下側を近づける方向へ弾性力を付与する復元バネを備えることが好ましい。
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向へ移動する際に減衰力を発生させる減衰装置を備えることが好ましい。
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記減衰装置は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の間に取り付けられ、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容し、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向には減衰力が作用するダンパであることが好ましい。
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記減衰装置は、
前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の間に取り付けられ、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きはラチェット機構により許容し、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向には前記ラチェット機構での拘束による引っ張りに伴う降伏後の伸長によりエネルギー吸収する弾塑性ブレースであることが好ましい。
前記荷役機械の脱輪防止装置において、前記制限機構の直動ロッドに当接するよう前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方に設けられた偏心カムを備え、
前記直動ロッドに対する偏心カムの回動により前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容し、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向には前記直動ロッドに対する偏心カムの摩擦抵抗によって減衰力を発生させる減衰装置を構成することが好ましい。
本発明の荷役機械の脱輪防止装置によれば、巨大な地震が発生した際に、荷役機械のレールと直角方向の揺れが発生し、支持脚が浮き上がることにより脱輪するような問題を、簡単な構成によって防止できるという優れた効果を奏し得る。
本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例を示す側面図である。 (A)は、実施例における中間部イコライザビームの側面図である。(B)は、(A)の中間部イコライザビームの一部を切り欠いて示す平面図である。(C)は、(A)の中間部イコライザビームの平面図である。 図2(A)の中間部イコライザビームをIII−III方向から視た断面図である。 実施例における第一リンク部材と第二リンク部材を分離して示す側面図である。 湾岸に配された荷役機械の一例としての走行クレーンを示す側面図である。 (A)は実施例における脱輪防止装置の平常時の状態を示す側面図であり、(B)は実施例における脱輪防止装置の地震発生時の状態を示す側面図である。 本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を可撓性部材とした例を示す側面図である。 本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を係止片とした例を示す図であって、(A)は側面図、(B)は斜視図、(C)は図8(A)のVIIIC−VIIIC断面図である。 本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を制限リンクとした例を示す側面図である。 本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を直動ロッドとした例を示す側面図である。 本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における減衰装置を弾塑性ブレースとした例を示す図であって、(A)は側面図、(B)は図11(A)のXIB−XIB矢視図、(C)はラチェット機構の斜視図である。 図10の例における減衰装置を直動ロッドに当接する偏心カムとした例を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、荷役機械の一例としての走行クレーン100のうち支持脚101と本発明の脱輪防止装置を備えた走行装置102を示す側面図である。
走行クレーン100は、支持脚101が門形に形成されたクレーン本体と、該クレーン本体の支持脚101の四隅部に備えた走行装置102と、を備えている。走行装置102は、レール1上を走行可能とし、レール1上を走行するための岸壁条件に見合った偶数又は、奇数となる多数の車輪2を備えている。実施例では、車輪2を八個備えた八輪タイプの走行装置102を例示している。
この走行装置102は、支持脚101の下部に、大型の上部イコライザビーム4(上側の部材)と、中型の中間部イコライザビーム6,6と、小型の下部イコライザビーム11,11,11,11と、を備えている。
上部イコライザビーム4は、レール1に対して直交する方向、且つ、水平方向に延びるロッカーピン3によって、支持脚101の下部に対して揺動可能に支持されている。この上部イコライザビーム4の下部には、走行方向に沿って中型の中間部イコライザビーム6が二つ取り付けられている。
中間部イコライザビーム6は、ロッカーピン5(連結部材)によって上部イコライザビーム4の下部に揺動可能に支持されている。
下部イコライザビーム11は、ロッカーピン10によって中間部イコライザビーム6の下部に揺動可能に支持されている。この下部イコライザビーム11は、レール1上を走行するための車輪2が取り付けられている。
図2〜図4を参照して、中間部イコライザビーム6を詳しく説明する。本実施例では、中間部イコライザビーム6を脱輪防止装置とした場合を示している。尚、図1で示す例では、中間部イコライザビーム6が二つとも脱輪防止装置の機能を有する構成で示したが、片方のみを脱輪防止装置とする構成としても良い。そして、この中間部イコライザビーム6の下部には、走行方向に沿って下部イコライザビーム11が二つ取り付けられている。
中間部イコライザビーム6は、第一リンク部材21と、第二リンク部材22と、ロッカーピン5(連結部材)と、ピン21c及び制限穴22cを備えた制限機構と、油圧ダンパ23(減衰装置)と、圧縮コイルバネ24(弾性部材)と、を備えている。
第一リンク部材21は、図2、図4の左側に示すように、走行方向の一方側(図2の左側)を構成する部材である。この第一リンク部材21は、図4に示す通り、上部右側(上部他側)にピン穴21aが形成され、下部左側(下部一側)にピン穴21bが形成され、下部右側(下部他側)に円柱状のピン21cが配されている。又、上部左側(上部一側)に油圧ダンパ23のヘッド側を固定する固定台21dを備えている。
第二リンク部材22は、図2、図4の右側に示すように、走行方向の他方側(図2の右側)を構成する部材である。この第二リンク部材22は、図4に示す通り、上部左側(上部一側)にピン穴22aが形成され、下部右側(下部他側)にピン穴22bが形成され、下部左側(上部一側)に制限穴22cが形成されている。この制限穴22cは、長円形状(いわゆる長穴形状)を有し、長軸方向が第二リンク部材22の幅方向(走行方向)に湾曲して延びている。又、上部右側(上部他側)に油圧ダンパ23のキャップ側を固定する固定台22dを備えている。
そして、図2、図3に示す通り、この第一リンク部材21と第二リンク部材22は、ピン穴21aとピン穴22aが重ね合された状態でロッカーピン5が通されると共に、ピン21cが制限穴22cに対しスライド自在に嵌合される。これによって第一リンク部材21と第二リンク部材22は、上側がロッカーピン5によって連結され、このロッカーピン5を揺動中心として下側が揺動可能となる。この第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側は、ピン21cが制限穴22cの両端に当接するまで揺動可能である。
ここで、ロッカーピン5が通されるピン穴21aとピン穴22aは、第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動中心となると共に、中間部イコライザビーム6の揺動中心である。又、ピン穴21bとピン穴22bには、それぞれ、ロッカーピン10が通されて下部イコライザビーム11を揺動可能に支持する。
又、ピン21cと制限穴22cは、できるだけ揺動中心であるロッカーピン5から離れた位置に形成されることが好ましい。即ち、上部から一定の荷重が作用して第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が互いに離れるのをピン21cと制限穴22cによって阻止するためには、揺動中心からできるだけ離れた位置でピン21cを制限穴22cの端に当接させると負荷を小さくできるので好ましい。本実施例では、図2(A)に示す通り、ピン21cと制限穴22cの形成位置をピン穴21b、ピン穴22bが形成された位置と略同じ高さ位置としている。
図3で示す通り、ピン21cと制限穴22cは、奥行方向の一方側と他方側に合計二組配される。ピン21cは、このように奥行方向に二つのピン21cに分けているので、下部イコライザビーム11をその下部に二つ配した際に、ピン21cが下部イコライザビーム11と干渉することなく、下部イコライザビーム11を互いに近づけて配置することができる。
上述したように、この第一リンク部材21と第二リンク部材22は、図1に示すように中間部イコライザビーム6として配されると、その下側が走行方向に沿って近接・離反自在となる。ここで、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が走行方向に沿って近づくとは、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づく方向に移動して重なり合う部分が増えることをいう。このとき、第一リンク部材21に揺動可能に支持された下部イコライザビーム11と第二リンク部材22に揺動可能に支持された下部イコライザビーム11が近づく。この第一リンク部材21と第二リンク部材22は、互いに近づくほどその高さが伸長し、離れるほどその高さが縮小する。
第一リンク部材21に設けられた固定台21dと第二リンク部材22に設けられた固定台22dとの間には、油圧ダンパ23が配置される。この油圧ダンパ23は、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が離れるように揺動すると、ロッド23aがシリンダ23bから抜き出される方向に移動し、その際に減衰力を生じさせる。又、この油圧ダンパ23は、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づくように揺動すると、ロッド23aがシリンダ23bに押し込まれる方向に移動する。この際は、減衰力が低くなるようになっている。
この油圧ダンパ23は、例えば、チェック弁を備えたダンパであり、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づくように揺動する際に、このチェック弁が開通することで自由に揺動することができる。これに対し、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が離れるときは、チェック弁が閉塞され、シリンダ23bに設けたオリフィスを作動油が流れることで減衰力が作用するようになっている。尚、油圧ダンパ23を例示したがこれに限定されない。例えば、磁気ダンパでも、メカニカルダンパでも良い。
又、図2(B)で示す通り、第一リンク部材21と第二リンク部材22は、ロッカーピン5よりも上側の部分で、圧縮された圧縮コイルバネ24によって連結されている。この圧縮された圧縮コイルバネ24は、奥行方向に沿って四個配置され、ロッカーピン5を支点として第一リンク部材21と第二リンク部材22が下側で互いに近づく方向へ揺動するような弾性力を付与する。尚、弾性部材を圧縮コイルバネ24で説明したがこれに限定されない。例えば、弾性部材は、板バネでも良い。
又、図2(C)で示す通り、第一リンク部材21と第二リンク部材22の上面には、奥行方向に所定の間隔を空けて矩形のシャープレート25がそれぞれ二個配置されている。シャープレート25,25とシャープレート25,25の間には、シャープレート25aが配される。このシャープレート25aは、上部イコライザビーム4の下部に取り付けられており、シャープレート25,25とシャープレート25,25の間に配されることによって、ロッカーピン5が傾斜するのを防止する。
次に、上記実施例の作動を、図5、図6を参照しながら説明する。図5は、湾岸に配された荷役機械の一例としての走行クレーン100の様子を示す側面図である。図6(A)は、平常時の脱輪防止装置を示した側面図である。図6(B)は地震時の脱輪防止装置を示した側面図である。
図5で示す走行クレーン100に対して、レール1の延設方向に直交し、且つ、水平方向に地震による揺れが発生したとする。地震による加振力が小さい場合、走行クレーン100は、自身が柔軟に変形することによってその揺れを吸収する。
この際、中間部イコライザビーム6は、図6(A)で示す状態を保持して揺れを吸収する。この状態の中間部イコライザビーム6は、支持脚101、上部イコライザビーム4等からの荷重を受けている。この支持脚101、上部イコライザビーム4等からの荷重は、圧縮コイルバネ24が第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側を近づけようとするバネ力よりも大きく、図6(A)で示す状態が保持される。
これに対して、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、走行クレーン100は、自身の変形では揺れを吸収できず、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2がレール1から交互に浮き上がろうとする。
その際、図6(B)で示すように、支持脚101を介して上部イコライザビーム4が上側へ移動しようとすると、中間部イコライザビーム6は、ロッカーピン5を中心として第一リンク部材21の下側と第二リンク部材22の下側が近づいて一部が重なるよう揺動して高さ方向に対して伸長する。この際、二つの下部イコライザビーム11,11は、互いに近づく。このように、中間部イコライザビーム6は、上部イコライザビーム4が上側に移動しても高さ方向へ伸長することでこれを許容し、下部イコライザビーム11の車輪2がレール1から脱輪することを防止する。
このとき、圧縮コイルバネ24は、そのバネ力が、ロッカーピン5を揺動中心として第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づくように揺動するのを補助する。これによって、支持脚101の上昇する加速度が大きくても、これに追随して圧縮コイルバネ24が第一リンク部材21と第二リンク部材22をそれらの下側が近づくように揺動させるため、下部イコライザビーム11の車輪2がレール1から外れることがより効果的に防止される。
続いて、図6(B)の状態から図6(A)の状態に戻る様子を説明する。上部イコライザビーム4は、その自重により下方へ移動する。そうすると、中間部イコライザビーム6は、上部イコライザビーム4に押され、第一リンク部材21と第二リンク部材22は、その下側が離れるように揺動し、ピン21cが制限穴22cの左端に当接するまで移動する。
このとき、油圧ダンパ23は、第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を減衰させるように作用する。これによって、油圧ダンパ23は、上部イコライザビーム4から中間部イコライザビーム6に作用する衝撃荷重を和らげることができる。又、この際、圧縮コイルバネ24も、弾性的に縮められることで衝撃荷重を和らげる。
本発明の中間部イコライザビーム6は、走行方向の一方側を構成する第一リンク部材21と、走行方向の他方側を構成する第二リンク部材22と、第一リンク部材21と第二リンク部材22を下側が走行方向に沿って近づいたり離れたりできるように第一リンク部材21と第二リンク部材22の上側を連結するロッカーピン5と、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側の離れる距離をロッカーピン5よりも下方位置で制限する制限機構と、を備えて脱輪防止装置を構成している。
よって、巨大な地震が発生して支持脚101の車輪2がレール1から浮き上がろうとすると、本発明の中間部イコライザビーム6は、ロッカーピン5を中心として第一リンク部材21の下側と第二リンク部材22の下側が近づいてその高さが伸びる。これによって、車輪2がレール1から外れることを防止できる。
又、本発明の中間部イコライザビーム6は、第一リンク部材21と第二リンク部材22の上側をロッカーピン5で連結し、これよりも下方位置に制限機構を配している。即ち、本発明の中間部イコライザビーム6は、一般のイコライザビームと同様にその上部にロッカーピン5が配される構成となっており、一般のイコライザビームと互換性を有する。よって、既存の走行クレーンの中間部イコライザビームのみを本発明の構成とすることができる。
又、本発明の中間部イコライザビーム6における制限機構は、第一リンク部材21と第二リンク部材22のうち何れか一方に備えたピン21cと、第一リンク部材21と第二リンク部材22のうち何れか他方に形成された制限穴22cと、を備えている。そしてピン21cが制限穴22cの端に当接することで第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側の離れる距離が制限されるようになっている。これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
又、本発明の中間部イコライザビーム6は、第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が離れる方向へ移動する際に減衰力を発生させる油圧ダンパ23を備えている。これによって、伸長した中間部イコライザビーム6が図6で示す平常時の状態に戻る際に発生する衝撃荷重を和らげることができる。
又、本発明の中間部イコライザビーム6は、第一リンク部材21の下側と第二リンク部材22の下側を近づける方向へ弾性力を付与する圧縮コイルバネ24を備えている。これによって、走行クレーン100の支持脚101の車輪2は、圧縮コイルバネ24のバネ力によってレール1に付勢されると共に、支持脚101の上昇する加速度が大きくても、これに追随して圧縮コイルバネ24が第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づくように揺動させ、車輪2がレール1から外れることをより効果的に防止する。
図7は本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を可撓性部材30とした例を示す側面図である。図7中、図1〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図6に示すものと同様である。
図7に示す例では、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側をチェーンやワイヤロープ等の可撓性部材30によって連結することにより制限機構を構成している。
図7に示す例において、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2(図5参照)がレール1から交互に浮き上がろうとするが、前記可撓性部材30が撓むことで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容される。これにより、中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びる形となり、車輪2がレール1から外れることを防止できる。
前記中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びた後、その自重により下方へ移動して戻る際には、前記可撓性部材30が引っ張られることで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
図8は本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を係止片31,32とした例を示す図である。図8(A)は側面図、図8(B)は斜視図、図8(C)は図8(A)のVIIIC−VIIIC断面図である。図8中、図1〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図6に示すものと同様である。
図8に示す例では、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22に夫々互いに係合・離脱自在となる係止片31,32を形成することにより制限機構を構成している。
図8に示す例において、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2(図5参照)がレール1から交互に浮き上がろうとするが、前記係止片31,32が互いに離脱することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容される。これにより、中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びる形となり、車輪2がレール1から外れることを防止できる。
前記中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びた後、その自重により下方へ移動して戻る際には、前記係止片31,32が互いに係合することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。しかも、前記係止片31,32は、荷重を受け止める接触面積を広く設定することが可能となるため、面圧を低く抑えることができる。
図9は本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を制限リンク33,34とした例を示す側面図である。図9中、図1〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図6に示すものと同様である。
図9に示す例では、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の夫々に制限リンク33,34の一端をピン35,36により回動自在に取り付け且つ該制限リンク33,34の各他端を連結ピン37により連結すると共に、該制限リンク33,34が一直線上に配置されることを阻止するリンクストッパ38を前記第二リンク部材22に取り付けることにより、制限機構を構成している。更に、前記制限リンク33,34の連結ピン37と前記連結部材としてのロッカーピン5との間には、前記第一リンク部材21の下側と前記第二リンク部材22の下側を近づける方向へ弾性力を付与する復元バネ39を配設してある。尚、前記リンクストッパ38は、前記第二リンク部材22に取り付ける代わりに、前記第一リンク部材21に取り付けても良い。又、前記第一リンク部材21及び第二リンク部材22の両方にリンクストッパ38を取り付けるようにしても良い。
図9に示す例において、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2(図5参照)がレール1から交互に浮き上がろうとするが、前記制限リンク33,34が連結ピン37の部分で下方へ屈曲することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容される。これにより、中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びる形となり、車輪2がレール1から外れることを防止できる。ここで、仮にリンクストッパ38がなく、制限リンク33,34が一直線上に配置されていると、地震発生時に、前記制限リンク33,34が連結ピン37の部分で屈曲しにくくなる可能性がある。しかし、前記リンクストッパ38により制限リンク33,34は一直線上に配置されずに、図9に示す如く、ある角度をもって保持されることから、前記制限リンク33,34は連結ピン37の部分で円滑に屈曲し、中間部イコライザビーム6の高さ方向への伸長動作が阻害されない。
前記中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びた後、その自重により下方へ移動して戻る際には、前記制限リンク33,34が互いに引っ張られて前記リンクストッパ38に当接することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
しかも、前記制限リンク33,34の連結ピン37と前記連結部材としてのロッカーピン5との間に復元バネ39を配設してあるため、該復元バネ39のバネ力は、ロッカーピン5を揺動中心として第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づくように揺動するのを補助する。これによって、支持脚101の上昇する加速度が大きくても、これに追随して復元バネ39が第一リンク部材21と第二リンク部材22をそれらの下側が近づくように揺動させるため、下部イコライザビーム11の車輪2がレール1から外れることをより効果的に防止できる。又、前記復元バネ39は、ロッカーピン5からその半径方向へ離れるよう放射状に取り付けることができるため、ロッカーピン5に沿うように配設される圧縮コイルバネ24に比べて低いバネ定数のバネを用いることができる。更に又、前記復元バネ39の設置位置に関する自由度が広がるため、中間部イコライザビーム6内部のスペースを有効に利用することができる。
図10は本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における制限機構を直動ロッド40とした例を示す側面図である。図10中、図1〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図6に示すものと同様である。
図10に示す例では、前記第一リンク部材21に直動ロッド40の一端を、その他端が第二リンク部材22の側へ延びるようピン41にて取り付け、該直動ロッド40の他端にフランジ40aを設け、該フランジ40aに対し係合・離脱自在となるよう第二リンク部材22にロッドストッパ42を設けることにより、制限機構を構成している。尚、前記第二リンク部材22に直動ロッド40の一端を、その他端が第一リンク部材21の側へ延びるようピン41にて取り付け、該直動ロッド40の他端にフランジ40aを設け、該フランジ40aに対し係合・離脱自在となるよう第一リンク部材21にロッドストッパ42を設けることにより、制限機構を構成しても良い。
図10に示す例において、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2(図5参照)がレール1から交互に浮き上がろうとするが、前記ロッドストッパ42から前記直動ロッド40のフランジ40aが離脱することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容される。これにより、中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びる形となり、車輪2がレール1から外れることを防止できる。
前記中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びた後、その自重により下方へ移動して戻る際には、前記ロッドストッパ42に前記直動ロッド40のフランジ40aが係合することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
図11は本発明の荷役機械の脱輪防止装置の実施例における減衰装置を弾塑性ブレース43とした例を示す図である。図11(A)は側面図、図11(B)は図11(A)のXIB−XIB矢視図、図11(C)はラチェット機構45の斜視図である。図11中、図1〜図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図6に示すものと同様である。
図11に示す例では、弾塑性ブレース43の一端を第一リンク部材21にピン44にて取り付け、前記弾塑性ブレース43の他端をラチェット機構45を介して第二リンク部材22に連結することにより、減衰装置を構成している。前記ラチェット機構45は、前記弾塑性ブレース43の他端部に形成されたラック46と、該ラック46の歯に係合するよう前記第二リンク部材22にピン47にて回動自在に取り付けられた爪部材48とを備えている。前記弾塑性ブレース43の他端部は、前記第二リンク部材22に取り付けられた支持プレート49上にスライド自在に支持されている。前記ラック46の歯は、前記弾塑性ブレース43の一端側(図11の左側)に倒れる方向へ傾斜形成されている。これにより、前記弾塑性ブレース43が爪部材48に対して図11の右側へ移動する場合には、前記爪部材48がラック46の歯を乗り越えていくため、前記弾塑性ブレース43の移動は阻害されないようになっている。一方、前記弾塑性ブレース43が爪部材48に対して図11の左側へ移動しようとした場合には、前記爪部材48がラック46の歯に食い込むため、前記弾塑性ブレース43の移動は阻止されるようになっている。尚、前記弾塑性ブレース43の一端を第二リンク部材22にピン44にて取り付け、前記弾塑性ブレース43の他端をラチェット機構45を介して第一リンク部材21に連結することにより、減衰装置を構成しても良い。
図11に示す例において、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2がレール1から交互に浮き上がろうとするが、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは、前記弾塑性ブレース43がラチェット機構45の爪部材48に対して図11の右側へスライドする動きとなり、前記爪部材48がラック46の歯を乗り越えていく。このため、前記弾塑性ブレース43の移動は阻害されず、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは、ラチェット機構45により許容される。これにより、中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びる形となり、車輪2がレール1から外れることを防止できる。
前記中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びた後、その自重により下方へ移動して戻る際には、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる方向に移動するが、この時、前記弾塑性ブレース43はラチェット機構45の爪部材48に対して図11の左側へ移動しようとする。しかし、前記爪部材48がラック46の歯に食い込むため、前記弾塑性ブレース43の移動は阻止される。前記ラチェット機構45での拘束により、前記弾塑性ブレース43が引っ張られて降伏した後に伸長すると、該弾塑性ブレース43によりエネルギー吸収が行われ、前記第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を減衰させるように作用する。これによって、前記弾塑性ブレース43は、上部イコライザビーム4から中間部イコライザビーム6に作用する衝撃荷重を和らげることができる。
又、前記弾塑性ブレース43の伸長によりエネルギー吸収が行われた後は、該弾塑性ブレース43により前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。即ち、前記減衰装置としての弾塑性ブレース43は前記制限機構としても機能する形となり、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動をも制限可能となる。尚、エネルギー吸収が行われた後の前記弾塑性ブレース43は、新しいものと交換されてセットし直される。
図12は図10の例における減衰装置を直動ロッド40に当接する偏心カム50とした例を示す側面図である。図12中、図10と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図10に示すものと同様である。
図12に示す例では、図10の油圧ダンパ23の代わりに、前記制限機構の直動ロッド40に当接するよう第二リンク部材22に偏心カム50を設けることにより、減衰装置を構成している。前記偏心カム50は、直動ロッド40を上下から挟持するよう前記第二リンク部材22に対してピン51にて回動自在に取り付けられている。これにより、前記直動ロッド40が図12の右側へ移動する場合には、二つの前記偏心カム50が上下に開くように回動するため、前記直動ロッド40の移動は阻害されないようになっている。一方、前記直動ロッド40が図11の右側へ移動した後に元の位置まで左側へ移動しようとした場合には、二つの前記偏心カム50が上下に閉じるように回動して直動ロッド40に密着するため、前記直動ロッド40の移動が摩擦抵抗を受けるようになっている。尚、前記第二リンク部材22に直動ロッド40の一端を、その他端が第一リンク部材21の側へ延びるようピン51にて取り付け、該直動ロッド40の他端にフランジ40aを設け、該フランジ40aに対し係合・離脱自在となるよう第一リンク部材21にロッドストッパ42を設けることにより、制限機構を構成すると共に、該制限機構の直動ロッド40に当接するよう第一リンク部材21に偏心カム50を設けることにより、減衰装置を構成しても良い。
図12に示す例において、巨大な地震が発生し、その加振力が大きい場合、海側の支持脚101の車輪2と陸側の支持脚101の車輪2(図5参照)がレール1から交互に浮き上がろうとするが、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは、前記直動ロッド40が図11の右側へスライドする動きとなり、二つの前記偏心カム50が上下に開くように回動する。このため、前記直動ロッド40の移動は阻害されず、更に前記ロッドストッパ42から前記直動ロッド40のフランジ40aが離脱することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容される。これにより、中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びる形となり、車輪2がレール1から外れることを防止できる。
前記中間部イコライザビーム6が高さ方向へ伸びた後、その自重により下方へ移動して戻る際には、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる方向に移動するが、この時、前記直動ロッド40は図11の左側へ移動しようとする。しかし、二つの前記偏心カム50が上下に閉じるように回動して直動ロッド40に密着するため、前記直動ロッド40の移動が摩擦抵抗を受け、前記第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を減衰させるように作用する。これによって、前記直動ロッド40に当接する偏心カム50は、上部イコライザビーム4から中間部イコライザビーム6に作用する衝撃荷重を和らげることができる。又、前記ロッドストッパ42に前記直動ロッド40のフランジ40aが係合することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
そして、本発明において、上記したように前記制限機構は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側を連結する可撓性部材30を備えることができる。この場合、該可撓性部材30が撓むことで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容され、前記可撓性部材30が引っ張られることで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。前記可撓性部材30は入手が容易で且つ取り扱いもしやすく、これによって、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
又、本発明において、前記制限機構は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22に夫々互いに係合・離脱自在に形成された係止片31,32を備えることができる。この場合、該係止片31,32が互いに離脱することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容され、前記係止片31,32が互いに係合することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。前記係止片31,32は、荷重を受け止める接触面積を広く設定することが可能となるため、面圧を低く抑えることができ、有効となる。
又、本発明において、前記制限機構は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の夫々に一端が回動自在に取り付けられ、各他端が連結ピン37により連結される制限リンク33,34と、該制限リンク33,34が一直線上に配置されることを阻止するリンクストッパ38とを備えることができる。この場合、前記制限リンク33,34が連結ピン37の部分で屈曲することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容され、前記制限リンク33,34が互いに引っ張られて前記リンクストッパ38に当接することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、制限リンク33,34という簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
又、本発明において、前記制限機構は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22のうち何れか一方に一端が取り付けられ且つ他端が前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22のうち何れか他方の側へ延びる直動ロッド40と、該直動ロッド40の他端に設けられたフランジ40aと、該フランジ40aに対し係合・離脱自在となるよう前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22のうち何れか他方に設けられたロッドストッパ42とを備えることができる。この場合、該ロッドストッパ42から前記直動ロッド40のフランジ40aが離脱することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容され、前記ロッドストッパ42に前記直動ロッド40のフランジ40aが係合することで前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。これによって、ロッドストッパ42に直動ロッド40のフランジ40aを係合させるだけの簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を制限できる。
更に、本発明において、前記第一リンク部材21の下側と前記第二リンク部材22の下側を近づける方向へ弾性力を付与する弾性部材を備えることが、車輪2がレール1から外れることを防止する上で有効となる。
本発明において、前記弾性部材は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側を近づける方向へ弾性力を付与するよう連結部材としてのロッカーピン5の上側に配置された圧縮コイルバネ24とすることができる。これによって、走行クレーン100の支持脚101の車輪2は、圧縮コイルバネ24のバネ力にてレール1に付勢されると共に、支持脚101の上昇する加速度が大きくても、これに追随して圧縮コイルバネ24が第一リンク部材21と第二リンク部材22の下側が近づくように揺動させ、車輪2がレール1から外れることをより効果的に防止できる。
又、本発明において、前記制限リンク33,34の連結ピン37と前記連結部材としてのロッカーピン5との間に配設され、前記第一リンク部材21の下側と前記第二リンク部材22の下側を近づける方向へ弾性力を付与する復元バネ39を備えることができる。これによって、支持脚101の上昇する加速度が大きくても、これに追随して復元バネ39が第一リンク部材21と第二リンク部材22をそれらの下側が近づくように揺動させるため、下部イコライザビーム11の車輪2がレール1から外れることをより効果的に防止できる。又、前記復元バネ39は、ロッカーピン5からその半径方向へ離れるよう放射状に取り付けることができるため、ロッカーピン5に沿うように配設される圧縮コイルバネ24に比べて低いバネ定数のバネを用いることができる。更に又、前記復元バネ39の設置位置に関する自由度が広がるため、中間部イコライザビーム6内部のスペースを有効に利用することができる。
更に、本発明において、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる方向へ移動する際に減衰力を発生させる減衰装置を備えることが、伸長した中間部イコライザビーム6が平常時の状態に戻る際に発生する衝撃荷重を和らげる上で有効となる。
本発明において、前記減衰装置は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の間に取り付けられ、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容し、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる方向には減衰力が作用するダンパ(例えば、油圧ダンパ23)とすることができる。該ダンパは、作動が非常に安定しており、第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動を減衰させるように作用し、上部イコライザビーム4から中間部イコライザビーム6に作用する衝撃荷重を和らげることができる。
又、本発明において、前記減衰装置は、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の間に取り付けられ、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きはラチェット機構45により許容し、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる方向には前記ラチェット機構45での拘束による引っ張りに伴う降伏後の伸長によりエネルギー吸収する弾塑性ブレース43とすることができる。前記弾塑性ブレース43は、低コストでの設置が可能で、上部イコライザビーム4から中間部イコライザビーム6に作用する衝撃荷重を和らげることができる。又、前記弾塑性ブレース43の伸長によりエネルギー吸収が行われた後は、該弾塑性ブレース43により前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる距離は制限される。即ち、前記減衰装置としての弾塑性ブレース43は前記制限機構としても機能する形となり、簡単な構成で第一リンク部材21と第二リンク部材22の揺動をも制限可能となる。
更に、本発明において、前記制限機構の直動ロッド40に当接するよう前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22のうち何れか他方に設けられた偏心カム50を備えることができる。この場合、前記直動ロッド40に対する偏心カム50の回動により前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が近づく方向の動きは許容し、前記第一リンク部材21と前記第二リンク部材22の下側が離れる方向には前記直動ロッド40に対する偏心カム50の摩擦抵抗によって減衰力を発生させる減衰装置を構成することができる。これによって、前記直動ロッド40に当接する偏心カム50は、上部イコライザビーム4から中間部イコライザビーム6に作用する衝撃荷重を和らげることができる。
尚、本発明の荷役機械の脱輪防止装置は、上述の実施例にのみ限定されない。例えば、本実施例においては、中間部イコライザビームが脱輪防止機能を有するように構成した場合について説明したが、中間部イコライザビームに代えて上部イコライザビームに同様の脱輪防止機能を持たせるようにしても良い。又、本実施例においては、走行クレーンに適用した場合について説明したが、アンローダ等の荷役機械に適用しても良い。本発明の荷役機械の脱輪防止装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更することができる。
1 レール
2 車輪
5 ロッカーピン(連結部材)
6 中間部イコライザビーム(イコライザビーム)
21 第一リンク部材
21c ピン(制限機構)
21d 固定台
22 第二リンク部材
22c 制限穴(制限機構)
23 油圧ダンパ(ダンパ)(減衰装置)
24 圧縮コイルバネ(弾性部材)
30 可撓性部材(制限機構)
31 係止片(制限機構)
32 係止片(制限機構)
33 制限リンク(制限機構)
34 制限リンク(制限機構)
37 連結ピン
38 リンクストッパ(制限機構)
39 復元バネ
40 直動ロッド(制限機構)
40a フランジ
42 ロッドストッパ(制限機構)
43 弾塑性ブレース(減衰装置)
45 ラチェット機構(減衰装置)
50 偏心カム(減衰装置)
100 走行クレーン(荷役機械)
101 支持脚
102 走行装置

Claims (11)

  1. レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
    前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
    前記イコライザビームは、
    走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
    走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
    を備え
    前記制限機構は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか一方に備えたピンと、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方に形成されて前記ピンがスライド自在に嵌合する制限穴とを備え、
    前記ピンが前記制限穴の端に当接することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置。
  2. レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
    前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
    前記イコライザビームは、
    走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
    走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
    を備え、
    前記制限機構は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材に夫々互いに係合・離脱自在に形成された係止片を備え、
    該係止片が互いに離脱することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容され、前記係止片が互いに係合することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置。
  3. レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
    前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
    前記イコライザビームは、
    走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
    走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
    を備え、
    前記制限機構は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の夫々に一端が回動自在に取り付けられ、各他端が連結ピンにより連結される制限リンクと、
    該制限リンクが一直線上に配置されることを阻止するリンクストッパとを備え、
    前記制限リンクが連結ピンの部分で屈曲することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容され、前記制限リンクが互いに引っ張られて前記リンクストッパに当接することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置。
  4. レールの上を走行する走行装置が支持脚に備えられた荷役機械の脱輪防止装置であって、
    前記走行装置は、上側の部材に対して揺動可能に支持されたイコライザビームを少なくとも一つ備え、
    前記イコライザビームは、
    走行方向の一方側を構成する第一リンク部材と、
    走行方向の他方側を構成する第二リンク部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材を下側が走行方向に沿って近接・離反自在となるように前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の上側を連結する連結部材と、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離を前記連結部材よりも下方位置で制限する制限機構と
    を備え、
    前記制限機構は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか一方に一端が取り付けられ且つ他端が前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方の側へ延びる直動ロッドと、
    該直動ロッドの他端に設けられたフランジと、
    該フランジに対し係合・離脱自在となるよう前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方に設けられたロッドストッパとを備え、
    該ロッドストッパから前記直動ロッドのフランジが離脱することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容され、前記ロッドストッパに前記直動ロッドのフランジが係合することで前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる距離は制限されることを特徴とする荷役機械の脱輪防止装置。
  5. 前記第一リンク部材の下側と前記第二リンク部材の下側を近づける方向へ弾性力を付与する弾性部材を備えた請求項1、2、4項の何れか一項に記載の荷役機械の脱輪防止装置。
  6. 前記弾性部材は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側を近づける方向へ弾性力を付与するよう連結部材の上側に配置された圧縮コイルバネである請求項記載の荷役機械の脱輪防止装置。
  7. 前記制限リンクの連結ピンと前記連結部材との間に配設され、前記第一リンク部材の下側と前記第二リンク部材の下側を近づける方向へ弾性力を付与する復元バネを備えた請求項記載の荷役機械の脱輪防止装置。
  8. 前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向へ移動する際に減衰力を発生させる減衰装置を備えた請求項1〜の何れか一項に記載の荷役機械の脱輪防止装置。
  9. 前記減衰装置は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の間に取り付けられ、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容し、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向には減衰力が作用するダンパである請求項記載の荷役機械の脱輪防止装置。
  10. 前記減衰装置は、
    前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の間に取り付けられ、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きはラチェット機構により許容し、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向には前記ラチェット機構での拘束による引っ張りに伴う降伏後の伸長によりエネルギー吸収する弾塑性ブレースである請求項記載の荷役機械の脱輪防止装置。
  11. 前記制限機構の直動ロッドに当接するよう前記第一リンク部材と前記第二リンク部材のうち何れか他方に設けられた偏心カムを備え、
    前記直動ロッドに対する偏心カムの回動により前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が近づく方向の動きは許容し、前記第一リンク部材と前記第二リンク部材の下側が離れる方向には前記直動ロッドに対する偏心カムの摩擦抵抗によって減衰力を発生させる減衰装置を構成した請求項記載の荷役機械の脱輪防止装置。
JP2015161220A 2014-08-22 2015-08-18 荷役機械の脱輪防止装置 Active JP6512993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015161220A JP6512993B2 (ja) 2014-08-22 2015-08-18 荷役機械の脱輪防止装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014169072 2014-08-22
JP2014169072 2014-08-22
JP2015161220A JP6512993B2 (ja) 2014-08-22 2015-08-18 荷役機械の脱輪防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016044075A JP2016044075A (ja) 2016-04-04
JP6512993B2 true JP6512993B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=55634974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015161220A Active JP6512993B2 (ja) 2014-08-22 2015-08-18 荷役機械の脱輪防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6512993B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108862030B (zh) * 2018-07-05 2020-07-31 合肥市春华起重机械有限公司 一种便于拆装的起重机端梁结构
CN111498690B (zh) * 2020-05-22 2023-10-10 大连华锐重工集团股份有限公司 一种带减震的平衡臂装置及具有该装置的起重机小车

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5809916B2 (ja) * 2011-10-07 2015-11-11 株式会社Ihi 走行クレーンの免震支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016044075A (ja) 2016-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5018936B2 (ja) 走行式クレーンの免震構造
JP6512993B2 (ja) 荷役機械の脱輪防止装置
JP2015190502A (ja) 免震装置
TWI487655B (zh) 走行起重機的免震支持裝置
JP4336857B1 (ja) 緩衝装置付橋梁群及びその衝撃緩衝方法
JP4739567B2 (ja) 免震構造
TWI490158B (zh) 走行起重機的免震支持裝置
JP2008114985A (ja) 乗客コンベアのトラス支持装置
JP5854749B2 (ja) 走行クレーンの免震支持装置
JP4765847B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP6686749B2 (ja) 制振システム
CN210174418U (zh) 一种车载打印设备
JP7125902B2 (ja) 複層免震建物
JP2016172608A (ja) 軌条式走行機械の免震構造
JP7499200B2 (ja) 制振装置
JP4849230B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP3186516U (ja) 走行クレーン用免震機構
JP6220317B2 (ja) 感震式物品落下防止装置
JP2014152014A (ja) 免震装置及び免震装置を備えたクレーン
KR200301043Y1 (ko) 스프링을갖는낙교방지용연결장치
JP6194218B2 (ja) 感震式物品落下防止装置
JP6686750B2 (ja) フェールセーフ付き制振装置の設計方法
US2259522A (en) Bracket for lamps and the like
CN220378784U (zh) 一种雕塑减震结构
JP6194219B2 (ja) 感震式物品落下防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6512993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250