JP2004034652A - 加硫モールド - Google Patents

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Akio Obayashi
大林 章男
Michihiko Nishimura
西村 道彦
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

【課題】効率的に生タイヤを加熱することのできる加硫モールドを提供すること。
【解決手段】熱板32を、生タイヤ24に直接接触するセグメント20Aに設けることで、熱板32からの熱を効率的に生タイヤ24に伝達させることができる。セグメント20Aにおいては、熱板32の生タイヤ24側とは反対側に、断熱材34、及び空洞36が設けられているので、熱板32の熱がモールド外周側へ逃げるのを極力抑えることができる。これにより、生タイヤ24が受ける伝熱量を増やし、外部への熱伝達量を抑え、効率的に生タイヤ24を加熱することができる。このため、トータルでの加硫効率を上げることが可能となる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを加硫する加硫モールドに係り、特に効率的に生タイヤを加熱することのできる加硫モールドに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建設車両用、バス、トラック等に用いられる大型タイヤは、分割型の加硫モールドによって加硫成形される。
【0003】
この加硫モールドは、上部モールドリング、下部モールドリング及びセクターモールドの3つに分割され、セクターモールドは円周方向に複数に分割され半径方向に移動可能となっている。
【0004】
従来の分割型の加硫モールドは、セグメントモールドの外側に配置されるアウターリングに蒸気を投入して、セグメントモールド内側の生タイヤを加硫していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構造では、蒸気の熱がセグメントモールドを介して生タイヤに伝達されるため、経路途中の放熱量が大きく、効率は良くなかった。
【0006】
また、特に、大型タイヤを加硫する加硫モールドにおいては、そのロスは大きなものとなっていた。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、効率的に生タイヤを加熱することのできる加硫モールドを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、下部モールドリングと、下部モールドリングに対して接近離隔可能な上部モールドリングと、半径方向に移動可能な複数の弧状のセグメントからなり全セグメントが半径方向内端限まで移動したとき、互いに接近した上、下部モールドリングの外周に密着してこれらの内部に加硫空間を形成するセクターモールドと、セクターモールドの半径方向外方に軸方向に移動できるよう設置され前記セグメントを移動及び保持するアウターリングと、を備えた加硫モールドであって、前記セグメントは、加熱手段を備え、前記加熱手段のセグメント半径方向外側には断熱手段が設けられている、ことを特徴としている。
【0009】
次に、請求項1に記載の加硫モールドの作用を説明する。
【0010】
例えば、生タイヤを加硫する場合には、該生タイヤの芯を下部モールドリングの芯に合わせて下部モールドリングの上にセットした後、上部モールドリングを下部モールドリングに接近させる。
【0011】
なお、この時にはまだ全セグメントは分割面で拡張した状態で半径方向外方に拡径している。
【0012】
次に、アウターリングを軸方向に沿って下降させると、複数の各セグメントが半径方向内方に水平移動する。
【0013】
そして、上、下部モールドリングの外周にセクターモールドが密着してこれらの内部に加硫空間が形成される。
【0014】
加硫空間に配置された生タイヤは、セグメントに設けられた加熱手段からの熱により加硫される。
【0015】
加熱手段は、生タイヤに直接接触するセグメントに設けられているので、加熱手段の熱を効率的に生タイヤに伝達させることができる。
【0016】
また、加熱手段のセグメント半径方向外側、即ち、生タイヤとは反対側には、断熱手段が設けられているので、モールド外へ発散される熱を抑えることができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加硫モールドにおいて、前記断熱手段は、断熱材を含む、ことを特徴としている。
【0018】
次に、請求項2に記載の加硫モールドの作用を説明する。
【0019】
請求項2に記載の加硫モールドでは、モールド外へ発散されようとする熱の伝達を断熱材によって遮断することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の加硫モールドにおいて、前記断熱手段は、断熱空間を含む、ことを特徴としている。
【0021】
次に、請求項3に記載の加硫モールドの作用を説明する。
【0022】
請求項3に記載の加硫モールドでは、モールド外へ発散されようとする熱の伝達を断熱空間によって遮断することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の加硫モールドの一実施形態を図1にしたがって説明する。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の加硫モールド10は、下部プラテン12の上に下部モールドリング14が取り付けられている。
【0025】
この下部モールドリング14の上面には成型凹み14Aが形成されている。
【0026】
下部プラテン12の上方には上部プラテン16が設置され、この上部プラテン16の下面には上部モールドリング18が取り付けられている。
【0027】
この上部モールドリング18の下面には成型凹み18Aが形成されている。
【0028】
上部プラテン16の上方には図示していない垂直なシリンダが設置され、このシリンダのピストンロッドの先端は前記上部プラテン16に連結されている。
【0029】
そして、このシリンダが作動することにより上部モールドリング18は下降、上昇し、下部モールドリング14に対して接近離隔する。
【0030】
上部モールドリング18の半径方向外方には、複数の弧状のセグメント20Aから構成され、全体としてリング状を呈するセクターモールド20が設けられている。
【0031】
各セグメント20Aの半径方向内面には成型凹み22が形成されている。
【0032】
これらのセグメント20Aは各々半径方向に移動可能に支持されており、全セグメント20Aが半径方向内端限まで移動して、下部モールドリング14、上部モールドリング18の外周に密着したとき、これら下部モールドリング14、上部モールドリング18、セクターモールド20は内部に生タイヤ24を加硫するドーナツ状の加硫空間26を形成すると共に、成型凹み14A,18A,22は連続して生タイヤ24の外形形状を規定する型付け面を構成する。
【0033】
セクターモールド20の半径方向外方にはアウターリング28が設けられている。
【0034】
このアウターリング28は加硫機のボルスタープレート30の外端側に取り付けられている。
【0035】
ボルスタープレート30は図示していない昇降機構により昇降され、これによりアウターリング28は軸方向に移動する。
【0036】
アウターリング28はその内周に傾斜面を有している。
【0037】
一方、各セグメント20Aは、外周に傾斜面を有している。
【0038】
したがって、アウターリング28の下降、上昇により各セグメント20Aは半径方向に沿って移動可能となっている。
【0039】
セグメント20Aの内部には、成型凹み22の半径方向外側に熱板32が埋設されており、熱板32の半径方向外側には断熱材34が埋設されている。
【0040】
熱板32には、高温度のスチーム、その他の気体、或は液体の通るパイプ33が設けられている。なお、このような熱板32の代りに、シーズヒータを用いたヒートパネル、或は脱着式のスチームボックスを用いても良い。
【0041】
断熱材34としては、例えば、グラスウール、ロックウール等を用いることができるが、他の断熱材であっても良い。
【0042】
さらに、セグメント20Aの内部には、断熱材34の半径方向外側に断熱用の空洞36が設けられている。なお、空洞36は密閉されている。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0043】
生タイヤ24を加硫する場合には、まず、下部モールドリング14の芯に生タイヤ24の芯を合わせて下部モールドリング14の上にセットした後、上部プラテン16、及び上部モールドリング18を下降させ下部モールドリング14に接近させる。
【0044】
ボルスタープレート30をアウターリング28と共に軸方向に沿って下降させると、複数の各セグメント20Aが半径方向内側に向って移動し、最終的に全セグメント20Aが閉じ、全セグメント20Aの内面が生タイヤ24の外周面に接触し、下部モールドリング14、上部モールドリング18及びセクターモールド20により生タイヤ24を収納した加硫空間26が形成される。
【0045】
次に、生タイヤ24に所定の高温及び内圧を所定時間作用させ、該生タイヤ24の加硫を行う。
【0046】
本実施形態では、熱板32が、生タイヤ24に直接接触するセグメント20Aに設けられているので、熱板32からの熱を効率的に生タイヤ24に伝達させることができる。
【0047】
なお、熱板32からの熱を素早く生タイヤ24に伝達させるために、熱板32と成型凹み22との間は極力薄い方が良い。これにより、熱板32が加熱されると、直ちに生タイヤ24へ熱を伝達させることができる。
【0048】
さらに、本実施形態のセグメント20Aでは、熱板32の生タイヤ24側とは反対側に、断熱材34、及び空洞36が設けられているので、熱板32の熱がモールド外周側へ逃げるのを極力抑えることができ、省エネとなる。
【0049】
なお、空洞36には空気等の気体が入っていてもよく、真空でも良い。なお、真空の方が断熱効果が高く好ましい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の加硫モールドによれば、生タイヤが受ける伝熱量を増やし、外部への熱伝達量を抑え、効率的に生タイヤを加熱することができる。このため、トータルでの加硫効率を上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る加硫モールドの断面図である。
【符号の説明】
10  加硫モールド
14  下部モールドリング
18  上部モールドリング
20A セグメント
20  セクターモールド
24  生タイヤ
28  アウターリング
32  熱板(加熱手段)
34  断熱材(断熱手段:断熱手段)
36  空洞(断熱空間:断熱手段)

Claims (3)

  1. 下部モールドリングと、
    下部モールドリングに対して接近離隔可能な上部モールドリングと、
    半径方向に移動可能な複数の弧状のセグメントからなり全セグメントが半径方向内端限まで移動したとき、互いに接近した上、下部モールドリングの外周に密着してこれらの内部に加硫空間を形成するセクターモールドと、
    セクターモールドの半径方向外方に軸方向に移動できるよう設置され前記セグメントを移動及び保持するアウターリングと、
    を備えた加硫モールドであって、
    前記セグメントは、加熱手段を備え、前記加熱手段のセグメント半径方向外側には断熱手段が設けられている、ことを特徴とする加硫モールド。
  2. 前記断熱手段は、断熱材を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の加硫モールド。
  3. 前記断熱手段は、断熱空間を含む、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加硫モールド。
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