JP2004033378A - 遊技機用スイッチおよび遊技機 - Google Patents

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Yasuo Nishihara
西原 八州夫
Minoru Kimura
木村 実
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Yamasa Co Ltd
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Yamasa Co Ltd
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Abstract

【課題】原点復帰の機能が確実であり、作動不良を起こしにくく、メンテナンスの負担も軽減できる原点復帰機構を備えた遊技機用スイッチを提供すること。
【解決手段】前記一対の揺動部材(30)は、前記操作レバー(50)の揺動に伴い、いずれか一方の揺動部材(30)が前記作動ピン(21)により揺動し、他方の揺動部材(30)は前記ストッパー(22)により原点位置に停止するように形成した。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用スイッチ、特に、操作部を反復作動させてスイッチングを行い、原点復帰機構を有する遊技機用スイッチ及びその遊技機用スイッチを用いた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スロットマシン等の遊技機において、スタートレバーなどのように操作部を上下動など反復作動させてスイッチングする遊技機用スイッチが用いられている。そして、かかる遊技機用スイッチの構造は、図5に示すようなものとなっている。
【0003】
図5は、遊技機用スイッチ、具体的にはスロットマシンのスタートレバーユニットの縦断面を示す概略図である。
図5に示すように、遊技機用スイッチは、ケース10の支持片13に回転自在に取り付けられた支持軸60を中心に揺動可能に形成された操作レバー50と、その操作レバー50の遊技者側である操作部51の先端に固定されるほぼ球体をなす握り玉53と、操作レバーの反遊技者側である操作部52に設けられたスイッチング手段40及び原点復帰機構20とから構成されている。
【0004】
前記スイッチング手段20は、操作レバー50の操作部51と共に移動可能であり後方に向かって突出した遮光片42であり、これがケース10の後端部に設けられたフォトセンサ41の光を遮ったり通過させたりすることにより、スイッチングが行われるものである。
また、前記原点復帰機構20は、操作レバー50の後端部に固定された圧縮コイルバネ23と、この圧縮コイルバネ23により常時前方に付勢され、ケース10の中仕切15に押圧されるバネ受け部材24とからなる。
【0005】
以上のような構成において、無負荷状態においては、前記圧縮コイルバネ23及びバネ受け部材24の作用によって操作レバー50は水平に保たれており(図5(A))、原点状態を維持している。すなわち、圧縮コイルバネ23がバネ受け部材24を中仕切15の垂直面に押圧しているので、軸方向に対してバネ受け部材24を垂直に取り付けてある操作レバー50は水平となるものである。
【0006】
プレーヤーによって握り玉53が押し下げられると、操作レバー50が斜めになって(図5(B))、前記遮光片42がフォトセンサ41の光を通過させる。そこでスタートスイッチがON状態となり、回転リールの回転開始の信号が送られる。このとき、圧縮コイルバネ23は圧縮されている。
プレーヤーが握り玉53を手放すと、圧縮されていた圧縮コイルバネ23の復元力により、バネ受け部材24には操作レバー50を水平に戻そうとする弾発力が生じ、操作レバー50が水平に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、操作レバーの原点復帰を、上記のような操作レバー50と同軸に組み込んだ圧縮コイルバネ23で行おうとすると、作動不良を起こしやすいという問題点がある。
というのは、そもそも圧縮コイルバネ23は、本来はコイルの軸方向にかかる力を緩衝するためのものである。しかし、上記したような使い方では、圧縮コイルバネ23にかる力はコイルの軸直方向となっており、コイル側面で圧縮力を受けることとなる。このような使用のされ方は、バネ本来の機能が果たされないので、効率がよくない。
【0008】
さらに、スロットマシンのスタートレバーのように、一方向すなわち押し下げる方向に頻繁に力が加えられる操作スイッチにおいては、コイルバネ側面の一方側にばかり圧縮力がかかり、バネ全体に負荷が均一にかからないので、バネが消耗しやすくなる。
このように、バネ力が消耗していわゆる「ダレ」た状態になると、握り玉53の自重やバネ受け部材24と中仕切15との摩擦抵抗などにより原点に確実に戻らない場合もでてくる。また、スイッチの操作感が悪化するので好ましくない。
【0009】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、以下のような目的を有する。
(請求項1の目的)
請求項1記載の発明は、原点復帰の機能が確実であり、作動不良を起こしにくく、メンテナンスの負担も軽減できる原点復帰機構を備えた遊技機用スイッチを提供することを目的とする。
【0010】
(請求項2の目的)
請求項2記載の発明は、原点復帰の機能が確実であり、作動不良を起こしにくく、メンテナンスの負担も軽減できる原点復帰機構を備えた遊技機用スイッチを採用した遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
請求項1記載の発明は、フレームに設けられた支持軸(60)と、この支持軸(60)に揺動可能に軸支され、前記支持軸(60)より遊技者側に向けて突出する操作部(51)と、前記支持軸(60)より反操作部側に向けて突出する作動部(52)とを有する操作レバー(50)と、この操作レバー(50)を原点位置へ復帰させるための原点復帰機構(20)を備えた遊技機用スイッチにおいて、前記原点復帰機構(20)は、前記操作レバー(50)の作動部(52)に突設された作動ピン(21)と、前記作動ピン(21)の外周面の一方側に圧接可能な押圧部(32a)を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材(30a)と、前記作動ピン(21)の外周面の他方側に圧接可能な押圧部(32b)を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材(30b)と、前記一対の揺動部材(30a,30b)に固定され二つの押圧部(32a,32b)が前記作動ピン(21)を挟持する方向に付勢する弾性部材と、前記揺動部材(30)を原点位置に停止させるためのストッパー(22)とを備え、前記一対の揺動部材(30)は、前記操作レバー(50)の揺動に伴い、いずれか一方の揺動部材(30)が前記作動ピン(21)により揺動し、他方の揺動部材(30)は前記ストッパー(22)により原点位置に停止するように形成されていることを特徴とする。
【0012】
(用語説明)
「フレーム」は、支持軸(60)を支持又は固定可能に形成されていればよく、本発明に係る遊技機用スイッチをスイッチユニットとして形成する場合には、例えばケース(10)の相対向する二面とすることができる。また、本発明に係る遊技機用スイッチを直接遊技機の基盤に取り付ける場合には、当該基盤に設けられた軸受け部とすることができる。
【0013】
「原点復帰機構」の「原点」とは、遊技機用スイッチが操作されず無負荷の状態である位置のことであり、遊技機用スイッチを垂直面に設ける場合には水平状態、遊技機用スイッチを水平面に設ける場合には垂直状態とすることができる。
「揺動部材(30)」は、一対すなわち二つ設けられる。二つは対称形状であるのが好ましいが、二つの押圧部(32a,32b)が作動ピン(21)の外周面に圧接可能であれば、必ずしもそれに限られない。また揺動部材(30)は、支点を中心に揺動自在に形成されているが、この「支点」は、例えば支持軸(60)とすることができる。また、支持軸(60)とは別個に設けてもよい。例えば、図6に示す位置に設けることもできる。
【0014】
「弾性部材」は、例えばバネ部材やゴム部材とすることができる。そして、この弾性部材は、一対の揺動部材(30a,30b)の押圧部(32a,32b)が前記作動ピン(21)を挟持する方向に付勢するものである。すなわち、二つの押圧部(32a,32b)の距離が近づく方向へ揺動部材(30a,30b)に力を与えるものである。弾性部材を「支点」の対向側に設ける場合には例えば引張りコイルバネ(35)とすることができ、弾性部材を「支点」側に設ける場合には例えばねじりコイルバネとすることができる。
【0015】
「ストッパー(22)」は、操作レバー(50)の揺動時に、いずれか一つの揺動部材(30)を原点位置から動かないように停止させられるものであればよい。例えば、操作レバー(50)が原点位置にあるとき、前記支持軸(60)と前記作動ピン(21)の中心を結ぶ線上に位置し、揺動部材(30a,30b)の押圧部(32a,32b)が外周面に圧接可能な固定ピンとすることができる。
【0016】
(作用)
原点状態すなわち無負荷状態においては、揺動部材(30)により作動ピン(21)が挟持されている。なお、このときスタートスイッチはオフである。
操作部(51)が遊技者により操作されると、操作レバー(50)が支持軸(60)を中心に回動する。なお、このときスタートスイッチが入る。また、その回動に伴って、一方の揺動部材(30)が作動ピン(21)により支点を中心に回動する。このとき弾性部材の作用によりもう一方の揺動部材(30)も一緒に回動する方向に力が掛かるが、ストッパー(22)により揺動を阻止され原点位置に停止させられているため動かない。反力を与えられた弾性部材は、一対の揺動部材(30a,30b)を近づけるように付勢するので、操作レバー(50)が手放されると回動により移動した揺動部材(30)を原点へ復帰させようと機能する。すると、作動ピン(21)が押圧部(32)に押し戻され、操作レバー(50)が原点に復帰する。
【0017】
本発明によれば、弾性部材が本来的な使用態様で用いられるので、原点復帰が確実に行われ、かつ弾性部材の劣化も少ない。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機用スイッチ備えた遊技機に係る。
【0018】
すなわち、遊技の操作を行うための操作スイッチを備えた遊技機であって、その操作スイッチは、フレームに設けられた支持軸(60)と、この支持軸(60)に揺動可能に軸支され、前記支持軸(60)より遊技者側に向けて突出する操作部(51)と、前記支持軸(60)より反操作部側に向けて突出する作動部(52)とを有する操作レバー(50)と、この操作レバー(50)を原点位置へ復帰させるための原点復帰機構(20)を備え、前記原点復帰機構(20)は、前記操作レバー(50)の作動部(52)に突設された作動ピン(21)と、前記作動ピン(21)の外周面の一方側に圧接可能な押圧部(32a)を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材(30a)と、前記作動ピン(21)の外周面の他方側に圧接可能な押圧部(32b)を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材(30b)と、前記一対の揺動部材(30a,30b)に固定され二つの押圧部(32a,32b)が前記作動ピン(21)を挟持する方向に付勢する弾性部材と、前記揺動部材(30)を原点位置に停止させるためのストッパー(22)とを備え、前記一対の揺動部材(30)は、前記操作レバー(50)の揺動に伴い、いずれか一方の揺動部材(30)が前記作動ピン(21)により揺動し、他方の揺動部材(30)は前記ストッパー(22)により原点位置に停止するように形成されていることを特徴とする。
【0019】
(用語説明)
「遊技機」とは、遊技を行うためのスイッチ等操作手段を備えた遊技機、例えばスロットマシンなどの遊技機をいう。液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機でもよい。より具体的には、出力手段をテレビ受像機に依存したいわゆるテレビゲーム機も、「遊技機」に含む趣旨である。
【0020】
(作用)
原点状態すなわち無負荷状態においては、揺動部材(30)により作動ピン(21)が挟持されている。なお、このときスタートスイッチはオフである。
操作部(51)が遊技者により操作されると、操作レバー(50)が支持軸(60)を中心に回動する。なお、このときスタートスイッチが入る。また、その回動に伴って、一方の揺動部材(30)が作動ピン(21)により支点を中心に回動する。このとき弾性部材の作用によりもう一方の揺動部材(30)も一緒に回動する方向に力が掛かるが、ストッパー(22)により揺動を阻止され原点位置に停止させられているため動かない。反力を与えられた弾性部材は、一対の揺動部材(30a,30b)を近づけるように付勢するので、操作レバー(50)が手放されると回動により移動した揺動部材(30)を原点へ復帰させようと機能する。すると、作動ピン(21)が押圧部(32)に押し戻され、操作レバー(50)が原点に復帰する。
【0021】
本発明によれば、遊技機用スイッチの弾性部材が本来的な使用態様で用いられるので、原点復帰が確実に行われ、かつ弾性部材の劣化も少ない。従って、遊技機の操作スイッチは作動不良を起こしにくく、メンテナンスの負担も減少する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを、遊技機用スイッチとしてスロットマシンのスタートレバーを例として、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図4は、本発明の実施の形態を示すものである。
【0023】
図1はスロットマシンの外観正面図、図2はスロットマシンのスタートレバーの側断面図および平断面図、図3はスタートレバーの作動状態を示す側断面図である。図4はスタートレバーの分解斜視図である。
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1示すように、四角箱状の筐体1を有する。この筐体1には、遊技者側に向かって臨む表示窓2が形成されており、さらに表示窓2には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓3が形成されている。そして、スロットマシンSの略中央部は、このスロットマシンSを作動させるための操作部となっている。 すなわち、前記図柄表示窓3の右下方には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口4、前記図柄表示窓3の左下方には回転リールの回転を開始させるためのスタートレバー5、前記図柄表示窓3の下方には回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチ6などが設けられている。
【0024】
また、前記表示窓2の下部には、メダルを排出するための払出口7が設けられ、また、払出口7の下方には、メダル受け皿8が設けられている。
さらに、スロットマシンSは、液晶ディスプレイ91や演出用ランプ92、スピーカ93等により構成される演出表示部9を有している。
また、このスロットマシンSは、筐体1の内部には、特に図示しないが、遊技メダルを貯留すると共に払い出すためのホッパーユニット、電源ボックス、遊技及び演出を制御するための制御装置などを備えている。
【0025】
そして、このスロットマシンSは、メダル投入口4から所定の遊技メダルを投入し、スタートレバー5を押下すると、三個の回転リールが回転を開始する。そして、各回転リールに対応したストップスイッチ6を押圧すると回転リールが停止し、図柄表示窓3に図柄が表示される。この図柄の表示が所定の位置態様になると入賞し、払出口7から入賞に応じた枚数のメダルが払い出されるように形成されている。
【0026】
次に、このスロットマシンSに用いるスタートレバー5の詳細を、図2乃至図4に基づき説明する。
(スタートレバー5)
スタートレバー5は、図2に示すように、支持軸60と、この支持軸60に揺動可能に軸支された操作レバー50と、操作レバー50を原点位置へ復帰させるための原点復帰機構20と、スイッチング手段40を有し、ケース10に収納されたスタートレバーユニットを構成している。そして、操作レバー50を操作すればスタートスイッチが入り、リールユニットが回転を開始したりストップスイッチ6を有効化する、といった制御が開始されるものである。
【0027】
(ケース10)
ケース10は、スロットマシンSの正面側に一部露出する前面ケース11と、スロットマシンSの前面パネルに嵌め込まれる収納ケース12とからなり、操作レバー50と、原点復帰機構20及びスイッチング手段40を収納するためのものである。
前記前面ケース11後方部の支持片13には、支持軸60が固定される。また収納ケース12の後端部にはセンサ基板45が取り付けられており、フォトセンサ41と電気的に接続されている。フォトセンサ41は、スイッチング手段40の一部を構成するものである。
【0028】
さらに、収納ケース12の一方の側板には、水平方向に突出するピン状のストッパー22が設けられている。このストッパー22は、後述する原点復帰機構20の一部を構成するものである。
(操作レバー50)
操作レバー50は、図2及び図4に示すように、前記フレーム10の支持片13に設けられた支持軸60に、揺動可能に軸支された棒状の部材であり、前記支持軸60より操作側に向けて突出する操作部51と、前記支持軸60より反操作側方に向けて突出する作動部52とを有し、略中央部には前記支持軸60を貫通させる軸穴54が設けられている。
【0029】
前記操作部51の先端には、握り玉53が取り付けられており、この握り玉53を下方に押し下げると、操作レバー50が支持軸60を中心に回動し、作動部52が上方に上がるようになっている。なお、操作レバー50の操作部51側には、ゴム等により形成された緩衝部材55が取り付けられている。これは、握り玉53の押し下げ動作に伴って、操作部51と前面ケース11とが衝突して破損することを防止するためのものである。
【0030】
前記作動部52の後端面には、フォトセンサ41の発光を遮るための遮光片42が設けられている。この遮光片42は、前記フォトセンサ41とともに、スイッチング手段40を構成する。
また、作動部52の後端部には、水平方向に突出する作動ピン21が設けられている。この作動ピン21は、後述する原点復帰機構20の一部を構成するものである。なお、前記ストッパー22は、操作レバー50が原点状態、すなわち水平状態となっているときに、この作動ピン21と平行になるような位置に設けられているものである。
【0031】
(原点復帰機構20)
原点復帰機構20は、図2及び図4に示すように、支持軸60に揺動自在に取り付けられる一対の揺動部材30(30a,30b)と、揺動部材30の端部を引き合う方向に付勢する引張りコイルバネ35と、前記作動ピン21及びストッパー22とから構成される。
【0032】
前記揺動部材30は、図4に示すように、概ねクランク形状をなす部材であり、軸穴を有する軸受部31と、軸受部31から突設された薄板状の押圧部32と、押圧部32からクランク状に折れ曲がり、端部にバネを引っかけるための溝部を有するバネ掛け部33とから構成されている。そして、一対の揺動部材30a及び30bは、押圧部32a,32bの間隔よりもバネ掛け部33a,33bの間隔の方が大きくなるように、支持軸60に取り付けられる。
【0033】
前記引張りコイルバネ35は、前記揺動部材30のバネ掛け部33にある溝部に両端を引っ掛け、固定される。
なお、揺動部材30は、組み立て作業の便や部品点数削減の観点から、支持軸60に軸支するのが好ましいが、例えば図6に示すように、別に支点を設けて取り付けてもよい。
【0034】
(スタートレバー5の原点復帰)
次に、上記構成を有するスタートレバー5の原点復帰作用について、図2及び図3に基づき説明する。
原点状態、すなわち、スタートレバー5に対して無負荷の場合は、スタートレバー5は図2(A)に示すような状態となっている。
【0035】
すなわち、操作レバー50は水平状態であり、作動ピン21及びストッパー22も水平に並んだ位置にある。このとき、揺動部材30に取り付けられた引張りコイルバネ35が一対のバネ掛け部33a,33bを近づける方向に引っ張っているので、押圧部32a及び32bは上下方向から作動ピン21及びストッパー22に圧接しており、作動ピン21及びストッパー22は押圧部32a及び32bに挟持された状態となっている。さらに、操作レバー50後端部の遮光片42はフォトセンサ41の発光を遮っており、スタートスイッチはオフの状態である。
【0036】
次に、プレーヤーが握り玉53を押下すると、図3に示すような状態となる。
すなわち、操作レバー50は支持軸60を中心に回動し、操作部52の上昇と共に作動ピン21も上方に移動する。このとき、作動ピン21が上側に位置して取り付けられた揺動部材30aの押圧部32aを同時に持ち上げ、揺動部材30aは支持軸60を中心に回動する。一方、下側に位置して取り付けられた揺動部材30bは、ストッパー22により押圧部32bの部分で係止されているので、引張りコイルバネ35の引張り力により上方に引き上げられても回動することはない。従って、引張りコイルバネ35は伸びた状態となる。さらに、操作レバー50後端部の遮光片42がフォトセンサ41から外れ、スタートスイッチがオンとなる。
【0037】
ちなみに、本実施の形態においては、握り玉53を押し上げた場合でもスタートスイッチがオンとなる。この場合の作用は、前述した揺動部材30a及び30bの動作が逆転したものとなる。
上記の状態で、プレーヤーが握り玉53を手放すと、引張りコイルバネ35の引張り力により揺動部材30aは原点位置に戻され、図2(A)に示す状態になる。
【0038】
このように、本実施の形態による原点復帰機構20によれば、操作レバー50の原点復帰に際し、引張りコイルバネ35は伸縮という本来の使用方法で用いられることから、バネ力の小さい引張りコイルバネ35であっても十分確実に原点復帰を行わせることができる。さらに、不均等に力がかかることによるバネの劣化が少なく、スタートレバー5がいわゆるダレた状態になりにくい。従ってスタートレバー5の作動不良も起こりにくく、メンテナンスの手間も省ける。
【0039】
なお、本実施の形態においては、スイッチング手段40の作用につき、遮光時にスイッチオフ、通光時にスイッチオンとなるように形成されているが、遮光時にスイッチオン、通光時にスイッチオフとなるように形成してもよい。この場合には、遮光片42にセンシング用穴を設け、原点状態において通光し、操作レバー50が回動したときには遮光されるように形成すればよい。
【0040】
ところで、本実施の形態においてスタートレバー5として示した遊技機用スイッチは、遊技機の垂直面に設置し、プレーヤーから見て上下に作動させるように取り付けたものであったが、遊技機の態様によってはプレーヤーから見て左右に作動させるように取り付けてもよい。さらに、遊技機用スイッチを遊技機の水平面又は傾斜面に設置し、プレーヤーから見て前後に作動させるように、あるいは左右に作動させるように取り付けることもできる。
【0041】
そして、本発明に係る遊技機用スイッチによれば、いずれの場合であっても、確実に操作レバー50の原点復帰が行える。
【0042】
【発明の効果】
(請求項1の効果)
請求項1記載の発明によれば、原点復帰の機能が確実であり、作動不良を起こしにくく、メンテナンスの負担も軽減できる原点復帰機構を備えた遊技機用スイッチを提供することができる。
【0043】
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、原点復帰の機能が確実であり、作動不良を起こしにくく、メンテナンスの負担も軽減できる原点復帰機構を備えた遊技機用スイッチを採用した遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、スロットマシンの外観正面図である。
【図2】本発明の実施の形態であって、スタートレバーの側断面図および平断面図である。
【図3】本発明の実施の形態であって、遊技機に用いるスタートレバーの作動状態を示す側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態であって、スタートレバーの分解斜視図である。
【図5】従来のスロットマシンに用いるスタートレバーの作動状態を示す側断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態であって、スタートレバーの概念図である。
【符号の説明】
S スロットマシン
1 筐体            2 表示窓
3 図柄表示窓         4 メダル投入口
5 スタートレバー       6 ストップスイッチ
7 払出口           8 受け皿
9 表示装置
10 ケース           11 前面ケース
12 収納ケース         13 支持片
15 中仕切
20 原点復帰機構        21 作動ピン
22 ストッパー         23 圧縮コイルバネ
24 バネ受け部材
30 揺動部材
31 軸受部           32 押圧部
33 バネ掛け部         35 引張りコイルバネ
40 スイッチング手段      41 フォトセンサ
42 遮光片           45 センサ基板
50 操作レバー         51 操作部
52 作動部           53 握り玉
54 軸穴            55 緩衝部材
60 支持軸

Claims (2)

  1. フレームに設けられた支持軸と、
    この支持軸に揺動可能に軸支され、前記支持軸より遊技者側に向けて突出する操作部と、前記支持軸より反操作部側に向けて突出する作動部とを有する操作レバーと、
    この操作レバーを原点位置へ復帰させるための原点復帰機構を備えた遊技機用スイッチにおいて、
    前記原点復帰機構は、
    前記操作レバーの作動部に突設された作動ピンと、
    前記作動ピンの外周面の一方側に圧接可能な押圧部を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材と、
    前記作動ピンの外周面の他方側に圧接可能な押圧部を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材と、
    前記一対の揺動部材に固定され、二つの押圧部が前記作動ピンを挟持する方向に付勢する弾性部材と、
    前記揺動部材を原点位置に停止させるためのストッパーとを備え、
    前記一対の揺動部材は、前記操作レバーの揺動に伴い、いずれか一方の揺動部材が前記作動ピンにより揺動し、他方の揺動部材は前記ストッパーにより原点位置に停止するように形成されていることを特徴とする遊技機用スイッチ。
  2. 遊技の操作を行うための操作スイッチを備えた遊技機であって、
    その操作スイッチは、
    フレームに設けられた支持軸と、この支持軸に揺動可能に軸支され、前記支持軸より遊技者側に向けて突出する操作部と、前記支持軸より反操作部側に向けて突出する作動部とを有する操作レバーと、この操作レバーを原点位置へ復帰させるための原点復帰機構を備え、
    前記原点復帰機構は、前記操作レバーの作動部に突設された作動ピンと、前記作動ピンの外周面の一方側に圧接可能な押圧部を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材と、前記作動ピンの外周面の他方側に圧接可能な押圧部を有し、支点を中心に揺動自在に形成された揺動部材と、前記一対の揺動部材に固定され、二つの押圧部が前記作動ピンを挟持する方向に付勢する弾性部材と、前記揺動部材を原点位置に停止させるためのストッパーとを備え、前記一対の揺動部材は、前記操作レバーの揺動に伴い、いずれか一方の揺動部材が前記作動ピンにより揺動し、他方の揺動部材は前記ストッパーにより原点位置に停止するように形成されていることを特徴とする遊技機。
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