JP2016008139A - エレベータの調速機システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ガバナテンショナーを必要としない調速機システムを構成し、調速機で乗りかごの過速度を正確に検知して、乗りかごを非常停止させられるようにする。【解決手段】本発明の実施形態による調速機システムでは、調速機ロープ14の一端は乗りかご2に設けた非常停止装置18を作動させるセフティーリンク23と接続され、調速機ロープ14の他端は巻胴式ドラム30を有する巻胴式ドラム装置28に接続され、調速機ローブ14が乗りかご2に追従して同方向同速度で移動するように、巻胴式ドラム30により調速機ロープ14を巻き取り/繰り出すように構成される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの調速機システムに関する。
エレベータにおいては、安全装置として、調速機を備えた非常停止システムを設けることが法令で義務づけられている(建築基準法施行令第129条の10)。この調速機は、乗りかごの移動速度が規定された値を超えたときに作動して、乗りかごを自動的に停止させる装置である。
ここで、図7は、一般的なエレベータにおける調速機を用いた非常停止システムの概略構成を示す図である。
図7において、参照番号2は、エレベータの乗りかごを示している。この乗りかご2は、主ロープ4で吊られており、図示しない巻上機に駆動されて、昇降路に設けられたガイドレール6に案内されながら昇降路内を昇降する。
機械室には、調速機8が設置されている。この調速機8は、ガバナシーブ10を備えるほか、乗りかご2の移動速度が設定された値を超える速度以上になったときに作動するリミットスイッチ12や、乗りかご2の移動速度が設定された過速度を超えると、乗りかご2と一体的に走行する調速機ロープ14を把持するロープ掴み機構16が設けられている。
乗りかご2には、乗りかご2を非常停止させる非常止め装置18が設けられている。この非常止め装置18は、主ロープ4が切断したり、あるいは巻上機の回転速度が異常になり、エレベータの乗りかご2の速度が設定された過速度以上になったときに、ガイドレール6を掴み、乗りかご2を機械的に非常停止させるための装置である。
調速機ロープ14は、調速機8のガバナシーブ10と、昇降路の下部に配置されているガバナテンショナーのシーブ20とに無端状に巻き掛けられている。ガバナテンショナーのシーブ20には、調速機ロープ14にテンションを与えるため錘21が吊り下げられている。このようなガバナテンショナーの従来技術としては、例えば、特許文献1に示されているものがある。
調速機ロープ14は、ガバナヒッチ22を介して、非常止め装置18を作動させるセフティーリンク23と連結されており、調速機ロープ14は乗りかご2の昇降する方向と同方向でかつ同速度で走行するようになっている。なお、図7において、24は、調速機ロープ14の振れ止めを示している。
このようなエレベータの調速機システムでは、検知する過速度は、例えば、第1過速度が、通常定格速度の1.3倍程度に、第2過速度が、通常定格速度の1.4倍というように、二段階に設定されている。
乗りかご2の下降時に、ガバナシーブ10の回転から第1過速度を超えたことが検知されると、リミットスイッチ12が作動し、巻上機の電源が遮断され巻上機のブレーキ装置によって乗りかご2は停止する。
通常、この段階で乗りかご2は停止するが、万一、主ロープ4の切断した場合など、巻上機が停止しても乗りかご2が下降を続ける場合がある。乗りかご2の速度が増し、第2過速度になると、今度は調速機8のロープ掴み機構16が調速機ロープ14掴み、調速機ロープ14は強制的に止められる。その結果、乗りかご2の下降に伴い、セフティーリンク23が引き上げられて非常止め装置12を作動させるので、乗りかご2を非常停止させることができる。
このような調速機システムでは、乗りかご2の過速度を確実に検知するためには、調速機ロープ14に常に適当な張力が加えられていることが必要である。これによって乗りかご2の速度を正確にガバナシーブ10に伝達することができるからである。このため、従来の調速機システムでは、調速機ロープ14に張力を加えるガバナテンショナーが必須の構成要素とされている。
実開平4−125278号公報
しかしながら、エレベータの設置される建物によっては、ガバナテンショナーを配置する昇降路底部のピットを広く確保できないという建物構造上の制約を受ける場合がある。ガバナテンショナーは、それ自体がシーブ20とおもり21からなる比較的大型の部品であり、ピットのスペースを広く確保できない場合には、ガバナテンショナーの配置に苦慮しているのが実情である。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、ガバナテンショナーを必要としない調速機システムを構成し、調速機で乗りかごの過速度を正確に検知し、乗りかごを非常停止させることのできるようにしたエレベータの調速機システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態は、調速機ロープが巻き掛けられるガバナシーブと、前記調速機ロープを把持するロープ掴機構を備えた調速機を備え、乗りかごの速度が所定の過速度を超えた場合に前記乗りかごを非常停止させるエレベータの調速機システムである。この調速機システムでは、前記調速機ロープの一端は前記乗りかごに設けた非常停止装置を作動させるセフティーリンクと接続され、前記調速機ロープの他端は巻胴式ドラムを有する巻胴式ドラム装置に接続され、前記調速機ローブが前記乗りかごに追従して同方向同速度で移動するように、前記巻胴式ドラムにより前記調速機ロープを巻き取り/繰り出すように構成される。
本発明の第1実施形態によるエレベータの調速機システムを示す側面図である。 本発明の第2実施形態によるエレベータの調速機システムを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態によるエレベータの調速機システムの変形例を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態によるエレベータの調速機システムを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態によるエレベータの調速機システムを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態によるエレベータの調速機システムの変形例を示す斜視図である。 従来のエレベータの調速機システムを示す側面図である。
以下、本発明によるエレベータの調速機システムの実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるエレベータの調速機システムを示す。図1において、参照番号2は、エレベータの乗りかごを示している。この乗りかご2は、主ロープ4で吊られている。乗りかご2は、図示しない巻上機に駆動されて、昇降路に設けられたガイドレール6に案内されながら昇降路内を昇降する。
昇降路の頂部に設置されている機械室には、調速機8が設置されている。この調速機8は、調速機ロープ14が巻き掛けられるガバナシーブ10を備えている。この調速機8は、ガバナシーブ10が回転するときの遠心力で開く速度検知のための図示しない回転錘が設けられている一般的な調速機である。また、調速機8は、乗りかご2の移動速度が、巻上機の電源を遮断する第1過速度として設定された速度を超えたときに作動するリミットスイッチ12と、乗りかご2の移動速度が、乗りかご2を非常停止させる第2過速度として設定された過速度を超えると、調速機ロープ14を把持するロープ掴み機構16が設けられている。調速機8で設定されている過速度は、例えば、第1過速度は、通常定格速度の1.3倍程度に、第2過速度は、通常定格速度の1.4倍程度である。
乗りかご2には、乗りかご2を非常停止させる非常止め装置18が設けられている。この非常止め装置18を作動させるセフティーリンク23は、それぞれ非常止め装置18と接続されているレバー35、36と、この2つのレバー35、36を連結するリンク37とから構成されている。
セフティーリンク23のレバー35の先端には、調速機ロープ14との接続のためのガバナヒッチ34が設けられている。調速機ロープ14の下端は、このガバナヒッチ34を介して、セフティーリンク23のレバー35と接続されている。
従来の調速機システムでは、乗りかご2の過速度状態を確実に検知するために、ガバナテンショナーを用いて、調速機ロープ14に常に適当な張力が加えられるようにしているが、この実施形態の調速機システムでは、ガバナテンショナーは用いられていないので、ガバナヒッチ34が調速機ロープ14の終端である。
本実施形態の調速機システムでは、ガバナテンショナーの替わりに、次のような巻胴式ドラム装置28を機械室に設置し、ガバナヒッチ34に止着されていない方の調速機ロープ14の一端を巻胴式ドラム30に巻き付けている。
乗りかご2が上昇するときには、乗りかご2の動きに追従して調速機ロープ14が巻胴式ドラム30に巻き取られる。逆に、乗りかご22が下降するときには、乗りかご2の動きに追従して調速機ロープ14が巻胴式ドラム30から繰り出される。
このような巻胴式ドラム装置28では、巻胴式ドラム30を回転駆動するモータが駆動部32に設けられている。この駆動部32は、巻胴式ドラム30を調速機ロープ14の速度に合わせて回転させ、調速機ロープ14には、常に適当なテンションがかかるようになっている。
この場合の適当なテンションとは、セフティーリンク23のレバー35が調速機ロープ14によって引っ張られたときに、セフティーリンク23のロックが解除されるのに必要な引張力よりも小さい力であるものとする。
本実施形態によるエレベータの調速機システムは、以上のように構成されるものであり、次に、その作用並びに効果について、図1を参照しながら説明する。
本実施形態による調速機システムでは、乗りかご2が上昇するときには、巻胴式ドラム30によって巻き取られながら、調速機ロープ14が乗りかご2と同じ速度で上方に走行する。逆に、乗りかご22が下降するときには、巻胴式ドラム30から繰り出されながら調速機ロープ14は乗りかご2と同じ速度で下方に走行する。
このようにして、調速機ロープ14は、乗りかご2に追従しながら、昇降方向と同方向にかつ同速度で走行するので、乗りかご2の速度を調速機8のガバナシーブ10に正確に伝達することができる。
乗りかご2の下降中に、所定の第1過速度を超えたことが調速機8でのガバナシーブ10の回転から検知されると、リミットスイッチ12が作動して、巻上機の電源が遮断される。これと同時に、巻上機のブレーキ装置が効いて乗りかご2は停止する。
通常、巻上機の電源が遮断された段階で乗りかご2は非常停止するが、万一、主ロープ4が切断した場合など、巻上機が停止しても乗りかご2は速度を増しながら下降をそのまま続ける事態になることがある。乗りかご2の速度がさらに増し、所定の第2過速度になると、今度は調速機本体8のロープ掴み機構16が調速機ロープ14を掴み、調速機ロープ14を強制的に止める。その結果、乗りかご2の下降に伴い、セフティーリンク23のレバー35が引き上げられて非常止め装置18を作動させるので、乗りかご2を非常停止させることができる。
以上説明したように、本実施形態の調速機システムによれば、従来のシステムでは必須の構成要素であったガバナテンショナーを不要にする替わりに、巻胴式ドラム装置28を機械室に設けることで、同等の機能を実現することができる。これにより、昇降路底部のピットを広く確保することができないような制約を受ける建物であっても、調速機によるエレベータの安全システムを容易に構築することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるエレベータの調速機システムについて、図2並びに図3を参照して説明する。
図2に示す第2実施形態は、第1実施形態のように、巻胴式ドラム装置28を機械室に設置する替わりに、同じく機械室に設置されている巻上機40に、メインシーブ42と同径の巻取シーブ44を同軸に設けた実施の形態である。この第2実施形態は、乗りかごと釣り合いおもりを主ロープが直接連結する1:1ローピング方式のエレベータに適用される実施の形態である。
図2に示されるように、調速機ロープ14の一端は、巻取シーブ44に巻き付けられている。また、調速機ロープ14は、機械室に設置されている調速機8のガバナシーブ10に巻き掛けられ、垂下した調速機ロープ14には、図1に示したように、このガバナヒッチ34を介して、セフティーリンク23と接続されている。この第2実施形態においても、テンションプーリが用いられていないことは、第1実施形態と同様である。
1:1ローピング方式の場合には、巻上機40による乗りかごの移動量と、主ロープの移動量が同じである。したがって、調速機ロープ14を巻き取る巻取シーブ44が主ロープが巻き掛けられているメインシーブ42と同径になっていることで、主ロープと同じ速度で、調速機ロープ14を巻取シーブ44で巻き取り、あるいは繰り出せるので、調速機ロープ14を乗りかごの昇降方向と同方向でかつ同速度で走行させることができる。これによって、乗りかごの速度を調速機8のガバナシーブ10に正確に伝達することができる。
次に、図3は、第2実施形態の変形例として、2:1ローピング方式のエレベータに適用した例を示す。この2:1ローピング方式は、乗りかご及び釣り合いおもりにそれぞれシーブを設け、これらのシーブを介して乗りかご及び釣り合いおもりを主ロープで吊る方式であり、この場合は、主ロープの移動量は乗りかごの移動量の2倍となる。
図3に示されるように、巻上機40には、メインシーブ42の外径の1/2の外径をもつ巻取シーブ45が同軸に設けられている。2:1ローピング方式の場合には、乗りかごの移動量の2倍を主ロープが移動するので、巻取シーブ45の外径を主ロープが巻き掛けられているメインシーブ42の外径の1/2にすれば、乗りかごと同じ速度で調速機ロープ14を巻き取り、あるいは繰り出すことができ、調速機ロープ14を乗りかごの昇降方向と同方向でかつ同速度で走行させることができる。これによって、乗りかごの速度を調速機8のガバナシーブ10に正確に伝達することができる。
以上のような第2実施形態によれば、従来は必須の構成要素であったガバナテンショナーを不要にする替わりに、巻上機40に巻取シーブ44(1:1ローピング方式の場合)または巻取シーブ45(2:1ローピング方式の場合)を設けることで、ガバナテンショナーを設けた場合と、同等の機能を実現することができる。これにより、昇降路底部のピットを広く確保することができないような制約を受ける建物であっても、調速機によるエレベータの安全システムを容易に構築することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態によるエレベータの調速機システムについて、図4を参照して説明する。
この第3実施形態は、調速機ロープ14を巻き取る巻胴式ドラム装置28を機械室に設置しているのは、第1実施形態と同様である。第1実施形態と異なる点は、巻胴式ドラム30をモータで回転させる替わりに、駆動源として、ぜんまいばね46を利用した点にある。
第3実施形態による調速機システムでは、ぜんまいばね46の弾力力によって、乗りかごが上昇するときには、巻胴式ドラム30で調速機ロープ14を巻き取り、逆に、乗りかごが下降するときには、ぜんまいばね46の弾性力に抗して、調速機ロープ14を巻胴式ドラム30から繰り出すことができる。
このようにして、調速機ロープ14は、乗りかご2に追従しながら、昇降方向と同方向でかつ同速度で走行するので、乗りかご2の速度を調速機8のガバナシーブ10に正確に伝達することができる。これによって、ガバナテンショナーを設けた場合と、同等の機能を実現することができる。これにより、昇降路底部のピットを広く確保することができないような制約を受ける建物であっても、調速機によるエレベータの安全システムを容易に構築することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるエレベータの調速機システムについて、図5並びに図6 を参照して説明する。
これまで説明した第1実施形態乃至第3実施形態は、巻上機の設置される機械室が昇降路の最上部にあるエレベータに本発明を適用した実施形態である。これに対して、この第4実施形態は、本発明を機械室なしのエレベータに適用した実施形態である。
この第4実施形態は、図1に示した第1実施形態と同様に、巻胴式ドラム装置28を備えており、その巻胴式ドラム30で調速機ロープ14を巻き取り、また繰り出すことで、調速機ロープ14を、乗りかご2に追従させながら、乗りかごの昇降方向と同方向でかつ同速度で走行させる。
機械室のないエレベータの場合、調速機8を昇降路の上部に配置するための設置台として、調速機ベース50が図示しないガイドレールに取り付けられる。調速機8は、この調速機ベース50の上部に設置される。この調速機ベース50は、巻胴式ドラム装置28の設置にも利用される。
図5に示す実施形態は、巻胴式ドラム装置28を調速機ベース50の下部に設置した例である。調速機ベース50の上部に調速機8を設置すると、巻胴式ドラム装置28を設置するスペースが不足するような場合には、調速機ベース50の下部にブラケット51を介して巻胴式ドラム装置28が設置される。調速機ロープ14の一端を、巻胴式ドラム30に接続し、下から調速機8の調速機シーブ10に巻き掛ける。調速機ロープ14の他端は、調速機シーブ10から垂下して、図1に示したように、ガバナヒッチ34を介して、セフティーリンク23と接続されている。このように、巻胴式ドラム30を調速機ベース50の下部に配置することにより、調速機ロープ14を調速機シーブ10に滑りなどが生じないように巻き掛けることができる。
これに対して、図6に示す実施形態は、調速機8が設置される調速機ベース50の上部に巻胴式ドラム装置28を設置した例である。この実施形態の場合、調速機ベース50の下には、図示しないガイドレールに固定されるブラケット52を設け、このブラケット52にはシーブ支持部材53を介してそらせシーブ54を取り付けている。
調速機ロープ14の一端は、巻胴式ドラム30に接続し、調速機ロープ14を下に延ばして、そらせシーブ54に巻き掛け、さらに下から調速機8の調速機シーブ10に巻き掛ける。調速機ロープ14の他端は、調速機シーブ10から垂下して、図1に示したように、ガバナヒッチ34を介して、セフティーリンク23と接続されている。
以上のような第4実施形態による調速機システムによれば、機械室なしのエレベータにおいても、ガバナテンショナーを設けた場合と同等の調速機システムを構成し、乗りかご2の速度を調速機8のガバナシーブ10に正確に伝達することができる。これにより、昇降路底部のピットを広く確保することができないような制約を受ける建物であっても、調速機によるエレベータの安全システムを容易に構築することができる。
以上、本発明に係るエレベータの調速機システムについて、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
2…乗りかご、4…主ロープ、6…ガイドレール、8…調速機、10…ガバナシーブ、12…リミットスイッチ、14…調速機ロープ、16…ロープ掴み機構、23…セフティーリンク、30…巻胴式ドラム、32…駆動部、34…ガバナヒッチ、35…レバー、36…レバー、40…巻上機、42…メインシーブ、44…巻取シーブ、45…巻取シーブ
通常、この段階で乗りかご2は停止するが、万一、主ロープ4切断した場合など、巻上機が停止しても乗りかご2が下降を続ける場合がある。乗りかご2の速度が増し、第2過速度になると、今度は調速機8のロープ掴み機構16が調速機ロープ14掴み、調速機ロープ14は強制的に止められる。その結果、乗りかご2の下降に伴ってセフティーリンク23が引き上げられる。これによって非常止め装置18か作動するので、乗りかご2を非常停止させることができる。
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態は、調速機ロープが巻き掛けられるガバナシーブと、前記調速機ロープを把持するロープ掴機構を備えた調速機を備え、乗りかごの速度が所定の速度を超えた場合に前記乗りかごを非常停止させるエレベータの調速機システムである。この調速来システムでは、1:1ローピング方式のエレベータシステムを構成する巻上機のメインシーブと同径の巻取シーブを前記メインシーブと同軸に設け、前記調速機ロープの一端を前記乗りかごに設けた非常停止装置を作動させるセフティーリンクと接続し、前記調速機ロープの他端を前記巻取シーブに接続し、前記調速機ローが前記乗りかごに追従して同方向同速度で移動するように、前記巻取シーブにより前記調速機ロープを巻き取り/繰り出すように構成される。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるエレベータの調速機システムについて、図5並びに図6参照して説明する。
これまで説明した第1実施形態乃至第3実施形態は、巻上機の設置される機械室が昇降路の最上部にあるエレベータに本発明を適用した実施形態である。これに対して、この第4実施形態は、本発明を機械室なしのエレベータに適用した実施形態である。
2…乗りかご、4…主ロープ、6…ガイドレール、8…調速機、10…ガバナシーブ、12…リミットスイッチ、14…調速機ロープ、16…ロープ掴み機構、23…セフティーリンク、28…巻胴式ドラム装置、30…巻胴式ドラム、32…駆動部、34…ガバナヒッチ、35…レバー、36…レバー、40…巻上機、42…メインシーブ、44…巻取シーブ、45…巻取シーブ、46…ぜんまいばね、50…調速機ベース、51…ブラケット、52…ブラケット、53…シーブ支持部材、54…そらせシーブ

Claims (6)

  1. 調速機ロープが巻き掛けられるガバナシーブと、前記調速機ロープを把持するロープ掴
    機構を備えた調速機を備え、乗りかごの速度が所定の過速度を超えた場合に前記乗りかごを非常停止させるエレベータの調速機システムにおいて、
    前記調速機ロープの一端を前記乗りかごに設けた非常停止装置を作動させるセフティーリンクと接続し、前記調速機ロープの他端を巻胴式ドラムを有する巻胴式ドラム装置に接続し、前記調速機ローブが前記乗りかごに追従して同方向同速度で移動するように、前記巻胴式ドラムにより前記調速機ロープを巻き取り/繰り出すようにしたことを特徴とするエレベータの調速機システム。
  2. 前記巻胴式ドラム装置は、エレベータの機械室に設置され、前記調速機ロープに適当な大きさのテンションを与えながら、前記巻胴ドラムを回転させる駆動手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機システム。
  3. 1:1ローピング方式のエレベータシステムを構成する巻上機のメインシーブと同径の巻胴ドラムを前記メインシーブと同軸に設け、前記巻胴式ドラム装置の代用となしたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機システム。
  4. 2:1ローピング方式のエレベータシステムを構成する巻上機のメインシーブの半分の径を有する巻胴ドラムを前記メインシーブと同軸に設け、前記巻胴式ドラム装置の代用となしたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機システム。
  5. 前記エレベータは、機械室なしのエレベータであり、前記調速機ロープに適当な大きさのテンションを与えながら、前記巻胴ドラムを回転させる駆動手段を備える巻胴式ドラム装置を、昇降路の上部に配置され前記調速機が設置されるガバナベースの下部に配置したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機システム。
  6. 前記エレベータは、機械室なしのエレベータであり、前記調速機ロープに適当な大きさのテンションを与えながら、前記巻胴ドラムを回転させる駆動手段を備える巻胴式ドラム装置は、昇降路の上部に配置され前記調速機が設置されるガバナベースの下部以外に配置され、前記調速機ロープの他端を前記ガバナベースの下方に配置された、そらせシーブに巻き掛けてから前記巻胴ドラムに接続したことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機システム。
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